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( ・∀・)モララーは隠居暮らしのようです。 双

3 ◆hCHNY2GnWQ:2012/07/12(木) 22:39:52 ID:w.OycBSI0
急な電報魔法を受けたロマネスクは、遠く離れた王都へ馬車を走らせ一日かけてたどり着いた。
そして今、謁見の間にて膝をつき頭を垂れて王と対峙しているのだ。

/ ,' 3「急ですまないね。
     聖騎士でもあり、養成学校の教官でもある君を呼び出すのは忍びないことだったのじゃが…」

( ФωФ)「いえ、王の命より大事なことはございません。
        して、私に一体何の用でございましょうか…?」

/ ,' 3「うむ。一年ほど前からかの。彼を感じるのじゃよ」

( ФωФ)「彼…?」

/ ,' 3「あれほどの魔力、そして独特の波動を持つ人間は二人とおるまい」

ロマネスク王は蓄えられた髭を撫でながら、小さな悪戯でもするかのように勿体ぶってから言った。

/ ,' 3「モララー=レンデセイバーの魔法の発動を感じるのじゃ」

(; ФωФ)「モララー殿のっ!?」

思わず立ち上がって驚いてしまうロマネスク。
慌ててその愚行に気づき、再び跪くが、スカルチノフは立ち上がることを許す。
今日は近衛騎士や魔術師も傍に置いていない。
戦前からよく目をつけられ、年齢差はあれども『友』として認められていたからこその対応だ。

故にスカルチノフは、ロマネスクを何度も近衛騎士へと昇格させようとしたが、ロマネスク自身がそれを拒否した。
常に戦線の最先端へ、そして街にも目を張り巡らせるためには近衛騎士ではなく聖騎士で十分なのだ。
破格の給与、栄誉が与えられるというのに、それを蹴り大陸のことを思った心身ともに立派な騎士の考えを無下には出来ない。

そう考え、スカルチノフも彼の意思を重んじ聖騎士のまま、それでありこれからも友人であることを約束させ戦後の措置を行ったのだった。


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