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マト ー)メ M・Mのようです
482
:
名も無きAAのようです
:2014/02/24(月) 20:22:04 ID:4cu/qweg0
*――*――*――*――*
全ての過去を失くした彼女にも分かっていることが幾つかある。
その一つは、「自分はどうやら反則染みた力を持っているらしい」ということだった。
彼女、ミィの持つ『未来予測』の異能。
天啓のような予知ではなく現状の分析からの高度な予測であるその能力は無敵と言っても過言ではない。
その下敷きにある知覚能力も演算能力も並の能力者とは一線を画す。
凡百の兵など相手になるはずもない。
どころか、遭遇することすらありえない。
「信じてください」と口にしたのは自信があってのこと。
向かう場所が何処であろうと、あの『クリナーメン』以外の相手ならば問題なく切り抜けられる自信があったのだ。
あるいは『クリナーメン』さえいなければ彼を庇いながらでも進めたかもしれない。
一緒に行きたいと思っていたのは彼、彼女がブーンと呼ぶ彼だけではなく、ミィも同じだった。
マト-ー-)メ「さてと」
目的地の近くまでやって来た彼女は目を細める。
ここからはもう本当に、一人の勝負だ。
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