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884インコレツジ(忌黄烈迅)・山猿青介:2012/10/14(日) 19:01:18 ID:znuO.6vI
>>882>>883
「援軍、ノツもりか
 ハッ、情けのない。青介、キ様……俺サまを倒して、この山ァ護る云ったな?ありゃあ、嘘か」

「嘘だ。もう、守るべきもんが8割型死んだしな
 けど、逃げる猿に、正義漢、それと迷子もいる。負けられる道理が無ぇ」

「イうわ。去ね、みすぼらしく死ね
 我が名は忌黄烈迅。このヨにテ生きられぬ無念の、総体
 死せるべきでなく、生かされることもなかった……お前らのように生まれた時から守られた青猿共には、決して解らぬ、この惨めさは」

「……」

「覚悟セぇ!妖気を出し屍となり、人の世にナ染むこともなかった我らの」

インコレツジの声が、一段階、高く、数秒ごとに高く、甲高くなっていく――

まるで、気の狂った、女のように。

「業深き殺戮、食い散らかしたる怨念をッ」

インコレツジが右腕を振り下ろすと、背中の砲筒と同じものが、空中に四門現れた。

「真情を識りえた、我が『無念』という生命の記憶。身の滅びとともに、理解しろ
 そして、我が暴食の妨げなる貴様ら4人、皆喰らいつくして、クれる」

鉄の砲弾。花火やミサイルのように破裂することもなく、ただ産まれ出され、落ちた場所に置き去りにされる鉄球。
それは、インコレツジが抱えた闇をルーツに持つ、妖気の武具だった。

8発。まずはそれだけの数、青介、七郎、十夜、波洵に出鱈目な速さで放たれた。


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