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( ・∀・)モララーは隠居暮らしのようです。 双

53 ◆hCHNY2GnWQ:2012/07/28(土) 21:47:35 ID:VC0QHqzQ0
沈黙を先に破ったのはスカルチノフだった。
手で目を覆うようにしていたモララーは、そのまま答える。

/ ,' 3「あえて言わなかったのじゃが。やはり、どうしても気になることがあっての」

( ・∀・)「……なんでしょう」

/ ,' 3「二階に居る方はどちら様かの?」

(; ・∀・)「!!」

( ФωФ)「二階?」

ロマネスクは周りを一望する。確かに、このテーブルのすぐ脇に階段はある。
それは知っているが、そこの先に人影なんてない。少なくともこの角度からじゃ全く見えない。
更に、ロマネスクよりも体躯の小さいスカルチノフだ。見えるはずがない。

しかし、スカルチノフの指摘は全くもって正解だった。

見えない角度だが、二階のベッドに潜り込んで隠れている女性が居るのだ。
ラウンジ大陸の、都村トソンが。

( -∀-)「……そういえば、忘れていました」

と、観念したかのようにモララーは立ち上がった。

忘れていたのはトソンのことではない。スカルチノフのことだ。

国王スカルチノフは、魔術師でもあった。しかし、戦闘特化ではない。
ちょうど、ツンが似たような能力を持っていたが……要は魔術感覚が非常に優れた人間である。
視覚聴覚などが、生まれつき秀でている。更に、魔術の発生にも敏感であった。
これにより、スカルチノフはモララーの居場所などを見事当てて見せたのだ。

では、何故武士であるトソンが居ることがバレてしまったのか。


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