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('A`)は異世界で戦うようです

260:2014/06/15(日) 22:52:08 ID:y0WfqNpk0
◇◇◇◇

(´・ω・`)「状況は芳しくないようだな」

王都の外壁まで戻ってきたショボンは開口一番そう言った。どうやら王都を囲む結界は王都の魔力を根こそぎ奪い、どこか違う場所へと送る役目をしているらしい。

( ・∀・)「こりゃあ中にいる連中も対処しあぐねてるんじゃないですか? 魔法が使えないんじゃどうしようもない」

幸い外にいる分には魔法を使えないということはなく、結界の中にさえ入らなければ対処のしようがある。

だが、問題はこの結界は外からの侵入を阻んでいるということだ。ヴィップラ地区の方から戦闘音が聞こえてくることからドクオは敵と交戦しているようだが、あれはドクオでから中に入ることができたのだろう。

(*゚ー゚)「結界に細工をしている元を断てば元に戻るはずですが、どうやら結界を作っている陣の方に細工があるようですね」

(´・ω・`)「ふむ。となれば、結界さえ消えてしまえばどうにでもなるな」

( ・∀・)「どうするんです?」

(´・ω・`)「魔力炉を停止させる」

ショボンは言うが早いか王都に背を向けると腰に差した剣を抜いた。

( ・∀・)「また復旧に時間かかりますよ」

(´・ω・`)「その間は騎士団で見回りをすればいい。そう簡単に魔物の侵入を許すほど柔な組織ではない」

( ;・∀・)「そりゃそうですが」

(*゚ー゚)「ですが、メインの魔力炉は王都の中ですよ? 外の魔力炉では停止に至らないと思います」

(´・ω・`)「こちらも細工をすればいい。騎士が三人もいるんだ。出来ないとは言わせないぞ」

三人は王都から少し離れたところに設置してある予備の魔力炉へ到達すると、すぐに準備に取りかかる。

(´・ω・`)「ここから私が魔力を送る。二人はメインの魔力炉への誘導を頼む。魔力の操作は二人の方が秀でているだろう」

ショボンは魔力炉へ手を置き、ありったけの魔力を注ぎ込んだ。ここから魔力を送り、結界を維持しているメインの魔力炉をオーバーフローさせるのである。

本来であれば予備である魔力炉は結界の動力には組み込まれておらず、あくまで王都の中にある魔力炉がトラブルやメンテナンスで停止した際に切り替えて使用するものだ。だが、予備とはいえシステムの一部ではあるため干渉することは可能だろう、とショボンは判断したのである。

( ・∀・)「うまく行きますかね」

(´・ω・`)「駄目なら次の手を考えるしかないな。あとはドクオの頑張り次第だ」


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