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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1
120
:
従者の心主知らず 海辺の村編 2/2
:2016/04/20(水) 14:51:47 ID:dvtPB6.6
「んもう、びっくりするじゃない。どうせまた頭の痛くなるような難しいこと考えてたんでしょ」
「…………」
クリフトはぼーっとしたまま答えない。
「何考えてたの?」
もう一度聞いた。そしたらクリフトはやっと答えた。聞こえないくらい小さな声で。
「……日光浴による人体への効果と影響について……」
「やっぱり難しいこと考えてたんじゃない」
「……申し訳ありません……」
「別に謝らなくてもいいけど」
「…………」
「……姫さま、あまり肌を晒すのはおやめください」
来た!お説教!でも病人だからって譲らないわよ。
「どうして?」
「それは……」
「どうせまたお肌が荒れるとか言うんでしょ」
「それもありますが」
「あるんじゃない!もう、じいもクリフトも気にしすぎなのよ。ちょっとくらい日に焼けたからって死ぬわけじゃないんだし、
いいじゃない」
「その……困るんです」
「困らないわよ、楽しいじゃない」
「私が困るんですっ」
なんかクリフト、むきになってる?顔赤いし。
「んもう、わかったわよ。じゃあ日光浴はクリフトにも付き合ってもらうわ。それならいいでしょ?」
「え、あ……」
「そうだ、クリフトもいっしょに日光浴すればいいのよ、そしたらきっとよさがわかるわ」
「い、いっしょに?!」
「そうと決まれば水着を買いに行きましょ!あ、その前に着替えなくっちゃね。大丈夫?歩ける?」
「ひ、姫さま…っ」
私はクリフトの手を取って歩き出した。後ろでクリフトが姫さま姫さま言ってるけど気にしない。
心配性のクリフト、そういう人ほどいざそのときになれば自分から進んで日光浴するんじゃなーい?
ぐはあっ!
後ろでまた変な音が聞こえた。つないでた手に少しだけ衝動。どうしよう、振り返ったほうがいいわよね……。
んもう、そんなに体調崩すほど私のことが心配なわけ?そりゃ過保護って言われるわよ。
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