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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1

508従者の心主知らず 天然同盟 10/14:2017/05/12(金) 18:10:08 ID:5EK.IaJU
「アドンがとても不思議がってましたよ。どうしてあんなに世話を焼いてくれたのかって」
「んーとね、初めて会ったときからクリフトと似てるとこあるなーって思って、気になっちゃったのよね」
「クリフトさん?……どうしてクリフトさんと似ていると気になるのですか?」
「え?」

あれ、なんでだろう……。

「……それですと、クリフトさんご自身のことは、一番気になるってことですか?」
「えーと、クリフトは、えーと……」

あれ、なんだろう。なんだか今、頭がまっしろになっちゃってる。

「ふふーん。天然同士の会話ってけっこうおもしろいわね。的を射てることすら無自覚なわけだし」
「おもしろがってる場合じゃ……まあ否定はしませんけど」

「えーと、えーと……」
「…………」

あ。やっと思いついた!

「ちがうの。クリフトに似てたのもあったんだけど、なんていうか、守ってあげなくちゃって思ったの。
ちょっと弱そうに見えたのね。
クリフトもよわっちいから守ってあげなくちゃって思ってて、きっとそれが重なったんだと思うわ。
だから気になったのっ」

ロザリーはきょとんとした顔でこっちを見てたけどふふって笑った。

「アリーナさんって、かわいらしいですね」
「え?なにが?」
「だって、クリフトさんの話になるといつもあわてているんですもの」
「えーそうだっけ?」

「アリーナさんは、クリフトさんと約束ごとをされることはあるのですか?」
「やくそくごと?」

「私、いつだったか、アドンにこう言われたことがあるんです。
たとえ廊下で何があっても部屋から出てこないでくださいって、ずっと隠れていてくださいって。
すぐ終わりますからって……。
ピサロさまにも隠れているようずっと言われていて……。
でも私、アドンがあなたたちと戦っていたとき、言いつけを守らないでお部屋から出てしまった……」
「……」


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