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( ´_ゝ`)デザート×キャラバンのようです(´<_` )

141名も無きAAのようです:2013/02/20(水) 21:08:09 ID:UWFaEmzk0

黒の盤面。そこに刻まれた文様は、普通ならば読むことが出来ない。
――しかし、精霊を見ることのできる弟者の眼ならば、刻まれた魔力をある程度なら“見る”ことができる。


一方は、炎の術式。もう一方は、水の術式。


弟者は魔法使いではないため、術式の詳細までは読み取れない。
それでも、これが相当な魔力によって組み上げられた複雑な術式であるということはわかる。
紛れもなく本物。しかも、一級品。
――大商隊の到来でいくら賑やかだからとはいえ、たかだか砂漠の街で気軽に売られていいようなものではない。

兄者が惹かれるのも、当然の出来。
やはり、取引など応じず突き返しておくべきだったと、弟者は思う。


           川 ゚ -゚)「こっちも商売なんだから、《そんなことされては困る》」


この石板に比べれば、彼女が路上で仕掛けてきた暗示などは完全に子供のお遊びだ。
一体何者だったかはわからないが、出来れば二度と会いたくない相手である。


(-<_- )「……」


弟者は、黒の盤面に刻まれた文様をなぞっていく。
術式自体は既に吹きこまれているので、余計なことをする必要はない。
石板魔法に必要なのは、刻み込まれた魔法を起動するための最期のキーを指でなぞること。

魔力を吹き込む必要はない。
そんなことが必要なのは、大魔法を行使しようとする魔法使いくらいだ。

.


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