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[SS]壊れた大学生の追憶

205ハイドンピー (ワッチョイ 13f7-92d0):2021/10/26(火) 18:32:47 ID:HUYrE5r.00


タタタタタ…

リカエ「…さっきのでクローンが尽きたか…?数人は正面突破する覚悟だったが…」

内部通路にはフォックスは一人もいなかった。

タタタタタ…

そのままあっさりと通路を抜け、研究室に入る。

リカエ「…やはり…ここでクローン研究を行っていたのか…」

あの訓練場の地下にあった装置と同じようなものがいくつも並んでいるのを見て、リカエリスは確信する。

リカエ「ロハス…何を企んでいる…?本人は此処にはいないのか…?」

???「知る必要は無い」

リカエ「!!」

物陰から十数人のフォックスが現れ、リカエリスを取り囲み。

ダッ!!

一斉に飛び掛かる。

その時。


リカエ「待てッ!!」


???「!!」

???「何だそれは…」

リカエリスは懐から黄色い液体の入った瓶を取り出した。

リカエ「…最後の切り札だ」

???「何…?」

リカエ「これを割れば液体が空気中の窒素に反応して大爆発を起こす。私もろとも、お前たちも、この研究施設も全てが吹き飛ぶ程のな…」

???「な…」

リカエ「取引といこう。私をこのままここから出してくれればいい。その代わり私はお前たちについて一切口外しない。勿論応援を呼んだりもしない。監視を付けてもらっても構わない」

???「…どうする」

???「…いいだろう」

???「いいのか?」

???「やむを得ん。我々の計画において重要なここの検体を失う訳にはいかん」

???「…そうだな」


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