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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1
190
:
恋をしたのはあの日から 前編 5/14
:2016/05/14(土) 15:29:06 ID:rymdB1q6
「ちがうわ!クリフトはあたしを木から下ろすためにのぼったのよ!クリフトのことわるくいわないで!」
おへやにいたみんながびっくりしてあたしを見る。
「姫さま……失礼いたしました……」
口をそろえてあやまるみんな。どうせうわべだけのみんな。おとなはいっつもほんとのことをいってくれないの。
「みんなみんな大ッキライ!!」
あたしはもういちど教会に走った。だれもあたしをとめなかった。
教会にとびこんできたあたしに神父さまはさいしょびっくりしたけどわらってまねきいれてくれた。
さっきとかわらずねてるクリフト。あたしはまたずっとクリフトを見てた。
「寝る時までロザリオをつけていては肌を痛めてしまいます。これは外しておきましょうね」
神父さまがクリフトのくびからロザリオをはずした。たなの上においたあとあたしの前で片ひざをつく。
「姫さま」
「……」
「あなたがこうしてクリフトを心配してくださるように、王様も、あなたのお父上もまたあなたのことを心配しています。
クリフトはもう大丈夫ですから、さあ、お部屋にお戻りなさい」
…………。
「お父さまがしんぱいなのは、あたしじゃないのっ」
「姫さま?」
「お父さまがたいせつなのは、お上品で、おしとやかで、お母さまのかわりができるだれかであって、あたしじゃないのっ」
「姫さま……そんなことは……」
「あたしじゃなければよかったの」
「…………」
「あたしじゃなくて、もっとお母さまみたいな、お上品で、おしとやかで、いっつもわらってて、
なんでもいうこときく女の子らしい子があたしだったら、お父さまもあんなにおこったりしなくていいの」
「………………」
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