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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1

188恋をしたのはあの日から 前編 3/14:2016/05/14(土) 15:20:52 ID:rymdB1q6
けっきょくこれ以上はのぼれないってとこまでのぼりきっておいつかれちゃった。

「姫さま……は、はやく下りましょう……」

すこし下をむいてこわい顔でしゃべるクリフト。あーあ、このあといつものお説教がまってるのね。
でも今日はちょっとだけ楽しかったわ。あたしはにっこりわらってみせた。ちょっとびっくりするクリフト。

「姫さま……なにを、ひめさ……姫さま!!」
「あれ?…ちょっとー」
「姫さま!大丈夫です!すぐ持ち上げますからっ!」

木からとびおりようとしたあたしをクリフトがつかんだみたい。からだがぶらーんてなってる。

「ちょっとーはなしてよー」
「なにをいっているのですか姫さま!」
「きゃああっ!姫さま!?」

あ、侍女だ。こわれたまどからのぞきこんでる。

「誰か、誰か姫さまをっ!!」

侍女はだれかをよびにいったみたい。あーあ、お父さまやじいのお説教までまってるわ。クリフトのバカ。

「姫さま、動かないでください!」
「はーなーしーてー」
「姫さま、すぐ、すぐ持ち上げますから…っ」
「だーかーらー」

あ、侍女もむこうからやってきた。そのうしろに兵士がふたり。
あたしははやくおりたくってからだをめいっぱいゆらした。そしたらやっと自由になった。

「きゃああっ!!」
「よいしょっ!!いったあああ…!」ぇぇっ…!!」

足がじんじんする。やっぱりこんかいはちょっと高かったなあ。つぎおりるときは気をつけよっと。

「クリフト?」


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