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843夜行集団:2012/02/12(日) 00:41:21 ID:EK/9fLvc
>>841
「好都合的だ、さっそくこの偉大な僕の前に馳せ参じてくるとは。
 ふむふむ、だがどうやら実力は十分、自殺志願者とは違うらしいな」

結界を引き裂いた天狗は前方を見つめながら、これからこの建物の中、
害敵を虱潰しに探さなくてはいけないかもしれないという倦怠感を感じていた。
しかし、彼の予想とは反しそんな一切の手間が省かれ、
眼前に現れた1組の人影を見つけ、存外に天狗は上機嫌になった。

「心外的だ、わたくしの目測ではそこそこの実力者と判断したが、
 よもやお前の先手がこれほどに小手調べ程度のものでしか無いとは」

天狗は死神の放った術を見て、残念そうに眼をつぶり首を振った。
しかし天狗はそのような反応を示したが、死神の術の実際の威力はかなりの威力なのだろう。

「根本的に某は天狗、確かにこの国の伝承ではそういった謂れは無いのであろうが、
 むしろ火炎は自分の眷族であり分身なのだ。
 お前がいくら磨き上げられた焔を灯そうが、わしを焼くに至れるかは不明瞭だ」

天狗、天を駆ける狗とは、
古くから中国において流れ星を妖怪と錯覚した者たちの伝承によるものなのだ。
つまり、本質的に天狗の司る属性は火。
そして天狗信仰が具現化した存在であるこの天狗は、日本の信仰とともに中国の信仰も身に帯びているのである。

「大罪的だ、警備のものであろうが建築物であろうが、
 己の者に危害を加えた罰、その身を持って償え」

そのような力によって生まれた結果は、
死神の放った赤子の術が天狗の支配下に組み込まれたという事であった。
天狗は不遜な態度を崩さないまま、今度はこちらから火炎の赤子を死神にけしかける。


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