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【セ】『それは頁を手繰るように重く』【ブラミト】

1GM:2018/02/02(金) 22:53:12

人生は一冊の書物に似ている。
馬鹿者たちはそれをぺらぺらめくっていくが、賢い人間は念入りに読む。
その書物を読むことはただ一度しか出来ないと知っているからだ。

                             ――ジャン・パウル(1763〜1825)

2『さらば海神号』:2018/02/02(金) 23:01:37
導入A:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ
現在の汚染:0→1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――

灰色に滲む空。
街を包み込むように降りしきる雨の中、一台のバンが駆け抜けてゆく。

『――禁書災害発生、禁書災害発生』
『担当区域のTBファイラー、応援を求む』

『禁書保有者は古地 流千雄(38歳/会社員)。自宅周辺にフェーズ1の汚染を確認。
取締官が回収に向かったところ、交渉中に禁書能力を発動しその場から逃走』

『禁書タイトルは不明。形状はノートパソコン』
『現在、汚染領域を拡大しながら車で逃走中――――――』


君たちは聖ビブリオから指令を受けた禁書取締官(TBファイラー)。
逃走犯の車の姿を捉えたところだ。

3エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/03(土) 00:55:18

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    Ⅴ        レ /      `ヽ  /  .>=彳゛         ヽー-〃
   Ⅴ       i ,イ   <    `/  / /´ >彳`ヾ     \¨
    i.,      ∧´ノ /         廴ノ.ノ  ノ   ヽ
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 '        ヽ. ,ゝ              /   /`ー'ー―‐≦ ´
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 ヽ.     ´  ノ  ヽ                {
   \        iト          彡'      マ
      'iヽ\          ─-    イ   /
     ヽ       i               /|ヽ.
      マ      |                 i  V


愛車ハマーのハンドルを握り、口笛ひとつ。
通信機のスイッチを入れ、本部にコール。

「こちらエルファ・由美・ガルフ及び藤代六花、目標を捕捉しました」
「急ぎ確保します、どーぞ!」

たかだか市販のバン程度で、このハマーから逃げ切れるものか。
巨大!馬力!最強!
それがこのハマーなのだ!

「リッカ、並んで“寄せる”ぞ!」
「少し荒っぽくなるが、援護を頼む!」

アクセル全開、狙うはバンの横からガードに寄せての強制停車だ!
ウェイトが違うんだよ、ウェイトがなぁ!

4エキストラさん:2018/02/03(土) 01:18:33
                                 _
                            、丶"~ ̄: : : : 〕I=ー
                       /: : ;、丶"~`'ミx、      }ヽ
            _,.。s≦二ニニ=-‐-γヽ/>''~: : : : : : : : : : :~"''〜彡:}
  斗f‐ァ    .: : : : : : : : : : : : : : : :/ー/: : : : : : : : : : ̄ ̄ ~"''〜、、ノ
/: : /  /: : : : : : : ⌒>、: : : : :〉-{: :.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :.\
: : : /  /: : : : : : \: : : : : : :\: 〈イ Υ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `、
: : :{ /: : : : : : : : : : :\: : : : : : :\ヽ彡廴、丶"~ ̄⌒``ヽ、 : ヽ: : : :.‘,
廴:_:./: : : : : : : : :\: : : : :\: : : : : :.:\:.ー-7i: : : : : : : : : : ', 丶: : ト、: : : :‘,
  /: : : : : : : :{\/`'ミx、: :∨: : : : : : }`ヾ、j.: : : : : : : : : : :ゝ、ハ:/  \: : :', }ヽ
  .: : : : : : : : : 彳 _,xf汽 `ヽ}: : :.l: : : :}i: : : :}h、: : : : : : : : : : : :〕I=ー‐=`、厶イ.:ノ
 .: : : : :l、: : : : : V笊忙 》   ∨: |: : : :Y⌒ヽ ̄'、: : : : : : : : : `ー=ミ、: : : : : : ,イ
 {: : : :.√ヽ: : : : \Vソ,ノ   |:./}: : : : l乍 }: :.∧: : : ``〜、、: : : : :.`"''〜´乂_
 : : : : :{ 孚ミh。,: : :.}h、    jノ l: : : : 从 ,': : : ∧: : : : : : : :``〜ー=彡: : : : : :⌒>
 乂: : :ヽ Vソ 7⌒¨”~       |: : : :レ゙ー/: : : : :∧: : : : : : : : : : : :うトー‐-=斗匕
 }ノ\: :小、ヽ           |: : : ノイ V: : : : : j{: : : : : : \: : : : : :‘,
 ′  ヽj{                  |: : :/   }: : : :.γト、: : : : : : : \: : : : ‘,
      圦   r‐ 、         |: :/  /i|: : : :,ハ::| `丶、: : : : ``〜、、廴_,、イ    そりゃハマーに追い駆けられたら全力で逃げもするよね……
     V::.、  ゝー           }/ /  |: : : ,゙ }i    ``〜、、: : : : : : 彡′
      V: :.\        _,.。s / /    : : :/           ~"''〜、、      っと、了解! 伝令天使召喚―――
       V:.∧ `ヽ、_,、<}: : : i}>「、     }/         、丶"~ ̄ `丶、 ',
        ‘,∧      |: : :从 }彡、  /        /`ヽ、 ヽ      ',
         ヽ:∧       l: ::/∨ゝ }} ヽ/\     /    \       ',
          `''〜   ノイl ∨  {{    \     '             ',
                   ‘, ∨ }}       \ , |          \
                  ‘, 〉´ミx、_       /`、l               \
                     У\二二≧x,_j{_  lヽ            丶
                  /   `'ミx、二二二} :|


バンの前後を車めいた形状の下級天使が挟み込み、逃げ道を完全に塞ぐ。
減速効率を上げつつ、こちらの安全度を高めるわけだ。
向こうにしてみれば、突如出現した得体のしれない車に前後を挟まれ、横からはハマーが全力でガードレールに押し付けてくる格好になる。
そりゃ怖いよね。さすがに同情するよ。

「―――こんな感じでどうかな。」

あとは、向こうがヤケにならない事を祈るばかりか。
とは言えそもそも交渉中に逃げ出したって話だし、あんまり期待しない方が良さそうだ。

5藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/03(土) 01:21:00
あ、名前入れるの忘れてたや。
名前は大事だよね。

6『さらば海神号』:2018/02/03(土) 01:31:09

潮の臭いのする風に乗って、どこからか汽笛の音が響いてくる。
この辺りは海からいくらか離れた土地のはず……禁書領域化影響だろう。


『ガガガガ、ガリガリガリガリ!!』

召喚された天使たちがバンを誘導し、そこにエルファが車を横付け。
圧倒的なウェイト差で、バンをガードレールへと押し込んでゆく。
運転席には逃げ場を求める必死の動物のような目をした平凡そうな男――古地の姿がある。

古地:
「何なんだよ……お前らは!」

古地の手が助手席に置かれたノートパソコンへと伸びる。
バンの車内で青白い光が爆発する――禁書の解放だ!

『――――――Swaaaaaaaaaaaarm!』

バンのウィンドウが破られ、禁書から呼び出された『群衆』があふれ出す!
カクテルドレス姿の女、屈強な甲板員、警備員風の男……。
それぞれが消火斧や鉄パイプ、拳銃を手に襲い掛かって来た!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】禁書使いを無力化せよ!

●[運転]、[射撃戦闘]、[近接戦闘]のいずれかで必要成功数2、
  もしくは使用ダイス+1ので必要成功数3

  2人で合計2種類の判定に成功すれば制圧に成功する

7『さらば海神号』:2018/02/03(土) 01:36:54
(訂正)
●[運転]、[射撃戦闘]、[近接戦闘]のいずれかで必要成功数1、
  もしくは使用ダイス+1ので必要成功数2

8エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/03(土) 01:53:45

では、<運転>1Lvを持っているので、これで判定しよう。

diceBot : (3D6) → 7[4,2,1] → 7

1成功、禁書ビットをひとつ獲得し――――無事にクリアだ!


「おっと、トループ召喚技能か?」
「だが構わん――――ハマーの前では無力ッ!」
「行くぞ、<岩熊神>の加護ぞあらん!」

特に禁書とかとは関係のないハマー重量突撃が迫りくる群衆を襲う!

9藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/03(土) 02:32:10


                         |i
. 〈\,,__  __、、、__        `:、  ,、-‐ヘ」|/"\                 __-ニニニ㍉、 `、
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    >::::::::::`:::::::::::-r― 、、  _彡 /└ァ  | | r..、 「::i      __-ニニニニニニニニ}
   └……‐- :::::;;;//⌒\゙'ー  `/   /\ lΛ |:::} |:::|    -ニニニニニニニニニニ}  |
       {ニニ=-   「''〜:::/  / ///___//从  |:::|、|:::|_/::〉 ニニニニ=-" ̄ ̄"-ニニ}  |
.      マニニニノ  _ノ\,ィi| ̄|/〈z‐-- ゙ / /Λ::::::::::::::〈_/、{ニ、 ̄            \|  !
       寸ニニ{  )ニニ=-__\ _{≧-イ__/   )r‐::::::::::ヘ::〉 マニ、-  _            \
            ̄ ∨Λニニニニニ{  /      /::::::::::::::ノ   マニ=-_  ‐-  _
           {  )へ ̄ -ニΛ/\_,,、斗 /::::/¨¨´         -ニニニニ=-_  ̄  -
            ̄{_ )へ、/ :::':_、イ:::::::::ノ__ノ               ̄-ニニニニニ-_  `` 、
    _-、_,. -‐=ニニ乂_,、圦:::::::::::::::::::::::::::ノ |                ̄-ニニニニニ-_、
.     寸ニニニニニ=-   ̄-ニニ`¨(Q)"''''''"´,.ィ_    r‐-、 へ__  ,、     ̄-ニニニニニ、
       `¨ ̄ __  __-ニニニニ- }\/:::::::::::::::厂_><⌒ ⌒7  /^| /Λ       -ニニニニ}  |
       __-ニニニニ=-    ノ::::::::::::::::::::::::/へ__ノ゙'ー'^'ー'゙L,_  人 }}         -ニニニ|  |
       ゚''<ニ-    _,.、:〈 /:::::::::::::::::::::::イ::)         〈 f:::::::}\\           }ニニ|  |
.           ___xへ/:::>:::::∨:::::::::::::::::::::::::/‘,           {;;;シ///\\        '-ニニ|  |
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荒れ狂うハマーの天板上に、一柱の天使が出現。
上空より無数の光刃を放ち、体当たりを逃れた群衆を沈黙させる。
これなるは禁書“エデンの欠片”の象徴体。他の下位天使とは一線を画す、高位の天使である。

[射撃戦闘]で判定。
基本2個に技能レベル1で、3個振る。
diceBot : (3D6) → 14[5,3,6] → 14
2成功。ビットを2個獲得し、パズルに配置。

10藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/03(土) 03:17:12

「手荒な真似してごめんなさーい! 怪しいものじゃ―――すいませんめっちゃ怪しいですよね!」

とりあえず窓を開けて、ハマーのエンジン音とかに負けない大声で謝っておく。
いや、どう考えても過剰に怯えさせてるのはこっちが悪い。
と言うかだいたいハマーが悪い。ごめんねホント。

「聖ビブリオの―――って言って通じれば楽なんだけど。」
「こういう時、組織の知名度と社会的信用って大事だよね。」

聖ビブリオは、表向き知識人の社交クラブである。
そんな連中が、禁書―――危険な力を持った本を集めていると言うのは、どうしても陰謀論を唱えたくなるものだろう。
実際TRPGのシナリオにもそういう連中山ほど出て来たし。

11『さらば海神号』:2018/02/04(日) 22:24:59
群衆:
『結束!』『結束!』『野郎、地獄に送り返してや……ぐわあっ!?』

召喚された群衆が、光の刃に貫かれ次々と倒されてゆく。
バンはガードレールとの間に挟みこまれ完全に停止した。

バックドアが開かれ、ノートパソコンを抱えた古地が這い出てきた。
強引な停車で怪我でもしたのか、シャツの肩口が血で赤く染まっている。

古地:
「不思議な力を得たのをどこからか察知して、家にやって来るような奴らが怪しくない訳ないだろ!」
「くそ……なんだよ……こんな理不尽あるのかよ」

『カシャンッ』

古地の手からノートパソコンが滑り落ち、アスファルトの地面に激突。
画面がブラックアウトし、同時に『群衆』たちも溶けるように姿を消した。


古地:
「“この物語”の世界に入れれば、俺は自由になれると思ったのに」
「廊下の女子社員のうわさ話に耳をそばだてて怯える必要もない」
「社内コンベで足を引っ張る他のグループにイライラすることもない……」

「平穏が訪れるはずだったのに…終わりだ、もう終わりなんだ……」

12エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/04(日) 22:56:28

「っと、いかん、やり過ぎたか?」

まぁあっちも攻撃してきたわけだし、多少の怪我はつきものだが、僅かに罪悪感が芽生える。
言わば、彼も“被害者”なのだ。
失敗したとは思わないが、少々脅かし過ぎたか。
本部に確保の報告をしつつ、さてどうしたものかと頭を掻く。

「アー……すまんな。覚醒直後は精神的に不安定になりがちでね」
「誰にもバレない自分だけの超能力なんて、人間性から良心と言う言葉を奪うには十分すぎるからな」
「……まぁ、なんだ。『X-MEN』も楽じゃないのさ、『Mr.ウルヴァリン』」
「とりあえず、我々にキミを解剖したり監禁したりする趣味はない」
「望むなら、転職の協力もしよう。『マグニート』と戦う勇気があるのならね」
「その辺り含め……まずは詳しい話をさせてくれ。信用するかどうかは、それから決めればいい」

13藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/04(日) 23:24:12
群衆の消失を確認すると、天使も姿を消す。
ノーリスクで使える力ではない以上、無駄に出しっぱなしにしておくわけにもいかないのだ。

「私達は聖ビブリオの禁書取締官―――知ってる人からは、TBファイラーって呼ばれてます。」
「世界を書き換える力を持った本―――禁書の捜索と封印が、主な仕事です。」

「―――色々聞きたい事はあるかも知れませんけど、その前に少し確認させてください。」

禁書の力は、世界を侵食する。
これに対抗できるのは禁書使いだけだ。
しかし禁書使いは、禁書の力を振るえば振るうほど、禁書の悪影響を一身に受ける。
即ち―――

「あなたには、大切な思い出はありますか? ―――それは今、思い出せますか?」

記憶の喪失、或いは歪曲―――トラウマ化である。

14『さらば海神号』:2018/02/04(日) 23:48:24

古地:
「戦う?……ハハハ、それは可能性に溢れたメインキャラクターたちの話だろ」
「平々凡々な人生だ。学生時代も仕事でも、特別なことは何もなかったって事は思い出せる」

その顔は血の気が失せ、目はどこか虚ろだ。
雨に濡れ寒さのためか震え、呼吸も乱れている。

「そんな俺だから……『もしも物語の世界に入れたら』を想像するたびに、心の底で理解するんだ」
「違う世界に飛んだとしても結局、俺は知識も勇気もないちっぽけな『脇役』なんだ、って」
「この“物語”はそんな俺の心をくみ取って、相応しい“役”をくれたよ……」

「超能力者の集団か……青春時代にそんなものに出会えたキミたちには理解できないさ」
「………………うらやましい……まぁ……この役も、悪くな…い……かも」

それだけ口にすると古地は崩れるようにその場に倒れ込み意識を失う。


伝令:
『―――こちら本部。禁書領域の拡大停止を確認した』
『また派手にやったようだな……禁書を回収し撤収してくれ』
『古地は聖ビブリオ傘下の病院に収容する。すぐに救急が駆けつけるだろう』

15エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/04(日) 23:56:12

「……NPCだって、ゲームマスターが丹精込めて造形したキャラクターなんだがね」

肩を竦め、禁書たるノートパソコンを回収する。
決して無力ではない。訓練すれば優れた禁書使いになれるかもしれない。
あるいは彼の象徴が、“群衆(トループ)”だったとしても、だ。

「こちらエルファ・由美・ガルフ、了解した」
「禁書は回収した。必要以上に派手にやったつもりはないが、ターゲットも早めに回収してやってくれ」

流石に雨ざらしというのも哀れだ。
救急が迅速に来ることを祈ろう。
懐から煙草を取り出し、ライターで火をつけながら、隣の少女に冗談めかして笑いかける。

「……やぁ、悪かったなリッカ」
「デートのつもりがとんだトラブルだ。シーンチャートで蛇の目でも出したかな」

16藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/05(月) 00:11:17

「―――理解できない、か。」

生まれついて禁書使いの適性を持つ私が何を言っても、嫌味にしか映らないだろう。
覚醒が早かった以外は、特段優秀ってわけでもないんだけどね、私。
とは言え、ある日突然覚醒したって人の気持ちが理解できているかと言えば、ノーだろう。
実際に体感したわけじゃあないし、理屈としては理解できても薄っぺらく映るだろう。

「と、了解しました。」

古地に応急処置を施したら、バンの中に押し込む。
さすがに雨ざらしでは、体力を余分に消耗するだけだろう。
ついでに車内に他に禁書っぽいものがあったりしないか確認したら、ここでの作業はおしまいだ。

「……それ、割とシャレになってないような……」
「ともかく、一旦最寄りの支部に寄ってから帰ろうか。」

さすがに回収した禁書をそのまま持ち帰るわけにもいくまい。
とりあえず最寄りの支部に引き渡して、封印処置を施さなくては。

17『さらば海神号』:2018/02/05(月) 00:17:57

ノートパソコンを回収した君たちは、最寄りの聖ビブリオ支部へと向かう。

『ボオオオオォォォォ………』

灰色の空から雨が降り続けている。
潮の臭いのする風に乗ってどこからか船の汽笛が聞こえてきた気がする。
……が、それもハマーのエンジン音にかき消される。

古地:
「………G…aaaa…」



『導入A』 → END

18『さらば海神号』:2018/02/05(月) 22:59:05

導入B:明日華・デヴィット、太刀川 千尋
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――

市でも最大の病院、桶矢総合病院。
君たちは雨の中、友人を見舞いにやってきたところだ。

個室病室では快活そうな印象の少女がベットに腰掛けて本を読んでいた。
音淵 潤(ネブチ ユン)――君たちが通う聖ビブリオ学園の2年生。

      / /  /     \\ i i_´ {  ̄ ̄ ̄`ヽ>、    \
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      { {     { i    / `ー一'  〈          i \    } }
     ゝ \   \\        ∧  { {       |    //
     |i \     \ヽi   |   /_  、           i    〃∧
     |ト、  \    ヽ{\__| i /、、`ヽ\ \\   i\///  :.
     {{     \    i〈 )! !イ芹ミx  \_\\ヽリ   { {                       チー
       `ヽ  \\   iハ_}}| | V゚ツ '    ィ芹ミx,,i/(\  \__, \       「デヴィットと千尋じゃん」
        {   ヽヽ ∧\} |'''      Vツイ_\\__---<、  \     「なぁに、お土産持ってきてくれた?」
         \   ) )ノ 八__i |  、     ' '''/ / ゝ----ァ \   \  |
            ノ `ー   //「 i |\  ー   イ /   /⊂〈//r, \   \!
         〃  /  //丿-八:!\` ー<// / i   { \`ーL  ∨∧ ヽ    「クリーム系の甘味、あるいは新刊小説なら受け取ろう」
        {{   /i  i/´::::::::::::::ヽ `¬{ >{_八  \ \  ∧  ∨∧ i
       八  /八 乂:::::::::::::::::::::.  ハ\__ ハ\__  \ }/ ∧  ∨ } }
          ∨/  >、__ノ::::::::::::::∨:::/  \__ー<ヽ__彡' / ∧  ∨ /
         厶彡' ∨:::::::::::::::::::::/::::::::`::ー==ミヽヽ`ヽ-、-< `ヽ{ ,  ∨
               }:::::::\:::::::/:::/::i:::::::::::::::::∨∧:.}/:〉i }\___/  ,    ,
               〈:::::::::::::\::::::{:::::::::::::::::::::::::∨∧Y:://::::::ヽ:::>、 ',    ',
              〉:::::::::::::::::ヽリ::::::\::::::::::::::::∨∧//:::::::::/:/ //ヽ   ,

先週、体育の授業に転んで頭を打ち救急車が学校に来るというちょっとした騒ぎを起こしている。
まぁ、入院したその日の夜からLINEには頻繁にメッセージを返していたので、大事ないようだが。

潤:
「デヴィットありがとね。借りてた本面白かったよ」

ベッド脇のテーブル上には、英語の小説やブラジリアン柔術の解説書が塔を作っている。

19明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/05(月) 23:30:20
「気に入ってもらえたようでよかった」

本を持ってきた紙袋の中に詰めていく。
そして消えた本の塔の代わりに小さな白い箱を置いた。

「どうぞレディ。英気を養うケーキだよ」

「チヒロさんもどうかな?」

20太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/05(月) 23:54:38
 //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: /: ィ: ハ:.:..: ト :\
  . ′: : : : : : : : : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : :/イ/ |:{ ゞ}:.:|  `ヾ
/イ:/: : : |: : : : : : : : /: : : / :/: : : : : :/: : / ´  リ  |八
  |/ : : :..|: : : : : : /: :.:.:.:. :/:/: : : //{:..:/       │
_/ィ: : : :..:|/ : : : :/イ:./`у/: : : : |{/レ′   ̄ ̄ ヽ│
  厶イ :.:ノ: : :.:.:.:.:.:.:./ / Уイ}: : / |’    ___┐  /
    |/: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ { /〈 j:../:/ハ!     {   〈八 /
  /ィ/:.:.:.:--…:.:\ヽ_,)/ィ:.:/人{      ヽ〈/  ′
ィ⌒ヽノ::/:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ__ ノイ          `   、       「僕がそんな殊勝な友人だと思ってるのかい?」
      \:.:./イノ     }               \
      \__         |                ノ
         ::.. \                   、   r ´
        :::.  \     、       ゝ\_,ノ
--  ..,,_    ::..   \   /\      __]
<´ ̄ ̄`ヽ   ::、    ヾ⌒ \_丶    /
: : : : : : : : : : \   \   \⌒ヽ\ >‐'′


 元気そうな姿に安堵しつつ、学生鞄からA4紙を数枚取り出す。

「僕からは、これ。国語科のゴリ松が、課題だって」
「にしても、相変わらず乱読家だね」

 本の塔を崩さず、二人から等距離を取って佇もう。

「ケーキは遠慮するよ。二人で食べな」

21『さらば海神号』:2018/02/06(火) 00:14:03

潤:
「わ、ピエール・ハテモトのエクレアじゃん!貴殿なかなか心得ておるな〜、なんつて」
「イチゴのやつ貰い。クリームが紫のやつはベリー?それもあたしの。デヴィット触っちゃだめだよ」

潤はデヴィットの彼女で、千尋にとっては5歳の頃からの幼馴染だ。
アウトドア派っぽく振る舞うインドア派、乱読化、好きなものは最後に食べる。
趣味も好みも知っている―――イチゴではなくベリーが一番の好物になっていた事を千尋は知らなかったが。

「……嫌なこと思い出させないでよ。見たくない」
「課題(ソレ)、そっちのカバン入れといて。あとチーが食べないならあたしが四本食べるから」

千尋が学校の話題を口にすると露骨に表情が雲る。
エクレアを加えて、そっぽを向いてしまう。

「……まだなんか、体調悪い気がするんだよね」

――病室にやってくる前に医師に話は聞いているが、彼女は既に健康体だ。
傷一つなく、レントゲン検査にも以上なし。
ただし「退院できそうか?」という話になると、体調不良を訴えるのだと言う。

22明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/06(火) 00:38:22
   /::::::::::/ハ::::::::::::::!:::::\::::::::::\:::∧::::::::::::::/
  .//:::::::::!::| ∨:::::::::|∨::::::\::::::::::\∧::::::: //
 .ハ::::::::::::|:::!_,∨::::::{::::V::::::::::\::\::\\//:::
 | |::::::::::::|:::!  ^ヽ::::::\\\::::::\::ゝ:::〉//:::::
 | |::::::::::::|:::{,x≠ミ \::::::\\\:::::::\r_、/:::::
  !::::::::::::!::ⅥV_ソ.  \} \\ミ_: !: {_ノ:::::::/
  ` ̄⌒!::::ゝ、   `        r|::::::::!:::::/::
     ∧::::::. '''  、   ノ   ./:| ::::::|:::/:::::
      /:::V::::::ゝ、        / : ! ::::::!/::: /
    ./::::/:V::::::::::>...、   , イ : : : | ::::::!_:::/:::
   /::::/:::/V:::::::::| r-}: :`¨:  : : : : : !:::::::| `ヽ
.   /::::/:::/:::::V:::::::|//: :、       |:::::::|
  /::::r― 、::::::::V::::!〈:  \       |:::::::|ゝ、
. /::::/   ∧:::::::V::!∧   \     |:::::::| ∧
/::::/    ∧::::::V!  \_      |:::::::|  |
::::/      〉、:::リ     \ ̄ `-" . !:::::::!  !

「貴方の好みは把握してるよ」

そういって微笑んだ後、その柔らかな表情を千尋に向ける。

「彼女に全部食べさせるのはよくないかな」

「別の方向で入院することになるかも」

そんなことを言いながら千尋の手を取った。
顔を彼の顔の隣にまで寄せデヴィットは耳打ちする。

「僕もこんな時でもないとあの店の物は食べられないんだ。一緒に食べてくれると嬉しいな」

「それと……こんなことを言うのは良くないんだけど、その……距離をとられると、少し……傷つく」

ほんの少し寂し気な色が声ににじんでいた。
嘘の色は見えないだろう。おそらくだが。

「ところで体調不良っていうのは大丈夫?」

「体じゃなくて心、かな?」

潤に視線を戻し聞いてみる。

23太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/06(火) 01:04:33
「……ここで食べなくても、持ち帰ったらいいだろ?」

 振り払うほど強くはなく、けれども押しのけるというよりは雑に、デヴィットを遠ざける。
 悪意も含意もないのだろうから、尚のこと厄介だ。
 この心臓に悪い距離感が、潤には好ましいのだろうか。

 ここまで言われて断れば、居場所がない。
 もう一つの『イチゴのやつ』をひっつかんだ。
 食べ物も。好きな本も。
 嗜好が被らなくなってからは、言い争うことも少なくなった気がする。

 実に、平和でいい。

 ……そういえば、あれはどちらがどちらの真似をしていたのだったか。

「だけど、体調が悪い『気がする』ってのは煮え切らないな」
「休むのは仕方ないとして、入院するほどじゃあないんじゃないかい」

 エクレアには口を付けず、肩をすくめて見せる。

24『さらば海神号』:2018/02/06(火) 01:25:41
潤:
「ひゃうっ。ちょ、ちょっと意地悪言っただけじゃん」
「もう、あっちいけよ……」

ぞんざいな態度ではあるが、「照れ」と「心配しててもらいたい」という彼女なりの甘え方だ。

察せなかったか、あえてか、割って入った千尋はちょっと恨みがまし気な視線を向けられた。
ついでに幼馴染らしい遠慮のないセリフには、枕投擲の返事が返ってきた。

「うん。最近ちょっと電池切れ気味」

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       ': : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :. :.,
...    : : : : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
     {.: : : :/. : : /\: :\ : : : : : : : : : : : }
.     V.: : : : : :/‐  \: :\\: : : : :. :.V
.      { : {: : x===ミ   \{ィ===ミ: : :. :.}      『私、高校デビューちゃんだったからさ』
.      {: 人..乂_じ_      _じ_ノ\.:.: :}
.      {:.:.: :ト、    . : :,: : .      /}:ヽ:.}      『クラスでキャラ維持してくの疲れちゃって』
     八.: : {人     _ _     人}: : 八
        ∨.{ヽ >         <. /}:V
       ヽ{ ∨\}≧=≦ |/∨..}/        『勉強の方もいっぱいいっぱいだったし、
            / o  ̄ハハ ̄ o ∨          今回の入院で張り詰めてた糸がぷっつり切れちゃったのかも』
      r‐=≦ ̄\.  { | }   / ̄≧=-x
...    {.        __/Yー、 <.       }
...    {.         {/   }           }
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「入院生活って意外と不便しないんだよね。病院食堂はちゃんとした味だし」
「本だって買いに行かなくても、今は電子書籍が充実してるもんね。はー、楽園だ」

「デヴィッドとチーが遊びに来てくれるし……もうちょっとこのままでいいかな」

そういって窓の外に視線を移す。
雨が降り続けている……来た時より勢いが増している様子だ。

潤:
「雨の日って好き」「外に出ることを強いられている気分にならないから」


(―――そろそろ面会時間の終了だ。)

25明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/06(火) 01:58:24
「あ……いけずだねぇ」

(……キミたちは僕がどんな気持ちでキミたちを見てるか知らないんだろう)

遠ざけられたのを受け入れ、おどけたように笑っている。

「そう……そのままでいたい、か……」

それから左右の手の人差し指と中指と薬指をくっつけあう。
そして視線を手へと落とす。
デヴィットが考え事をする時の癖だ。
ただ思考の内容は彼女の健康の事だけではない。

(チヒロさん……やっぱり僕の事好きじゃない、ですかねぇ)

(幼馴染……人生の半身……盗られたような……あぁ……)

(チヒロさんチヒロさん。あなたたちにワタシの空っぽな半身を埋めて欲しいのに)

(この人、多分居場所が必要……でもその場所にワタシがいるんだったら……)

(ワタシは……)

目を閉じ、息を吐く。
明日華・デヴィットは惚れっぽい。
同時に彼は寂しがり屋であり、飢えていた。
今目の前にいる二人を同時に手に入れたいと考え、同時に愛されたいと願うほどには。

「それがいいよレディ。キミが自分で歩けるようになるまで、支えよう」

「僕は『頑張り続ける人の居場所でありたい』からね」

潤の頬に手を触れる。
慈しむような眼差しを作り、彼女に向ける。

「チヒロさん、時間だ。行こう」

「あー……この後お暇かな? 図書館とか一緒に、どうでしょう?」

26太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/06(火) 22:46:00

「……まあ、羽を伸ばすな、とは言わないさ」

 アメを与えるのは、デヴィットの役目だ。
 物憂げな彼の雰囲気は、止まり木を思わせる落ち着きがある。
 どうにも自分は性格が捻ていて、そういうことが素直にできないらしい。

「でも、そういう目的なら見舞いには来れないね。雨ってのは、たまに降るからありがたいんだから」

 ならば、せめて嫌われても、背中を押すことに徹してしまう方がいいはずだ。
 鞭でいい。日照りでいいのだ。冬の寒さだっていい。
 彼女の世界の中で、何も役目が無いよりは。

「悪いけど、図書館じゃあ一人で集中したいタイプでね。
 エクレア、どうも。次の見舞い品は、こっちで負担するよ」

 先だって、二人を残して部屋を出る。

 彼も彼で、きっとこちらに気を使っていることだろう。
 幼馴染の男がいては、口にできない言葉だってあるはずだ。


 扉を閉める。エクレアを、一口。

(……うま)

 いっそ、吐き出すほどに不味ければ。そう思って、また一口。

27『さらば海神号』:2018/02/06(火) 23:21:14

潤:
「そんなクサいセリフを照れずに言えるんだからすごいよねぇ」
「若干こっちがハズいんですけど………」

「そーゆー付き合いの悪さがチーの友達少ない理由なんだってば」
「わたしは365日雨が降り続いたって平気だし、毎食がケーキでも飽きませんー」

デヴィットの優しく触れようとする手を、類の手は指ダンスで回避。
千尋の方に文句を言ってる間も、人差し指と中指でテーブルの上をトコトコと歩く真似をさせている。

いたずらっぽく歩み寄ったり、フェイントをかけて距離を取ったり、
時に飛びついてデヴィットの指とじゃれつかせてみたり。

「そうだ、デヴット。今度の日曜日だけど終元動物園でペンギンのショーがあるんだけど……」

┌──────────┐
└──────────┘
┌───────┐
└───────┘
┌────┐
└────┘

数分後、君たち2人は病院ロビーに下りてきた。

面会時間が終わる頃には、外の雨はシャワーのごとき勢いになっている。
病院ロビーは外の様子をうかがう人、電話で家族に迎えを頼む人たちで溢れている。
さて、君たちはどうやって帰ったものか。

28『さらば海神号』:2018/02/06(火) 23:22:16

『ピーポーピーポー………』

雨の中、赤い光の点滅とサイレンが近づいてきている。
急患だろうか……いや、救急車は玄関の方にどんどん迫って、


           『 『―――Craaaaaaaaaaaaash!!』 』

飛び散るガラス片、赤白の車体!
入口自動ドアを突き破って、病院ロビーに救急車が飛び込んできた!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】飛び込んできた救急車を避けろ!

●[運動]で必要成功数1、周囲の人を助けながら避ける場合は、
  [運動]もしくは[近接戦闘]で必要成功数2

29明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/06(火) 23:53:58
「でもチヒロさん。ちゃんとお見舞い来てくれるから付き合いいいと思うよ」

(『頑張り続ける人』はチヒロさんも入ってるんですけどねぇ)

目線の端で彼を捉えながら言った。
でも多分、届かない。

「ペンギンショー? いいね。僕のお世話になった教会のシスターのあだ名がペンギンだった」

◆◆◆◆◆

「あー……雨」

大降りの雨にため息が出る。
雨は嫌いではない。
ただ雨で人が多いのはあまり好きではない。
詳しく言えば迎えを頼んでいる人などを見るのが好きではない。

「僕、傘忘れちゃいました。チヒロさん、持ってたら入れてもらえませんか」

嘘だ。
元から持ってくる気などない。いつも誰かに入れてもらうつもりだ。
それを指摘されたら、英国紳士は笠を持たないとうそぶくのがいつものやり方でもある。

         バカ
「ん。あー……Berk」

突っ込んでくる救急車がいる。
非常にまずい事態だ。

《卓越した身体能力》を使用。記憶『生徒会長に選ばれた』を1喪失。
周囲の人を助けながら避けるのに必要な[運動]判定を自動的に成功させる。

多分普通の人間は救急車を避けられるだろう。
ビビッて動けなくなった人間などを優先に出来る範囲で助ける。
勿論自分も避けるが。

30太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/07(水) 00:09:37
◆◆◆◆◆

「ヤだね。そんな惨めな行為にはしるくらいなら、君に傘を貸して僕はコンビニで買って帰る」

 心底うんざりした顔で断る。
 男二人だぞ。幼馴染の彼氏だぞ。呉越同舟じゃあるまいし、なんで進んで相合傘だよ。

「というより……これだけ降ってちゃあ、傘差してもびしょ濡れだ。
 雨脚が弱まるまで、温かいコーヒーでも飲んでいた方が賢いな……」

 財布の中身を思い出す。
 傘の分を差し引いても、Lサイズにクリームを乗せるのに不自由しない程度の余裕はあるか。
 後輩の前で、面子というものもある。

「まさか紅茶しか飲めない、とは言わないだろうな…………ン、」


 そんな思索が、反応を一歩分、遅らせた。


「なん、っ……!?」

 咄嗟に飛びのいて、はずみで地面に倒れ込む。
 運動:diceBot : (3D6) → 10[5,3,2] → 10

31『さらば海神号』:2018/02/07(水) 00:21:12

(◆成功数3以上として扱い全員判定成功!)

禁書の力が解放されるとデヴィットの全身に力がみなぎる。
進路上にいた老婦人と千尋と掴まえながらの回避に成功!

老婦人:
「あぁ、ありがとねぇ……すごい力持ちなのね、あなた」

救急車はロビーチェア数台を蹴散らしながら直進し、壁に激突して停車した。

病院職員:
「どうした、ブレーキとアクセルの踏み間違えか!」
「はやく運転手と中の患者を………ぎゃあああっ!?」

救急隊員たちの安否を確認しようと救急車のドアを開けた男が、車内に引きずり込まれる。



恐怖と苦痛の悲鳴、飛び散る血しぶき、肉が噛み千切られる音。
呆気にとられる入院患者と来院者たち。

『『Aaaaa……』』

開かれた後部ドアから、怪しげな足取りでゆっくりと歩み出てくる人影がある。
救急隊員たちだ――返り血にまみれた服、血の気が失せた肌、白濁した目・……

古地:
「Gaaaaa…………!」

救急隊員:
「Grrr……脳……ミソ……!」


病院ロビーに混沌が溢れ出す。

『導入B』 ―→ END

32『さらば海神号』:2018/02/07(水) 23:12:45

導入C:吉祥院 諒歌
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――

雨脚が強まり、ワイパーの速度を上げる。
吉祥院 諒歌は、送迎の車に乗り学校から帰るところだ。

――時刻は午後五時を回ったところ。
普段ならとうに自宅に到着している時刻ではあるが、この悪天候のためか渋滞に捕まってしまった。

洗馬:
「どうやらこの先で事故があったようですね」
「……ところでお嬢様、勉強の方はいかがでしょうか?」
「趣味の小説もよろしいですが、古典の課題図書の方にも力を入れるようにと旦那様から言付かっております」
「みりたりぃ趣味はそろそろ卒業して、もう少し吉祥院の令嬢に相応しい趣味を持たれてはどうかと」ウンヌン

執事の洗馬(セバ)のお小言が始まった。
自宅であればトレーニングルームにでも避難できるところだろうが、
車の中では逃げ場がないぞ。

33吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/07(水) 23:34:02
ふぁさぁ・・・と髪をかきあげて足を組んだ女王のポーズをとりつつ応えよう。

「あなたは口を挟まないで、セガガガ。」
「古典は推測が多すぎてつまらないのよ。写真もない、資料も紛失しているものが多い、そもそも資料をとってないことすらある。」
「あんなものチラと見てその場でデマカセを書くだけでも合格点に行くじゃない、ハッタリだけで点が取れる課題なんかに興味はないのよ。」

「その点近代は素敵ね・・・資料が多い、それも様々な立場から作られた資料が。」
「検証し、裏を取る、考証のしがいがある――――あまじょっぱいわね。」

34『さらば海神号』:2018/02/08(木) 00:26:13

洗馬:
「洗馬です、お嬢様。ちなみに私はコンマイ派です」

バックミラーにうつる洗馬の表情には若干の諦めが見える。
生まれた時から『本の中の友達』と触れあい、文武において非凡な才能を発揮し、
口喧嘩で大人を言い負かせてしまうような我の強さを見せてきた彼女を、

「……もう少しお話をしていたいのですが、この様子だと夕食までに帰れないかもしれません」
「少々遠回りになりますが別の道を利用しましょう」


諒歌を乗せた車は渋滞を外れ、脇道へと入った。
時間の遅れを取り戻すように、スピードを上げてゆくが、


―――――――不意に、進路上に飛び出してくる人影!

『キキ―――――――ッ!……ドズンッ』
「なっ……しまった!」


ブレーキの音を響かせながら急停車するが、鈍い衝撃が車体を揺らす。
接触事故だ!洗馬は車を止めると慌てて、撥ねた相手の様子を確認しに外に出ていく。

35吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/08(木) 00:31:11
こちらも降りよう、そして適切な対処と・・・まずは病院か?

「吉祥院の家の者として有事に行動できない者に価値はないわ。」
「状態はどうかしらセイバーフィッシュ?」

36『さらば海神号』:2018/02/08(木) 01:03:35

洗馬:
「洗馬です、お嬢様。Gジェネでは最後までお世話になりましたね、えぇ」
「桶矢総合病院が近かったかと・……」

車の前方、路上に倒れているのは赤いカクテルドレスを着た女性。
傘も持っておらず、どこかのパーティーから抜け出してきたような服装だ。

「もしもし、大丈夫ですか!声は聞こえますか?」
「……………ハッ……お嬢様、車の中にお戻りを」

倒れていた女がマリオネットの如き不自然な動きで起き上がり、こちらに顔を向ける。
白濁した眼、腐れた肌。血にまみれた口は虚ろな声を漏らしている。
これは………ゲームや映画に出てくるゾンビそれそのもの!

女:
「ア゛ア゛ア゛ァァァァァ…………!」

女ゾンビが牙をむく、両手を前に突き出し2人の方へと向かってきた!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】襲撃者を撃退せよ!

[近接戦闘]、[射撃戦闘]で成功数1

37吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/08(木) 22:26:27
「――――あなたは口を挟まないで、セロトニン」

きんせつ!:ダイス合計:19 (4D6 = [6 1 6 6])
きんせつ!:ダイス合計:8 (3D6 = [4 3 1])

リロール含めて成功、禁書ビット6を三つ獲得!

ゾンビはこちらに牙を突きたてようとした瞬間――――空中を空高く舞い上がったァ!!

「私は諒歌。吉祥院家の諒歌。ノーカポエィラ、ノーキッショウインよ。」
「・・・それにしても異常ね。足を払っただけなのにこの吹き飛びよう。」

そう言いながら諒歌は読書中だった本をぱたむ、と閉じ――――

「人間の膂力とは思えないわ。もっと、そう。」

懐から何やら宝珠らしきものを取り出した辺りで宙を舞うゾンビが地面にぐしゃりと墜落した。

「ホルスタインとかパンダとか。そんな感じの猛獣をいなしたときのようなパワーだったわ。」
「ちょっと普通とは思えないわね・・・どうかしら、セラミックス?」

38『さらば海神号』:2018/02/08(木) 23:18:58

腐敗した果実を踏みつぶしたような音を立ててゾンビは爆散。
古いスプラッター映画的な「わざとらしい血糊と肉片」をバラまいて沈黙する。

禁書使いであるキミは即座に理解する。
これは禁書領域の産物―――この辺り一帯が既に“汚染”に飲まれつつある、と!

洗馬:
「お見事にございます、お嬢様。そして私の名前は洗馬でございます」

「映画のセット、ではありえませんね……この場の後始末はどうしたものかは分かりませんが……」
「急いでお屋敷に戻りましょう。あるいは最寄りのホームセンターへ避難を」

一般人である洗馬は、禁書使いの戦いを見たり、領域化による違和感を察知できない。
しかし、彼には分るのだ。
またお嬢様が厄介ごとに首を突っ込もうとしている、と!

┌──────────┐
└──────────┘
┌───────┐
└───────┘
┌────┐
└────┘

『―――ドルルルンッ』

道を抜けた先、大通りを「見覚えのあるハマー」が疾走してゆく。
確かあれはエルファの車ではなかったか。
ハマーの向かう先は汚染の中心地、桶矢総合病院の方角だ。

39吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/08(木) 23:32:30
「――――あなたは口を挟まないで、セモベンテ」

そう言いながら馬笛を吹く・・・吉祥院諒歌は知っている!この汚染のニオイを知っている。

「私は諒歌、吉祥院家の諒歌よ。」
「お父様には生きては帰れないかもとでも伝えておきなさい・・・いくわよ、シルバニア!!」

どこからともなくやってきた吉祥院家自慢の名馬シルバニアにまたがり、病院へ急ごう!!

「あと、今晩のデザートは私の部屋の冷蔵庫に入れておきなさい!」
「たしか芋羊羹だったはずよぉォォォォォォォォ・・・・・・!!」

40『さらば海神号』:2018/02/08(木) 23:47:04
洗馬:
「どうぞご武運とお帰りを!今日は宇治の特級茶葉が入っておりますので」


病院に近づくほどに、汚染の濃度は高まってゆく。
道々にはパーティー服を着たゾンビたちが徘徊しだし、
時おりキミの方へと向かってくるも、愛馬シルバニアに蹴散らされる。

奇矯なる令嬢は、凄惨無慈悲にして優雅なる夜の宴へと飛び込んでゆく――――


『導入C』 ―→ END

41『さらば海神号』:2018/02/12(月) 00:07:10
幕間:
――――――――――――――――――――――――――――――

「――このパソコンは禁書ではない……いや、“もう”禁書ではないというべきか」

六花とエルファからパソコンを受け取った、聖ビブリオ支部のエージェントはそう語る。

「古地がこのパソコンから象徴体を出現させたのは間違いない」
「破損したことで力を失ったのか?しかし汚染が消える様子はない」

マキシマソフト製のノートパソコン、最新機種のMalus book-3000。
目立った損傷はないが電源を入れようとしても、画面はブラックアウトしたままだ。
側面のパワーランプとWi-Fiアダプタが弱弱しく点滅を繰り返している。


「………先刻、古地を搬送していた救急車に同乗していたTBファイラー、
および桶矢総合病院で待機中のTBファイラーからの連絡が途絶えたらしい」

「我々は禁書の特定を急ごう」
「君たちは急ぎ、桶矢総合病院に向かってくれ」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「「「Grrrrrrrrrrrrr!!」」

―――――Zombie!Zombie!Zombie!
救急車から現れたゾンビが入院患者たちへと襲い掛かった。
さらに、上階に続く階段からも、パーティ衣装に身を包んだゾンビたちが雪崩れるように降りてくる。
清浄な病院ロビーの白色は、瞬く間に血の饗宴殿へ塗り替えられた!

これは……禁書災害だ!

      「「「キャアアアァァーーーーーーッ!!!」」」

パニック状態に陥った人々が病院出口へと殺到。
君たち2人も病院外へと押し流されてゆく――――――

42『さらば海神号』:2018/02/12(月) 00:15:53
場所:「桶矢病院・駐車場(?)」
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――

かくして、君たち5人は桶矢総合病院の入り口駐車場に集合した。

『ボオオオオオォォォ…………』

横殴りの雨の中、駐車場に大型船の汽笛の音が響きわたる。
いつの間にか敷地外の道路は冠水しており、
脱出を試みた自動車がすぐ近くでエンストを起こしている。

大きな風が吹くたびに、地面が揺れている気がする。
さながらこの空間は、『嵐の海に放り出された客船』だ。


破られた自動ドアの向こう側、
受付ロビー内では現在、死人たちがパーティーの真っ最中だ。
正面から病院内に向かう場合、ゾンビたちとの激突は不可避だろう。
あるいは裏手に回れば『別の道』が見つかるだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――――
●現在の手掛かり(移動先)
・『病院ロビー/(?)』
・『病院裏・中庭/(?)』

43エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/12(月) 00:40:50

「――――おや、知った顔だな」

駐車場に停めたハマーから下りながら、そこにいる三人の人物を見渡す。
知っている顔。妙に危険な雰囲気を醸し出すハーフの少年。
知っている顔。図書館でたまに交流するミリオタの少女。
それから、知らない顔。どちらかの友人だろうか?
あとはまぁ、もちろん隣には見知ったリッカがいるわけだが。

「どうした、こんなところで突っ立って。友人の見舞いか?」
「それとも――――病院が『豪華客船』にでも見えたか」

明日華デヴィットに関しては、間違いなく。
他二人については――――さて。
“禁書による汚染や影響は、禁書使いしか正常に認識できない”。
わかりやすいし、ありがたい話だ。

「しかし、『バイオハザード』とはな」
「厄介な話だ。『月光』を弾けるほどピアノに長けてるわけでもない」

視線を病院内のゾンビ共に移し、肩を竦めた。

「――――名乗っておこう」
「“禁書取締官(TBファイラー)”、エルファ・由美・ガルフだ」
「エリィでも由美でも、好きに呼びたまえ」
「自慢じゃないが仕事熱心な方でね。事態の収拾のために来てる。今日はオフだったんだが」
「私の言葉の意味が分からなければ……まぁ、キミたちは“正常”ということだ。気にしないでくれ」

44吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/12(月) 22:32:49
かぱっ、かぱっ、かぱっ・・・

シルバニアにのって来たが・・・何か言ってるなエルファさん。

「ええと、よく分からないのだけど・・・エルファさん、あなた『も』?」

こてん、と首を傾げながら話しかける。

「私も何回かこういった現象に対処してるから分かるのだけど・・・ええ、これは『存在X』の仕業なのよ。」
「神を名乗る不届き者でね、時折こういった奇跡とやらを起こして人類の信仰心を試すとか言う厄介な超存在。」

「他にも何名か同じように奇跡に巻き込まれてその都度対応している人たちを知っているわ・・・」
「エルファさん、あなた『も』その一人なのかしら?」

シルバニアと一緒にこてん、と首をかしげるのだ。

45藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/12(月) 22:45:28

「同じくTBファイラーの、藤代六花です。」
「えーっと……ちょっと古い映画になりますけど、メン・イン・ブラックみたいなものだと思うと判り易いですね。記憶消去ライトは持ってませんが。」

なんとメン・イン・ブラック一作目はもう20年以上前の作品なのだ!
いかん、自分で言っててダメージが来たぞ。

「……それはもしかして、こんな人達じゃありませんでしたか?」

(後で身柄確保して聴取するように言っとかないと……)

スッと写真を撮り出して吉祥院に見せる。
主にブラインド・ミトス探究同盟の主要メンバーや、秘密結社グリモア・ムーンゲートの確認されているメンバーの写真だ。
こちらで把握できていない禁書使いが把握しているとすれば、聖ビブリオのメンバーではないだろう。

46明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/12(月) 22:50:48
「エルファさんとリッカさん。あとえっと……」

「こんなきれいな方々が来て、僕は驚いてるよ」

「今日は社交界の日かな? 射幸の日になるのは間違いなさそうだけど」

笑っている。
とりあえず千尋の傍にいよう。
あとできるなら服とか摘まんで怖い振りでもしていよう。

47太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/13(火) 00:16:21
「…………」

 映画の撮影ではない。
 夢と紛うほどに寝呆けてもいない。
 この『嵐の海に放り出された客船』のような狂った現状は、紛れもなく現実に起きていることなのだ。
 その絶望を、ただ静かに飲み込んだ。

「友人が」

 『ティービーファイラー』……単語は不明だが、恐らくこの以上に関係しているのだろう。
 彼らに事態の収拾が出来るのかは分からない。
 それでも、彼らの傍にいる方が最も安全なのだろう、ということは分かる。

「病院内にいるんです。探さないといけない」

 つまり、あの気まぐれ猫は今、この病院内における最も安全な場所にいないということだ。
 すぐにでも、ここに引っ張ってこなければいけない。
 裾を掴んでいるデヴィットの肩を掴む。

「知り合いなんだな? ちょうどいい。お前はこの人たちと一緒に動け。
 僕は潤を探しに行くが、万が一向こうから此処に逃げ込んで来るとも限らないからな」

 そう言って、裏手の中庭を覗き込む。

48『さらば海神号』:2018/02/13(火) 00:27:26

外に避難してきた人々の中に潤の姿は見当たらない。

禁書使いである君たちには汚染の発生元は、この病院の内部に存在することが感じ取れる。
古地や、救急車に同乗していたTBファイラーの証言を得られれば、
発生源に関する手掛かりが掴めるかもしれない。

雷鳴が轟き、稲光が病院外壁の看板が照らし出される――――

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆─────────────◆                      ___
│汚染領域【オケアノス号病院】 │                    /    |//|
│推定危険レベル:B+        .│                     /ニSニ|//|
◆─────────────◆                      /    |//|
      __i_  ] [            ____     nnn/___iニTL__
      ]]二二丁ニニi--┬┬…T ¨¨ ̄   └‐┴…'''  ““” ̄ 匚| 匚匚\\┴─┐                    ┌┐
      /ェェェェェェ 二二二二二 ̄ _,..... 、、、--‐┬─┯…¬宀冖弋二三三三i└─……¬冖T二「 ̄二 ー┐n__├┘
   __/ + + + + + + + + + + + + L⊥ --┴‐┴‐┷‥¬宀冖 ''' "" ~~ ̄ ̄             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ̄宀ー┐
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     }     ==ニニニニニニニニ ⌒V⌒[オケアノス号病院] ¨二二二二二二二                 |   |::: |\
____j_                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______________|   |::: |\|
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

>千尋
病院裏手へと続く道に、今のところゾンビたちの姿は無い。

来院時に確認しているが、この先にあったのは『病院裏庭』、
噴水の存在する憩いの広場だったはずだ。
『受付ロビー』側よりは安全な侵入口が見つかるかもしれない。

49藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/13(火) 01:15:09

「ちょ、ちょっと待ってください!」
「一人で行動するのは危険です!」

“お約束”というものが、世の中にはある。
よくある“ブロンドはサメの餌”だとか、“探偵は犯人ではない”とかだ。
普段は笑い話に過ぎないが、禁書領域においてはこの“お約束”が恐るべき牙となって立ちはだかる。

単独行動=死。
傲慢=死。
悪党=死。
カップル=死。
籠城=死。

ここはパニックホラーの世界。
迂闊な行動は、惨たらしい死につながるのだ。

「どうしても別行動を取るなら、私も同行します。」
「汚染源を探すためにも、受付ロビー側も調べておきたいところですが……そっちはお願いできますか、エルファさん。」

聴取は追々、道すがらで良いだろう。
今はこのちょっと目を離したら飛び出しそうな先輩に手綱を付けねばならぬ。

50太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/13(火) 01:29:37

 引き留めた少女を一瞥する。
 彼女もTBファイラーとやらだ……自分よりも、年下のように見える。

 ここで、『いや、自分ひとりでいく』だなんて言えたら決まりは良いのだろうが。
 この状況で一人で生き残れるほど、自分が有能だと自惚れるつもりはない。

「……うん、頼む。正直、僕には状況がさっぱりだ」
「それでも、我が身可愛さに友人を見捨てるつもりにはなれなくてね」

 ひりつくような緊張はあるが、自分でも驚くほどに冷静だ。
 現代映画に毒されてしまっているのだろうか。

「道すがらに、説明なんかしてくれるともっと助かる」

 それにしても、他人の善意だなんてものに頼らなければならないとは。

「……太刀川千尋。聖ビブリオの三年。よろしく」

51明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/13(火) 01:41:34
「ははは。チヒロさん」

自分の肩に置かれた手。
それを明日華は狙った。
相手の右腕を自身の左腕で跳ね上げながら、左腕を反時計回りに動かす。
相手の肘の辺りに自分の腕を被せるようにして極める。
まるで腕にヘッドロックをかけているようだ。
上にかぶせた左腕で相手の右ひじの内側あたりを抑え、自分のあばらで肘そのものを固定する。
直角に曲げた相手の腕を曲がらない角度に極めれば拘束完了だ。

「何事にも順序と慣れというのがある」

「チヒロさん。貴方はここではそこにいる病人の方と同じ……ね?」

ぐっと自身の腕を上にあげて相手の腕をねじるように押し上げる。
より曲がらない角度に曲げられ、相手の肩が悲鳴を上げるだろう。
そして肩の動きに合わせて体が反るせいで重心がぶれて踵も上がる。
こうなると自分が相手の動きを制御することになる。
足払いをしてもいいし、振り回してもいい。

「落ち着いて。僕も彼女が心配ですから」

「だから一人で動かない様に」

「お願い」

52エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/13(火) 03:09:47

「オーケー、オーケー」
「諸君の現状認識は理解した。このシナリオのハンドアウトもね」

わかってるさ。組織人のエージェントはラージナンバーだろ?
リッカがチルドレン。自分がエージェント。他がイリーガルだ。あの見知らぬ少年は覚醒枠かな。
まぁ自分は言うほどベテランじゃないし、ミス・キッショーインはラージナンバーもいいとこのようだが。
それでも自分は解説役で、調整役だ。

「そっちの男子二人はリッカが、こちらのお嬢さんは私がエスコートすることにしよう」
「おっと男子二名。私のかわいい『先輩』に変な気は起こさないようにな」

意地悪く笑って釘を刺しつつ(ちなみに割と、本気だ。特にデヴィットに対しては)、吉祥院の肩を叩く。

「小難しい言い回しはよそう、ミス・キッショーイン」
「迂遠なリドルは嫌われるし、別に『エニグマ』の解読に挑むつもりもないんでね」
「シンプルに……我々は超能力者。あれは怪異事件。我々はそれを解決しようとしている。それでいいだろう?」

「で、だ……ゾンビの群れが徘徊する刺激的な病院のロビーに足を踏み入れてみる趣味はあるかい?」
「入ったら意外と、右手を掲げて『ハイル・ヒトラー!』なんて挨拶してくれるかもしれない」

無論、今の段階では様子見で、強行突破するつもりもないが。

53吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/13(火) 22:16:40
「なるほど、シンプルでいいわね。」

みんなの意見を聞いた後にエルファの言葉に強くうなずこう。

「大丈夫よエルファ、道中で何体か倒して確認しているわ。」
「一体一体の強さは精々ヒグマかパンダと言ったところ・・・大したことはないわ。」
「殲滅しましょう」

そう言いながらズカズカと病院に向けて歩いていこう。

54『さらば海神号』:2018/02/13(火) 22:56:42
ロビーの灯が煌々と洩れ、駐車場の人々の顔を青白く照らす。
灯りの中では数十の人影がゆらゆらと踊っている。

……偵察だけなら、この距離からでも可能だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【挑戦可能な判定】受付ロビー内を偵察する
[発見]or[情報収集]:必要成功数2〜3

55エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/13(火) 23:18:59

「まぁ待て」
「こういう時はスマートに、10フィート棒で前を探りながら進むものさ」

というわけで[発見]で判定しよう。技能無いから平目だがね!
協力判定として……ノルマは1成功か。

diceBot : (2D6) → 7[4,3] → 7

1成功!残念ながら、形状的にビットは手に入らなかったが。

56吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/13(火) 23:21:28
「なるほど、10フィート棒・・・ないわね。」
「しかたないわ、シルバニア。棒になりなさい。」

じゃあ協力判定を・・・

ダイス合計:4 (2D6 = [3 1])

失敗!初めてだしこんなもんだよね!

57藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/13(火) 23:24:56

このままでは失敗してしまうようだ。
なんかじゃれ合ってる二人を少しだけ待つついでに、《天よりの施し》を吉祥院に使用。
使用コストとして「2:幼年期/悪魔に出会った」の記憶を2点喪失し、ダイスを2個振り足して成功数に加算する。

diceBot : (2D6) → 8[5,3] → 8
成功数1を加算。5のビットが吉祥院に増える。

「先輩方、遊んでないでこっちも出発しましょう。」
「……それじゃ、お気を付けて。」

ちょっとした幸運を残しつつ、我々別働隊は裏庭へと向かおう。

58『さらば海神号』:2018/02/13(火) 23:29:06

受付ロビー内は『パーティーホール』と化している――比喩でもなんでもなく。
天井に揺れる照明は電気式のシャンデリア。
赤い絨毯が敷き詰められた会場には丸テーブルが立ち並ぶ。

ゾンビ:
「う゛ー……」「ア゛ァァァァ……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《イメージ》
 ━━━━┌救┐━━━━━━━┓
階段     ┃急┃              ┗
 ┓    ★│車│  屍        壁(バリケード?)
 ┃      └─┘     屍    ┏
 ┃     屍                ┃
 ┃            屍         ┃
 ┃   屍 屍          屍   ┃      ★=古地ゾンビ?
 ┃ 屍      屍            ┃
 ┃                       ┃
 ┗━━━━       ━━━━━┛
       病院入口(PC)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

会場内はパーティー衣装ゾンビたちで埋め尽くされている。
こちらのルートを選ぶ場合、戦闘は避けられないだろう。
「姿を隠す能力でもない限り、ゾンビたちを避けて進むことは難しい」ように思える。

59エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/13(火) 23:35:56

「うーん……無理だな、これは」
「正面突破はこの段階では下策だし……引き返してリッカたちの方に期待するか」

なんらかの禁書能力がなければ、ここを安全に通ることはできないだろう。

「戻るぞ、ミス・キッショーイン。『マジノ線』に付き合ってやる道理もない」

「(…………しかし、あのゾンビ……『古地』か?)」
「(禁書使いを飲みこんでの暴走?一体何が起きている……?)」

60『さらば海神号』:2018/02/13(火) 23:37:26
場所:「中庭/船上スパリゾート」  
現在の汚染:1→2 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
六花、デヴィット、千尋の3人は病院の裏手、中庭へとやって来た。

/  /,;; `' <洲洲洲洲爻ハ  ノハ州ミミミミミミ彡洲洲洲洲ミ      ソ;';';';';';';';|:|;';';';'∨;';'|::|;';';';';';';'乂ノ |ソシハノ
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,.、-──--ヽ\‐ ト、ー‐ァ……ニニ二:|:|,;;_,;;_,;;;_-=ニ..,,-_‐_‐ T二 ̄,,;;,,;;,,≧ュニ二_二ニ=- ̄..|│ ̄-=ニ二ニ=- ̄
::/::::::::::::::::::::::|| ヽ| ∨ // | ̄\〈Ⅵ:|//‐ァ:::: |::|_|∨ィ::::::||  〉 }、、     .ミミ;;||        │|     .|
// ̄ ̄_ ̄\ { } //__l |ヽ ヽ:|:|//二フ¨|::トミ{//フ‐‐||∨イ;';';')     ミ彡||        │|_ /ニニフ|/ニニフミ
_,.。o≦「i:i:i:i:i:||\〉Yソソi:i:i:i:il |zz\ノ|:|/∠zzzzzz\∨zュi:i:||_Y{TTT<^丶、 Y|||___‐‐┴||^\、z彳|ニニナ;';'
ニニニニニニニニニニニニ||i:i:i:i:i:i:i:|__|i:||i:||i:i|:|i:i||i:||i:i||i:||i:< ̄`'ミt||_≧s。_≧zzzzzzzzzzェ┘  ||_- Yl二二二二二
ミx||,.」Li:i||i:i:< ̄ `ヽ、i:i:i:ト  ̄ ̄`寸|;';';');';';';');';'zzzz≧zzzzzzzzzzzzr┬¬   ┘"-=- ̄, . : ' ´      ̄
;';';'}i;';';';';';'ハ;';'ミs。.,    \_≧s。.,_ |:|二二二ニ=┐┘   ̄ ̄L冂」' "  -=ニ=- ̄, . : ' ´
;';'ソ乂;';';'l二ニ=--ゝ-=ニ二__ ̄二ニ=ーェ┴rr=''゙         _ -=ニ=- ̄, . : ' ´
x     |_|: : :  ̄¨ '' ¬ェァ‐…¬T¨ : :┘: : : : : : : .  _-=ニ=- ̄, . : ' ´
爻爻ミ         : : : ::L| : : : : ̄: : : : :  _ -=ニ二ニ=-  ̄, . : ' ´
爻爻爻爻 ̄  …ー- ..,,_        -=ニ二三二ニ=-  _
爻爻爻爻爻ソ         ⌒≧s。.,   >   ̄  ー-=ニ二三二ニ=- 。。..,,_
爻爻爻爻爻             / γ´ γ´  i´         ̄  ─-=ニ二三二ニ=--  .._


デヴィットと千尋の記憶では、噴水の存在する広場だったが、
現在では『豪華な船上プール&スパリゾート』へと変化している。

プールサイドにはラウンジチェアとパラソルが並び、
やや古風な水着を着たクルーズ客ゾンビたちが徘徊する。
ヤツらはまだこちらに気づいた様子はない。

リゾートスペースを抜けた先には病棟内への裏口が存在しているようだ。
うまく身を隠せば安全に通り抜けられるかもしれない。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】[隠密判定]:必要成功数=PC人数+1(協力判定)

あるいは、姿を見られることを恐れないのなら、
空を飛んで2階から避難梯子を下ろし、そこから侵入することも可能だろう。

61吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/13(火) 23:38:06
ザッザッザと高速移動で突破しそうになってるところをエルファに止められつつ戻ることにしよう・・・

62藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/14(水) 00:41:41

道すがら、軽く―――そう距離もないだろうし、本当に現状必要なギリギリ程度だが―――現状の説明を入れておく。
突然言われても何が何やらと思うだろうが……ゾンビが闊歩してる現状を鑑みれば今更だろう。
とりあえず、私に可能な事については既に開示しているという事で。

「……現状提示できるプランは二つ。」

「一つはゾンビの知覚範囲をうまくかいくぐって、裏口から侵入するプランA。」
「もう一つは、私が一っ飛びして二階の梯子を降ろした後、注意を惹いてゾンビを梯子から引き離している隙に、先輩方が梯子を上ってしまうプランBです。」

小声で状況確認ついでに二通りの侵入プランを提示する。
前者は隠密能力、後者は純粋な運動能力が問われるだろう。
まあ、後者に関しては、私への危険は少ない。
対空攻撃が可能なゾンビが出演する作品は、存外限られるからだ。

「……どっちにします? 私はどっちでもいいですよ。」

63明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/14(水) 00:53:35
「女性に危険な事をさせるのは気が引けるね……」

「でも危険がある分プランBの方がやりやすいかな」

(ところで変な気ってなんなんだろう)

明日華・デヴィットの辞書に変な気の言葉はない。
究極的に言えば(ストライクゾーンの)全人類に一目惚れをする男だ。
同性異性関わらず。愛の形を否定することは誰にも出来ない。

「僕は隠れるのも動くのも得意だから」

「いざという時はお助けするよ」

64太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/14(水) 01:00:53

「武道を習う時に、素人に技をかけるなって習わないのかい?」

 変な方向に向いた気がする腕を抑えながら、説明を聞いている。

「……ゾンビの知覚範囲って、どうなんだろうな。
 生きている人間よりは鈍いような気はするんだけれど」

 決めかねてはいる、が……心情はB寄りだ。
 我が身かわいさではなく、Aはゾンビの知覚が不確定で、
 万が一見つかってしまえば、彼女は足手まといを連れての戦闘を強いられる。

65エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/14(水) 01:05:01

「ニンジャじゃないんだ、隠密の心得なんて中々ないだろう」

ぬっ、っと後ろから顔を出し、三人に声をかける。

「やぁ、向こうは『マイケル・ジャクソン』がお越しでね」
「ダンスパーティで忙しそうなんで、追いかけてきた」
「ってなわけで、私としてはさっさと駆け抜ける方をオススメするよ」

66吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/14(水) 22:12:54
「・・・・・・・もっもっもっ。」

エルファの後ろでおやつを食べている。
どうも食べている間は大人しいからとエルファに渡されたようだ。

67『さらば海神号』:2018/02/14(水) 23:20:21
ここのゾンビたちは古典的な「ノロノロ歩くタイプ」のようだ。
包囲されて道を阻まれるようなことがなければ一般人の足でも逃げ切れそうに見える。

六花が空を飛んでヤツらの注意を引き付けて、その隙に残りの4人が走り抜けるという手段も可能だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】[運動]に置き換え可能:
      六花を除く4人で必要成功数5(協力判定)

68藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/15(木) 23:35:57

「あ、結局合流しちゃうんですね。」

「実は不意打ちの心配がない分、下手に隠れながら進むより私は安全なんです。」
「時には大胆に動いた方が、慎重に動くより却って安全な事もあるってことですね。」

見たところ、攻撃手段は二本の腕で掴みかかって噛み付くだけだろう。
走る事もなければ、投擲など遠距離攻撃を行う知性もなさそうだ。
突入直後が最も危険なのは、どちらのプランでもそう変わらない。
やる事が単純な分、プランBの方が却って安全というわけだ。

「―――それじゃ、プランBで行きましょう。」

「最初に登る人は、周囲のクリアリングを忘れないでください。突入直後が一番危険ですから。」
「最後の人は、ゾンビが登ってくる前に梯子を上げちゃってください。もし既に登って来てたら、最悪梯子を切断しちゃってもいいです。」

「それじゃ、行ってきます!」

最低限必要な事を話し終えたら、《エンジェルウィング》を使用。
飛行能力を得て2階の避難梯子を降ろしつつ、ゾンビの注意を惹いて梯子から遠ざけにかかろう。
とは言え、ゾンビはバカだが流石に集団が走ってれば気付くだろう。
なるべく遠ざけはするが、最終的にはみんなの運動能力がカギだ。

69エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/15(木) 23:51:36

「OKマイエンジェル、私がフォワードだ」
「気は進まんが、素人や野良に任せるわけにはいかんからな」

幸い、運動能力にはそこそこ自信がある。アウトドアにも理解がある方なのだ。
というわけで、ゾンビの群れがリッカに引き付けられたのを確認し……

「よし今!GOGOGO!」


<運動>1Lvで判定!

diceBot : (3D6) → 14[2,6,6] → 14

リロール!

diceBot : (2D6) → 9[6,3] → 9

6のビットを二個獲得しつつ、『3成功』だな!


「慌てず騒がず漢探知!!!」

クリアリング!ひとまず周辺に危険なし!よし来い!

70太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/16(金) 00:16:06

 忍び歩きは学生の特権、とはどこの業界だっただろうか。
 大きな音は立てないように、ゾンビを遠目に観察しながら、エルファの後に続く。

「……」

 あまり、余裕はない。
 慣れない環境で、幼馴染の無事を案じながらの随行だ。

「……っ、痛」

 ミシミシと、頭が締め付けられる、ような心地がする。


 運動で判定、《予告状》を使用。
 (前回の運動ロール時に使っていた分もMP消費)
 予告成功数は『2』。

 diceBot : (3D6) → 10[1,6,3] → 10

 1成功、『よく褒められた』記憶を2点喪失。

71吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/16(金) 00:23:43
では東條・ヨアヒム・帯刀(うんめい)の絆にトラウマ2点を与えて【高速移動】。

「思い出すわ・・・あの乙女座の男との激闘を。」
「あいつはやすやすと私を超えていった・・・吉祥院、今が駆け抜ける時!」

ダイス合計:7 (3D6 = [5 1 1])

成功数1、禁書ビット5を取得・・・!!

禁書力で肉体をビーストし、限界ギリギリの機動で移動を行ったのだ!

72明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/16(金) 00:33:24
「ああいうのはタイプじゃないな……」

ぼそりと呟いた。
運動は苦手ではない。人よりはだが。

diceBot : (3D6) → 8[1,3,4] → 8

1成功。4のビットを獲得。

「ふむ、こんなものかな」

73『さらば海神号』:2018/02/16(金) 00:42:18

「ヴゥ゛ー……」「Aaaaa……」

ゾンビたちは意思のない瞳で六花の動きを追い始める。
群れがプールの一角に集まった隙に、残りのメンバーもスパリゾートを走り抜ける。
……無事、病院内に侵入することに成功した!

――梯子を上った先は薄暗い廊下。
このあたりも床壁の装飾が高級船舶風に変化しているが、
元の病院の間取りからは大きな変化はないように思える。

付近には頭を砕かれたゾンビの死体が転がるのみ……動く者の気配はない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                  ┌─────────┐
                    入院棟病室/(?)
                   └────┃────┘
┌─────────┐             ┃
  裏庭/スパリゾート  ━━━━ ★ ━┫
└───┃─────┘             ┃
        ┃                   ┃
┌───┃ ───┐        ┌───┃───────┐ ┌───┐
  病院入口/甲板 ━━━━━ 受付ロビー/パーティホール━━ (?)
└───────┘        └───────────┘ └───┘
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

74『さらば海神号』:2018/02/16(金) 00:52:35

廊下を進んでゆくとすぐに、階段へと行き着いた。

::/〉 |::{ 圦ワ ,' j{       |:│  :|          V ∧ [二]┬┬
/ /_{!::Ⅷi-{_,' j{       |::.|  :|   ┌‐.┐   V。sf「 |i:i:|斗┴
__(__){:::Ⅵ:::l′⌒^^=- ..,| .l   |   |  | /|| 。o≦|i:i:|i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:{!:::::|::::|  || ̄ ̄~.| | .|___|   |_,.イ ||/i:i:i:i:i:i|i:i:|i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:ム::::|::::|\||____|_| .|.  ○  ,.イ || レ'´i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:|──
i:i:i:i:i:i:iム:|::::|i|i|i\ f⌒Y^゙|ニニ|^|/|| ||/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:|
i:i:i:i:i:i:i:i:iY:::|\|i|iミs。s(:: |i:i:i:i:i:|トミs。llィ´i:i:i:i:i:i:i:i:>''´..|i:i:|(___)
i:i:i:i:i:i:i:i:i|::::ト、::\|i|[ニ]\|i:i:i:i:i:|||`トミs。i:i:i:i:>'´    .|i:i:| }-{
\i:i:i:i:i:i:|::::li:i:i\」」二圦_)ニニニト、||.||..|| ||`'トミs。   .|i:i:| }-{
  |>'゙´:|::::|\i:i:{::}TTTZソニニニニ〕ト」| || .|| ||`トミs。|i:i:| }-{
   ̄ ̄|::::|\ヽ|::|i| | ||::||二二二二二〕ト.」| || || `'トr=ニ二
      |::::|  Ⅷ;;):| | ||::|L============┴`トミ  |:|i:i:}::|i:i:
_,,,,,.... |::::|---}:::| | | ||::|:|================┴\圦_}::|i:i:
┬十廾''|::::|TT''}:::|_|_LLノ }===================┴=ュi:i:乂
││ ||.│::| | |ノ::/i:i:i:i:i:i:ア======================┴=ュ


しかし、上階・下階に続く階段はデスクやベッド、ストレッチャーなどを、
乱雑に積み上げた『バリケード』によって塞がれている。
……どかして通り抜けることは難しくなさそうだ(※判定不要)


このまま階段を上ってゆけば、潤の『病室』に辿り着ける。

あるいは階段を下って『受付ロビー/パーティーホール』に行くこともできる。
ゾンビたちの群れの背後に回り込み、古地ゾンビや救急車を調べにゆくことも可能だろう。
(こちらからならば強襲や隠密のチャンスがあるかも……?)

75太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/20(火) 23:32:48
「…………う゛っ、」

 こちとら平々凡々と生きてきた学生に過ぎない。
 ゾンビは辛うじて、よく出来たCGか作り物だと脳に言い聞かせて処理していた。
 しかし、砕かれた頭から飛び出る脳漿、リアルな腐臭には、さすがに削られる。

「全部、現実なのか……これ」

 誰にともなく尋ねる。

「潤……!」

 バリケードを掻きわけ、『病室』へと急ごう。

76エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/20(火) 23:49:33

「――――いいや、現実じゃない」
「これは“クソッたれな(Fuckin)”パルプ・フィクションだよ、少年」
「命やらなんやらはかかってるがね」

どうせゾンビ共には嗅覚も無いだろう。
腐臭を打ち消すかのように、胸ポケットから煙草を取り出して火をつける。
……その隙に、少年はさっさと先に行ってしまったが。

「あっ、待て少年!」
「蛮勇は死ぬぞ、“この世界”では!」

――――それは、“死亡フラグ”だ。
一服する間もなく、慌てて少年を追いかけよう。

77明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/21(水) 00:23:30
(面倒だなぁ)

現状は好ましくない。
愛されたくない、ストライクゾーンぎりぎりアウトの好みでないゾンビ。
まだ恋人のいる病室まで距離があるという事。

「千尋さん待って」

「危ないですよ」

追いかけよう。
愛する彼が行ってしまう。
後は愛するハーフとかが。

78太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/21(水) 22:52:52

「分かってるよ……!」

 エルファやデヴィットの冷静な態度に、声を荒げる。
 潤以外の相手に、苛立ちを表面に出すのは、いつ以来だろう。

「危ない、だなんて、百も承知だ……!
 あなたたちみたいに対抗する術を持たない人間が、
 この状況でどれだけ無力で、心細いかなんて……!!」

 ギリ、と、締め付けられるような痛みに、続く言葉は呑まれた。
 叫ぶ自分の声すらも、万力の如く神経を締め上げる。

 黙って、再び病室を目指す。問答の時間すら惜しいのだ。

79吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/21(水) 22:58:19
吉祥院の持つ『幼女戦記』は戦記の名の通り軍人が主役の話だ。
その一巻には無謀に突出する部下を切り捨てて死地に送らせてしまうというものが存在する。

つまり――――吉祥院諒歌はこういった突出しようとする行為にやたら冷たいのである。

「――――まあ待て、落ち着けそこのお兄ちゃん。」

ゴギリ。

太刀川の襟首をひっつかむ。勢いよく歩こうとしたときに掴んだので首をヤッてしまったかもしれない。

「気持ちは理解しようと善処するがここは敵地だ。単独行動は死を招くぞ?」

80藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/21(水) 23:02:19

―――なんやかんやで、窓から入ってくるのは私が最後となった。
つまり―――彼の悲痛な叫びを、そのまま無防備に聞く格好となった。

「と、いけないいけない。合流合流―――すいません、遅れました!」

ささくれ立つ心を押し隠す。
ああ、そうだろうね。みんなきっとそう思ってるんだろうし、きっと実際そうなのだ。
私にはわからない。たったそれだけが、私と他人を隔てる壁なのだ。

81『さらば海神号』:2018/02/21(水) 23:08:57
場所:『7F病室/船内ショッピングモール』
現在の汚染:2 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――

薄暗い階段を1段、2弾飛ばしに駆け上がる。
階段を上り切った先、入院病室の存在していた階層は『ショッピングモール』へと変質していた。

                ___________
                                 ̄ ̄ ̄                ____|_____|
                                                    /  |         |
                                                  /――| ――┐  |
                                                  l/ ̄ ̄| | ─┐|  |
_______________________________||     | |   │|  |__
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||.     |   │|  |広告
                            /{               /{.    ||  ̄  ̄ l ―┘| 「 ̄ ̄ ̄
    _  /{                    ∨∧ ________∨∧   ||.     |      |
{   /  ) ∨∧    (⌒⌒)(⌒)  (⌒). ∨∧                 ∨∧.  || ̄ ̄ ̄||      |
.Y⌒ \⌒ヽ ∨∧(⌒(⌒)(⌒⌒)        ∨∧ ________∨∧ |l. o   ||    /⌒`⌒^
∧__l_ ノゝ∨∧(⌒)⌒)              ∨∧                 ∨∧.|l .||   ||   (  八⌒
/∧○○ Y○ヽ∨∧⌒)⌒)(⌒)        ∨∧ ________∨∧ ̄|| ̄ ̄| (⌒Y⌒)(⌒)
//∧ ○ 人○○∨∧(⌒⌒)(⌒)⌒)⌒⌒)⌒)∨∧                 ∨∧ .||  ―┘|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .|
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ||___||   SALL! .|

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

廊下左右の壁には商品棚やガラスウィンドウが設けられ、様々な商品が陳列される。
食品、衣類、電化製品、スポーツ用品……etc.etc。

???:
「GO・GO・GO・GO!」「急げ!」

82『さらば海神号』:2018/02/21(水) 23:12:42

――――廊下右手の方角から、慌ただしい足音。
廊下奥の角から5人の人間が飛び出してくる……入院患者たちだ!
血濡れた消火斧や鉄パイプ、商品を満載したカゴを引っ提げて、こちらに逃げてくる。

さらにそれを追うようにして、ゾンビの群れが姿を現す!

潤:
「がんばって、防火扉はもうすぐそこだから!キャー!」
「あれっ……デヴィットに……チー?」

入院患者集団の後方、商品を満載したショッピングカートを押しているのは、君たちの友人・潤だ!
彼女のすぐ背後まで、ゾンビの群れが迫まりつつある。

83エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/21(水) 23:43:55

「――――勇敢だな、君たちのヒロインは」
「さて、そろそろ働くとしよう――――ダイスロール、『古強者アカヒゲ』!」

エルファの手に開かれた禁書が、そのページを勢いよく捲れさせていく。
発光――――中から現れたのは、赤い髭のドワーフ!


               _人_
          _,. -=≦ |. . . ≧s。.,
       _r≦__     |::...,. . . . . . .>- _
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    j:::::::::::::V:::::|:::::l:| /   |::::::: . . { i|::::;':::::/:::
.   /: ̄\::::|::::/::://    l|:::::::::.:::::Ⅵ:::{:::/::::::::
、__,.イ:-:ミ:::::::Ⅵ:/:::/ _ゞ'_ ィiト、:::::. .::::::\:::{::::/:
::|:::マ:ム:::::V::::厂¨   」:::::/ \::<. . . . ∨:{:::::;:
::|:::::|::::|::::::|:/==rf' ● }       { ●ー- マ:::/::
く_:/::::リ彡'   {'^ゝ --チ-   - ゝ ___, イ V\::
   ̄ /,. <:::::::::::::::{       }:::::::::::≧s。 `
   _/イ::::::::::::::::::::::::::`s。   ,ィi〔::::::::::::::::::::::::\
_,. -\., :γ⌒ヽ::::::::::::::::::::::ーく:::::::___:::::ト㍉::ム
::::::::::::::{ /|   | ̄ムイ ̄  |: : .`ヾ} . . . ` マト、 ::   『――――おお、エキストラが相手か!』
::::::::::::::}'::l|   |iト .,    | : : : : : ,. <:::::::::\:::.   『最近の“世界(システム)”は遊びの幅が広くていいのう!』
/7ア:::::::/    /:::::/::::> .., !: :,. <=ミ:::::::::::::::::::マ.  『ワシが若かったころなぞ、何をするにも賽の目を振ったものよ!』
. /:::> ´ ̄¨ マ:/::::::::::::::::::Y::::::::::::::\\::::::::::::::i
/::/ニ       Y:::::::::::::::::/::∨::::::::::::∧:::\::::::::|
厂)   ー─---{:::::::::::::::/:::::::∨::::::::::::::}::::::::∨:リ
 {--        :}:::::::::: /::::::::::::∨:::::::::: !::::::::::}:/::
  j ̄  ------〈V::::::::{::::::::::::::::∨:::::::::|::::::::::∧::
 人_         _/: V:::::{:::::::::::::::::::}::::::::/:::::::::::::::|::
   マ  - ´ フ:::::∧:::{::::::::::::::::::j/::::/ハ:::::::::::リ::
ム   ` ー< /:::::{:::∨::::::::::::::::/::}:/:::::::}:::::::::/Ⅳ
: : \_   __/V:{:::|::::::∨::::l|:::/:::::/:::::::::j::::/:::|


かんらかんらと大笑いする禿頭のドワーフは、酒臭い吐息を吐きながら担いだ大斧でゾンビの頭をカチ割っていく!

――――エルファ・由美・ガルフの禁書『ここは、冒険者の酒場』は、ファンタジー世界の冒険者たちが“答えの無い問題”について議論する物語である。
冒険に置けるスタンスの違いや、能力の活かし方。如何様にも答えがある問題について、酒場で冒険者が意見を交わす。
彼らの世界は極めてゲーム的――――“TRPG的”だが、中でもこの古強者アカヒゲは口を開くたび第四の壁を破壊し、古参のプレイヤーとして意見する。
エルファが『剣士ジン・ライヤ』でも、『傭兵ホークウッド』でも、『盗賊カルタ』でも『騎士シルヴィア』でもなくこの冒険者を象徴体としたのは、さて何の因果か。
それはエルファ自身にもわからず――――ただ、ドワーフの戦士が不可解な発言を繰り出しながら斧を振るうのみである。

84明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/22(木) 00:19:26
「最高の女性の一人だよ」

「だからこそ……『ブラッドライン・オブ・デュエル』!」

                  ゞミミミffrンリ ノノノィイ彡 ィ彡彡ノノf三ミ
                ,ィ'三≧ミミソリノ彡=-―=ニ、三彡彡彡ソノノノ
   な  守  俺    _ノノミソ `ヾツ'´        V三彡彡イノノノ
               ,ィ化ミ{-‐ ''"- 、` ー- -- -`"´ ̄ヾ三彡彡
   ら  護  が    (f彡「二x,ヽ  /` >- ―-- `、   ヾ三彡'
                 ヾ〈r==ヘ'、〈 f彡ミ三三ニ==、、   ヾ彡' /
   ぬ  ら          ,イ豺ーtュ、';  {!   ,.'二.,ニ=ァテ;     Xノ
                 =彡イリ` ==' }    'く`三´=彡″     /; ;{
        ね         ノノ!    ノ:..._,.. 、           / ; ;,に
                ノ,.イ人   (  ヽ__ 人        _ ,.ノ ; ; ;リ
        ば       巛fリリ下、`,ニ;´,.,.,  `    ,イ ̄ , ;,} ; ,;ッ" /
                 W〈(イイハヘ,;f^_ニニ、';、; ; , , / } , ; ; ;ノ''" /:,.
                   ∨ヘヽヽンヘ;,'、 ̄`ン'"⌒'; ; ; ;! ; ; シ'  /::;ノ:,
                 ヾゝ':::´〈::{:ハ;,`¨´   , ; ; ;ノ'"´  /:/:::ノ
                ,. :´:::::::::::::}::}::}X; ;';'; ; , , ; ;シ'  ,..ノ:::ノ:::/:::
               /:::::/::::::::::::{::{:::| `'ー'-'z'彡-‐ ァ´:::_ノ::_ノ:::/

「違うね。守るのは僕達だ」

『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』の表紙を飾る二人の男性は若きグレイシーの戦士である。
無精ひげを生やしたその象徴体とは似ても似つかぬ二人だ。
だがしかし、この男の持つ技術はグレイシーの受け付いた柔術テクニックである。
決闘の血統の名を明日華・デヴィットが与えたのは、この日系人が日本からブラジルへと繋がった柔術そのものを見たからだ。

男はゾンビを掴み、一人また一人と崩していく。
デヴィットも相手を崩し、固めていく。
相手を操作することでかち合わせ有利な状況を作りつつ、好機を逃さずへし折る。

「千尋さん! 千尋さん!」

85太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/22(木) 00:54:51

「潤! 潤、こっちdうぉおあっっ!!??」

 ゾンビの大群や空を飛ぶ少女は、まだ脳が受け入れていた。
 しかし、突然現れた、斧を振るう矮人! ゾンビに関節技を決める無精ひげ!
 この珍妙な現実には慣れてきたとはいえ、さすがに絵面のインパクトが強い!

 とはいえ、戸惑っている暇はない。

「こ、こっちだ! 早く!」

 せめて声で誘導しよう。
 潤以外の人間と面識はない。
 突如現れた第三の集団が、友好的な勢力であるということを示さなければいけない。



        Y Vソ           i  .|' ,乂.人′ `ヽ\
.       l 圦 丶         |  .|ヽ  尨 ヽ.   ¨´
       l .i  i 、 ‐ ´  /.::ル: | \乂_ 人
          i |  |l,_> , 。o゚_ イ .i iニ=- 、尨 ヽ        ????:『……、……』
          |_|  |二二i |}{|マ   .| |二ニニ>、_ 人
         .リ,|  |-=ニr' |}{| マ  .| |ニ<´=-- 、 ヽ
       .__イ-|  |二ニiー∧_∧ー‐i| :,二ニ\/'二ハノ
     /二/|  |二ニ| {:::::::::} ,/| |二二/ニニ∧ヽ
     iニム\|  |二ニ| ,〉⌒イ ∧| |二/ニ/ニニニ{人
     /l,ニ∧ |  |ニニ∧ i:::::::::|∧.:| |/ニニ,小二ニニ|尨ヽ
.    / ,},ニ∧|  ト、二∧'::::::::∧,ニ| |二二iニニニニ|乂_人

86吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/22(木) 22:23:49
「・・・?皆何かしらそれ。なんか人?超常的な何かって感じがスゴくするわ。」
「すごいのね、あなた達。」
                               -───-
                            イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
                              /:i:i:ii-=ニ二二二ニ寸:i:i:i:iム
                          /:/=イ:i:i:i:i:i:i:i:}:i:i:i::i圦:i:i:i:i:iム
                         ム:i|:i:i::i:i:i::ハ:i:i:i:i:ハ:i:i|_寸:i:i:i:i:i小
                         V:i:i:i:iハ:i:i:ムV:i:/ ハ小 V|:i:i:i:i:i:il
                             V:i:i{'¨ V ノイ   芋芋' |:i:i:i:i:i:i|
                           Vム 芋芋      ̄  |:i:i:i:i:i:i|
  _____                 ///Vム  ̄   `       |:i:i:i:i:i:i|
  |ニニニニニニニニニニニニ==ニ二ム        //// Viム    -    イ:i:i:i:i:i:il
  |ニニ/´  〉二ニ/ ̄ ̄ `寸ム     ///イ.  V:i:i≧ー- <|:i:i:|:i:i:i:i:i:ム
  |ニニニニニニニニく_rv'7¨X7ノ二ム  zイ_|///{   V:i:i:i:i:iリ 丁三寸|:i:i:i:i/:i:ム
  └──=ニニニニニニニニニヽ`Yニニニニニニニニニニニニニ V:i:/ニ/|三三:i|:i:i/<:i:∧ニニニニニ7
    寸二ニニニニニニニニY   |ニニニニニニニニニニニニニニイ[二(__)二]三|:イ: : : : : ><ニニニニニニ二()
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そう言いながらスカートから出してきたライフルでゾンビの頭をナスビのように砕いていこう。

87藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/22(木) 22:55:11

           - 、
           /    \
.        /   ⌒`ヽ \
     /         \Y
                   _ / \''"    ヽ, ‐-
              /⌒            ∨    \
              /     l      i:    ゚。      \
           /       !     |:.      ゚。:.       \
.          / /    /|       |:.      ゚。:..   ヽ ゚。
          / /    /.│     ト.       ゚。:.    ハ ゚。
       / /    /j ` 、  |  |ト、       ::..   / |   ,
        l, / !     、__ |   |  ¨「 ̄`            |  !
         / |    禾㍉  |   | ∨    l   |    |  八
.         /' │  |  }弌ノト、  | ィ斗冬㍗,   l  l   |   \
.           |  l  !  ノ  \|、 乂_ノ》    ′ ,Λ  |  ト 〜\
         八 │叺 ヽ     \|`¨  | /    jィト、    |
          Υ|   |  _        | /   / / \  |
              、   | 、 `      ..。イ/ / / /  j \(       『―――ふむ。』
             \ |イ::`ー┬  ''" :/イ/ /|    / ! ,\
           ,,ィi〔::::::\ ::::::::┴=¬冖ニrー/ / :|  // }/ 〉 `
        i《、_ニ=--―=¬冖¨ ̄  |!// .::::|  /    Λ
           マ!__     ,/′     |!==≠≠'¨/ 、   / ゚。
            マ ̄    / ヾ    /         Y     〉
.         Λ==  イヾ `     /          |!    Λ
        / /⌒\      /  /''"      `   |!    / ゚。
          〈 /    トー¬"¨   /.::            刈      〉



「どうかした?」

『―――いえ。あえて言うほどの事は、何も。』

こちらもゾンビに備え、象徴体を呼び出すが―――
出現した天使は、何やら意味ありげな眼差しで太刀川を一瞥した。
とは言え、それも僅かな間の事。すぐに状況への対処に行動を切り替える。

『屍人の群れは、彼の者らに任せて問題ないでしょう。』
『こちらは迷い子らの周囲を固め、退避を支援します。』

「ん、了解。」

入院患者たちの傍に控え、抜けてきたゾンビや不意の奇襲に備えよう。

88『さらば海神号』:2018/02/22(木) 23:24:58
潤:
「……えっ、えっ?」

千尋に引かれるようにして、潤と入院患者たちは防火扉へと駆けこんでゆく。
その背に寄り添うように立つ『像』に、気づいた者はいるのか。

『『Aaaaaaaa……!』』

殿に立つは4人―――禁書が開かれ秘められた力が解放される!

力強くかつ流れるような体術が次々に亡者をなぎ倒し、
大斧が振るわれるたび、銃声が響くたびにゾンビが一体、また一体と物言わぬ死体に変えてゆく。
この程度、君たちにとっては物の数ではない!


………いや、少々数が過剰かもしれない。
廊下右手奥の角から、新たなゾンビの一団が姿を現した。
戦闘音に釣られているのか……これは相手をしていたらキリがないかもしれない。

入院患者(男):
「何が起きてるんだ……?」
「急いでこっちに!防火扉を閉めるぞ!」

千尋と潤、入院患者たちは全員、鉄扉の向こうに避難を完了している。
この奥に逃げ込んで鍵を掛ければ、ゾンビたちもそう簡単には入ってこれないだろう。

89太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/23(金) 00:22:13



              『フッ……』


「さすが、昔っから往生際が悪いね……!」

 無事な姿を見た、その安堵で憎まれ口もこぼれ出す。
 笑みを浮かべる頃には、『何か』は陰もなく消えていた。

「なあ、これは鍵をかけてしまっていいんだろ!?」

 とはいえ、アドバンテージを握っているのは自分ではなく『彼ら』だ。
 こちらには分からない状況というものもある、独断は避けたい。
 鉄扉を閉められる位置に走り寄り、やはり誰にともなく確認を取る。

90明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/23(金) 00:36:29
「ん……しつこ……いっ!」

ソンビの首をひねって曲げた。
そのまま首に腕を引っ掛け、投げ飛ばして別のゾンビにぶつけていく。
楽しくなってきたのか口元には薄い笑みが見える。

「あっ……あっ……すごい……!」

「ごめん、潤……千尋さんから離れないでね?」

「戸は、僕は閉めてもらって構わないよ……!」

91エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/23(金) 01:30:59

「おっと、我々が入ってから閉めてくれよ!」
「私が“しんがり”だ。少年少女、さっさと中に入れ!」
「リッカ、全員入ったら私も飛び込むから、支援を頼むよ!」
『部屋に設定された“特殊進行(イベント)”かのう!』
「ああ、とすると――――少しマズいかもしれないが」

ともあれ前線で斧を振るい、ゾンビどもを押し留める。
他の連中が無事に鉄扉の向こうに逃げ込んだら、私もそちらへ逃げ込むとしよう。

「(『ゾンビモノ』の恐怖は、感染する不死者の群れ――――“ではない”)」
「(モンスター囲まれ、しかし籠城する限りは安全な閉鎖環境で発生する人間関係の軋轢)」
「(さて、妙なことが怒らなければいいが……)」

92吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/23(金) 22:13:42
無表情でエルファの横でゾンビの頭を砕き、脳症を撒き散らす作業を続けている――――

その顔からは何を考えてるか理解できず、ひたすらに無言だ。

93吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/23(金) 22:45:13
ああいや、ただ一言。

「・・・私の方が戦闘力が高い。手伝うわエルファ。」
「引き時は経験者のそちらに任せる。」

えらく事務的な、枯れた声でエルファに話しかけていた。

94藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/23(金) 22:54:51

「了解。そういうわけなんで各自、適宜足止めしつつ後退してくださーい。」

と呼びかけ、援護しつつしばし待つ。
しかし、一向に後退する気配がない。
何度か呼び掛けてみるが、全く動きがない。
具体的には吉祥院とエルファの動きがない。
この二人、片方が下がってから下がろうと思っているせいか全く動く気配がないのだ。

さて、どうするか? 藤代六花は選択を迫られた。

95藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/23(金) 22:55:37

       .ィ
.     //
      /  {   _.  -= ニ二 ̄¨> .
     、  ヽ '´          \ >''⌒i
       ア   / ,              `{ / ̄`ヽ
      / / .:/ ;         ト、 、 Ⅴ`ヾ  ∧
.     / / .: /|: /|:   : :./\: : :}_\. } :.、    }
.  _/ .:{ : /ィ==={ :   :.;' ィル'ヽ/¨¨`Ⅵ; :\   ;
  `ー-イ ヽ{'゙,ィ ==ム: : :{  ,ィ==、 }/: :ト、...>::{
.    |: : :} { 1: :}ム  :.、 {1:: :::} } |: : :|^ Ⅵ ! \
.    | Ⅳ ヾ 二 .ノ `ー┘ ヾ 二..ノ : : ;′ ':、 { ̄
      Ⅵ!      '___     .' :./-イ :.{ ̄
     圦       V::::::::::::}    .'.ル'  } :∧      はい、あと10秒で扉閉めまーす。
.     ノヾ}≧=-,---`ァ- '--=≦'ィ゙リ /\_\
     ̄  \/ \/i======i Ⅵ ー''´ ̄        10,9,8―――
            / {__|__ }:、∧
              / | ┬--- | マ.ム
          /\j-┴---∧ ノ--}
            ヽ/--^----‐\- ′
            ̄「:::7-ャ:::T´
.               |-,′  マ-|
.             __レ____ヽj_
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


―――3秒だけ考え、強硬手段に訴えることにしたようだ。
いいからさっさと下がれ貴様ら。窓からたたき落とすぞ。
とかなんかそんな感じのオーラを鉄扉側から感じるぞ。

96エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/23(金) 23:00:41

「よぉし撤収!」
「HAHAHA、時間制限マスタリングはプレイヤーのストレスの元だぞぉ!」

最後に斧を大きく振り回し、それを合図に撤収する。

「まったく、年上のお姉さんとしては最後に退きたかったんだがね!」

97『さらば海神号』:2018/02/23(金) 23:02:24

入院患者(男):
「ああっ、閉めろ!全力で押せーーーっ!」

『―――――ガシャアアァン!』『ドンドンドンドンドン……!』

全員が壁向こうに避難したところで防火扉が閉じられる!
遅れてゾンビたちが扉に激突し壁を叩く音が響く・……
しばらくすると諦めたのか、波が引いてゆくようにうなり声は遠ざかってく。


潤:
「―――――――――」
「あっ、デヴィット!?血が付いてる!怪我してない!?」

千尋の側で放心していた潤だが、すぐに気を取り直しハンカチでデヴィットの返り血を拭いにくる。

「……はーっ、ギリギリセーフ!ハラハラしたーっ」
「ちょっとみんなどこから入って来たの?大丈夫だった?」

ゾンビの餌食になる瀬戸際だったというのに彼女の瞳に恐怖の色はない。
むしろ、絶叫アトラクションに乗ってきた後のように、興奮で表情が上気している。

98『さらば海神号』:2018/02/23(金) 23:25:19

潤:
「……そっちの人たちはデヴィットかチーの知り合い?」

女子三人組の存在に気づき、デヴィットを盾にするように背後に回る潤。
(派手なファッションをしている彼女だが、人見知りする性格なのだ)


入院患者たち:
「食料調達の人たちが帰ってきましたよー!」
「生鮮食品、缶詰、浄水フィルター……これでしばらくは持ちこたえられそうだな」
「なんだこのカート?娯楽用品ばっかり積んで帰って来たのか!」

防火壁の内側の廊下―――潤の病室の側だ―――には、入院患者たち十数人が集まっている。
奥の方では、ショッピングモールから持ち込まれてきた商品が山と積まれている。
ここが彼らの避難スペースなのだろう。


   ,'  ゙、       /'    ノ l
 .  f、  ノヽ、   _./: ノr=-‐'"   !
 .  l 「ヽ : : `¨ ´: :/': : : i:l   l
 ... l !: :《 : : : i : : : ヽ>_:,.:j l  /¨ヽ
   ,.、ト.、'<: /:l : :_ノ '∠: j: :L/: :/: i        「まぁ落ち着いて。安全な移動のルートは見つけました」
   ヽ:V:'弋ラゥ⊥レィ'ヽヒソ: 、: : : : ):リ
    i:l: :` ̄: l:、: : : : ̄ : : i: : /:/           「商品を取りにいく機会はいくらでもありますよ」
    `ハ : : : :,': :ヽ : : : : : : :! : l‐'ソ
     `'; : : :ヽ-ァ : : : : : : : : !:l: :iヽ
       ハ : :-、_ ニニ : : : : /:/ :リ i、        「さぁ、並んで。まずは今日分の食料を均等に分け合いましょう」
       ヽ ー:-  イ: : :/ : :i :/ .i::\
        ト、: : : : : ;.イ : : : //  ';:::::::      「慌てなくても大丈夫―――優先すべきは結束です」
       /::/ ̄ ̄: : : : ;.イ /   〉::::
 .     /:::::ヽ`¨ニ ¨ ̄  /   /:::::::
        ,'::::::::::ハ       i   /::::::::::
        {::::::::::::ヽ、    ,,.. <:::::::::::::::::
 .     〈::::::::::::::::::`::::¨´::::::::::::::::::::::::::::::

少し離れたところでは、入院患者の集団を取り仕切り、食料の分配を始めている男がいる。
一見して日本人ではない聖職者風の男……この病院の来院者の中ではやや浮いた印象を覚える。

99藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/23(金) 23:41:55

「―――あなた達が粘った分だけ余計な危険が増えたんです。」
「片方が下がったら〜とかじゃないんですよ。両方可及的速やかに下がれって状況だったんですよ。おわかり? わかってない? わかれ。」

一方その女子三名の一人である私は、残りの女子二名にお説教をかましていた。
とりあえずね、切迫した状況で無駄に時間かけさせたのは罪です。許しちゃおけねぇ。
これを機会に、指揮系統を確立すべきかもしれません。現状バラバラですし。

「―――と、すみません、お見苦しい所を。」
「聖ビブリオ学園高等部の藤代六花です。生徒会庶務やってます。よろしくお願いします。」

とりあえず学園の先輩(だと思う)が相手だし、礼儀正しく自己紹介しておこう。

100吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/23(金) 23:48:24
「削れる時に削るのも必要よ。」

何らかの手段で逆さづりにされながら無表情にそう返そう。

「とりあえず情報を頂戴。ここは病院でしょう?」
「患者がこんな環境で長く持つとも思えない。とっとと根本を狩って撤退しましょう?」

101エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/23(金) 23:53:39

「そうは言うが、素人に最後尾を任せるのもカッコつかないだろう?」
「……まぁ意地を張ったのは認めるよ。悪かった、先輩」
「怒るキミもチャーミングだが、命に代えられるものじゃあないからな」

ファイラーとしては、リッカの方が先輩だ。
素直に非を認めよう。若干釈然としないが。

「ああ、同じく聖ビブリオ学園大学部のエルファ・由美・ガルフだ」
「デヴィットとは、まぁ知り合いと言えば知り合いか」
「あまり深い仲でもないが、青い目として多少交流がね」

同じく、少し嫌そうに自己紹介をしよう。
唯一大学部に通う人間と言う意味では、自分が一番浮いているだろう。
改めて、先ほど吸いかけた煙草を吹かし……リッカに耳打ちする。

「(まずいな。“神父”だ)」
「(あまり悠長にはしてられんかもしれんぞ)」

……ゾンビモノに置いて、宗教家は“マズい”。
あまりにも決まりきったお約束だ。セガールの娘を攫った悪漢の末路と同じぐらいに。
まぁ、だからこそ裏をかいたシナリオなのかもしれないが……

「……『原作』を読みたいところだ」
「どこかに落ちてればれば幸いなんだがね」
「残念ながらダイス目は悪い方だ。幸運(ラック)ロールには期待できんか」

102太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/24(土) 00:03:23

(藤代さん、素はああいう感じなのか……)

 若いのにしっかりしてるなぁ、と遠巻きに見つつ。
 人見知りの潤は、デヴィットに投げておけばいいだろう。
 事情に明るいであろう専門家三人は、込み入った話があるようだ。

 自分には出来ないことがある。それは分かっている。
 自分にも出来る役割に就く。無能は、不可能の証明ではないのだ。

「すみません……僕たちも、ゾンビから逃げてここに来たのですが」
「食料を分けてはもらえませんか。それと、情報の共有も」

 神父や入院患者たちの方へ向かう。
 自分が通ってきた場所の状況などを簡単に伝えたい。

 エルファたちのことは、……念のため伏せておこう。
 こっちもよく分かっていないし、余計な混乱を招くのもよくない。

103明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/24(土) 00:08:01
「潤。よかった。ありがとう……」

(過剰なボディタッチは他の人が恋人なんだと思ってしまうな……全員と恋人になりたいし……)

頭を撫でるだけでやめておこう。

「千尋さん大丈夫ですか?」

104『さらば海神号』:2018/02/24(土) 00:42:48
潤:
「う、あ、よろしく……2年の音斑 潤……」ゴニョゴニョ

蚊の鳴くような声のあいさつが帰って来る。


神父:
「えぇ、ここにあるのは潤くんの取ってきた食料ですし、皆さんの助け合っての恵みです」
「どうぞ持って行ってください。量には余裕がありますから」

「情報ですか。我々もまだ状況を測りかねていまして……」
「食事をとりながらゆっくりとお話ししましょうか」

潤:
「ならフォアグラ缶!フォアグラ缶貰いますね、バックマンさん!」
「食事は豪勢だよぉ〜……見て見て、ジャーン。生ハムの原木取ってきた!」

遠慮なく神父―――バックマンに注文を付けながら食料を受け取る潤。
エルファや六花への対応に比べ、こちらの神父には随分と打ち解けている様子だ。


―――神父、『ゾンビ物の法則』『お約束』を連想させる存在だ。
どこか浮いた雰囲気……もしかすると彼もパーティー服のゾンビたちと同じく、
禁書の影響で変質したか、0から湧いてきた存在なのかもしれない。

さて……このバックマン神父という名前や領域を見て、思い当たる過去作品はあっただろうか。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】:原作看破
[一般知識]で成功数3/4(段階で情報開示)

105藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/24(土) 00:54:47
[一般知識]はレベル1。
とりあえずアクロバットダイスを2個入れて、判定回数を5回にしてみましょう。期待値的には通るはずですが……

diceBot : (5D6) → 15[3,2,3,1,6] → 15
diceBot : (2D6) → 7[6,1] → 7

……駄目ですね。成功数2です。1足りない。

106明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/24(土) 01:02:38
「えへへ……」

「えっと、僕は明日華・デヴィット」

「えっとね……」

記憶『大金を手に入れた』を2喪失。
<アドバイス>を行う。
ダイスを1個を振り足す。

diceBot : (1D6) → 1

1

「その……よろしくね!」

もじもじしちゃった。照れ屋。

107明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/24(土) 01:14:25
「潤すごいね。あとでみんなで食べよう」

「あ……みんなといるのがしんどかったら千尋さん達と3人でもいいよ? もちろん、二人きりでも」

[一般知識]レベル1。アクロバットダイスを2個追加。
diceBot : (5D6) → 20[6,6,2,2,4] → 20

成功数3

リロール
diceBot : (2D6) → 2[1,1] → 2
diceBot : (2D6) → 2[1,1] → 2

「……神父様?」

「たしか、どこかで?」

108『さらば海神号』:2018/02/24(土) 01:16:51
六花は……駄目だ、思い出すことができない。
あるいは記憶の喪失が始まっているのか?
この物語に取り込まれつつあるのかもしれない。(汚染2→5)

汚染5に達したため汚染チャート
diceBot : (1D6+2d6) → 3[3]+9[4.5]  → 全員の「喪失」「トラウマ」に1ダメージ!

潤:
「焦らなくってもいいって、食料は数年は持つっていうし」
「娯楽用品も山ほどあるから退屈はしないよ……ハム食べる?夢のまるかじりしない?」

109藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/24(土) 01:21:16

「状況を選べと言っているんです。保護対象を抱えた状態でやる事ではありません。非効率的です。」
「エルファさんもエルファさんです。ああいう時は首根っこ引っ掴んででも下がらせてください。下がらないと区切りがつかないんですから。」

ゾンビ・パニックにおいて、ゾンビは基本的に無尽蔵であり、どこからともなく湧いてくるものだ。
そう考えるなら、あの状況下で戦闘を続ける意義はなく、それこそ悪手以外の何者でもない。

「あ、これはどうもご丁寧に。」

「ペットを愛していた」から2点喪失し、《天よりの施し》で振り足し。
diceBot : (2D6) → 10[4,6] → 10
成功数2を追加。計5成功。

110『さらば海神号』:2018/02/24(土) 01:28:24

嵐の船、ゾンビ物――――思い出した。
少し前にネットニュースか何かで話題になった本だ。
物理書籍の発売は今から数日前……デヴィットたちはまだ入手していない本ではあるが……

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ―
●成功数3
書名:Oceanus(邦題:ゴーストシップ -絶対絶命客船-) 出典:オリジナル
作者:スティーリー・ラング 形態:ハードカバー/電子書籍

概要:
アメリカの有名ホラー作家スティーリー・ラングによる小説作品。
エンジントラブルで漂流を開始した豪華客船を舞台としたゾンビホラー。
主人公のバックマン神父たちが、乗客たち精神的支柱となり苦難を超えてゆく物語。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ―
●成功数4
備考:
邦訳は、奇訳・誤訳で有名な翻訳家が担当することが告知されており、
出版社前でファンによる抗議デモまで行われた。
発売日を迎えフタを開けてみれば案の定な出来だったという。

日本の書店での『物理書籍』の取り扱いは邦訳版のみ。

熱心なファンは海外から言語版を輸入するか、
【電子書籍サイトで配信されている英語版を読んでいる】という。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ―

111『さらば海神号』:2018/02/24(土) 02:04:29

――――この神父の顔、見覚えがあるはずだ。
書店のポスター、平積みされた本の表紙絵の主人公の顔にそっくりなのだから。


バックマン神父:
「この騒動が発生してどのくらいの時間がたつのか……」
「記憶は定かではありませんが言えることはひとつです」

「今は耐え忍ぶ時です。我々の安寧はここにあります」

潤:
「住めば都だよ。むしろ好き放題出来て、ちょっとスリルもあるし」

禁書使いが力を解放した時、現れる象徴体の多くは『物語の主人公』だ。
たしか原作はA4サイズのハードカバー本だったが、近くにそれらしい本は見当たらない。
完全に暴走して独り歩きしているのだろうか?

112藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/25(日) 23:41:05

(とは言え参ったな、ゾンビ・パニックで牧師、それに漂流船―――そんな作品あったっけ?)
(―――単に知らない作品なのか、それとも記憶が消えてるのか―――自分じゃ判断がつかないのって困るよね、本当。)

禁書使いにとって、記憶とは非常に危ういものだ。
単に知らない事なのか、普通に忘れただけなのか、それとも禁書の力を奮う代償として失ったのか―――
それは、当人にとっては推し量りようのないことだ。

(被害者にとってここは“海の上”。安全が確保できているのなら、あえて危険を冒す理由は全くない。)
(そんな理由があるのは、ここが“海の上”ではないと知っている私達だけだ。)
(つまり―――今この場において最も空気を乱す要素は、他ならぬ私達に他ならない。)

(けれど―――このまま汚染が広がれば、禁書抹消隊が動く事態にまで発展しかねない。)
(それだけは絶対に避けないと―――)

思考が空転する。
この状況下で大人しく合流し、そのまま難民生活を続けるわけには行かない。
どうにか行動の自由を確保し、禁書を探し出さなければならないが―――

113明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/26(月) 00:41:06
「ん……そうか」

思い出した原作の情報について他のメンバーに伝える。
自分は禁書事件などには詳しくないが情報が大事なのはわかる。

「ねぇ、潤?」

「Oceanusとかゴーストシップっていう本、知らない?」

潤に耳打ちして聞いてみる。
彼女が入院中に読んだ本にあるかもしれない。

114太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/02/26(月) 01:32:33

「あー……つまり、ここは」
「そのゾンビホラーの小説の中……ってことか」

「……『大変』だな、それって」

 不慣れもあって、かなり噛み砕いた解釈をした。
 状況への理解度は、他の入院患者に毛が生えた程度のものだろう。
 禁書による汚染とやらが将来的な危険としてあるとはしても、それをどうにかするのは『彼ら』なのだ。

 耳を傾けはする。
 彼らの指示にも、出来る限り従うだろう。
 潤を探す道すがら、助けてくれたのだから。
 でも、そこから先は、自分には関係ない。どうにもできない。一先ず今は、この場所はきっと安全だ。

「潤、太るよ。エクレア食べたばかりだろう」
「フォアグラはこっちに任せな。ガーリックバターなんてないかな」

 あからさまに気を抜いて、食料の山へと近づく。と、

「っ、つ…………」

 頭痛。
 ひときわ大きな波が来て、何かを失くしたような軽さが残る。

115エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/26(月) 02:21:40

「……ふむ」

先ほどから思っていたが……このチヒロとかいう少年、禁書の汚染に抵抗している。
才能か。
あるいは……いや、口にはすまい。

「…………しかし、マズいぞ」
「電子書籍だと?」
「ああ、確かにそうだ。その通りだろうさ」
「だが、それはつまり……“この病院の中の、あらゆる電子機器が禁書かもしれない”ということだ」

各人が持つスマホやタブレットはもとより、病院内のPCなんかもそうだ。
職員の私物だってどこかにあるかもしれない。
そんなものを、全て探せと?
――――ゾンビが徘徊する中で?

「せめてあらすじがわかればいいんだが……」

自前のスマホを使い、英語版の電子書籍を購入できないか試したい。
が……どうせ繋がらんだろうな。クソッ、だから電子書籍は嫌いなんだ!参照性が低いし!

116吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/26(月) 22:37:48
「ふむ・・・」
「とりあえずまずすべきことは一つじゃない?」

ジャキン!と銃を構え直す。

「入院してた患者がいるんでしょう?こんな場所で長々いるのは看過できないわ。」
「外もコイツラだらけということはない・・・少なくとも、私は『ゾンビがいない場所』からここに来た。」
「『出る』わよ。全員で。吉祥院は弱った民を見捨てないわ。」

禁書がこの状況を作り出すと言うなら話は早い。
禁書が作り出したこの状況を破壊にかかり――――対応するところを、叩くだけだ。

吉祥院諒歌には知識はない。だが、知識がないなりに今まで戦ってきた経験がある――――!!

117『さらば海神号』:2018/02/26(月) 23:13:23

潤:
「エクレアって“いつの話”よ?今日は走り回ってカロリー消費したからいいの!」

「なーんか、小学校のころ台風で休校になって一日中遊んだ時のこと、思い出すよね」
「チーの家に遊びに行って、帰りに道が水没してて、泊まりになって………」

いつも通り――あるいはそれ以上に――機嫌のいい様子の潤だったが、
デヴィットが『Oceanus』のタイトルを口にすると、一瞬固まる。

潤:
「そんなもの、知らなっ――――いや、ラング新作のクソ翻訳でしょ?」

「発売日一昨日くらいだっけ?入院してたから買いに行けなかったんだよね」
「翻訳の評判は掲示板で見たし………あっ、買ってこなくていいよ!英語版、密林(アマ)で買うし!」

キミが貸して回収した本や、彼女の読書タワーの中にも『Oceanus』のタイトルはなかったと思う。



スマートフォンを確認すれば、電波状況は0と1との間を揺れている程度だ。
ただし、その端末がマキシマソフト製なら、ダウンロード状況を示すマークがチリチリと回転している。
これは、重い―――通信速度が凄まじく重い!が、わずかに動いている!

『〈接続にかかる時間が長すぎます〉』ピコン

キミたちが所持している端末のスペックでは、とてもではないがネット検索はできそうにない。
【よりスペックの高いマキシマソフト製の端末や環境があれば】、検索や外部との連絡もできるかもしれない!

118『さらば海神号』:2018/02/26(月) 23:29:39
「―――――――ここを『出る』?」

諒歌の宣言に、避難所じゅうの視線が集まった。
賑やかな夕食風景から一転して、場は静まり返っている。

一様に感情を失った瞳が来訪者の5人に集まっている。


潤:
「必要なものは………全部、揃っているでしょう?」


バックマン神父:
「……この嵐の中、死者の群れの中でどこに急ぐというのですか」
「いたずらに根拠のない希望を口にし、和を乱すべきではないよ」

「不用意に出入りして防火壁内にゾンビが入るともわからない」
「決められた商品回収以外の時間の出入りは、謹んでもらおう」


潤:
「今日はいろいろあったしゆっくり休んで……明日でいいでしょう?」
「――――――――さっ、食事にしよう!」

潤が沈んだ空気を払うように声を上げると、他の避難患者たちも食事に戻ってゆく。

119エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/02/26(月) 23:51:13

「……わかっただろう?」

吉祥院の肩を叩く。

「これが、“ゾンビモノ”であり……“禁書災害”だ」
「勇敢なのは結構だが、“文学的”にやらなくちゃあいけないのさ。厄介なことにね」

ここはもう、相手の腹の中だ。
もちろん、相手が定めたルールに逆らうことも時には重要だが――――

「隙を見て我々だけで外に出て、質のいい端末を探そう」
「どう動くにせよ、原作(シナリオ)を探るが定石だ」
「……彼らを救うには、それしかないのさ」
「彼らはもう、このシナリオに飲みこまれたNPCでしかないんだから」

最後の言葉は、デヴィットとチヒロにも向けて。
助かりたいなら、助けたいなら、戦うしかない。
でなければ、全てが消えるだけなのだから。

120藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/02/27(火) 00:25:44

「今の彼らにとって、ここは“漂流中の船の上”なんです。外に出たって、あるのは海だけなんですよ。」
                              ・ .・ .・ .・..・ .・ .・ .・ ・ ・ ・
「―――いえ。汚染の深度によっては、もう実際に海の上になってるかもしれません。」
「我々のすべき事は脱出ではありません。元凶である禁書を探し出し、無力化することです。」

他の避難民にはなるべく聞こえない程度のボリュームに抑える事も忘れない。

先程の音淵先輩の反応は少々気になるところだが、知り合いでない私がつつくのも憚られる。
その辺は知り合いに任せるべきだろう。適材適所だ。

とりあえず、私のタブレットも回線速度はガッタガタだ。むしろよく繋がるもんである。

  イ レ イ サー
「禁書抹消隊が動く前に、なんとか元凶の禁書を見つけて封印しなくてはなりません。」
「とは言え、現状は動くに動けませんし―――とりあえず、記憶の状態確認でもしておきましょうか。」

「えーと日記日記―――」

とりあえず、マメに日記とか手記とかで記憶の状態を客観視する事にした。
禁書の力の反動―――記憶の喪失と変質については、既に先輩にも教えてある。
これは禁書領域内の一般人とはまた若干性質が異なる、と言う点についても。

121明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/02/27(火) 00:50:31
「女の子がクソなんて言ってはいけないよ」

「『ライ麦からシュリンプフライを作る芸術的な調理』と呼んで欲しいな」

潤にそんなことをいう。
しかし彼女が持っていない本ならば彼女が今回の件に深く関わっていることはないのかもしれない。
であればある程度彼女から離れていても大丈夫だろう。
精神面的な意味合いで傍にいる必要があるかもしれないが、デヴィット的にはそこまでウエイトを置くことではない。

「弱いところも含めて彼女は強い人ですね。千尋さん」

「……エルファさん、エルファさん」

「僕は素人だから頼りにさせてもらうよ」

にっこり笑って見せる。
言葉に裏はない。彼女の言葉に納得もしている。
仕方のない事だ。なんとかせねばならない。
愛されるために動くしかない。

122吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/02/27(火) 20:44:14
「なるほどねえ・・・物語だったのね、この現象。どおりで本体が大体本の形をしていると思ってたわ。」
「正直『こう』なった時って洗脳されてると思って全員ブットばしてたから・・・」

悪いことしてたわね、と肩をすくめる。
要は読書どころじゃない状況にして怒ってきた禁書をぶっとばすというやり方で今までやってきたということなのだろう。

「今までの私だとこうなってた時点で手遅れとして全部薙ぎ払ってたわ。」
「救える手段があるというなら願ってもない話だけど・・・やり方が、あるのね?」

123太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/01(木) 00:06:26

「―――――――、そうか」

 脳が理解を拒んだ数瞬だけ、固まっていた。
 エクレアを食べたのは、ほんの数時間前の話のはずだ。
 一度には受け止めきれない絶望を、徐々に、時間をかけて徐々に咀嚼する。

 ちょうど、あの日のように。


「それは、うん……困ったな」


 他人が望む、『普通』である。
 それは、潤とデヴィットが付き合い始めた日から、太刀川千尋が自らに課した呪いだった。

 特段、人より劣っているとは思わない。
 要領は良い方だったし、頭が鈍いわけでもない。
 何を任されても、平均以上には成果を出すことが出来た。

 そして、そこから先にはどれほど努力を重ねても、届くことはない。

 『特別』には、なれないのだ。
 理不尽に抗えるような力は、持たぬ身なのだ。
 だから、『特別』をしてはいけないのだ。
 執着してはいけない。過度に欲してはいけない。

 だって、そうじゃなければ、潤は、


「そうだね、デヴィット。よく分かってる」

 常の千尋であったなら、彼の言葉にこれほど親しみを込めて返すことはなかっただろう。


「悪い空気に縛られない強さがある。新しい環境に馴染める強かさがある。
 アイツは、独りで遠くまで飛んでいける、渡り鳥みたいなやつなんだよ。だけど、」

 彼女は此処で、何日を過ごしたのだ。
 何日を奪われた。何日、僕と彼女はかけ離れた。誰が盗んだ。


「怠け者だからね。ずっと飛び続けることは出来ない」

「『止まり木』が要るんだよ。お前みたいな」


 『普通』に。他人が求める、『普通』の殻の中に――――

124太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/01(木) 00:07:15






                 <¨¨´           `ヾ {  /
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                イ   }/||  /     /     j′::::::::::::::::ト
                   |    { リ__         ___,,.. |::::::::::::::::{    「でも、ここは鳥籠だ。アイツを飼い殺すための」
                 __|/   八   `ヽ     /    乂:::::::::::ハ、
            ィ´ ∧{  .{ /芹ミ   ヽ   ィ芹ミヽ ,イ::::::::/: : \    ――――常人ならば気の狂うほどの激昂を、押し込める。
           //    ハ} | 丶弋(ソ        弋(ソノ / |:::/ }: : : : :ヽ
             //    { :∨}   ¨         ¨     レ  /: : : : : : }\   「それは困る。鳥は、空を飛んでいるべきだ」
         //     \  '.       {        / /: :}: : : : :..:‘,:\
          / ′        ーヘ                /イ: : : :} : : : : : : : い: }
        {  }  /     : : :入     __ __     , :、: : : : : : : : : : : : : : } /.′
         / {  \′   : : :/   \  ´   `   /   \: : } : : : : : : : : //\
       ′ \   \ : //    '. >  __  </      }ヾ}: : : : }: : /: /: : : }
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125『さらば海神号』:2018/03/01(木) 00:25:46

潤:
「ゲームとかも取ってきたけど遊ばない?今日はいい?」
「…………時間はいくらでもあるもんね、おやすみ」


食、娯楽、遊び相手、そして腐らせるほどの時間。
鳥籠の中の自由――――まさしくここは怠惰の園だ。


夕食が済めば入院患者たちは、それぞれの病室に帰ってゆく。
防火扉の前にはバックマン神父と数人の見張りが付くことになるが、
避難梯子を利用するなりして、このフロアから抜け出ることはそう難しくない。


君たちが【高スペックなマキシマソフト製パソコンや通信環境】を求めるなら、
1Fに降りて、事務室や診察室――ゾンビの溢れる受付ロビーを抜けた先――を探すことになるだろう。

……あるいは、潤たち入院患者に対し【さらなる追及を試みる】かだ。
この場には物語の主人公・バックマン神父が存在している。
誰かが大きなカギを握っているのは間違いない。

ただし、物語の中心に飛び込んでゆくならば、それなりの『覚悟』が必要だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――
●現在の手掛かり(移動先)
・『病院ロビー/パーティホール⇒職員室』
・『避難所/追及』

126『さらば海神号』:2018/03/01(木) 01:07:34

場所:『病院ロビー/パーティホール⇒職員室』
現在の汚染:5 アクロバットダイス:6
――――――――――――――――――――――――――――――
君たちは死者がひしめく病院1Fへと戻ってきた。
案内板を頼りに部屋を突き止め、途中でゾンビに追われながらも、なんとか病院事務室に辿り着く。

この辺りは船の『ブリッジ』に相当する空間になっているようだ。

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      \.:.:.:.:..:Vi:i:i:i:i:i:i:i∧巛巛《(|| \ \巛/.:.:.:.: .: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  ,,-─-ミ     ∧::/
        \.:.:.:.\i:i:i:i:i:i:i:∧巛巛',||  \ \.:.:. :.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /:::::::::::::::::::::`丶、 /::::/
        〈:\.:.:.:.\i:i:i:i:i::∧巛巛||    \ \/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://{ 

床のところどころには、乾いた血だまりが残されているが死体は見当たらない。
やつらがいつ戻って来るかはわからない……急いで使用可能なパソコンを探そう。

――――――――――――――――――――――――――――――
●【挑戦可能な判定】通信可能なパソコンを発見せよ
[発見]:必要成功数6(協力判定)

127太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/02(金) 00:54:59

「高スペックのPC、とは言ったって、なぁ」

 ITの知識など、情報の授業で教わる以上は備えていない。
 ましてや、知識として知っているのと、それを使えるかどうかは別問題だ。

 一台一台、接続して回るのか? ……非効率だ。
 運よく最初の数台で当たればいいが、時間の経過とともにリスクも増える。
 この四人しか戦況を打破できない。
 だからこそ、有事に備えて無駄な消耗は避けたい。


『……凶器の刃物を探すのに、いちいち切れ味を確かめることはないでしょう』


「……違う。重要なのは、【その刃物が人を切ることが出来るか】じゃあなくて、」
『【使われた痕跡があるかどうか】。そして、それが特別な用途に使われる道具なら、』
「業務の混同を避けるために、他の道具からは隔離する……!」

 つまり、使用形跡があって、かつ孤立している機器だ。それを探す。


 『発見』で判定。『予告状』を使用。
 『何かに情熱を注いだ』記憶を1点喪失、予告は1成功。
 diceBot : (3D6) → 13[5,2,6] → 13

 立花の『天よりの施し』を受け、判定追加。
 diceBot : (2D6) → 10[5,5] → 10
 diceBot : (2D6) → 7[6,1] → 7

 成功数5!


          l         .′    ,:′     /     '.
           l         l       /       .′     l
          l      l   |    /   ./  │       |
.           l       |   │    .′   /     |      |
           l   l    l/⌒゙|     |   /‐-  /|  /   ,’
              l │  { ー|     L....厶____/`l  /   /
           l ,゙      て|│  |  `マ¨¨ア7ヾ‐-ミ/       『……とまあ、彼に私の声は届いていないのだけれど』
              l/      \_|│  |     \{ジ  {`
          . ′     /|│  |                     それは、記者とも探偵とも言えぬような出で立ちの女だった。
          /    __xく  |│  |           . '′          冷たく鋭い目と、どことなく苛立っているような無表情の。
.       /   ..<K/  \|│  |      ‐ァ'′
.       /   、くKKK〈     .|│  l> .   /|}k、
    /     /KKKl<K}k、   |│  | KK「´  KK}k、         『頭の中では、あれほど言葉を交わしているのに。
   ,:゙      ,゙KKKKKKK}k、 |│  | KK|   KKKK}k、         無意識に私の認識を拒むほど、自分の才を認めたくないのかしら』
.  /      _{____KKKKK}k|│  | Ⅵ<|   |二二¨ ̄
 /  ..<l<KKKKK ̄ ̄´"'<|│  |.  Ⅵ|   KKK> .        語りながら、四人に視線を向けて、黙礼する。

128藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/02(金) 01:58:28

        / /             \ `,_
        / /               ,, -∨"¨ ⌒  < ー- 、       , }
.     / /           /⌒/  /⌒ ヽ      `〜、 \`ー-   ,ノ /
     / /         -‐''"/    、    \         \\ ー''" ,
.    / /        /   /     Λ       \       、\_/
   / /        /   /     /| \      \        、 \
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      \ __ j   /  |   |  乂;;;;シ\   、 イ"巧テ㍗  ∨、 Λ    \
        \  |   /  .|  |:,      ト、 \ 乂::シハ    ∨、  Λ
          `‐-|  '__,斗   |Λ       j:.  `〜- "" /Λ   ∨、  Λ
          | l    |  从 \          /| Λ   | 、   l`ー-
           、{     |  { r( \ ` `   ,。<ヽノ/ Λ  |  、  |    『―――成程。』
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          ,,  -‐ ''"     \ " /⌒\ `  /   ̄¨〜, / /
         / 、           >〈 /⌒ 、 〉-< - 、       //〜、
        j  ヽ       //ヽ < \ / >。.// \\        }


調査の手伝いをしていた天使は、一言そう呟き、軽く会釈するに留めた。
天使とは元来、ヒトの営みに干渉しないものだ―――よほどのことがない限りは、だが。
主も何かを察したのか、あえて口は出さなかった。
それはきっと、当人と周りの人間が解決すべき問題だからだ。

《天よりの施し》のコストとして“ペットを愛していた”記憶から2点分喪失。

[発見]
diceBot : (3D6) → 11[3,2,6] → 11
成功数1を追加。とりあえず最低限必要な成功数は稼げた格好だ。

129エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/03(土) 23:50:55

では発見で……

diceBot : (2D6) → 4[2,2] → 4

リロール!

diceBot : (2D6) → 5[2,3] → 5

……0成功です。



「HAHAHA、ちなみに私はこういうのからきしだぞ!」
「<目星>には振らない主義でね!」

というわけでさっぱりだ。
推理は、頭のいい後輩たちに頼るとしよう。

130明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/04(日) 00:27:24
[発見]
diceBot : (2D6) → 7[4,3] → 7

1成功

「……」

「あ、エルファさん、なんかしゅっとしました?」

131『さらば海神号』:2018/03/04(日) 22:45:15
【成功!】
ブリッジ内での捜索が始まってすぐの事。
千尋が超常的感覚の導きに従いブリッジの一角へと足を進めれば、
マキシマ製の最新型ノートパソコンを発見できる……問題なくインターネット接続できそうだ!

だが、その喜びもつかの間。
5人の背後でブリッジ入口の扉が開かれ、数体のゾンビが入り込んできた!


     ゙'r'~" ゙;: ̄    r,-/
     ト-'" :i イ''l   ‐'',!
       Yrトfr、 jリ  /  l
      ト^^^' r : / ・:!
       ゙レ,i-‐''" :"・.l
         l r'"..'":〉`>、
       /レ!:v / ./ ,;>、__             古地ゾンビ:
      ∠ / l V',.r‐'" / ,.r<__               「ヤメロ………物語ヲ進メヨウトスルナ……」
     / L/  /  ./  i"   ゙`:、_
   / / l.  └:.、 /   ,」       \_
  /L i ,、i  ・゚ . 〉 ー"          ゙i!      「コノ船ハ、ドコニモ辿リツカセナイ……」
 l   l .l  !:・. /   / ̄}i\           l
 l   l l  l!ll:・/   .{'  ゙i!. / ./ ̄}!       l
 l   l l. ( ̄ ̄'ヽ、・:}!ー'リ ./!、_/        !
 l   l l 〈゙"‐-イ._ ゙i、ノ゙::::::゙し'':゙:::::i!ヽ_,.-、     !
 l   l l  ヽ・::):::::::."::::::"  ゙::::く,ィ"(__,.}     i!


────────────────────────────────────────
★敵との遭遇!戦闘処理に移行――――――
(※戦闘中は判定で禁書ビットを得ることができない!)


【敵識別判定】
・古地ゾンビ×1(禁書知識:2)
・乗客ゾンビ×4(禁書知識:2)

それぞれに[禁書知識]判定(必要成功数:2)を行い、
誰かが判定に成功すれば敵のデータが開示される。


【行動順決定】
[運動]を基準値に「行動順判定」を行う。
判定の成功数がキャラクターの「行動値」となり、
行動値の高いキャラクターから順番にアクションを行うことができる。

132エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/05(月) 23:09:49

任せろ、[禁書知識]も[運動]もレベル1だ。

まず古地ゾンビの識別は……

diceBot : (3D6) → 13[3,4,6] → 13

【2成功】。看破だな。
乗員ゾンビの方は……

diceBot : (3D6) → 6[3,2,1] → 6

あ、すまん0成功で汚染1溜めた。

で、最後に運動。

diceBot : (3D6) → 15[5,5,5] → 15 【リロール!】
diceBot : (3D6) → 14[3,5,6] → 14

うむ、【5成功】だな。



                      >-=====- 、
                         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
                      , '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:マ⌒ヽ.
                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト^i.:.:.:.,.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.\
                    ム.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.| マ.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:∨
                      i.:.:.:.:.,'.:.:.:.:.:.ハ.:.:.:i >リ.:.:.:i.:.:_.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
                 |.i.:.:.:|.:.:.:.:./ |.:.:,'´ .x彳.:∨ 〉.:.,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.リ
                 |ハ.:.:.i.:.:.:/ヽ, i.;/ 戈シリ.:.:i_从/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
                    | Ⅵ',.:.:.'ゝ彳⌒ヽ_>' i:.:.| .∨.:.:.:.:.:.:.:Y´   「イメチェンか?」
                     ' ヽ Ⅵヽ=' 、 __,   i.:,' ,'.:.:.:.:.:.:.人し.    「中々パンクなファッションだな、古地。似合っているぞ」
               i゙,ヽ    〉ー≧、.∥‐'  /リ  i.:.:.:.:.:Y´      「だが、生憎“場所代”というものもあってね」
                > ^ヽ!_\,、_i 入ヽ .∥>イ /  ト、.:.:.:.∨.     「悪いが――――シーンは進めさせてもらおう」
           i 'ヽ ヾ. i´ム  ,'/ ∧∨  /イ    八i V<\
           i ヽ \ .i._iー{ /∥  ∧∨ i i       |  \  ̄
           ノノ<`ト'>ー' / 〃> ´∧∨.|∧`ヽ.   .|   .マ 、
        ,=≦ ゝ-'≧'  </´     i | i  ヽ 、  ,イ    \ \
         /i .|   ト、  \ヽ i    ///` ヽ、\゙0' i/⌒、<ヽ ≧=、
      <-y ト.   | ハ   \V!  〈 ̄_/ /     ',  i    ヽ `  /;,;;;i
      X/`i ∧  i ハ     `i  ∧ ∨ .,'        ゙v'     \ ./;∧;;V
.     / ∨V\X i i > ⌒i   .Y.i./         ヾ.       Y  .i;;;∨
     ∨  Xヽ \/ |´     i    V,'        ゚/       ノ   \∨
.      ∨  \>-,=‐'      i     ノヽ.      彡 .|、     , '〈    ∧∨
       >、>`ー'         ,'    ∥≧ ー―=≦ 。i    千 ',;;;iー――≦\
                  /   ∧         ,'    ./    i;i |
   >==ーー>===≦ ̄.イ  ,;/:::::Y        q    ./    i;;∨
≦      /             ,';,':::::::〉\       |   〈     ヽ;∨
        /            i;;i::::::/  ̄      。i    i    // \
    /              ,;;;,' ̄            ,イ    マ   |;;;;i    ∨
  /                 /;;;i             。/::|       ∨  i;;i     ∨
./                   /;;;;八         /:::::∨     ∨ リ       ∨

133藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/05(月) 23:17:25

「……生憎、皆さんと心中するわけにはいきません。」

とりあえず、乗客ゾンビの識別をしておこう。
ところで私の[禁書知識]は2レベルです。判定は4d6。
diceBot : (4D6) → 13[3,6,1,3] → 13
diceBot : (2D6) → 8[6,2] → 8
てごわかった……成功数2で成功。

[運動]は1レベルなので判定は3d6。
diceBot : (3D6) → 15[5,6,4] → 15
成功数3。

134明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/05(月) 23:40:07
                                   _
                       _ ,. -──- .. _  /彡'三ミヽ
                   rヽ/´////////////`ヽ\/////// ヽ、
              ̄ ̄`ラ/|/i//////////////////\ヽ _/_/_/_/_ト、
                 ////|/l////////////////////ヾ,ヽヽー─、\ ニ=-
             ////// l/l//////////////////////',彡}リ ̄ヽ\\
            /////////l/l///////////////////////∨i!`ト、 ヽ ヽ 〉ヽ
               /////////i ∨///////////////∧////// Vl ト、ヽ V /\丶
            i/////////l_V/////////// ////∧//////,il |/,ヽ| |'∧ ` ミ ニ=-
            l/////// i/l  ∨///////////////∧///// | |///| |//ヽ
           `'ヽイ////l〒心ミ,∨/////////////////////,iヽト、/ j |/// \
               'l//l/ |癶弋゚冬\//////////////∧////l/|\.ノ/!///// \
             ,. -‐≦- |/ ト ^ ¨` i \\\ヽ、///////l////j/l |//| |////////\
         /  /´ /7'l/l!      ノ   丶ミー ヽ|/////l/// //| |//|/////////
       /  /    / /l/l!    丶         }l/////rヽ|ソ///7//////////////
.       /  /  _ // , l/∧   、         //// |/////////////////////
     ,/   i  /ヾヽ/ ///∧      ー - '     ////ヽ |/////////////////////
   //     l/7ヽノ  /////l \            ////ll i丶///////////////////
  /     / /i   //////l/ l ヽ    _ . イ /////lj |\_/////////////////
/        /_l-'/  ///////l  |         //////l ノ  j  ヽr‐-、///////////
        l i /  ///////∧  l         //////イ'  / / 彡⌒ヽ、///////
        l l /  /l //////l ヽ        ////// l! / //´     `ヽ ////
        lイ   i l////// l  i      ,. -//////i | r‐< /         \///
          イ   l l/////|ヽ!      '´ ///////l ! {ヽソ       /´ ̄  ト //
     ,. ´  j   { |//// l `     ///////イ/l/∧ヽ       /       l/

「ではヤろうか」

[運動]での判定。
diceBot : (3D6) → 12[4,4,4] → 12
diceBot : (3D6) → 15[5,4,6] → 15

「揺れる船の上……寝技なら足場が悪かろうと問題ないね。立ち技なら重心が崩しやすい」

揺れない場所でも固ければ投げがよく効く。
常在戦場。バーリトゥード(なんでもあり)でやるなら環境を気にし過ぎるのは良くない。

135太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/06(火) 00:19:31

「……!!」

「ねえそれどうやって動いてんのみんな」

「デヴィット……デヴィットだよね??」



運動で判定
diceBot : (3D6) → 8[3,4,1] → 8

成功数1。うーん凡人。

136吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/06(火) 22:20:45
まかせなさい、私には【高速移動】があるわ。
運動は0だけど幼年期の好奇心にあふれていたにトラウマ2点追加して・・・

こうどう!:ダイス合計:5 (3D6 = [3 1 1])

成功数0。しかも汚染!!

拘束で移動しすぎて天井に突きささってしまったのではないだろうか

137『さらば海神号』:2018/03/06(火) 22:24:13
(★現在の汚染 6 → 9)

  ┏━━━━┓
   敵データ
┏┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 『乗客ゾンビ』
 耐久値:3 攻撃値:3d+1(前)/2d(後) 防御値:0 行動値:1
 【特殊能力】
 弱点「理」(245P参照)
 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
 『古地ゾンビ』
 耐久値:6 攻撃値:3d+1(前)/4d+1(後) 防御値:0 行動値:1
 【特殊能力】
 邪毒A(242P参照) 弱点「理」(245P参照)
 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  ─ ─ ─
 この戦闘から逃亡した場合、「戦場に存在する敵の人数-1」点の汚染が発生する。
 (※発見したパソコンは持ってゆけるものとして扱う)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
古地ゾンビ、乗客ゾンビD

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC

〈PC後衛エリア〉:
___________________________________
───────────────────────────────────

【行動順】
(6)デヴィット
(5)エルファ
(3)六花
(2)古地ゾンビ
(1)千尋、乗客ゾンビABCD
(0)諒歌


〈前衛エリア〉か〈PC後衛エリア〉にPCを配置し、戦闘を開始せよ!

138エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/06(火) 22:31:49

あ、【前衛】だ。

139『さらば海神号』:2018/03/06(火) 22:34:27
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
古地ゾンビ、乗客ゾンビD

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC
デヴィット、エルファ、諒歌

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
【行動順】
(6)デヴィット
(5)エルファ
(3)六花
(2)古地ゾンビ
(1)千尋、乗客ゾンビABCD
(0)諒歌


圧倒的瞬発力で先駆けるデヴィットの手番からスタートだ!

140明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/06(火) 23:13:24
「えぇ、あなたのデヴィットだよ」

千尋にそういって笑う。
しかし意識は目の前のゾンビに向けられている。

「では、一手」

前にステップ。
そして踏みつけるように横蹴りを行う。

[近接格闘]で判定。
対象はゾンビA

diceBot : (3D6) → 10[5,4,1] → 10

成功数2

141『さらば海神号』:2018/03/06(火) 23:19:53
乗客ゾンビA(耐久値:3→1)

「ア゛ァヴッ……」

勢いの乗ったキックを受けて、ゾンビが大きくよろめく!
ここまでに相手してきた有象無象に比べれば、いくらか手応えのある相手らしい。

次は行動値5のエルファの手番だ。

142エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/07(水) 22:58:39

では、[近接戦闘1Lv]でゾンビAに追撃としよう。

diceBot : (3D6) → 8[5,2,1] → 8

1成功。キッチリトドメを刺したな。


「弱った相手には!」
『投石じゃな!』
「伝統芸能だ!HAHAHA!」

ドワーフ渾身の投石がゾンビを襲う!

143『さらば海神号』:2018/03/07(水) 23:08:08
乗客ゾンビA(耐久値:1→撃破!)

『ゴシャアッ!』

容赦ない追撃で頭蓋を砕かれ、ゾンビはしめやかに活動を停止!
残された死体は文字の集合体となり、解(ホド)けるようにして消滅した。

次は行動値3、六花の手番だ。

144藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/07(水) 23:26:29

「とりあえず、地道に数を減らしていきましょう。」

手元のタブレットを操作すると車輪めいた形状の天使が出現、後方のゾンビを引き潰す!

ではサブで《眷属召喚》を使用して、[射撃戦闘]で後衛のゾンビDを狙い撃とう。
コストとして、悪魔に出会った記憶が1点トラウマ化。

[射撃戦闘]はレベル1。《眷属召喚》の効果で[禁書知識]レベルd6を加算。計5d6で判定。
diceBot : (5D6) → 19[1,6,3,4,5] → 19
成功数3。特に何もなければ、これで沈む格好だね。

145『さらば海神号』:2018/03/07(水) 23:43:30
乗客ゾンビB(耐久値:3→撃破!)

『―――ギャルギャルギャルギャル』

乗客ゾンビは一撃で車裂きに処される!
天使が走り抜けた後、一瞬遅れて粉砕された四肢が降り注ぎ散らばった。


続くは古地ゾンビ(行動値2)の行動。

六花に対し[射撃攻撃]
BlindMythos : (4D6+1) → 16[5,6,1,4]+1 → 4点のダメージ!
(《邪毒A》が発生――六花は[生命抵抗](目標値2)に成功する必要がある)

古地が呻きをあげると床が水面のように揺らぎ、そこから無数の死者の腕が発生!
六花に掴みかからんとする!

146藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/08(木) 00:08:06

「ヤバ……!」

とっさに椅子を蹴って机の上に跳び乗り、床から伸びてくる無数の手を避ける。
手は所詮手だ。腕の長さより遠くに伸びる事は出来ない。

太刀川先輩がちょっと危ないかも知れないが、幸いにして向こうはこちらを意図的に狙ってきた様子だ。
黙ってても、このウネウネと伸びる手の群れに近寄ろうとはしないだろう。

汎用守護星の《機転》で無効化を試みます。
守護星ナンバーは1,5,9。n=1d10を振り、偶数ならnとn+1、奇数ならnとn-1が合致すれば成功します。

diceBot : (1D10) → 9
奇数なので8と9。守護星ナンバーと合致。ダメージを無効化します。

147『さらば海神号』:2018/03/08(木) 00:15:46
古地:
「オ前モ……仲間ニ…………!」

道連れを求めんと伸ばされた死者たちの爪は空を切る!
受ければ確実に記憶をはぎ取られていたところだろう。

次は行動値1、千尋の手番だ。

148太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/08(木) 00:30:00

「くそっ、みんな……」

 こちらの優勢ではあるものの、順調とまでは言えないのは見て分かる。
 気を遣われているというのも。

 せめて、何か役に立てることを……

「これでも、食らえッ!!」

 その辺のPCに刺さっていたマウスを引っこ抜いて、投石器の要領で回転させて飛ばす!
 くらえ古地!!


 射撃戦闘で判定。
 diceBot : (2D6) → 3[1,2] → 3

149太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/08(木) 00:36:12


守護星判定!
《浄化》により汚染の回避を試みます!
守護性は2,4,6。


diceBot : (1d10) → 6


セーフ!!!!

150『さらば海神号』:2018/03/08(木) 00:51:25
(★現在の汚染:9→10→9)

ゾンビたち:
「……」「Aaaa……?」

マウスはあらぬ方向へと飛んでいった。
幸い、大きな失敗には繋がらなかったようだ……。
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
古地ゾンビ

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビC、乗客ゾンビD
デヴィット、エルファ、諒歌

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
続いて乗客ゾンビCとDの行動。
Cはデヴィットに、Dも前に移動して諒歌に[近接攻撃]を行う

BlindMythos : (3D6+1) → 7[1,1,5]+1 → 8 → デヴィットにダメージ2点!

BlindMythos : (3D6+1) → 9[3,3,3]+1 → リロール
BlindMythos : (3D6) → 8[1,3,4] → 8 → 諒歌にダメージ2点!


前衛に立つ2人に猛然と襲い掛かるゾンビたち。
痛みを忘れた使者たちは人間の限界を超えた筋力で掴みかかって来る!

最後は行動値0、諒歌の行動だ。

151吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/09(金) 00:26:13
!:ダイス合計:2 (1D6 = [2])

手放せないおもちゃがあったにトラウマ2点を受ける・・・

天井からすぽっと抜けた拍子にもろにゾンビの直撃を胸部に受けて吹っ飛ぶが、
エレニウム95式という宝玉みたいなおもちゃ(象徴体)が盾になって助かった・・・!!

「ちょっと無様を晒したわね。まあ・・・」

サブで【伝家の宝刀】メインで【勇将の一撃】を起動。
魔力が全身を駆け巡り、異様な機動性を諒歌に与える。
その体勢はクゥラウティングゥスタートゥ――――この速度こそが彼女の伝家の宝刀(ぶき)だ。

ハアアアアアア近接攻撃レベル2でダイス3!伝家の宝刀でさらに+2!勇将の一撃で+1!!

ちやほやされたにトラウマ1、好奇心にあふれていたと手放せないおもちゃがあったにに喪失2を支払い――――
【理】属性のダイス6チャージ!!

!:ダイス合計:26 (6D6 = [6 3 4 5 2 6])
成功数4&2個リロール!
!:ダイス合計:12 (2D6 = [6 6])
成功数2&2個リロール!
!:ダイス合計:7 (2D6 = [3 4])
成功数1!

成功数7個による【理】属性のダメージをゾンビCに&禁書ビット4を取得!

『ぱんっ』という気の抜けた音がしたと思ったその瞬間には、彼女の姿は消えていた。
目に見えないほどの速度で銃床を叩きこみ・・・ゾンビから何かを抉りだして自分のものにした!!

152『さらば海神号』:2018/03/09(金) 00:37:02
乗客ゾンビC(耐久値:3→撃破!)

『――ヒュボッ』
「……?」ピクピク

――――狙い澄ませた弾丸の如き一撃!
精確に弱点をえぐり取られたゾンビは立ったまま活動を停止している。
これで残る敵は2体となった。
────────────────────────────────────
●全員の行動が終了――→2ターン目
([行動順判定]を行い、このターンの「行動値」を算出せよ)

153エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/09(金) 01:01:38

diceBot : (3D6) → 12[4,3,5] → 12

かわいく【2成功】だな。

154藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/09(金) 01:09:37

diceBot : (3D6) → 13[6,6,1] → 13
6が2個なのでリロールが発生。
diceBot : (2D6) → 2[1,1] → 2
……危ない所だった。2成功。

155吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/09(金) 01:13:10
人望が厚かったにトラウマ2点差し込んで高速移動。
!:ダイス合計:10 (3D6 = [6 3 1])

1成功!

156明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/09(金) 01:37:11
生徒会長に選ばれたにトラウマ2点。

diceBot : (3D6) → 11[4,4,3] → 11

成功数2

157鹿島 紅太『ドレッドノート』:2018/03/09(金) 02:15:39
diceBot : (2D6) → 11[6,5] → 11
diceBot : (1D6) → 3

2成功!

158『さらば海神号』:2018/03/09(金) 02:19:53
(★現在の汚染:9)
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
古地ゾンビ

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビD
デヴィット、エルファ、諒歌

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
【行動順】
(2)エルファ、六花、デヴィット、千尋、古地ゾンビ
(1)諒歌、乗客ゾンビD


行動順2、エルファ・六花・デヴィット・千尋から行動開始だ。

159藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 00:21:17

机の上に乗ったは良いが、ここは足場が不安定だ。
とりあえず牽制しつつ床に降りよう。

《眷属召喚》を使用して[射撃戦闘]。
危機を乗り越えた記憶が1点トラウマ化。
diceBot : (5D6) → 12[6,1,2,1,2] → 12
……は、1成功です。

160エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/10(土) 00:38:41

ではゾンビDに追撃で[近接戦闘Lv1]を。

diceBot : (3D6) → 13[5,6,2] → 13

2成功!ジャストだな。


「ダイス・ロール!」
『ガハハ! 撃ち漏らしの掃除は前衛の仕事よ!』

斧を振り下ろし、ゾンビ殺害!

161『さらば海神号』:2018/03/10(土) 00:42:05

『乗客ゾンビA』(耐久値:3→2→撃破!)
『古地ゾンビ』→〈前衛エリア〉に強制移動

『ゴシャアッ!』

天使がなぎ倒し、そこにトドメの斧が振り下ろされる。
本職のTBファイラーらしい息の合った連携だ。

――残るは古地ゾンビ1体、彼を守るゾンビはもういない!

162明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/10(土) 01:21:54
「では」

『行こうか……』

メインで禁書パズル完成で得た<豪打>を使用する。
対象は古地ゾンビ。
近接攻撃のダイスを+1個。
またターンカウンタ―を-5。
コストとして『男性の恋人が出来た』を2点喪失。

diceBot : (4D6) → 6[1,1,3,1] → 6

「あれ?」

転んだ。
よくみれば靴紐がほどけている。

「え、なんで?」

「え?」

浄化を試みる。
diceBot : (1D10) → 2
偶数なので2と3。しかし0、6、8なので失敗。

163『さらば海神号』:2018/03/10(土) 01:35:29

(★現在の汚染:9→12)

目覚めたばかりの禁書の力に振り回されたか?
はたまたゾンビを扱った物語の法則――「ここぞの場面での失敗」に飲まれたか!
全員の背中に、得体の知れぬ恐怖が這い寄る……。

BlindMythos : 汚染チャート(3,3) →
PC全員、1つの【記憶】の両方の値が0になる。このときアクロバットダイス獲得不可


……残る行動値2のPCは1人、千尋の手番だ。

164太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/10(土) 02:20:45



          パ   キ ッ  ・ ・ ・


『――――そう。その想いを、忘れてしまうのね』

 女の声は、残酷なほどに無感情だった。

『なら、もう私の声が聞こえているでしょう?
 私の存在を、知覚できるわね?
 だって貴方はもう、無能者を言い訳には出来ない。
 その原点を失ってしまえば、あなたが自分の才を否定することはないのだから』


diceBot : (1D6) → 1 『初恋の記憶』を喪失
diceBot : (1D6) → 3 『哀の感情』を喪失



『私の名前は――――』

    ベルーフ
「……【天職者】だ。僕がそう名付けた」

『……そうだったわね』

165太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/10(土) 02:22:16
             /l      /   /  . /           l.    ‘,
.            / .l   ./   // / .′          |    l│
           /⌒| /   ∠∠_/  l           |    |│
.    l    │  |  ̄ ̄`゙'< /  `><|       l      ,’    .|/
     l     │  |    | ./r====ミ  |\     |    ′   |
.      l  ,   ∧  |    |/八 ,:'´  \,|     │|   /      ,’
.      | ./  /  \|    |/  ,乂____ 癶\  │|─-ミ,      ′       ――――その本の名は、『王とサーカス』
.      |/  /    /|    |             `¨ア⌒汽> ..,,___/                   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・.・
.    /  /    / .|    l            乂_ノ_ノ/              太刀川千尋が無自覚に書き上げた、
.      /    /  |     l           ,    /,:′
     /  _/__」.    l\      __     ///                  『怪盗』のアーキタイプを宿す禁書だ。
     . <KKKKKl.     l   \     ` .    /∧
     KKKKKKKK|    l──‐丶.,_,. < /  .′/                _
     KKKKKKKK|    |    ./∧∧K㏍′  l∨〉 ./\三三三三三三三三三\\
     KKKKKKK/|    |    l l [] lKKl    |<,_////\三三三三三三三三三\)
     KKKKKK/ .|    |    l | | lKK|    KK///////                /
.      ̄ ̄\/i:, .|    |  .// .| lⅥ<|    K///////                /
    KKK/KKi:,|    │ //\│∧`く|    |///////                /


 異国を訪れた記者と、国を揺るがすクーデター。
 取材として接触したひとりの軍人が、身体に「密告者」の文字を刻まれ、遺体となって発見される。
 ――――彼の死は、私のせいなのだろうか。
 報道という分野の抱えるエゴに向き合う、長編ミステリーだ。

 その瞳は、見抜く。

『考えて。無能は、不可能の証明ではない。
 誰でも出来ることを、あなたがやるの。
 今、戦えないあなたに求められていることは、なに?』


「―――――――潤を、ここから助け出す」


 【情報共有】を使用。
 『幼馴染』の記憶にトラウマを『2点(前回分と一括で消費)』。
 藤代六華に、5(前回分),6,5,5(今回分)のビットを渡す。

 アクロバットダイスを2個消費し、【射撃戦闘】。古地に攻撃。
 diceBot : (4D6) → 18[6,3,3,6] → 18
 成功数2!

166藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 02:46:41

記憶が削れ、感情が消える。
今の私には、もう傍らの天使といつ出会ったのかさえ、思い出せない。
何か恐ろしいことがあったのかもしれない。
あるいは、日常の中で出会ったのかもしれない。
今となっては同じことだ。思い出せないと言う事は、無かった事と変わらない。

けれど―――それでも。
彼女(と言っていいのかどうかはわからないけれど)ができる事は覚えている。
必要なリソースも判っている。ならば、何も問題はない。
今は、本当に必要な事さえ覚えていられればそれでいい。
それ以外は削れてしまって構わない。
私はそうだ。彼らは違う。だから―――

167藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 02:47:29


                 γ(
                 弋>''"´ ̄~"''〜 、、
                    /   V γ⌒ヽ  ヽ
               ,、イ  Λ   V{    λ
                    /{ 斗‐} , 从  弋{  ハ
               {人 {灯j/ 小ハ   ゝ、ハ
                     f´ヾ /リ j丿乂     `ヽ|
                     Λ_  / /    ``ヽ、  人      ―――いざって時は、お願いね。
                    Λ 厶イ         `ヽ、 \
                    ̄戈ヽ         {`ー=ミ、                       .『無論です、我が契約者。』
                 /´ ̄  `\h、、 ト、   j            『貴女が正しく在る限り、私は貴女に従いましょう。』
                   {     ',   ヽ 寸込 ,゙
                     j/            }  ∨
                   /,'      j/         乂
                 /  i!    /     ,'    i}
             人  {    ′    ,'   /ハ
               ヽj{    ,'_   ,'   j/ V
                ,゙    ′  `"''〜 、/   V
                  ′  ,'       ,′ Λ    ∨
               ,'    ′    ′ / Λ    V
                 /    '      i  〈  Λ     V
             /    ,゙f二二二≧n、ノ  ハ    V
               /    /´        ',  \  Λ

      ・ ・ .・ ・ .・
傍らの、名も知らぬ天使に語りかける。

まだ、自分が成すべき事は覚えている。
あの人たちを、日常に還す事だ。

diceBot : (1D6) → 1
diceBot : (1D6) → 3
天使と出会った記憶がロストし、楽の感情が消える。

受け取ったビットを5,5,6の順に配置し、パズル完成。
使用ビットは7個なので、現在レベル+2までの禁書能力を一個獲得する。
今回は《浄化の光》を獲得。喪失4と引き換えに、発生する汚染を抑える能力だ。

168『さらば海神号』:2018/03/10(土) 03:03:22

古地ゾンビ(耐久値:6→4)


空気が沈んでゆく。思い出が、物語に塗りつぶされて―――――


古地ゾンビ:
「ガ……グ……!?」ガシャアン

澱んだ空気を吹き消すかのような力の発現。
ベルーフの視線を受けた、強烈な光を浴びせかけられたかのように身を竦める古地。
大きく仰け反り、よろめくようにして後方のデスク群に突っ込んだ。

無力な相手と意に介していなかった相手からの思わぬ反撃。
さらに、その傍らにある六花からは、今まで以上の力を感じる。
白濁した死人の目に、困惑の感情が浮かんでいる。


アレらは霧のとばりをはぎ取るモノ――――幽霊船の物語を侵す力だ!
速やかに取り除かなくては、塗りつぶさねば。


行動値2の古地ゾンビは、諒歌に近接攻撃
BlindMythos : (3D6+1) → 14[6,3,5]+1 → 15 → 3点のダメージ!
(《邪毒A》が発生――六花は[生命抵抗](目標値2)に成功する必要がある)


古地ゾンビは自分の世界を守らんと、前衛に立つ禁書使いに牙をむく。

169早川英雄『ライト・ロード』:2018/03/10(土) 03:12:53
生命抵抗は・・・ない!

「避けきれんな、受け止める!狙いは私だ・・・皆、離れろ!」

判定せずに仁王立ちで直接受けるぞ!コォイ!

!:ダイス合計:6 (1D6 = [6])

エルファのトラウマに3点イッタァ!!

170吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/10(土) 03:21:14
お前じゃない、どいていろ。

抵抗の眼があったようなので平目で二個振ろう。

!:ダイス合計:8 (2D6 = [4 4])

ジャスト成功!なんか別世界から来た謎の存在ごと殴り飛ばして回避した!

171吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/10(土) 03:35:16
ではその殴り返したことによるカウンター回避のダメージの結果は?

サブで【伝家の宝刀】メインで【勇将の一撃】を起動。

近接攻撃レベル2でダイス3、伝家の宝刀でさらに+2、勇将の一撃で+1

ちやほやされたにトラウマ1、人望があったと手放せないおもちゃがあったにに喪失2を支払い――――
【理】属性のダイス6チャージ!!

!:ダイス合計:22 (6D6 = [6 2 4 5 3 2])
!:ダイス合計:7 (2D6 = [5 2])

成功数4、理ダメージ――――撃破だな。

禁書ビット獲得につき4を一つGETしたことでパズル完成。
【阿吽の呼吸】をGETだ。

172『さらば海神号』:2018/03/11(日) 22:35:59

古地ゾンビ(耐久値:4→撃破!)
                    `     '
                      、   ノヾ     '
                      )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
          ------- ―== ニ ニ二       二ニ ニ ==― --------
                       )     (
                     , '´⌒`Y´⌒` 、
                          ,     \


反撃の一撃がクリーンヒットし、吹き飛ばされる古地!
壁に背中から叩き付けられ、ずるずるとその場に崩れた。
彼の死人の様相が、除光液を浴びせられたメイクのように溶け落ちてゆく。

古地:
「なんで、なんでお前らは……そうまでして、ここから出たがる……」
「もう忘れかけているくせに……そんなにいいものかよ……」

すっかり元の人間の姿に戻ると、そのまま意識を失う。

  ┏━━━━━━┓
    アイテムGET!
┏┻━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 名称:《禁書の断片:知》 種類:支援 タイミング:任意 コスト:なし
 効果:[情報収集]か[操作]で判定を行う。(目標成功数:2)
 判定に成功すると、味方全員の任意のトラウマもしくは喪失ひとつを2点回復する。
 ただし記憶の欠落が発生している箇所の回復はできない。
 (※このアイテムは1回使用すると失われる)
 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
  古地のスマホ。禁書の力を宿した断片だが……ネットには通じない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(★戦闘終了!探索パートに戻ります―――――)
────────────────────────────────────
君たちはどうにかゾンビの撃退に成功した。
新たに踏み込んでくる敵は存在しない……パソコンを利用して調査を行う時間は十分存在するはずだ。

173『さらば海神号』:2018/03/12(月) 23:08:26

秘密を守るように、タイミングよく現れた守護者たち。
ゾンビ物のお約束――もとい、禁書が物語の流れを弄せんとする『防衛反応』だ。
君たちは物語の核心に迫りつつあるようだ。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】:ネット検索でOceanusのストーリーを調べる
[情報収集]の判定で成功数2(※出目3成功可能)

174太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/13(火) 00:14:40

「……忘れ、……?」


   バ  チ ッ
               バ リッ ・ ・ ・


 何かが剥がれ落ちていく。
 卵の殻を剥くように。繭が解けるように。
 剥がれ落ちるたびに、世界の奥行きが広がるような心地さえする。
 視界は鮮やかになった。今まで知らなかった色に気付いたような。


(僕は、今まで)

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(こんなに重たいものを背負って、生きていたのか)


  情報収集で判定。
  予告状を使用、『幼馴染』の記憶を1点喪失。
  diceBot : (3D6) → 8[2,5,1] → 8
  六花より《天よりの施し》を受け、成功数は3。

  また、アイテム《禁書の断片:知》を使用。
  情報収集で判定。
  予告状を使用、『幼馴染』の記憶を1点喪失。
  成功数は3(ダイスログ消失)。
  アイテム効果により、幼年期の『よく褒められた』記憶の喪失を2点回復。


  《情報共有》を使用。
  エルファにビットを譲渡し、『幼馴染』の記憶にトラウマを1点。


「……使い方が分かってきた。なるほど、これは」

 ご機嫌にキーボードを叩きながら、Oceanusの情報を調べる。

「――――これは、いわば『悪魔の契約』だね。
 自分の人生を差し出せば、望む才を得ることが出来る。
 先行投資か積み立て型かで揉めそうなところだけれど、うん。悪くない」

 空々しいほどの軽やかさをもって、太刀川千尋は嘯いた。
 悲壮感など微塵もない、ともすれば軽薄にも思えるほどの笑みを浮かべて。

『…………』

 ベルーフは、ただ口を噤んでいる。

175エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/13(火) 00:40:20

譲渡されたビットによってパズル完成。
ビット数は6個なので、ファンタジー2Lv以下の禁書能力を取得だな。
今回は《守りの加護》を取得しよう。
ついでに禁書の断片による回復は【六花の絆】の【喪失】とする。



「――――――――“呑まれる”なよ、少年」

戦闘後、調査をサボタージュして一服していたエルファが、口をはさんだ。

「まぁ、高揚する気持ちもわかるし、水を差すのもあまりいいPLの挙動ではないが……」
「残念ながら、これはゲームじゃないんでね」

エルファの記憶も、既にいくらか削れている。
――――あそこにいるハーフの少年がどんな人物だったか、思い出せない。
この汚染領域に踏み入ってからの記憶はともかく、それ以前の記憶がない。
なんだか前から知っていたような気がするが、それも気のせいか?

そして、そのことを哀しむこともできない。
もう、彼女の中に哀しみの感情はないのだから。
彼女はもう、哀しめない。
少なくとも、当分の間は

これが、禁書使いという生き物だ。
この本を手に戦うことを決めてから、ずっと覚悟してきたことだ。
全てがゲームの中のように思えてくる。
果てまでいけば――――自分はプレイヤー・キャラクターに成り下がるのだろう。
禁書というプレイヤーに操られるだけの駒に。

「スリルなギャンブルを楽しみたいなら、もう少しマシな肥溜めを紹介してあげよう」
「あるいはキミは、自分の人生に価値などないのだから、これを差し出して力が手に入るなら上等だと考えているのかもしれないが」

紫煙を吐き出し、携帯灰皿に煙草を押し込んだ。

「恐ろしいぞ」
「スリルを味わう喜びも、楽しみも、感動も、愛しさも……破滅への哀しみすらも失ってしまうというのは」
「……そして、それに対する焦燥すら失われてしまうというのは」

そう言う者を、いくらか見てきた。
僅か二年。されど二年。
破滅した者を何人も見たし、破滅に抗う者を何人も見たし、破滅に呑み込まれそうになったこともあった。

「なにが大切で、なにが大切でないのか、全てわからなくなってしまうヤツの末路というのは中々に悲惨だ」
「キミがどういう人間なのか、残念ながら私は知らんが……」
「少なくとも、“白紙(ブランク・シート)”ってことはないんだろう」

「――――――――“童貞喪失(ロスト・ヴァージン)”の興奮は、痛い目を見る前に引っ込めておけ」

176『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:01:13

―――喪失の解放と高揚。
記憶と引き換えに『知識』が流れ込む。


……マキシマソフト製の高スペックPCを使用してなお、接続状態が重い。
検索には少々時間がかかるが、原作のタイトルは既に特定している。

┌  検索結果  ─────────────────────────────────┐
│[ニュースまとめ-【悲報】海外の有名ホラー小説家の新作、クソ翻訳のせいで滅茶苦茶     │
│                                                         .│
│【ややや誤訳だ】嘉新 灰郎スレ 278訳目【用心せにゃ】                          ..│
│                                                         .│
│紙魚虫徒然――スティーリー・ラング新作読了、Oceanusの日本語版翻訳に物申す!       │
└───────────────────────────────────────┘

まだ発売して間もないせいか大手掲示板のネタバレスレなどには部分的な情報しかない。
原作を取り扱っているとしたら、大手出版社・タイタン書房の電子書籍サイトだ。


┌  検索結果  ──────────────────────────────┐
│収蔵数70万件以上・電子書籍のALEX!                              │
│                                                   .....│
│ゴーストシップ -絶対絶命客船-[英語版](原題:Oceanus) 閲覧日時:〇時○○分  ...│
└────────────────────────────────────┘

あった……そして、『このページからは禁書の気配』を感じる。
これが今回の異変の原因――――――【電子書籍の禁書『Oceanus』】だ!

「ダウンロードした中で、最大の適正を持つ者を持ち主と選ぶ」……それがこの本の手口らしい。
古地のスマホも、『電子版Oceanus』の閲覧に使っていた端末の一つだったのだろう。
だが、本体が失われたため、現在は所有権は別の禁書使いへと移っている。

形無き禁書――故に破壊することは敵わない。

……事態を集結させるには、【所有者がこの本を閉じる】必要がある。
それは、この病院内の『Oceanus』を持つ本体を倒し、端末を奪えばいい。
君たちの誰かが所有者となれば、制御は可能だ。

177『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:07:24

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『Oceanus』あらすじ:

 201X年、航海中の豪華客船「オケアノス号」船内で、ゾンビパニックが発生する。
神父含む主人公たちは安全な区画に逃げ込むが、船員を失った船は漂流を開始。
 序盤は船内モールの商品を取り放題の充足した生活が続くが、
通信の不通・一向に救助が訪れない事に、苛立ちを募らせるグループが現れ始める。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                    j/>ァー、      ィ.l  i  r’ リ_)
                   }: {:r:'´: ; イ : : ノ人: 〈〈_;ノ7!_ /´∨__{              『陸地に近いうちに救命艇で脱出しよう!』 >
                       リ: :!:i: :{: :  ,イ.ハ: ヾ)/_zi-ャ j: {!: }イー==ニニニ
                   i: : : !: Y   i≧:} :メZヾシ'^リ:イ_:/ニニニニニニ
                  |: : : : : : :  j: :、: : `: ̄: :r/ ムニニニニニニニ      バックマン神父(待機派):
                     X-=ュ: :  ノ: :i|: : 、 : : : :|{ j:! }ト、マ!Yニニニニ      「あまりにも危険すぎる。救助を待つべき」
                 イニニニム: :イ: : ヽ: :ィ:__: : j 7イ jニ} j ! ニムニニ
               _ノ ̄  `マ /ニュ: : ー、 -‐ァ: j/ ソハ` Y jニムニニニ
              イニニニ、  }イニニ`ヾ: ¨:_:_:_ イ彡' マニァ'/ニニニニニ
             イニニニニニノ≠ニニニニ≧ニ「r‐ ´  マ //ニニ=-ニニ
          /ニニニニニ人ニニニニニニ>、ム__イ7ニニ⌒ヽ  ヾ´
         /ニニニニアr'ニニ\ニニニニニニュ `ー=7ニニニニ)
        /ニニニニニニイ八ニニュヽニニニニ=´    <ニニニ>´
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実はこの時すでに、世界中の陸地はゾンビに汚染しつくされている。

 物資の回収中、船の通信記録を見つけていたバックマン神父はそれを知り、
未来を先送りにするため、ヒロインたちを引き留めようとしていた。
彼は、時には脱出派を秘密裏に殺害してまで秘密を守ろうとする。

「どうせ閉ざされた未来なら、あえて苦しんで死ぬ必要はない」と―――

 物語終盤、【内圧が高まった船のボイラーが爆発を起こし】、事態は急転。
大規模な火災、船が大きく傾いたことで避難所内にゾンビ達がなだれ込み、【結束は破綻】する。

 最終的に、神父と決別したヒロインたち脱出派は、絶望的な航海へと乗り出してゆく。(完)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

178『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:11:27

――――原作の方もおおむね把握できた。
避難所にいたバックマン神父は、挿絵の神父そのものだ。

邦訳版に比べて、英語版のダウンロード数やレビューは少ない。
クソ翻訳版に比べると評価は軒並み高いようだが………。

千尋はレビューの中に、見覚えのあるアイコンとユーザー名前を見つける。

┌───────────────────────┐
│      |     |  /´ ̄`く´ .|::::::`´:::::.`ヽ  |::::::::::::|  ....│  『ゴーストシップ -絶対絶命客船-[英語版](原題:Oceanus)』
│     ∧    )  |        |::::::::::::::::::::::::〉 (:::::::::::/    .│
│.      ∧   ∨ 乂     |::::::::::::;:イ::::〈  |::::::::/     │   評価-☆☆☆☆☆ 5.0(スゴク良い!)
│.        ∧  ∨.,′  ●.゙__|__:∠彡':::::::,  /::::::/    ..│
│         ∧ .ヽi.    /_`Y ヽ::ィリ: :::レ'::::::/    .....│   ねぷちゅんさんのレビュー:
│        ∧   〉   ゝ、::::|ーrイ/. ::::::::::::::/      │   まさにラングの真骨頂!
│           ∧.         `-|: ̄:::::::::::::::::::::::/     ......│   作者は脱出派にむしろ否定的なようで…
│          ∧         |::::::::::::::::::::::::::/       ..│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│          ∨      .|:::::::::::::::::::、∨       ....│   (続きを読むには▼をクリック)
│              ;′      __|__::::::::::::::::::: }         │
└───────────────────────┘

ねぷちゅん……音淵 潤(ねぶち ゆん)、彼女が使っているハンドルネーム。
レビュアーのアイコンの方も彼女のSNSで同じイラストを使っているのをキミは知っている。

179太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/13(火) 01:56:42

「……、まさか。ギャンブルの才能はないし、自分の安全が一番大事な人間ですよ。僕は」

 エルファの言葉の上辺だけを掬い、軽口を返す。
 一瞬怯んだかにも見えたその表情は、また軽薄な笑みの裏へ消えた。

「ただ、知らない方が良かった事実と、忘れてしまった方が楽な気持ちが、きっとあったんだ」

 今は、それが何だったのかは思い出せないけれど。

 流れてくる電子の情報に目を通す。
 数分ほど前には何が何だか分からなかっただろう、情報の羅列。
 それが、複雑な結び目を紐解いたように、ゆるゆると線を為していく。

 アイコン――――悪趣味なクマだ。見覚えがある。
 恐れ知らずのように振る舞っているけれど、ちょっとした悪意にも傷ついてしまう純粋さもある。
 そういう二面性のある所がよく似ている、なんて言って、怒られたっけ。


 誰に?


 ねぷちゅん、音淵、……そうだ、幼馴染だった。
 付き合いばかりは長くて、だから、彼女が発端だという事実にも驚きは薄い。
 なぜ、僕はあんなことを言ったのだったか。
 どうしてだろう。
 あまり考えたくない。
 太陽を直視することが難しいのと、感じはちょっと似ている。


 今は、とにかく急がなければ――――彼女は、デヴィットの恋人なのだから。

180エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/13(火) 02:15:09

「……ああ、そうだね。そうかもしれない」

知らない方が良かった事実と、忘れてしまった方が楽な気持ち。
そういうものもあるのだろう。
そういうものもあったのだろう。
だがそれは、確かに――――確かに、シートに書かれたことだったはずなのだ。

「(手遅れになる前に、楔が見つかればいいが……)」

楔。
失いたくないと思える記憶、思える感情、思えるナニカ。
それがない者の転落は早く、避けられない。

「…………私も人の心配ができる立場ではない、か」

思わず苦笑が漏れた。
ナニカを失った者は、ナニカを失ったことにも気付けない者は――――逆に、今あるものに依存することがある。
失ったものにつぎ込んでいた愛情の埋め合わせをするように。
自分を誤魔化すかのように、依存していく。

……チラ、と視線を後輩であり先輩である少女に向けた。
自覚はある。
自分が、彼女に依存しかけている自覚。
今はまだ、健全な友人関係に留まっているが。
いつか彼女のことを忘れる時が来るのかもしれないし、彼女以外の全てを忘れてしまうのかもしれない。
ぞっとしない話だ。
そして、考えても仕方のない話だ。
今は一刻も早くセッションを終わらせよう。
セッションが終われば――――少なくとも、リソースが減ったりはしないのだから。
……このセッションが『人生』というタイトルの長いキャンペーンであることを、理解しながら。

「さぁ……情報は集まった。さっさとボスに挑むとしようか!」

181藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/14(水) 23:20:13

知らない方が良かったこと。忘れてしまった方が楽なこと。
言葉にすれば仰々しいが、誰だって持っているものだ。
だが―――多くの人は、何かしらの形で折り合いをつけて、今を生きている。
それはきっと、こうして便利な力の代償として、インスタントに失うことより、はるかに辛いことだろう。

何か、言うべき事があるのかもしれない。
しかし―――口を出すのは、やめておいた。
こういうことは、自分で向き合わなければ意味がない。
誰かに大上段から言われて、納得できるような事じゃあないのだ。
思えば、先程の古地氏もそうであった。
彼もまた、何かと向き合うことから逃げて、目の前に現れた力に縋ってしまった。
その結果が、これだ。その末路が、これだ。

「―――そうですね。周辺の汚染レベルも、だいぶ上がって来てます。」
「みんなまとめて心中しない内に、この案件を片付けましょう。」

幸いにして、天使の象徴体は色々と便利な力を持っている。
後は時間との勝負だ。まずは、時計の針を進めなくては―――

182明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/14(水) 23:43:57
「潤……」

何だろうこの気持ちは。
何かを強く感じているはずなのに分からない。
それがなんだか悲しい様な気がする。

「なんだか……おかしな気持ちだ」

「行きましょう。千尋さん、皆さん」

「千尋さん……千尋さん……」

183吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/16(金) 22:47:32
「そうね、行きましょうか。」

特に感慨はない。というか感慨を持つほど彼女のことを知っているわけでもない。

「まあ、被害を出さない方法があると言うのなら、見せてもらうわ。」

引き金を指に。今はいざというときの備えをするのみだ――――。

184『さらば海神号』:2018/03/16(金) 22:52:09
この部屋のテクスチャーは船のブリッジに相当する空間だ。
問題のエンジンボイラーもこの部屋から動かすことが可能だろう。

「ボイラーの圧力を示すメーター」は現在、正常値を指している。
エンジンを駆動させれば、ストーリーにある通り、爆発を起こせるはずだが……。

部屋に操舵手は存在しない。
航海の行く先を決めるのはキミたち5人だ。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】:船のボイラーの内圧を高めて爆発させる
[運転]の判定で成功数3(協力可)

185エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/17(土) 00:23:16

では[運転1Lv]でで判定して……

diceBot : (3D6) → 9[3,4,2] → 9

うーむ、1成功だな。


「さて、中々大がかりだが――――“みんな”でやれば、どうにかなるか」

禁書を開く。
その力が、現世に漏れ出す。
中から現れたのは『古強者アカヒゲ』と――――『錬金術師クリウス』!

「散々偉そうに言っておいてなんだが、事件の解決に手段を選んではられないからね」
『そこで、吾輩の出番というわけですか』
「そうとも。さぁ、手を貸そうチヒロ。PC間での協力は大事だぞ」

自分の作業の傍ら、錬金術師クリウスをチヒロのサポートに出す。
彼は知識豊富な錬金術師。機械操作であれ、的確な指示を期待できるだろう。


というわけで【ペットを愛していた】記憶に[喪失2]を受け、《旅の仲間》を使用する。
対象はひとまずチヒロ。[運転1Lv]を貸し出そう。

186エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/17(土) 00:58:44

それから【ペットを愛していた】記憶に[トラウマ1]を受けて《情報共有》も使おう。
今得た4のビットをデヴィットに渡す。

演出的には――――同じく『傭兵ホークウッド』が現れ、デヴィットになんらかのアドバイスをする形だな。

187太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/17(土) 01:02:35

「非日常、ここに極まれりだな……不謹慎だとは思うけど」

 客船のボイラーを暴走させて爆発に追い込む、さながらテロリストの如し。
 けっして褒められた所業ではないが、刺激というならば最上級。
 それこそ、フィクションの世界に没入しているからこそ体験できるアトラクションのようなものだ。
 知れず、笑みが深くなる。

「お願いします。“僕の”はどうやら、その手の技術には疎いみたいで」
『…………』

  エルファより借り受けた技能[運転]で判定。
  diceBot : (3D6) → 14[5,4,5]
  diceBot : (2D6) → 8[4,4]
  diceBot : (2D6) → 2[1,1]
  5成功!

 そしてどうやら、自分は筋がいい方らしい。
 錬金術師の指示に従い、手際よく操作を進めていく。

「犯罪者としてなら大成したのかもね。皮肉な話」
『………………』
「な、なに? さっきから」
『いいえ』

188明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/17(土) 01:05:42
「なるほど……そうか。ありがとうございます」

「何かが見えた気がする」

ビット4でパズル完成。
アドバイスが新たな技を呼び覚ます。
《かばう》を獲得する。

189『さらば海神号』:2018/03/17(土) 01:11:41

ボイラー内の圧力を示すメーターの針は、一気に危険域を振り切る!

『―――ズ ズウゥン……!』

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     }     ==ニニニニニニニニ ⌒V⌒ [オケアノス病院号]二二二二二二二二                   |   |::: |\|
____j_                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______________|   |::: |\|
: : : : : ̄ ̄ ̄´´´´´´ """" ' ' ' ' ' ' '  〜〜〜〜 ----- - - - -==ニ二二三 ̄__            「三三三三三
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鈍い振動音が轟く。
部屋が、船体がゆっくりと傾き始めた。

キャスター付きの椅子がひとりでに滑りだし、デスク上の書類が床にぶちまけられる。
廊下では火災を知らせるベルが鳴り響いている……。

(★クライマックスに以降します――――→)

190『さらば海神号』:2018/03/17(土) 01:21:03
場所:『病院ロビー/炎上するパーティーホール』
現在の汚染:12 アクロバットダイス:8
――――――――――――――――――――――――――――――
――あちこちの扉から火が上がり、パーティーホールを赤々と照らし出している。
時おり遠くの方で爆発音が響き、そのたびに病院全体が激しく揺さぶられる。
床の傾きに立っていられなくなったゾンビたちは、次々に病院入口へと「落下」してゆく。

「荷物はカバンに入る分以外は捨てていけ!」
「救命艇はプールの側だ!」

上階の避難所から降りてきた人々が、一目散に裏庭側へと逃げてゆく。
物語終盤の流れの再現だ……ここまでは間違いなく原作通りだ。


潤:
「ねぇ、これで満足?」
「チーもデヴィットも、結局何がしたいの?」

避難者たちに遅れて、上階から降りてくる人影がある。
バックマン神父と――その傍らにあるのは『青白く輝くスマートフォン』を手にした潤。

スマホ画面から放たれる燐光に照らされたその顔からは、能面のように感情が抜け落ちている。

191太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/18(日) 23:15:21

「……いや。僕のしたいことは『ここから』だ」

 原作通りに、解決へと向かう人の群れを横目に捉える。
 これは、あくまで目的達成に至るまでの副産物。どうだっていいものだ。

「僕は、『余計なお世話』をしに来たのさ」

 大切な相手が道を踏み外した時、ヒトは二択を迫られる。
 肯定して支えるか、それとも否定して連れ戻すかだ。

 太刀川 千尋は、『どちらも選ばない』人間だった。
 第三者が当人の決定に口を挟むなんて烏滸がましい。
 正しさは視点によって変わるし、善意の押し売りなんて以ての外だ。

 そう言い訳して、責任を放棄して、自分を守ろうとする人間だったのだ。

 殊に音淵 潤に対しては、努めてそう振る舞ってきた。
 誰知ろうか、彼女の存在が彼をそう仕立て上げたからだ。

 そして、その殻はもう、失われた。


            /:.:.:.:.:/:.:.:/// /     }、:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :,
           //:/:.:.:/            \:.:.:.:.:.:.:.:.: ′
          /:ィ : /: //        / ̄ ̄ `  |ハ:.:.:.:.:.:.:. :,
         /´  | :/:.:.{′          ,:⌒    | :,:.:.:.:.:.:.. jヘ、
           | :.:.:.:.|  ,. ‐…‐ 、      r=云=ミ  '!:.:.:.:.:.. |
           | :.:.:.:.| ′ '⌒      、込リ_,ノ  |:.:.:「Ⅵ{       「いじけた幼馴染に、説教をかましにね」
           | :.:.:.:.|    ,r云ミ            |:.:.:| い
           |八 :.:.:..  /__゙少     }          |/レ /         それは、自信に満ちた声音だった。
.               ゙ト:い          ,         ′/          それこそが自分の役目だと、確信を持って放たれたのだ。
              l ヾ〉,            ィ   /フリ____
              \  '.       _,,.  ´/    /リ: : : : : :‘,     「帰るぞ、潤。みんな心配するだろ」
                ィゝ ヘ    `ー― ´     イ/ : ヽ/: : : }― 、
              /: : :/: : >        / jイ /: :/ . : : . \
            r‐{ : : :`: : .,ヽ:\}>―‐   /: : : : :/: : : : : : : : : . ‘,
           / .: : : : : : : : : : \}       /: : : : : : : : : : : : : : : : : /ニ77ミ:、
        r=f八: : : : : : : : ー: : : : :\   /: :イ: : : : : : : : : : : : : : //二//ニニ∧

192明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/18(日) 23:40:55
「何がしたい?」

「……本音を言うなら」

                      >────<
                  >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾッ.、
                ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ム マム___
              /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;>´
             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,。。|;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;─<|
           /;;;//;;;;;;;;;;;;;;;;>´ ̄/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'<
          /;;;/ ./;;;;;;;;;;>'´>´/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾッ、
        ./;;;/ ./;;;;>'´>´;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾ、
       /;;;/ ./;;;イ  /;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ
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     .|i..ムイィ ;;;;;| |;;;;;;;;/マ < マィ‐〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|___.マ;;;|マiv;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マ |
     .|iイィ ;;;;;;;;; | |;;;/ / >、>マ)(ヽ}`'<;;;;;;;|ェェッ。,__マ;∨、\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/./     「愛されたい」
     .〉〈;;;;;;;;;;;;;;;;| |/ /| マ    乂≧|;;;;;;;;;;;匁沙シ¨¨ヽヽヾ、 イ沙≧\;|i:i:i:|/──
    /|;マ;;;;;;;;;;;;//イ /;;;;;;;| |マ    >|;;;;;;;;;;;|.  ̄ ""   ヾ、`¨´..../;;;;;;;;;|、.i;;;;;;;;;;;;;
   ./ .|;;;;マ、;;;/// ./、`'< | .マ ∨.ム |;;;;;;;;|i;|            /;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;
   / ..|;;;;;;ヾッ//  /|;;;lヽイ乂∨\ ム...ノ|;;;;;;;;|マ,、   、    .〉  ノ ;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ./  .|;;;;;;;;;;ヾッ、 .|;;;|;;;|;;;;;;;;;;;;;;ム ∨ヾイ.|;;;;;;;;|∧ミ\  ´'‐--‐'´,.イ | |;;;;;;;;;;;/ .\;;;;;;;;;
 イ    |;;;;;;//;;|.ヾ≧.マム;;;;;;;;;;;;;;;ム./ /|Y マ;;;;;;| | ヽニ≧。_, ≦シ.....| |;;;;;;/   \;;;
 |;|   .|;;;;//;;;;|  |;;ヾ≡=‐;;;;;;;ムヽ/.{.}  マ ;;| |`i : : : ,ィ': ://  ./;/      |
 |;i  ...|;;//;;;;;;`'"´;;;;;;;;;マム;;;;;;;;;;;;;;ム  .{   マム/ `ゝ-ィ─/  ./;/ .|        .|
 マ、 .  |;|;;|;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、;;;;;;;;;;;;;ム .マ  | マム    /  ./;/.| ..|        .|
  .マ、  |;|;;|;;;|.マ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、;;〉イ ム .\ .| |;;;|  ./  ./|;;;;|.. .| ..|        .|}ヽ
   ヾ、..|;|;;|;;;| \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、  ..了 .\ |;;;|ミシ    / i|;;| / ∧ム   ̄ ̄ ̄/

しかしその思いも今は感じられない。
ただその宿命を背負っている気持ちがあるから動いている。
隣に立つ太刀川千尋に少し思うところはある。
何か引っかかるような弱い感覚。だがその正体を知りえることは出来ない。
そこまで深く心に潜り込めない。

「もう、終わりにする。帰ろう」

「失ったものを取り戻せるかはわからないけど、進むにはそれが必要」

193『さらば海神号』:2018/03/19(月) 00:15:57

 ・ ・
「私に愛されたいわけじゃないじゃん」
「本気で誰かを好きになってこともないでしょう?」

「いじけたガキはどっちよ。ダラダラした距離感をいつまでも保っていたかったのは誰?」
「ちょっかいかけて、傷ついた風に見せて同情をひいて、そのくせ『2人の間を取り持っている』つもりなんだ」
「怖かったんだ?先に差し出しちゃえば言い訳できるもんね」

「……怠け者。怠け者。怠け者」
「あんたたち二人にこそ、この檻(フネ)はぴったりじゃん」


――――燃え落ちるパーティーホールを映し、赤々と輝くその瞳は、
助けを待っていた囚われのヒロインのそれでなければ、
過酷な航海に漕ぎ出さんとする航海者のそれでもない。

「お望み通り出ていってあげる」
「でも、邪魔な荷物は捨てていかない……進むにはそれが必要だから」

194『さらば海神号』:2018/03/19(月) 00:36:03

  |         /{          、       `、   \ `、   ll      l
  |           |∧         `、       `、     `'+.,,_   | _    |
  |           l ∧         `、      \ ,,.+''^`  ´¨¨`/
  |          l/ /\       \      /´^ニ=┬‐ ''^i`
  l         l/_/ 丶._      `' .,_,.、xf㌘⌒}/ニ  l        潤:
   l        '"´/  ̄ ̄´^' ‐- -‐''"~⌒ //{}/}  /⌒  l  \       「記憶を捨てて強気になっちゃったね」
\ l         l_>-‐=≠≠ミ         V^ツ   l     l   \    「また自分から投げ出したんだ……じゃあ、わたしもそうする」
  \l        .二< ∨/{}//}                 l     |     \
   /l        />,ヾ二ン                  l    | \   \
   {  l       l                }    .′   l  \   \
    ',  l       l                       /      l   \
────────────────────────────────────────
★最終決戦に移行――――――
(※戦闘中は判定で禁書ビットを得ることができない!)


【敵識別判定】
・音斑 潤×1(禁書知識:2)
・乗客ゾンビ×4(済)

[禁書知識]判定(必要成功数:2)を行い、
誰かが判定に成功すれば潤のデータが開示される。


【行動順決定】
[運動]を基準値に「行動順判定」を行う。
判定の成功数がキャラクターの「行動値」となり、
行動値の高いキャラクターから順番にアクションを行うことができる。


【行動順決定】
[運動]を基準値に「行動順判定」を行う。
判定の成功数がキャラクターの「行動値」となり、
行動値の高いキャラクターから順番にアクションを行うことができる。

195藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/19(月) 01:06:29

「これは―――!」

禁書使いの識別を試みるも、諮ったかのようなタイミングで汚染が拡大!
このままでは本格的にまずい。仕方ない、切り時と諦めよう。
禁書“エデンの欠片”の出力を強化し、汚染を食い止める。
だが―――その代償は、重い。

「あ、グ―――さすがにちょっとキツいかな、これは。」

消えていく。消えていく。消えていく。
また一つ、大事な何かが剥がれて消える。
限界は、近い。

[禁書知識]Lvは2なので、ダイス4個で判定。
diceBot : (4D6) → 8[5,1,1,1] → 8
あ、失敗した。1が3個なので、このままだと汚染が3貯まるね。これはよくない。
《浄化の光》を使用。発生する汚染を2軽減。
代償に悪魔に出会った記憶を喪失。記憶の喪失に伴い、アクロバットダイスを2個追加。
diceBot : (1D6) → 5
感情の『愛』が喪失。

記憶を2個喪失したので、守護星《再誕》に挑戦。
diceBot : (1D10) → 2
偶数なので適用ナンバーは2,3。発動に失敗。

さらに守護星《浄化》も切ってしまおう。
diceBot : (1D10) → 8
偶数なので適用ナンバーは8,9。こっちは成功。
汚染が1減って、結果は元通りになるね。

では改めて行動順判定を振ろう。
diceBot : (3D6) → 11[4,5,2] → 11
2成功です。

196エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/19(月) 01:19:30

仕方ない。私が続こう。
[禁書知識1Lv]に……アクロバットダイスを二個投入する。これで5dだ。

diceBot : (5D6) → 11[1,4,4,1,1] → 11
!リロール!
diceBot : (2D6) → 6[2,4] → 6

無事に【3成功】だな。看破。
ついでに行動順も振る。

diceBot : (3D6) → 10[4,2,4] → 10
!リロール!
diceBot : (2D6) → 6[5,1] → 6
こちらも【3成功】で行動値は3だ。


                    /::/;;/;:::::::::::::::::::::::::_::::::::::::‐‐、::::ヽ
           ヽ   ノ:::/;/;;::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::、::::::::::∧
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         ゝ-‐==三 i 、/:::/::::::::::::'::|i i|:/ /:::::::/  i:::::::::::i
          <> ´::::::::::::::i ,i::::i::::::::::::::ゞ'|`'.i  /:::::::/  |::::::::::i
      / /:::::::::::::::::::::::::::i i:::::i::::::::::/_'ヽi  i /::::::::/   |:::::::::i `>、
    / 、〈::::::::::::::::::::::::::::::::i`i::::i::::::::/'iヽチ|  .i/:::::::::/i  __i::::::::::i   /;ヽ  「ああまったく、どいつもこいつも……!」
   i    `> 、:::::::::::::::::::://::::i::::::::i .i `i  /::::::// /二 i:::::::::i  /;;;;/、-、. 「いつもセッション後の感想会が楽しみなんだがね、私は!」
.    i       >、_:::::///i:::i:::::::i  .i  i /:::// i`‐ゝヽ::::::::i./;;;;;;;/ i .∧
    i          /_;`i'/' i:::ii:::::::i  ∧ // i_i  .i / /;:::::i:::i;;;;/;;/ ./  i
.    i         i;;/::i;;;i  i::i i::::i::i  ∧ノ      i´` /;;:::/i::i/;/.   /    i、
    ∧        i;;i::::i;;;i  i::i'i::::iヾ、        ノ /i;;:://' /;;/.  /_   i i
    ∧       i;;i::::i;;;i  ∧i ∨、      ノ ./  i/;/ /;;/   /´  _  i ト、_
   ∧       i;;i::::i;;;i∨   ヾ    -‐´ <   ./;/::/;;/ /   /〈ノi / }-' )
  〈;i           i;;i:::i;;;;i |     ___ -‐ ´∨ i   /;/、/;;//ゝ-‐='` ノ /   /
/ ∨、         i;;i::::i;;;;i ∨   __ ゝ'∧ /;;/ ∨i  /;∧;;;;;/  / ヽ-‐=´ ̄   /i
   \\.      i;;i:::::i;;;;;i .∨       〉;;/  .∨ /;;/ .\'  /          /
     \\ ,;;、 ./;/:::::::∨;;;;i      ./;;/   .∨ヽ;ヽ   i         /i
\     ∨ヽ;ゝ、;;/:::::::::/;;;/::∨   .//     ∨ \;ゝ-、i       /´/i
  \   .\;廴ノ/:::::::/;;;;/:::::::i .//         \/´`ヽ;;\    /  /
     \  .\;;/::::::/;;;;;/:::::::/;/               \   \;;\ ´   /


ああそうだ。これが『禁書使いの戦い』だ。
大事な記憶を、大事な感情を消し飛ばし、己が何者かということすら曖昧になりながらも戦い続ける。
まったくふざけてる。こんな幼い少年少女たちが、だぞ!

「キミらも“本”に選ばれたなら――――――――シートに書いた文字の厚みぐらい、理解したまえよ!」

かくなる上は、さっさと事件を解決して帰ってコマンドー観ながらコーラ飲んで寝る!この手に限る!

197『さらば海神号』:2018/03/19(月) 01:42:12

  ┏━━━━┓
   敵データ
┏┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 『音淵 潤/Oceanus』
 耐久値:7 攻撃値:4d(前)/3d+1(後) 防御値:1 行動値:3
 【特殊能力】
 怠惰の檻(敵全体): 
 対象は即座に[精神抵抗]の必要成功数3の判定を行う。
 成功数の不足分、行動値を減少させる。(この判定で汚染は発生しない)
 
 虚ろの結束:
 自分が後衛エリアに存在している限り、
 味方は「行動値が自分以下の対象」から受けるダメージを「-1」します。

 弱点「光」「理」(245P参照)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑 潤

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC、乗客ゾンビD

〈PC後衛エリア〉:
___________________________________
───────────────────────────────────

198太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/21(水) 00:07:59
「……? 何だよ、何の話を……」

 潤の言葉に眉根を寄せる。
 理解が出来ない、というよりも心当たりがない。

 いや、心当たりはある。
 つい先ほど剥がれ落ちた『何か』だ。それが何かは分からない、というだけで。
 彼女は「記憶を捨てて強気になった」と言った。

 自分の知らない自分を、彼女は知っている。



 行動判定!
 diceBot : (3D6) → 12[4,6,2] → 12
 成功数2!

199明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/21(水) 00:10:01
行動順値
iceBot : (3D6) → 8[5,1,2] → 8
成功数1

「愛してるよ」

それ以上に愛されたかった。
自分の存在を証明したかった。
誰かに認められていたかった。
背景のない自分にはそれが必要だった。
だがどうだろうか。何かを失った自分にいま必要なのは何なのだろうか。

「もうだれもしんじてくれないけどね」

200吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/21(水) 22:02:48
ちやほやされたのトラウマ二点を加えつつ高速移動・・・!!

!:ダイス合計:8 (3D6 = [1 5 2])

ダイス三個振って成功数1、前衛に行くぜ!

「話は終わった?じゃあいくわよ。」

201『さらば海神号』:2018/03/21(水) 22:35:01
潤:
「『欲しい、欲しい』はゾンビで間に合ってる」
「……なんならこいつらの仲間に入ってみる?」

投影体・バックマン神父の像が潤の姿と重なり合い、禁書の力が解放される!

「他の人らはチーたちの知り合いだっけ?邪魔をするならアンタ達も一緒に、ここに捨てていってやる!」
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC、乗客ゾンビD
エルファ、デヴィット、諒歌、

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
【行動順】
(3)音斑潤
(2)六花、エルファ
(1)千尋、デヴィット、諒歌、乗客ゾンビ


まずは行動値3の潤の行動――メインで《怠惰の檻》を発動。
PC全員が必要成功数3の[精神抵抗]判定だ!
成功数の不足分だけ、行動値が減少するぞ。(この判定で汚染は発生しない)

202『さらば海神号』:2018/03/21(水) 22:39:56
(訂正)
【行動順】
(3)エルファ、音斑潤
(2)六花
(1)千尋、デヴィット、諒歌、乗客ゾンビ

まずは行動値3、エルファの行動からスタートだ。

203エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/21(水) 22:53:35

まずは《栄光を掴みし勇者》の固有守護星起動!

diceBot : (1D10) → 5

守護星ナンバーに5がある。成立して[近接攻撃]のダイス+2!
そしてこのままゾンビAに[近接攻撃]!

diceBot : (5D6) → 13[4,3,1,2,3] → 13

……【初めて旅行した】記憶に[喪失2]を受け、《冒険の先導者》で1、2、3を振り直し!

diceBot : (3D6) → 5[3,1,1] → 5

はい悪化した!【1成功】で乗客ゾンビAに1ダメージだな!


「チィっ、なんて汚染量だ……!」

アカヒゲに斧を振るわせ、ゾンビと交戦するが……物語の抵抗力が強すぎる!
満足にダメージも与えられん!

204『さらば海神号』:2018/03/21(水) 23:00:51
(★現在の汚染:12→13)
斧の一撃がゾンビを捉えるが、両断には至らず骨で止まる……まるで堪えた様子がない!


続いて行動値3の潤の行動――メインで《怠惰の檻》を発動。
気力を根こそぎにする重圧が押し寄せる!

PC全員が必要成功数3の[精神抵抗]判定だ!
成功数の不足分だけ、行動値が減少するぞ。(この判定で汚染は発生しない)

205『さらば海神号』:2018/03/21(水) 23:05:25
※1行目の汚染はコピペミス

乗客ゾンビA(耐久値:3→2)

206藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/21(水) 23:20:34

こちらの記憶を削り取る類の能力ではない。
つまり―――気にする必要は、ない。

[精神抵抗]Lvは0なので2dだけ振りますね。
diceBot : (2D6) → 9[4,5] → 9
2成功。行動値が1減少して1になります。

―――実質的な被害は、ない。

207太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/21(水) 23:56:53

「だいたい、差し出すっていったい――――」
『……その辺りにしておいてもらえる?』

 抑揚のない、少し苛立ったような声。入れ替わるように、ベルーフが矢面に立つ。

『第一、あなたがあの娘に口で勝てるわけがないでしょう』

 しかし、表に出たとはいえ、『怪盗』のアーキタイプも鉄火場に向くタイプではない。
 汚染の直接的な影響に、果たしてどれほど抵抗できるか……。

『ぐっ――――!!』


 [精神抵抗]で判定。
 diceBot : (2D6) → 4[1,3] → 4
 成功数0、行動値は1に!

208明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/22(木) 00:02:03
diceBot : (2D6) → 5[4,1] → 5
成功数1

「……」

『お前が守護るべきは誰かもう一度考えろ』

209吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/22(木) 21:59:32
精神抵抗はレベル1――――3個振りだな

!:ダイス合計:16 (3D6 = [4 6 6])
リロール!
!:ダイス合計:8 (2D6 = [2 6])

成功数4、この子には全く響かない!なんか逆にPL心配になるレベルでこの子動じない!

210『さらば海神号』:2018/03/22(木) 22:14:48
潤:
「沈めッ……!」

【行動順】
(1)六花、諒歌、乗客ゾンビ
(0)デヴィット、千尋
行動済み:エルファ、潤

不可知の波が引いてゆく――次は行動値1、六花と諒歌の手番だ

211藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/22(木) 23:22:36

「……まあ、私らは邪魔するために来たわけですが……」

とりあえず、弱ってるゾンビを地道に狙っていこう。
《眷属召喚》を使用。吉祥院の記憶をトラウマにしつつ射撃戦闘のダイスを+2個。
計5dで判定。
diceBot : (5D6) → 10[1,1,5,1,2] → 10
これは酷い。とりあえず1成功してるので汚染は増えないけど、また撃ち漏らしたね。

212『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:27:43
乗客ゾンビA(耐久値:2→1)

乗客ゾンビ:
「ア゛ア゛アァァ……!」

天使の攻撃が命中するも完全な無力化には至らない。
一歩、また一歩とこちらに接近してくる。

次は行動値1、諒歌の手番だ。

213吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/22(木) 23:32:41
「なんかよく分からないわね。そろそろ殴っていいのかしら?」

ではゾンビDにおもちゃ、ちやほやに喪失2、エルファにトラウマ1を支払って近接戦闘ダイス7個いくか。

!:ダイス合計:28 (7D6 = [6 1 3 4 5 5 4])
!:ダイス合計:3 (2D6 = [1 2])

よく分からないなりにゾンビDの頭を掴んで地面に叩きつけて理の五個ダメージ!!

214『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:50:22
乗客ゾンビD(ダメージ-1/耐久値:3→撃破!)

場の空気に流されることのない精神力!迷いのない一撃!
ゾンビの一体が苦鳴をあげる間もなく沈黙した……残り3体。


死者の群れが前衛と激突―――乗客ゾンビA、Bはデヴィットとエルファに[近接攻撃]。
乗客ゾンビCは千尋に[射撃攻撃]を行う!

DeadlineHeroes : (3D6+1) → 11[3,6,2]+1 → 12 → デヴィットに2点のダメージ!
DeadlineHeroes : (3D6+1) → 9[4,4,1]+1 → 10 → エルファに3点のダメージ!
DeadlineHeroes : (2D6) → 9[5,4] → 9 → 千尋に2点のダメージ!


「「ガアアアァァァァーーーーーーッ!」」

死者の牙が、爪が殺到する!
……残るは行動値0―――デヴィットと千尋の行動だ。

215『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:53:51
(★乗客ゾンビCは射撃攻撃前に後退したものとして扱う)
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤、乗客ゾンビC

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB
エルファ、デヴィット、諒歌、

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────

216『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:00:30
>>214
(★エルファへのダメージ算出は一旦破却)

217エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/23(金) 00:04:31

すまんな。
【藤代六花への絆】に[喪失2点]を受け、《守りの加護》を宣言。
其方の攻撃ダイスを1個少なくするぞ。

演出的には……まぁ、『騎士シルヴィア』が現れ攻撃を阻まんとする、といった具合だ。

218『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:10:15
DeadlineHeroes : (2D6+1) → 8[3,5]+1 → エルファに2点のダメージ!

『――ギィンッ!』

銀閃が獰猛な牙を打ち払うが、ゾンビたちはひるむことなく群がってくる。
……残るは行動値0、デヴィットと千尋の行動だ。

219明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/23(金) 00:41:31
【生徒会長に選ばれた】に2ダメージ(残り1)

「……」

『デヴィットさん何を迷うことがあるんだ……』

分からない。何も感じない。
だがそのままでいいのだろうか。
何か、このままでは足りていないのだ。

「……ふっ!」

迷いを捨てるように組みつきに行く。

ゾンビAに[近接攻撃]Lv1
diceBot : (3D6) → 11[4,1,6] → 11

「極めたら……即、折る!」

立ったまま相手の肩を外し、腕をきかないようにして顔面を殴りつける。

220『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:48:37
乗客ゾンビA(ダメージ-1/耐久値:1→撃破!)

『――グシャアッ』

流れるような動作で、ゾンビの四肢がねじり折られた!
痛みを覚えず幾度打たれても立ち上がる死体であろうとも、
物理的に関節を破壊されてしまえば動くことは叶わない!

潤:
「邪魔……なんでいなくならないの!」

221吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/25(日) 00:53:06
「えーと、千尋さんだったかしら?」
「これ貸すわ、多少はマシになるでしょ?」

今回なんかゾンビは地面で叩き潰したのでライフルを貸してあげやう。

【阿吽の呼吸】使用、トラウマ入りエルファの絆にトラウマ5点。
!:ダイス合計:2 (1D6 = [2])
怒りの感情が欠落し、欠落2になったため【再誕】を宣言。

!:ダイス合計:10 (2D10 = [2 8]
成功したので1の好奇心にあふれていたを全回復!!哀の感情が復活!

さあやるんだちっひ!!

222太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/25(日) 01:39:32

         ,' / ´    -‐      、`ミニ三三三三三ニミ、
         Y´  ̄   ‐-   _  、_ `ミ三三三三三ミヽ
         /,..-‐::::''''t=‐- 、〃ミ≧ 、 `\`ヽ三三三三三ミ、
.        r ⌒ヽ::::::::::::/ _  λ三三三≧、  ` . ,,‐、三三三三ミゝ
       /    }:::〃  ''´ ̄ `ヽ乂三三三三≧  ゙.米.;i 守三三三ミ、
     ハ ∂ //    〆⌒ ≧、ヾ三三三三三ヽ`´ ヽ  ヽ三三ミ;;i
      { ゛ノ カ       ゝ 、   λゞ\ヽ三三三三ヽ  ヽ `ミ三三ミ;i
     i ヘ〃     、 ヽο  ノ ノ ー=久丶三三三:心  `、 i三三ミ;}
     ゝ }         、¨`    ´  ゙〈 、ヽ三三刈 }  }  !三三/
__、..-‐ ,'  /                 , ‐ _`ミメ、ヽ三/ jト  /三}/     『これは、かたじけない』
:;:;;:;:≧   /               /iヾ、´ `ヽ、 ` x、、_ 爪 /ミ乂
ilil;;:;:{/  {    ヽ、    κ- 、ヾ   \ ο   λ リ`ゝ,_圦 〆        『記者風の女』の姿は消え、ライフルを受け取ったのは『大柄な軍人』。
ililil::::;:l   ヤ     χ` 、     i、/i'/       ヽ/   , ′χ'"          慣れた手つきで銃身を握り、槌を振るうように構える。
::;ililili:ヘ  ∧    ヽ、 ヽ、  ^‐'            / イ`ヽ
:ヘi::::::::.:ヘ_ ∧     ヽヽ、ヽ、             /ム/ , '
::::i:liii:::i::::::ヽ ∧      \ヽ ヽ        /-‐' _/
:;:;;:;:;ilil;;:;:;;:;:;;:. ∧        丶ゞ}、  _ , _, .′-ー-- 、
::::::::::::::::ilili;.:.::::::::::ヽ       , -‐≦¨::::::::::::::¨≧ 、::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ´:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::::::::::;:;;ヽ::::::::::::::


「……ラジェスワル准将」
『君の子守は彼女の領分。本来は私が手を下すことはないのだが、そうも言っていられない状況だな』


  前衛へ移動し、吉祥院より借り受けた[近接攻撃]で判定!
  対象はゾンビB!

  diceBot : (4D6) → 11[3,1,4,3]
  diceBot : (2D6) → 11[6,5]
  成功数3!


「……なんだよ、さっきから」

 軽薄な笑みは消え去り、その顔には困惑と憤りが交互に浮かぶ。

「捨てるだとか、投げ出すだとか……!」
「そんな簡単に手放せるほど、何もかも捨てて引きこもってしまうほどに、」

 いつもなら飲み込むはずの言葉も、その蓋はすでに失われた。

「僕を疎んでいたなら、そう言えばよかっただろ……!!」

 溢れ出す怒りは、その矛先を自身へと向けた。

 彼女を鳥籠に押し込めたのは。
 そこに閉じこもらせたのは。
 他でもない、自分自身だったということだ。

223『さらば海神号』:2018/03/25(日) 02:29:55
乗客ゾンビB(ダメージ-1/耐久値:3→1)

デヴィットに食らいつかんと迫っていたゾンビがなぎ倒された。


潤:
「――――言えるわけなかった!……!」

千尋の叫びを受け、傷を抉られたかのように顔を歪めた潤が叫び返す。
発した声の大きさに、潤自身が驚いた様子を見せていた。

「きっと……自分から言うのが恐ろしかった。好きなのも、嫌いなのも」

「先に手を離しちゃったのが私の方だなんて、思いたくなかったから」
「チーを傷つけたくなかったから……チーに悪役を押し付けたのかな」

「矛盾してるよね」
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤、乗客ゾンビC

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビB
エルファ、デヴィット、諒歌、千尋

〈PC後衛エリア〉:
六花
___________________________________
───────────────────────────────────
●全員の行動が終了――→2ターン目
([行動順判定]を行い、このターンの「行動値」を算出せよ)

224藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/25(日) 23:58:09

とりあえず行動順判定しておきましょうか。
diceBot : (3D6) → 5[3,1,1] → 5
あ、汚染が2溜まりました。

225明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/26(月) 01:16:45
【生徒会長に選ばれた】のトラウマが5点となったので記憶の欠如
《再誕》を使用。守護星は0.6.8
diceBot : (2D10) → 11[2,9] → 11 失敗

diceBot : (1D6) → 4
楽の感情を失った。

「……なんだよ。どっちが手を離したとかそんな……もう一度手を伸ばせば握れるはずなのに……」

それはぽろりと落ちたつぶやきだった。

「誰が歯車を狂わせたのか。誰が悪いのか。誰が被害者ぶっているのか……」

「デヴィットだよ〜」

髪をかき上げて笑う。
何も楽しいことなどない。ただの作り笑い。だがそれもすぐに終わる。

「取り繕うのもやーめた。ワタシが浮気者で、ゲスの極みで、ろくでなし」

「そう。アナタだけじゃない。誰にでも愛されたい。誰かと繋がりたい。過去がないもの。背景がないもの」

「ただ存在証明したいだけ」

平坦な言葉。何かが零れ落ちているような気がするのにそれが何かは分からない。
きっと自分も重い荷物を下ろしているのだろう。

「でも分かった。ワタシのやり方、最悪。嫌われて当然。モラルハザード」

「その上、幼馴染たちの心にジェラシー。もしかしたらワタシが一番ルサンチマン」

「潤。捨てるよ、全部。それに本当に君の事を想っているのが誰か、分かったろう。別れの言葉もいちいち用意しない」

どうあがこうと自分が悪いのは明確だ。
だがそれがどうした。だったらそれを償って前に進むだけだ。

「愛されたくて、愛に恋したガイコクジン。それがワタシ。ただケジメはとる」

口を開け、舌を出す。
精いっぱいの力で舌を突き出して歯で挟んで固定した。

「ふぁへ(やれ)」

象徴体。ブラッドライン・オブ・デュエルに顎を蹴り上げさせる。
舌を噛み切れないだろうか。多分噛み切れてもすぐには死なないと思われる。

(どうせ二枚舌。一枚くらいくれても怖くない)

[行動順]
diceBot : (3D6) → 7[1,4,2] → 7 成功数1

226エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/26(月) 22:26:23

私の行動順は……

diceBot : (3D6) → 8[1,5,2] → 8

【1】だな。振るわん。

227吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/26(月) 23:32:09
では好奇心にあふれてたにトラウマ二点しつつ高速移動。

!:ダイス合計:12 (3D6 = [3 6 3])
!:ダイス合計:7 (2D6 = [2 5])

行動値【2】だ。

228太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/26(月) 23:55:55

diceBot : (3D6) → 12[6,1,5] → 12
行動値2!

229『さらば海神号』:2018/03/27(火) 00:18:37

(★現在の汚染:12→14)

「なに―――してんの!」「いまさらそんな事いったって……」

天から降る雨のように分け隔てなく、選ぶことなく愛を注いだデヴィットと、
植物のように降ってくるがままの愛を受けていた潤。
先に差し出したと思いたかった千尋と、相手から別れを告げさせようとした潤。

きっと彼女と2人は表裏一体、鏡写しの存在なのかもしれない。
それだけに―――ディヴィットの自責は、同時に潤を厳しく苛む。
彼女は自分の醜さを見せつけられているに等しい。

……いや、これはデヴィットが潤をひとりの人格と認めての行動だ。
ならば「流れるに任せた醜さ」の鏡像の中に取り残されるのは潤ひとりだ。


【行動順
行動値(3)千尋、潤
行動値(2)諒歌
行動値(1)デヴィット、エルファ、乗客ゾンビ
行動値(0)六花

(行動順3、千尋の行動からスタート)

230『さらば海神号』:2018/03/27(火) 00:36:42
【行動順】
行動値(3)潤
行動値(2)諒歌
行動値(1)デヴィット、エルファ、乗客ゾンビ
行動値(0)六花


行動順3、潤の行動からスタート!

潤は前衛エリアへと移動し、デヴィットへ[近接攻撃]を行う。
デヴィット目がけ、投影体バックマン神父が猛然と襲い掛かる!


                 _r≦三三\
                 (/二二ニ\)ニ\
               __/ニニ/ニニ\)ハ       _n
   /〉n_          /_人ニニニ=\ \ニ\} , -----、nリ)〉
   {_∨{_______/  {ニニ\\ニニ=\} } } {_/二}    )=/        バックマン神父:
   {=(ニニ{ニニニ//{\ 人三三\\ニニニ} /=ノ⌒/ ̄ ̄ ̄         『終末を目の前にして、悔い改めようとも遅い!』
     ̄ ̄\____{ニ{ニニニ}___}二} }ニニ/}ニ}  /            『キサマは煉獄行きだ――――――!』
           \{ニ=//二ニニ∨∨ニ//   } /}
           \_{ {ニニニ/⌒V }ニ{ {   /}//__,/
             V∧l|戈⌒〈l}//{{ ̄ ̄ニ//}/        BlindMythos : (4D6) → 13[6,1,4,2] → 13
              (ヘトt=ァ f }ニニ{⌒\ニ//          →デヴィットに2点のダメージ!
               `\{ 」/\八__/ヘ
                  ̄   `¨¨¨\ニニ∧
                           ∨ニ}
                          ∨=}〉


喪失が発生しない場合は行動順2、千尋と諒歌の行動だ。

231明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/27(火) 01:10:07
「いはっ! (いたっ!)」

「へえ(ねえ)」

『君に今までした以上にひどい事をする』

女性の恋人が出来たに2点トラウマ(現在3点)

232太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/28(水) 01:28:52

  ゾンビを対象に[近接攻撃]で判定!
  アクロバットダイスを2個使用!
  diceBot : (4D6) → 16[1,4,5,6] → 16


『――――喪失って、そこまで取り返しのつかないものかしら?』


 『大柄な軍人』がゾンビを事もなげに打ち払い、アーキタイプは再び元の姿を取った。

 彼女は、ベルーフ。
 その名は、記録を拾い上げ、残し、そして伝えることを天職とする者を意味している。


『彼は、確かに失ったわ。とても重くて、苦しくて、けれど大切だった記憶』

 アーキタイプが、その本来の持ち主の記録を共有することはあるのだろうか。
 彼らは、あくまで禁書に宿った象徴体。
 脳も心臓も持たぬ、ただの幻にすぎないのだ。
 禁書に記された情報を元に構成された、意志持たぬ偶像。

『……けれど』

 禁書の名は、『王とサーカス』。
 彼自身がその才を自覚できずにいた程には、禁書としては未完成のものだった。
 何故か――――その禁書は、他ならぬ少年によって書き上げられたものだからだ。
 太刀川 千尋は、禁書の所有者にして、その著者でもあったのだ。

 その上で。

 アーキタイプが、持ち主に関する特定の記録を共有することはあるのだろうか。


                ____  ___
                ´    `丶   `
              . :                 ヽ
            ,
.           /                     :.        『拾うことは出来なくても、新しく作ることは出来るでしょう』
           ′
.          i  .| .!  }                       
.          | | !.:|___{    Yヽ              |__       例えば――――その禁書が、一人の少女を思って書かれたものだとしたら。
.          L ノ斗¬V/  |〕 |            厂}
           ヽ苅 } 〈/  }i: |             /<
.           〉   |   |_ノ             /\__)      『過去は、現在を縛るための鎖なんかじゃない。
            <     |   | |  /          | \〉        未来へ登るための、階段となるべきなのだから』
               __, |   | | ./        |尨 ヽ
               ` 、|   | |/     |     |乂 人       『あなたが彼らを思うのなら、これで終わりだ、なんて考えないで』
              _ -=ニ二/  /   /}     , 尨 ヽ
           ⌒ヽ=ニニニ/  /   /=l     ′乂 人
            /  >≦′ /   /ニ,′    ',  尨 ヽ     象徴体は、語るこそ自分の役目だと言わんばかりに、振り返り、
            / -=ニニニ/   ′ ,/ニ/         乂 人
           z≦ニニニニニ,/ /  /ニ/       i≧ 、 尨 ヽ
.       /iニニニ=≧/ /  /ニニ/    /    |ニニニヽ乂 人   『諸先輩方。……ご迷惑を、おかけします。
.     //lニニニ=/ /  /ニニ/  /  //     |==,=={   尨 ヽ    もう少し、私の主にお手を貸してくださいませんか?』
.    //  l== / /  /ニニ/   /  //    |Ⅳ=ニl  .乂 人
                                            意外なほど、物腰柔らかに尋ねてみせた。

233『さらば海神号』:2018/03/28(水) 01:51:26
乗客ゾンビC(ダメージ-0/耐久値:3→撃破!)

『A…aaaaaa……!』

潤:
「なによ・……そいつは……!」
「物語なんてただの逃避先でしょ……!?」

物語(ゾンビ)を成立させる概念を砕く一撃を受け、ゾンビの最後の一体が消滅した。
残るは投影体のバックマン神父――それを操る禁書『Oceanus』を手にする潤一人だ。

(★次は行動順2、諒歌の行動となる)

234吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/28(水) 22:42:21
好奇心にあふれていた、人望が厚かったに喪失2点、ちやほやされたにトラウマ一点いれていつもの7個ダイス。

「――――で。」
「言い残すことはあるかしら?」

!:ダイス合計:13 (7D6 = [1 1 1 1 5 2 2])
!:ダイス合計:11 (2D6 = [5 6])

3点の理ダメージ、あとビット5取得!

ライフルの銃口を潤の腹にねじ込んでいくぅ!

235『さらば海神号』:2018/03/28(水) 22:55:26
潤(防御値:1/耐久値:7→5)

バックマン神父:
「っ!少々気が早いのではないかな」

ライフルによる突きをバックマン神父が受ける!
拳打で弾き逸らされたライフルは神父の肩を突いた。
重い一撃に投影体の像が歪むが――致命打にはまだ遠い。


次は行動値1、デヴィットとエルファの行動だ。

236エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/28(水) 23:36:14

まず固有守護星は……
diceBot : (1D10) → 9
……8か9。5,2,0が指定数なので失敗だな。

仕方ないので、[近接攻撃Lv1]で潤を攻撃しよう。

diceBot : (3D6) → 11[6,3,2] → 11

【アニメに夢中だった】に[喪失2]を受け、《冒険の先導者》で『2,3』を振り直し。

diceBot : (2D6) → 6[3,3] → 6
リロール!
diceBot : (2D6) → 7[1,6] → 7

合計で【2成功】だな。まぁまぁだ。



「HAHAHA、後輩に頼られちゃ仕方ない!」
「行くぞアカヒゲ! さっさとクライマックスを済ませよう!」
『ガハハ! リソースの問題もあれば、会場時間の問題もあるからのう!』

二人で笑いながら、大振りに斧を振り回す。

「そうとも――――物語は逃避先かもしれない」

そう、そうだ。
エルファ・由美・ガルフにとって、“物語(ゲーム)”は逃避先だった。
日本人とイギリス系アメリカ人のハーフとして生まれ、アメリカで育った。
常に馴染めない感覚があった。人種のサラダボウルと呼ばれるあの国でも。
なんとなく、他の友人たちとの隔絶を感じていた。

「……かもしれないが、だからこそ真剣にやらなくちゃあな」
「真面目にやらなきゃ、どんな遊びもつまらない!」

だから彼女はゲームに逃げた。
それがエルファの始まりだった。
――――友達ができたのだ。
ゲームを通じて、共に物語を紡ぐ友人たちが。
生憎、エルファが日本に引っ越す時に離れ離れになってしまったが……かけがえのない友人たち。
今も覚えている。
この記憶だけはと、大切にしまいこんでる。
毎日のように、真剣に笑って、遊んで、卓を囲んだあの記憶。
もし、この記憶を忘れても――――確信がある。
また新しく、楽しい卓が囲めると。
この確信だけは、どんな記憶を失おうと、最後まで持ち続けていよう。

だから――――こんなところで、終わるわけにはいかんのだ。

「――――真面目に遊んで、次のセッションを始めようじゃないか!」

237『さらば海神号』:2018/03/28(水) 23:52:10
潤(防御値:1/耐久値:5→4)

バックマン神父:
「ぐっ!」

諒歌のライフルを抑え込んでいる神父に追撃が入り、また像が揺らぐ。
硬い!これまでなぎ払ってきた有象無象とは物語(ソンザイ)の密度が違う。
だが、確実にダメージは蓄積されている。

……気づけば炎はパーティホールじゅうを包み込み、あちらこちらで壁や天井が焼け落ち始めている。
汚染の侵攻が限界に近付いているのだ―――もう時間がない。

(行動値1、デヴィットの行動だ)

238明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/29(木) 00:52:27
『私は積み重ねられた歴史そのものだ』

ブラジリアン柔術。
イギリスとは遠く、日本からも遠い彼の地に伝わる武術。
もしくは日本から流れ戻ってきた武術。
なぜその本がデヴィットの力となったかは分からない。
……もしかすればそれは憧れかもしれない。
過去のない、背景のない男が憧れていたのかもしれない。

『逃避ではない。回顧だ』

【恋人】を2点喪失し《ガード崩し》を使用。
自分の[近接戦闘]による攻撃判定によるダメージをエネミーの防御値を無視して与える。

【太刀川 千尋(愛情)】を2点喪失し《豪打》を使用。
自分の[近接戦闘]による攻撃判定のダイスを+1。

[近接攻撃Lv1]で潤を攻撃。《豪打》の<属性:光>によって[近接攻撃]のダイスを+1。
さらにアクロバットダイスを2ついれて+4して判定する。

                    , 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
.                    /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
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                //i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i{ {\\
.                 く く }i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i{ {:i:/ /
                 /\\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i\\/
               //  }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:/\\
            / /    /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:/i:i:i:i} }
            / /     /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}/ }i:i:i:i} }
           / /   /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ̄ヽ:i:i:i}__}
            { {   /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_ _\i:i:i:i:.
          __┌一,/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ニ=-/ i:i:i:i:\
         ///  /i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: // //    `'、i:i\
        〉 // /i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:// //      `ヽi:i:ヽ
.       {ヽ /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,'| | <>  /     }i:i:i:i:i:.
.       {/i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | |. ||  /       iト、i:i:i:}
      /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/   | | ヾ/       } i:i:i:i}
     /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{   | |   {        } /i:i:i/

diceBot : (7D6) → 26[2,4,3,5,4,5,3] → 26
diceBot : (6D6) → 23[3,5,6,3,2,4] → 23
成功数6

攻撃をかわしデヴィットは潤を抱きしめた。

「もう、はにを言ってもむららけど(なにを言っても無駄だけど)」

「ほんほに(ほんとに)、愛してたんだと思う。だから、ごえんね(ごめんね)」

「ひひろはんとひあわせになりな(千尋さんと幸せになりな)」

そういって彼女を突き飛ばそう。
デヴィットは自身の禁書を読み解き、柔術の技術や知識、またあらゆる格闘技の知識を身に着けた。
あらゆる寝技を知ったデヴィットが好んだのは、下からの攻めと後ろからの攻めだ。

『介錯しよう……』

バトル・オブ・デュエル。決闘の血統の名を持つ象徴体が動く。
神父に飛びつき巴投げ。そのまま自身も後方に転がり飛び上がる。両足による踏み付け。
両手首を掴むことで防御をさせない一撃を加える。
そしてそのまま腕ひしぎ十字固めに移行して、へし折る。

239『さらば海神号』:2018/03/29(木) 01:19:55
潤(防御値:1/耐久値:4→撃破!)


潤:
「デヴィット、わたしはっ……!」

潤が言葉の先を紡ぐ前に、その身体が突き放される。

バックマン神父:
「くおおおっ!やめろおおおおォ――――――!」

『――――――――パキィィィン!』

薄い硝子の器が打ち砕かれたような高い音が、ホールに響きわたる。
バトル・オブ・デュエルの極めによって、バックマン神父の右腕が肩のあたりから引き抜かれていた。
なおも抵抗を続けようと上体を起こす神父だが、肩の断面から血のように文字の羅列が噴出する。

バックマン神父:
「『捨てる』のではなく『送り出す』のか……キミは……」
「……楽な航海ではないぞ」

バックマン神父の像が解け、霧散する。
同時に『Oceanus』を表示するスマホを掲げていた潤の腕も、がっくりと落ちる。

(★戦闘終了!EDパートへと移行します―――――)

240『さらば海神号』:2018/03/29(木) 23:24:45
エンディングA:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、吉祥院 諒歌
現在の汚染:14→0
――――――――――――――――――――――――――――――
―――事件翌日。
ここは桶矢市の中央に存在する、市民センターの小会議室。
君たちは聖ビブリオの召喚を受けて、事件の報告を終えたところだ。

                                   テヅカ チョウジ
テーブルの対面に座すのはこの地区担当の上位取締官、手塚 長治(41)。
手塚と君たちが挟むテーブル上には、潤のスマホを納めたアタッシュケースが置かれている。

手塚:
「……体調不良を訴える軽症者17名――取締官と禁書に触れた人間を除く数字だが」
「汚染の規模に対して、驚くべき被害の少なさだ。君たちの迅速な対応のお陰だな」
「施設の一部に損壊が残ったものの病院の運営にも支障ない」


    /  ',   :/    /  \ Yi/  _,...、    }   ヽ /
._ {   \ :/    /`¨¨~``ヽ/¨´~   ヽ    }     _
_\ \ _,,... /    / >  ̄ )          ',    ,    \   「今回の事件は、表向きは小規模な火災として処理される」
   ___  ,,/...... -‐    /          ',   '、
  / , -=ー- 、 _,,.. -‐     |       '   .'、-- 、    「老朽化した配電設備からの出火という所に落ち着くだろう」
... /   , -‐`ヽ、ー-.....,,__ __i_|_i_,,.......-‐::::::',     '、
     /  _.. \ヽ:::::::::::O::::::::/i::乂:::::O:::::::::::∧   '       「ご苦労だった。藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、そして――」
.... /   ´    \=三三彡'' l:::i ` =三彡′ハ   '、   
          ノ__  〉      ゞ′     //∧    '、__         ・
        /   ):/::i       ′    i:::/__/:}    ,: \   「今回も世話になったようだな。吉祥院 諒歌くん」
.       / \/-`、|                ;:/    }    }  
.     /  j!  / `、r----------- -、:/ i、   }    }\ 
  -‐    j!/|  /| 个 r┬┬┬┬┬, :;′| \ j    }  
..゙ムイ`、  `、  i/ .j/ |: ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/: .i :'\ :У   />
   |/ `、  `、/    }   \    /:,'|/|/   /   /
..     `、  `、     }   丶_/   ′   /   /
.         `、  `、   i,} l         ;′  /   / \
        /_`、  `、-、:´_ l       ;′.| /   /    \

241吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/29(木) 23:49:39
「――――ええ、大体把握したわ。」
「あまり騒ぎにならないのはおかしいな、とは思ってた。」

思ってたわけど『そういうものか』と。あれ位の騒ぎはこの世界において『よくあることだ』と思っていた。
――――この常在戦場となる世界を持つ『禁書』に呑まれていたということか、私も。

「こんな風に揉み消せる位の巨大な組織があったのね・・・」
「今までにも何回か『彼女たち』みたいなのは見たことあるし、何人かとは話もしたことがあるわ。」
「とはいえその都度現場別れしてたけど、ね。今回みたいに呼ばれたのは珍しいわね。」

242エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/30(金) 00:00:40

             ____
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  ノ:.:.:.:.:.:.:.:'ト、:,イ:.i:.:.l:.:.:.ド=' :./ .' 、 ´   !:!i:.:.ノ ヽ
 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! {'|:.;i:.:.!、:.:!   !:'   〉  ィノl:./
..,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.弋ヘ!:ハ:.:!、ヽ!  リ___,ィ┬―‐〟   「HAHAHA、刺激的な休暇でしたよ」
,:.:.:;:.:.:.:.:.:.ハ:.:.、:.) ヾヽ:!|` `、  `゚¨‐' ̄' ̄      「アメリカ人らしく、賠償を請求したいところだね!」
!:.ハ:.:.:./ }:.ハし `.ヽ!   ` ‐- ィ′
ゝ!.ヽ(  ノ'    ,-‐j       ト、
    / ̄`ヽー、´ `ヽ.      !、:.`ヽ'´ ̄ ̄ヽ
    /     .ヽ \   \    ヽ ヽ:.、\`、=- 、
.   /       、  i    ヽ―、 __, |!、  ヾ.   \
  /      ィj  |    __`ト、、  /' ,i/\ \   i
  ,      // ヽ j    /  :.ー、`0 <o ⌒ \ <
  ,            Ⅵ /      \ 、  ',.    \ l_
  {            / レ′        \ヽ !      ヽ!
  〉           ,'::.                ヽノ       ヽ
 ,'          ,::                oヽ       ノ


懐から煙草を取り出して吹かしつつ、肩を竦めて笑う。
思えば休暇でリッカと一緒に買い物に出かけていただけのはずなのだが、急なエマージェンシーであの有様だ。

「悪くない卓ではあったが、何度もは座りたくないな」
「どうもダイスの調子が悪くて、精神衛生上よろしくなかった。HAHAHA!」

対応は迅速だったが、現場は散々だ。
結構、ギリギリの戦いだった。もう少しで死人も出てたかもだ。

「“拾い物”がいくつかあったのは、幸か不幸か」
「どんなキャンペーンを経験してきたかは知らんが、このレベルの“野良”とは……」

243藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/30(金) 00:17:55

「とりあえず、こちらで聴取した分に関しては、後ほど本件の報告書と合わせて提出します。」
「と言っても、大した情報はありませんでしたけどね。」

まさかこんな形でテロリスト予備軍を確保することになるとは、全く思っていなかったわけで。
というか休日に2件立て続けの後でこれとか、もう勘弁してほしい所である。
TBファイラーに休みなしとはよく言ったものである。人手が欲しい。

「―――もみ消してる、とはちょっと違うんですよね。」

「禁書災害が終息した後、汚染されていた地域は世界の常識に合わせて修正されるんです。」
「でも、汚染のレベルが上がるにつれて、この“世界の修正力”が追い付かなくなって、色々歪みが出ちゃうんですよ。」
「私達はその辺のズレに、常識的な説明を付けてるだけです。基本的には、ですけど。」

実際そんな社会的影響力があるなら、もっと色々楽できるわけで。
世の中はままならないものである。

244『さらば海神号』:2018/03/30(金) 00:59:01
手塚:
「証人台に船員のゾンビを立たせてみるかね」

弁護士の象徴体が必要だなと、手塚は苦笑する。
聖ビブリオ本部でのレート査定の後、今回の功労者には然るべき報酬が支払われることだろう
共に戦った非正規の禁書使い達にも……口止め料なども兼ねて。


「単独での重汚染領域制圧、禁書はその場に残され、TBファイラーの姿は無し……」
「どこの組織の手によるものか謎だったが、報告を受けてようやく納得いったよ」

聖ビブリオは今回の報告を受け、諒歌は禁書使いとしては『良性』であると判断したようだ。
いくつかの講習を受ける必要はあるだろうが、禁書の没収や拘束の心配はないらしい。


「世の中には、知るべきではないことが存在するのだよ」と、手塚は六花の説明を繋ぐ。

「覆水盆に返らず、火の通った卵は生卵に戻らない」
「結末を知ってしまった推理小説を、初見と同じ気持ちで読むことはできない」

手塚は手元の関係者資料――デヴィットと千尋、潤のプロフィールが記載されたそれを手繰っている。

245『さらば海神号』:2018/03/30(金) 02:13:54

手塚:
「彼らには残酷な結末となってしまったな……。今後の経過報告もよろしく頼む」

六花の口頭での報告を記述した紙と共に、資料をファイルに収納する。

「藤代くんの言う通り、禁書が閉じられれば“復元力”が働く」
「倒壊した建物は修復され、人々は記憶の辻褄を合わせ、時には物語の中で死んだ者すら蘇る」

「だが、重度の汚染に晒された歪みは、どうあっても戻らない」
「速やかに禁書を回収し、誰かが欠落を埋めねばならないのだ」

なにより、禁書使いは汚染領域内で起こったことを忘れない。
ならばあの少年少女も――――――

「吉祥院くん、聖ビブリオは優秀な禁書使いを必要としている」
「世界の真実の担い手となれる者は少ない。今後もどうか我々に力を貸してほしい」

246吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/30(金) 22:15:57
「愚問ね、私の名前は吉祥院諒歌。吉祥院家の吉祥院諒歌よ。」
「人を助けるのに否やはないわ・・・それに。」

「お世話になった人にお礼もいいたいしね。」
東條・ヨアヒム・帯刀・・・彼はきっとここの構成員だったのだろう。
ならばいずれ会うこともあるだろう・・・色々と助けてもらった恩はある。
いずれお礼を言わないとな。

247エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/30(金) 22:47:01

「――――だが、同じシナリオで遊ぶことはできる」
「出来のいいシナリオならね。何度やっても、同じセッションにはならない」
「それはそれで楽しいものさ」

知らない方がいいこともある。
だが――――知ってしまったから、全てが終わるわけではない。
紫煙を吐き出し、エルファはシニカルに笑った。

「ミス・キッショーインにせよ……あの三人にせよ」
「また楽しい卓が囲めればいいと、私はそう思うよ」

そしてそれはきっと、そう難しいことではないのだ。
きっと、多分。

つまり――――――――――――


「――――――――――――というわけで、卓の予定を立てたいので代休を貰っても?」


――――TRPGは最高だ、という話だな!

248藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/30(金) 23:43:53

「魔女裁判の法廷で良ければ、すぐにでも用意できるんですけどねー。」

冗談めかして言ってみる。
そう言えば休日だったんですよね。
休日とは何ぞやと問いたくなる顛末でしたけど。

「まあ、その辺は当人同士で解決していただくほかないと思います。」
「ああいうのは、部外者が口を出しても解決しませんし。」

「最近、出動多いですよねぇ―――少しは落ち着いてくれるといいんですけど。」
「そう言う訳なので、代休の正式な申請とかもありますし―――報告書の方、纏めに戻りますね。」

さすがにこれ以上面倒事も無かろうし(願望)、私は最後の作業を片付けに戻るのであった。

249『さらば海神号』:2018/03/31(土) 00:07:53
手塚:
「良き出会いに感謝を。聖ビブリオは吉祥院 諒歌を会員に迎え入れられることを誇りに思う」
「クラブ会員――表の方だが――としての登録手続きや、講習の日取りについては後日連絡しよう」


「今回は激戦だったようだからな。存分に羽を伸ばしてくるといい」
「藤代 六花、エルファ・由美・ガルフの両名は本日から1週間、待機期間とする」

TBファイラーは、精神を削りながら戦う仕事だ。
領域の汚染に身を晒し、自身の禁書を解放するために精神を燃料とする。
取締官自身が自制を失い、禁書の力を暴走させてしまう二次被害を避けるべく、
常日頃から精神の安定化を心がけねばならない………今は休暇を楽しむことが一番の仕事だ!


「いつも、急な要請に応えてくれるキミたちには、感謝しているよ」


『エンディングA:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、吉祥院 諒歌』 ――→ END

250『さらば海神号』:2018/04/04(水) 23:54:19
エンディングB:明日華・デヴィット、太刀川 千尋
現在の汚染:0
――――――――――――――――――――――――――――――
事件から数日後。
約束してか偶然か、君たちは2人そろって潤の病室を訪れた。
病室に潤の姿は無くベットもきれいに引き払われている。

2人の背後から声がかかる。

                    ヽ、
                   -‐¨ ̄二, ー .、
           x,"_       \ \
            / 〉           ≧=
         /   |     、      .ヽ
.         ′   j    {=\  、   i |   i
         ノィi  /ヘ、  ,>笊ヾr一 N  j
.        八  {/笊  '" └'’ }   /}            「あなたたち、この前の事件の?」
            \:、‘┘,     ノイ /.ノ
              八   r 、     //  \           「音斑さんの『移送』でしたら、今朝もう終わりましたよ」
.          //{>、 ` ’  ,//{>.┐、\
.          //{  \_>イラ∠/   | \
       // />;;¨ ̄;;(゚レ/~/  ,,,」   ヽ
     // //{;;;;/;;/1;; }Λ,//      V       「もしかして、彼女から知らされてなかったんですか」
...   _//.///´〈;;;;;//;;;;!;r1  \i        \
..  /'// ヽ'’〉"..//└//;;r7.....|  ,/{     ヽ   ヽ
   {/ j _ノ :{.....,′/.//7'./.......| ,/ ヽ       |    V
..../{ {,/___,Λ..{.{..i./ {..{..,′.....|,/     \   j,
..゙/ \rヽ_,/〉.、.、.{ \{...........|’     | ヽ/ ̄
.     ,{ ̄  /〉、\\〔 ̄.........\      |/
    ||\ / ||σ三三三oァ、、/ `>‐<.
    |i /  |iσ三三三o}ミヲ /     \

彼女はたしか事件の後、「メンタルケア」という名目で君たちの取り調べを行った聖ビブリオの取締官の一人だ。

取締官:
「荷物は自宅に郵送つもりでしたけど、直接いらっしゃったんなら……はい」

そう言って女医は持っていた手提げバックをデヴィットに手渡す。
バックの中身は、デヴィットが潤に貸していた本だ。
その本のうちの一冊に、四つ折りにされたルーズリーフがしおりのように挟まれている。

251明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/04/05(木) 00:21:37
「移送? いや、聞いてないな」

真っ赤な目でデヴィットが首を横に振る。
目の前に女性に感じることは何もない。
デヴィットの手に持ったスマホには多くの通知。
あの一件後、デヴィットは身辺整理と称して今までの関係をすべて無に帰そうと動いた。
関係をすべて断ち切り、その上で彼女に再び別れの言葉を告げるつもりだった。
その後はおそらく故郷であるイギリスに戻り、テムズ川にでも飛び込つもりでいた。

「千尋さんは聞いてます?」

「いや、聞いてたら来てないですかね」

そう言いつつ手提げバックを受け取る。

「ありがとうございます」

本など返してくれなくともよかったのに。
律儀な事だ。

「あ」

四つ折りのルーズリーフを抜き取って開く。

252太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/04/05(木) 00:23:28

「……いいや、聞いていないね」

 太刀川千尋は、空になったベッドを見つめていた。
 驚きも、戸惑いもなかった。むしろ、もっと早くこうあるべきだったと思う。

「これは、僕たちは二人とも振られた、ということになるかい?」

 へら、と薄ら笑いを浮かべ、デヴィットを横目で見遣る。
 その言葉に、本気をうかがわせる重さはない。
 ただ、冗談にしては軽すぎた。まるで、感情を入れ忘れたかのように。

 互いが互いの鳥かごだったのだ。
 閉じた世界の中で、リスクもない関係に安心しきっていた。
 彼女は飛び立った。ならば、どこに向かったかは知るべきではないのだろう。


「色々と、お手数をおかけしました」

 さんざん独りごちた後、ようやく取締官に恭しく頭を下げる。

「……でも参ったな。数えるほどしかいない、大切な友達だったんですが」

 ルーズリーフは、覗かないようにする。

253『さらば海神号』:2018/04/05(木) 01:22:11
取締官:
「しばらくの間、他県にある聖ビブリオ傘下の病院に転院して経過観察ですよ」

「彼女、目を覚ました後に受けたメンタルテストの結果が散々でして」
「禁忌肢12点――ほぼ全問『わざと悪い選択肢』を選んだような結果です」

「精神的に不安定なことには違いないんでしょうけどね」


ルーズリーフには、丸みがかった筆跡で謝罪の言葉がしたためられていた。

『あの時の最後の言葉だけど誰かに任せて付き合う・付き合わないを決めるのは、もうやめました』

『真正面からフれるくらい強くなったら、その時は■■■■(この行はポールペンの線で塗りつぶされている)』
『正直、あの場面でああ言われたら付き合えるものも付き合えなくなると文句を■■■(この行は以下略)!』
『負けそうになって派手な盤返しをするのは■■■(以下略)」

……10数行に及ぶ愚痴を塗りつぶした痕が連なる。
書いているうちに筆が滑っていつものワガママが溢れた様子だ。
そして最後に一行。

『いつもありがとう。今度の動物園デートの約束破って、ごめんなさい   音斑 ゆん』

254明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/04/06(金) 00:02:48
「わざと……」

目を伏せる。
それについて口出しすることも考えることもしない。
そんな事をして何になるというのだろうか。

「……」

(もう真正面から振れるほど強いよキミは)

(結局、真の意味で愛されていたわけではないのかな)

お互いがお互いを掴みながら汚泥の中に沈もうとしていたわけだ。
そこに真となる芯があったかは分からない。
ただそんなことももうどうでもいいことかもしれない。

(……いいか)

「千尋さん。この本、貰ってください。ほら、なんていうか。アナタにも読んで欲しいし」

「それとワタシは自分がその数えるほどしかいない友人に入れてみますか……いや、止めときましょう。ワタシの事など好きではないだろうし」

「嫌いではなかったとしてもどうだっていいでしょうし」

首を回し、目を閉じる。
目が痛い。ずっと液晶とにらめっこだったから目が疲れている。

(……)

スマホで潤に電話をかける。
多分、出ないだろうからその時はチャットアプリでメッセージを入れておこう。

【ありがとう。ルーズリーフを見たよ。字を消す必要なんてなかったのに】

【それと、楽しかった。これは取り繕いでもご機嫌伺いでもない事実】

【じゃあ、さようなら】

相手が見たかどうかを確かめる必要はない。
ただ、そう伝えて別れたかっただけだ。

255太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/04/08(日) 23:59:48

「『わざと悪い選択肢』ですか」

 不器用なところは変わりないようで、それは少しだけ安心する。
 優等生を辞める、という彼女なりの決意表明なのだろう。
 それにしたって、些か極端が過ぎる。

「しかし……恋人とはいえ、メッセージは君にだけかい」
「あまり目立たなかったかもしれないが、僕だって体を張ったんだけどね」

 意地の悪い笑みを浮かべ、デヴィットを小突く。
 差し出された本を、拒むこともしない。

「……? まあ、君がそういうなら貰っておくけれど」

 受け取った本を学生鞄に仕舞い、部屋を背にする。
 この部屋は、もうただの部屋だ。用が無ければ去るべきだ。

「……あのなあ、デヴィット」

 デヴィットの最後の言葉には、振り向かずに答えた。
 こういう言葉を吐くときは、あまり顔を見られたくはない。

「前々から思っていたことだけれど、いい機会だから言っておくよ。
 恋だとか、友情だとか、そういう大切な関係はだな……
 大切だから、うっかり壊してしまわないように、しまっておきたい人間だっているんだ」

「……僕も、潤も。答えになったかい?」

256『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:33:01

『   [既読] 15:42   』

数分遅れてデヴィットの送ったメッセージに既読マークが付く……返信はない。
彼女が千尋の言うような人間なら、これ以上の感情が零れてしまわないように、
手紙にメッセージを託したのかもしれない。
それでも盛大に筆が滑ったようだし、その痕を消さずに送ってきたが。

『――ピロリン♪』

同じタイミングで、千尋のスマホにSNS通知が表示される。
送信者は潤――メッセージ欄にはURLが貼られている。

……『Oceanus』の言語版の物理書籍通販ページだ。

『 オススメ。英語だけど 15:44 』
『 邦訳版は訳者がダメ。読むなら絶対原語版 15:44 』

『 読み終わったら今度はチーの小説も読ませてくれる? 15:46 』

もちろん彼女は君の英語の成績を知っている。

257『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:35:39

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
-Oceanus 432ページ-

 ワイヤーが断ち切られ、■■たちを乗せたボートは投げ出されるように着水した。
水面が弾け、身を切るような冷たい海水が浴びせかけられる。
■■は寒さにかじかむ手でスターターワイヤーを引き、船のエンジンを始動させる。

「バックマン!」■■は最後にもう一度、オケアノス号の方を振り返る。
燃え落ちてゆく甲板で、炎の中に飲まれる人影が見えた。


-Oceanus  434ページ-

 見渡す限りの水平線が広がっている。
バックマン神父の話通りなら、ここから陸まで数百kmはあることになる。
5人を乗せた救命艇は衛星のナビゲートもない、絶望的な航海へと漕ぎ出してゆく。

 灰色に滲む空。
遥か西の方で、雲の切れ間から差し込む光が海面を照らしている。

「まずはあそこまで向かうとするさ」

■■は舵を切り、船首を西へと向けた。


〈了〉

258『さらば海神号』:2018/04/09(月) 23:40:26
★シナリオ終了 ――→ 回復と成長


・トラウマと喪失を全て回復する
 この時、「感情後遺症表(251頁)」を振って後遺症を決めてもいい

・獲得した禁書ビットと禁書能力を喪失する

・任意の成長(186頁)をおこなう


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