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265叡肖「」 黒蔵『』:2011/08/06(土) 20:02:21 ID:1gBuqmPQ
>>262-265
笑う女を他所に、ウーロン茶のグラスに口を付けて
叡肖は冷たさを楽しむと共に少しばかり細工をする。

「先ほどからこの二人は、俺の質問に答えちゃくれんのですよ。
 きっとこの街でしなくてはならないことを尋ねても、だんまりなんでしょうね。
 今も、貴女についていくのが本当の望みなのかどうかすら、自分じゃ答えられないようだ」

蛸の歪な瞳孔が穂産姉妹に向けられた。そこには二人を案ずる様子は欠片も無い。

そこに入ってきた黒蔵はグラスワインメデゥーサの前のテーブルに置くと、
露希や氷亜の様子に彼らが出て行くのかと思い、扉を押さえて控える。

そしてメリーの言う「坊ちゃん」の話は叡肖には初耳だった。

「察するところ、この二人がその坊ちゃんには必要なんでしょうな?
 そして坊ちゃんは移動の自由が利かないと?」

でなければメデゥーサが二人を連れて行かずに、向こうから来る筈なのだ。
穂産姉妹曰く「この街から離れられない」のだから、彼女たちが逃げる心配はない。

「貴女が二人を連れてゆきたい、そして二人も行きたいなら、俺個人には止めるつもりは毛頭ないよ」

露希や黒蔵、氷亜達の想いなどこの蛸には関係ないのだ。

「ただ、二人を死なせないでくれとは頼まれているし、
 夜行集団の長や氷亜殿がそう望むなら、俺はその通り彼らに手を貸す立場だ。
 二人ともそろそろちゃんと言うべきこと言ったらどうなんだい?
 このまま後味の悪い結果を出すのが本当にお望みかな?」

天狗や桔梗姫は何を望むだろうか。叡肖の動きはそれから決まるのだ。


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