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从'ー'从ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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从'ー'从いらっしゃ〜い。ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所だよ
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初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで、
理解と協力をお願いね〜。
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・作者様及び読者の方々への注意事項
・AAテンプレ一覧
・荒らしについて
ブーン系wiki
http://boonkei.wiki.fc2.com/
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
http://boonkei.web.fc2.com/top.html
http://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★44
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1333728643/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
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>>352
携帯でも復活出来なかったっけ
木遁出来なくなったのか?
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ん? 今何でもするって言ったよね?
神になったようです
ドクオは童貞を守り抜くようです
アルファ
ドクオ飛竜
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>>355
ガンダムわかるなら
('A`)ドクオが宇宙を駆け抜けるようです
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ドクオ正義のヒーロー
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結構あるもんなんだね。たまげたなぁ
まぁ殆ど読んだ事あるけどな(ゲス顔)
ありがとうございます
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>>360
読んだのは書けってイワナ……書かなかったっけ?
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まぁ、確かに
そういうなら読んだのは書けよ
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どこでもホモネタ使うような奴はそんなもんでしょ
期待するだけ無駄
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お前ら厳しすぎワロタ
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ちょいとお聞きしたい。
長編で、確かバトルものなんだが、
ドクオが超改造されたバイクに乗ってるシーンがあるやつに心当たりある人居たらタイトル教えてくださいな。
ブーン、ショボン、ドクオ、流石兄弟はいたような気がする。
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戦い続ける('A`)のようです?
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妄想現実
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>>367
そういや未完結なんだよなぁ
復活して欲しいもんだ
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妄想現実だな
蕎麦屋の
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続編が未完なんだっけ?
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ラスボス戦で止まってるな。面白かったんだけど
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誰か今VIPでやってる短編に支援を……
規制が憎い
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承った
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>>373
ありがとう
dion規制早く解けんかな……
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設定を考えている時間が一番楽しい
むしろ設定を書ききったら満足してやめるレベル
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一番か来たい部分までが長くて途中で飽きる
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>>376
(握手)
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それでも書ききったあとの達成感がそなたに溢れんばかりのモチベーションを与えるだろう
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ひとつ質問なんだけど
VIPで投下して、自分のまとめ用にここにスレ立てして書き溜めていくってのはあり?
それとも創作版でスレ立てしたらVIPには投下しない方がいいのかね
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>>379
ありじゃね
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>>379
特別問題は無い
スレ上限があるから終了したらログ送り申請する必要はあるけどそれくらい
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>>380
>>381
トンクス!
まとめがつけば気にしなくていいんだろうけど、そううまくはいかないだろうから
レスどうもでした
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久しぶりに総合来たけど何か変わったことあったか?
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( ^ω^)祭り
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電脳世界すごく気になるけどレスしたくない
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斬新ではある
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地の文の一行がだらっと長くなってどうしても短くなってくれない……
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句読点で区切って改行したらあかんの?
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大筋だけさらっと書いといて
細かい情景はある程度ぼやかして読者の想像に任す
ってのはよくやる
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言葉が持つ情報量を考えて書くと背景描写は抑えられるかもしれないね
噴水のある公園って書かれてたら小さい児童公園を思い浮かべる人は少ないだろうし
人波をかき分けて交差点を渡るって書けば都市部をイメージするだろうし
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ふと思ったんだが
面白いのにまとめがついてない現行
もしくは完結してるけどまとめがついてない作品ってどれくらいあって何があるっけ?
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不条理とか?
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2009年以降なら、ここに載ってないやつだな
ttp://boondeiisyo.blog24.fc2.com/blog-entry-149.html
あとは載ってるけどまとめが消えたものとか
狼赤頭巾とか
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個人的に残念なとこだとフォースを駆るジェダイとか
まとめサイト消えちゃったな
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まとめない作品を探すのはまとめあり探すより難しいだろ
そういうリストあったらいいね
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そうか…ありがとう
まとめが消えちゃうってのはキツいな
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完結したのにまとめが無いのは数少ないからリストも作れそうだがな
まとめ無しで完結したのは創作ぐらいにしかないんじゃないか?
あとはだいたい、まとめあったけどまとめサイトが消えたものだろう
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今も生きてるか知らないけど
「( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの検索」っていうサイトとかもあるしな
上でのジェダイとかもまとめ消えてからは此処で読んでるなぁ
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質問、男性のようにも女性のようにもとれる中性的な印象のAAってないかな
ハインくらいしか浮かばなくて困ってる
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レモナさん
つーちゃん
ビロード
ダイオード
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おお、ありがと!
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あとフォックスとか
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あとサイボーグ
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ヤベ
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ヒートも男っぽい気がする
ドクオ野球以外でつーが男設定で出てる作品ってあるかな?
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ドラクエは女の子だっけ
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ミセリ喫茶のつーは男の子だったねミセ*´・ω・)リ
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歯車のつーも男だった気がする
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キュートが男の娘な作品とかあった気がする
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デレが男だったり兄者が女だったりする作品は例外ってことでいいんですかね
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>>405
厄姫
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>>410
ワカッテマスを忘れるな
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>>410>>412
チンコのようですのことか
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>>405だけど結構あんのねサンクス
心置きなく現行に出せるわ
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モハゲーにも良い作品はあるよな。
ほんの少数だけどな。
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そういえばあらチー復活するらしいな
誰がなんと言おうと一番好きな作品が復活するのは嬉しい
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第三部らしいけど前回みたいにグダグダでつまらないものにならない事を説に願う
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個人的には第二部も好きです
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あらチーは正直あんまり好きじゃないなー
つまんないとかじゃなくて作風が合わないと言うのかね
みんながあらチーで盛り上がってると話に混ざれない自分に一抹の淋しさを覚える
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ああいうのってその場にいないと楽しめない気がする
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その楽しさがまた味わえるな。
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ようやくリアタイで楽しめるぞ
唯一のリアタイ遭遇が例の最終回だからなあ
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集客率も高いし回帰とか新人の流入とかも望めそうだな
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>>422
おま俺
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今日のVIPを見ると、荒らしの餌付け場になりそうな気がしてならないけどなあ
がんばって欲しいが、あんまり気負わず、自分が楽しめるやり方でやって欲しいな
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早く規制解けんかな……
多少荒らされてもいいから人目に付きやすいVIPで投下したい
別に創作板が嫌とか言ってるわけではないが
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あらチークラスなら固定読者は多いだろうし荒らしが気にならなくなる位の書き込み数も期待できる
荒らし対策なんてあってないようなもんだし、気にしてなんにも出来なくなったらそれこそおしまい
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いまの荒らし事情は知らんからなんとも言えないが、あらチーなら内容はどうであれとりあえず盛り上がるからいいんだ(俺は)
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小説板と創作板の違いって何?
小説板と創作板で投下するのってどう違うんだろう、作者の好み?
久々に帰ってきたら色んな板あってよくわからん……
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小説板…もともと避難所として作られたがスレ立て数の上限1000に到達したためもうスレが立てられない
おまけに管理人不在。いくらでも荒らし放題
創作板…小説板がそんな感じになっちゃったので新しくできた板
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>>430
詳しい説明ありがとう
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投下完了間際にスレが落ちてしもうた
三十レス以内だし、ここに投下する
改題して 島での出来事のようです
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クマゼミの耳障りな鳴き声も、海側にまで出ると静かになり、
そこそこ夏の風情を盛り上げるものとして聞けるようになる。
モララーが山の上にある家にいる時は、気が狂いそうなほどだった。
(;・∀・)「あっつー」
そんな状態だから、モララーは家を飛び出して海で遊ぶことにしたのだった。
漁師町であるこの美府町の子供たちに混じって遊ぶのも、これで3回目になろうとしている。
(*゚ー゚)「あっ!」
12、3歳。モララーと一緒くらいの女の子が、向こうから走ってくる。
モララーがここに帰省するといつも会う子だ。
しばらく考えてから、彼女の名前を思い出す。
( ・∀・)「お、しぃちゃん、久しぶり」
(*^ー^)「久しぶりっ!モララー君!」
(;・∀・)「っていうか、真っ黒だね」
(*゚ー゚)「えー、そう?」
よく日に焼け、ところどころ皮が剥けてまだらになっているが、少女は気にもしていない。
まるで、ちっちゃいキリンだな。とモララーは思った。
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( ・∀・)「確か正月ぶりだったね」
(*゚ー゚)「そうだねー、あたしの家のお餅食べてもらったっけね」
そんな事を話しながら、二人で堤防のところまで歩いて行く。
こんな事も、モララーの夏のお決まりの一つだった。
( ・∀・)「そうだ、デミタスくんとか今日来てないの?」
(*゚−゚)「うーん、最近中学受験だとかで忙しいみたいで、
全然顔を合わせてないんだよねえ」
(;・∀・)「受験かぁ」
モララーも翌年に受験を控えている身だった。
ぼんやりとした不安が、モララーを薄っすらと覆った。
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(*゚ー゚)「多分だけど、好き勝手遊んでるのって、
あたしぐらいかな?この島の中学校で通うから」
( ・∀・)「……本島の方に行かないの?」
(*゚ー゚)「ま、高校に行きたいとか言うのもないしね」
( ・∀・)「ふうん」
堤防の間の通路を通って、二人は砂浜に出る。
この島は特産のスルメイカと、この白く美しい砂を湛えた海水浴場が売りだった。
(*・∀・)「……」
モララーはこの浜が大好きだった。
父にはじめてこの島に連れてこられた時は、
感動と興奮で寝付けず、挙句に母にどやされてしまったほどだった
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(*゚ー゚)「あ、水着とか持ってる?」
(*・∀・)「……」
(*゚ー゚)「ねえ!」
(;・∀・)「あ、うん、持ってるっていうか。
もう下に着てるよ」
(*゚ー゚)「ああら、そんなに楽しみだったの」
しぃが少しお姉さんなところを見せたいのか、
そういう口調でモララーを挑発してみせる。
だが、垢抜けない格好でそれをしてみても、
仕方のない事なのは誰もが分かっていた。
-
( ・∀・)「……ぶっちゃけ、泳ぐしか楽しみってないし。この島」
(;゚ー゚)「悔しいけど言い返せない……」
( ・∀・)「ま、それはそれとして……」
(*゚ー゚)「……そうね、それよりも……」
(*・∀・)「「泳ぐぞおおおおおおおおおおおおおお!」」(>д<*)
Σ(;‘_L’)「うわっ……てモララー!帰ってきたのか!?」
(゚、゚;トソン「うわ、ないわー。田舎の子でもそんなはしゃがないよ」
(*・∀・)「ひゃっほおおおおおい!都会っ子なめんなよぉおおおおお!」
子供たちは、おもいっきり砂浜に向かってかけ出した。
そしてそこにいた地元の子供たちのグループに混じって、遮二無二泳ぎまくった。
都会っ子だろうと、田舎の子であろうと、そこはそんなに変わらない。
-
*――――――*
しばらく遊んだ後、モララーは一人で磯の方に足を向けた。
昨年の夏、父に連れられてここで布海苔をとったことを思い出したのだ。
そのときにモララーが見た、色とりどりの魚が磯の水溜りの中に取り残されている様子は、
未だに鮮烈に心に焼き付いている。
(*・∀・)「おー」
ちょうど干潮のころだったのか、モララーが去年見たままの光景がそこには広がっている。
……その光景に心を奪われたまま、モララーは裸足で岩場へと足を踏み入れていく。
( ・∀・)(どの辺にあったかな……)
なんとなく、布海苔が取れるポイントを探し始める。
シーズンは春だが、もしかするとあるかもしれないと思ったのだ。
拾って帰れば、おばあちゃんに褒められるだろう、とも。
-
その時だった。
(; ∀ )
声も出なかった。
焼け付くような痛みが、モララーの足の裏に走る。
当然だった。地元の子供達なら、
絶対に磯に裸足で足を踏み入れることなどしなかっただろう。
彼らは、そこが打ち寄せる波で鋭く研がれていることを知っているからだ。
モララーは、無言でその場でひっくり返った。
そして、今度は太ももを強かに岩にぶつけてしまった。
(; ∀ )「うわあああああああっ!」
甲高い悲鳴に、浜の方で遊んでいた子供たちは凍りついた。
-
(;゚−゚)「モララー君!?」
(;‘_L’)「なんだ今の!」
(゚、゚;トソン「あっちは……磯じゃない」
子供たちが互いに顔を見合わせる。
しばらくして、しぃがハッとして磯に向かって走っていく。
そこには、右足から大量に出血しているモララーがうずくまっていた。
( ;∀;)「うっ、いだい……」
(;゚−゚)「大丈夫!?あっ……」
(゚、゚;トソン「ひどいよこれ!すぐに誰か呼ばないと……」
-
その時、だれかがモララーの声を聞きつけたのか、
遠くから間延びした声が聞こえてくる。
<「おーい、だいじょうぶかおー?」
(;゚−゚)「あ……助けてください!友達が怪我して!」
(‘_L’)「……あれ、ブーンか」
(゚、゚トソン「えっ、ブーン?」
しぃは、浜の向こうの方からえっちらおっちらと誰かがやってくるのを見た。
まるまると太っていて、それがかなり遠くの磯からも分かるくらいだった。
(;^ω^)「誰が怪我したんだお!」
(;゚−゚)
(;^ω^)「あっちかお!?」
男は、しぃの視線を追ってその方向を見る。
そこには、うずくまったまま呻いているモララーがいる。
-
(;^ω^)「これはひどい」
(;゚−゚)「お願いします!診療所まで……」
(;^ω^)「う、うん分かったお!
君!もう大丈夫だお!すぐ診療所まで連れてってやるお!」
( ;∀;)「う……」
男はモララーをおぶって、砂浜を街に向かって走っていく。
診療所まではそう遠くはない。
(; ∀ )(なんか……気持ち悪いな……)
(;^ω^)「少しの我慢だお……だか……しっかり……」
(; ∀ )「あ……」
この時、ガクガクと揺さぶられたせいか、ショックなのかは分からないが、
モララーの意識はだんだんと薄れていってしまった。
悲しむべきことに、男がそれに気がついていなかった。
人のいい男は病院につくまでの間、
意識のないモララーを必死に励まし続けていたのだった。
-
*――――――*
モララーが目を覚ました時、
目の前には心配そうな父の顔があった。
だがモララーが「父さん」、と言った瞬間に怒鳴り声をあげた。
(#゚Д゚)「ゴルァ!お前何やってんだこのぉ!」
(;・∀・)「あ、その……」
(;^ω^)「まあまあ、落ち着いてよギコ君」
(#゚Д゚)「……おう」
( ^ω^)「気分はどうかお?」
( ・∀・)「とりあえず、足は痛いけど大丈夫です」
太った男はそれを聞くと、ほうとため息をついた。
(,,゚Д゚)「ブーン兄がいなかったらどうなってたことか……」
( ・∀・)「ブーンさん?」
( ^ω^)「ああうん、初めて会うおね」
そういえば、とモララーは思った。
このブーンとかいう男は、父によく似ている。
-
(,,゚Д゚)「何回か、話して聞かせただろ。
お前の伯父さんの」
( ・∀・)「あ」
(;^ω^)「……オジサンかぁ」
いままで、ほとんど会う機会はなかった。
なんでも海外で仕事をしているとかで、
モララーはその存在をぼんやりとしか知らなかった。
(;・∀・)「さっきは、ありがとうございました」
( ^ω^)「いやーびっくりしたお。
あんな血まみれで……大したことないって言うからいいけど」
(,,゚Д゚)「俺が焦って飛んできてるのに、アサピーのやつ
『あー傷は大したことないねー。日射病じゃない?』とか抜かしやがって。
ばっちり切れてるだろーが、あのヤブめ……」
( ^ω^)「昔から適当な奴だったおねー」
(;・∀・)「えっ切れてるって」
(,,゚Д゚)「心配すんな、もう縫ってもらってるだろ?」
(;・∀・)「あ、良かった……」
(,,゚Д゚)「あいつの腕だから、心配だがな……まったく」
-
そういう父は、しかしもう怒っていないようだった。
しかし、その時突然ブーンが素っ頓狂な声を出した。
(;^ω^)「いっけね、もう休憩時間も終わるお」
(,,゚Д゚)「スルメ工場の?でも事情を話せばもう少しゆっくり……」
(;^ω^)「ダメなんだお!今すぐ戻らないと叔父さんが」
(,,゚Д゚)「……そうか、分かった。
とにかく大事にならなくてよかったよ。
ありがとな、兄さん。よかったらあとでうちに来てくれ」
(;^ω^)「おっお……じゃあ、また後で!」
(,,゚Д゚)「おう」
ブーンはそのまま慌ただしく去っていった。
スルメ工場?とモララーは思う。
海外で働いてるんじゃないのか?
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頭に疑問符を浮かべているモララーの様子を察したのか、
父がぼそっと教えてくれた。
(,,゚Д゚)「この前までブラジルの鉱山で働いてたんだ。
でも、体壊してこっちに帰ってきてるんだよ。
……だから、あまり気を使わせるなよ」
(;・∀・)「うんごめん、父さん」
(,,゚Д゚)「まあ、過ぎたことだ。
だが、今度きちんとブーン伯父さんにお礼しような」
( ・∀・)「……うん」
二人が黙ってしまうと診療所の中に、蝉の声がだんだん染みこんでくる。
モララーはなにか引っかかったが、それをなかなか言い出せずにいた。
蝉の声に、ヒグラシのものが混ざり始める頃だった。
-
ここで乙だけでもしようかと思ってたら投下とな
ありがてぇ
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*――――――*
三日ほどすると、びっこを引きながらでも歩けるようになってきた。
それでもまだ、無理に歩くと相当な痛みがある。
そうなると家に引きこもりがちになるが、寂しくはなかった。
祖父と話していると楽しかったし、しぃ達も時折遊びに来てくれた。
「伯父に挨拶しにいこうか」と父が言ったのはこの頃だった。
(,,゚Д゚)「スルメ工場、行ったことあるか?」
( ・∀・)「うーん、そういえば一回もないね」
(,,゚Д゚)「まあ、結構遠いしな。
お前の大叔父さんがやってるんだ。
じいちゃんの弟の」
( ・∀・)「ふうん」
その大叔父にも、モララーは会ったことがなかった。
元漁師で、稼いだ金でスルメの加工工場を建て、
そこを島の中でまずまずの成功に導いているという話だった。
そういう話を聞かされていただけだ。
-
父の実家の中に、なにかギスギスしたものがあるのは、
モララーにも分かっていた。
祖父と大叔父の仲が悪いことが原因なのかと思ったこともある。
酒を飲んだ時、祖父が口汚く弟を罵るのを聞くのは珍しいことではない。
ゴウツクバリ、コガネモチ、などと。
(,,゚Д゚)「……ブーン伯父さんにあったらすぐ帰るからな」
( ・∀・)「……うん」
道中、父とした会話はそれだけだった。
父も工場が近づくにつれ、少しだが顔がこわばってきていた。
後部座席の上で、土産の酒瓶がカラカラと虚しく鳴る。
モララーはこういう雰囲気が大嫌いだった。
キラキラした島の明るい風景とは、正反対の空気が家族の中に漂っている。
その空気は、子供にとってあまりに酷なものだった。
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工場の前まで行くと、中の様子が簡単に見渡せた。
建物の中の大部分を、イカを干すためらしきラックのようなものが占めている。
海側のスペースでは、誰かがスルメイカを天日干しするために、
せっせとシートの上にイカを並べて敷いているところだった。
まるまる肥えているから、誰かはすぐに分かった。
(,,゚Д゚)「よお!」
( ^ω^)「おっ、ギコ君かお!」
(;・∀・)「あ、その節はお世話に……」
( ^ω^)「モララー君wwww緊張しなくてもいいんだおww
別に伯父さんと甥っ子なんだからさwww」
(;・∀・)「はい」
なんだか沈んだ気分で来た自分が、
モララーがバカバカしく思えるくらい伯父は明るかった。
-
( ^ω^)「……」
( ・∀・)「……?」
だが、ブーン伯父は父の手に下げているものを見ると、一瞬表情を曇らせた。
それは一瞬のことだったから、モララーはあまり気にしなかったが。
(,,゚Д゚)「叔父さんは?」
( ^ω^)「ああ、今日はだいぶ悪いみたいで。
奥で横になってテレビ見てるおね」
(,,゚Д゚)「……最近そんなんばっかりだな」
( ^ω^)「うん、早く良くなればいいんだけど。
頻脈がひどいらしいんだおね」
(,,゚Д゚)「いや、そうじゃなくて……兄貴のことだよ」
( ^ω^)「お?」
(,,゚Д゚)「悔しくないのかよ、叔父さんに顎で使われて」
( ^ω^)「……僕はそんなつもりはないお。
僕がせっかく帰ってきたんだから」
(,,゚Д゚)「兄貴だってあんまり良くないんだろ?」
( ^ω^)「それは、でも体は元気なんだお。だから頑張らないと」
-
(,,-Д-)「そこまで言うなら、分かった」
( ^ω^)「うん、ダイジョブだからあんまり心配すんなお?」
(,,゚Д゚)「兄貴こそ無理すんなよ。
まあ、たまにはそれでパーっとやりな」
( ^ω^)「……ありがとうお」
酒瓶の入った紙袋を受け取ると、ブーン伯父は笑ってみせた。
( ^ω^)「ああ、それとそうだ。
モララー君、このあと一緒に釣りでもどうだお?
今日は3時くらいにはあがれるから」
(*・∀・)「釣り!?」
(,,゚Д゚)「お、食いついたな」
モララーはこの島でする釣りは大好きだった。
なにしろ都市郊外の湖やら川やらと違い、
釣り糸をただ垂れているだけで、
ひょいひょいとフグとかがかかったりするので楽しくて仕方がないのだ。
-
( ^ω^)「道具はこちらで用意するから、手ぶらで来てくれていいおー」
(*・∀・)「ありがとうございます!」
(,,゚Д゚)「まったく、現金な奴だよなぁ。
……まあ、兄貴は『達人』だから色々教えてもらいな」
(*・∀・)「達人って?」
( ^ω^)「ふふ……この島のいいポイントは知り尽くしてるお。
だからまあ、達人といっても過言ではないおねぇ」
(*・∀・)「おお……」
( ^ω^)「じゃあ、ご飯食べてゆっくりしたら港の方に来てくれお。
のんびり待ってるから」
(*・∀・)「分かりました!」
釣りのことが、モララーの頭からごちゃごちゃしたことを追いやってしまった。
むしろ、モララー自身が無意識の内にそうしていたのかもしれない。
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それから、家に帰る足取りは軽かった。
帰りの時とは違い、親子の口数も多かった。
兄貴と一緒にクロダイのでかいのを釣った、とか。
フグを片っぱしから釣っては、防波堤の上で踏みつぶして、
パアンと破裂させてみたり……これは少し気持ちが悪かったが。
それから、家に着くと昼飯を食べて仏間の畳の上でごろりと横になった。
( -∀-)「ふいー」
うとうとと、そのまま眠ってしまいそうになる。
午前中少し神経を使ってしまっていたせいか、つかれていた。
その夢うつつの状態で、モララーは誰かの会話を聞いた。
「ブーンのところ……った……か?」
「ああ」
「なんであんな…チ…イ……のとこ……に!」
「……」
その声は、祖父のものだったような気がした。
でもそれは大叔父のものだったかもしれないし、
あるいはブーンの声も混じっているような気もした。
だが、その内容も話し手も、疲れているモララーには興味のないことだった。
-
*――――――*
( ^ω^)「おー、来たおね?」
( ・∀・)「よろしくお願いします」
( ^ω^)「うむ、弟子としては良い態度だお!」
父に送り出されて、モララーは美府港にやってきていた。
地元の釣り人もよく利用する場所ではあったが、
伯父はその中でも良質なポイントを知っているということだった。
だが、それはよくよく聞いてみるとただのジンクスに過ぎないものだった。
(;・∀・)「……えっ」
( ^ω^)「ん?聞こえなかったかお?
ここだお、このあっちから五番目のボラーのとこだお。
ここが一番よく釣れるんだお!」
(;・∀・)「……はぁ」
船を縄などで結わえておく、あのL字型の器具。
その、西から五番目の物の上に座って釣りをするとうまくいく。
子供だましにしても、もうすこし話を練るべきだろう。
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