したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

イベント優先スレ

893インコレツジ(忌黄烈迅)・山猿青介:2012/10/21(日) 13:10:26 ID:znuO.6vI
>>892>>891
槍は、忌黄烈迅の頭蓋を貫いた。

「自然へ還るとき が 、 来た ようだ」

幾重にも重なった声色で、インコレツジが呟く。

「山猿青介。此処(ここ)という場所は、無念が募りやすい
 また我々を見つけたら、今度はちゃんと、二度目の生を送れるように
 赤子の猿の時から、躾てやってくれまいか・・・」

山猿青介は微動だにせず、凛然と地面の窪みから立ち上がった。
インコレツジの姿が薄れ、光粉となって消えていく。
鉄屑が辺りに散らばる音と共に、インコレツジは存在を消した。

――
<エピローグ>
――

山猿青介は、十夜と波洵に向き直る。

「すみません。助かりました
 ここに無念が募ったら、俺は」

青介は息がつまった。

「俺が、そういう役割の振られた猿の赤子に、ちゃんと、その時その時、とどめ刺します」

それは、社会で生きることが許されなかった者への、焼き直しにほかならない。
しかし、心底にある歪みきった感情を目の当たりにして、生かしておくことも、青介にはできなかった。

――
<イベント終結>
――

「狐さまのほう、怪我平気ですか?
 ここの頭として、一応、ちゃんと最後まで義務は果たさないといけないですね
 妖気の溜まり場が山と山の間にあって、そこなら怪我も早く癒えると思うので、これから案内しますね」

青介が、義侠染みた声で言った。

「波洵さまは、痛いところ、まあ、無いと思うんですが。ありましたかい?」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板