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( ^ω^)2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです
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( ^ω^)ラノベ祭り投下及び報告スレだお
開催期間
11月18日(日)0時〜25日(日)23時59分
スレ立てを行った作品については、
作品URL
作品名
使用した絵のURL(任意)
以上のテンプレを使用して投下報告を行うこと
これがなければラノベ参加作品と見なされない
絵のURLについては、RESTさんのところからhを抜いて記載してくれればおk
スレタイに【ラノベ祭り】などの記載をするかは任意(宣伝効果はあるかもわからんね)
次スレは>>950を踏んだ人が立ててくれ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1348068145/
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乙ツンちゃん可愛い
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投下報告ってスレ立てと同時でおk?
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個人的にはそうして欲しい
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把握した
作品URL
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353166922/
作品名
(・∀ ・)と兄弟のようです
使用した絵のURL(任意)
四枚くらいつかう
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支援行くぜひゃっはー
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orz 規制されてる…俺の分まで皆頼む…
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まだ1時間経ってないのにもう100レス超えか、すげぇな
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ツンもぷるぷるもかわいかったよ!
http://imepic.jp/20121118/042780
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仕事が早いなww
ツンもプルプルも可愛い
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可愛いな!
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プルプル触りたいwwこれは触りたいwww
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ツンかわいい
素晴らしいスタイルだ
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可愛いな!プルプルたちをぷるぷるしたい
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そっか、絵を題材にした文にさらに絵を描くってのもアリなんだな
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うおあああああああああああああああああああ!!
まさか絵を元に話書いて、そしたら更に絵を頂けるとは・・・
服装も統一されてるし・・・・・何これ嬉しすぎるありがとう
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作品URL
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1353171436/
作品名
川 ゚ -゚)素直クールは泥棒のようです
投下します!
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誰もいない間に投下
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俺がいるぞ
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オレもいるぞ
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( ^ω^)「おっ?」
川 ゚ -゚)「お目覚めですか?内藤ホライゾンさん」
気がつくと、僕は彼岸花が咲き乱れる場所にいた。
そして目の前には同年代くらいのセーラー服の女の人。
どうしてこんな所に?どうして僕の名前を?頭の中で次々に出てくる疑問を口に出そうとすると、
川 ゚ -゚)「初めまして。死神のクーです。貴方は死にましたので、迎えに来ました」
彼女はそんな事を言った。
頭の中を埋め尽くしていた疑問は全て吹き飛び、
( ;^ω^)「ファッ!? 」
間抜けな声が、僕の口から自然と漏れたのであった。
川 ゚ -゚)「どうかしましたか?」
( ;^ω^)「いやいやいやいや! 死神!? 君がかお!? 」
川 ゚ -゚)「はい。死んだ方が落ち着けられるように、このような姿をしていますが」
( ;^ω^)「おぉ……」
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見てるぞ
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俺もいるぞ
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彼女は淡々とそう言うのだが、信じられない……とも、僕は思えなかった。
この彼岸花だらけの場所もそうだが、
川 ゚ -゚)「内藤さんのイメージする死神の姿にもなれますよ」
そんな事を言う彼女の姿がまるで陽炎のようにぼやけたので、僕は彼女の言葉を信じざるを得なかった。
そう、彼女は死神。そして
( ^ω^)「僕は、死んだのかお」
川 ゚ -゚)「はい」
(::..^ω^)「そして女子高生で心を落ち着けるような奴なのかお……」
川 ゚ -゚)「まぁ、男性にとって女性というのはそういう物ですよ。それに、この同年代の姿は見慣れているものですよね?」
川 ゚ -゚)「それでは、この矢印の看板に従って行きましょうか。案内しますよ。そのための、死神ですから」
少しだけ微笑みながら、彼女は歩き出す。
川 ゚ -゚)「あ、靴忘れてた」
川 ゚ -゚)は案内をするようです
ttp://boonrest.web.fc2.com/maturi/2012_ranobe/e/32.jpg
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( ^ω^)「あの、クーさん」
川 ゚ -゚)「はい。何ですか?」
靴を履いたクーさんの後を歩きながらしばらく経った頃、僕は先ほどから思っていたことを尋ねてみた。
( ^ω^)「死んだっていうのは……」
川 ゚ -゚)「はい。内藤さんは死にましたよ」
( ^ω^)「そんなきっぱりと……あ、いやそうじゃなくて」
川 ゚ -゚)「その死んだ記憶が無いのが、やはり気になりますか」
僕の疑問をクーさんは代わりに言い当てる。
このことからも、あぁやっぱりこの人は死神で、僕は死んだのだというのをまた実感する。
川 ゚ -゚)「そうですね、例外なく人が死んだ時、その記憶というのは一時的に無くなります」
( ^ω^)「そうなんですかお?」
川 ゚ -゚)「えぇ。そして、今こうして歩いてるのはその記憶をもう一度集める為なんです」
( ^ω^)「どうしてですかお?」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「……」
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wktk
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僕の質問に淡々と答えていたクーさんは、この時だけ少しの間を置いた。
川 ゚ -゚)「まぁ、冷静になる為ですかね」
( ^ω^)「お」
川 ゚ -゚)「それより、記憶はどうですか」
5本目の矢印の看板を過ぎる。
クーさんにそう言われて、わずかに頭部に違和感があるのに僕は気づく。
どうやら矢印を過ぎるごとに、記憶が徐々に戻っていくようだ。
矢印の看板の裏には、時間割表だとか教科書の切れ端が張ってある。
これが原因なのだろうか。僕にはわからない。
( ^ω^)「何か、ちょっとここまで出掛かっているというか」
川 ゚ -゚)「そうですか。わかりました」
クーさんはまた淡々と答えると、静かに歩き出す。
相変わらず周りは彼岸花だけ。クーさんにもこの状況にも少しだけ慣れだした所為で、逆にこの沈黙がきつい。
矢印をいくつか通り過ぎる。
徐々に、歩いている道に机などが現れるようになってきた。
まるで学校の中にいるみたいだ。
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( ^ω^)「クーさんは、学校とかあるんですかお?」
川 ゚ -゚)「え、学校ですか?」
いやいくら沈黙がきついからって何を聞いてるんだ。
死神だぞ。バカか。僕はバカか。あるわけがないだろ。
( ;^ω^)「す、すみませんお。その格好とか机やらを見てたらつい」
川 ゚ -゚)「まぁ、ありましたね」
あるんかい。
でも意外だな。どんな学校だったんだろう。
( ^ω^)「へぇ、死神の学校って何だか凄そうですお。楽しいところなんですかお?」
川 ゚ -゚)「やはり授業は退屈でしたね。ですけど、ツンデレ……私の友人なのですが、彼女のおかげで楽しかったですよ」
( ^ω^)「へぇ、ツンデレさん。どんな人……人?なんですかお?」
川 ゚ -゚)「感情の激しい方で、可愛いものには目がない子でしたね。今は江戸川区担当なんですが、元気かなぁ」
死神って担当してる地域あるんだ……。
っていうかクーさん意外と喋るんだな。きまずかった空気も随分と良くなってきた。
( ^ω^)「おっおっおっ」
川 ゚ -゚)「どうかしましたか?」
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( ^ω^)「いや、クーさんはその友達の事が大切なんだなっていうのが凄く伝わってきて」
川 ゚ -゚)「そうですかね」
( ^ω^)「そうですおー」
もう何本目ぐらいだろうか。矢印の看板も大分通り過ぎてきた。
クーさんとの会話も大分弾んできていて、あぁ何だか青春している。夢だった学園ライフって、こういうのだったな。
……僕の学校での生活って、どんなだったっけ。こういうのに憧れて、アレ、じゃあつまりこういうのには無縁で。
むしろ悲惨で、アレ、そうだ、たしか、殴られて蹴られて無視されて脅されて折られて泣かされて─────
──────────頭部の違和感が、不愉快に
( ω )「おえええぇぇぇ!!!! 」
川 ゚ -゚)「大丈夫ですか?」
クーさんが背中を摩る。だけどそれも不愉快で、背中の傷が痛くなってクーさんの手をはじく。
思い出した。僕が、死んだ記憶。そして理由。
僕は。
( ω )「自殺……」
川 ゚ -゚)「えぇ、そうです」
-
見てるぞ
-
( ω )「クーさん、一つ聞いて良いですかお?」
川 ゚ -゚)「何ですか?」
( ω^)「この矢印の反対へ進んだら」
川 ゚ -゚)「現世に行けますよ。浮遊霊となって」
川 ゚ -゚)「恨みも、晴らすことが出来ますよ」
( ゚ω゚)「そうですかお。じゃあ、僕は」
川 ゚ -゚)「ですが、ダメです」
( ゚ω゚)「邪魔するんですかお?案内だけじゃないんですかお?」
川 ゚ -゚)「えぇ。私は案内しか出来ません。ですが内藤さん」
川 ゚ -゚)「あなたはまだ全ての記憶を思い出していない」
川 ゚ -゚)「思い出してください。あなたの学校生活で、大切だったのを」
( ゚ω゚)「大切なのなんて────
また、違和感が頭部に。
それは痛みのような、痒みのような、うずまいているような、両手で頭を押さえる。
そして違和感が一層強まったとき、
-
川 ゚ -゚)「思い出すんだ。内藤ホライゾン」
川 ゚ -゚)「君が大切だったのを、忘れてはいけないものを」
('A`)『おう、飯一緒に食べようぜブーン』
( ゚ω゚)「あ……」
忘れてはいけなかった友人を、僕を悪口でなくあだ名で呼ぶたった一人の友人を、僕は思い出した。
( ω )「あああああああああああああああああああああああ!!!!!! 」
('A`)『あいつらの事なんか気にするなって! それよりゲーセン行くぞ! 俺が奢ってやるよ!! 』
('A(;;)『おう、財布見つけたぞ。え?これ?転んだだけだよwwwwwお前は気にすんなwww』
('A`)『俺さー、お前と同じ学校で良かったと思ってるよ。趣味も合うし、気が楽だし』
('A`;)『おいヤベーって! このエロゲヤベーって! え、なんでそんな顔すんだよ! おい! 』
('A`)『テスト勉強した?俺?全然してねーよ。昨日も3時間しか寝てないし。え、勉強してないって』
('∀`)『 じゃあなーブーン! また明日な!! 』
( ω )「ドクオ……」
-
友達を放って移住……
-
川 ゚ -゚)「思い出しましたか?」
( ω )「ぼ、僕には友達がいたんだお……優しくて、ちょっとエロくて、面白くて」
( ω )「そして、いつも一緒にいてくれて」
( ;ω;)「なのに、なのに僕は、僕は!!!! 」
( ;ω;)「でも! 許せないお! 僕を追い詰めたあいつらを! 殺せるなら喜んで殺してやるんだお! 」
川 ゚ -゚)「……現世まで案内しますよ」
( ;ω;)「え?」
クーさんはスタスタと反対方向へと歩き出す。
一瞬呆けてた僕は、慌ててクーさんの後を追いかけた。
川 ゚ -゚)「私は案内するだけ。死神は、それしか出来ません」
川 ゚ -゚)「しかし、死神の役目はそれだけじゃありません」
川 ゚ -゚)「魂を救える道に、案内するんです」
同時に、彼岸花だらけだった景色が見慣れた景色へと変わる。
僕がいるのはその景色の上、空であった。
どうやら現世……についたらしい。反対方向に進んだ割りに、早く辿り着いたように思えた。
川 ゚ -゚)「こっちです」
スゥっと滑るように進むクーさん。
僕は思うように進めず、泳ぐようにその後を追いかけた。
-
そして辿り着いたのが、墓地であった。
僕の前に、内藤家ノ墓という墓石がある。
そして、
('A`)「よう、来たぜ」
( ^ω^)「ドクオ……」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「なんつーかよ、死んでんじゃねーよ、おい」
( ^ω^)「……ごめんお」
('A`)「俺一人にすんなよなー。話相手いなくてつまんねーんだよ」
( ^ω^)「ごめんお」
('A`)「エロゲの話、お前としか出来なかったんだぞ?」
( ^ω^)「僕もだお」
('A`)「お前のかーちゃんの弁当、旨かったなぁ」
( ^ω^)「ドクオの弁当も、美味しかったお」
('A`)「昼休みにトランプもしたっけなぁ」
( ^ω^)「ドクオがイカサマしてたの、僕知ってたお」
-
こういうのブーンとドクオ逆の場合多いから新鮮
-
('A`)「放課後はゲーセンに行ったな。お前弱かったなぁ」
( ^ω^)「…… 」
('A`)「休日は適当にどっちかの家行ったりさ」
('A )「適当にさ、遊び行ったり」
('A )「もっと遊びたかった」
('A;)「もっとトランプやりたかった」
('A;)「これからも、くだらない話をしたかったなぁ」
(;A;)「どっか遠いとこに旅行もしたかった! 」
(;A;)「もっとお前と話がしたかった!! 」
(;A;)「もっと、もっともっともっともっと!!! お前といたかった!!!! 」
(;A;)「ごめんなぁ、イジメ止められなくてよぉ」
(;A;)「くそ!! 何でだよぉ!!! 何で勝手に死んでんだよバカヤロウ!!!! 」
(;A;)「ふざけんじゃねぇぞ!!! ブーン!!!!!! 」
(;A;)「俺が死ぬまで待ってろよてめぇ! 来世でまた友達になってやるよ!!! 」
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( ω )「クー、さん」
川 ゚ -゚)「はい」
( ;ω;)「僕、バカだったお」
( ;ω;)「あんな風に泣いてくれる人がいたのに」
( ;ω;)「もう、話すことも出来ないんだお」
( ;ω;)「ドクオと、もう会えないんだお」
( ;ω;)「もっと、一緒に、いたかったなぁ」
川 ゚ -゚)「……はい」
-
二人とも辛いな……
-
川 ゚ -゚)「内藤さんには今、選択肢があります」
あの後もう一度、彼岸花だらけの場所まで僕達は来た。
目の前には2つの道がある。
川 ゚ -゚)「この矢印の通りに行けば、内藤さんは転生します。何時になるかは、わからないですが」
川 ゚ -゚)「もしかしたらすぐにでも転生するかもしれませんし、50年、100年後かもしれません」
川 ゚ -゚)「そして反対側へいけば、現世で浮遊霊となります」
川 ゚ -゚)「浮遊霊となれば、人にも手を出せます。しかし、手を出せば魂は穢れて転生は出来ません」
川 ゚ -゚)「何もしなくても、現世に長く居ること自体が罪です。魂は時間とともに穢れ、自我も失うでしょう」
川 ゚ -゚)「私が案内できるのは、ここまでです」
-
( ^ω^)「クーさん」
川 ゚ -゚)「なんですか?」
( ^ω^)「ありがとうございますお。死んだ時の記憶、恨み辛みがそのままだったら僕は迷わず現世に行ってましたお」
( ^ω^)「……このままここにいるっていうのは」
川 ゚ -゚)「すみません、それは出来ません」
( ^ω^)「そうですかお……わかりましたお」
( ^ω^)「……僕は、転生への道を行きますお」
川 ゚ -゚)「わかりました」
そうして、僕は矢印の通りに足を進める。
後ろには、クーさんが付いてきてくれた。
しばらく歩いていると、大きな扉に辿り着いた。どうやら、ここが最終地点のようだ。
川 ゚ -゚)「……最後に何か、ありますか?」
( ^ω^)「お?じゃあ……一つだけ」
川 ゚ -゚)「はい」
( ^ω^)「もしも、ドクオを虐めるような奴が出たら懲らしめてやってくださいお」
ダメもとで、クーさんにそんな事を頼んでみる。
-
川 ゚ -゚)「わかりました。良いですよ」
良いのかよ。あっさりと了承されて、少し拍子抜けしてしまった。
川 ゚ -゚)「手は出せませんからね、不幸に会う様願いますよ」
( ^ω^)「死神がですかお?」
川 ゚ -゚)「死神だからですよ。効果は期待できると思いますよ」
( ^ω^)「おっおっおっおっ。頼もしいですお」
ひとしきり笑うと、僕はドアを開ける。
思っていたよりもドアは軽く開かれ、そこには真っ白な道が続いていた。
( ^ω^)「それじゃ、これで」
川 ゚ -゚)「はい」
( ^ω^)「ありがとう、クーさん」
僕はクーさんに別れを告げると、真っ白な道へと足を運び
川 ゚ -゚)「来世では、良い人生を」
そんな死神の頼もしい言葉を背に受けて、僕は──────
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おわりです。
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余韻の残る良い終わり方だな乙
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乙
切ないけどいい話だ
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おつ
しんみりとしたいい話だった
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おつ
次いいかな
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どうぞー
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わくてか
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素敵な作品を有難う御座いました!!
自分の絵がこのような話になるとは思わず、嬉しすぎてアヘ顔になりそうです
展開も終わり方も自分好みでした!
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おつ(´;ω;`)
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奇妙な夢を見た。
サイケデリックともいえる模様と色彩の中に
一人佇む、モノクロの男性。
それは一度だけでなく。
何度も、何度も。
いつしか私は。
彼に出会うためだけに、眠るようになった。
psychedelic trance world.ようです。
http://boonrest.web.fc2.com/maturi/2012_ranobe/e/1.jpg
-
目を閉じる。
深く、深く。
水中に潜り込むように。
それだけで私は。
彼に出会えた。
(゚、゚トソン「こんばんは」
('A`)「また来たのかい」
(゚、゚トソン「ええ、見てのとおり」
彼は相変わらず、そこにいた。
-
('A`)「何度も来ちゃいけないよって言わなかったっけ」
(゚、゚トソン「来てはいけない理由を聞いてないので」
('A`)「言ったところで、納得はしないだろう?」
(゚、゚トソン「ええ、よくお分かりですね」
('A`)「君のことだからね」
意味深長な言葉を呟き、彼は目を閉じた。
(゚、゚トソン「……」
( -A-)「……」
沈黙が流れる。
でも、嫌いじゃない。
10分、20分。
静寂だけが場にあった。
-
(゚、゚トソン「……」
( -A-)「……今日は」
(゚、゚トソン「え?」
('A`)「今日は、なにがあったんだい?」
彼が目を開いた。
(゚、゚トソン「今日は……特に何も」
('A`)「本当に?」
(゚、゚トソン「ええ、本当です」
('A`)「そうか」
そう言って。彼はまた目を閉じた。
(゚、゚トソン「何か」
( -A-)「うん?」
(゚、゚トソン「何か理由が無ければ、来てはいけませんか?」
( -A-)「理由が無くとも、来てはもらいたくないけれどね」
(゚、゚トソン「そうですか」
-
(゚、゚トソン「実はですね」
('A-)「うん?」
(゚、゚トソン「お恥ずかしい話なんですが」
(゚、゚トソン「長くお付き合いしていた方に、振られてしまいまして」
('A`)「それは……」
(゚、゚トソン「何年も、それこそ結婚だって考えていたんですよ、お互い」
('A`)「……」
(゚、゚トソン「けれど、駄目でした」
(゚、゚トソン「私が悪いんでしょうね」
(゚、゚トソン「彼、言ってました。最近の私はおかしいって」
(゚、゚トソン「目の前にあるものに意識が向いてない」
(゚、゚トソン「君が夢中なものは、別のところにあるんじゃないかって」
('A`)「それで、君はなんて?」
(゚、゚トソン「そうなんでしょうね、としか」
(゚、゚トソン「事実、そうとしか言えませんし」
-
('A`)「もう一度、言うよ」
('A`)「君は、もうここに来ないほうがいい」
(゚、゚トソン「来たくなくても、来ちゃうんですよ」
(゚、゚トソン「最も、来たくないなんてことは無いんですけれど」
('A`)「君は……!」
(゚、゚トソン「そろそろじゃないですかね」
(゚、゚トソン「また来ます」
('A`)「もう来ないでくれ」
彼は、他にも何か言いたげだった。
けれど。
(゚、゚トソン「では」
ここで、私は夢から覚めた。
また、憂鬱な一日が始まる。
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起床。
身支度を整え、出勤。
上司からのセクハラを受けつつ仕事をこなす。
昼、休憩。
昼食を取り、午後をどうやって乗り切るか
ため息をつく。
仕事に戻れば、またセクハラの山。
そして、深夜に退勤。
変わらない、変われない。
同じような日々。
上司が変われば。
転職をすれば。
退職をすれば。
でも、それは。
どれだけ先の話?
上司が変わる?
このなんでもない時期に?
転職をする?
職を探す時間はどこに?
退職をする?
辞めてどうやって生きていく?
私には、わからない。
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不思議だな
-
(゚、゚トソン「こんばんは」
( -A-)「……もう来るなって、言ったよな」
(゚、゚トソン「来てしまったものは仕方が無いです」
( -A-)「君は、いつもそうだ」
(゚、゚トソン「はい?」
(#'A`)「分かっているだろう!」
(#'A`)「これが甘えだって!ただの逃避だって!」
急に、彼が吠えた。
(゚、゚;トソン「ひっ……」
(#'A`)「夢の中の幻に、振られた男を映して!」
(#'A`)「あの頃できなかった、そんな後悔を!」
(#'A`)「僕に押し付けて!」
彼の言葉が、胸に突き刺さる。
(#'A`)「君はいつから!そんな……!そんな!」
-
でも。
けれど。
だけど。
(゚、゚トソン「弱くなった、ですか?」
これは私の夢なのだ。
('A`)「……分かっているじゃないか」
(゚、゚トソン「私のことですもの」
('A`)「だったら、なんで」
(-、-トソン「……じゃあ」
視界が歪み、目頭が熱い。
涙が止まらない。
(;、;トソン「どうすればよかったんですか、私は!」
(;、;トソン「情けなくて!悔しくて!恥ずかしくて!」
(;、;トソン「貴方に……伝えることも、できなくて!」
(;、;トソン「私は……!私は……!」
-
私のすすり泣く声だけが聞こえる。
彼はまだ、そこにいるのだろうか。
(;、;トソン「助けてよ……ドクオ……」
( -A-)「手遅れだ」
分かってる。
( -A-)「もっと早く……現実の僕に言うべきだったんだ」
( -A-)「こんな、薬に頼った夢で言うことじゃなかった」
分かってます。
('A`)「けど、その苦しみは」
('A`)「じきに、なくなるんだ」
('A`)「トソン、君はもう」
知っています、私のことですから。
('A`)「現実には戻れない」
-
(゚、-。トソン「そう、ですね」
処方された薬を、ありったけ飲んできたのだ。
絶対に一錠ずつ飲むようにと、念を押された薬を。
('A`)「僕ともお別れだな」
(゚、゚トソン「はい」
(゚、゚トソン「幻とは言え、ドクオが最後を看てくれるんですね」
('A`)「ああ」
(゚、゚トソン「じゃあ、1つ。お願いがあります」
('A`)「いいよ」
(゚、゚トソン「聞かないんですか?」
('A`)「トソンのことだからね。分かるよ」
('A`)「ほら、おいで」
そういって、両手を開いたドクオに私は飛び込んだ。
(゚、゚トソン「また会えるといいですね」
('A`)「生まれ変わりってのがあればな」
(゚、゚トソン「ドクオはこういうところが無粋です」
私は、最後に笑えていた。
それだけで、よかったのだと思う。
終わり。
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終わりです。
ありがとうございました。
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乙!
なんだか不思議な気持ちになった
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せつねーよ……乙
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悲しいハッピーエンドだな
乙
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おおおぉぉ・・・トソン追い込まれてたんだなぁ。
乙ー
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乙、こういう雰囲気好きだ
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おおお、あのイラストがこういう話になるのか
いいなー、おつ
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というか思ったより人多くて驚いた・・・
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居るよ
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(・∀ ・)と兄弟のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp99262.jpg
向こうを支援しつつ、こちらでも支援になればと…
使ってくださってありがとうございました!
冒頭の漫画なので、暇見て他キャラとの掛け合いとかも描いてみたいなあ
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この早さとクオリティ…流石だな
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起きててよかったああああああ!!!
やっぱすごいな
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www
相変わらずすげー絶倫すなぁ
おつおつ
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仕事速すぎワロタ乙
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誰もいないすきに投下する!
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( <●><●>) ミテイルゾ……
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( ФωФ)『2年2組 流石兄者、素直クール、津田ツン、場元シャキン
1年1組 流石弟者、素直ヒート、津田デレ、場元ショボン
以上8名は速やかに校長室まで来るように』
それは賑やかな昼休み中に流れた放送。
校舎は一瞬で静まり返った。
なぜなら呼び出したのは、恐いことで有名な校長・杉浦ロマネスク。
また凄みのある声に、怒りの呼び出しであると誰もが判断した。
( ФωФ) SB!のようです
http://boonrest.web.fc2.com/maturi/2012_ranobe/e/58.jpg
-
呼び出された8人は校長室へ来ていた。
皆が皆、怒られる心当たりがないため、そわそわと落ち着きがない。
( ФωФ)「うむ、皆揃ったようだな」
8人の予想とは裏腹にロマネスクはにんまりと満面の笑みを浮かべている。
その笑顔が余計に恐怖を助長させる。
( ФωФ)「君たちを呼び出したのはほかでもない。
我が校由緒ある部活に君たち8人…いや4組が選ばれた!」
( *ФωФ)「この部活は自主的に入ることは出来ず、入部出来る者は校長である我が輩が選んだ者だけなのである!
言わば、選び抜かれた精鋭達!
そして君たちが所属する部活の名はSB部!」
怒られると思っていた生徒たちは、はしゃいでるような校長に面食らった。
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(;´・ω・`)「えす…びぃ?」
( ФωФ)「Sとはシスターコンプレックス、
Bとはブラザーコンプレックスの略である」
ξ゚⊿゚)ξ「シスコンとブラコン…の部活?」
( ФωФ)「その通り!このSB部は生粋のシスコンとブラコンのエリート集団なのである!」
説明するロマネスクは輝いていた。
( ´_ゝ`)(突っ込みどころが満載すぎてどこから突っ込めばいいのか)
校長の厳格なイメージがガラガラと音を立てて崩れていく。
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これかww
-
川 ゚ -゚)「全く意味がわからんから、質問をさせてくれ
そもそも、そんなふざけた部活が本当にあるのか?
私は存在すら知らないが」
( ФωФ)「まぁ、生徒たちは基本知らないだろうな。
知っているものは教師と極々一部の生徒だけだ。
それでももう40年は続いている部活だ」
ζ(゚ー゚*ζ「そのSB部ってどんなことをするんですか?」
( ФωФ)「なに、簡単なことだ。
部活内容は二つ。
昼食を兄弟姉妹で一緒に食べること。
登下校を一緒に行うこと。これだけである。」
ノパ⊿゚)「そんだけ?普通のことじゃないか」
( *ФωФ)「これだけで十分なのだ!
萌えるだろ!!」
(;`・ω・´)「萌え…え?」
( *ФωФ)「SB部の本質はシスコン・ブラコンに萌える者に萌えを与えること!
しかしわざとらしい萌えなどいらぬ!
真のシスコンブラコンを見守ることに萌えがあるのだ!」
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(´<_` )「つーか、俺ブラコンじゃないぞ」
( ФωФ)「そう恥ずかしがらずとも調べはついておる。
そうだな…軽いところからいくとして…
ツン君、携帯は持っているだろう?待ち受けをみせてくれ」
ξ゚⊿゚)ξ「えっと…これです」
ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃん、わたしとお揃いの待ち受けなんだよねぇ」
ツンが差し出した携帯に並べるようにデレも待ち受けを見せる。
そこには肩を並べ合い、楽しげに笑う姉妹の姿。
よくよく見れば画面に映る二人の服も並べられた携帯も揃いのものであることが分かる。
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( ФωФ)「ふむふむ、よろしい。
では次はシャキン君」
(`・ω・´)「僕の待ち受けはこれです」
そう言って見せたのは、水彩やクレヨンで描かれた風景画。
お世辞にもうまいとは言えないが、どこか温かみのある絵だ。
(´・ω・`)「あ、これ…僕が描いた絵だ」
(`・ω・´)「去年ショボンが描いてくれたものです。
嬉しくていつでも見れるように待ち受けにしてるんです」
(*´・ω・`)「ぼ、僕は兄さんと山に行ったときの写真だよ」
ショボンは兄の言葉が嬉しかったのか、気恥ずかしそうに眉を下げる。
川 ゚ -゚)「むぅ…残念ながらわたしたちは持っていない。
なんだか羨ましいな」
ノパ⊿゚)「わたしたちは交換日記してるだろ!
それじゃ、ダメか!?」
川*゚ -゚)「そうだったな、手元にあれば皆にみせてやりたいところだ。
意外とヒートは可愛い文章を書くのだ」
ノハ//⊿//)「そ、それは姉さん相手だからだ」
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(*ФωФ)「うひひ、やはりシスブラは最高だな!!
じゃあ、最後はそこの二人だな」
(;´_ゝ`)「うちの校長ってこんなだっけ?
ま、いいや。俺のはこれね」
兄者が見せた待ち受けには、笑みを浮かべピースをする兄者と
無理矢理肩を組まれ迷惑そうな弟者、そして二人の間に満面の笑みの妹者。
ξ゚⊿゚)ξ「なかなか良い待ち受けね。
ほら、弟者くんも早く出したら?」
(´<_`;)「いや俺は…」
( ´_ゝ`)「なにぐずぐずしてんだよ、見られて困るようなのにしてんの?」
Σ(´<_` )「あ!ちょ…まっ」
弟者の携帯はいとも簡単に兄者へ奪われ、画面を見られる。
その瞬間、弟者の顔は青く染まった。
(;´_ゝ`)「え、俺?」
弟者の待ち受けは兄の寝顔だった。
( ФωФ)「流石は、弟者君。」
:( <_ ):「いや…あの…兄者、これは違くて…その…別に隠し撮りとかじゃ」
(;´_ゝ`)「お、弟者、いや、びっくりはしたけど…別に責めたりしてないから、な?」
-
( ФωФ)「よしよし、中々のシスブラぶりだ。
しかしこの程度まだSB部員としては弱い(1名除いて)
そこで次はこれを見てもらおう」
ロマネスクは予め用意しておいたタブレットを皆が見えるように向けると、ムービーが流れ始めた。
写った場所は玄関。監視カメラなのか隠しカメラなのか、全体がよく見渡せるようにある程度上の位置から撮られている。
誰もいなかったそこに現れたのは、辺りを気にしてかキョロキョロしている男子生徒。
誰もいないことを確認すると3年生の下駄箱へ移動し、ある場所で立ち止まった。
再度辺りを気にする素振りを見せると中から紙を取り出し、中身の確認も程々にそれを持って立ち去ってしまった。
立ち去る際、その男子生徒の顔がちらりと見えた。弟者だった。
( ФωФ)「ちなみに弟者君が持ち去ったのは、兄者君当てのラブレターです」
( ´_ゝ`)「え?」
( <_ )
( ´_ゝ`)「は?あ、…え?ちょっと弟者説明しろっ…て…」
(;´_ゝ`)「…うわっ!こいつ息してねぇ!!」
( ФωФ)(あれ?本当はデレ君辺りを流すつもりだったんだけどな。ま、いっか)
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どうみてもブラコンとシスコンです
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( ФωФ)「それはそうと、この行動に心当たりがある者が他に少なからずいるんじゃないだろうか」
(;`・ω・´)ξ;゚⊿゚)ξ川;゚ -゚)「!?」(゚Δ゚;ハヽζ(゚‐゚;ζ(´・ω・`;)
ξ;゚⊿゚)ξ「えっと…デレ…ごめんね、時々チェックしてたわ…」
ζ(゚‐゚;ζ「ううん、わたしも同じだから…
お姉ちゃんに変な虫(ブーン)が付かないようにって…」
(;`・ω・´)「実は僕もなんだ。ショボンが苛められていないか心配で」
(;´・ω・`)「そんな顔しないでよ、兄さん。兄さんは僕のためをおもってしてくれてたんだから」
(;´・ω・`)(兄さんの靴の匂い嗅いでたなんて言えねぇ!)
川;゚ -゚)「悪気はなかったんだ。許してくれ」
ノハ;゚⊿゚)「靴に入ってた十円玉…姉さんだったのか」
( ´_ゝ`)「え?俺そんなことしたことないんだけど。…俺がおかしいの?」
( ФωФ)「これで分かっただろう?君たちは生粋のSBなのだ!」
こうして半ば無理矢理8人はSB部員となった。
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弟者wwwwwwwwww
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弟者が予想以上にアレでした……wwww
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入らざるを得ない連中だなwwwww
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――職員室
(*ФωФ)「いやはや、今年のSBは豊作ですな!ペニサス先生」
('、`*川「ホントですね。昨年、ギコくんとしぃさんが卒業してからどうしましょうと思っていたのに。」
(*ФωФ)「まさか今年4組も出来るとは!」
('、`*川「中々の個性派揃いですしね」
(*ФωФ)「デレ君と弟者君はヤンデレ属性持ちで、クール君と兄者君は天然、ダークホースはショボン君というところですかな」
('、`*川「ふふふ、もう暫くは萌えが尽きることがなさそうですわ」
(*ФωФ)「くふふふふ」('、`*川
終わり
(書いててシスコンとブラコンの定義が分からんくなった)
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そこで終わるのかよ!
乙!
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乙乙!
まさか絵使ってもらえるとは思ってなくて鼻水出たwww
ありがとうございました!!!
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乙!
みんななかなかやばい性癖ww
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>>102
規制されて直接言えませんが、
ありがとうございます!!!!
もうなんか、素敵な話につかってもらって胸熱
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乙!
弟者のヤンデレは洒落にならない感じがする
百物語的な意味で
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ほんとは続きあるんだけど、
30以上だし、かといってスレ立てるほど長いわけでもないんだ(´・ω・`)
読んでくれてありがと!
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おつー
なんだよースレたてちゃえよー見たいぞー?
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