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イベント優先スレ

260夜行集団 メデゥーサ:2011/08/06(土) 15:41:39 ID:d.Sq2D9c
>>257
女性、もといメデゥーサは露希の手をそっと離し、
ゆっくりとしてそれでいて上品に、あたりに首を動かし見回す。
その際に金の光沢を放つ髪が、当ても無くさらりとなびいた

「ええ、わたくしも物知らぬ少女ではありませんわぁ。、
 身の程をわきまえるべき場くらいでしたら、存知じ上げておりますものぉ」

ふう、と潤んだ唇から息を小さく漏らし、
そっと優雅なしぐさで、近くの開いていたソファーに腰かけて言った。
我ながら無茶をしたものだ、とでも言うようにその整った顔は、すっと表情を消している。

「まあ!お気遣い痛み入りますわぁ、さすが貴方達のお城、と言ったところかしらねぇ?
 赤のワインをくださいなぁ。
 ここになにがあるかは分かりませんしぃ、細かな箇所はおまかせで」

メデゥーサは恐る恐る、こちらに話しかける顔があることに気づき、
黒蔵にまるで、彼女が聖人かと思わせるほどの、明るく優しい笑顔を向けて注文した。

彼女のその言葉のなかに含まれた、氷亜への言葉にも彼は動じず、
また、二人に近寄るようなしぐさも無いので、縄は解く気は無いのだろう。

(彼女はそんなことで目くじらを立てないよ、仲間の仲間のよしみかな)

>>258
メリーの声のした方へ首をくるりと向ける。
すっとその場で立ち上がり、ドレスの両裾を軽く持ち上げてお辞儀をした。

「始めまして、正しいお嬢さん。
 わたくしの名前はメデゥーサ。皆様も良く知るあの妖怪ですわぁ」

そしてふわりとソファーに再び腰掛け、
メリーへと目線を向けて問いに口を挟まず聞いた。

「ご名答、それの仲間であり神殺しの実行犯ですわぁ。
 補足させて頂きますと、彼はその時は若づくったようですが、
 実の人の姿は結構な中年ですわよぉ?」

メデゥーサは口元に手を当てて、くすくすと笑い声を漏らした。

「ええ、もちろん。わたくしにはそれ以外の因縁もあれど、関係は大有りですわぁ。
 わたくしたちが破壊しつくしてその後、手中に収めたい物がありますのぉ。
 それは、彼女達の神体、ですわぁ」

>>259
思いを喉奥に戻そうとする彼女の姿に、
悪意は感じないものの冷ややかな微笑を、メデゥーサは投げかける。

「そもそも皆様、そして貴女も、
 彼女達にあまり無理を強いらないでくださいましぃ?
 縁を切るなんて、彼女達にできるはずがありませんものぉ。
 だって、穂産姉妹は結実、繋がりの結合を司っていますのよぉ?」

その言葉に穂産姉妹も、思わずうつむいて下へ顔を向けてしまう。
言葉もさることながら彼女の身にまとった、技巧の光る装飾があしらわれた黒いドレスが余計に、
彼女の秘めた凶悪さを表していた。


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