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( ´_ゝ`)デザート×キャラバンのようです(´<_` )

189名も無きAAのようです:2013/03/17(日) 22:05:40 ID:T2xLTBNg0


兄者の手から手綱を受け取ると、ブーンは中嶋の耳元に近づく。
それから、彼もしくは彼女が怯えないようにほんの少しだけ魔力を込めると、ブーンは口を開いた。


( ^ω^)「もう《大丈夫》だお」


《大丈夫》、という音の響きに中嶋の低い唸り声が止まる。
ささやかながらも込められた魔力は、発せられた言葉をほんの少しだけ真実にする。
ブーンの口にした言葉は、中嶋を安心させるためのごく弱い暗示となって響く。
ブーンの使ったそれは、ほんの小さな魔法だった。


( ^ω^)ノシ「もう大丈夫だおー、ナカジマ。
         石も飛んでこないし、安心だおー」


ブーンの小さな手が、中嶋の耳の後ろを撫でる。
羽を動かしながら飛び、中嶋の首筋をさすり話しかけていく。


( ^ω^)「ナカジマー、もう怖くないお」


怖くないという言葉の意味は、ブーンにはよくわからない。
それでも、こういう時は怖いって思うものなのだと遠い昔のブーンは知っていたような気がする。
かれこれ400年くらい前だろうか。兄者や弟者どころか、“流石”の街が生まれるよりもはるかに前のことである。

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