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イベント優先スレ
394
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 21:50:52 ID:XOqdYxzE
近隣の山。そこで軍勢が動いた。
自分の山にも侵攻を受けないとも限らない。
縄張りは、己が手で守る。(当たり前のことだ)
精鋭三匹を山の守護にあたらせた。それによって、攻撃に回れるのは己一人となったのだ。
「(俺がタタカウ)チッ/俺様の相手(くだらん争いに)は誰だ(/巻き込まれたな)
チッ。グオオオ」
雄叫びをあげ、袂山へと四速歩行で駆けて行く。急速に、その軍団に接近していた。
395
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 22:05:28 ID:c1.PBF/s
>>389
>>390
>>393
>>394
『ウォォォォォオ!!!!』
『キィィィァァァア!!!』
突然、大群から50人の《黄泉軍》が片手に青銅の剣を持ちながら、零と瞳に
50人の《黄泉醜女》が、素早い動きで、その鋭い爪で空を裂きながら威月とインコレツジに
向かおうとするが
「待テ……」
だが先頭の魔人がその行為を一旦止める。
「ソコの妖怪達……ジャマをシナイなら手は出サナイ。
ダガ邪魔をスルなら潰ス」
不気味で吐き気を催すような邪悪な《妖気》を放ちながら、《魔人》はその行進を一旦止める。
「名乗りヲ忘れてイタ。
俺ハ《七罪者》が一人。
《憤怒の大罪》ヲ背負う《魔人》餓羅(がら)ダ」
礼儀正しく《魔人》は名乗りを上げ、背中の鉄塊のような太刀を抜く。
「再び言オウ!!!!戦う意思ナキ者は去レ!!!
我ラが目的はコノ先の《祠》ナリ!!!邪魔スルなら容赦ナク叩き潰ス!!!」
《魔人》は貴方達に忠告を入れる。
まるで武人のような行動だが…
もし貴方達が逃げる気がないなら《大群》は容赦しないだろう。
396
:
零
:2011/08/13(土) 22:13:29 ID:BQ990e1A
>>390-395
「(七罪者……。)」
逃げるのを止め、振りかえればそこには瞳と知らぬ妖怪が二名。
少なくとも瞳は味方、後は不明。この状況をどうするか。
「…私は、零。本当に七罪者なのならば、私はやりますよ。
…で、そちらの二名はどちらの味方?」
397
:
瞳
:2011/08/13(土) 22:18:59 ID:SmXQZqJk
>>391
,
>>393
(彼らはいったい…奴らと戦うつもりなのか?それとも…?)
>>395
右手を構えたところで、魔人の制止が入る。
(こいつ…わざわざ目的まで…よっぽど自信があるのか?)
「七罪者…私は、逃げるつもりなど毛頭ない!あなた達を倒してみせる!」
警戒しながらも、威勢よく言った。
>>396
「零…その状態で戦えるのか?」
心配な声で瞳が話しかける。
398
:
威月
:2011/08/13(土) 22:21:26 ID:zbqWp5t.
>>395
「……『七罪者』」
明らかにレベルの違う妖気を放つ、魔人。
その口から漏れた言葉に、聞き覚えがある。
「共に往くも良いが、……折角なんだ。その強さを、その暴威を、是非とも見たいものだな」
言葉と共に、木陰から姿を現す。
煙草を咥えたまま右手の袖から縄を3mほど引き出して、立ちはだかる。
左手は木陰に隠し、魔人と黄泉軍の死角に置いたままだ。
>>396
「誰の味方でもないが、そうだな。……『今日』は、連中の敵だ」
問いかけに答え、咥えた煙草を動かして黄泉軍を指す。
399
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 22:21:30 ID:XOqdYxzE
>>395
いつその目的が我が支配下にある山に及ぶか分からない。
やはり根本の原因を破壊しておくのが安全な考えに思えた。
大砲をゆっくりと、黄泉醜女に照準を合わせる。
照準を合わせること自体は、自身が砲台なので感覚で、素早く行なうことができる。
鉄球を装填した。この鉄球は不思議な力(妖力)によって、何度でも大地から汲み出したエネルギーで装填することができる。
ただ、ただの鉄球で、地面に落下しても爆発したりしない。
範囲は狭いので、距離をとって戦う時と威嚇する時にしか使わないのだ。そして今は両方の意味を持つ。
「俺様はジャマする。(ジャマする)」
大砲を揺らして示威した。
>>396
「俺様は魔人の敵ダ。そうだな、敵の敵はミカタだ
・・・後ろから弾撃つことならタマにやるがな」
意見が食い違ったりしたら、先に味方でも背後からの不意撃ちで殴っておく、といってるのだ。
400
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 22:39:38 ID:c1.PBF/s
>>396
「……キサマが零か…
俺ハ怪我人とて容赦はシナイ」
零に向かい、そう言い
「………奴ラの死顔ハ満足してタカ?」
その意味がどういう事か零はわかるかもしれない。
>>397
「……ソウカ。なら容赦ハ一切しないゾ《戦士》ヨ!!」
瞳に向かい、大気を揺るがすような大きい声を上げる。
>>398
「その言葉ハ敵と見ナスぞ?」
威月に向かい静かに言い放つ。
>>399
「……………モウ、イツでも撃てるト言うコトか」
インコレツジの行動を見て、そう呟く。
>>全員
「全員来るカ……なら」
その太刀を大きく振り上げ
「後悔スルナァァァァァア!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!と大地に向かい鉄塊のような太刀を振るう!!!
すると彼を中心に、大地がひび割れ、周りの木々や岩などが各自に飛んでくるだろう。
更にその破片に混じり
零と瞳に《黄泉軍》各10体が素早い動きで剣を振るい
威月とインコレツジに《黄泉醜女》各10体が素早い動きで、その鋭い爪で襲い掛かるだろう。
だが、黄泉軍と黄泉醜女は本来は地上に出れない妖怪。それを《何者》かにより無理矢理召喚されている。
その為に本来の力も動きもかなり劣化している。
その為、貴方たちなら簡単に倒せるだろう。
401
:
零
:2011/08/13(土) 22:52:41 ID:BQ990e1A
>>397
「脚は使えなくとも、手がある、大丈夫です。」
そう言って、剣を振るって見せた。
>>398-399
「そうですか、心強いです。
その代り、私も何かあったら容赦なく切りますよ。」
二人の詳細が不明なため、何が起こるか分からない。
それを警戒して、戦うことになるだろう。
>>400
「こちらも、全力で行かせて頂きます。
あの二人は…はい。本当は良い妖怪だったんですね。
もう…戻ってこないですが…。」
魔人が本当の事を知っているか分からないが、零の演技は完璧だった。
声が少しだけ擦れ、妖気が少し弱まった。
飛んでくる破片を剣で払いのけ、地に剣を刺す。
すると、黒い紋様が浮かび上がり、それは黄泉軍の頭や体にも同じ紋様が出来る。
再び、剣を抜き、そこへ剣を突き刺すとどうだろう。
紋様の部分から、黒い剣が突き出るだろう。
402
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 22:58:45 ID:XOqdYxzE
>>400
照準を合わせた。黄泉醜女の足元に鉄球を砲撃した。
木々はまだよかったが、岩はインコレツジにダメージを与えた。それでも不動の巨木のように、動かなかった。
黄泉醜女の歩行を乱して爪を鈍らせる。そして、一体一体、握りつぶす。
残り三人。黄泉醜女の爪が腹に突き立った。
「浅いわ」
横に腕を振るう。黄泉醜女が腕によって吹き飛ばされ、地面を転がり消滅した。
「うっ」
少なからずダメージにはなったようだった。表情にも少しずつ表れ始めている。
>>401
「小僧に俺様が切れるものかっ
驕るなよ。生きて、また会おうぞ」
403
:
瞳
:2011/08/13(土) 22:59:59 ID:SmXQZqJk
>>398
,
>>399
「良かった…二人ともとりあえずは味方なんだな。」
(とはいえ、二人とも侮れないな。今は味方というだけ…)
二人にも一応の警戒をしておく。
>>400
「はあっ!!」
左手も刀に変化させ、両手を広げ、その場で回転する。
「双転瞳斬っ!!」
まず、回転により木々と岩を弾く。そして、そのまま黄泉軍に突撃していく。
>>401
「そうか…まぁ、あなたは強いから大丈夫だと思うが、無理はしないようにな。」
技を決め、着地してから言った。
404
:
威月
:2011/08/13(土) 23:04:29 ID:zbqWp5t.
>>401
「……手負いに斬られるかな。脚はともかく、首は大切にする事だな」
痛烈な嫌味とともに、首輪を軽く持ち上げて見せる。
どうも、他の者への思いは誰も彼もが似たりよったりのようだ。
>>400
「……ふん、それでいいさ」
殺気を感じ取り、腰を落とす。
瞬間、大地の揺れとともに飛来物、そして黄泉軍が動き始めた。
「…都合がいいな」
右手の縄で、人の頭ほどの大きさの岩を掴み止めた。
先端に岩が結ばれたそれは、簡素なフレイルとして機能するだろう。
木立の中に飛び退き、飛来物から身を守ろうとする。
飛来物に紛れて飛び込んできた黄泉醜女3体の首を目掛け、樹上から落ちてくる3本の輪付きの縄。
威月の左腕から伸びているそれは、首にかかれば木の枝から釣り下がらせ、何度も揺さぶりをかけて命を断つだろう。
更に右の縄が飛び、別の黄泉醜女一体の頭を目掛け、先端の岩が遠心力を得て振り抜かれる。
命中すれば――『中身』を撒き散らして、頭が吹き飛ぶ。
405
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 23:18:09 ID:c1.PBF/s
>>401
>>403
「………ソウか
ナラ友二人に恥じヌよう、俺も全力でイク!!!」
彼は知らない…彼らが蘇った事は。
しかし彼らの事を言われ、表情が少し笑った。
すると魔人は黙り始める。
《黄泉軍》は零の攻撃により、身体中に紋様が浮かび上がり、そこから剣が突き出てやられていく。
そして、瞳により切り刻まれていく。
残りの黄泉軍の大群もそれぞれ二人に向かって来るだろう。
どんどん黄泉軍の数が減っていく。貴方達ならすぐに彼等を殲滅できるだろう。
…………ん?《魔人》の様子が…
>>402
>>404
インコレツジの猛攻と威月のトリッキーな攻撃に、黄泉醜女の肉や血が飛び散っていく。
更に残りの黄泉醜女の軍団は二人に襲い掛かる彼女らを全滅させるには貴方達なら時間はかからないだろう
………だが………明らかに《魔人》は静か過ぎる。
406
:
零
:2011/08/13(土) 23:26:04 ID:BQ990e1A
>>402-405
「(友二人…もしかしたら、この人も助けられるのかな……。
それにしてもなぜ黙って……!)
瞳さん、油断しないでください。
あそこに居る太刀の人…まだ本気を出していない!」
残りの軍勢を裂きながら叫ぶ。
だが、魔人はなぜ黙っているのだろうか?
407
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 23:29:04 ID:XOqdYxzE
>>405
「むん」
鉄球を二発。黄泉醜女に向けて発射した。
近づいてくる者は腕や爪でダメージを蓄積させ、その後動きの鈍ったものを纏めて両手で握り潰した。
「誇りを持たぬものには負けん
しかし、その武人の如き姿。一体、祠に何があるのか知らぬが、相当の脅威のようだ
直(じか)に手合わせ願おう・・・いや、それとも手合わせできぬ理由でもあるのカ?」
408
:
瞳
:2011/08/13(土) 23:34:05 ID:SmXQZqJk
>>405
「大群で来るか…ならば!」
両手を広げた瞳は全身に、退魔のオーラを纏う。
「瞳幻流奥義!退魔連瞳斬!!」
一気に、黄泉軍に向かって走りだし、素早く連激を叩き込む。
そして、右手、左手、両手と次々に黄泉軍を切り裂いていく。
魔人の様子がおかしいのに気づかずに――
>>406
「何っ!?」
零のその言葉でようやく魔人の様子がおかしいのに気がついた。
しかし、瞳はすでに刃が届くくらいの距離ほど魔人に接近してしまっていた。
409
:
威月
:2011/08/13(土) 23:41:11 ID:zbqWp5t.
>>405-408
更に、3本。
樹上に仕込んでおいた縄を操り、更に三体の黄泉醜女を同じように縊り殺す。
引き戻した右の縄をヨーヨーのように正面に繰り出し、黄泉醜女の顔面を空気をも焦がす勢いで先端が直撃する。
しかし、残りの内の一体に、懐に入られていた。
「クッ……!」
爪が首を捉える寸前で、煙草を飛ばす。
それは眼を直撃し、怯ませる事に成功した。
瞬間、引き戻された右の縄、その先端の岩が黄泉醜女の後頭部へとめり込む。
淡々と黄泉軍をさばいている中、わずかな違和感に気付く。
容易くいきすぎるのだ。
七罪者と名乗った者が、動いていない。
目の前で手勢が散っていくというのに、動く気配が無い。
吐き気を催すような違和感とともに、最初に左手の縄で縊り殺した三体を下ろし、袖に巻き戻した。
410
:
餓羅
:2011/08/13(土) 23:58:47 ID:c1.PBF/s
>>406
>>407
>>408
>>409
屍鬼の大群が全滅し、残ったのは《魔人》一人。
だが…なのにこの不安はなんだ?
「スマナイ……《兵》達よ……」
そう言いながら、太刀を地面に突き刺す。
わかるだろうか?
倒した《屍鬼達》は本来なら黄泉に帰る筈なのに……《魂》が《魔人》に集まっていってるのを!
「イヤ……手合わせスルゾ?ダガ………コレは戦いニ有らズ!!!!!」
インコレツジに向かい、そう言うと身も毛もよだつような邪悪な妖気が更に膨れ上がり……
「俺の………理不尽ナ怒りヲ撒き散ラシ暴れ回ル、魔人の暴力ダァァァァァア!!!!!」
そして彼から吹き上がる、その妖気にも負けぬ怨念のごとき怒り!!!!
自分に近づく瞳を吹き飛ばそうとするだろう。
「改めテ名乗ロウ!!!かつて土蜘蛛ノ一人とこの國ノ敵とシテ戦い!!敗れ!!!!妖怪《土蜘蛛》にナレズ!!
個人の怒りノママ暴れ!!周りの骨や魂ヲ力にする俺をォ!!!」
その姿は山のように巨大な鎧を着た骸となり、右手にもったビルのような巨大な太刀を振るうだろう。
動きは遅いが………当たれば一たまりもない。その理不尽な攻撃――まさに魔人。
《魔人》……その正体は大和朝廷に敵対した土蜘蛛と呼ばれる者達の中で、本来はその怨念は《土蜘蛛》になるはずが何の因果か《がしゃどくろ》になってしまった哀れな一人の戦士の魂だった。
がしゃどくろ―――――戦死者や野垂れ死にした者など、埋葬されなかった死者達の骸骨や怨念が集まって巨大な骸骨。夜中にガチガチという音をたててさまよい歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握りつぶして食べると言われる。
411
:
零なか
:2011/08/14(日) 00:06:19 ID:BQ990e1A
>>407-410
「大きい…。この怒りをどうやって沈めれば…。」
動きが鈍いだろうが、巨体や範囲の広さ、零にとってはかなり不利な状況。
そんな太刀を振るわれてしまった。
「…ぐぅっ…?」
直撃は免れた。だが、地面の亀裂の割れる反動で吹き飛ばされる。
車椅子は勿論大破。零はそのまま地面に叩きつけられた。
412
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:06:59 ID:XOqdYxzE
>>410
いかんな。(とてもいけない/。)
「哀れ、とでも言って欲しいか
ただ、ただ愚かだ。怨念のままに生きるなど
はっきり言う。シね。それが、最良の考えだ」
大砲の照準を、骸の額に合わせた。
鉄球を発射する。
「あれに一度でも当ればひとたまりもナいゾ・・・/」
「深手を負うまで、魔人に鉄弾を連射する
ただ、俺様は死ぬわけにはいかん
深手を負えば逃げるぞ。悪いな、俺様にも守るものがある」
413
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:09:24 ID:XOqdYxzE
>>412
追記
巨大な斬撃はインコレツジの頭上を通り過ぎていった。
妖気が乱れ、そして、僅かずつ、顔が蒼褪めていくのだった。
414
:
瞳
:2011/08/14(日) 00:14:14 ID:SmXQZqJk
>>410
「!!しまっ…」
怨念により、吹き飛ばされる瞳。そのまま、木に激突する。
「ガッ…ゴフッ……」
木にもたれかかる形で倒れ、吐血する瞳。しかし、なんとか立ち上がり変貌を遂げた魔人を見据える。
「な…なんて巨大で強大なんだ…」
思わず怖じ気づく瞳。
「ダメだ!あんな奴を放っておいたら大変な事になる!…ここで止めなければ!」
その場で跳び上がり、木の上へ移動する。しかしいまだに全身が見渡せない。想像以上の大きさだ。
そこへ来る巨大な太刀。それは、瞳の乗った木を切り倒し、再び瞳を吹き飛ばす。
「うああっ!!」
衝撃により、空中に投げ出される瞳。隙だらけだ。
415
:
威月
:2011/08/14(日) 00:19:36 ID:zbqWp5t.
>>410
-
>>414
「……は、ははっ。……そうか、これが……『七罪者』の一角か」
震える手で、新しい煙草を取り出し、口の端に咥える。
その巨大さ、空気を震わすような咆哮、そうか――今までは、小さく化けていたのか。
乾いた笑いが思わずこぼれる。
直後、あまりにも巨大な一撃が空を凪ぎ、咄嗟の判断で身をかがめて避ける。
まるで草でも刈るかのように、木々がなぎ倒される。
そしてサイズに見合った――刀風、と呼ぶにはあまりにも強烈な突風が襲う。
「………参ったな、これは。……本気なんじゃないか」
足が凍りついたように動かない。
煙草に火をつける事さえ忘れて、見入ってしまう。
「……いや、しかし……『大王』より勝ち目はあるか?」
右の縄から岩を解き放ち、代わりの攻撃手段を探す。
絞め殺す事など無理だ。
拘束しようにも、あの膂力に効果は薄いだろう。
とりあえず、右手の縄に結びついた岩を解き、一回り大きな岩を結びなおす。
どれだけ巨大であろうとも――いや、巨大であればあるほど、足への攻撃は有効なはずだ。
416
:
餓羅
:2011/08/14(日) 00:25:51 ID:c1.PBF/s
>>411
>>412
>>414
>>415
「ソノ通りダァァア!!!だからァア!!!俺を殺せ!!死ニタクナイなら!殺しテクレ!!!!!」
怒りのまま暴れ回る《魔人》はインコレツジの言葉にそう返した。
コイツは……自分の死を望んでる?
そして、頭に鉄球が当たり、一瞬動きが止まる。
更に、偶然にも瞳は彼の背骨辺りに落ちるだろう。
確かに一人ならこの怪物を倒すのは無理だろう。
だが同時に背骨、右足、左足に貴方たちの最大攻撃を放ったら?
今、インコレツジの攻撃で一瞬だけ魔人は止まる。なら、タイミングを合わせるのは可能だろう……
さあ貴方たちはソレに気付けるか?
上手く協力できるか?
失敗は……許されない。
417
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:36:02 ID:XOqdYxzE
>>416
確実に、倒せそうなタイミングが巡って来た。
「今しか、ナい」
照準を変える。刹那に巨大な的、左足に向けて鉄球を砲撃した。
インコレツジの全霊をかけた砲撃は、きちんと狙いを定めていたのだ。
//零さんが車椅子無くて動けないから俺が左足担当だよね?
読み違ってたらすまない。
418
:
零なか
:2011/08/14(日) 00:36:25 ID:BQ990e1A
>>412-416
黒い影が、ゆらりと現れる。
それは吹き飛ばされる瞳を受け止めると、ゆっくりと背骨へ下ろした。
その体は冷たくも暖かい。
『………。』
その黒い物は零の手に収まると、巨大な双刀へと変化する。
懐かしい、この感覚。胸は鼓動を早くさせ、脚は自然と動き出す。
「…行こう、皆。」
419
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:43:05 ID:XOqdYxzE
>>417
//このレスは無かったことに!
420
:
瞳
:2011/08/14(日) 00:46:30 ID:SmXQZqJk
>>418
,
>>416
「これは…まさか…」
黒い影に優しく下ろされる瞳。なんだか、覚えがある影だ。気づけば、魔人の背中の上。ふと、あることに気づく。
(はっ…ここなら攻撃を当てられる…しかし、こんな巨体に効果があるのか?いや、迷っている場合じゃない…一か八かだ!)
背中から瞳が跳び、背骨あたりに狙いを定める。そして、全身に退魔のオーラを纏い――
「私は、助けるんだ…あなた達を倒し、夕を助けるんだ!!
瞳幻流奥義――」
それは、瞳の最大の技。
「春風共瞳斬!!」
その技は、想いの技。志半ばで散っていった瞳の恩人、風月への想い。その死が風月と瞳の出会うきっかけとなった、春花への想い。
そして、今も瞳を支えてくれている友人達、瞳が守りたいもの、露希や夕達への想い。
その全ての想いを乗せた斬激だ。その斬激は、見る見るうちに巨大になり、魔人の背中に迫る。
421
:
威月
:2011/08/14(日) 00:51:32 ID:zbqWp5t.
>>416-420
「殺せ、だと?」
その言葉に、耳聡く反応する。
一瞬表情に浮かんだものは、ひと言では言い表せない。
あえて表すとしたら――失意、悲哀、そんな所に落ち着くか。
「……良いだろう。死を望むのなら私が、『縊れ鬼』が送ってやるよ」
左手からも縄を引き出し、身の丈ほどもある岩に巻き付ける。
先ほど用いたのがフレイルなら、さしずめ――破城槌。
顔色は曇り、どこか、泣き出しそうな表情にも見えた。
二人と一体の攻撃に合わせ、思い切り上体を捻り、魔人の右足、膝へと、先端の岩塊を横凪ぎに振るった。
ぎり、と歯を噛み鳴らし、能力の補佐があるとはいえ、その岩の重量に肩が悲鳴を上げる。
しかし、それでも――姿勢を崩さず、勢いを維持したまま、繰り出す。
422
:
餓羅
:2011/08/14(日) 01:01:40 ID:c1.PBF/s
>>417
>>418
>>420
>>421
インコレツジの砲撃で左足を!!
瞳の想いを込めた奥義で背中を!!
威月の悲しみを込めた一撃が右足を捕らえた!!!
両足と背骨を同時に砕かれたせいで、バランスを崩してしまい、巨大な頭蓋骨が零に向かい落ちてくる。
その時の《魔人》の顔は安らかな笑顔なのが三人にわかるだろう。
さあ《漆黒の悪魔》よ。《憤怒の大罪者》にトドメを……
423
:
零なか
:2011/08/14(日) 01:16:11 ID:BQ990e1A
少しずつ、双刀に力が溜まっていく。
その時、零と黒龍は、二人だけの空間に居た。
そこは、零と黒龍の暮らした、あの場所。
夕焼けに染まったオレンジ色の部屋、テーブルの上にはクッキーと紅茶とコーラ。
『俺、ずっと零のこと見守ってたんだぜ。だけどどうしたんだ?泣いてばかりで。』
「黒龍が居ないと、私が私でなくなる気がして…寂しくて怖くて…。」
『泣くなよ。離れていても、会えなくても、この絆は切れないだろ?
俺が認めたんだ、自信を持って。最後に一発かましてやろうよ!!』
「…うん。」
『じゃあ…また会う時まで、元気でな。俺の大好きな…零……』
――――双刀は魔人の大きさに匹敵する大きさになった。
これが零と黒龍の最後の、そして最初の技。
「黒龍、私も―――大好きだ…。」
黒い龍が現れ、魔人へととどめを刺す。
424
:
瞳
:2011/08/14(日) 01:20:02 ID:SmXQZqJk
>>422
「はぁっ…はぁっ…」
息を荒げる瞳。力を使い果たしたのだ。
後、瞳にできるのは、零がトドメをさすのを見守るだけだ。
「奴はいったい…」
その表情を見て疑問を覚える。何故笑顔なのだろう…?
>>423
「零…」
零がトドメをさした瞬間そう呟いた。
きっとこれで決着だ。
425
:
威月
:2011/08/14(日) 01:21:26 ID:zbqWp5t.
>>422-424
「…ッ…何、笑ってるんだ」
叩きつけた岩塊が砕け散り、土へと還る。
軽くなった縄を緩やかな勢いで巻き取りながら、俯く。
「そんなものが、望みか」
握り締めた両手が震えた。
悲しみの中にも、秘しきれない落胆が潜む。
「……まるで……『 』じゃないか」
黒龍の一撃が、魔人を捉える。
その光景を見届けながら、ぽつりと消え入りそうな声で呟いた。
426
:
餓羅
:2011/08/14(日) 01:33:49 ID:c1.PBF/s
>>422
>>423
>>424
「ありがとう……そして
…大禍津日神……には…気をつけロ」
その言葉と共に《魔人》は砕け消えていった。
それと同時に《憤怒の罪》が何処かへ飛んでいった。
零なら気付くだろうアリサと圓坐の時みたいに《負の感情をためた罪》だけ《青行燈》のところへいったと……
カランコロン……そして瞳の足元に何かが落ちる。それは《十種神宝》の一つ《足玉》。足りないものを補うと言われる玉だ。
………まずは争奪戦は貴方達の勝利に終わった。
だが……七罪者の目的は謎だらけだ。
……それに…《大禍津日神》に気をつけろ?
……事態は貴方達が思う程に厄介かもしれない………
/コレにて第一回十種神宝争奪戦終了です
/長い時間お疲れ様でしたー
/皆さんありがとうございます
427
:
零なか
:2011/08/14(日) 01:46:08 ID:BQ990e1A
>>424-426
「……安らかにお眠りください…。
…大禍津日神?目的はなんなんだろう…。」
威月にお辞儀をすると、瞳の元へ駆け寄り、ノワールへと行き
起きたことをすべて話すつもりである。
そして今日、零の迷い、が無くなった。
もう何も迷わなくて良いのだ。
今まで通りの自分でいよう…と。
428
:
瞳
:2011/08/14(日) 01:55:13 ID:SmXQZqJk
>>426
「ありがとうだって…?それはいったい…まさか…彼は利用されていただけなのか…?
それに…大禍津日神だって…!?まさか、そいつが黒幕なのか!?」
またしても、利用されている者を救えなかった。
この気持ち、神隠し戦を終えた時と同じだ。もしかしたら、助かる道もあったのではないか――そんなことを考えてしまう。
俯き気味の瞳の足元になにかが落ちる。それを手に取り、呟く。
「これは…十種神宝の…?そうだ…夕の助けにならなくては…そして、終わらそう。このふざけた戦いを――」
魔人を利用していたと思われる大禍津日神。目的などはまだわからないが、こんな戦いは終わらせなければならない。――もう彼のような犠牲者をださないためにも
>>427
ノワールへ行き、拾った足玉のことを話さなければならない。今後のことも、話す必要がある。
ともかく、情報が必要だ。そう思い、ノワールへと向かっていった。
429
:
威月
:2011/08/14(日) 01:59:12 ID:zbqWp5t.
>>426-428
魔人は消え、残ったのは十種神宝の小さな玉が一つ。
膨れ上がる嘘の様に、巨大に変じた怪物はもう残っていない。
残されたのは、荒れ果てた一帯のみ。
咥えたままだった煙草に火をつけ、一口だけ吸い込む。
……勝ったというのに、苦い。
「……馬鹿じゃないか……これじゃ」
線香を上げるかのように、咥えていた煙草を土に立てた。
零のお辞儀を黙って見過ごし、瞳とともに消えていくのを見て、自らも足を進める。
「……地獄に、逝けるといいな」
吐き捨てるように言い放ち、自らも、家路を辿った。
430
:
イベント告知
:2011/08/15(月) 21:30:19 ID:1gBuqmPQ
8月16日 21時頃から、袂神社にて納涼盆踊りイベントを開催予定です。
屋台の出店は自由、演奏者の立候補もできます。
人に化けてでも妖怪のままの姿でもどちらでも参加自由です。
非戦闘イベントなので、顔をあわせると不都合な相手にはお面で素性を隠す等の工夫をお願いします。
※死亡キャラの出られるお盆期間の最終日となります。心残りの無いように楽しんでください。
431
:
袂山の盆踊り
:2011/08/16(火) 21:04:29 ID:1gBuqmPQ
黄昏からが祭りの始まり。
袂山には狐火の提灯が一つまた一つと灯り、笛に太鼓、弦の音が調子を合わせ始める。
袂神社の鳥居をくぐって石段を登ればそこは彼らの祭り会場。
街中の人間たちの祭りよりは小ぢんまりしているものの、賑わいは似たようなものである。
櫓の上では灰色の面をつけたがっしりした男がその毛深い腕で太鼓の撥を振るい、
青い面で顔半分を隠した男が笛を吹いていた。揃いの衣装の女たちは琵琶と唄いの担当らしい。
彼らに限らず希望者は、誰でも奏でることが出来るのだ。
音と賑わいに誘われて、ちらほらと石段を灯が上ってくる。
水辺や山、街から集まった明かりは鳥居をくぐれば妖怪の姿をとり、この祭りに加わるのだ。
432
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 21:11:41 ID:1gBuqmPQ
盆踊りの輪を取り囲むように屋台も並ぶ。
小さな釣竿を手にした客が水桶の前にしゃがんでいる場所は、一見、金魚釣りの店とも見える。
しかし歓声をあげるその手元に吊り上げられたのは、イカやヒラメなど海の魚。
店主はと見れば、ねじり鉢巻に襷がけ、青海波模様の着流しの衣蛸の叡肖である。
「やー、ミナクチが居てくれると便利だねぇ」
『でも殿下のお目付けどうするんです、私はここを離れられませんよ?』
叡肖の肩のミナクチは何時もどおりの一寸法師。
一昨日から妙に巴津火が大人しいのを気にかけていた。
塞ぎこんでいるかと思えば時折焦燥したような表情も見せる。
しかしミナクチの心配を他所に、叡肖のほうは気楽なものだ。
「今日ぐらい良いんじゃないの、祭り会場から逃げ出しはしないと思うよ?」
この小さな釣堀で釣った魚はこの場で刺身にしてもよし、七輪で炙るも良し。
もちろん丸呑みも可である。
「なに?蛸が釣れた?なら、たこ焼きの屋台に持っていけ!」
小さな水神が海と繋げた水桶の周りは、そこそこの賑わいを見せはじめていた。
433
:
織理陽狐/四十萬陀 七生
:2011/08/16(火) 21:18:43 ID:0rvvBuFg
>>431
「……語るなかれ、聞くなかれ。汝は人か物怪か?」
賑わい始めた祭りを満足げな表情で見下げながら、織理陽狐は詠うように呟きはじめた。
「この日この場は妖の宴。人も遠慮も夏夜の外。
今宵の祭は無礼講。生者も亡者も忘れて騒げ」
笛と琵琶の音に耳を傾けながら、なだらかに声を奏でる。
「さあ、袂を振ろうこの晩に。盛大な送り火を焚こうではないか」
ぱんっ、と軽く手を叩いた瞬間。
神社を囲うように飾り立てられた提灯が、一斉に音を立てて燃え上がった。
朱鳥居に腰掛ける織理陽狐は、少年のような笑顔で言葉を締めた。
「袂神社送り盆祭り、開宴じゃな」
盆踊りの輪から少し離れた所に、黒い浴衣と着た少女がいた。
短い髪が少しだけ長くなり、控えめは花飾りとともに纏め上げている。
「♪」
巾着袋をぶら提げながら、下駄で土を鳴らす。
所どころに並ぶ屋台に目移りしながら、四十萬陀は上機嫌に一回転した。
(さーって、どこに行こっかな〜)
434
:
露希&零
:2011/08/16(火) 21:28:46 ID:BQ990e1A
>>431-433
「零が浴衣なんて珍しいね〜。」
『動きにくいけど、私だって着たかったんだよ?』
紺色の浴衣の少年と、薄い桃色の浴衣の少女が石段を昇ってくる。
賑やかな祭りの様子に、テンション上昇中の露希。
『じゃあ、こっからは別行動で。なんかあったらメールしてよ。』
「うん、じゃあねー♪さて、知ってる妖怪と一緒に行動しようかな?
…うわぁっ!!あの黒い着物の女の子七生ちゃん!?かわー☆七生ちゃーん!」
435
:
巴津火
:2011/08/16(火) 21:31:51 ID:1gBuqmPQ
鱗模様の真新しい浴衣はまだどこか身体に馴染まない。
これなら何時もの甚平の方が良かった、と巴津火は溜息をついた。
一番最初に金魚の形の赤い飴細工を買って貰い、小遣いも握らせてもらったのだが
しかしそれでも気分は浮かないのだった。
一人ぽつんと足を投げ出して社の階に腰掛け、その顔を隠す黒い面の下から
所在なさげに祭りの輪を眺めている。
(今日はもう黒蔵と入れ替わって眠ってしまおうかな)
自分は何を期待してここへ来たのだろう、まさか弟達がここへ来る筈も無いのに。
そう自問しながら巴津火は面の内側でその目を閉じた。
素性を隠すための面をつけてならば、彼らと出会っても普通に話が出来るような気がしたのである。
あの時会った弟は間違いなく、母の残した確かな存在だった。
436
:
瞳
:2011/08/16(火) 21:36:34 ID:SmXQZqJk
「祭りか…」
いつもと同じ着物の少女。ただし、今日はそれほどその格好が目立っていない。
「たまには、こんなのも良いかもな…」
437
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 21:45:13 ID:0rvvBuFg
>>434
自分を呼ぶ声に気付き、四十萬陀はそちらへ顔を向けた。
薄桃色の浴衣を着た露希がこちらへ来るのを見て、ぱっと笑顔になる。
「わあ、露希君じゃん! わっ、とと」
露希に駆け寄ろうとするが、慣れない下駄に思わずよろけてしまう。
>>435
「どうした?」
ぼうっと祭りを眺めている巴津火の前に、ふわりと金色の狐が降り立った。
闇夜に浮かぶ白い着物が、その風に揺れる。
「祭、楽しくないのか」
しゃがみ込み、優しげな笑顔を浮かべて、面の下の顔を覗き込んだ。
>>436
祭りの騒がしさに、一匹の雷獣が引き寄せられていた。
周りは浴衣や甚平だが、少年はいつもと変わらぬピカチ○ウ着ぐるみのままである。
「……」
何も考えていないような瞳をしたまま、ぼうっとただ歩いていると、
目の前にいた瞳と体が衝突した。
438
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 21:45:48 ID:1gBuqmPQ
>>433
>>434
「来たね来たね、お客が来たね〜♪」
衣蛸のテンションも上がってきたようだ。
>>436
「やあ、そこの綺麗なお嬢さん。お兄さんのお店で遊んでいかなーい?」
『叡肖さん、女性を誘う時はそういう言いかたはあんまり…』
「堅いこと言うなよミナクチ。祭りだよ?
それに俺の店はそんないかがわしい店じゃないよ?確かに水がらみの商売だけどさ」
わいわいと瞳に声をかける釣り屋台の二人。賑やかである。
439
:
澪&夷磨璃
:2011/08/16(火) 21:47:16 ID:BQ990e1A
「澪殿、本当にいいのでござるか?」
『いいっていいって、お祭りくらい。夷磨璃君はもっと遊ばなきゃ。
修行のことは忘れて、楽しんでおいで!!あ、はつびーもいる。』
緑色の浴衣と、紺色の着物の青年と少年。
のんびりと階段を上がってきて、のんびりしている澪。
太鼓に興味を持って、目を丸くしながらみてる夷磨璃。
さて、どんなことが始まるのだろう?
>>435
「巴津火お兄ちゃんっ、どうしたでござるか?」
440
:
露希
:2011/08/16(火) 21:52:18 ID:BQ990e1A
>>436-438
「七生ちゃん、気をつけてね…ってええ!?(瞳がナンパされてる…)
あの…えええ…叡肖さん、何してるんですか…?」
あまりの驚きに、銃声の効果音が聞こえたかも知れない。
七生を呼ぶと、まずはこの屋台からスタート…かな?
441
:
巴津火
:2011/08/16(火) 21:53:51 ID:1gBuqmPQ
>>437
「祭りが楽しくないわけじゃない」
左手に握ったままの飴細工の赤い金魚をくるくると回しながら、織理陽狐にそう答える。
黒い面の下では浮かない表情が足元を見つめていた。
「窮奇を負かした願いをかなえる狐、って、お前のことなんだろ?」
織理陽狐のことは黒蔵の記憶を覗き見て知っている。
「ならば窮奇の行き先を知らないか?」
巴津火は右手で面を持ち上げて、真っ直ぐに織理陽狐を見た。
>>439
「こざるか…」
明らかに祭りを楽しんでいる二人と自分とは、どこか距離があるような気がした。
442
:
瞳
:2011/08/16(火) 21:56:49 ID:SmXQZqJk
>>437
「おっと…すまない。大丈夫か?」
少年に対し、優しく声をかける。
>>438
「え?あ、蛇神様!こんばんは。」
ミナクチを見つけ、挨拶する。
「そちらの方は?」
そして、叡肖について尋ねる。
443
:
叡肖「」ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 22:00:18 ID:1gBuqmPQ
>>440
>>442
「何してるって、もちろんナンパだよ?瞳ちゃん、だよね。俺は叡肖。ノワールでちょくちょく飲んでる」
『その前にお店の切り盛りしてくださいっ!』
へらへらと笑いながら露希に手を振る衣蛸。その肩ではミナクチが困り顔であった。
「露希ちゃんも、海釣りしていくー?何が釣れるかは運次第だけどなっ」
衣蛸の見せた小さな釣り竿の糸の先には釣り針はなく、ただ『餌』とだけ書かれた小さな紙片が結び付けてあった。
444
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 22:04:37 ID:0rvvBuFg
>>439
>>441
「ん、知り合いかの?」
駆け寄ってきた夷磨璃を見て、にこっと笑う。
しかし、足元を見つめる巴津火の表情は沈んでいた。
何かあったのだろうか。織理陽狐の眉毛が下がる。
「!」
真っ直ぐな視線と共に尋ねられた言葉に、織理陽狐が目を丸くした。
そしてすぐに、何かを理解したように目を細める。
「……ああ、儂のことじゃ。
すまぬな、窮奇の居場所は、儂にも分からぬ」
その答えた彼の瞳は、困ったような、寂しそうな、どこか今の巴津火と同じ感情を持っているようにも見えた。
>>440
>>442
「うん」
態勢を立て直し、ふうっと一息つく。
顔を上げると、露希の視線の先に瞳がいるのが見えた。
「あ、瞳君も! ……ありゃ、ミナクチ君と叡肖君も?」
露希と共に釣り屋台に近寄る。
珍しい露店に、四十萬陀の瞳がきらめいた。
「これ二人が出してるお店じゃん? 面白そう!」
ところが、瞳にぶつかった天ッ堕は、そのままスルーして歩いていってしまう。
ぶつかったことにも気付いていないし、声を掛けられたことも気付いていないようだ。
「……」
445
:
夷磨璃&澪
:2011/08/16(火) 22:09:12 ID:BQ990e1A
『準備完了、っと。』
暇だったので屋台をレッツトライ、の澪。
主にクレープと焼きそば作ってるお店。
無料であげてます、はい。誰か暇なら来てー!
>>441
「…お兄ちゃん、元気なさそうでござるね。
拙者、そんな巴津火お兄ちゃんは嫌でござるよ…。」
巴津火の前にいる織理陽狐には、ぺこっとお辞儀した。
元気のない巴津火は、巴津火らしさの欠けた普通の子供の様に見えた。
446
:
瞳
:2011/08/16(火) 22:10:15 ID:SmXQZqJk
>>443
「はぁ…私は瞳だが…蛇神様とは、どういった関係で?」
ふと、気になったので聞いてみた。
>>440
,
>>444
「あっ、七生。それに露希も!」
二人を見つけ、嬉しそうな声をだす。
「あれ?さっきの子供は?」
と、目を離したら少年はいなくなっていた。
447
:
巴津火→黒蔵
:2011/08/16(火) 22:12:41 ID:1gBuqmPQ
>>444
>>445
「そうか。お前が勝ったのか」
窮奇の行き先は織理陽狐も知らないと聞いて、巴津火はほっと一つ溜息をついた。
「ボクは窮奇に捨てられたらしい」
歪んだ口元は笑いの形、しかし声は寂しげだった。
「初めて弟に会ったんだ。でも、名前も聞けなかった。……こざる、これお前にやるよ」
手にした金魚の形の飴細工を夷磨璃に手渡すと紫濁の瞳は閉じ、
そして再び開いた時、巴津火はそこに居なかった。
「あれ、織理陽狐さん?」
白い衣の狐を、黒蔵がきょとんと見上げていた。
448
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/16(火) 22:12:42 ID:SmXQZqJk
祭りに来た三人。一人は男性。もう一人は女性。そして、もう一人は、老人だ。
三凰「おい、夢無。貴様、大丈夫なのか?人間も来るかもしれないぞ?」
夢無「大丈夫ですよ。多分、人間はあまり来ないと思うし、三凰様も飛葉さんも一緒ですから!
それに、飛葉さんからお小遣いも貰っちゃいましたし。」
三凰「お小遣いって…ガキか貴様は…」
飛葉(三凰坊ちゃまもしっかりお小遣いを受け取ってくれましたがね…)
>>445
三凰「澪、何をやっているんだ?」
飛葉「こんばんは。澪さん。」
二人が声をかける。
449
:
露希&零
:2011/08/16(火) 22:15:23 ID:BQ990e1A
>>442-444
「ナンパ…ですね、分かりました…。
あ、ミナクチ様もいらしていたのですね。こんばんは!」
親友、モテモテである。
なんかナンパされる瞳が可哀そうなような羨ましい様ような…
「海釣り?瞳と七生ちゃんはやるよね?よし、ボクもやる!!」
狙うは勿論…
「よーし、サメ狙っちゃおっと。」
…サメ?(なんの?
一方、黄色い可愛いのを見つけた零。
「キミ、あのゲームのキャラクターだよね?どっから出て来たの?」
ひょい、と抱きかかえ、耳やらしっぽやら触っている。
450
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 22:21:41 ID:1gBuqmPQ
>>442
『こんばんは、瞳さん』
「俺はこいつの同僚みたいなもんだ。神格持ちじゃないけどな」
ひょい、と肩のミナクチを摘み上げて軽く答える叡肖。
水桶の縁にミナクチを置くと、小さな釣竿を数本手に取った。
>>444
>>449
「おっ、黒蔵の彼女の四十萬陀ちゃんじゃないか。どーよ、お兄さんのハートも釣ってく?」
こっちにもナンパするのか叡肖。
「露希ちゃんはサメ狙いか。頑張れよー」
露希に釣竿を渡す。1本300円で『餌』の紙片が駄目になるまで使える。
しかしここは氷亜の登場が待たれる所だ。
451
:
夷磨璃&澪
:2011/08/16(火) 22:24:50 ID:BQ990e1A
>>447
「お、お兄ちゃん…?」
飴細工を素直に受け取るが、やはり心配だった。
あれ?と思ったら、そこには巴津火じゃない優しげな黒蔵が。
「…お兄ちゃん。」
>>448
「三凰!!暇だったから屋台作ってみたんだー。
飛葉さんも、こんばんは。」
看板には色々な味の種類の描いてある。
…結構種類ありますよー。抹茶ミルクとか。
「せっかく来てくれたんだし、なんか食べるー?
急いで作っちゃうよー。」
452
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 22:28:09 ID:0rvvBuFg
>>445
>>447
「勝ってはいないさ」
最期の最期で、織理陽狐は彼女に心を折られた。
けれどだからこそ、分かったことがある。
哀しげな笑みを浮かべた巴津火に、織理陽狐は慌てて首を振る。
「それは違う。お主は捨てられたわけでは――」
だが言葉を続けようとした時には、すでに少年は黒蔵に変わってしまっていた。
織理陽狐はぐっと言葉に詰まり、悔しげな顔をする。
「……あやつは、お主が幸せになれると分かっておったのじゃよ……」
黒蔵にとっては、何がなにがなんだか分からないだろう。
だが織理陽狐は、この言葉を言わずにいられなかった。
>>446
>>449
>>450
「っかっかかか彼女って!」
ぼぼんっと顔を赤くするが、叡肖の冗談にずりっと肩を落し、いつものペースに戻る。
「……節操ないじゃん」
(そういえば、黒蔵君はいないのかな)
「叡肖君、今日黒蔵君はきてないじゃん?」
ふと思い立った四十萬陀は、叡肖に尋ねながら、巾着に手を伸ばした。
中から小銭を取り出すと、「一本お願いするじゃん」といって紙片を受け取る。
「私は小魚を狙うじゃん」
(後で食べれるし……)
>>449
「!」
突然ひょいっと抱え上げられた天ッ堕は、零の腕の中でじたばたと暴れた。
「〜!」
じたばた、じたばた。
驚いて多少パニくっているのだろうか。
453
:
児佐々美雪「」 鹿南『』
:2011/08/16(火) 22:31:05 ID:1gBuqmPQ
『ちょっとアンタ、待ちなさいってば!』
「嫌ー。お面いーらーなーいー!だってひとみちゃん来てたら判らないじゃないの!」
派手な女物の着物を着た男が、桃色の浴衣の娘を追いかけている。
男のほうは枝角のついた面を被り、同じものを娘にも手渡そうとしているが、娘は明らかに拒否している。
『人の祭りとは勝手が違うんだから、ほらっ!持つだけ持ってなさい!』
「もうそれ何べんも聞いたー」
もー荷物になるだけなにー、とふくれっ面になりながらもしぶしぶと、
美雪は養父から仮面を受け取った。
「お父さんはついてこなくていいから!」
『ハイハイ…って、ホント花より団子な子よね』
屋台へ走ってゆく娘を見送りながら、鹿南は踊りの輪へと加わっていった。
454
:
瞳
:2011/08/16(火) 22:31:44 ID:SmXQZqJk
>>449
「つ、釣り?金魚掬いじゃなかったのか?
まぁいい!うけて立つよ!」
瞳はやる気満々だ。
>>450
「なるほどな…」
きっと、蛇神様にとって大切な方なんだろうなと、とんでもない想像をしている。
455
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/16(火) 22:32:32 ID:SmXQZqJk
>>451
三凰「ほぅ、じゃあ、何かオススメのものを貰おうか。」
夢無「あ、私にもください。飛葉さんはどうします?」
飛葉「では、私には老人の口にも合うもの…なんてありますかね?」
456
:
零&露希
:2011/08/16(火) 22:38:38 ID:BQ990e1A
>>451-452
「(七生ちゃん、黒蔵君を頑張ってゲットするんだぞ!
こんな可愛い七生ちゃんを見たら黒蔵君…鼻血だすかもよ♪)」
耳元でちいさく呟く。
恋する(以下略
「はい、300円!」
と言い、竿を投げる。
…来るのかなぁ、氷亜さん。
「ピカチュ○知ってるよ?ねぇ、何V?もしかして6Vなの?
私、乱数調整出来るけど面倒だしさ、君が6Vなら嬉しいんだけど…
…って、妖怪だよね、ごめんね。」
なんか、めちゃくちゃ凄いこと言ってた。
457
:
黒蔵
:2011/08/16(火) 22:39:10 ID:1gBuqmPQ
>>451
>>452
「幸、せに…?」
願いをかなえる狐の言葉に、黒蔵は状況も判らないまま無性にほっとした。
冥土服とゴスロリの思い出のある夷磨璃も居るけどほっとした。
(織理陽狐さんがそう言うなら、そうなのかな?)
「織理陽狐さん、お願いが一つあるんだ」
そうだ、黒蔵は織理陽狐に逢いたかったし頼りたかったし、何よりも願い事があったのだ。
小鳥遊や巴津火の事は話さなくても、織理陽狐になら、犬御を頼める。
「狼を、犬御を見張っていて欲しい。なんだかあいつ心配なんだ」
黒蔵は立ち上がり、織理陽狐に頭を下げた。
458
:
夜行集団
:2011/08/16(火) 22:43:51 ID:bJBnsqT6
>>453
「そこのお嬢さ〜ん、暑い夏に冷たいこれはいかがかな〜?」
屋台の列へと走り出した彼女に声をかけたのは、
今も注文の品を作り、氷をシャリシャリと削っている氷亜であった。
彼は本性がこの人の形だし、それに客寄せにこの美貌は有効なので、
仮面はつけずに営業と言うある意味雪男らしいことをしている。
「せっかくお祭りなんだ、ここはいろいろな味があるよ〜」
どや顔で彼女に氷を薦める彼の下には、
イチゴやメロンは当然、そしてサイダーやコーラと言った変り種のシロップが、
本当に多種類並んでいた。
その客寄せの声は大きく、露希や叡肖たちの陣営にも聞こえるかもしれない。
459
:
澪&稀璃華
:2011/08/16(火) 22:45:37 ID:BQ990e1A
>>455
「了解です!!」
鉄板に生地を垂らし、色々と手際よくやっている。
出来たものを奇麗に紙で包んで、トッピングして…完成。
「三凰にはティラミス&カスタードクリーム。
夢無さんには、バナナアイスアラモード。
飛葉さんには、抹茶風味カステラ&生クリームです。」
見た目は抜群!果たして味はどうなのか…?
>>453
「零に勧められて来たんだし、いい男探そう。…ん?
(あれはっ!!)」
鹿南の所へ走り寄って、手を掴む。
「こんばんはっ!!」
サイドテールの女…だんせいは、キラキラと輝いた目で見つめている。
460
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 22:50:45 ID:1gBuqmPQ
>>452
>>456
『黒蔵なら…今、社の前で誰かと話中ですね』
ミナクチは今はちゃんと黒蔵なのを見て、夜雀のためにも安堵した。
巴津火だったらきっと色々と大変である。
そして糸を垂らされた水桶のなかで、露希と四十萬陀の釣り糸に反応があった。
「お、引いてる引いてる。しっかり竿を押さえて」
しかしまだ、青黒い水の中には何が居るのか判らないのだ。
「大物の気配かな?」
竿を引き上げるタイミングで、獲物が判るだろう。
釣り糸が切れ無かった場合、
次の露希のレスの秒数が奇数ならサメ、偶数なら謎の二枚貝が釣り上げられる。
同じく四十萬陀のレスの秒数が奇数なら黒鯛、偶数なら伊勢海老が釣り上げられるだろう。
461
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/16(火) 22:52:08 ID:SmXQZqJk
>>459
三凰「ほぅ…なかなか手際いいな。では、いただこう。」
三人は、クレープを受け取り口にする。
三凰「うまいな…」
夢無「おいしいです!ありがとうございます!」
飛葉「おぉ、私長らく生きてきましたが、こんなに美味しい物を食べるのは初めてかもしれません。」
三人ともおいしそうにしている。飛葉はちょっと大げさな気もするが、これが本心だ。
462
:
美雪「」 鹿南『』
:2011/08/16(火) 22:56:21 ID:1gBuqmPQ
>>458
「わーい、お兄さんイケメン。おまけしてくれたらもっとイケメン」
桃色の浴衣の袖もひらひらと、駆け寄ってきた美雪はシロップを見比べる。
「イチゴとレモンの2種がけってー、できる?」
小さな財布を取り出しながら美雪は首を傾げてそう尋ねた。
>>459
『ああら、今晩は。ところでどなた?それに何の用なのよぉ』
踊りの最中袖を引っ張られて、輪から抜けた鹿南はお面越しに稀璃華を見る。
ちょっぴり不服そうだ。
463
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 22:58:54 ID:0rvvBuFg
>>456
「ろ、露希君までぇ〜……」
調子が戻ったかと思えば、露希に何やらささやかれ、また少し顔を赤くする。
ミナクチに黒蔵の居場所を教えられ、四十萬陀は軽く礼を言って、ちらりとそちらを見た。
白い着物の背中が見える。おそらく織理陽狐と一緒にいるのだろう。
(あとで行こうかな)
「っと! 結構引きがあるじゃん」
慌てて竿を抑えて、水中を覗き込む。
にやり、と四十萬陀が楽しそうに笑った。
「よーっし、やってやるじゃん!」
タイミングを見計らい、竿を引き上げる。
一方零に捕まった天ッ堕は、今だじたばたと暴れていた。
乱数調整とV6とか言われても、分かるはずもない。
と、暴れていた拍子に、天ッ堕の手に嵌められたグローブが突然ずり落ちた。
「むー!」
絶縁効果が切れたことで、天ッ堕の片腕からビリビリと電気が放たれる。
これぞほんとの電気ショック。当たれば軽く傷みが走るだろう。
>>457
「?」
頭を下げた黒蔵を見て、今度は織理陽狐がきょとんとした。
それから、ふと思い出したようにぐるりと神社内を見渡す。
「それは良いが……そういえばあやつ、今日は祭りに来ぬようじゃな。
病院に戻ると言っておったが……」
彼らに分かるはずもないが、今頃東雲はベッドの上だろう。
464
:
夜行集団
:2011/08/16(火) 23:00:59 ID:bJBnsqT6
>>462
呼び掛けに応えてくれたのか、こちらへと歩いてきた美雪にニコッと笑い、
さまざまな種類のシロップの入った、透明で大きなビンのふたを叩いた。
「ありがとう!じゃあ練乳も追加したげようかな?」
すっと、ビンの隣にあった小さな哺乳瓶のような容器を手に取る。
中には白く粘度の高い液体が入っており、おそらくその練乳なのだろう。
「もちろん!シロップだけなら七色にしたっていいよ」
そして他の店よりかは少し大きなサイズの、
透明なプラスチック容器を手に取る。
465
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 23:03:10 ID:0rvvBuFg
>>463
>>456
+
>>460
466
:
澪&稀璃華
:2011/08/16(火) 23:04:42 ID:BQ990e1A
>>461
「凄く嬉しいです//////
あ、そこにある焼きそばも持ってっていいよ。
お祭り、楽しんできてね。」
にっこりとほほ笑むと、彼は再び仕事をし始める。
>>462
「えっと、すまない。……凄くタイプなんだ。付き合ってください!!」
いきなりの告白タイムである。
もうなんか有り得ない。普通に有り得ない。
嫌がられるのも当然である。
467
:
露希&零
:2011/08/16(火) 23:09:33 ID:BQ990e1A
>>460
,463
「七生ちゃん、それ掛かってる!!
…あ、ボクのもだ。」
ぐい、と引っ張るが、中々持ち上がらず。
どうしようと思った時、氷亜の声が聞こえた。
「(来てる…ボクの氷亜さん!!)」
体がフル回転、思いっきり竿を上げた。
「ごめんね、だから、電気ショックは止めてください!
ほら、美味しいクレープあげるから、ね?」
こっそり澪の店から取って来た物である。
それで釣ろうとうるのだが…
468
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/16(火) 23:15:20 ID:SmXQZqJk
>>466
三凰「じゃあ、せっかくだから貰っていくぞ。」
飛葉「本当にありがとうございます。澪さん。」
夢無「ありがとうございます!
来て良かった…」
三人とも嬉しそうな顔をしている。三凰は、若干わかりにくいのだが。
三凰「じゃ、適当に見て廻るか。」
飛葉「それでは、澪さん。また。」
469
:
叡肖「」 鹿南『』
:2011/08/16(火) 23:18:23 ID:1gBuqmPQ
>>463
>>467
>>464
「お、伊勢海老だね。縁起が良いや!
直ぐ食べるなら捌くし、持ち帰るまで時間があるようなら、こっちの桶に入れておくよ?」
この海老をどうするかと四十萬陀に尋ねたその時、露希の釣り上げたサメが水桶から飛び出した。
「おっと、危ない」
叡肖は宙に跳ね上がったサメの腹に一発拳を入れて、客の上に落ちてくるのを防いだ。
「…釣れたねぇ。でも露希ちゃんどうする?持ち帰るのは大変だよ?
彼氏に持たせて帰るかね?ほら、あそこにいるし」
衣蛸が指差したのは、美雪ににこやかに話しかけるカキ氷屋台の氷亜。
ヤンデレカップルにはちょっと危険な場面のような気がする。
>>466
『タイプ?付き合えったって、いきなりじゃねぇ』
稀璃華を覗く仮面の下から片目が光る。
『そーね、何かアタシの気持ちを動かせるようなことができれば、お付き合いしても良いわよ?』
そしてこの牡鹿、ハーレム持ちだったり子持ちだったりすることは一々明かすつもりもない。
470
:
黒蔵「」 美雪『』
:2011/08/16(火) 23:26:30 ID:1gBuqmPQ
>>463
「うん、多分そうだと思った」
義理堅い犬御らしい行動だ。祭りがあって、多分四十萬陀たちも参加するのに、
あの狼は仕事の方を優先する……あんな医者なのに。
その時、どっとどよめきが上がった。
振り返れば巨大なサメが宙を舞っている。
しかし黒蔵は、サメではなく四十萬陀を見つけたのだった。
「あ、四十萬陀も来てた。織理陽狐さん、ちょっと行ってくる!」
黒蔵は夷磨璃と織理陽狐を置いて屋台の方へ駆け出した。
>>464
「やった!それじゃイチゴレモン練乳ね」
小銭を数えながら、カキ氷が出来上がってゆくのを見ている美雪。
当然、こちらを指差す衣蛸には気づきもしない。
サメが釣りあがったときのどよめきにも、
「何かあったのかな?」
位の反応だった。
471
:
四十萬陀 七生/送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/16(火) 23:28:45 ID:0rvvBuFg
>>467
「!」
クレープを見せられ、天ッ堕の放電がピタっと止んだ。
意識がそちらへ向いたのだろう。
しかし絶縁グローブが落ちてしまっているため、次にいつ放電するか分からない。
「……」
クレープを手に取り、くんくんと匂いを嗅いでいる。
すると甘い香りにテンションが上がってきたのか、またバチバチ言い始めた。
>>469
(えっ、海老釣れたー!)
釣れた獲物を見て、四十萬陀がごごーんと驚いた顔をする。
本当は魚が欲しかったのだが……しかし、釣ってしまったものは仕方ない。
「うーん、どうしようかなぁ……持ち帰っても捌ける人いないし、私一人じゃ食べきれないじゃん」
むう、と唸っていると、四十萬陀らの背後にざざっと影が現れた。
「ここにもいるぜよっ! 七生姐さん!」
「こ、こここんばんは、七生ちゃん……」
「何釣ったんだい? 七生」
送り犬の翠狼と、送り狼の和戌妹。
そしてもう一人は……サラシ巻きした巨乳を惜しげもなく晒すように浴衣を崩した、和戌姉の姿である。
「んにゃっ、皆! ……って和戌(わんこ)!? 何て恰好してるじゃん!!」
472
:
澪&稀璃華&零
:2011/08/16(火) 23:37:19 ID:BQ990e1A
>>468
「よかった…さてと、何しよう…。」
まぁ、のんびりするのが一番だよね、と椅子に座ってぽけーっとしてる。
>>469
「気持ちを動かす…か、はい!ところで、名前は?」
彼にとって、恋は性別など関係ないのだ。
その為、自分の性別は言わない。
気づいてるかも知れないが。
>>471
「…(ぱちぱちしてる)」
そぉっと距離をとって見つめる。
とってもかわいらしいのに、緊張感が高まる。
(放電は止めてね。)
473
:
四十萬陀 七生/織理陽狐/天ッ堕
:2011/08/16(火) 23:41:19 ID:0rvvBuFg
>>470
(見張る、のう)
黒蔵がこう言うのだから、何か事情があるのだろうが。
なにせ東雲の方が織理陽狐を避けている節があるため、察するには情報が少なかった。
どよめきが起こったほうに、織理陽狐も目を向ける。
なにやら盛り上がっているようだ。
黒蔵もそちらに行くようだし、もう一度高見の見物でもしようと決め込む。
「おう、楽しんでくるのじゃぞー」
ただ気がかりなのは、巴津火のことだ。
笑顔で見送ってから、織理陽狐は僅かに表情を曇らせた。
窮奇のいない今、あの幼い蛇の心を誰が安らげることができるのか……。
「あっ」
その頃、伊勢海老を釣り上げて微妙に困っていた四十萬陀は、こちらへ駆けてくる黒蔵を見付けた。
「黒蔵君!」
袖を持ち上げて、ふりふりと振る。
>>472
「はくっ」
ぱくり、と天ッ堕がクレープを口に含んだ。
幸せそうな顔でもぐもぐと頬張っている。
夢中になっているのか、放電も止んでいるようだ。
グローブを嵌めさせるなら今がチャンス……かもしれない。
474
:
叡肖「」 ミナクチ『』 黒蔵
:2011/08/16(火) 23:43:09 ID:1gBuqmPQ
>>471
『新たお客様が』「増えたな…」
どうやら捌いても食べ切れるだけの口があるようだ。
「なんなら今捌こうか?まだ釣るなら、もう一本釣竿サービスしちゃうよ!」
叡肖はまな板と包丁、そして釣竿を取り出した。
巨乳のお姐ちゃんの前では俄然元気である。
黒蔵 「四十萬陀ー!」
そして面は頭の上に押し上げて、妖怪達を掻き分けるように黒蔵も現れた。
>>454
黒蔵 「あ、瞳と四十萬陀がおそろいだ」
二人とも黒い着物で釣り竿を持っているのだ。そしてその時、瞳の竿がぐっと引かれた。
黒蔵 「引いてるぞ!」
多分、この祭りで一番の大物が来る!
475
:
露希
:2011/08/16(火) 23:44:23 ID:BQ990e1A
>>469
「や、やった!!釣れたぁ…。
これは氷亜さんにあげ…r…」
氷亜の方を見れば、知らない女の子と会話をしている氷亜が。
思考が停止仕掛け、慌てて元に戻ろうとし、空回りする。
「し、仕事だからしょ、しょうがないよっ!
そ、それよりさっ、サメって、か、可愛いから〜、家で買おうかな〜なんて?
小さくしてくだひゃぁい?」
まるでアニメの様に目がぐーるぐる。
他の送り妖怪が来ても気づいてない。
476
:
瞳&三凰
:2011/08/16(火) 23:44:42 ID:SmXQZqJk
サメが釣れたのをポカンとした表情で眺める二人。
瞳&三凰「まさかサメが釣れるとは…」
三凰「って!貴様はこの間の!」
瞳「おや、あなたはたしか宝玉院…」
三凰「ちょうどいい!あの時のリベンジだ!」
そう言って、レイピアを抜こうとする三凰。しかし…
三凰「し、しまった…今日はレイピアを持ってきていない…」
瞳「手合わせなら、いつでも歓迎だが、今日は無しだ。」
三凰「くっ…」
悔しそうにする三凰。瞳の余裕そうな(三凰にはそう見えた)態度が気に食わないようだ。
477
:
瞳
:2011/08/16(火) 23:48:44 ID:SmXQZqJk
>>474
「おっ、黒蔵。
って、うお!引いてる!」
そういえば、いつだったか川の主を釣り上げたなとか思いながら竿を引く。
瞳には、釣りの神様でも宿っているのだろうか。
478
:
四十萬陀 七生/送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/16(火) 23:58:27 ID:0rvvBuFg
>>474
「ちょっと和戌ちゃんと服着て」
「あっついんだよ、いいだろ別に……」
ぱたぱたと胸の辺りを扇ぎながら、叡肖を見る。
「ほら七生、この兄ちゃんがサービスしてくれるらしいぞ」
「本当? じゃあもう一回……あっ、黒蔵君!」
「って聞いてないし」
がくり、と肩を落すと、和戌姉はヤンキー座りでその場にしゃがみ込んだ。
若干前かがみであるため、谷間が凄いですはい。
「んじゃ、代わりにアタシが釣ってもいいかい?」
「海老は俺らが喰うから捌いちゃってくれていいぜよ!」
叡肖に尋る後ろで、翠狼が陽気に笑う。
>>475
(だ、大丈夫かなこの人……)
ぐるぐる目を回す露希を、怯えた様子で遠巻きに眺める和戌妹。
ヤンデレ状態の彼女を見れば、泣いて逃げ出すだろう。
>>476
「ふい〜……飛ぶの疲れたわ……ねえ、双葉?」
「……」
その頃、神社上空を低く飛ぶ二匹の送り雀。
先程まで提灯を運んでいた為、少し疲れ気味のようである。
無口な双葉も同意のようで、こくりと頷く。
「もう限界! ちょっと休みましょ!」
そう言って、五月と双葉は翼を畳んで木に降りた。
……つもりだったのだが。
「あれ? なんかふわふわしてるわね」
「?」
二匹が降りたのは、なんと三鳳の頭の上だった。
479
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 00:00:00 ID:bJBnsqT6
>>470
手馴れた手つきできめ細かく、そして丁寧に削られた氷に、
小さな勺で赤と黄色と、そして白の液体をまわしかけていく。
片方はイチゴで片方はレモン、そしてそれらの上に練乳という、
勝手にシロップが混ざってしまわないようなポジショニングである。
「はい、どうぞ。
どれも一級品だから、大事に食べてね」
笑顔で完成したカキ氷を美雪に手渡す氷亜。
しかしその様子は、途中から落ち着いた雰囲気はなくなっている。
「(どこかに露希がいる気がするんだよな・・・
どうしよう・・・店ほっぽって探しに行こうかな・・・)」
そんなことを考えているものだから、彼も騒ぎに気は向いていない。
個性的な店だし行ってみたら?と簡略的に美雪に薦めるだけだった。
>>475
その時、彼に聞こえた探していたあの彼女の声。
途端に彼は黙って、まるで魔法に掛けられたようにふらふらと声のするほうへ。
「(ほらやっぱり。僕が露希の気配を逃すわけが無いじゃないか)」
職務も放棄で、美雪からおつりどころか料金をもらうことも忘れていた。
そしてふらふらと、叡肖たちのところへ歩いていったら、
なんか呂律の回っていない露希の姿が。
「(・・・ヤバイ!!)」
咄嗟に鼻元口元を片手で押さえる。
彼女の見たこと無い姿に、思わず鼻から赤い液体が出そうになっているのだ。
480
:
零&夷磨璃&澪&露希
:2011/08/17(水) 00:00:55 ID:BQ990e1A
>>473
「(今のうちに手袋をっと。)じゃあね、ピカ○ュウ♪」
何か良い物を見たかの様な気分で、手を振った零。
そしてすぐに、ノワールの常連が現れた。
「あ、天ッ堕…お兄ちゃん、でござったっけ?」
クレープを美味しそうに食べる天ッ堕を見つけた。
今度こそ仲良くなろう、と頑張って話しかけた。
>>476
澪「三凰、こっちでサメを釣った人が居たって聞いて…あ、三凰に何したんですか?」
露希「それはこっちのセリフです、瞳に何か!?」
この会話を見ていた露希はここだけ復活し、なんかややこしいことに。
露希「(釣りの神様、瞳♪)」
481
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/17(水) 00:05:14 ID:SmXQZqJk
>>478
二匹の雀を頭に乗せた三凰は、怒りでぷるぷると震える。
三凰「き、貴様ら…誰の頭の上だと思っている!」
夢無「ま、まあまあ、三凰様。似合ってますよ。」
夢無はフォローのつもりなのだろうか?
飛葉「おやおや、よろしければそこではなく、私の頭に…って、爺の禿頭では嫌ですよね。」
482
:
鹿南『』 叡肖「」 ミナクチ 黒蔵
:2011/08/17(水) 00:05:48 ID:1gBuqmPQ
>>472
『先に名乗るのが筋ってモンでしょぉ?まあいいわ、アタシは鹿南』
面を外せば隻眼の男の顔が現れる。
『で、アンタは何者なのよ?』
踊りの輪が賑やかに二人の後ろで流れていった。
>>475
>>476
「え?これ小さくするの?困ったなー」
叡肖はサメに「縮小化」の文字を書いてみたものの、水には戻せない。
水で文字が消えれば元通りになってしまうのだ
ミナクチ「ちょっとお手伝いしましょう」
とてとてと水桶の縁を歩いてきたミナクチが、叡肖の記した文字をちょん、と突付くと
一瞬だけ蛍火色に文字が浮かんで消えた。サメは小さいままである。
「こりゃ良いね、助かるよ」
金魚持ち帰りようのビニル袋に小さくなったサメと海水を入れて、叡肖は露希に差し出した。
ミナクチ「可愛がってあげてくださいね」
海から陸につれてこられてしまったサメは、小さくされてきっと吃驚していることだろう。
>>476
>>477
>>478
「ほら、姐さん竿どぞ。そっちの坊ちゃんも、今日は戦いはナシだぞー?」
(しかし何と言う役得)
しっかり和戌姉に視線が釘付けな叡肖。その癖、海老を捌く手元は確かである。
笹の葉に海老が盛り付けられ、送り妖怪達に回されているその間にも、
瞳の竿が激しく引かれて水桶がごとりと動く。
ミナクチ「桶が小さすぎますっ!」
その瞬間に水桶が割れて、海水があふれ出した。
ミナクチが必死に水を封じ込めようとする。
桶が壊れて広がった水面から、黒い影が跳ねた。
黒蔵「く、じ、ら、だーーーっ!!!」
跳ね上がった鯨が落ちてくる。
辺りの客たちが蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
黒蔵も四十萬陀を庇って走り出す。
「あー、海の一番のご馳走だねー」
叡肖だけは蛸の腕を広げて、落ちてくる鯨を受け止めた。
衣蛸の「衣」が、すっぽりと鯨を包み込む。
483
:
天ッ堕
:2011/08/17(水) 00:06:34 ID:0rvvBuFg
>>480
往来のど真ん中で、無表情にクレープを貪る雷獣。
誰かが来ても避けないし、そもそも反応すらしない。大分迷惑である。
そんな天ッ堕に、夷磨璃が話し掛けた。
「……、」
一度見たことがある顔に反応をしめす。
初対面の際、強い衝撃を受けているため(黒蔵にだが)、一緒に覚えていたのだろう。
自分の名前を呼ばれ、天ッ堕は軽くうなずいた。
「……あなた」
それから、クレープを持っていない方の手を使い、夷磨璃を指差す。
おそらく名前を尋ねているのだろう。
484
:
美雪
:2011/08/17(水) 00:15:28 ID:1gBuqmPQ
>>479
「ありがとー♪うひゃ、なにこの冷たさ、屋台じゃないみたい」
どうにも溶けてゆかないカキ氷を突付きながら、美雪が感想を述べた。
「あの店?うん、そうだね。これ食べたら行ってみる…えっ?」
一度釣り屋台を振り返ってまたこちらを見たら、なんと氷亜が消えていた。
「お兄さーんどこー?お代…どうしよう。ここに置いておこうかな」
練乳のボトルの下に、小銭を置いて美雪はぶらぶらと歩き出した。
その時である。海水が溢れて鯨が跳ねたのだ。
(あは、あはは…お父さんの言うとおり、色々人間の祭りとは違いすぎるわ)
乾いた笑いを漏らし、釣り屋台にだけは近寄らないで置こうと思う美雪であった。
485
:
稀璃華&夷磨璃
:2011/08/17(水) 00:16:32 ID:BQ990e1A
>>482
「いや、目の前が貴方一色に染まってな。すまなかった。
…私は稀璃華だ。そうだ、腹減ってないか?何か奢るぞ?」
鹿南をエスコートしようと、どこかの屋台へと誘ってみる。
だそれにしてもこのカプ、危ない気がする。
>>483
「名前を申してござらんかったな。拙者は夷磨璃でござる。
あなた、ではないでござるよ」
黒蔵が大惨事になった時、彼は心強い(?)味方だった。
そんな彼に礼もしておこうと思ったのだが…。
「天ッ堕お兄ちゃん、どこか行かないでござるか?」
お祭りと言う物がどんなものか、良く分からなかった夷磨璃は、
一緒に行こう、と誘ってみた。
486
:
瞳
:2011/08/17(水) 00:17:33 ID:SmXQZqJk
>>482
,
>>480
「いや、三凰とは前に戦うことになってな…
って、くじらって魚じゃないじゃないか!!」
くじらに驚く。そりゃ、くじらだし。
487
:
四十萬陀/送り妖怪勢
:2011/08/17(水) 00:18:37 ID:0rvvBuFg
>>481
「うわっ!? これ人の頭じゃない!!」
「……Σ」
驚いた二羽は、慌てて飛び上がった。
怒っている様子の三鳳を見て、五月が慌てて翼をはためかせる。
「き、気付かなかったわ……悪かったわね、突然。疲れてたのよ」
突然だから悪いという話でもないのだが。偉く態度のでかい雀だ。
飛葉がそう言うと、双葉は無言のまま彼の頭に着陸した。
そしてもふっと体を丸めて、休憩モードに入る。少しくすぐったいかもしれない。
>>482
「ん、じゃあ釣るか」
ごきごきと肩を鳴らし、竿を水桶に入れる。
だがその直後、海水が弾けた。
近くにいた和戌姉は、もろにその海水をかぶってしまうのであった。
「……」
ぼたぼたとびしょ濡れになったまま、雫を垂らして呆然とする和戌姉。
一方四十萬陀は、
「ええええーーーーー!!??」ガーン
跳ね上がった鯨を見て、驚きおののいていた。
逃げようとするも、走りにくい下駄で無理をしたため、その場でよろけてしまう。
しかしそこへ、黒蔵が四十萬陀を庇うために走ってきた。
「く、黒蔵君……」キュン
「いや、キュンじゃないぜよ! 危ねぇ七生姐さん!」ゴーン
488
:
天ッ堕
:2011/08/17(水) 00:21:46 ID:0rvvBuFg
>>485
「イマリ」
天ッ堕は繰り返すと、夷磨璃に向けて手を差し出した。
一緒に行く時は、手を繋ぐものだと思っている。
それは田中家や穂産姉妹から学んだことでもあった。
同時に、誘いに乗るという答えでもあるのだろう。
「……ん」
その手には絶縁グローブがしっかり嵌められている。
放電することはないはずだ。
489
:
鹿南
:2011/08/17(水) 00:25:32 ID:1gBuqmPQ
>>485
「ふーん、稀璃華ねぇ?女みたいな名前じゃない?骨はどうみても男の骨格なのにサ」
そう言いながら鹿南はぱん、と稀璃華の腰を叩く。
どうやら男と判っていながら誘いに乗ったらしい。となるとどう考えても色々危険な気配である。
「奢り?割り勘で良いわよ別に。ああ、ちょっと待ってね。美雪ー!」
カキ氷を持ちスプーンを咥えた桃色の浴衣の少女に、鹿南は声をかけた。
「ちょっとお父さん飲んで帰るから、アンタ帰りは先に帰ってなさい。鞠は持ってるわね?」
娘が頷き返すのを見て、鹿南は稀璃華のほうへ向きなおる。
「んじゃ、行きましょ」
危険なカップルはどこへ向かうのだろうか…。
490
:
露希
:2011/08/17(水) 00:25:52 ID:BQ990e1A
>>479
,482
「おひゅたりふぉもーありがとぉーごじゃいます(お二人ともりがとうございます)
…氷亜さ(むぐっ?)」
突然現れた氷亜を見て、直ぐに意識を取り戻すが、
壊れてしまったら直るまで時間がかかるのだ。
「ね、ねぇ、さっきの人誰っ?氷亜さんの店の人だよね?ね?
まさか、浮気とか、そ、そんなのないよねっ?
ボクの氷亜さんだもんね?
…ほら、なんかクジラも見えた、あははっ♪あはは…ぁぁ。」
ただ、サメは氷亜に救われたかも知れない。
なぜなら、サメを釣ったら、ふかひれにしようと思ったからだ。
491
:
三凰&飛葉
:2011/08/17(水) 00:31:33 ID:SmXQZqJk
>>487
三凰「まったく、気をつけろ。」
まだ、機嫌の悪そうな三凰。
飛葉「む…」
少しくすぐったそうにする飛葉。しかし、嫌そうではない。
492
:
夷磨璃&稀璃華
:2011/08/17(水) 00:32:56 ID:BQ990e1A
>>488
「…いいのでござるか?」
一瞬、遠慮しようとするがせっかく差し伸べてくれた手。
きゅっと天ッ堕の手を掴むと、なぜかグローブが。
細かいことは余り気にせず、無人の焼きそば屋へと向かうだろう。
>>489
「ですよね、もうほんとに。あ、じゃあ定番のかき氷とか行ってみます?
(この人、男と分かってて誘いに…嬉しい!!)」
なんか鹿南お兄さんの高感度かなり急上昇してるよ!!
ここでOKならば、氷亜のいないかき氷屋へと行くはず。
493
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 00:38:48 ID:bJBnsqT6
>>482
、
>>490
くじらがこのお祭りの空に飛び出したとき、
つまり露希が危険にさらされたときに氷亜は、
その体にもう、強烈な運動神経はないと言うのに稲妻のような速さで、
露希をその胸に抱えて彼女を守る体制になっていた。
「(ナイス叡肖くん!!もう少しで氷のオブジェを作るところだったよ)」
彼が簡単に鯨を捕まえるのを見上げながら、その鼻からは大量の血が流れていた。
露希の姿+今抱きしめてる、で彼の鼻の粘膜は決壊したのだ。
「ほら僕だってお仕事だからさ、だれとだって楽しく話すよ。
逆に、僕がそんなに浮気しちゃうような男に見える?
僕の浮気の可能性は、宇宙が滅びるよりもありえないのにかい?」
ハナジで大量出血を死ながらも、彼は淡々と露希に意地悪な雰囲気で笑った。
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