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ナンダって片想い
1
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 16:24:20
プロローグ
だってしょうがないじゃん。
好きなんだもんー…………。
例え、叶わなくてもいい。
貴方の事が好き…………。
これは、そんな『私達』の
LOVESTORYー……………。
2
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 16:27:24
どうも!なかなか続かない羅歌月です♪
今回は、大好きなナンダーMAXで
小説を書きたいと思います!
学園シリーズになると思います。
よろしくお願いします!
3
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 16:41:40
ここは、天才学園ー…………。
小中高大一貫教育の学園である。
今時、こんな学園、ないだろうね。
しかも、ウチの学園、志望者は
かなり多い方だと思う。けど、
なかなか、凡人は採用されにくい
らしい。なんたって、天才学園と
言われてる位だから、天才しか
ウチの学園は入れないわけで、
えっ?じゃあ、なんで私が入れたか?
わかんないよ。私、歌が好きって位だし。
でもね、私なんかよりすごい人達は
いくらでも居るんだよね。
「キャー!ナンダーMAXだー!」
「今日もかっこいい〜……。」
また、騒いでるな〜〜〜…。
あれですよ。本物の天才というのは
人を惹き付け、魅了する…………。
と言っても私も魅了された一人ですけど。
「あんたたち!今日も遅い!」
「羅夢〜〜。ちょっと位、許して
くれよ。俺も拓巳も、人に囲まれて
大変だったんだからさ。」
「だからって当番サボるな!」
パコンッ
「いって!おいおい、こんな事しちゃ、
俺たちのファンが黙ってないぜ。」
「うるさい。そんなのに興味はない。
わかったら、早く放送しやがれ!
文化委員だろうが!!」
「すみませ〜〜〜ん」
「あっ、拓巳はいいの。ごめんね。
うちのバカズマが。」
「いえいえ。こちらこそ。」
ハア〜〜。いいな〜〜。羅夢先輩。
それこそナンダーMAXは、学園内
でも大人気。ウチのクラスにも
ファンがいるし。実際。まっ、
私なんか見るだけで終わるだろうな。
そう思っていましたー…………。
4
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 16:59:23
「チッ、何なのあの細田羅夢って奴。
本当にウザイんだけど。」
「そうそう。学園長に推されているん
だか、何だか知らないけどさ。うちら
絶対バカにしてるでしょ。」
「私、あれ嫌い。てか同じ学年でも
結構嫌われてるってさ。」
「うわ〜、マジドンマイ笑。」
「てかあの人3股してるって!
小関先輩でしょ、渡邉先輩でしょ、
武田先輩でしょ。」
「うわー。何なの?マジウザイ。
最低〜〜〜〜!」
「「キャハハハハ!!」」
また始まったよ。だから学園のトイレ
はあまり行きたくないんだよ。
羅夢先輩は学園長に推されてる訳でも、
3股してる訳でもありません!!
全くあの人達は羅夢先輩の歌の上手さ
を知らないからあんな事言うんだ!
「「全く、あの人達は、羅夢先輩の
凄さを全く理解してない!」」
「「えっ………………?」」
「あっ、どうも。合唱部に入部希望の
中村あやのです…………。」
「ああ!あやのちゃん!この前の!」
「入部届け出しました♪よろしく
お願いしますね、同じ羅夢先輩を
慕う者同士!」
「う、うん…よろしく……。」
「ていうか、羅夢先輩と武田先輩が
付き合ってるってあれ嘘だし!!
羅夢先輩は誰とも付き合ってないもん!」
「だよね!アイツ等本当何なの!?」
「ですよね!ナンダー何とかのファン
かどうか知らないけど、超ムカつく
んですけど〜〜!」
あの、ナンダーMAXだよ………。
「て言うか、羅夢先輩は気さくなだけ
だし!それでいて優しくて笑顔が超
素敵で!それでもって」
「「歌が上手い!!!」」
「アハハ。ウチラ気が合うね。」
「先輩、委員会はどこに入る予定
ですか?3年生は早、決まっています
けど…………………。」
「文化かな♪」
「私もです!よろしくお願いします♪」
「うん!よろしく♪」
あやのちゃんとは仲良くなれそう♪
5
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 17:17:59
「おはよう♪」
「ああ、おはよう♪」
「樹里亜。最近、小関先輩とは
どういう関係なの?」
「もう!バカ!それ禁句!
それよりそっちはどうなの?
一磨先輩とは。」
「いや、まず、あのね。」
「だよね。なかなか会う事ないよね!」
「なんで他の学年、行っちゃダメ
なんだろう〜………。」
「ハア〜……早く部活が始まら
ないかな〜〜…………。」
「そうだ!樹里亜、小関先輩と
同じ部活だもんね♪」
「ちょっと!!」
「何々〜〜〜?」
「あっ、ジーナ、どうしたの?」
「それより聞いて!島田がいじめて
くるんだけど〜〜〜〜〜!」
「なんだって!そりゃこの私が
取り締めてやりましょ〜!
ジーナ、今、島田どこにいんの?」
「あっちだよ!」
「OK〜〜〜♪」
タッタッタッタッタッタッ………………
「島田〜〜〜!さっきはよくも
私の大事なジーナを!って。
なんで、武田先輩がいるの?」
「い、いやさ、実は、俺達、
アイドルユニットを組む事に
なっちゃって、しばらく学校
来れない。ごめんね。」
「えええええ〜〜〜〜!!!」
でも、あのお笑い&パフォーマンス
ユニットの『ナンダーMAX』様でも
ちゃんと来てるぞ!!
「いやね、それはあっちが人気だから
調節ができるようになっているの!
それは細田も一緒だけど。っていう
のを翼に伝えといて!」
「なんで私が翼に??」
「だって、重本さん、翼と仲良いし、
翼もその内の一人だから。」
「へえ〜〜〜……って翼がアイドル
〜〜〜〜〜〜!?!?!?」
「フワァ〜〜……あれ?飛べない小鳥?」
「うるさい!羽根のない翼!!って
そんな事、言ってる場合じゃなかった。
アンタ、アイドルやんの?」
「そうだけど…………?」
「なんで?あんだけ、私のアイドル
趣味バカにしたくせに………!」
「……………からだよ。」
「えっ……………?」
「ダンサーの夢に近付きたいから。
後は自分で考えろ!じゃあな!ピー鳥!!」
「誰がピー鳥だ!!」
そのあと、委員会決めで見事、
競争率の高い、文化委員の座を
私が勝ち取ったのでした。
6
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 17:43:20
そして、そのもう一人の文化委員が、
「なんでアンタなの?」
「それは僕が聞きたいです。」
ナルシストで有名な自称良いヤツ、
吉野翔太……………。
「なんか、ゲロ吐きそう……。」
「エチケット袋ならあるよ。」
「それより鏡、鏡。」
「鏡がどうしたの?」
「自分大好きなのはわかったから
鏡閉じてよ。視線がめっちゃ突き
刺さっててすごく痛いんだけど。」
「例えが上手いな。さすが、毎日
図書室行っているだけあるよ。」
「なんで知ってるの!?気持ち悪〜!
エッチスケッチワンタッチ〜〜!」
「うるさい、委員会始まるぞ。」
「いや、お前のせいだし。」
「それでは、文化委員会の活動
を始めます。礼!」
「「よろしくお願いします。」」
「それでは、3年は委員長が俺で、
副委員長が一磨で書記がライアン。
よし。てことで、皆さんで話し合い
をして、2年生から、書記、代表。
それぞれ一名。1年生から代表一名。
を輩出してください!」
委員長を名乗る、男の人がそう言うと
皆は、話し合いムードになった。
そして、先生がこう言った。
「それでは、書記になりたい人〜!」
ハハーン。皆さん、手を上げないと
来たか。いいぞ。なんたって私は、
一年の時書記をした事があるから、
書記としては皆より経験上だし、
立候補しようと………!
「はーい!私、やっりまーす!」
「言うと思った〜〜!」
と誰かが言い、どっと笑いが起こった。
代表は、私と同じ目立ちたがりで
有名な荒木が立候補した……。
その時、ふとあやのと目が合った。
あやのはニコッと会釈をして輪の中
へ急々と入っていった……。
そのあとに小柄な女の子もあやのの
後へ続くように、輪の中に入って
いった。どうやらあやのは、あの
小柄な女の子とずっと話していた
らしい。1年生の代表は、三井くん
という真面目そうな男の子がなった。
そして、2年生として初の委員会を
終え、ホッとして教室に戻る人が
大勢いる中、私は一人委員会の
目標と対策や先生の話をメモ帳を
見ながら、委員会ファイルの紙に
一生懸命書いていた。もし、この時、
私が書記に立候補していなかったら、
私はきっと、一磨先輩と一生、話せな
かったかもしれない…………。
7
:
羅歌月
:2015/10/24(土) 18:31:52
「どうだった、委員会!」
部活が始まるやいなや、部員の人達に
こう聞かれた。私は明るく、
「まあまあかな。でも、羅夢先輩もいるし、
あやのもいるし、これから楽しみ♪♪」
「あと誰か忘れてへん?あの一磨先輩笑。」
「ちょっと〜〜〜!」
「「アハハハハハ!!」」
もう、帆乃香ったら、噂好きなんだから。
「でも、ことりって超わかりやすいよね〜!」
美知代まで。皆してひどい(涙)。
「もう皆、練習初めんで!」
「はーーい………。」
さすが、菜々香!気が利く!次期部長は
やっぱり違うな〜〜〜〜。
「それじゃ、新入生。そちらから。」
おお、千帆部長。相変わらず、
ピシツとしてる。さすがです。
「こんにちは!1組の水本凜です!
皆さんの足を引っ張らないよう、
必死にがんばります!よろしく
お願いします!!」
(長いので飛ばす)
「最後!」
「はい、7組の中村あやのです。
なるべく皆さんの足を引っ張らない
ようにし、いつかは手を引っ張れる
ような存在になりたいと思っています。
皆さん、どうかよろしくお願いします。」
あやのスゲー。てことで、3年生は、
千帆先輩含め6人。2年生は私含め
10人。1年生はあやのや凜ちゃん含め
7人の合計23人で再スタートすることに。
「そう言えば、羅夢先輩は?」
「羅夢は、歌手活動で忙しくなって2月に
退部したの。本人は戻りたがっている
ようだけど、学園の方針だからな〜〜。」
「羅夢は「3度の飯より部活好き!」
って感じだしね!」
「あかり、まぁ確かにね。」
「羅夢、戻って来ないのかな〜〜?」
「うーん。」
「でも図書室で会えるからいいじゃん!」
「嘘!行こう!あやの!」
「はい!ことり先輩!!」
「ダメ!また明日があるから
明日行けばええやんか。」
「はーい。」
「こっちは「3度の飯より歌と羅夢が
好き!」って感じだけどね笑。」
「おい!」
「「アハハハハハ!!!」」
もう、超恥ずかしいんだけど。
8
:
羅歌月
:2015/10/31(土) 16:55:01
それから、委員会活動が楽しみになった。
なぜなら、文化委員会には一磨先輩が
いるから……。他にも、吉野がとても
面白かったり、あやのと話せたり、
そんな時だった………。
「さん……書記さん……!」
「あ、はい!!」
委員長と名乗る男の人が、とある紙を
くれた………。あ、委員会用紙かも。
早く写さなきゃ!ええと、今は反省の
所か………。急がなきゃ!
「書記さん、あれ見て……!」
えっ?今、一磨先輩に声掛けられた?
そんなことにびっくりした。そのあと、
黒板を見ると、藤田先輩が黒板に
『俺、これがいいな♪』と委員会の
目標の案の下に落書きしていた。
「(笑)。」
「(小声)なっ?ウケるだろ?」
「はい。」
そう言って、ニコニコしていて、
やっぱり、一磨先輩が好きだなと
思った。そして、文化委員会に入れて
本当によかったと思えた………。
9
:
羅歌月
:2015/10/31(土) 17:12:44
「ちょっとヤバくない?」
「委員会の集計書けよ!」
「今、書いてるんだけど〜」
「おい!一磨!落書きするな!」
「7、どれが一番かっこいいと思う?」
「どうでもいいから、早、消せ。」
「はいはい、消せば良いんでしょ。
消せば。わかったよ〜だ。」
委員会が終わった後、先輩達3人は
残って、ランキング付けをしていた。
私もまだ書くことがあったので
残っていたが、先輩達のやり取りが
面白くてしばらく黒板をじっと
見ていた。すると、一磨先輩が、
2年の分の放送クイズの回答数を
無造作に書かれてあった7と共に
消してしまった………。
「あぁ!どうしよう!」
「お前!なんて事してくれんだよ!」
「バカ!普通そこ消すか!」
「あの〜〜………。」
私は思いきって、3人に話し掛けた。
「私で良ければ。放送クイズの回答数
覚えていますけど。」
「ありがとう〜〜!」
「マジ!?じゃあ言って!」
「はい、まず1組は〜〜…。」
うろ覚えではあったが、一生懸命に
私の言った数字を黒板に写す一磨先輩
は、いつもよりさらにかっこよく
見えたーー…………。
「ありがとう!書記さん!」
「でも、記憶力良いね♪」
「勉強以外なら……。」
「俺も俺も!!」
「ライアンは黙れ。」
「委員長!後輩の目の前でそんな事
言っちゃダメだよ!」
「えっ!?普通、『ダメよ〜ダメダメ。』
じゃねえの!?」
「ライアンじゃあるまいし。」
「あの〜…私も言います。」
「マジで!?ごめん!」
「別に大丈夫ですけど。」
「ちょっと委員長!俺と扱い違うく
ない?ひどいぞ!差別だ!」
「うるさい。黙れライアン。
書記さん、あまりコイツらといると
難だから早く部活行った方が良いよ。」
「えっ?あ、はい、わかりました。」
そして私は「失礼しました」と言い、
このあとは部活へ急いだ…………。
10
:
優羅
:2015/10/31(土) 21:08:37
おーい、らんらん!
遊びに来たよ♪
「やっほーい!」
こいつも一緒にね…
「いやぁ、蘭さん上手だね。お前とは違って」
そうですよ!
どうせ、らんらんの方が上手ですよーだ!
「ちゃんと、参考にしないとな!」
こんな、上手な小説を
参考にしない人が、居ると思う?
「居ないね」
まぁ、とにかく頑張って〜♪
「頑張って〜♪」
(あ、次も行かなきゃ!)
(俺もー!)
(…えぇー)
11
:
羅歌月
:2015/11/04(水) 18:30:29
>>優ちゃん
いやいや、優ちゃんが神なら私は紙だぜ☆笑。
12
:
羅歌月
:2015/11/04(水) 18:43:28
「ハァ〜〜、なんでこんな忙しい
時に限って吉野は休みなんだよ!」
まぁ、アイツは、ダンス部の練習で
足を打って、打ち所が悪くて、病院
通いしているらしいが、せめて委員会
には、顔出せや、あの野郎!!
「あっ……………。」
記録は書けたのだが、肝心の目標を
書く紙に名前ペンを置いたとき、
私は、少し異変を感じた………。
「インクが切れてる…………」
それを知った時の絶望感と言ったら
なかった。くそ〜〜!バカ〜〜!
やっちまったよ〜〜〜!
「書記さん、どうかしたの?」
一磨先輩だ…。一応、借りようかなぁ。
「先輩、あの!名前ペン、貸してください。」
「良いけど、700円ね♪」
「えっ!?」
嘘?!今、700円なんてどこにも
「あっ、はい。わかりました!」
とりあえず、使うか………。
〜〜一分後〜〜
「あの!先輩!ありがとうございました!
あのお金はいつまでに渡せば……」
「えっと今日の〜…4時、あっ、
過ぎてる笑。えっと〜〜……」
できるだけ、早めがいいかな〜…。
「おい、書記さん!一磨の冗談
ガチで信じたらいかんぞ!一磨も
言うてやれよ!ガチで信じたら、
可哀想だろ〜…?」
「あ〜、そうだな〜…。ごめんね。
書記さん………。」
「いえ!だだ大丈夫です!」
でも、冗談でよかった〜〜……。
今月金欠だからな〜〜………。
(重本さんってピュアだな〜…。)
(なんであんな嘘、信じられるんだ?)
((本当、不思議な子。))
13
:
羅歌月
:2015/11/04(水) 18:47:57
「重本〜!!」
「あっ、アラジン!!」
誰かと思えば荒木か…………。
私は最近、荒木とよく話すもんで
周りからはカップル疑惑を立て
られているくらい……
「重本、今日って当番?」
「いや、別に……」
「んじゃ、昼休み、図書室来て。」
「えっ?別に良いけど………」
一体、何なんだ?
14
:
羅歌月
:2015/11/05(木) 21:15:49
〜〜昼休み〜〜
中等部は、一番人数が多く、どこの
場所も賑わっているが、図書室は、
比較的静かだ。それでいて、司書
さんも優しいから、常にと言って
いいほど、私は、図書室にいる。
荒木も最近、図書室に来ているらしく
器用に本を選んで借りた後、こちらへ
向かって来た。
「重本、待った?」
「いんや、どうしたの?」
「あのさ、重本、俺と
付き合ってくれない?」
「どこへ?」
「い、いや、そんなんじゃなくて
その〜〜………俺、重本が好き
なんだよ!」
えっ……………?
なんで!?いや、ありえないでしょ!
絶対、荒木と仲の良い男子が仕掛けた
ドッキリでしょ!!でも、もし、
そうだとしても、ちゃんと返事しなきゃ
「あの、ごめんなさい。私、好きな
人がいr「千葉先輩、だろ?」
「えっ…………?」
なんで知ってるの!?
「プッ、重本って超わかりやす。
まっ、そういうとこも好きだけど。
でも俺、千葉先輩には、負けないから。
じゃあな。重本。」
そう言って荒木は去っていった………。
「い、意味わかんない………。」
それが一学期の終わり頃だった。
それから、夏休みに入り、そして、
私にとって、とても重要となる、
二学期が始まった…………。
15
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 12:10:41
「どう?最近、先輩とは。」
「樹里亜は、どうなの?」
「えっと、実はね、あの」
「もしかして、付き合うの?」
「………なんで、わかったの?」
「え〜〜〜〜〜〜?!?!」
樹里亜に先越された………。まぁ、
樹里亜は可愛いし、私はというと、
別の委員会にしちゃって、千葉先輩
と会えてすらいないし……。
「あっ!文化委員の書記してた子じゃん!」
「えっ………………?」
声の方を見ると、千葉先輩が笑顔
で、こちらを見ていた……。
「えっ!?私ですか?」
「そうだよ」
と近くの男の人が、ニヤニヤしながら、
こちらを見て答えたので、私は、
恥ずかしくなって、顔が赤くなって
いくのを感じた………。
「じゃあね♪」
そう言って、千葉先輩と男の人は、
階段を上がっていった…………。
「ことりこそすごいじゃん!あの
ナンダーMAXと知り合いなんて!」
「えっ?!確かに、千葉先輩とは」
「そうじゃなくて、もう一人。」
「知らないよ、私。」
「えっ!?あの人が笠原先輩だよ!」
「えっ?!」
「ガンバレ〜〜〜♪」
「ちょ、ちょっとどういうこと?!」
えっ?!てか、千葉先輩はともかく、
なんで笠原先輩も私の事知ってるの?!
(ことり、鈍いな。)
(えっ、なんで?!私、直感いいし!)
(そういうことじゃなくて……
もう、ことりのバカ………)
16
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 12:25:39
「さっき見ただろ?きょとんとしてた」
「あ〜、あのポニテの子?」
「そーそ、てか、あの髪ウェーブの子
は、裕太の彼女だし…。」
「マジで?!裕太、早っ!!」
「だからがんばれよ。一磨。」
「…ったく、恋愛の話にニヤニヤ
するの、いい加減やめてくんない?」
「ヤダね。」
「ひどい。」
拓巳め〜〜!
「で、いいの?一磨。」
「何が?」
「告白ですよ〜〜…」
「はぁ!?まだ好きかも
わかんねえのに?!」
「だからだよ!」
「意味不明…」
「俺が言ってあげようか?」
「やめろ。塚、知り合いじゃなくね?」
「そうだよ。だから今から
知り合いになるんだよ♪」
「断固お断り!!」
「なんで?じゃ自分で伝えなよ。」
「あのな、拓巳、かっこいいから
重本さんが惚れないか心配なの!」
「でもそんなことしてたら、誰かに
取られちゃうよ。ほら、アイツが
言ってたじゃん。重本さん?は、
結構モテるって。」
「まっ、可愛いからな。」
「いい子だしね♪」
「ちょっと悪いとこあるけど笑。」
「えっ?」
「あたふたしすぎなの!まっ、そこも
可愛いけど、可愛いすぎてダメ。」
「もう、告白しやがれ!一磨!」
「……何やってんの?アンタ達。」
「「ゲッ!なんで細田がここに?!」」
「なんでって、ここは7組だからに
決まっているからでしょ!」
「「えっ…………?」」
「まっ、アンタ達のしようとしてた
事はわかるけど、早くしないと、
上島先生に怒られるよ。」
「コラー!千葉〜!笠原〜!」
「「ゲッ、来たよ……」」
ダッタッタッタッタッ…………
「がんばれよ〜〜!」
((「がんばれよ〜!」じゃねえわ!))
17
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 12:33:13
「♪〜〜♪〜〜」
「やっぱり、ことりちゃんは
歌上手いね〜♪」
「そんなことないよ!
ジーナも上手いじゃん!」
「いやいや、そんな上手くないよ」
「でも、ウチのクラス、
優勝できそうだよね!」
「去年の優勝クラスの実力者&ことり
ちゃんがいるからね〜〜……」
「ことり、関係なくない?」
「だってことりちゃん、自分では
気づいてないだろうけど、
すごく歌上手いじゃん!
もうウチらの優勝確定だよね♪」
「だよね♪でも、一生懸命ガンバる!」
「まぁ、結局努力したもん勝ちだし!」
「ね〜〜………」
「優勝したら告白するの?」
「えっ?!」
「だから、先輩に…。」
「うん!するつもり!」
「会えるの?まず。」
「わからない。」
けれど、聞いてほしいんだ。先輩に。
私達の歌を、ホールに響かせたいんだ。
そして、その声が少しでも先輩に
届きますように………。
18
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 12:41:52
ついにやってきた合唱コンクール。
「ことり!飛び出さんとってな!」
「うん!」
「でも相変わらず、7,8すごいわ。
どっちが優勝してもおかしくないね」
「でも、3組もヤバかったよ!」
「1組は、合唱部いないくせに
すごくよかったよね!」
「一年は、あやののクラスが
一番上手かったよ!」
「「ありがとうございます!」」
「でも、6組も上手かったよね!」
「あの5組の指揮者ウケたんだけど!」
「わかります!私も吹き出しそうに
なりました!面白いですよね!」
午前の部が終わり、合唱部は、
皆とは別室で食べている。
「ことり先輩……。」
「どうしたの?あやの」
「あの、いいものにしましょう!」
「うん!そうだね♪」
「私、実は、合唱コンクール終わったら、
好きな人に告白するつもりです。」
「そうなんだ!誰??」
「3年の、武田先輩です………」
「え?!そうなんだ!ガンバレ!」
「はい!先輩、ありがとうございます!」
「皆〜!リハーサルするよ〜〜!」
「「はーーーーい!」」
19
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 12:48:27
「なんでそこに座ってるの?!」
「いいの、いいの!」
「あっ、合唱部か。」
「しょーゆーこと♪」
それから、午後の部が始まった。
私は、合唱部のため、指揮者や
伴奏者のところへ座っていた。
先輩達が声を掛けてきて焦ったけど、
ギリギリ千葉先輩のクラスが見れて
よかった………。先輩のクラスは
『手紙〜拝啓15の君へ〜』だった
よね。
ヤバイ。綺麗なハーモニー。
「あっ、せんぱ…………」
千葉先輩だ。やっぱり、かっこいい。
もっと、好きになっちゃうよ…………。
20
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 21:21:08
「はぁ〜〜………」
「どうしたんですか?」
「いや、全然。」
「千葉先輩でしょ!」
「ちょ、美知代!!」
「千葉先輩LOVE〜♪」
「帆乃香…………」
「皆、本番の準備しいや!」
おお!救世主の女神、登場!
「菜々香、ありがとう!」
「えっ?ウチ、なにもしてへんで。」
「ことり先輩、行きましょ♪」
「おお!凜ちゃん!OK♪」
そこから、あやのや凜ちゃんと話して
いる内に、本番になった………
「いくよ!」
「実力を出すぞ〜〜!」
「「おお〜〜〜〜!!」」
「(小声)千葉の為にも頑張らなきゃね♪」
そう言ってあかり先輩が向こうを向いたので、
視線を追うと、千葉先輩がいた……。
あっ、今、目があった………。
しかし、私はすぐに目をそらした…。
そして、あかり先輩を見るとニヤッと
しながら、舞台へ上がっていったので
私も続けて、上がって行った……。
21
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 21:31:00
「ハァ〜〜、全校合唱か……」
「えっ?次、吹奏楽だよ。」
「うん………」
「重本さん、大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
私は笑ってそう言ったが、実際には、
少し、体が重かった。やっぱり、
全力の出しすぎかな…?吹奏楽が
舞台で演奏しているのに、大好きな
曲を吹奏楽が演奏しているのに、
踊れる気がしない。こんなのおかしい
それはわかっている。体が尋常じゃない
ほど重い………。全校合唱が終われば、
ゆっくり出来る。そう思って奮い立たせていた。
「次は、全校合唱曲です………」
私の気持ちとは裏腹に、ずいぶんと
冷静な全校合唱を知らせるアナウンス
が聞こえた………………。
あれ?千葉先輩達が舞台に上がってる。
そっか。文化委員だからか………。
舞台上で前座のギャグをやっている
人達の中でも、先輩が一番、かっこ
いいと思った……。キラキラしていて
とても、眩しかった………。
「重本さん!何してるの?いくよ!」
「す、すみません!千帆先輩!」
22
:
羅歌月
:2015/11/07(土) 21:48:06
しんどい足をひきずって、着いた
ステージのライトは、とても眩しく、
明るく、熱く、私の体を突き刺した。
『ダメだ。心配をかけちゃ!ダメだ!』
そう思って踏みとどまるも、気を抜いたら、
ふらっと倒れてしまいそうで、
一生懸命に、こらえた。あっ、
拍手が聞こえる………。終わった。
よかった……………。
フラッ
「重本さん!」
バッ
「…………?!」
「大丈夫?重本さん…。」
えっ?今、どうなっているの……?
でも、私の体を優しく包み込む腕の
温もり、耳に響く、甘く、優しい声。
千葉先輩なんだと言うことが、引き
上げられてわかった……。
そこから無事、ステージを降りたが、
私の体を優しく包み込んだ千葉先輩の
腕の温もりが頭から離れなかった……。
23
:
羅歌月
:2015/11/08(日) 11:21:14
時は過ぎ、閉会式になった……。
千葉先輩が礼の時に、土下座していて
とても、面白かった………。
あとは、結果発表だけだ。どうか、
私達のクラスが優勝しますように…!
「それでは、結果を発表します。」
私の興奮した気持ちとは裏腹な冷静な
アナウンスが聞こえた……………。
「それでは、1年から発表します。」
あやののクラスが優勝するだろうな。
「第三位は、………。」
と順番に、順位を発表していた……。
一年生での優勝は、6組だった……。
「グスッ………グスッ………」
凜ちゃんが悲しそうに泣いていた。
そりゃそっか。あんだけ、「私達、
三位以内に入れる」って自信満々に
言っていたもんね…………。
「続いて、2年生の順位を発表します。」
どうか、私達のクラスが優勝しますように…!
「第三位は3組です………。」
えっ?!帆乃香のクラスじゃん!
「やったー!」
「おめでとう〜〜!」
「第二位は、7組です」
あっけなく呼ばれた………。嘘…。
「うっ……うっ………」
「ことり………。」
結局、優勝は、菜々香のクラスだった…。
確かに、8組はとても上手かった。
けれど、優勝したかった………。
「うっ、うっ、うっ………」
皆は、泣いている凜や美知代を慰めていた。
私は、泣いているのが正に合わなくて、
別の方へ行った…………。
千葉先輩が後をつけていたとは知らずに。
24
:
羅歌月
:2015/11/08(日) 19:15:57
「グスン……ウワァァァ〜〜〜!!」
悔しい、悔しい、悔しい………!
「大丈夫?」
「えっ…………?」
ふと見たら、千葉先輩だった……。
いつも笑顔な千葉先輩が見せる、
困り顔は、最高に可愛いくて、私の
泣き顔、不細工じゃん。千葉先輩に
見せられないよ。そう思い、また顔を
隠し、また泣いた…………。
その時、背中に微かな温もりを感じた。
先輩が私の背中を撫でてくれている気がした。
まるで、泣いている赤子をあやめるように。
この日から私は、はっきりとした、
『好き』という気持ちを知りました。
(いつか、先輩に笑顔で「ありがとう」
って言えたらいいのにな〜………)
(重本さん、どうか泣き止んで…)
25
:
羅歌月
:2015/11/20(金) 17:48:52
数日後、千葉先輩とは、よく話すようになった。
先輩の癖、先輩の誕生日、いろいろと
わかった事も増えてきた。そんな時だった。
「重本さん!」
「あっ、はい……。」
私は最近、荒木との仲をからかわれる
事が多くなった。話すたびに「ラブ
ラブ〜〜♪」と言われる。私は正直
言って、すごく嫌だった。そして、
あの出来事が起こった…………。
「それでさ!昨日のポケモン、
マジ面白かった〜〜!」
「だよね!俺も観た!」
そんな、当たり障りのない話をしていた。
そんな時だった………。
いつも通り、先輩が階段を上ってくる。
いつもなら、そこで荒木とバイバイの
はずが、ポケモンネタで盛り上がり、
言うのが遅くなってしまった。気づいた
時には、千葉先輩と目があってしまった。
その時、ふと千葉先輩が、
「荒木、重本さんと付き合っているんだ。」
と微かに聞こえた。その時の先輩の顔は
真顔でとても鳥肌の立つ目付きをしていた。
そのあと先輩は私を見るといつも通りの笑顔で
「おはよう、じゃあね♪」
と言って、階段を上って行った……。
咄嗟に私は、
「違います!荒木とは何もありません!」
と言ったが、先輩の耳には、全く
届いていないようだった…………。
26
:
羅歌月
:2015/11/22(日) 21:13:36
「ハァ〜〜……」
なんでこんな時に限って人間は、
体調を崩してしまうのだろう……。
いつもは、結構食べる私でも半分
残してしまった…………。
「そろそろかな………?」
「あっ!アイツ知ってる!」
突然の大声にびっくりして顔を上げると、
笠原先輩(?)と同じ委員会の武田先輩が
こちらの方向を見ていた……………。
その時わざとらしく、笠原先輩は、
武田先輩に耳打ちするように、
「あれ、一磨の好きな人やで………」
と言った………。本当は飛び上がって、
喜びたかったが、体が言うことを聞かず、
ただニヤニヤしていることしかできなかった。
27
:
羅歌月
:2015/11/22(日) 21:53:03
「あっ、重本さんじゃん!話し掛けて来いよ!」
うるせえ……。あっ、いけね。ちょっと
とある事情で友達3人に好きな人がバレる
という最悪な事態になってしまった。
「早く話し掛けなって。」
「あれ、聖斗は?」
「ここだよ!」
「聖夜、お前同じ委員会なんだから、
話し掛けたら?」
「いや、話したことねえし!!」
「いや、イケるだろ?長谷川関係で。」
「なんでだよ!!」
「僕も知り合いじゃないし、はい!
千葉くん!行きましょう!」
「えっ……重本さん!」
俺は思いきって重本さんに話しかけた。
重本さんはこっちを見るなり、
「あっ、先輩!」と笑いかけてくれた。
それがどうしようもなくかわいくて、
俺は少し下を向いた……………。
「ねえねえ。」
「はい?」
「重本さんって何部?」
一応、知っているけど、聞いてみよう。
「えっ?あ、あの、合唱部です…。」
「合唱部なんだ!へえ〜、ねえ、
これから部活?」
「あっ、はい………!」
「そっか、がんばってね♪」
「はい!ありがとうございます!」
あぁ、可愛いな。重本さん。
俺までつい笑顔になってしまう。
冷静を装ってはいるが、とても、
ドキドキしていて、死にそうだ。
「あ、あの、先輩!この前の合唱コンクールは
ありがとうございました!」
「えっ?な、なんのこと?」
「あ、わからないなら大丈夫です。」
「重本さん、じゃあね♪」
「はい!先輩!さよなら!」
そう言って重本さんは部活へ行った。
「可愛いな〜、重本さん……。」
「お前、好きすぎだろ!」
「ちょ!お前、重本さんに聞こえるって!」
28
:
羅歌月
:2015/11/24(火) 15:36:18
『あれ、一磨の好きな人。』
『お前、好きすぎだろ!』
どういうことなの…………?
意味がわからないよ…………。
「それってさ、ことりの事好きなんじゃない?」
「えっ…………?!」
「告白しちゃいなよ!」
「ええええ………」
「早くしないと先輩、卒業しちゃうよ。」
「うん。知ってるよ………。」
実際、木の葉が鮮やかに揺れる10月。
卒業まであと半年もない………。
あ、もうすぐ、私の誕生日じゃん。
そう言えばこの前、「祝ってあげようか?」
って言われたっけ……………。本人は
忘れているかもしれないけど……。
「重本さん」
「あっ、はい!」
「どうしたの?顔色悪いよ。」
「い、いえ大丈夫です……。」
そう言えば最近、他の先輩に声を
掛けられる事が多くなった。なぜかは
不明だ。よくわからないし………。
今、私に話し掛けて来たのは、千秋
レイシー先輩。初等部の頃、一緒の
委員会だった縁もあってか、中学生に
なっても時々一緒に話すようになった。
初等部の頃は、頼もしくて明るくて
優しい、千秋先輩が憧れだった……。
今でも尊敬の気持ちは全く変わってない。
だけど最近、千秋先輩が少しおかしい
と言うか、私にだけまるで違う態度を
とっているような感じがする………。
きっと、気のせいだと思うけど……。
29
:
優羅
:2015/12/01(火) 16:56:04
いや、らんらん
安心して下さい←
貴方の方が何倍も上手いですよ!
ことり大丈夫かなぁ…
この小説面白い♪
30
:
羅歌月
:2016/01/06(水) 11:06:07
>>ゆうちゃん
安心してください!大丈夫じゃないです←
ちょっと私自身が失恋したからどういう
オチにしようか迷い中。
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