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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1
455
:
従者の心主知らず 1/2
:2017/04/18(火) 09:32:18 ID:C32JUIWc
「魔法ってずるいわ!いっつもいっしゅんでパッてなっちゃうんだもの!」
「姫さま…」
「ずるい!私も使えるようになりたい!」
「……」
「ねえクリフトー、魔法ってどうすれば使えるようになるの?」
「姫さま、魔法を使えるようになりたいのですか?」
「うん!敵をパッてやっつけたいの!」
「ではまず魔法の原理から学びますぞ。
ひと口に魔法といっても無から有を生み出しているわけではないのですじゃ。
もともとある物質を状態変化させることで「ぐー……」
「……」
「姫さま、魔法の初歩は火です。物質の運動速度を上げることで熱を発生させるのですじゃ。
そうですな、まずはご自分の体温を上げてみなされ」
「体温?そんなの動けばすぐ上がるわ」
「まてまて、動かずして上げてみなされ。精神力を使うのです」
「むー。むーー…!!」
「……姫さま、全身にチカラを入れただけでは体温は上がりませんぞ。
こう精神を集中させるのです。………」
「むー!!」
「魔法とは状態変化によって得たエネルギーを一点に集中させることで生み出しているのですじゃ。
私の手の平に光が集まっているのが見えますかな?」
「うん、見える。すごーい」
「姫さまもまねしてみてくだされ。まずはご自分の内にためたエネルギーを手の平に集中させるのです」
「むむむ、むーー…!!」
「……姫さま、ですから全身にチカラを入れただけでは……」
「むー!!」
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