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( ^ω^)ひたすら嘘予告をしていくようです
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全てを失ったブーンは、喪失感と絶望に打ちひしがれながらも、今を必死に生き延びてきた。そうすることが、死んでいった者への、せめてもの償いだと思ったからだ。
生存者がいれば、奇跡に近いような廃墟を、彼は回り続けた。手持ちの食物が無くなれば、地を這う虫をも食べ、喉が渇けば、どんな汚水でも飲み込んだ。
そうして生き延び続けた、十年後の現在。彼はかつて「北海道」と呼ばれていた、雪国の中央付近にやってきた。
( ^ω^)「…寒いお」
ブーンは今、全裸で立っていた。家が燃えた為に、着る服すらも持ち合わせていなかったのだ。
最後に着ていた服も、靴も、サイズが合わなくなってきた故に、人としての羞恥も捨てざるを得なかった。
全裸に素足という獣のような格好で、ブーンはそれでも寒さに耐えた。苛酷な環境を生き延びた彼にしかない、凄まじい忍耐力であった。
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