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【セ】『それは頁を手繰るように重く』【ブラミト】

256『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:33:01

『   [既読] 15:42   』

数分遅れてデヴィットの送ったメッセージに既読マークが付く……返信はない。
彼女が千尋の言うような人間なら、これ以上の感情が零れてしまわないように、
手紙にメッセージを託したのかもしれない。
それでも盛大に筆が滑ったようだし、その痕を消さずに送ってきたが。

『――ピロリン♪』

同じタイミングで、千尋のスマホにSNS通知が表示される。
送信者は潤――メッセージ欄にはURLが貼られている。

……『Oceanus』の言語版の物理書籍通販ページだ。

『 オススメ。英語だけど 15:44 』
『 邦訳版は訳者がダメ。読むなら絶対原語版 15:44 』

『 読み終わったら今度はチーの小説も読ませてくれる? 15:46 』

もちろん彼女は君の英語の成績を知っている。

257『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:35:39

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
-Oceanus 432ページ-

 ワイヤーが断ち切られ、■■たちを乗せたボートは投げ出されるように着水した。
水面が弾け、身を切るような冷たい海水が浴びせかけられる。
■■は寒さにかじかむ手でスターターワイヤーを引き、船のエンジンを始動させる。

「バックマン!」■■は最後にもう一度、オケアノス号の方を振り返る。
燃え落ちてゆく甲板で、炎の中に飲まれる人影が見えた。


-Oceanus  434ページ-

 見渡す限りの水平線が広がっている。
バックマン神父の話通りなら、ここから陸まで数百kmはあることになる。
5人を乗せた救命艇は衛星のナビゲートもない、絶望的な航海へと漕ぎ出してゆく。

 灰色に滲む空。
遥か西の方で、雲の切れ間から差し込む光が海面を照らしている。

「まずはあそこまで向かうとするさ」

■■は舵を切り、船首を西へと向けた。


〈了〉

258『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:40:26
★シナリオ終了 ――→ 回復と成長


・トラウマと喪失を全て回復する
 この時、「感情後遺症表(251頁)」を振って後遺症を決めてもいい

・獲得した禁書ビットと禁書能力を喪失する

・任意の成長(186頁)をおこなう


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