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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot

105 ◆fkFC0hkKyQ:2012/07/27(金) 22:49:54 ID:GXwXwpuY0
('A`)「……わかった。それじゃあ俺の分も頼む」

苦々しい思いで首を縦に振る。
余計な金を使うのは気に入らないが、背に腹は代えられない。
これ以上、病院の厄介になるのはご免被りたかった。

(@ゝ@)y-~「素直で結構。なあに、そっちの嬢ちゃんと違って片腕だけだから、一時間も掛らんよ」

罅の入ったガラスの灰皿に煙草を押しつけると、サイバネ医師は白衣の裾を翻して処置室に戻っていく。俺もその後ろに続いた。

コンクリート打ちっぱなしの処置室内。
入るのは、これで何度目だったか。憶えていないが、そこまで多くは無い。

煤だらけの天井からは、配線が剥き出しの義手や義足がぶら下がり、壁際の棚には真空パック詰めにされた人工筋肉や培養臓器、合成血液パックなどが乱雑に積まれている。
部屋に一つだけの粗末な手術台へ座るように俺を促すと、サイバネ医師はその脇の銀のトレイからマイクロドライバーを手に取った。

(@ゝ@)「お前に設えてやったのは、確かギュウキだったか。実にお前さんらしいチョイスだよ」

('A`)「どういう意味だよ」

コートと手袋を脱いで、腕を捲る。
燻銀色に蛍光灯の光を反射する鉄板装甲の各所からは、筋肉繊維のような黄色と緑の配線の束が覗く。
スケルトン仕様、と言えば聞こえはいいが、ようは安かろう悪かろうの精神を体現しただけだ。


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