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( ´_ゝ`)デザート×キャラバンのようです(´<_` )

83名も無きAAのようです:2013/01/01(火) 17:23:01 ID:J2WA92hQ0

川 ゚ -゚)「ふむ。精霊を連れているだけあって、やはり鋭いな」


そう言ったのは、先程からずっと兄弟のやり取りを見せつけられていた店主だった。
テントの前に立った彼女は、濃紺色のヴェールを被り、顔の半ばを隠している。
薄布の向こうに隠された肌は透けるように白く、布の合間からかろうじて見える瞳は漆黒の空の色。

素顔を隠されていても、その美しさが容易に想像できる女だった。
しかし、彼女の美しさも今の弟者の目には映らない。


( ;´_ゝ`)「おい、弟者。大丈夫か?」

(´<_`∩)「……暗示とは御大層な」


先ほどの言葉に紛れていた音。それは魔法だった。
弟者は魔法を使う際に行使される力、魔力を――奇妙な音と、体を走る妙な感覚として感じとる。
そして、それが聞こえたということは、この女は魔法使いだということだ。


川 ゚ ー゚)「なに。挨拶のようなものだよ。そんなに大したものじゃなかったし、実害もないだろう?
     商売には熱心なほうではないが、こうやって邪魔ばかりされるのも面白くはないのでね」

( ^ω^)「確かにつまらないのはよくないお」

(;'A`)ノシ「おいブーン。今はちょっと黙っておけ」


彼女の首元や手首には、古い宝石の嵌めこまれた銀の装飾品。
注意してみればその飾り一つ一つにも魔力が込められているのがわかる。
そして、それをちらつかせながら、女は口元だけを微かにあげた。

弟者はそれを「これ以上こちらの機嫌を損ねるようならば、実力行使をいとわない」という意味だと判断する。

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