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( ^ω^)男は可愛く美しくのようです
72
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:41:20 ID:VwfIGQ1IO
ξ゚⊿゚)ξ「他の人のプロフィールもこっそり覗いてみましょうか。よっと、これは妹者のね」
川 ゚ -゚)「おー、さすがに妹者は数値からしてロリロリだな。好きなものはニンジンと兄、嫌いなものはハインのセクハラだとさ」
ξ゚⊿゚)ξ「セクハラというか、あの子は潔癖だから性的なことが基本嫌いなのよね」
川 ゚ -゚)「一緒に芸能人のできちゃった婚のニュースを見ていたとき、漏らした言葉が『婚前交渉なんて汚らわしいこと、よくできますね』だからな」
ξ゚⊿゚)ξ「上にお姉さんが八人いるそうだから、色々と影響があったのかもね」
73
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:42:47 ID:VwfIGQ1IO
ξ゚⊿゚)ξ「さて、せっかくここまで来たことだし、案内ついでに屋上まで上ってみましょうか」
川 ゚ -゚)「ここ屋上は、ツンのお気に入りスポットだ。安全柵もあるし、生徒なら気軽に出入りができる」
ξ゚⊿゚)ξ「この学園自体が丘陵にあるから、なかなか見晴らしがいいのよ。特に夕日で染まっていく町並みはとっても綺麗なの!」
川 ゚ -゚)「噂によると、夕日が沈むのをフェンス越しに眺めながら、イチャついてる生徒なんかもいるらしいぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「校内でイチャつくなんて不純な人達ね。でも、私とクーはよく屋上に来てるけど、不思議とそんな生徒を目撃したことないのよね」
川 ゚ -゚)「まったく不思議な話もあるものだ」
74
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:45:01 ID:VwfIGQ1IO
ξ゚⊿゚)ξ「次に紹介するのはここね。校舎を出てすぐの場所に一店、カフェが存在するわ」
川 ゚ -゚)「ここは学生食堂と同様に学園が経営する店舗だ」
川 ゚ -゚)「学食が閉まっている時間や休日でも利用ができ、味、品目、値段において文句の付けようがないな」
ξ゚⊿゚)ξ「ただ、一番の特徴としては、女装していないと入店禁止という点ね。ある意味ここは女装術の模擬訓練場でもあるのよ」
川 ゚ -゚)「ちなみに教務課では、ここのアルバイトを募集していることもある」
ξ゚⊿゚)ξ「勿論学生のバイトはウェイトレスオンリー。客も店員も、互いの女装術をチェックし合ってるのよ」
川 ゚ -゚)「余談だが、ツンはこの店にあるスーパージャンボパフェの早食い記録を持っているぞ」
ξ*>⊿<)ξ「も、持ってないもん、そんなのっ!」
75
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:46:46 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「正面に校舎を見たとして、右手側の道を進むと特別棟エリアに着く。わざわざ庭園まで戻らなくてもいいぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「ここには講堂、室内プールといった普通の施設から」
川 ゚ -゚)「パーティーホール、レッスン室、メイク室、録音ブースと、特別棟の名に相応しいものが存在するな」
ξ゚⊿゚)ξ「まずは特別棟に入りましょうか。一階はいきなり、全校生徒を収容できるほどのパーティーホールになっているのよ」
川 ゚ -゚)「パーティーマナーの勉強で使う他、たまに学園行事としてパーティーが開かれたりするな」
ξ゚⊿゚)ξ「年に何度か立食パーティーやら、ダンスパーティーやらが行われるわね」
76
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:47:35 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「君達が一番初めに利用する機会としては、新入生コンテストが上げられるな」
ξ゚⊿゚)ξ「コンテストは基本的に、後で案内するライブ会場でするんだけど、新入生コンテストだけは特別なのよね」
川 ゚ -゚)「後は、学園に金を払えば個人的に誕生日パーティーを開けるぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「かなりの額がかかるから、お金持ちの人しかしないけど」
川 ゚ -゚)「過去には盛大に開いたのに、ほとんど人が入らなかった誕生日パーティーもあったという話だ」
ξ;゚⊿゚)ξ「悲惨過ぎるわよ、それ……」
77
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:49:50 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「二階に上がると、メイク室と録音ブースがある」
ξ゚⊿゚)ξ「メイク室では、女装術でも大切な化粧の勉強をするのよ」
川 ゚ -゚)「新入生の中には、前もって一般的な化粧の知識を得ている人間もいるが、ここで習えるのはそれとは別次元のものだ」
ξ゚⊿゚)ξ「でないと女装術なんて大層な名前はつけられないわね」
川 ゚ -゚)「化粧品は入学時に、学園が基礎化粧セットを渡してくれるから、慣れるまではそれを使うことになる」
ξ゚⊿゚)ξ「こなれてくるとみんな自分で必要なものを足したり、相性の良いものに替えたりするの」
川 ゚ -゚)「購買部では女装術向きの化粧品を、安く雑多に取り扱っているから覗いてみるといい」
ξ゚⊿゚)ξ「録音ブースはその名の通り、自分の声を録音できるわ」
川 ゚ -゚)「女装術の一つ、女装声を出せているのか確認するためだな」
ξ゚⊿゚)ξ「身形が女性なのに、声が男性のままだと意味がないからね」
78
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:51:10 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「三階は特別棟でもっとも利用頻度の高いレッスン室だ」
ξ゚⊿゚)ξ「主に身体を動かす授業で使うわ。壁がガラス張りになっていて、自分の動きを常にチェックできるの」
川 ゚ -゚)「歩き方一つとっても、歩幅、手の振り、膝の曲げ方、腰の位置等々、男と女はまるで違うのだぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「他にも演技の練習やダンスレッスンもあるわね。芸能関係を目指している人には特に重要な授業よ」
79
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:52:24 ID:VwfIGQ1IO
ξ゚⊿゚)ξ「次は特別棟の横にある室内プールね。体育の授業は勿論だけど、何よりも水着で女装する訓練に使うわ」
川 ゚ -゚)「女装術を身につければ、この様にビキニ姿になっても男性だと気付かれることはないぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「一年生のうちに、女装プロフィールでバストを大きく申請している人は、ここに来てその大変さを思い知ることになるのよねえ」
川 ゚ -゚)「ああ、まだ女装に慣れていない頃のあれは悲惨だな。毎年クラスに一人は出るらしいが」
ξ゚⊿゚)ξ「私達は成長期なんだから焦らずに、胸は少しづつ大きくしていきましょうってことよ」
80
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:53:53 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「さて、この特別棟から進める道は三つある。左の校舎、左下の庭園、そして左上のライブ会場だ」
ξ゚⊿゚)ξ「マップを見てもらえれば分かるけど、この学園の主要施設は四辺形になっていて、中央に校舎が位置する形なの」
ライブ会場
寮 校舎 特別棟
庭園
川 ゚ -゚)「ではライブ会場へ向かおうか。そろそろコンテストの開催時間だから、今頃盛り上がっているぞ」
81
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:54:51 ID:VwfIGQ1IO
ミセ*゚ー゚)リ「全国のミセトソファンのみんなー! 今日も私達に会いに来てくれてありがとー!」
(゚、゚トソン「別にボクらに会いに来たわけではないだろうに」
ミセ*゚ー゚)リ「コンテストの司会進行を務めるのは、みんな大好きミセリンと!」
(゚、゚トソン「みんなのことが大嫌いなトソトソだよ。これも仕事だからね、甚だ不本意だけど、キミ達がトソトソと呼ぶのを許可してあげるよ」
ミセ*゚∀゚)リ「トソトソったら、みんなの前だからって照れちゃって! 可愛いなーもー!」
(゚、゚;トソン「誰が照れてなどいるか! ええい、ボクににじり寄るな!」
川 ゚ -゚)「ここがライブ会場だ。舞台の上で騒いでるのは学園名物のミセトソ先輩だな」
ξ゚⊿゚)ξ「コンテストというのは学園が定める行事の一種で、女装術のテストの場でもあるの」
82
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:56:38 ID:VwfIGQ1IO
川 ゚ -゚)「コンテスト毎の題材に沿ったパフォーマンスを披露して、最も優れた者がグランプリを受賞する」
ξ゚⊿゚)ξ「優勝すると、そのコンテストの記章がもらえるのよ」
川 ゚ -゚)「記章持ちは生徒から憧憬のまなざしを受けると共に、女装関連の就職には大いに役立つそうだ」
ξ゚⊿゚)ξ「大半のコンテストでは上級生とも競うことになるけど、この学園に入学したからには一つでもより多く出るべきね」
川 ゚ -゚)「ちなみに司会進行も教務課で受けられるバイトだ。大半は実力のある生徒にしか回ってこないがな」
ミセ*゚ー゚)リ「おやおやー? なんだかミセリン、今どこかで褒められちゃった気がするよ!」
(゚、゚トソン「フンッ、キミのことを褒める人間なんて、キミの両親ぐらいだろうさ」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ、パパとママがオープンキャンパスに来てるってこと?」
(゚、゚;トソン「ただの皮肉だよ、わかれよ! オープンキャンパスに来る親がどこにいるのさ!」
.
83
:
名も無きAAのようです
:2011/10/09(日) 23:58:30 ID:VwfIGQ1IO
ξ゚⊿゚)ξ「最後に案内するのは私達の寄宿舎、学生寮ね」
川 ゚ -゚)「元々ホテルだった建物を改装しただけだから、ほぼホテルだな。どちらかというと横に大きいタイプだ」
ξ゚⊿゚)ξ「一部家庭の事情や仕事の都合で寮に住めない子もいるけど、基本的にウチは全寮制だから、みんな寮で暮らしているのよ」
川 ゚ -゚)「入ってすぐはロビーだな。共用のパソコンが六台に、トランプやらボードゲームやら多人数で遊べる物が置いてある」
ξ゚⊿゚)ξ「夕食の前後や大浴場を利用した後なんかは、みんなで集まって談笑していることも多いわね」
川 ゚ -゚)「羽目を外して騒ぎ過ぎると、寮の管理人のつー先生から零距離ソバットが飛んで来るので要注意だ」
ξ;-⊿-)ξ「今は卒業していないけど、去年三年生だったとある先輩がロビーで花火大会とかいう、頭のおかしなことをやりだしてね」
川;゚ -゚)「あの時のつー先生の形相と、先輩方の死々累々とした惨状は思い出したくないな……」
84
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:02:38 ID:E288Tg7UO
ξ゚⊿゚)ξ「続いて食堂ね。定められた時間に学生証を持って来れば、朝夕は無料で食事ができるわ」
川 ゚ -゚)「朝は大したことないが、夕食はちゃんとした料理人が作ってくれるので、出来るだけ顔を出したいな」
ξ゚⊿゚)ξ「一応格部屋にも簡易キッチンがあるから、自炊する人もいるみたいだけどね」
川 ゚ -゚)「私もツンも、昼の弁当なんかはよく自分で作ってるぞ」
85
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:04:11 ID:E288Tg7UO
ξ゚⊿゚)ξ「あのさ、良かったら今度クーの分も、お弁当作ってあげよっか?」
川;゚ -゚)「えっ!?」
ξ////)ξ「ま、まあ、別に一人分も二人分も手間は大した変らないから、それだけだから!」
川;゚ -゚)「あ、ああ、その時は是非とも男の状態で調理してくれ。いや、して下さいお願いします!」
川 ゚ -゚)(説明しよう! ツンは男の状態と女装時では、料理の腕に雲泥の差があるのだ)
川 ゚ -゚)「正しくは雲泥というより、雲毒ぐらいの差かな」
ξ゚⊿゚)ξ「なにかいった?」
川;゚ -゚)「な、なんでもないでござる!」
86
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:05:08 ID:E288Tg7UO
ξ゚⊿゚)ξ「さてと、次は大浴場ね!」
川 ゚ -゚)「格部屋にもユニットバスは存在するが、やはりこちらを利用する生徒が大多数だろう」
ξ゚⊿゚)ξ「まあ、なにがウチの寮らしいかといえば、女装したまま入って来る人がいるのよね」
川 ゚ -゚)「女装師が女装師の裸を見てどうこうなど、基本有り得ないことだが」
ξ*゚⊿゚)ξ「クスクス、慣れてない新一年生とかが、のぼせちゃったりするのよねー」
川 ゚ -゚)「男と男の裸の付き合いなんだから、そうも意識することないだろうに」
ξ゚⊿゚)ξ「上級生の中には、そういう反応が楽しくてわざと女装する人もいるのよね」
87
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:06:36 ID:E288Tg7UO
川*゚ ー゚)「遂にやってきました、女装っ子達の秘密の花園! 耽美で美しく可憐で背徳な世界が、今目の前に」
ξ゚⊿゚)ξ「盛り上げてみても、結局ただの寮室なんだけどね」
川*゚ ー゚)「私個人としてはフェム×フェムが至高だと思っている! だがフェムタチ×ボイネコというのも」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、帰ってきなさいよっ!」
川 ゚ -゚)「……はっ!? 失礼、いささか取り乱してしまったようだ。言葉の意味がわからなかった子は、絶対に調べてはいけないぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「取り乱したというより、素が出たって感じだったけど――」
川 ゚ -゚)「さてさて! 気を取り直して部屋の紹介をしようか。見ての通り、寮の部屋は二人部屋になっている」
ξ゚⊿゚)ξ「1Kで、入ってすぐにキッチンとユニットバス。奥に進むと9畳の洋室、バルコニーがあるわね」
川 ゚ -゚)「キッチンにはシンクに電気コンロや冷蔵庫、電子レンジにポットなど必要なものがおいてあるぞ」
88
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:08:27 ID:E288Tg7UO
ξ゚⊿゚)ξ「洋室にはテレビとエアコン、二つベッドがある以外は特に何もないわね」
川 ゚ -゚)「この状態から部屋の二人で話し合って、調度品なんかを決めていくことになる」
ξ゚⊿゚)ξ「私達の部屋なんかだと、ダマスク織のクロスをかけた丸テーブルに」
川 ゚ -゚)「小型のシャンデリアなどが目に付くだろう」
川 ゚ -゚)「先に二人部屋だと話したが、これは入学時に学園側で組み合わせを決められる」
ξ゚⊿゚)ξ「基本的に同学年と相部屋になるわ。ただ互いが同意の上で、年度末に届出れば好きな人と同じ部屋になれるの」
川 ゚ -゚)「先輩後輩問わずな。とはいえ、三年間を同じ相手と暮らす者の方が圧倒的に多い」
ξ゚⊿゚)ξ「部屋が一緒だと、ある種の信頼関係が生まれるのよね」
川 ゚ -゚)「風邪を引いた時に看病してもらうと、こいつと同室で良かったと思ったりな」
89
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:10:52 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「これでオープンキャンパスは終了だ。ここに入学する者とは、また会う機会もあるだろう」
ξ゚⊿゚)ξ「ではその日までごきげんよう」
川 ゚ -゚)「案内役を務めさせてもらったのは二年、素直クール改め――」
('A`)「ドクオと」
ξ゚⊿゚)ξ「同じく二年、ツンデレ改め――」
( ^ω^)「内藤ホライゾンだお」
('A`)「じゃあな、また会える日を楽しみにしてるぜ!」
90
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:24:23 ID:E288Tg7UO
以上で投下終了です
お付き合い頂きありがとうございました
o川*゚ー゚)o「ここから先は出番の少ないきゅーきゅーキュートちゃんが乗っ取ったのだ☆ばっきゅ〜ん!」
o川*゚ー゚)o「あっ、きゅーきゅーキュートちゃんは実在のMF文庫Jとは何の関係もありませんの! ふう、危ないところだったねー」
o川*゚ー゚)o「作者がきゅーきゅーよりでこ○んのが好きとかわけわかめなことを申しておりますが撲殺ッ!」
o川*゚ー゚)o「えー、もうキュートの出番終わり? 遊び足りないのにー!」
o川*゚ー゚)o「次回は少しだけキュートの出番もあるから、みんなそれまでは可愛いキュートと夢の中でしか会えないけどガマンしてねー」
o川*゚ー゚)o「それじゃあ、またね☆」
91
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:26:01 ID:FrZUENr2O
この学校に入学してぇ…
92
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:38:04 ID:E288Tg7UO
>>91
女装師の世界へようこそ
93
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 00:46:13 ID:FrZUENr2O
>>92
立派な女装師になりますわ!
ってか、キューちゃんきたあああああ!大好きだ、キューちゃん!結婚してくれ!次回の投下いつですか、全裸待機してまってます!
94
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 01:05:00 ID:E288Tg7UO
>>93
(-_-)「はう? あっ、うん、ありがとう。僕も好き、だよ? でも男同士は結婚できないから……ごめんね」
では私も全裸で執筆します
次回は明日、というよりもはや今日ですが適当に今日の夜にでも
95
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 14:09:19 ID:KZQ1DzCM0
水着でも男とバレない女装師のスキルまじぱねぇ
96
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 18:10:34 ID:FrZUENr2O
>>94
性別なんて関係ねぇえ!
結婚してくれ!
という訳で、全裸待機しながら支援絵
キューちゃんも可愛いけど、ヒッキーの方が可愛いと思うのは俺だけじゃないはず
http://g2.upup.be/f/r/kCnR7h5RJc.jpg?guid=ON
97
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:30:52 ID:E288Tg7UO
>>96
うおー支援絵ありがとうございます
まさか今後出番の予定が立ってないヒッキーでしかも可愛いとは
今回は夏休み期間の話になります
98
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:33:33 ID:E288Tg7UO
【幼馴染みからのプレゼント】
从 ゚∀从「あー、うー、だー、むー……はにゃはにゃっ!」
川 ゚ -゚)「どうした、暑さのあまりバグったか」
从 ゚∀从「いえ、なんというか、夏休みなのに暇を持て余してるという、悲しい現状をなんとか打破できないかと」
川 ゚ -゚)「ハインは他の者のように実家には帰省しないのか?」
从 ゚∀从「それが、実は俺の家って都心の方なんすよ。電車で一時間ぐらいで帰れるんで、ちょくちょく顔出してるんですよね」
99
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:35:43 ID:E288Tg7UO
从 ゚∀从「クーさんは帰省しないんですか?」
川 ゚ -゚)「私か、私はまあなんだ、ちょっと色々あってな」
从 ゚∀从「そうですか。しかし、寮に人気がないとなんか寂しいですよねー」
川 ゚ -゚)「……ハイン、暇だったら今日は私とデートしよう」
从 ゚∀从「ほえっ? クーさんとデートですか!?」
川 ゚ -゚)「もちろんハインが嫌じゃなければだが」
从 ゚∀从「嫌だなんて滅相もないっす。すぐ着替えてきますから待っててくださいねー!」
川 ゚ ー゚)「ふふ、慌しいやつだな」
川 - 、-)「……実家、か」
.
100
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:37:45 ID:E288Tg7UO
从 ゚∀从「えっと、ここは、なんでせう」
川 ゚ -゚)「歌舞伎の劇場だ。さすがに私達ぐらいの年齢だと、見たことないのが普通か」
从 ゚∀从「歌舞伎っすか。どんな話なんですか」
川 ゚ -゚)「今日見る舞台は、鎌倉三代記といってな」
鎌倉時代の話なんだが、源頼朝が亡くなった後北条時政は、源家をないがしろにして幕府を我が物にしようとしたんだ。
それで遂には時政と、高綱や三浦之助といった有力御家人達による争いは、戦にまで発展した。
そんな中、町人に高綱に似過ぎた男がいると捕らえられた。
その町人、籐三郎は自分は高綱ではないとなんとか身の潔白を証明するが、高綱と区別するために額に刺青を入れられてしまう。
時政には一つ悩みの種があった。
それは娘の時姫が敵である三浦之助に恋い焦がれて、飛び出してしまったことだ。
そこへ町人籐三郎は、自分が時姫を連れ戻すから成功したら時姫を嫁にくれと言い出す。
時政はそれを承認して、自分の遣いである証拠の短刀を渡した。
川 ゚ -゚)「そして戦場で負傷した三浦之助が、母と時姫がいる我が家に帰還するところからが、今日見る舞台だ」
101
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:40:00 ID:E288Tg7UO
从 ゚∀从「ほえー、歌舞伎って一番最初からはやらないんですね」
川 ゚ -゚)「イヤホンガイドを頼むといいぞ。言い回しや舞台背景など、わかりにくいことを説明してくれるんだ」
(・∀ ・)「お客さん、チケットはお持ちですか?」
川 ゚ -゚)「いえ、一階のちとり席の上手側を二枚頼みたいのですが」
从;゚∀从「一階って一等席ですよね!? うわ、一枚で3DSが買えるような値段じゃないですか!」
川 ゚ -゚)「デートに誘ったのは私だ。だから私が払うから気にするな」
从 ゚∀从「気にしますよ。五千ぐらいしか持ってませんけど、俺――」
川 ゚ -゚)「それは閉まっておけ。ここは年長者として格好をつけさせてくれ、頼むよ」
从 ゚∀从「……わかりました」
102
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:43:33 ID:E288Tg7UO
(・∀ ・)「ごたごたしてるところ悪いけど、今更一階のちとり席なんて取れるわけないでしょ」
川 ゚ -゚)「金はちゃんと正規の値段払うので、そこをなんとかして下さいよ。――あにさん」
(・∀ ・)「おっ、お前、もしかしてドクオか?」
川 ゚ -゚)「……はい」
(・∀ ・)「すぐに裏へ来てくれ! どうしてもお前の力が必要なんだ」
.
103
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:46:45 ID:E288Tg7UO
(-@∀@)「僕が時姫の代役なんて無理ですよ」
(,,゚Д゚)「だがうちで今すぐ女形ができるのは、お前と弟者だけだ」
(´<_` )「俺が三浦之助降りて時姫やるなら、三浦之助は相当な役者じゃないと客も納得しませんよ」
(-@∀@)「でも、僕に三姫なんて――」
(・∀ ・)「ギコさん、大変ですよ!」
(,,゚Д゚)「なんだ大変なことなら既に――」
川 ゚ -゚)「ご無沙汰しております。父上」
(,,゚Д゚)「……ドクオ、か」
104
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:48:40 ID:E288Tg7UO
(´<_` )「おおっ! 渡りに船じゃないか、三浦之助をドクオにやらせれば俺が時姫できるじゃん!」
(-@∀@)「ドクオ君ならお客さんも満足して」
(,,゚Д゚)「ドクオ、お前いったよな。一人前の女になるまで、梨園には足を踏み入れんと」
川 ゚ -゚)「はい、いいました」
(,,゚Д゚)「それでどうした。一人前の女になれたのか、ああ?」
(・∀ ・)「ちょっと待ってくださいよ。今回は俺が引っ張ってきたからで、ドクオはまだ」
(,,゚Д゚)「俺はドクオに聞いてんだ」
川 ゚ -゚)「私は……まだ、女としては半人前がいいところです」
(,,゚Д゚)「ならどうする、男として三浦之助で出るか? それとも自分には関係ないと舞台には立たないか?」
川 ゚ -゚)「私に……、私に、時姫をやらせてください!」
.
105
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:53:51 ID:E288Tg7UO
从 ゚∀从「クーさん……」
川 ゚ -゚)「黙ってるつもりじゃなかったんだが、その、私は歌舞伎の家の一人息子でな」
これでも子供の頃から立ち役――男役のことだが、立ち役の天才と呼ばれていたんだ。
それで幼馴染みに、女形の天才と呼ばれてるやつがいた。
私達はいつか二人で立ち役と女形を極めて、最高の舞台を作ろうと意気込んでいたよ。
そんなある日、私達は鎌倉三代記に出ることになってな。
当時はまだ十四歳だったんだが、主役に大抜擢されたんだ。
私が三浦之助で、あいつが時姫で。
稽古は辛かったが、二人でなら最高の舞台が作れると信じて頑張ったよ。
そして本番当日、歌舞伎座に向かう私達の元へ……暴走したトラックが突っ込んできた。
もう駄目だと思った瞬間、誰かに強く背中を押されて、私は数メートル転がった。
誰が押したかなんて考えるまでもない、私の数メートル後ろでは惨状が広がっていたよ。
川 ゚ -゚)「そしてあいつはそのまま亡くなった」
106
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:56:01 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「その時決めたのさ。あいつが見れなかった分も、俺が……私が、女形の極みを見てやろうと」
从 ゚∀从「クーさん……」
川 - 、-)「少し湿っぽい話になってしまったな」
川 ゚ -゚)「さて、ハインには特別にいい席を取ってもらった。私の女形としての初舞台を是非見届けてほしい」
从 ゚∀从「わかりました。クーさんの最高の女っぷり、見せてもらいますから!」
川 ゚ ー゚)「ああ、楽しみにしておけ!」
.
107
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 20:58:14 ID:E288Tg7UO
(´<_`;)「うくっ、母上、なぜ私と会ってはもらえないのですか!」
「戦場から逃げ帰って来るような者に合わす顔など、この私は持ちませぬ!」
(´<_` )「母上っ!」
「この障子が私の城郭。その浮ついた魂で、この薄紙一枚の城を破るるものなら、破ってごらんなさい!」
(´<_` )「くっ……、わかりました。私は再び戦場へと参りましょう」
川 ゚ -゚)「お待ち下さい、三浦之助様!」
(´<_` )「時姫、邪魔をするな」
108
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:01:35 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「そのお怪我で戦場へ赴けば、貴方様はもう……。せっかく御会いできたというのに、もう行ってしまわれるというのですか」
(´<_` )「……ああ」
川 ゚ -゚)「私は親に背いてまで貴方様に恋焦がれてしまいました。どうか何卒、私と夫婦の固めを交わして頂きたく」
(´<_` )「お前は時政の娘、なぜ信用することなどできようかっ!」
川 ゚ -゚)「私の心に嘘偽りなどございませぬ! 私は貴方様への想いに、この命すらも捧げましょう!」
(´<_` )「お前を信用することはできぬ! が、病の母への孝行もある。今宵一晩だけ私はここへ泊まるとしよう」
川 ゚ -゚)「……はい、三浦之助様」
.
109
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:04:47 ID:E288Tg7UO
川 - 、-)「三浦之助様……」
( ゚д゚ )「お前、時姫だな」
川 ゚ -゚)「何者です!」
( ゚д゚ )「私は籐三郎と申す。北条時政様の命でお前を迎えに来た」
川 ゚ -゚)「父様の、まさか信じられませぬ!」
( ゚д゚ )「これが証拠の短刀だ」
川;゚ -゚)「あ、ああっ、それは確かに父様の」
( ゚д゚ )「さあ、こちらへ来い。お前は親許へ戻り私の嫁となるだ」
川 ゚ -゚)「そんな!? 嫌です、私は帰りませぬっ!」
110
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:07:00 ID:E288Tg7UO
( ゚д゚ )「いいから来い!」
川;゚ -゚)「きゃっ!」
( ゚д゚ )「うむ、ではいくぞ」
川 ゚ -゚)「……お待ち下さい。私はか弱い娘ではございますが、この位置からならば貴方を刺すことぐらいはできます」
(;゚д゚ )「それは、私の短刀っ!? いつの間に!」
川 ゚ -゚)「三浦之助様への想いがあらば、私は人を刺すことすら厭いませぬ。どうか御引き取りを」
( ゚д゚ )「くうっ、致し方あるまい。ここは退かせてもらおう、だが諦めぬからな!」
.
111
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:08:15 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「父様、貴方は私を……」
川 - 、-)「三浦之助様は明日限りの命。疑われても添い遂げられずとも、私が心に決めた夫はただ一人……ならばっ!」
(´<_` )「待て、早まるなっ!」
川 ゚ -゚)「三浦之助様! 出歩かれては、御体に障ります」
(´<_` )「時姫よ、お前は確かにいったな。私の為ならば命を捧げてもよいと」
川 ゚ -゚)「はい、申しました」
(´<_` )「そしてこうもいったな。人を刺すことすら厭わぬと!」
川 ゚ -゚)「聞いて、おられたのですか」
(´<_` )「ならば私への想いの為に――時政を刺せっ!!」
川;゚ -゚)「なっ、何を、おっしゃられるのです! 時政は私の父ですよ!」
(´<_` )「お前が時政を刺すならば、晴れてあの世で夫婦となろう」
川 ゚ -゚)「あ、ああ、三浦之助様……」
112
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:10:15 ID:E288Tg7UO
(´<_` )「さあ、返答はいかに」
川 ゚ -゚)「……わかり、ました。私は、父を……」
(・∀ ・)「なりませぬぞ姫!」
川 ゚ -゚)「貴方は!?」
(・∀ ・)「このようなこともあろうかと、姫を見張らせて頂いておりました」
(´<_`;)「くっ、この身体さえ満足に動けば……!」
(・∀ ・)「三浦之助、よくも姫をっ!! ――がはっ」
( ゚д゚ )「危ないところだったな、三浦之助」
(;・∀ ・)「籐三郎、貴様なぜ……」
( ゚д゚ )「籐三郎? 我が名は高綱だ!」
(;‐∀ ‐)「時政様、を謀った、な…………」
(´<_` )「すまない、高綱殿。助かった」
( ゚д゚ )「気にするな」
113
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:11:59 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「高綱殿とは、これはいったい?」
( ゚д゚ )「時姫よ、先程は失礼したな。我が名は高綱、時政の前では町人籐三郎を演じておる」
(´<_` )「お前は高綱殿へ連れられ時政の元へいき、きゃつを討つのだ」
川 - )「……わかりました。私は、父を、討ちましょう」
J( 'ー`)し「時姫よ」
(´<_` )「母上!? 立ってはなりませぬ」
J( 'ー`)し「私は時姫に話があるのです。時姫よ、お前は三浦之助の為に実の親を討つというのですか」
川 - )「……はい、そして三浦之助様と夫婦になりたく」
114
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:14:10 ID:E288Tg7UO
J( 'ー`)し「そうですか。ならばその短刀、抜き身で見せてごらんなさい」
川 ゚ -゚)「こう、ですか?」
J( 'ー`)し「そうです、決してそのまま動いてはなりませぬよ。――ぐふっ!」
川;゚ -゚)「あ、あああ……」
(´<_`;)「母上! なぜ――」
J( 'ー`)し「ふふ、三浦之助よ、ごほっ! 相手の、親を、殺させ、げほっ! 自分の、親が死ぬのは、悲しむのですか……?」
川;゚ -゚)「母様、母様……!」
J( 'ー`)し「時姫、いえ、私の可愛い娘。息子よ、娘よ、あの世で、三人仲良く、暮らしましょう…………」
(´<_` )「母上えええええええええええ!! くっ、うう……」
115
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:15:50 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「……三浦之助様、もはや私に未練はございませぬ」
(´<_` )「ああ、私もだ」
「私は戦場へ」(´<_` )川 ゚ -゚)「私は父の元へ」
「あの世で夫婦となりましょう」
川 ゚ -゚)(まだまだお前と比べると不格好だけどさ)
川*゚ ー゚)(俺の女っぷり、そっちまで届いてるか? なあ、ダイオード)
.
116
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:22:21 ID:E288Tg7UO
川 ゚ -゚)「はあぁ、久し振りだから存外疲れたな」
从 ゚∀从「お疲れ様です」
川 ゚ -゚)「どうだった、私の初舞台は?」
从 ゚∀从「輝いてましたよ。特に最後の、二人が別々の道へ歩いてくところあるじゃないですか」
从 ゚∀从「好きな人と別れて死ににいくってのに、あの笑顔!」
川 ゚ -゚)「笑顔?」
从 ゚∀从「ええ、悲しみとか喜びとか、色々混ざった切ない笑み! あれはやばかったですね」
川 ゚ -゚)「ふっ、そうか。あいつに助けてもらってるようじゃ、私もまだまだだな」
从 ゚∀从「へっ、助けてって?」
川*゚ ー゚)「んー、秘密だ」
.
117
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:23:41 ID:E288Tg7UO
【モララーのいない昼下がり】
从 ゚∀从「なんていうか、こう、な」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、アレだよね」
从 ゚∀从「ああ、なんていうか」
从 ゚∀从「「モララーがいないと物足りない!」」ζ(゚ー゚*ζ
从 ゚∀从「やっぱりデレもそうか」
ζ(゚ー゚*ζ「モララーがいないとボケても楽しくないんだよねー」
从 ゚∀从「あー、モララーにセクハラしたい。急に耳へ息吹き掛けたりしたい!」
ζ(゚ー゚*ζ「普段はぐうたらしたいのに、いざとなるとモララーからのお小言がほしい!」
118
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:24:49 ID:E288Tg7UO
(゚、゚トソン「まったくキミ達は、ロビーでだらけられると邪魔なんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「よっ、トソトソじゃん。元気ー?」
(゚、゚;トソン「なぜタメ口なんだ!?」
从 ゚∀从「トソトソ先輩って髪綺麗だね。ふーっ」
(゚、゚;トソン「なぜボクの頭を撫でながら耳に吐息をかける!」
ζ(゚ー゚*ζ「トソトソ先輩、そこは髪型で驚かないと駄目ですよ。(゚、゚ビックリ こんな感じで」
(゚、゚トソン「髪にそんな機能があってたまるかっ!」
119
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:27:43 ID:E288Tg7UO
(゚、゚トソン「ボ、ボクは失礼するよ!」
从 ゚∀从「デレがやり過ぎるから逃げてっちゃったじゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「えー、ハインがやり過ぎたんだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「先輩で遊ぶのはやめなさいよ」
从 ゚∀从「あっ、ツンさん。遊んでくれるんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「お姉様ー、遊んで遊んでー」
ξ゚⊿゚)ξ「残念だけど、私は今からマリ見て全巻読破にチャレンジするから忙しいの」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあリアルマリ見てやりましょうよ。なんでしたら私は薄い本バージョンでも大丈夫です」
从 ゚∀从「じゃあ俺が魔王役やりますから」
ξ;゚⊿゚)ξ「いないいない、マリ見てに魔王はいない」
从 ゚∀从「ガハハ、よくぞそれに気付いたな勇者ツンよ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「始まった!?」
120
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:29:00 ID:E288Tg7UO
o川*゚ー゚)o「キュートに黙って楽しそうなことをやるなんて許さないゾ☆彡」
ξ゚⊿゚)ξ「キュート、バトンタッチ! 後は任せたからー」
o川*゚ー゚)o「待たせたな、真の勇者キュート参上だ! キラリーン」
ζ(゚ー゚*ζ「それでどうだったー?」
从 ゚∀从「あんまりだったかな。犬は可愛かったけど」
o川*゚ー゚)o「えっと、キュートが参上したんだけど」
从 ゚∀从「友達がいってたんだけどさー」
ζ(゚ー゚*ζ「マジで? 超ウケるんですけどー」
o川*゚ー゚)o「う、うん、超ウケるよねー」
从 ゚∀从「まさか北方領土問題にそんな話があったなんてな」
o川;゚ー゚)o「えっ、そんな話題でウケてたの!?」
121
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:31:43 ID:E288Tg7UO
o川*゚ー゚)o「はうぅ、無視しちゃヤダよぉ……」
从;゚∀从「な、泣きそうにならないでくださいよ。軽い冗談ですから」
ζ(゚ー゚*ζ「ほら、美味しい飴玉ですよー」
o川*゚ー゚)o「飴玉? もらうー!」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふ、いい子ですね。じゃあもっとお菓子あげますから、お姉さんのお部屋にいきましょうねー」
o川*゚ー゚)o「でも、お菓子あげるって人には着いていくなって、いつもツンがいってるし」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫ですよ、お姉さんは優しい人ですから。さあお部屋でお菓子よりも、もっと甘い甘〜いことしましょうねー」
o川*゚ー゚)o「うー、なんだか怪しい気配! キュートもう帰るから!」
ζ(゚ー゚*ζ「……チッ、逃がしたか」
从 ゚∀从「お前は部屋に連れ込んで、なにをやるつもりだったんだ」
ζ(^ー^*ζ「えっ、聞きたい? 詳しくねっとり聞きたい?」
从 ゚∀从「いや、遠慮つかまつる」
122
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:33:04 ID:E288Tg7UO
( ・∀・)「もう、なに騒いでるのさ」
ζ(゚ー゚*ζ「あっ、モララーだ!」
从*゚∀从「おかえりんこ!」
( ・∀・)「はいはい、ただいまん……」
从 ゚∀从「まん、なんだ? まんの続きは?」
( ・∀・)「よし、ハインへのお土産は鉄拳がいいかな」
从 ゚∀从「おっ、格ゲーか」
( ・∀・)「どちらかというと現実で血が出たりする感じのやつ」
从;゚∀从「はは、勘弁してくださいよー」
123
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:36:59 ID:E288Tg7UO
( ・∀・)「もう、ハインもデレも僕がいない間、誰かに迷惑かけたりしなかった?」
ζ(゚ー゚*ζ「私達凄くいい子にしてたよ!」
从 ゚∀从「そうそう、いい子過ぎて逆に地球がやばいレベルだったな」
( ・∀・)「なにがあれば地球がやばくなるんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、まさかモララーが留守だったせいで、第三次世界大戦が始まるなんてね」
(;・∀・)「それは地球がやばい! ていうかどれだけ僕の存在でかいんだよっ!」
从 ゚∀从「しかし第三次世界大戦終結の理由が、宇宙人襲来だとは思わなかったな」
(;・∀・)「宇宙人来ちゃったの!?」
ζ(゚ー゚*ζ「遠い宇宙の果てから来た彼らが、実は太古に袂を分かった地球人の末裔だったなんて」
从 -∀从「だが俺達は戦いの未来を選んでしまった」
(;・∀・)「ただの宇宙人じゃなくて悲しいストーリーがあったんだ!?」
124
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:39:34 ID:E288Tg7UO
从*゚∀从「んぅー! やっぱりモララーじゃないとな」
ζ(゚ー゚*ζ「なんか物足りないんだよね!」
( -∀-)「どんな歓迎のされ方なのさ。まったく、もう」
( ・∀・)「ただいま」
从*゚∀从「「おかえり!」」ζ(゚ー゚*ζ
.
125
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:48:49 ID:E288Tg7UO
以上で投下終了です
お付き合い頂きマジラブ1000%です
o川*゚ー゚)o「そしてここからはキュートターイムっ! キラキラ☆」
o川*゚ー゚)o「えっと、今回はクーちゃんの過去話的な感じの良い話でした」
o川*゚ー゚)o「良い話だけだと物足りないから、物足りないモララーのツッコミが追加されてます」
o川*゚ー゚)o「以上で台本終わり、噛まずにいえたキュートって偉い!」
o川*゚ー゚)o「ところでキュートの過去話回は? えっ、二回目でやった?」
o川*>ー<)o「あんなの二レスだけじゃん! ふこーへーだよっ!」
o川;゚ー゚)o「あっ、ちょっと、まだキュートがしゃべって…………」
終
126
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 22:10:52 ID:G6Nr3Bk.O
面白いなこれwww
127
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 23:40:34 ID:FrZUENr2O
>>1
乙!
キューちゃんの話楽しみにしてる!
128
:
名も無きAAのようです
:2011/10/11(火) 01:29:49 ID:CjIUoGCsO
おおおおお続き待ってたよ!!
129
:
名も無きAAのようです
:2011/10/11(火) 19:11:20 ID:RyiTfXQ2O
クーの話は普通に鎌倉三代記が面白かったという説もあったりなかったり
現在鋭意執筆中でございます
今日はちょっと無理そうですが近日投下できるように頑張ります
130
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:01:20 ID:HBjc8Ci.O
六回目となりました男は可愛く美しくです
今回は九月の話になります
多数登場する新キャラも馬鹿ばっかりですが、秋の夜長に少しお付き合い頂ければと思います
131
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:03:54 ID:HBjc8Ci.O
【馬鹿は馬鹿でも馬鹿正直に馬鹿を貫け】
从 ゚∀从「おとなしくしろよ。暴れたらこの腕、どうなるかわかるだろ?」
ζ(゚ー゚*ζ「ドロボーか変質者か知らないけど、ハインに見つかったのが運の尽きだったね」
l从・∀・ノ!リ人「先生、こっちです! ハインが取り押さえてます!」
(*゚∀゚)「よおし、うちに来るとは度胸のある変質者じゃねえか! そのツラ拝ませて――」
爪'ー`)y‐「やあ、つー先生。久し振り」
(*゚∀゚)「…………」
132
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:05:27 ID:HBjc8Ci.O
从 ゚∀从「つー先生、もしかして知り合いっすか?」
爪'ー`)y‐「ふっ、知り合いどころか魂の」
(*゚∀゚)「ハイン、今すぐそいつを校門の外へ捨てて来い!」
从 ゚∀从「えっと、いいんですか?」
(*゚∀゚)「そいつは私の知り合いの振りをして助かろうとしている変態だ。だから断じて知り合いじゃねえ!」
爪'ー`)y‐「おや、もう忘れてしまったんですか? あの熱い夜のことを」
(*゚∀゚)「ハイン! 早くゴミ収集車か焼却炉にそいつを叩き込め!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんの騒ぎですか?」
爪'ー`)y‐「おっと、可愛い後輩達。こんな姿で失礼するよ」
川 ゚ -゚)「あー、超めんどくさいフォックス先輩じゃないですか」
l从・∀・ノ!リ人「フォックス先輩?」
ξ゚⊿゚)ξ「去年卒業した先輩で、なんていうかちょっと変わった人よ」
.
133
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:07:44 ID:HBjc8Ci.O
爪'ー`)y‐「ふう、久し振りに母校に立ち寄ったら酷い目にあったよ」
川 ゚ -゚)「先輩、お帰りはあちらですよ」
爪'ー`)y‐「ああ、ただいま」
川 ゚ -゚)「いってねえ、おかえりなんていってねえ!」
爪'ー`)y‐「そうだ、ジョナサンは元気してるかい?」
ζ(゚ー゚*ζ「ジョナサンって校長が飼ってるアロワナですよね?」
ξ;-⊿-)ξ「あー、えっと、ジョナサンはね、フォックス先輩がある日突然釣ってきたの」
从 ゚∀从「はあ、アロワナを釣ったんですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「本人はそういうんだけど、真偽は知らないわ」
川 ゚ -゚)「しかも、それを水槽がないからと学校のプールで飼い始めたんだ」
爪'ー`)y‐「経済的かと思ったんだけどね、つー先生のフライングニーを食らってしまったよ」
134
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:09:24 ID:HBjc8Ci.O
ξ゚⊿゚)ξ「それで結局処分することになったんだけど、先輩が校長に直談判してね」
川 ゚ -゚)「正しくは執拗な嫌がらせをして、校長がそれに屈して飼うことになったんだ」
爪'ー`)y‐「嫌がらせは酷いな。寝る間も惜しんでアロワナへのラブソングを、毎夜校長の心に響かせ続けただけだよ」
l从・∀・ノ!リ人「とりあえず、非常識な人だというのはわかりました」
爪'ー`)y‐「OK、リトルガール。ならキミにとっての常識とはなんだい?」
l从・∀・ノ!リ人「えっ? 一般の社会人が共通で持つ知識だとか、道徳だとか」
爪'ー`)y‐「道徳か。ならキミにとって、アロワナという生物を助けるために努力することは、道徳に反することかい?」
l从・∀・ノ!リ人「いえ、むしろ道徳的な行為だと思いますけど」
爪'ー`)y‐「つまりはそういうことさ」
l从・∀・ノ!リ人「なんか釈然としない……!」
135
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:11:09 ID:HBjc8Ci.O
(*゚∀゚)「おい小僧。テメェの中じゃ、寮のロビーで花火大会開くのも道徳に基づく行為なのか?」
爪'ー`)y‐「ふっ、誰もが心に翼を持っている。その羽ばたきを止めることは誰にもできないんだ」
(*゚∀゚)「とりあえず一発殴るな」
川 ゚ -゚)「落ち着いてください! 脳には有害ですが、一応まだ何もやっていないはずです、たぶん」
ζ(゚ー゚*ζ「さっきの熱い夜って、花火大会のことだったんだね」
ξ゚⊿゚)ξ「まあそれだけでもないんだけど、先輩のやらかしたことを全部話すと日が暮れるからね」
从 ゚∀从「俺は楽しそうで好きっすけどね、そういうの」
川 ゚ -゚)「ハイン、お前が窓際で授業を受けていたとする」
从 ゚∀从「えっ、はあ、はい」
川 ゚ -゚)「窓の外で、急に上から人が落ちてきたらどう思う?」
从 ゚∀从「ビビりますね。屋上からの飛び降りですか?」
川 ゚ -゚)、ペッ「バンジージャンプごっこだとよっ!」
136
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:13:27 ID:HBjc8Ci.O
爪'ー`)y‐「よし、それでは俺がバンジージャンプへのラブソングを一曲」
(*゚∀゚)「小僧、それで用件はなんだ。意味もなくこれ以上騒ぐつもりなら、こちらにも考えがあるが」
爪'ー`)y‐「……ふと懐かしい風に、足が吹かれてしまいましてね。本当は来るつもりはなかったんですけどね」
(*゚∀゚)「気持ちは分からんじゃないけどな」
爪'ー`)y‐「みんなと馬鹿やって、つー先生に叱られて、ここでの三年間はあまりにも楽しかったですから」
(*゚∀゚)「私もお前がいた三年間は、少なくとも退屈だけはしなかったよ」
爪'ー`)y‐「もう生徒でもないのに、お騒がせしてすみませんでした。……帰ります」
(*゚∀゚)「まあ、気が向いたらまた来い。何年経ってもお前は私の生徒だよ」
爪^ー^)y‐「はい!」
.
137
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:16:41 ID:HBjc8Ci.O
爪'ー`)y‐「そして後輩達よ」
川 ゚ -゚)「せっかく良い話で終われそうだったんだから、帰ればいいじゃないですか」
爪'ー`)y‐「クール、お前は天使の翼に触れたことはあるか?」
川 ゚ -゚)「ねえよ」
爪'ー`)y‐「ひゅ、そういうことだ」
川 ゚ -゚)「人生の限られた時間を浪費したくないので、サクッと本題に入りやがってください」
爪'ー`)y‐「俺がいいたいのは、今度は本当にそういうことだ。人の人生は短い、学生でいられる期間なんてもっとだ」
l从・∀・ノ!リ人「それはそうですね。ただでさえ人は一生の三分の一程度を寝て過ごしますし」
爪'ー`)y‐「だからこそ若いうちは自制なんてせず、やりたい放題好きにやれ!」
爪'ー`)y‐「世界は自分を中心になど回っていない。ならば少なくとも自分の人生は自分中心で回してやれ!」
爪'ー`)y‐「桜の花びらの寿命のように短い学生という身分だ。せいぜい精一杯馬鹿やって死ぬ気で楽しめ! 以上だ」
爪'ー`)y‐「じゃあ、会える日があったらまたな」
.
138
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:18:37 ID:HBjc8Ci.O
川 ゚ -゚)「まったく騒々しい」
ξ゚⊿゚)ξ「私はいうほど嫌いじゃないけどね。自分では思いもつかない馬鹿なことをやってくれるのが、どこか少し壮快だったから」
川 ゚ -゚)「私も別に嫌いというわけじゃない。先輩より学生生活を楽しんでた人は、見たことないしな」
ζ(゚ー゚*ζ「あの、去年卒業ということは未成年ですよね? 火は着いていませんでしたけど、煙草くわえてませんでした?」
川 ゚ -゚)「あの人はこの学園の入試に一度落ちて、ダブっているんだ」
从 ゚∀从「うちの入試って、義務教育を普通に受けてれば普通に受かるやつですよね?」
ξ゚⊿゚)ξ「……ええ、その通りよ。なんでも入試で落ちたことあるのは、学園創立以来フォックス先輩だけだとか」
l从・∀・;ノ!リ人「馬鹿なのは結局本当に馬鹿なんじゃないですかっ!」
川 ゚ -゚)「確かに馬鹿だが、学生の内は頭でっかちになるより、少しぐらい馬鹿な方が人生楽しめるのかもな」
川 ゚ ー゚)「あくまで少しぐらいは、だがな」
.
139
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:21:15 ID:HBjc8Ci.O
【雨の中、僕は傘も差さずに踊っていたい】
( ・∀・)「はあ、もう少し待ってくれたら良かったのに」
学園の校門をくぐり、寮への帰路を急ぐ中、僕は夕立に遭遇した。
買ってきた本が濡れると嫌だったので、否応なく庭園の木陰で雨宿りを強いられる。
( ・∀・)「…………」
休みなく降り頻る雨で、庭園に咲き誇る草花達の花弁はしとどになる。
水滴の重量で頭を下げる彼等は、僕の気分を代弁してくれているように見えた。
140
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:24:10 ID:HBjc8Ci.O
( ・∀・)「んっ、この甘い匂いは……」
('、`*川「金木犀の花の香りね」
(;・∀・)「うわっ!?」
('、`*川「くすくす、どうしたの? 幽霊でも見たかのような顔をして」
( ・∀・)「い、いえ、すみません」
どうやらこの木陰には先客がいたようだ。
しかし全く気配を感じさせずに、突然隣りに立っているのだから驚いた。
('、`*川「…………」
烏の濡れ羽色とでもいうのだろうか、見ていると吸い込まれそうなストレートロングの黒髪。
紅く艶やかな唇は、化粧慣れしている僕でも、リップなのか素であの色なのか判断がつかない。
こんなに特徴的な人がいたら、例え先輩だろうと覚えていそうなものだけど、全く見覚えがなかった。
141
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:26:32 ID:HBjc8Ci.O
( ・∀・)「……早くやまないかな」
('、`*川「きみは雨、嫌い?」
( ・∀・)「普段は特別どうこう思いませんけど、足止めされるのはちょっと」
('、`*川「私は好きよ。この水の降る優しい音も、ゆっくりと流れていく時間も」
( ・∀・)「そう、ですね」
名前も知らない彼女の言葉で、不思議とささくれていた心が落ち着く。
確かに耳に届く雨音は心地よいし、花を眺めながら穏やかに過ぎる時間はさほど悪いものではない。
現代人は生き急いでいると聞くが、僕もその中の一人だったのかもしれない。
142
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:28:25 ID:HBjc8Ci.O
('、`*川「それに、雨のおかげで素敵な出会いだってあるから」
( ・∀・)「素敵な出会いですか?」
('、`*川「今日ここで雨が降らなければ、私達は互いに一生見知らぬままだったかもしれない」
('、`*川「そう思えば、これって素敵な出会いじゃないかな」
( ・∀・)「そうかもしれませんね」
('、`*川「だから今日は雨に感謝しないと。ほら、きみも」
( ・∀・)「僕もですか? わかりましたよ」
さっきまで雨に苛ついていた僕が、感謝なんかしている。
この行為を滑稽に思わせないのが、彼女の魅了なのかもしれない。
143
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:30:15 ID:HBjc8Ci.O
('、`*川「金木犀の花言葉って知ってる?」
( ・∀・)「ええ、確か謙遜、真実、陶酔」
('、`*川「そして、……初恋。きみは恋ってしたことある?」
( ・∀・)「恋ですか、難しい問題ですね。僕はあまりそういうことを意識したことがないので」
('、`*川「そっか」
( ・∀・)「あの、貴方は……」
('、`*川「うん?」
( ・∀・)「貴方は、恋をしたことがあるんですか?」
自分でも、なぜこんなことを問うのか分からない。
他人には深く踏み込まないのを信条に生きて来た、特にこの学園には色々と問題を抱えている人も多いから。
見知らぬ他人という距離が大胆にさせたのか、それとも感傷的な場の雰囲気に流されたのか。
144
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:35:22 ID:HBjc8Ci.O
('、`*川「してるよ。……ううん、正しくはしてた、かな」
( ・∀・)「そうですか」
('、`*川「告白しようと思って呼び出したことがあるんだけどね、すっぽかされちゃった」
( ・∀・)「…………」
('、`*川「待ち合わせ場所で、馬鹿みたいに何時間も待ってね。そういえば、あの日も雨だったなぁ……」
('、`*川「結局酷い風邪を引いて病院送りになってるんだから、ほんと馬鹿だよね」
( ・∀・)「……僕は、今まで自分から馬鹿をやったことがありません」
友人に巻き込まれたことはある、だが自分からやるのはまた別だ。
('、`*川「普通はそうじゃないかな」
( ・∀・)「でも、ある先輩に教えてもらいました。一歩を踏み出して、馬鹿なことをやらなければ分からないこともあるって」
僕は一歩を踏み出す。
僕にとっての常識の中から。
雨を防いでくれている木陰から。
145
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:37:38 ID:HBjc8Ci.O
('、`*川「冷たくないの?」
( ・∀・)「冷たいですよ」
夏は遠い昔に過ぎ去って今は秋、雨に濡れようものならたちまち体温は奪われる。
(* ・∀・)「だけど、愉快です。濡れるのが嫌で雨宿りしてたくせに何やってんだよ、と思ったら笑えてきます」
実際に濡れて見なければ雨の冷たさも、肌に張り付く服の不快感も、草花達の気持ちも分からない。
( ・∀・)「ほら、いうじゃないですか。雨の中、傘を差さずに踊る者がいてもいいと」
('、`*川「……馬鹿だねぇ」
( ・∀・)「馬鹿やってますからね!」
('、`*川「でも、なんか楽しそうだね。雨宿りしてる方が馬鹿みたいだよ」
( ・∀・)「なんでしたら、一緒に踊りますか?」
('、`*川「うん!」
僕達は雨の中、手を取り合って傘も差さずに踊る。
最初から傘なんて持っていないが、どちらにせよこうやって両手が塞がっていたんじゃ使いようがない。
146
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:40:47 ID:HBjc8Ci.O
父に連れられて出る社交界は好きじゃなかったが、今だけは彼女をリードできることに感謝しておく。
( ・∀・)「……終わり、ですね」
ダンスに区切りが着くと同時に、見計らったように雨がやみ始める。
('、`*川「楽しかった」
( ・∀・)「僕もですよ」
('、`*川「雨の中、傘を差さずに踊るのも悪くないね。……きみのおかげで、前に進むことを思い出したよ」
( ・∀・)「僕は一歩を踏み出すきっかけを、貴方にもらいました」
('、`*川「それじゃあ、じゃあね」
( ・∀・)「ええ、さようなら」
心地よい体温を共有していた互いの手が、そっと離れた。
.
147
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:42:11 ID:HBjc8Ci.O
( ゚∀゚)「おーい、モララー!」
( ・∀・)「ジョルジュも出かけてたんだ」
( ゚∀゚)「いやいや、そんなことよりなんでずぶ濡れになってんだよ」
( ・∀・)「傘を忘れたからかな」
( ゚∀゚)「だったらどっかで雨宿りでもすればいいじゃん」
( ・∀・)「んー……」
先程まで近くにいたはずの彼女の姿は、もうどこにも見当たらなかった。
以前に、デレからこんな話を聞いたことがある。
金木犀の咲く季節、庭園の木陰で雨宿りをしていると出るって。
148
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:44:43 ID:HBjc8Ci.O
( ・∀・)「いつまでも雨宿りをして、雨が過ぎるのを待つなんてつまらないよ」
(;゚∀゚)「はあ?」
( ・∀・)「僕はじっと待っているぐらいなら、雨の中で踊りたいかな」
( ゚∀゚)「お前はストリート生まれヒップホップ育ちか!」
(* ・∀・)「たまにはそういう気分のときもあるってこと」
見上げた空には、綺麗な虹のアーチが掛かっていた。
.
149
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:47:14 ID:HBjc8Ci.O
【今日は生徒会のご機嫌なメンバーを紹介するぜ byシュール】
从´ヮ`从ト「ねーねー、ヒートちゃんってば」
ノパ⊿゚)「実家から菓子が送られて来たのは分かりましたから、次の仕事をしてください」
从´ヮ`从ト「えー? でも凄く美味しいよ、このもなか。休憩にしようよぉ」
ノパ⊿゚)「私は生徒の見本となる生徒会の副会長です。サボるわけにはいきません」
从´ヮ`从ト「でも生徒会長の私がサボってるんだから、副会長もサボったっていいよ」
ノパ⊿゚)「……だから、あんたも仕事しろっていってんだろうがあああ!!」
从´ヮ`从ト「ヒートちゃんも緑茶でいいよね?」
ノハ;゚⊿゚)「話を聞けええええええぇぇ!!」
.
150
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:49:31 ID:HBjc8Ci.O
从´ヮ`从ト「なんだかんだいっても、人間そんな真面目ばかりもできないと私は思うんだよね」
ノパ⊿゚)「……はあ」
从´ヮ`从ト「のんびりお茶飲んで、お菓子を食べる時間も必要なんじゃないかなって」
ノパ⊿゚)「たまになら私も文句いいませんよ。たまにならね」
从´ヮ`从ト「ほらヒートちゃん、あーん」
ノハ-⊿-)「……あーん。むぐむぐ、まあ確かに美味しいですけどね」
从´ヮ`从ト「はい、お茶……わわっ!?」
ノハ;゚⊿゚)「うわっと、いっつ!」
从;´ヮ`从ト「ごめんヒートちゃん、大丈夫!?」
ノパ⊿゚)「ええまあ、お茶は回避しましたから。そんときに指を少し打っちゃいましたけど」
从;´ヮ`从ト「うう、血が滲んでる」
ノパ⊿゚)「こんなもん舐めとけば治りますよ」
从´ヮ`从ト「うん、分かった。私、誠心誠意を持って舐めるね!」
ノハ;゚⊿゚)「どこからそんな話が出て来たあああああああああ!!」
151
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 21:51:29 ID:HBjc8Ci.O
从´ヮ`从ト「はむっ。動かふぁいで、ひっかり舐められないよぉ」
ノハ////)「だから、舐めなくていいって……」
lw´‐ _‐ノv「…………」
ノハ////)「…………」
lw´‐ _‐ノv「…………」
ノパ⊿゚)「…………」
从´ヮ`从ト「ちゅぱ、ちゅぱ」
ノハ;゚⊿゚)「シュ、シュール? 違うんだよ。これは――」
lw´‐ _‐ノv「静かに。今いい絵が撮れてるから」
ノパ⊿゚)「撮ってんじゃねえよおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
川д川「……あの、シュールさん。私のこと、忘れて……」
152
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 22:04:26 ID:HBjc8Ci.O
以上で投下終了です
お付き合い頂きありがとうございました
o川*゚ー゚)o「そしてここからはキュートの――」
爪'ー`)y‐「鳥は翼があるから空を飛ぶ、魚はひれがあるから泳ぐ。なら人間はなんだ?」
o川;゚ー゚)o「はうっ!? ここはキュート専用コーナーなのに変質者が!」
爪'ー`)y‐「その通り、人間は心があるから歌うのさ」
o川*゚ー゚)o「やばい、キュートちゃんよりも人の話を聞かないタイプだ!」
爪'ー`)y‐「今回はフォックスの哲学回。フォックスがモララーへの成長を促した回。そして指○ェラ回だな」
o川;゚ー゚)o「しかもこの人本当に変質者だっ!」
爪'ー`)y‐「どこかで運命が交差するなら、また会おうぜ」
o川*>ー<)o「はうぅ、キュートろくにしゃべれなかったし!」
153
:
名も無きAAのようです
:2011/10/13(木) 23:02:24 ID:BfgHh/NcO
貞子だと…!?
一体だれが貞子の本当の姿なんだ…!
154
:
名も無きAAのようです
:2011/10/14(金) 18:01:38 ID:5lAslo2EO
生徒指導のフォックス思い出した
155
:
名も無きAAのようです
:2011/10/14(金) 20:14:23 ID:Z8OrA9gYO
確かに似通ってますね、一応ここで謝辞を
次回は学園祭の話になる予定です
次も近日中に、といければいいのですがとにかく早く投下できるように頑張ります
156
:
名も無きAAのようです
:2011/10/15(土) 04:12:27 ID:n1EyagiE0
おつ
次も楽しみにしてるぜ
157
:
名も無きAAのようです
:2011/10/20(木) 21:36:09 ID:Ea5nAA3YO
こっち来たのか、乙
毎度ながら百合百合した絡みでテンション上がりかけるも中身が頭をよぎって複雑な気分になるという
158
:
名も無きAAのようです
:2011/10/25(火) 22:02:18 ID:4NijkAnUO
中耳炎やらかしまして耳いたいよぉぉぉ!となって少し時間が空いてしまいましたが
できれば今週中、遅くとも日曜日には投下したいと思います
159
:
名も無きAAのようです
:2011/10/27(木) 11:39:16 ID:wbHusQoMO
投下は嬉しいがお大事に
160
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:59:59 ID:r6Ax4QQoO
第七回目となりました男は可愛く美しくです
今回は十月の話で、予告通り学園祭の話を含めてやらせて頂きたいと思います
161
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:01:57 ID:tQ3m25.2O
【メイド イン ハイン】
ζ(゚ー゚*ζ「最近ジョルジュがバイトを始めたって本当?」
( ・∀・)「うん、外の喫茶店で働いているらしいよ」
ζ(゚ー゚*ζ「モララーは、どこで働いてるか知ってるの?」
( ・∀・)「一応勤務先の住所なら知っているけど」
ζ(゚ー゚*ζ「それなら話は早いね。では早速ジョルジュの働き振りを見にいこっ!」
( ・∀・)「たぶん嫌がると思うよ? あっ、ちょっと、引っ張らないで……!」
.
162
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:03:44 ID:tQ3m25.2O
(;・∀・)「ここで、間違ないはずなんだけど……」
ζ(゚ー゚*ζ「こちら蛇、これより潜入を開始する!」
从 ゚∀从「おかえりなさいませ、御主人さ……」
( ・∀・)「や、やあ」
ζ(゚ー゚*ζ「うむ、今帰ったぞよ!」
从 ゚∀从「おい、なにしに来やがった」
ζ(゚ー゚*ζ「ちみ、お嬢様に向かってその態度はないんじゃないかな?」
从 ゚∀从「おかえりくださいませ、お嬢様」
ζ(゚ー゚*ζ「おかえりなさいませ、の間違いだよね?」
从 ゚∀从「本日は血祭りデーとなっております。オムライスにテメェの血で絵を描いてやっから、中に入るなら覚悟を持ってお進みください!」
ζ(゚ー゚;ζ「怖っ! かつてないサービス!」
从 ゚∀从「うちはサービスの高さが売りですから。リアルに出血大サービスです」
イ从゚ ー゚ノi、「……ハイン……遊んでないで働く……」
从;゚∀从「いえ、別に遊んでるわけじゃなくてですね。あーもう! 御主人様とお嬢様の二名ですね、お席へ案内させて頂きます」
ζ(゚ー゚*ζ「初めから素直に接客すれば早かったのにね」
从 ゚∀从「……お前ら、後で覚えてろよ」
(;・∀・)「そこはやっぱり僕も含まれるんだ」
.
163
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:05:36 ID:tQ3m25.2O
( ・∀・)「カウンター席しかないんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「なんていうか思ってたより普通だねー」
从 ゚∀从「うちでは基本的に飲食店以上のことはやってませんから。話し掛けて頂ければ、もちろんそれに答えたりはしますが」
( ・∀・)「最初にいってたけど、オムライスに絵を描いたりとかは?」
从 ゚∀从「もちろん絵を描いたりなど、ご注文の品に対するサービスはしますよ」
ζ(>ー<*ζ「……ぷっ、くふふ。ハインが私達に敬語使ってるとか、うくふふ」
( ・∀・)「わ、笑っちゃ駄目だよ! 向こうはお仕事なんだから」
ζ(゚ー゚*ζ「っ、分かってるけど分かってるけど、こんな方向のギャグはずるいって……!」
从 ゚∀从「他のお客様の迷惑にならない程度でしたらどうぞ、笑えよデレ」
(;・∀・)「ほら、ハインがセルみたいになったじゃないか!」
ζ(゚ー゚*ζ「見た目はキタローみたいなのにね」
164
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:08:25 ID:tQ3m25.2O
从 -∀从「……それでご注文はいかがなされやがりますか?」
(;・∀・)「どこかで見たことあるような敬語になってるし、これ以上刺激しちゃ駄目だよ」
ζ(゚ー゚*ζ「えー、仕方ないなあ。んっと、モララーはガッツリいく派?」
( ・∀・)「軽食程度なら食べられるかな」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあここはせっかくだからオムライスにしとく?」
( ・∀・)「そうだね、それが一番記念になりそうだ」
ζ(゚ー゚*ζ「おいキタロー、萌え萌えオムライス二つじゃ」(裏声)
从 ゚∀从「誰がっ、……萌え萌えオムライス二つですね、かしこまりました」
ζ(>ー<*ζ「ぷっ、くっ、ハインが萌え萌えだって!」
(;・∀・)「だからあんまり刺激しちゃ駄目だってば!」
.
165
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:10:14 ID:tQ3m25.2O
从 ゚∀从「萌え萌えオムライス二つです。何をお描きしましょうか」
( ・∀・)「なんでもいいの?」
从 ゚∀从「あまり複雑じゃない、私に描ける範囲のものでしたら」
(* ・∀・)「ならね、僕はニンジンの絵がいいな」
从 ゚∀从「相変わらずニンジン大好きだな。それぐらいでしたら、よっと」
( ・∀・)「ハインって絵が上手なんだね」
从 ゚∀从「まあそれなりには。それでお嬢様は?」
ζ(゚ー゚*ζ「あんまり複雑なのはできないんだよね。なら私は冨嶽三十六景、礫川雪ノ旦がいいな」
(;・∀・)「まさかの葛飾北斎! しかも高波で有名な神奈川沖浪裏ではなく、唯一の雪景色を描いた礫川雪ノ旦を持ってくるとは!」
从 ゚∀从「まあそれぐらいでしたら」
(;・∀・)「しかも描けるの!? 真っ赤なケチャップで淡く降り積もる雪を表現できるのっ!?」
从 ゚∀从「こんな感じですかね」
(;・∀・)「やべえええええ!! 雪どころか女性が指差す先で飛ぶ、三羽の鳥が表す空の広さを表現できてるし、これ博物館に送るレベルだよっ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「私、グチャグチャに混ぜるタイプなんだよねー」
(;・∀・)「うわああああ!? それをなんか残念そうな子がグチャグチャにしたああああああ!!」
从 ゚∀从「御主人様、店内ではお静かにお願いします」
(;・∀・)「ええっ、僕が悪いの!?」
.
166
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:11:31 ID:tQ3m25.2O
イ从゚ ー゚ノi、「……ハイン……まずいことになった……」
从 ゚∀从「どうしたんですか?」
イ从゚ ー゚ノi、「店長が……車で事故って……来られない……」
从;゚∀从「事故って、大丈夫なんですか?」
イ从゚ ー゚ノi、「大丈夫……怪我はない……でも念の為……病院で検査して来るって……」
从 ゚∀从「大事ないならいいですけど、でもどうします? ホールのメイドが副店長と俺だけだと」
イ从゚ ー゚ノi、「うん……これからお客さんも増える……困った……」
从 ゚∀从「むー、あっ! 俺にいい考えがあります!」
.
167
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:12:48 ID:tQ3m25.2O
l从・∀・ノ!リ人「なんで僕達がメイドなんて」
ζ(゚ー゚*ζ「これで、今日やりたい放題やったことチャラだからね」
从 ゚∀从「すまん、他のバイトの人は誰も捕まらないし、緊急事態だったんだ」
イ从゚ ー゚ノi、「……ありがとう……凄く……助かる……」
ζ(゚ー゚*ζ「まあ、私は学園のカフェでもウェイトレスのバイト経験ありますから、余裕ですけど」
从 ゚∀从「あっ、お客さんが来たぞ。ならデレ、任せてもいいか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、お任せー!」
168
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:14:28 ID:tQ3m25.2O
ζ(゚ー゚*ζ「おかえりなさいませ、御主人様! 御飯にします? お風呂にします? それともわ・た・し?」
从#゚∀从「沈めるぞっ!」
( ^ω^)「あー、大丈夫だお」
('A`)「あからさまに、こいつは俺達だと気付いてボケたからな」
ζ(゚ー゚*ζ「本当に私をご所望でしたら夜這いをかけますが」
从 ゚∀从「そもそも知り合いだからって、ボケなくていいんだよ!」
l从・∀・ノ!リ人「遊んでないでこっち手伝ってよー!」
ζ(゚ー゚*ζ「あらほらさっさっー! 御主人様二名ですね、こちらへどうぞ」
.
169
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:17:17 ID:tQ3m25.2O
( ・∀・)「ああ、今日は疲れた……」
( ゚∀゚)「お疲れさん。初めての立ち仕事は足にくるだろ?」
( ・∀・)「うん、もう棒だよ」
( ゚∀゚)「なら今日の礼に俺がマッサージしてやるよ」
( ・∀・)「別にいいって、ひゃっ」
( ゚∀゚)「よく凝ってますねー、お客さん」
( ・∀・)「もう、強引だなあ」
( ゚∀゚)「もうちょい筋肉つけろよ、ぷにぷにじゃねえか」
( -∀-)「なかなか筋肉がつかない体質なの」
( ゚∀゚)「まあ確かに筋肉質なモララーなんて想像つかねえけどな」
( ・∀・)「……あのさ、ジョルジュはなんで急にバイトを――」
ζ(゚ー゚*ζ「どーん! 夜這いに来たぞー!」
( ゚∀( ・∀・)
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫だから! 私はそういうの理解ある方だから!」
(;・∀・)「なんかすっごくデジャヴ!」
ζ(゚ー゚*ζ「ていうか今回は私も混ざるー!」
( ゚∀゚)「うおっ、のしかかってくんな」
(;・∀・)「重い、重いからっ、もう!」
.
170
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:20:52 ID:tQ3m25.2O
【僕とハインとみんなの学園祭】
从 ゚∀从「調子はどうよ」
l从・∀・ノ!リ人「んー、このままいけば大丈夫かな。教室の方はどうなの?」
从 ゚∀从「こっちはもうほとんど終わったよ。多少安っぽいけど、学園祭なんかだとそれが味だよな」
l从・∀・ノ!リ人「飾り付けが安っぽいなら、エプロンだけこんなに本格的に縫わなくても」
从 ゚∀从「せっかく着るなら可愛いのがいいって、クラスの総意なんだから仕方ないだろ」
l从・∀・ノ!リ人「まあ、僕も着るなら可愛い方がいいけどね」
从 ゚∀从「この女装師め」
l从・∀・ノ!リ人「それは全員だよ。よし、ちょっとこのエプロン付けてみて」
从 ゚∀从「ん、似合うか?」
l从・∀・ノ!リ人「似合ってるよ。うちの女装制服はワンピースだから、ちゃんとエプロンドレスみたいになってるね」
171
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:23:01 ID:tQ3m25.2O
从 ゚∀从「でもさ、余裕で間に合うのもなんか物足りないよなぁ」
l从・∀・ノ!リ人「何が物足りないのさ」
从 ゚∀从「こう、徹夜で終わんねえって叫びながら、学校に泊まっていくみたいなの?」
l从・∀・ノ!リ人「徹夜作業はともかく、寮が近いんだから泊まってく人はいないんじゃないかな」
从 ゚∀从「学園祭の醍醐味じゃん、友達と一緒に寝るとかさ」
l从・∀・ノ!リ人「僕とはいつも一緒に寝てるじゃないか」
ζ(゚ー゚*ζ「その発言だけ聞くとやらしいよねー」
l从・∀・ノ!リ人「いつの間に。いやらしいことは何一つありません!」
从 ゚∀从「いや、実際妹者の寝顔って若干いやらしいんだけどな。ほれ、写メに撮ってみた」
ζ(゚ー゚*ζ「うわあ、なんで服がはだけてるの? なんで頬が紅潮してるの?」
l从・∀・ノ!リ人「なんでそんなの写メしてるんだよ!」
从 ゚∀从「なんかのネタになるかなって」
ζ(゚ー゚*ζ「あー、ズリネ――」
l从・∀・ノ!リ人「それ以上続けるならデレの口も縫うよ?」
ζ(゚ー゚;ζ「ははは、軽い冗談じゃないですか」
.
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