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タブンネ刑務所14

306カンムリ雪原のタブンネ 三つまたヶ原編:2020/12/20(日) 03:29:49 ID:T3kMW8xE0
トレーナーは珍しい事もあるものだと思っていた。
このカンムリ雪原ではタブンネの出現率はそんなに高くない。二匹連続で見かける事は極めて珍しい。
まぁ元より運が回っていなかったのだ、揺り戻しでもあったのだろうと思いジヘッドをモンスターボールへ戻そうとする。
その瞬間だった。再び遠方にタブンネの姿を捉えたのだ。しかも一匹だけではない、今度は三匹ほどの集団で行動している。

「これは流石にツキが回ってきたってだけじゃないよな……少し調べてみるか……」

興味の湧いたトレーナーはジヘッドと共に気配を殺し、タブンネの集団へとにじり寄る。
ジヘッドの攻撃圏内に足を踏み入れた途端、集団のうち一匹がこちらの存在に気付いた。
だがもう遅い、ジヘッドは真っ先に気付いた一匹に飛びかかり組み伏せた。

「ミィィィィ!!!!」─ 二人とも逃げろ!! ─

組み伏せられたタブンネが叫ぶと残りの二匹は一匹を見捨て逃げ出す。しかしトレーナーはそれも織り込み済みだった。
モンスターボールを放り投げもう一匹のポケモン、フーディンを登場させる。
フーディンは手早く電磁波で一匹を麻痺させた後残りの一匹をサイコキネシスで岸壁へ叩きつけた。
岸壁に叩き付けられたタブンネは脳震盪を起こし気絶してしまう。トレーナーは気絶したタブンネを縄で縛り上げた。
一瞬で無効化され目の前で仲間を生け捕りにされたタブンネ達は絶望の表情を浮かべる。

「調査には一匹居ればいいから残りの二匹はどうなってもいいな。ジヘッド、フーディン、そいつらは好きにしていいぞ」

ジヘッドとフーディンはその言葉を聞くと互いにそれぞれの獲物へと向き直った。
組み伏せられたタブンネは涙を浮かべ「ミゥ、ミゥ」と泣きながら首を左右へ振る。
そんな姿を心底面白そうに眺めながらジヘッドはタブンネの口元へと喰らい付き持ち上げた。
タブンネはジヘッドの頭に手をかけモゴモゴとくぐもった声を出しながら抵抗する。
するとタブンネへ喰らい付いた口の方から青白い光が漏れ出し始める。ジヘッドはりゅうのはどうをタブンネの口の中へと撃ち放ったのだ。
バァン!という激しい炸裂音が鳴り、タブンネの後頭部からりゅうのはどうが炸裂する。波動と共に脳漿、肉片、歯などの骨片が飛び散る。
その様はまるで風情のない打ち上げ花火のようにも見えた。
ジヘッドは咥えていたタブンネの死体を解放する。顎のあたりが欠損したタブンネの死体はどさりという音を立てて地面へ崩れ落ちた。




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