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MSG第1掲示板

1179MSG総統:2018/11/04(日) 22:15:17
高校新人戦を振り返って・4
その前に、今月の棋望会ですが空穂教室翌日の18日(日)に開催致します。
強者を目指して切磋琢磨する有志の方々の御参加を心からお待ち致します。

では本題に

男子個人2回戦にて津田VS鈴木という好カードが実現した。思い起こせば5か月前の高校選手権では千日手指し直しという混戦の末に鈴木君が逆転勝利を収めた。千日手の1局は津田君の方に選択権が生じたような状況であり、先手番の津田君が迷う。

局後の感想戦では形勢は、津田君有利だったようだが打開するには難しい状況だったようだ。結局津田君が千日手を選ぶ要因となったのは持ち時間の差であった。私の記憶では20分前後の差で津田君の方が倍以上の時間を残していたように思える。

指し直しとなれば、これが有利に働くと見た津田君は先手番を放棄して再戦を選んだが、これが裏目に出る。これを制した鈴木君が優勝した為、結果的に優勝の行方に直結する決断となった。その後、高校竜王戦では3位決定戦で当たり、この時は津田君が勝つも、赤旗名人戦では鈴木君が勝利を収める。そしてこれが県大会4度目の激突と相成った。

戦型は先手番の鈴木君の角換わり四間飛車に対し、津田君は金銀を左右に分散させて最終的に中住まい玉になる。これは数日前の赤旗決勝・幡宮慎太郎VS有田高大戦で幡宮氏が披露した対策に酷似していた。戦いは中央で小競り合いがあった後、津田君が端攻めを敢行する。手厚い受けに定評のある鈴木君に上手く受け切られるかに見えたが、分厚く殺到する津田君の中央攻撃を見るにつれ、取り残されたスズメ刺しのように見えた1五香・1一飛型が、ことのほか効いているのであった。桂馬の無い美濃囲いの為、鈴木君の王様が端に逃げられない。これによって津田君の中央突破策が、普段以上に厳しくなった。津田君は守備駒の銀を犠牲にして入手した歩を使って攻めを繋いで一気に寄せ切る。最大に難所を乗り切った津田君は準々決勝では上田期待の1年生・小川遥希君の猛攻を凌ぎ、全国切符に王手をかけた。

その準々決勝では西田君が難関に直面する。長野高専の主戦・黒岩雄大君とぶつかったのである。初手から▲7八飛・△7ニ飛という変わった出だしで始まったが棒銀を進出させた西田君がペースを握る。それでも駒損しつつ中央〜玉頭に駒を捌く黒岩君得意の運びで、まだ難しいと思われたが大駒の威力を存分に発揮させた西田君の自信に揺るぎはなかった。

こうして準々決勝までが終わり準決勝、即ち代表決定戦が行われる事になった。
その組み合わせは次の通り。その5では、また見方を変えて書き綴ろうと思う。

津田隆汰(木曽青峰)VS石塚奏多(松本県ケ丘)
西田新(コードアカデミー)VS佐々木秀峰(松本第一)


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