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巷説修羅剣客伝

196藍三郎:2009/05/15(金) 23:36:49 HOST:164.130.183.58.megaegg.ne.jp
伊空「あ〜あ、いつの間にか獲物取られちゃってるよ。
 ま、あんなじーさんじゃいまいちやる気出なかったけど」

 短刀を指に挟んでくるくる回しながら、壁の穴から出てくる伊空。

深鈴「い、伊空、あんた……」
伊空「よ、深鈴姉。まだ生きてるみたいだね〜
 ねぇねぇ、どっかに手ごろな敵転がっていない?
 いい感じでテンション上がってきたところなんだからさぁ」

 いつも通りの調子を崩さない伊空だったが……
 突如、遠方から鈍い音が轟いて来るのが耳に入った。

深鈴「な、何!? 今の音……」




 一方……

 負傷した桂を抱え、辻占玖郎三郎清光から逃走中の銀時たち。
 やがて、彼らは曲がり角から現れた鉄磨と凶護と鉢合わせする。
 二人ともボロボロで、凶護の方は意識を失い、鉄磨に担がれている。

銀時「あんたは……!」
鉄磨「万事屋か……こっちには来ない方がいいぞ……すぐに逃げ……」
銀時「おいおい、そりゃこっちの台詞だぜ……」

 その内、鉄磨らが来た方向から、二足歩行で歩く巨大な金属の塊が出現する。

長谷川「どわああぁぁぁぁ!! な、何じゃありゃ!?」
雪子「この国の絡繰兵器? こんなものまで持っていたなんて……」

 一方、銀時達の方から、『戯鎧』に勝るとも劣らぬ脅威が姿を見せる。

清光「おやおや……こいつぁ、挟み撃ちという奴かねぇ? うふふふ……」

 獲物が増えたことに舌なめずりすると、清光は腰の刀に手を掛ける。
 前門の虎、後門の狼。二つの絶望が銀時達を挟み込む。

独角「逃がさんぞ! 半妖ォ!!」

 戯鎧の両肩の装甲が展開する。
 そこから噴煙と共に四発の弾頭が放たれ、鉄磨たち目掛けて飛んで行く。

長谷川「う、嘘だろ……!?あ、あれってミ、ミサ――――!」

 長谷川が言い終わる前に、凄まじい光と爆発が、彼ら六人を覆い尽くした……


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