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( ^ω^)ブーン系突発イベント場のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/01/05(土) 22:55:25 ID:Gk/zhA3w0
ブーン系の突発イベント向けに立てたスレです
329
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:17:19 ID:kjmkHOZI0
ドサドサドサドサッ
(´<_` )「クラスの女子、部活仲間。などなどからこんなにいただいたぞ?」
( _ゝ)(A)( ω)「…」
(´<_` )「おい、どうした?貰ってない…のか?」
(#+`_ゝ+)(#`+A+)(#`+ω+)ギラリ…
___俺たちの闘いはこれから始まる!!!
.
330
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:18:04 ID:kjmkHOZI0
(#´_ゝ`)(#'A`)バレンタインの男たちのようです(#^ω^)
了
331
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:19:44 ID:kjmkHOZI0
うおお。。。初投下だったからすっげ緊張した
こんなん投下してスマソ
332
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:20:41 ID:zZheeWo20
おもしろかった
おつ!
333
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:37:04 ID:Gxt9uDpg0
乙です!男の嫉妬はコワイネ
長すぎた場合、スレ立てて投下はありなのかなー
334
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:40:45 ID:VgdZPrHc0
おつー
バレンタインタノシミダネ
>>333
>>237
335
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:43:58 ID:kjmkHOZI0
>>333
>>237
の通りでいいんじゃないか?
336
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 00:46:25 ID:Gxt9uDpg0
>>334
>>335
おっと見落としてました、スマソ
337
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 22:58:02 ID:hozOk0Yw0
投下しまー
338
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 22:58:40 ID:yTyOR7EU0
支援は任せろ
339
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 22:58:46 ID:hozOk0Yw0
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_763.jpg
ξ゚⊿゚)ξ「…」
('A`)「…」
('A`)「何それ…」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコ…」
バレンタインの朝、姉が台所で名状しがたい黒い塊のようなものを生成してた件について
340
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 22:59:30 ID:hozOk0Yw0
ξ゚⊿゚)ξだからチョコだって言ってんだろぶっ殺すぞクソ野郎のようです
.
341
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:00:40 ID:ZOVnYh0Y0
タイトルひどすぎワロタ
342
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:00:40 ID:hozOk0Yw0
('A`)「え?何?SANチェックやったほうがいいの?1D8で?」
ξ゚⊿゚)ξ「そこまで酷い?狂気に近づくほど酷い?」
('A`)「見た目だけでがっつり正気度持ってかれる程には」
ξ゚⊿゚)ξ「えー…マジでー…」
('A`)「何が怖いかって何の臭いもしないところが怖い…それ何なの?食いもんじゃないよね?」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコよ」
('A`)「うん・・・そこら中に板チョコの包み紙が散らばってるからまさかなーって思ってたけど…いやほんとにまさかとは…」
('A`)「うわー・・・それチョコかー…」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたの分…欲しい?」
('A`)「ん?オレ姉ちゃんになんか悪いことした?生死に関わるほどのことをしたのかな?だとしたら謝るよごめんそれだけは勘弁してください」
(;A;)「勘弁してください」ポロポロ…
ξ゚⊿゚)ξ「泣きたいのは俺の方さ…こんなもん作った覚えはなーいえー」
ξ;⊿;)ξ「ルッララルッラルッララルッラアーイエー…」
二人分の泣き声遠く……
343
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:01:45 ID:hozOk0Yw0
(;A;)「姉ちゃんはさぁ…ちょっと性格キツいし素直じゃないけど、美人でやさしくて勉強も出来る自慢の姉だけどさぁ…」
(;A;)「なんで料理だけ壊滅的にダメなんだよ…いや出来ないのはいいよ…ダメなのわかっててなんで作ろうとするんだよ…」
ξ;⊿;)ξ「だってさぁ…( ^ω^)に言っちゃったんだもん…手作りチョコ持って行くって…」
(;A;)「将来義兄になりそうな人になに食わせようとしてんだよ…やめてよ…オレの義兄さんを殺さないでくれよ…」
ξ*;⊿;)ξ「バ、バカ!!式ではあんたにスピーチして貰うんだからね!!」
(;A;)「こんな料理の腕で幸せな家庭築けるわけないだろ…( ^ω^)が(ヽ゚ω゚)になるわ…」
ξ;⊿;)ξ「じゃあどうしろっていうのよォォォーッ!!生米食って生きろって言うのォォォーッ!!」
(;A;)「知るかよォォォーッ!!( ^ω^)に作ってもらえば良いだろうがァァァーッ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ問題ないわね」
('A`)「なくねーよ」
344
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:02:34 ID:hozOk0Yw0
ξ゚⊿゚)ξ「将来のことは置いといて、チョコをどうするかよ」
('A`)「何時に( ^ω^)と会うの?」
ξ゚⊿゚)ξ「10時よ」
('A`)「わーお後一時間もない」
('A`)「料理の腕どうこう言う前に作る時間からして間違っている」
ξ゚⊿゚)ξ「今朝思い出したのよ」
('A`)「迂闊…ッ…あまりにも迂闊…ッ」
ξ゚⊿゚)ξ「もうこれ持ってくしかないのかしら…」
('A`)「やめてそれだけは。秘密裏に処理して」
ξ゚⊿゚)ξ「でも手作りだし」
('A`)「手作りっつったらなんでも許されるわけじゃないからな?マジで食ったらどうすんの?」
ξ;゚⊿゚)ξ「引くわ」
('A`)「だよね?そんで口にしたら引くようなもん作ったの姉ちゃんだからね?」
ξ゚⊿゚)ξ「でも愛情はたっぷり詰めたわよ?」
('A`)「愛情で食えないものが食えたらね、飢餓問題とか全部解決してるよ?」
345
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:03:45 ID:hozOk0Yw0
('A`)「とにかく、オレがなんとかしてみるよ」
ξ゚⊿゚)ξ「なんとか出来るの?」
('A`)「時間までに手作りチョコを完成させれば良いんだろ?」
ξ#゚⊿゚)ξ「それが出来たら苦労しないのよ!!あんたの漫画全部燃やすわよ!!」
('A`)「えーなにこの理不尽…やる気がどんどん削がれていくわー…」
('A`)「勉強できるけど頭の弱い姉ちゃんにもわかり易く言えば、完成品をどっかから略奪すりゃあいいってわけだよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、悪魔!!あんた悪魔の弟よ!!」
('A`)「否定はしないよ」
('A`)「ちょうど俺の嫌いなイケメンの( ・∀・)くんがいっぱい貰ってるだろうからぶっ殺して奪ってくる」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと待ちなさい包丁を置きなさい」
('A`)「あ…ごめんごめん、殺るなら鉈で顔面を重点的に殴打だよね…ごめんね、カーチャン馬鹿だからね…」
ξ;゚⊿゚)ξ「やだやめてよ具体的過ぎて怖いわ」
('A`)「グーグルの画像検索でさ…『マチェット』って調べたら顔面グッチャグチャの…」
ξ;゚⊿゚)ξ「やめなさい!!朝から爽やかな気分が台無しになるじゃない!!」
('A`)「時すでに遅しって言葉知ってる?」
346
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:04:48 ID:jRyyW2Dg0
しえん
347
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:05:09 ID:hozOk0Yw0
ξ゚⊿゚)ξ「とにかく、略奪は無しよ!!」
('A`)「じゃあ個人的にボコボコにしてくる」
ξ゚⊿゚)ξ「暴力も禁止!!これ食わせるわよ!!」
('A`)「すいません私は今からガンジーです」
ξ゚⊿゚)ξ「他に案は無いの?」
('A`)「もう買った奴を渡せばいいじゃない…」
ξ゚⊿゚)ξ「手作りだって言ってんだろ」
('A`)「だから時間無いしこんな神話生物も一撃で落とせそうなリーサルウエポン渡すわけにもいかねーだろ」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコだって言ってんだろぶっ殺すぞ」
('A`)「うわーもうめんどくさくなってきた」
('A`)「じゃあこうしよう、予定時刻を伸ばしちまおう」
ξ゚⊿゚)ξ「我が弟は李牧の生まれ変わりか…」
('A`)「大げさだなぁ…」
ξ゚⊿゚)ξ白「早速連絡するわね」
ξ゚⊿゚)ξ白「もしもしブーン?え…?うん、うん…その事なんだけどね」
ξ゚⊿゚)ξ白「あー…うん、ええ、大丈夫よ…そう、そんなに楽しみなのね…引くわー…」
ξ゚⊿゚)ξ白「うん、わかった。それじゃあ…」
ξ゚⊿゚)ξ「もうすぐ家に来るって」
('A`)「リミット縮まったァァァーッ!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「すっごく楽しみにしてたのよ…断れないじゃない…」
('A`)「オレは今日、希望が絶望に変わる瞬間を目撃するのか…」
ξ゚⊿゚)ξ「もういいわ、これこのまま渡すわ」
('A`)「マジで…?」
ξ゚⊿゚)ξ「大切なのは愛よ。その他は二の次よ」
('A`)「愛で全てが許されるわけじゃないけどな」
348
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:05:24 ID:yTyOR7EU0
支援
349
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:05:54 ID:hozOk0Yw0
数分後
( ^ω^)「お邪魔し益荒男」
('A`)「いらっしゃい内藤さん、早速だが帰れ」
(;^ω^)「えっ…」
('A`)「死にたくなければ…帰れ!!」
(;^ω^)そ「死!?何かあったのかお?」
('A`)「姉がご乱心だ……」
(;^ω^)「ツンがどうかしたのかお!?」
('A`)「何も聞かずに帰れ!!」
('A`)つ∴ バッバッ!!
(;^ω^)そ「うわーしょっぱい!!塩まかれた!!」
('A`)「義兄(あに)はー外!!義兄はー外!!」
(;^ω^)「うわぁ!!しょっぱいながらもどことなくまろやかで甘みのあるこの塩は…」
350
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:06:36 ID:hozOk0Yw0
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ( ^ω^)は!か!た!の!塩!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ξ゚⊿゚)ξ「表でなに騒いでるのよさっさと入りなさい」
( ^ω^)「はいお」
351
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:07:23 ID:hozOk0Yw0
(;'A`)「もう駄目だぁ…おしまいだぁ…」
( ^ω^)「ドクオくんどうかしたのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「気にしないで、些細なことよ」
(* ^ω^)「それにしても楽しみだお!!手作りチョコ貰うの久しぶりだお!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「き、期待しないでよね!!ちょっと失敗しちゃったんだから!!」
(* ^ω^)「大丈夫だお!!ツンの作ったものならなんだって食べれるお!!」
('A`)(うわぁわざわざ言質差し出した…)
ξ*゚⊿゚)ξ「ほ、ほんと!?ちゃんと全部食べないと許さないんだからね!!」
('A`)(姉が残虐すぎて怖い)
('A`)(まぁ…俺が食うわけじゃないし…いいか)
352
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:08:28 ID:hozOk0Yw0
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「あの、これ、チョコじゃ…無いおね?」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコよ」
( ^ω^)「いやいやいやwwwそんなまさかwww」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコよ」
( ^ω^)「いやそういうのいいから、笑えないから」
ξ゚⊿゚)ξ「チョコだって言ってんだろぶっ殺すぞクソ野郎」
( ^ω^)「えー…嘘…」
(^ω^ )「えー…マジで…」
( ^ω^ )「ええー…」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、食えよ」
( ^ω^)「無理」
ξ゚⊿゚)ξ「なんでも食えるっつったろ?早く食えよ」
( ^ω^)「食べ物限定でね?『食べれるもの』だからね?」
ξ゚⊿゚)ξ「ごたごた抜かすな、食えや殺すぞ」
( ^ω^)「ええー…」
353
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:09:11 ID:hozOk0Yw0
もはや、義兄に迫られた選択肢はDeath or Die
自ら地獄への扉を蹴破ったのだ
俺は手早く身支度を整え、颯爽と家から飛び出した
('A`)「義兄さん」
('A`)b「ハッピーバレンタイン」
直後、ほんの小さな悲鳴が聞こえた気がした
ξ゚⊿゚)ξだからチョコだって言ってんだろぶっ殺すぞクソ野郎のようです
おわり
354
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:10:34 ID:CQIcTaq.0
これはひどいwwwww
355
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:10:39 ID:zZheeWo20
おもしろかった!
おつ!
356
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:10:44 ID:x/QBhYyE0
乙!!
357
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:13:51 ID:hozOk0Yw0
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_763.jpg
お借りした絵
ツンちゃんかわいいでしょう
358
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:14:35 ID:ZOVnYh0Y0
もう最初からデッドエンドルートしか残されてなかったよねこれ
359
:
名も無きAAのようです
:2013/02/10(日) 23:22:53 ID:oJ6Dtrm.0
ツンひどいwwwwwww
わろた乙!www
360
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 09:39:16 ID:a2QQvAf.0
ガンジーで吹いたwww
乙!
361
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:29:37 ID:Ar5RlhoE0
投下しやすぜ、旦那
362
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:30:28 ID:Ar5RlhoE0
――① 白い部屋
なあ、アンタ。聞いてくれるかい?俺のくだらない話。
ああ、本当にくだらない……以前の俺なら最も嫌悪するであろう話を。
誰かに言わずにはいられないんだ。
じゃないと苦しくて、苦しくて。わっと叫びだしたくなるんだよ。
急に話し掛けたりしてすまない。でも、アンタなら聞いてくれる気がしたんだ。
――ありがとう。ありがとう。
感謝する。こんな胸糞の悪くなるような、どうしようもない話を聞いてくれるなんて。少しの間、辛抱して聞いてくれ。
******
363
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:31:12 ID:Ar5RlhoE0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
微睡みのようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
364
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:32:01 ID:Ar5RlhoE0
俺、産まれた時から今まで自分が『幸せだ』って思ったことがないんだ。
でも、不幸だとも思ったことがない。深く絶望することはないが、人生における喜びに対しては無感動。
それが俺だ。
父親は普通の会社員、母親は専業主婦。
一般的な家庭で何不自由なく育ってきた。親父もお袋も、普通の人だ。
親父とお袋は当たり前のように結婚して、俺が生まれたから、当然のように育てた。まるで世間を体現したような人だよ。
平凡で逸脱することはけしてない、つまらない人間だ。
365
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:32:45 ID:Ar5RlhoE0
|゚ノ ^∀^)「モララー、早く着替えて支度なさい。お父さん待ってるわよ」
( ・∀・)「はぁい」
( ´∀`)「良いモナ、良いモナ。お父さんテレビ見ながら待つから。ご飯は逃げたりしないモナ。
モララー、ゆっくり支度しておいで」
<カキーン! ウッター!ホームラン!!
( *´∀`)「おー!!」
|゚ノ ^∀^)「もう! お父さんは野球が見たいだけじゃない!」
(;´∀`)「ギクッ!」
|゚ノ ^∀^)「もー、お父さんは本当にしょうがないんだから!」
|゚ノ ^∀^)「……ぷっ」
|゚ノ *^∀^)「ふふっ」
( *´∀`)「はははっ」
( ・∀・)
366
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:33:37 ID:Ar5RlhoE0
日常のよくある一コマ。なのに、幼い俺は二人の様子を見て、ああ、一生この人たちと理解しあうことはないんだな、って思ったよ。
このとき感じた小さな違和感の原因が何なのか、今でもわからない。
明確だったのは、両親の幸せは『俺』というツールを使って、世間と均衡を常に保とうとしていたということだ。
その中に俺はいない。
このまま何となく生きて、何となく死ぬ。俺を理解してくれる人は一人もいない。本気で思っていた。
……彼女に会うまでは。
367
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:34:28 ID:Ar5RlhoE0
あれは、そう。雨の日だった。
俺は大学へ通っていて、突然降り出した雨に立ち往生してたんだ。
バケツを云々……、みたいな雨だった。走って帰っても家に着くころには服はずぶ濡れ。
そんなのごめんだから、そうだなあ、一時間くらい講堂の前で佇んでた。
( ・∀・)「……。参ったな……」
え? 傘を持っている友達と帰れば良い?
無理だよ。俺は家でも外でも一人ぼっちだったんだから。
違和感は大きくなるにつれ、はっきりとしていった。
それを感じてか、俺に近づく奴なんて一人もいなかった。いつも遠巻きから俺を別の生き物を見ているような目で見るだけ。
368
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:35:20 ID:Ar5RlhoE0
俺は孤独だった。言っておくけど、俺はオタクだから友達が一人もいないとか、ニートだなんだと騒いでる奴等とは違う。
所詮、彼等は世間に混ざりたいんだよ。
世間に馴染めないこと悲観しているだけ。きちんと世間の枠内にはまり込んでいるだろう。
世間から弾かれた俺とは違う。
そう、違う。俺は一般人とは違う、特別なんだ。
……。
話を元に戻そう。俺がびしょ濡れを覚悟して帰ろうとした矢先、救いの手が差し伸べられた。キュート、俺の天使。
369
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:36:16 ID:Ar5RlhoE0
( ・∀・)「……。」
o川*゚ー゚)o「あのー」
( ・∀・)「……。」
o川;゚ー゚)o「あのっ!」
( ・∀・)そ「えっ?」
o川*゚ー゚)o「良かった。気づいてくれた」
( ・∀・)「……何?」
o川*゚ー゚)o「いきなりごめんね? あの、もしかして君、雨宿りしてる?」
( ・∀・)「そうだけど……」
o川*゚ー゚)o「やっぱり!もう一時間くらいそこにいるもんね」
( ・∀・)「……。」
o川;゚ー゚)o「監視してたわけじゃないよ!? たまたま一時間くらい前に見かけて、まだいるなーと思っただけだよ?」
o川*゚ー゚)o「あのさ、提案なんだけど、良かったら私と一緒に帰らない? 駅に着いたらコンビニもあるし、君の傘買えるよね?」
( ・∀・)「……良いの?」
o川*゚ー゚)o「もちろん。困ってる人を見過ごせないよ。さあ、帰ろ帰ろ」
帰り道に色々なことを聞いたなあ……。
名前は素直キュート、学年はいっこしたで一年生。文学部。
大家族の末っ子で、上に美人のお姉さんが二人いる。趣味は文学部らしく読書。
食べることが大好きで、好き嫌いはしない。
最近体重が増えたので朝ジョギングしようか迷ってる……。
終始笑顔で俺に話しかけてくれるんだ。綺麗な笑顔でさ、ずっと見ていたいと思った。
こんな感情、今まで感じたことなかった。
駅に着いてキュートに手を振るとき、どんなに名残惜しかったことか。
370
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:37:47 ID:Ar5RlhoE0
o川*゚ー゚)o「到着ー!」
o川*゚ー゚)o「さあ、モララー先輩。念願の傘が買えますよ!」
(;・∀・)「あ、ああ、そうだね……」
o川*゚ー゚)o「じゃあ私はここで失礼しますね」
( ・∀・)「あの!」
o川*゚ー゚)o?「どうしたんですか?モララー先輩」
( ・∀・)「今日は……ありがとう……」
o川*^ー^)o「そんな、気にしないで下さい!私お節介なだけですから」
o川*゚ー゚)o「それじゃあ、帰ります。また大学で会ったら、是非声をかけて下さいね!」
( ・∀・)「うん……。じゃあ、また大学で」
それからはもう、アンタもわかるだろ?
俺達はこの瞬間から恋に落ちてたんだ。
出会って1ヶ月もしないうちに二人は恋人同士。言葉なんていらなかった。
あの日雨が降ってたのは運命だよ。彼女が俺へ話しかけるチャンスを神様が意図的に作り出したんだ。
371
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:38:56 ID:Ar5RlhoE0
俺達はいつでも一緒だった。端から見ればバカップルだっただろうね。
彼女はちょっと恥ずかしいって、照れていたけど、俺は世間のうんざりしたような視線なんてちっとも気にならなかったよ。
どちらかと言えば、彼女と離れている間のほうがよっぽど辛かった。
こう……身を引き裂かれるような? そんな感覚すら覚えた。
二人はいつでも一緒。
けして離れない。
けして。
歯車が狂いだしたのは、付き合い出して一年たった頃だった。
372
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:40:03 ID:Ar5RlhoE0
o川#゚ー゚)o「もう、家へ来ないで!」
(;・∀・)「そんなの納得できない。わけを話してくれ、キュート!!」
o川#゚ー゚)o「……。迷惑なの」
( ・∀・)「え?」
o川 ゚ー゚)o「金輪際私に話しかけたり、家へ押しかけたりしないで!」
o川川 ゚-)oクルリ「話はそれだけだから。……さよなら」
(;・∀・)「キュート!」
( ;∀;)「待ってくれ。待ってくれよ、キュート……」
キュートから突然な別れ話。
人生であれほど辛かったことはない。唯一無二の愛していた人が離れていったんだから、当然だ。
373
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:41:28 ID:Ar5RlhoE0
俺は諦めきれなかった。キュートは俺を露骨に避けるようになってたから、キュートの友達に片っ端から彼女のことを聞いてまわったよ。
皆貝みたいに口を噤んでさ、俺と話してすらくれなかった。
でも何度も何度も話しかけて、ようやくキュートの親友とかいう、出連デレに事の真相を聞き出すことができたんだ。
ζ(゚ー゚*ζ「こんなこと、私が話すべきじゃないと思いますけど……」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女、病気なんです」
( ・∀・)「病気!? そんな話、キュートから一度も聞いたことないぞ!」
(;・∀・)「第一キュートは元気が取り柄みたいな女の子じゃないか!」
ζ(゚ー゚*ζ「若年性のガンだそうです」
ζ(゚ー゚*ζ「1カ月前、教室で突然倒れて……」
ζ(;ー;*ζ「診察を受けたら、『ガンが体のあちこちに転移してる。』ってお医者さんから告げられたそうです……」
(;・∀・)「そんな! 何でそんな重要なことを俺に隠すんだ!」
ζ(う、;*ζ「先輩だからです」
ζ(゚ー゚*ζ「キュートは先輩が辛い思いをしないよう、自分から身を引いたんです」
( ・∀・)「……。」
ζ(゚ー゚*ζ「キュートの気持ち、察してあげて下さい」
( ・∀・)「……キュートが助かる方法はないのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「見つかったときには、もう末期だったそうです」
( ・∀・)「あとどれくらい、彼女は生きられる?」
ζ(-、-*ζフルフル「私にはわかりません」
ζ(゚ー゚*ζ「ただ、残されている時間は少ないと思います」
( ・∀・)「……。」
374
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:42:39 ID:Ar5RlhoE0
デレと話をして、俺は絶望と怒りで頭の中がぐちゃぐちゃになった。
別れ話をしたときにどうしてキュートの様子がおかしかったことに気がつかなかったのか。
自分の洞察力のなさに絶望した。あれだけ愛し合っていたのに、急に別れるだなんておかしすぎる。
そんなの冷静になれば、キュートのことを知り尽くしている俺ならすぐにわかるはずなのに。多分、気が動転していたんだろうな。
ああ、すぐにキュートに会いにいったよ。
(;・∀・)「キュート! 頼むよ、出てきてくれ! お前とどうしても話がしたいんだ!」
<カエッテ!!
( ・∀・)「なあ……デレさんから話聞いたよ」
<……。
( ;∀;)「お願いだ。顔を見せてくれよ……」
( ∀ )「……。」
o川*゚ー゚)oガラッ「……。」
( ・∀・)「キュート?」
o川* ー )o「死んじゃうんだよ……」
o川*;ー;)o「私もうすぐ死ぬの! だから私のことは忘れて!」
( #・∀・)「バカっ!!」
o川*;ー;)oそ
( ∀ )「お前のこと……忘れられるわけないだろう!?」
o川*;ー;)o「モララー……」
( ;∀;)「お願いだから、『忘れて』なんて寂しいこと言わないでくれよ!!」
375
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:43:57 ID:Ar5RlhoE0
二人で俺の家へ行って、一晩中泣いていた。
涙が枯れてもまた悲しみが俺達を覆って、再び涙が零れるんだ。
いつの間にか二人共泣き疲れて、床に突っ伏して寝ちゃってた。朝起きて腫れ上がった目蓋を見て、少し笑って、また泣いたよ。
( ・∀・)「なあ、キュート」
o川*゚ー゚)o「なあに?」
( ・∀・)「……死のう」
o川*゚ー゚)o「え?」
( ・∀・)「二人で死なないか?」
( ・∀・)「俺はキュートがずっとそばにいてくれるなら、死ぬのはちっとも怖くない」
o川*゚ー゚)o「……。」
( ・∀・)「キュートを再びうしなうことのほうがよっぽど怖いよ」
o川*゚ー゚)o「……。」
o川*^ー^)o「……うん!」
376
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:44:48 ID:Ar5RlhoE0
二人で固く手を繋いで、近所の海辺へ出掛けた。久し振りのドライブが、まさか心中になるとはね……。
ちょうど春でさ、日差しが暖かかったな。
桜が満開で陳腐な言い方になるけど、とても綺麗だった。
o川*゚ー゚)o「モララー見て! 桜満開だよ!」
o川*^ー^)o「ねえ、海に着いたら近くの公園でお花見しない?」
キュートはいつもよりはしゃいでた。きっと死ぬのが怖かったんじゃないかな。
( *・∀・)「うん、そうしよう」
……違う。俺と同じで泣くのを堪えていたんだ。
377
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:45:45 ID:Ar5RlhoE0
( ・∀・)「……。」
o川*゚ー゚)o「……。」
( ・∀・)「じゃあ、行こうか」
o川*゚ー゚)o「……うん」
o川*^ー^)o「手、絶対離さないでね」
( ・∀・)「ああ、絶対に離さない」
お互いに頷きあって、ゆっくり、ゆっくり海水に身を浸していった。
けして手を離さないように、キュートが持っていたハンカチで二人の手をきつく結び合わせた。
俺達これから死ぬっていうのに、笑ってた。
378
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:50:07 ID:Ar5RlhoE0
o川*゚ー゚)o「冷たいね、モララー」
( ・∀・)「冷たいな。……もうすぐ底が深くなる」
o川*゚ー゚)o「モララー! 私、あなたのこと……」
( ・∀・)「ん?」
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_764.jpg
o川*゚ー゚)o「冷たいね、モララー」
( ・∀・)「冷たいな。……もうすぐ底が深くなる」
o川*゚ー゚)o「モララー! 私、あなたのこと……」
( ・∀・)「ん?」
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_764.jpg
o川 ー ゚)o「「絶対にユルサナイ」
379
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:51:40 ID:Ar5RlhoE0
あれ、
ワタシ、
俺は
アナタヲ
何を
ユルサナイ
話していたんだっけな……。
******
380
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:52:22 ID:Ar5RlhoE0
――② 相削県立精神医療センター
(,,゚Д゚)「すみません。大香美署から参りました、義湖と申します。
徳田モララーのご担当の方はいらっしゃいますか?」
ミ,,゚Д゚彡「同じく大香美署からきました、富砂と申します」
(゚、゚トソン「お話は伺っております。このまま第二病棟の206号室までお進み下さい」
ミ,,゚Д゚彡「わかりました。真っ直ぐ進めば良いんで?」
(゚、゚トソン「はい、すぐ先に渡り廊下がありますので」
ミ,,゚Д゚彡「ありがとうございます」
ミ ,,゚Д彡「ギコ、行こうぜ」
(,,゚Д゚)「ありがとうございました。失礼します」
381
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:53:22 ID:Ar5RlhoE0
【第二病棟入口】
(-@∀@)「わざわざご足労頂いて、申し訳ありません。担当の朝日と申します」
(,,゚Д゚)「こちらこそ、お忙しいのに申し訳ない」
(,,゚Д゚)「早速本題に入らせて頂きますが、徳田の様子はどうですか?」
(-@∀@)「難しい状態です……」
(-@∀@)「実際に見て頂いたほうが早いでしょう。どうぞこちらへ」
(,,゚Д゚)テクテク「回復の兆しは……」
(-@∀@)テクテク「……いえ」
ミ,,゚Д゚彡テクテク「人殺しといて呑気なもんだねぇ……」
(-@∀@)「こちらです」
(-@∀@)つ「ここの格子窓から徳田モララーの様子が見えますので」
(,,゚Д゚)「やはり直接会うのはやはり難しいですか?」
(-@∀@)「おそらく」
ミ,,゚Д゚彡「とにかく徳田の状態を見ようぜ」
(,,゚Д゚)「ああ。」
(,,゚Д゚)ミ,,゚Д゚彡 【井井】
382
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:57:16 ID:Ar5RlhoE0
( ∀ )ブツブツ
( ∩∩)
(;,,゚Д゚)「……。」
ミ;,,゚Д゚彡「……。」
(-@∀@)「殺害した女性を恋人だと思い込んでいるようです」
(-@∀@)「ああして壁に向かって、自分と恋人が心中するまでの話を繰り返ししています」
(,,゚Д゚)「徳田は朝日先生とも話さないんでしょうか?」
(-@∀@)「会話はおろか、彼は私を認識できません」
383
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:58:08 ID:Ar5RlhoE0
(;,,゚Д゚)「それは具体的に言いますと、どのような状態なんでしょうか?」
(-@∀@)「我々が夢を見ている状態に近いかもしれません。
彼にとって、医療スタッフは勿論、義湖さん達はないものとして扱われます」
ミ,,゚Д゚彡「事情聴取は実質不可能だな」
(,,゚Д゚)「ああ……無理だろう」
ミ,,゚Д゚彡「先生。どうもお邪魔しました」
ミ,,゚Д゚彡「時間の無駄だ。ギコ、帰ろうぜ」
(,,゚Д゚)「お時間を割いて頂いたのに、申し訳ありません」
(-@∀@)「いえ、いえ。ご苦労様でした」
384
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 13:58:49 ID:Ar5RlhoE0
【相削県立精神医療センター 渡り廊下】
ミ,,゚Д゚彡テクテク「ストーカー行為の挙げ句、同じ大学の素直キュートを逆恨みして殺害。
犯行直後、本人は妄想の世界へダイブ」
ミ,,゚Д゚彡テクテク「徳田モララー君はさすが神童と呼ばれるだけあって、やり口が汚いねぇ」
(,,゚Д゚)テクテク「VIP大学最難関の法学部を現役で合格したんだ。
『エリートの自分が振られるわけない。』とでも思っていたんだろ」
(,,゚Д゚)テクテク「プライドはズタズタだろうさ」
ミ,,゚Д゚彡テクテク「はーあ、俺はこの病院にぶち込まれるほうがごめんだけどねぇ」
(,,゚Д゚)テクテク「違いないな。一生モルモットなんて御勘弁願いたいね」
<オソカレハヤカレ クスリノ フクサヨウデ シヌダロ
<ダロウナ…
******
385
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:06:00 ID:Ar5RlhoE0
――③ 再び白い部屋
俺は純粋な愛を遂行した。なあ、アンタもそう思うよな?
俺はキュートを深く愛している。同時にキュートも俺を愛している。だからキュートは俺のことを責めたりしない。
そうだろう?
あれ、どこに行ったんだよ。ここは一体どこなんだ? 何で俺は知らない部屋にいるんだ?
おーい
おーい。
386
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:06:46 ID:Ar5RlhoE0
キュートは俺を責めたりしない、責めたりしない。だって恋人だから。
だから
o川#゚ー゚)o「もう、家へ来ないで!」
こんな酷いこと
o川#゚ー゚)o「……。迷惑なの」
けして言うはずがない。
o川 ゚ー゚)o「金輪際私に話しかけたり、家へ押しかけたりしないで!」
o川川 ゚-)oクルリ「話はそれだけだから。……さよなら」
これは真実じゃない
o川 ー ゚)o「絶対にユルサナイ」
そうだ。
そうだ、そうだ、そうだ。だから今見ているものは幻覚だし、俺には関係がない。
……誰もいないのか? 本当は隠れているだけなんだろう?
おーい
おーい。
誰か
誰か
誰か……
387
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:07:34 ID:Ar5RlhoE0
微睡みのようです
【完】
388
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:08:10 ID:ej5WNP8Y0
怖いけど切ないな
乙
389
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:13:50 ID:Ar5RlhoE0
おしまい
お借りした素敵なイラストは
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_764.jpg
390
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:23:51 ID:Ar5RlhoE0
>>378
oh…がとんでもないことになっている
脳内補完オナシャス
391
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:44:31 ID:MnmLc8w.0
乙!
392
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 14:48:06 ID:m//E8kb.O
おお・・・えらい奴に声かけちゃったなキュートちゃん
乙!最後、フサとギコのテクテクは要らなかったかな
393
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 15:12:41 ID:f/NFL1F20
>>392
オレモ オナジコト オモッタ
脳内補完 タノム
394
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:49:09 ID:tbRNwezY0
あれ?まだ締切大丈夫だよね
短いの投下します!
395
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:49:54 ID:tbRNwezY0
( ´_ゝ`)痛いの痛いの…… ようです
※若干グロ表現注意
396
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:51:05 ID:tbRNwezY0
l从;д;ノ!リ人「あーん、あーん」
( ´_ゝ`)「妹者?」
l从;д;ノ!リ人「ふええぇん、おっきぃ兄者ぁ」
( ´_ゝ`)「転んじゃったのか?」
l从;д;ノ!リ人「痛いのじゃあぁ」
( ´_ゝ`)「あーあ、かわいそうに……。よしよし」
l从;д;ノ!リ人「うあああぁああん」
( ´_ゝ`)「泣かない泣かない。
兄者がとっておきのおまじないしてあげるから」
l从;д;ノ!リ人「ふぇ……?」
( ´_ゝ`)っ スッ
( ´_ゝ`)っ「ほーら、痛いの痛いの飛んでけー」
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_765.png
゚+*:: スゥ… ::*+゚
.
397
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:52:07 ID:tbRNwezY0
l从・д・ノ!リ人「あれ……、痛くなくなったのじゃ?」
l从・∀・ノ!リ人「わっ、お膝の怪我も治ったのじゃ!すごいっ」
( ´_ゝ`)「良かったなぁ、妹者。また痛い痛いなったら、兄者に言うんだぞ」
l从*・∀・ノ!リ人「おっきい兄者すごいのじゃ、まほーつかいなのじゃ!」
( ´_ゝ`)「あはは、魔法なんてもんじゃないよ。ただのおまじない」
⌒*リっ´>-<リっ =3 コテッ
「きゃっ!」
( ´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人
398
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:52:50 ID:tbRNwezY0
⌒*リ´;-;リ「うああああん、痛いよぅ」
( ´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人
( ´_ゝ`)「かわいそうだねー」
l从・д・ノ!リ人「痛い痛いのじゃ」
⌒*リ´;-;リ「ああああぁん」
( ´_ゝ`)「んーよしよし、泣かない泣かない」
( ´_ゝ`)「ほら、絆創膏あげる。これで大丈夫だよ」
⌒*リ´;-;リ「ふえぇ……ありがとおにいちゃん」
l从・∀・ノ!リ人「おっきぃ兄者は優しいのじゃ!」
399
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:53:45 ID:tbRNwezY0
l从;д;ノ!リ人「痛いのじゃ、頭ぶつけたのじゃ!」
( ´_ゝ`)「あーあー、たんこぶできてる。悪い電柱さんだ」
l从;д;ノ!リ人「うああああぁん」
( ´_ゝ`)「よしよし、大丈夫。兄者がおまじないしてあげような」
l从;д;ノ!リ人「ふえぇ」
( ´_ゝ`)っ「ほーら、痛いの飛んでけー」
゚+*:: スゥ… ::*+゚
( ´_ゝ`)「どうだ?妹者」
l从・∀・ノ!リ人+*゜「あ……痛いの無くなったのじゃ!たんこぶも!」
400
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:54:55 ID:tbRNwezY0
( ´_ゝ`)ノシ「良かったな」ナデナデ
l从*・∀・ノ!リ人「おっきい兄者すごいのじゃー」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
_ ☆
/ _))======_)ζ ゴスッ!
| | (*‘ω‘ *)
| | ( )
| | v v
| | | |
|_|_ 川| ぼいんっ!
\ ( ( ) )
 ̄ ̄ ̄ ̄
( ´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人
(*;ω‘ *)「ぽぽぽ……」
( ´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人
401
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:55:55 ID:tbRNwezY0
( ´_ゝ`)「あらら」
l从・д・ノ!リ人「痛そーなのじゃ」
(*;ω‘ *)「ぽおぉ……」
( ´_ゝ`)「大丈夫?よしよし、泣かない泣かない」
( ´_ゝ`)「ほら、美味しいミカンあげる」
(*;ω‘ *)「ぽぽぽ」
l从・∀・ノ!リ人「やっぱり、おっきい兄者は優しいのじゃ!」
402
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:57:42 ID:tbRNwezY0
l从;д;ノ!リ人「指切っちゃったのじゃー」
( ´_ゝ`)っ「よしよし。痛いのとんでけー」
l从・∀・ノ!リ人+*゜「治ったのじゃ!」
Σ('A`;)「いだっ!?こんな所に針金が!?」
l从;д;ノ!リ人「お手て火傷しちゃったのじゃぁ……」
( ´_ゝ`)っ「痛いのとんでけー」
l从・∀・ノ!リ人+*゜「わーい、もうヒリヒリしないのじゃ!」
|゚ノ;д^)「いやあっ!油が顔に……熱いぃッ!」
l从;д;ノ!リ人「うあーん!プギャー君がぶったー!」
( ´_ゝ`)っ「………痛いのとんでけー」
l从・∀・ノ!リ人+*゜「もう痛くないのじゃ!」
Σ(;^Д^)「えっ、お兄さん誰?」
(# _ゝ)「死ね」
(;^Д゚) ・:'. 「ぐえっ!!」
403
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 19:58:41 ID:tbRNwezY0
l从*・∀・ノ!リ人「おっきい兄者はいつも優しいのじゃ。妹者にも、他の人にも!」
( ´_ゝ`)「そんなことないよ」
l从*・∀・ノ!リ人「妹者、おっきい兄者のことだーい好きなのじゃ!」
( ´_ゝ`)「俺も大好きだよ」
l从*・∀・ノ!リ人「えへへー」
404
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:00:32 ID:tbRNwezY0
ヒュウゥゥ……
l从・∀・ノ!リ人「?おっきい兄者、上……」
( ´_ゝ`)「ん?」
……ゥゥウウ
l从・∀・ノ!リ人「え゙」
グ
シャ゙
ッ゙
.
405
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:02:16 ID:tbRNwezY0
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「妹者?」
l从。д:::※※リ人:::..
( ´_ゝ`)
l从。д:::※※リ人:::.. ピクピク…
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「……えー」
406
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:04:04 ID:tbRNwezY0
キョロ(´く_`≡´_ゝ`)キョロ
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「………チッ」
( ´_ゝ`)「まぁ……いいか」
( ´_ゝ`)っ ス…
「痛いの痛いの、こっち来い」
――――――――バツンッ
.
407
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:05:19 ID:tbRNwezY0
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.............................................................................
............ ............ ............
...... ...... ......
( ´_ゝ`)「妹者?道で寝てちゃ駄目だぞ」
l从−∀・ノ!リ人゜「ふぁ……?」
( ´_ゝ`)「もう帰ろう。ほら、お手てつないで」
l从・∀・ノ!リ人「うん!……あれ?」
( ´_ゝ`)「どうした?妹者」
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者?」
( ´_ゝ`)「うん?」
l从・∀・ノ!リ人「右腕、どうしたのじゃ?」
.
408
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:06:28 ID:tbRNwezY0
( ´_ゝ`)「なんか変?」
l从・∀・ノ!リ人「無くなっちゃってるのじゃ」
( ´_ゝ`)「ああ。爆ぜ飛んだ」
l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ?でも、大丈夫じゃよね!」
l从^∀^ノ!リ人「おっきい兄者の”おまじない”があれば、痛いの痛いの、飛んでっちゃうのじゃ!」
( ´_ゝ`)「そうだなー。まだ左腕があるしな」
l从^∀^ノ!リ人「おっきい兄者、だーい好き!なのじゃ!」
( ´_ゝ`)「ああ。俺も大好きだよ」
―――――――妹者さえ笑ってくれるなら、他の奴らなんてどうだっていいや。
もちろん、俺も含めて みーんな。
<おわり>
409
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:07:40 ID:tbRNwezY0
以上、変態級ドシスコンな兄者の話でした。
使用したイラストはこちら
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_765.png
ありがとうございました
410
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:09:58 ID:ej5WNP8Y0
さすがだな、兄者
おつ!
411
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:31:07 ID:MnmLc8w.0
乙!流石兄者!
412
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:52:42 ID:46kohfpw0
乙!!
シスコンの鏡だぜ!
俺も投下!
413
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:53:23 ID:46kohfpw0
( ゚¥゚)「今日もここは何も変わりませんね」
探すようです
414
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:54:15 ID:46kohfpw0
ほの暗いこの世界はゆらゆらと揺れている。
雨など降るはずもないこの世界で、傘をさした男が一人。
畦道を歩いていく。
足が土を踏みしめる。
音はしない。
415
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:55:43 ID:46kohfpw0
l从・∀・ノ!リ人「偽モナさんなのじゃー」
(#゚;;-゚)「…こんにちは」
*(‘‘)*「おじさん、こんにちはー!」
⌒*リ´・-・リ「こんにちは、偽モナさん」
一軒の平屋の前で足を止めた。
高さ一メートルもない塀の向こう側。
縁側に浴衣を着た少女が四人、座っているのが見える。
彼女たちはプラプラと足を揺らしながら、こちらに手を振っていた。
416
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:56:57 ID:46kohfpw0
( ゚¥゚)「こんにちは、お嬢さん方」
( ゚¥゚)「今日は浴衣なんか来て何かあるんですか?」
l从・∀・ノ!リ人「今日はお祭りがあるのじゃ」
*(‘‘)*「妹者ちゃんのところのお兄さんたちが連れて行ってくれるの」
(#゚;;-゚)「だから浴衣」
⌒*リ´・-・リ「偽モナさんも一緒に行きませんか?」
( ゚¥゚)「いえ、私は行くところがありますので」
l从・∀・ノ!リ人「それは残念なのじゃー」
*(‘‘)*「おっきな花火も上がるのに残念ねー」
(#゚;;-゚)「お月様もきれいなのに」
⌒*リ´・-・リ「じゃあ、来年のお祭りは一緒に行きましょうね」
( ゚¥゚)「ええ、来年。楽しみにしています」
来た道とは逆方向に足を進める。
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_779.jpg
上を見上げた。
ゆらゆらと揺れる遠い水面だけが見えた。
.
417
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 20:59:38 ID:46kohfpw0
.
畦道をさらに進むと一人の男が木の根元で寝そべっていた。
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_768.jpg
近づいていくとこちらに気付いたのか、男は急いで体を起こした。
( ´_ゝ`)「…これはこれは。偽モナさんじゃないですか」
( ゚¥゚)「兄者さん。こんなところで何を?」
( ´_ゝ`)「お恥ずかしいところを見せてしまいましたね。
これを…聞いてたんですよ」
男は気恥ずかしそうに頬を掻き、腕の中のものを差し出した。
( ゚¥゚)「オルゴール、ですか」
( ´_ゝ`)「ええ、私の双子の弟がくれたものなんです」
( ゚¥゚)「弟さんが」
( ´_ゝ`)「ええ、都会に出て仕事をしているんですがね。
明日帰ってくるんですよ。
先月は便りも来てなかったもので心配してたんです」
( ゚¥゚)「それは喜ばしいことですね」
( ´_ゝ`)「楽しみなもんで、こうやって弟者のくれたオルゴールを聞いてるんです」
( ゚¥゚)「そうでしたか。早く明日が来ればいいですね」
ぺこりと頭を下げ、男の元から立ち去る。
蓋が開けられたオルゴールからは何も聞こえてこなかった。
.
418
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:02:04 ID:46kohfpw0
.
畦道を歩いていると思えば、突然辺りはビルディングが立ち並び、地面は硬いコンクリートに変わっていた。
程無くして小さな公園に辿り着く。
そこには男が一人ベンチに座っていた。
(´<_` )「ああ、偽モナさんじゃないですか」
( ゚¥゚)「こんにちは、弟者さん」
(´<_` )「散歩ですか?」
( ゚¥゚)「ええ、そんなものです。弟者さんは?」
(´<_` )「俺は故郷に残した家族へ宛てた手紙を書いているところです」
( ゚¥゚)「それはそれは。ご家族は喜ぶでしょう」
(´<_` )「毎月こうやって手紙を書いてるんですよ」
( ゚¥゚)「私には手紙を送る相手もいないので羨ましいかぎりです」
(´<_` )「手紙を送らないと怒る奴がいるもので」
( ゚¥゚)「なるほど。だから毎月書かれているんですね」
(´<_` )「ええ。今回の手紙にはいい知らせもあるので喜んでくれることでしょう」
( ゚¥゚)「いい知らせとは?」
(´<_` )「再来月にまとまった休みがとれるので実家に帰る予定なんです」
( ゚¥゚)「それは嬉しい知らせになるでしょう」
(´<_` )「俺も久しぶりに帰れるので嬉しいものですよ」
( ゚¥゚)「早くその日が来るといいですね」
.
419
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:04:29 ID:46kohfpw0
.
公園を出てふらりふらりと歩いていく。
( ゚¥゚)「私は残酷なのでしょうか」
赤い傘を握りなおす。
( ゚¥゚)「彼らが知ったところで意味などないのでしょうが」
ゆらゆらと揺れる海面を見上げる。
ここはどこか。
そんなものは知らない。
気付いたらここにいたのだ。
ただ一つ。
分かっていること。
この世界に″未来″はないということ。
ある時間だけが切り取られた世界。
その時間だけを永遠に繰り返す世界。
切り取られ隔離されたこの世界は、なんという地獄だろう。
けれど、この世界の住人達はそんなことなど知ることもなく、同じ時間を繰り返している。
( ゚¥゚)(私も彼らのように何も知らず、同じ刻を繰り返していれば幸せだったのでしょうか)
彼らのようにもなれず、この世界からも出ることが出来ず。
なにかしら変化がないか、この狭い世界を漂うだけ。
( ゚¥゚)「今日も何も変わってませんでしたね」
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_777.jpg
探すようです おわり
420
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:06:32 ID:46kohfpw0
以上です。
素敵なイラストを使わせていただきありがとうございました!
( ゚¥゚)ズモモモモ!!!!
421
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:12:15 ID:2k9zS6iU0
乙!
なんだか切ないな…
422
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:25:18 ID:2k9zS6iU0
そーいや今日で終わりなのか。
あとちょっとしかないな…
423
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:29:52 ID:ES/0.rIw0
投下開始しました
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1360585718/l50
424
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 21:34:38 ID:m//E8kb.O
感想10分絵祭やるのかな?
425
:
司会者
:2013/02/11(月) 22:46:00 ID:uS1.d6.o0
今晩やりたきゃあやるぜ!
ただし時間は遅くなるけどな!
426
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 22:51:03 ID:tbRNwezY0
やりたいやりたい!
427
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 22:58:29 ID:LHRf.tRw0
やりたいけど明日朝早いの……もう寝なきゃなの……
でもこういうのは熱いうちにやるべきだしね、大人しく不参加だなくやしい
みんな俺の分まで楽しんでおくれ
428
:
名も無きAAのようです
:2013/02/11(月) 23:00:35 ID:FZL.JKHk0
投下します
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