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【セ】『それは頁を手繰るように重く』【ブラミト】
1
:
GM
:2018/02/02(金) 22:53:12
人生は一冊の書物に似ている。
馬鹿者たちはそれをぺらぺらめくっていくが、賢い人間は念入りに読む。
その書物を読むことはただ一度しか出来ないと知っているからだ。
――ジャン・パウル(1763〜1825)
2
:
『さらば海神号』
:2018/02/02(金) 23:01:37
導入A:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ
現在の汚染:0→1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
灰色に滲む空。
街を包み込むように降りしきる雨の中、一台のバンが駆け抜けてゆく。
『――禁書災害発生、禁書災害発生』
『担当区域のTBファイラー、応援を求む』
『禁書保有者は古地 流千雄(38歳/会社員)。自宅周辺にフェーズ1の汚染を確認。
取締官が回収に向かったところ、交渉中に禁書能力を発動しその場から逃走』
『禁書タイトルは不明。形状はノートパソコン』
『現在、汚染領域を拡大しながら車で逃走中――――――』
君たちは聖ビブリオから指令を受けた禁書取締官(TBファイラー)。
逃走犯の車の姿を捉えたところだ。
3
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/03(土) 00:55:18
/.:.:.:..:.:ミ 彡´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨
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.:.:.:.:.:.:,!.:ト=、V.:.:.:.:.:.:.:i| ≦、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ クリティカルヒット
.:.:.:.:.:.':i示zxミヽ.:.:.:.:.:.:i|千´xz瓜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:∨ 「――――よし、致 命 的 成 功!」
.:.:.:.:.:Ⅷ.ト、豸メ、.:.:.:.:.:.', ≦-弍少:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:iノ.:.八
.:.:.:.:.:i∧| \ト、ム ',.:.:.:.:.:./ .ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ,、_
.:.:.:ハ:i:::ム \i i.:.:.:./i.:.:|ノ.:.:.:.:.:.:.:ハ.:(ー≦=<  ̄ ー-
.:.:.| .リ:::::::ヽ ヽ ヽ |.:.,イ (.:.:.:.:.:.:.r' ヽ / > >/⌒
.:.:.i ∧.:i⌒\ -===‐ .k≦ノハ ヽY⌒ヽ / / /
<:\ ヽ、>=> 、 ≧' V/ ___ ,' '
. >-ヽ 厂ヽ. フ´=ニ| (`==≦イ > 、 i 〃´
∠ ≧=ヽ / /i´ .ゝー/ ≧'⌒>==‐' `⌒ヽ. |、 /
/ ヽ i > ' 人_ `ー< / >' \ ∨/
Ⅴ レ / `ヽ / .>=彳゛ ヽー-〃
Ⅴ i ,イ < `/ / /´ >彳`ヾ \¨
i., ∧´ノ / 廴ノ.ノ ノ ヽ
/ Y ー‐'ヽ. 、
/ i_, > 、 > ´
' ヽ. ,ゝ / /`ー'ー―‐≦ ´
, 个 ,イ , '
i ',` / i イ
', , 〃 |
.∨ 〃 |
ヽ. ´ ノ ヽ {
\ iト 彡' マ
'iヽ\ ─- イ /
ヽ i /|ヽ.
マ | i V
愛車ハマーのハンドルを握り、口笛ひとつ。
通信機のスイッチを入れ、本部にコール。
「こちらエルファ・由美・ガルフ及び藤代六花、目標を捕捉しました」
「急ぎ確保します、どーぞ!」
たかだか市販のバン程度で、このハマーから逃げ切れるものか。
巨大!馬力!最強!
それがこのハマーなのだ!
「リッカ、並んで“寄せる”ぞ!」
「少し荒っぽくなるが、援護を頼む!」
アクセル全開、狙うはバンの横からガードに寄せての強制停車だ!
ウェイトが違うんだよ、ウェイトがなぁ!
4
:
エキストラさん
:2018/02/03(土) 01:18:33
_
、丶"~ ̄: : : : 〕I=ー
/: : ;、丶"~`'ミx、 }ヽ
_,.。s≦二ニニ=-‐-γヽ/>''~: : : : : : : : : : :~"''〜彡:}
斗f‐ァ .: : : : : : : : : : : : : : : :/ー/: : : : : : : : : : ̄ ̄ ~"''〜、、ノ
/: : / /: : : : : : : ⌒>、: : : : :〉-{: :.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :.\
: : : / /: : : : : : \: : : : : : :\: 〈イ Υ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `、
: : :{ /: : : : : : : : : : :\: : : : : : :\ヽ彡廴、丶"~ ̄⌒``ヽ、 : ヽ: : : :.‘,
廴:_:./: : : : : : : : :\: : : : :\: : : : : :.:\:.ー-7i: : : : : : : : : : ', 丶: : ト、: : : :‘,
/: : : : : : : :{\/`'ミx、: :∨: : : : : : }`ヾ、j.: : : : : : : : : : :ゝ、ハ:/ \: : :', }ヽ
.: : : : : : : : : 彳 _,xf汽 `ヽ}: : :.l: : : :}i: : : :}h、: : : : : : : : : : : :〕I=ー‐=`、厶イ.:ノ
.: : : : :l、: : : : : V笊忙 》 ∨: |: : : :Y⌒ヽ ̄'、: : : : : : : : : `ー=ミ、: : : : : : ,イ
{: : : :.√ヽ: : : : \Vソ,ノ |:./}: : : : l乍 }: :.∧: : : ``〜、、: : : : :.`"''〜´乂_
: : : : :{ 孚ミh。,: : :.}h、 jノ l: : : : 从 ,': : : ∧: : : : : : : :``〜ー=彡: : : : : :⌒>
乂: : :ヽ Vソ 7⌒¨”~ |: : : :レ゙ー/: : : : :∧: : : : : : : : : : : :うトー‐-=斗匕
}ノ\: :小、ヽ |: : : ノイ V: : : : : j{: : : : : : \: : : : : :‘,
′ ヽj{ |: : :/ }: : : :.γト、: : : : : : : \: : : : ‘,
圦 r‐ 、 |: :/ /i|: : : :,ハ::| `丶、: : : : ``〜、、廴_,、イ そりゃハマーに追い駆けられたら全力で逃げもするよね……
V::.、 ゝー }/ / |: : : ,゙ }i ``〜、、: : : : : : 彡′
V: :.\ _,.。s / / : : :/ ~"''〜、、 っと、了解! 伝令天使召喚―――
V:.∧ `ヽ、_,、<}: : : i}>「、 }/ 、丶"~ ̄ `丶、 ',
‘,∧ |: : :从 }彡、 / /`ヽ、 ヽ ',
ヽ:∧ l: ::/∨ゝ }} ヽ/\ / \ ',
`''〜 ノイl ∨ {{ \ ' ',
‘, ∨ }} \ , | \
‘, 〉´ミx、_ /`、l \
У\二二≧x,_j{_ lヽ 丶
/ `'ミx、二二二} :|
バンの前後を車めいた形状の下級天使が挟み込み、逃げ道を完全に塞ぐ。
減速効率を上げつつ、こちらの安全度を高めるわけだ。
向こうにしてみれば、突如出現した得体のしれない車に前後を挟まれ、横からはハマーが全力でガードレールに押し付けてくる格好になる。
そりゃ怖いよね。さすがに同情するよ。
「―――こんな感じでどうかな。」
あとは、向こうがヤケにならない事を祈るばかりか。
とは言えそもそも交渉中に逃げ出したって話だし、あんまり期待しない方が良さそうだ。
5
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/03(土) 01:21:00
あ、名前入れるの忘れてたや。
名前は大事だよね。
6
:
『さらば海神号』
:2018/02/03(土) 01:31:09
潮の臭いのする風に乗って、どこからか汽笛の音が響いてくる。
この辺りは海からいくらか離れた土地のはず……禁書領域化影響だろう。
『ガガガガ、ガリガリガリガリ!!』
召喚された天使たちがバンを誘導し、そこにエルファが車を横付け。
圧倒的なウェイト差で、バンをガードレールへと押し込んでゆく。
運転席には逃げ場を求める必死の動物のような目をした平凡そうな男――古地の姿がある。
古地:
「何なんだよ……お前らは!」
古地の手が助手席に置かれたノートパソコンへと伸びる。
バンの車内で青白い光が爆発する――禁書の解放だ!
『――――――Swaaaaaaaaaaaarm!』
バンのウィンドウが破られ、禁書から呼び出された『群衆』があふれ出す!
カクテルドレス姿の女、屈強な甲板員、警備員風の男……。
それぞれが消火斧や鉄パイプ、拳銃を手に襲い掛かって来た!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】禁書使いを無力化せよ!
●[運転]、[射撃戦闘]、[近接戦闘]のいずれかで必要成功数2、
もしくは使用ダイス+1ので必要成功数3
2人で合計2種類の判定に成功すれば制圧に成功する
7
:
『さらば海神号』
:2018/02/03(土) 01:36:54
(訂正)
●[運転]、[射撃戦闘]、[近接戦闘]のいずれかで必要成功数1、
もしくは使用ダイス+1ので必要成功数2
8
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/03(土) 01:53:45
では、<運転>1Lvを持っているので、これで判定しよう。
diceBot : (3D6) → 7[4,2,1] → 7
1成功、禁書ビットをひとつ獲得し――――無事にクリアだ!
「おっと、トループ召喚技能か?」
「だが構わん――――ハマーの前では無力ッ!」
「行くぞ、<岩熊神>の加護ぞあらん!」
特に禁書とかとは関係のないハマー重量突撃が迫りくる群衆を襲う!
9
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/03(土) 02:32:10
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. 〈\,,__ __、、、__ `:、 ,、-‐ヘ」|/"\ __-ニニニ㍉、 `、
\::゚::゚::゚ヽ、-=ニニニ=-_ `:、/ //| | __-ニニニニニニハ ',
>::::::::::`:::::::::::-r― 、、 _彡 /└ァ | | r..、 「::i __-ニニニニニニニニ}
└……‐- :::::;;;//⌒\゙'ー `/ /\ lΛ |:::} |:::| -ニニニニニニニニニニ} |
{ニニ=- 「''〜:::/ / ///___//从 |:::|、|:::|_/::〉 ニニニニ=-" ̄ ̄"-ニニ} |
. マニニニノ _ノ\,ィi| ̄|/〈z‐-- ゙ / /Λ::::::::::::::〈_/、{ニ、 ̄ \| !
寸ニニ{ )ニニ=-__\ _{≧-イ__/ )r‐::::::::::ヘ::〉 マニ、- _ \
 ̄ ∨Λニニニニニ{ / /::::::::::::::ノ マニ=-_ ‐- _
{ )へ ̄ -ニΛ/\_,,、斗 /::::/¨¨´ -ニニニニ=-_  ̄ -
 ̄{_ )へ、/ :::':_、イ:::::::::ノ__ノ  ̄-ニニニニニ-_ `` 、
_-、_,. -‐=ニニ乂_,、圦:::::::::::::::::::::::::::ノ |  ̄-ニニニニニ-_、
. 寸ニニニニニ=-  ̄-ニニ`¨(Q)"''''''"´,.ィ_ r‐-、 へ__ ,、  ̄-ニニニニニ、
`¨ ̄ __ __-ニニニニ- }\/:::::::::::::::厂_><⌒ ⌒7 /^| /Λ -ニニニニ} |
__-ニニニニ=- ノ::::::::::::::::::::::::/へ__ノ゙'ー'^'ー'゙L,_ 人 }} -ニニニ| |
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荒れ狂うハマーの天板上に、一柱の天使が出現。
上空より無数の光刃を放ち、体当たりを逃れた群衆を沈黙させる。
これなるは禁書“エデンの欠片”の象徴体。他の下位天使とは一線を画す、高位の天使である。
[射撃戦闘]で判定。
基本2個に技能レベル1で、3個振る。
diceBot : (3D6) → 14[5,3,6] → 14
2成功。ビットを2個獲得し、パズルに配置。
10
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/03(土) 03:17:12
「手荒な真似してごめんなさーい! 怪しいものじゃ―――すいませんめっちゃ怪しいですよね!」
とりあえず窓を開けて、ハマーのエンジン音とかに負けない大声で謝っておく。
いや、どう考えても過剰に怯えさせてるのはこっちが悪い。
と言うかだいたいハマーが悪い。ごめんねホント。
「聖ビブリオの―――って言って通じれば楽なんだけど。」
「こういう時、組織の知名度と社会的信用って大事だよね。」
聖ビブリオは、表向き知識人の社交クラブである。
そんな連中が、禁書―――危険な力を持った本を集めていると言うのは、どうしても陰謀論を唱えたくなるものだろう。
実際TRPGのシナリオにもそういう連中山ほど出て来たし。
11
:
『さらば海神号』
:2018/02/04(日) 22:24:59
群衆:
『結束!』『結束!』『野郎、地獄に送り返してや……ぐわあっ!?』
召喚された群衆が、光の刃に貫かれ次々と倒されてゆく。
バンはガードレールとの間に挟みこまれ完全に停止した。
バックドアが開かれ、ノートパソコンを抱えた古地が這い出てきた。
強引な停車で怪我でもしたのか、シャツの肩口が血で赤く染まっている。
古地:
「不思議な力を得たのをどこからか察知して、家にやって来るような奴らが怪しくない訳ないだろ!」
「くそ……なんだよ……こんな理不尽あるのかよ」
『カシャンッ』
古地の手からノートパソコンが滑り落ち、アスファルトの地面に激突。
画面がブラックアウトし、同時に『群衆』たちも溶けるように姿を消した。
古地:
「“この物語”の世界に入れれば、俺は自由になれると思ったのに」
「廊下の女子社員のうわさ話に耳をそばだてて怯える必要もない」
「社内コンベで足を引っ張る他のグループにイライラすることもない……」
「平穏が訪れるはずだったのに…終わりだ、もう終わりなんだ……」
12
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/04(日) 22:56:28
「っと、いかん、やり過ぎたか?」
まぁあっちも攻撃してきたわけだし、多少の怪我はつきものだが、僅かに罪悪感が芽生える。
言わば、彼も“被害者”なのだ。
失敗したとは思わないが、少々脅かし過ぎたか。
本部に確保の報告をしつつ、さてどうしたものかと頭を掻く。
「アー……すまんな。覚醒直後は精神的に不安定になりがちでね」
「誰にもバレない自分だけの超能力なんて、人間性から良心と言う言葉を奪うには十分すぎるからな」
「……まぁ、なんだ。『X-MEN』も楽じゃないのさ、『Mr.ウルヴァリン』」
「とりあえず、我々にキミを解剖したり監禁したりする趣味はない」
「望むなら、転職の協力もしよう。『マグニート』と戦う勇気があるのならね」
「その辺り含め……まずは詳しい話をさせてくれ。信用するかどうかは、それから決めればいい」
13
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/04(日) 23:24:12
群衆の消失を確認すると、天使も姿を消す。
ノーリスクで使える力ではない以上、無駄に出しっぱなしにしておくわけにもいかないのだ。
「私達は聖ビブリオの禁書取締官―――知ってる人からは、TBファイラーって呼ばれてます。」
「世界を書き換える力を持った本―――禁書の捜索と封印が、主な仕事です。」
「―――色々聞きたい事はあるかも知れませんけど、その前に少し確認させてください。」
禁書の力は、世界を侵食する。
これに対抗できるのは禁書使いだけだ。
しかし禁書使いは、禁書の力を振るえば振るうほど、禁書の悪影響を一身に受ける。
即ち―――
「あなたには、大切な思い出はありますか? ―――それは今、思い出せますか?」
記憶の喪失、或いは歪曲―――トラウマ化である。
14
:
『さらば海神号』
:2018/02/04(日) 23:48:24
古地:
「戦う?……ハハハ、それは可能性に溢れたメインキャラクターたちの話だろ」
「平々凡々な人生だ。学生時代も仕事でも、特別なことは何もなかったって事は思い出せる」
その顔は血の気が失せ、目はどこか虚ろだ。
雨に濡れ寒さのためか震え、呼吸も乱れている。
「そんな俺だから……『もしも物語の世界に入れたら』を想像するたびに、心の底で理解するんだ」
「違う世界に飛んだとしても結局、俺は知識も勇気もないちっぽけな『脇役』なんだ、って」
「この“物語”はそんな俺の心をくみ取って、相応しい“役”をくれたよ……」
「超能力者の集団か……青春時代にそんなものに出会えたキミたちには理解できないさ」
「………………うらやましい……まぁ……この役も、悪くな…い……かも」
それだけ口にすると古地は崩れるようにその場に倒れ込み意識を失う。
伝令:
『―――こちら本部。禁書領域の拡大停止を確認した』
『また派手にやったようだな……禁書を回収し撤収してくれ』
『古地は聖ビブリオ傘下の病院に収容する。すぐに救急が駆けつけるだろう』
15
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/04(日) 23:56:12
「……NPCだって、ゲームマスターが丹精込めて造形したキャラクターなんだがね」
肩を竦め、禁書たるノートパソコンを回収する。
決して無力ではない。訓練すれば優れた禁書使いになれるかもしれない。
あるいは彼の象徴が、“群衆(トループ)”だったとしても、だ。
「こちらエルファ・由美・ガルフ、了解した」
「禁書は回収した。必要以上に派手にやったつもりはないが、ターゲットも早めに回収してやってくれ」
流石に雨ざらしというのも哀れだ。
救急が迅速に来ることを祈ろう。
懐から煙草を取り出し、ライターで火をつけながら、隣の少女に冗談めかして笑いかける。
「……やぁ、悪かったなリッカ」
「デートのつもりがとんだトラブルだ。シーンチャートで蛇の目でも出したかな」
16
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/05(月) 00:11:17
「―――理解できない、か。」
生まれついて禁書使いの適性を持つ私が何を言っても、嫌味にしか映らないだろう。
覚醒が早かった以外は、特段優秀ってわけでもないんだけどね、私。
とは言え、ある日突然覚醒したって人の気持ちが理解できているかと言えば、ノーだろう。
実際に体感したわけじゃあないし、理屈としては理解できても薄っぺらく映るだろう。
「と、了解しました。」
古地に応急処置を施したら、バンの中に押し込む。
さすがに雨ざらしでは、体力を余分に消耗するだけだろう。
ついでに車内に他に禁書っぽいものがあったりしないか確認したら、ここでの作業はおしまいだ。
「……それ、割とシャレになってないような……」
「ともかく、一旦最寄りの支部に寄ってから帰ろうか。」
さすがに回収した禁書をそのまま持ち帰るわけにもいくまい。
とりあえず最寄りの支部に引き渡して、封印処置を施さなくては。
17
:
『さらば海神号』
:2018/02/05(月) 00:17:57
ノートパソコンを回収した君たちは、最寄りの聖ビブリオ支部へと向かう。
『ボオオオオォォォォ………』
灰色の空から雨が降り続けている。
潮の臭いのする風に乗ってどこからか船の汽笛が聞こえてきた気がする。
……が、それもハマーのエンジン音にかき消される。
古地:
「………G…aaaa…」
『導入A』 → END
18
:
『さらば海神号』
:2018/02/05(月) 22:59:05
導入B:明日華・デヴィット、太刀川 千尋
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
市でも最大の病院、桶矢総合病院。
君たちは雨の中、友人を見舞いにやってきたところだ。
個室病室では快活そうな印象の少女がベットに腰掛けて本を読んでいた。
音淵 潤(ネブチ ユン)――君たちが通う聖ビブリオ学園の2年生。
/ / / \\ i i_´ {  ̄ ̄ ̄`ヽ>、 \
{ i / ヽ '^ ._ヽ \>、__ :.
∨ / /=゚、_)-' ノ ヽ `丶. '.
{ { { i / `ー一' 〈 i \ } }
ゝ \ \\ ∧ { { | //
|i \ \ヽi | /_ 、 i 〃∧
|ト、 \ ヽ{\__| i /、、`ヽ\ \\ i\/// :.
{{ \ i〈 )! !イ芹ミx \_\\ヽリ { { チー
`ヽ \\ iハ_}}| | V゚ツ ' ィ芹ミx,,i/(\ \__, \ 「デヴィットと千尋じゃん」
{ ヽヽ ∧\} |''' Vツイ_\\__---<、 \ 「なぁに、お土産持ってきてくれた?」
\ ) )ノ 八__i | 、 ' '''/ / ゝ----ァ \ \ |
ノ `ー //「 i |\ ー イ / /⊂〈//r, \ \!
〃 / //丿-八:!\` ー<// / i { \`ーL ∨∧ ヽ 「クリーム系の甘味、あるいは新刊小説なら受け取ろう」
{{ /i i/´::::::::::::::ヽ `¬{ >{_八 \ \ ∧ ∨∧ i
八 /八 乂:::::::::::::::::::::. ハ\__ ハ\__ \ }/ ∧ ∨ } }
∨/ >、__ノ::::::::::::::∨:::/ \__ー<ヽ__彡' / ∧ ∨ /
厶彡' ∨:::::::::::::::::::::/::::::::`::ー==ミヽヽ`ヽ-、-< `ヽ{ , ∨
}:::::::\:::::::/:::/::i:::::::::::::::::∨∧:.}/:〉i }\___/ , ,
〈:::::::::::::\::::::{:::::::::::::::::::::::::∨∧Y:://::::::ヽ:::>、 ', ',
〉:::::::::::::::::ヽリ::::::\::::::::::::::::∨∧//:::::::::/:/ //ヽ ,
先週、体育の授業に転んで頭を打ち救急車が学校に来るというちょっとした騒ぎを起こしている。
まぁ、入院したその日の夜からLINEには頻繁にメッセージを返していたので、大事ないようだが。
潤:
「デヴィットありがとね。借りてた本面白かったよ」
ベッド脇のテーブル上には、英語の小説やブラジリアン柔術の解説書が塔を作っている。
19
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/05(月) 23:30:20
「気に入ってもらえたようでよかった」
本を持ってきた紙袋の中に詰めていく。
そして消えた本の塔の代わりに小さな白い箱を置いた。
「どうぞレディ。英気を養うケーキだよ」
「チヒロさんもどうかな?」
20
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/05(月) 23:54:38
//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: /: ィ: ハ:.:..: ト :\
. ′: : : : : : : : : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : :/イ/ |:{ ゞ}:.:| `ヾ
/イ:/: : : |: : : : : : : : /: : : / :/: : : : : :/: : / ´ リ |八
|/ : : :..|: : : : : : /: :.:.:.:. :/:/: : : //{:..:/ │
_/ィ: : : :..:|/ : : : :/イ:./`у/: : : : |{/レ′  ̄ ̄ ヽ│
厶イ :.:ノ: : :.:.:.:.:.:.:./ / Уイ}: : / |’ ___┐ /
|/: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ { /〈 j:../:/ハ! { 〈八 /
/ィ/:.:.:.:--…:.:\ヽ_,)/ィ:.:/人{ ヽ〈/ ′
ィ⌒ヽノ::/:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ__ ノイ ` 、 「僕がそんな殊勝な友人だと思ってるのかい?」
\:.:./イノ } \
\__ | ノ
::.. \ 、 r ´
:::. \ 、 ゝ\_,ノ
-- ..,,_ ::.. \ /\ __]
<´ ̄ ̄`ヽ ::、 ヾ⌒ \_丶 /
: : : : : : : : : : \ \ \⌒ヽ\ >‐'′
元気そうな姿に安堵しつつ、学生鞄からA4紙を数枚取り出す。
「僕からは、これ。国語科のゴリ松が、課題だって」
「にしても、相変わらず乱読家だね」
本の塔を崩さず、二人から等距離を取って佇もう。
「ケーキは遠慮するよ。二人で食べな」
21
:
『さらば海神号』
:2018/02/06(火) 00:14:03
潤:
「わ、ピエール・ハテモトのエクレアじゃん!貴殿なかなか心得ておるな〜、なんつて」
「イチゴのやつ貰い。クリームが紫のやつはベリー?それもあたしの。デヴィット触っちゃだめだよ」
潤はデヴィットの彼女で、千尋にとっては5歳の頃からの幼馴染だ。
アウトドア派っぽく振る舞うインドア派、乱読化、好きなものは最後に食べる。
趣味も好みも知っている―――イチゴではなくベリーが一番の好物になっていた事を千尋は知らなかったが。
「……嫌なこと思い出させないでよ。見たくない」
「課題(ソレ)、そっちのカバン入れといて。あとチーが食べないならあたしが四本食べるから」
千尋が学校の話題を口にすると露骨に表情が雲る。
エクレアを加えて、そっぽを向いてしまう。
「……まだなんか、体調悪い気がするんだよね」
――病室にやってくる前に医師に話は聞いているが、彼女は既に健康体だ。
傷一つなく、レントゲン検査にも以上なし。
ただし「退院できそうか?」という話になると、体調不良を訴えるのだと言う。
22
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/06(火) 00:38:22
/::::::::::/ハ::::::::::::::!:::::\::::::::::\:::∧::::::::::::::/
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「貴方の好みは把握してるよ」
そういって微笑んだ後、その柔らかな表情を千尋に向ける。
「彼女に全部食べさせるのはよくないかな」
「別の方向で入院することになるかも」
そんなことを言いながら千尋の手を取った。
顔を彼の顔の隣にまで寄せデヴィットは耳打ちする。
「僕もこんな時でもないとあの店の物は食べられないんだ。一緒に食べてくれると嬉しいな」
「それと……こんなことを言うのは良くないんだけど、その……距離をとられると、少し……傷つく」
ほんの少し寂し気な色が声ににじんでいた。
嘘の色は見えないだろう。おそらくだが。
「ところで体調不良っていうのは大丈夫?」
「体じゃなくて心、かな?」
潤に視線を戻し聞いてみる。
23
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/06(火) 01:04:33
「……ここで食べなくても、持ち帰ったらいいだろ?」
振り払うほど強くはなく、けれども押しのけるというよりは雑に、デヴィットを遠ざける。
悪意も含意もないのだろうから、尚のこと厄介だ。
この心臓に悪い距離感が、潤には好ましいのだろうか。
ここまで言われて断れば、居場所がない。
もう一つの『イチゴのやつ』をひっつかんだ。
食べ物も。好きな本も。
嗜好が被らなくなってからは、言い争うことも少なくなった気がする。
実に、平和でいい。
……そういえば、あれはどちらがどちらの真似をしていたのだったか。
「だけど、体調が悪い『気がする』ってのは煮え切らないな」
「休むのは仕方ないとして、入院するほどじゃあないんじゃないかい」
エクレアには口を付けず、肩をすくめて見せる。
24
:
『さらば海神号』
:2018/02/06(火) 01:25:41
潤:
「ひゃうっ。ちょ、ちょっと意地悪言っただけじゃん」
「もう、あっちいけよ……」
ぞんざいな態度ではあるが、「照れ」と「心配しててもらいたい」という彼女なりの甘え方だ。
察せなかったか、あえてか、割って入った千尋はちょっと恨みがまし気な視線を向けられた。
ついでに幼馴染らしい遠慮のないセリフには、枕投擲の返事が返ってきた。
「うん。最近ちょっと電池切れ気味」
================================================
': : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :. :.,
... : : : : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
{.: : : :/. : : /\: :\ : : : : : : : : : : : }
. V.: : : : : :/‐ \: :\\: : : : :. :.V
. { : {: : x===ミ \{ィ===ミ: : :. :.} 『私、高校デビューちゃんだったからさ』
. {: 人..乂_じ_ _じ_ノ\.:.: :}
. {:.:.: :ト、 . : :,: : . /}:ヽ:.} 『クラスでキャラ維持してくの疲れちゃって』
八.: : {人 _ _ 人}: : 八
∨.{ヽ > <. /}:V
ヽ{ ∨\}≧=≦ |/∨..}/ 『勉強の方もいっぱいいっぱいだったし、
/ o  ̄ハハ ̄ o ∨ 今回の入院で張り詰めてた糸がぷっつり切れちゃったのかも』
r‐=≦ ̄\. { | } / ̄≧=-x
... {. __/Yー、 <. }
... {. {/ } }
================================================
「入院生活って意外と不便しないんだよね。病院食堂はちゃんとした味だし」
「本だって買いに行かなくても、今は電子書籍が充実してるもんね。はー、楽園だ」
「デヴィッドとチーが遊びに来てくれるし……もうちょっとこのままでいいかな」
そういって窓の外に視線を移す。
雨が降り続けている……来た時より勢いが増している様子だ。
潤:
「雨の日って好き」「外に出ることを強いられている気分にならないから」
(―――そろそろ面会時間の終了だ。)
25
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/06(火) 01:58:24
「あ……いけずだねぇ」
(……キミたちは僕がどんな気持ちでキミたちを見てるか知らないんだろう)
遠ざけられたのを受け入れ、おどけたように笑っている。
「そう……そのままでいたい、か……」
それから左右の手の人差し指と中指と薬指をくっつけあう。
そして視線を手へと落とす。
デヴィットが考え事をする時の癖だ。
ただ思考の内容は彼女の健康の事だけではない。
(チヒロさん……やっぱり僕の事好きじゃない、ですかねぇ)
(幼馴染……人生の半身……盗られたような……あぁ……)
(チヒロさんチヒロさん。あなたたちにワタシの空っぽな半身を埋めて欲しいのに)
(この人、多分居場所が必要……でもその場所にワタシがいるんだったら……)
(ワタシは……)
目を閉じ、息を吐く。
明日華・デヴィットは惚れっぽい。
同時に彼は寂しがり屋であり、飢えていた。
今目の前にいる二人を同時に手に入れたいと考え、同時に愛されたいと願うほどには。
「それがいいよレディ。キミが自分で歩けるようになるまで、支えよう」
「僕は『頑張り続ける人の居場所でありたい』からね」
潤の頬に手を触れる。
慈しむような眼差しを作り、彼女に向ける。
「チヒロさん、時間だ。行こう」
「あー……この後お暇かな? 図書館とか一緒に、どうでしょう?」
26
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/06(火) 22:46:00
「……まあ、羽を伸ばすな、とは言わないさ」
アメを与えるのは、デヴィットの役目だ。
物憂げな彼の雰囲気は、止まり木を思わせる落ち着きがある。
どうにも自分は性格が捻ていて、そういうことが素直にできないらしい。
「でも、そういう目的なら見舞いには来れないね。雨ってのは、たまに降るからありがたいんだから」
ならば、せめて嫌われても、背中を押すことに徹してしまう方がいいはずだ。
鞭でいい。日照りでいいのだ。冬の寒さだっていい。
彼女の世界の中で、何も役目が無いよりは。
「悪いけど、図書館じゃあ一人で集中したいタイプでね。
エクレア、どうも。次の見舞い品は、こっちで負担するよ」
先だって、二人を残して部屋を出る。
彼も彼で、きっとこちらに気を使っていることだろう。
幼馴染の男がいては、口にできない言葉だってあるはずだ。
扉を閉める。エクレアを、一口。
(……うま)
いっそ、吐き出すほどに不味ければ。そう思って、また一口。
27
:
『さらば海神号』
:2018/02/06(火) 23:21:14
潤:
「そんなクサいセリフを照れずに言えるんだからすごいよねぇ」
「若干こっちがハズいんですけど………」
「そーゆー付き合いの悪さがチーの友達少ない理由なんだってば」
「わたしは365日雨が降り続いたって平気だし、毎食がケーキでも飽きませんー」
デヴィットの優しく触れようとする手を、類の手は指ダンスで回避。
千尋の方に文句を言ってる間も、人差し指と中指でテーブルの上をトコトコと歩く真似をさせている。
いたずらっぽく歩み寄ったり、フェイントをかけて距離を取ったり、
時に飛びついてデヴィットの指とじゃれつかせてみたり。
「そうだ、デヴット。今度の日曜日だけど終元動物園でペンギンのショーがあるんだけど……」
┌──────────┐
└──────────┘
┌───────┐
└───────┘
┌────┐
└────┘
数分後、君たち2人は病院ロビーに下りてきた。
面会時間が終わる頃には、外の雨はシャワーのごとき勢いになっている。
病院ロビーは外の様子をうかがう人、電話で家族に迎えを頼む人たちで溢れている。
さて、君たちはどうやって帰ったものか。
28
:
『さらば海神号』
:2018/02/06(火) 23:22:16
『ピーポーピーポー………』
雨の中、赤い光の点滅とサイレンが近づいてきている。
急患だろうか……いや、救急車は玄関の方にどんどん迫って、
『 『―――Craaaaaaaaaaaaash!!』 』
飛び散るガラス片、赤白の車体!
入口自動ドアを突き破って、病院ロビーに救急車が飛び込んできた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】飛び込んできた救急車を避けろ!
●[運動]で必要成功数1、周囲の人を助けながら避ける場合は、
[運動]もしくは[近接戦闘]で必要成功数2
29
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/06(火) 23:53:58
「でもチヒロさん。ちゃんとお見舞い来てくれるから付き合いいいと思うよ」
(『頑張り続ける人』はチヒロさんも入ってるんですけどねぇ)
目線の端で彼を捉えながら言った。
でも多分、届かない。
「ペンギンショー? いいね。僕のお世話になった教会のシスターのあだ名がペンギンだった」
◆◆◆◆◆
「あー……雨」
大降りの雨にため息が出る。
雨は嫌いではない。
ただ雨で人が多いのはあまり好きではない。
詳しく言えば迎えを頼んでいる人などを見るのが好きではない。
「僕、傘忘れちゃいました。チヒロさん、持ってたら入れてもらえませんか」
嘘だ。
元から持ってくる気などない。いつも誰かに入れてもらうつもりだ。
それを指摘されたら、英国紳士は笠を持たないとうそぶくのがいつものやり方でもある。
バカ
「ん。あー……Berk」
突っ込んでくる救急車がいる。
非常にまずい事態だ。
《卓越した身体能力》を使用。記憶『生徒会長に選ばれた』を1喪失。
周囲の人を助けながら避けるのに必要な[運動]判定を自動的に成功させる。
多分普通の人間は救急車を避けられるだろう。
ビビッて動けなくなった人間などを優先に出来る範囲で助ける。
勿論自分も避けるが。
30
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/07(水) 00:09:37
◆◆◆◆◆
「ヤだね。そんな惨めな行為にはしるくらいなら、君に傘を貸して僕はコンビニで買って帰る」
心底うんざりした顔で断る。
男二人だぞ。幼馴染の彼氏だぞ。呉越同舟じゃあるまいし、なんで進んで相合傘だよ。
「というより……これだけ降ってちゃあ、傘差してもびしょ濡れだ。
雨脚が弱まるまで、温かいコーヒーでも飲んでいた方が賢いな……」
財布の中身を思い出す。
傘の分を差し引いても、Lサイズにクリームを乗せるのに不自由しない程度の余裕はあるか。
後輩の前で、面子というものもある。
「まさか紅茶しか飲めない、とは言わないだろうな…………ン、」
そんな思索が、反応を一歩分、遅らせた。
「なん、っ……!?」
咄嗟に飛びのいて、はずみで地面に倒れ込む。
運動:diceBot : (3D6) → 10[5,3,2] → 10
31
:
『さらば海神号』
:2018/02/07(水) 00:21:12
(◆成功数3以上として扱い全員判定成功!)
禁書の力が解放されるとデヴィットの全身に力がみなぎる。
進路上にいた老婦人と千尋と掴まえながらの回避に成功!
老婦人:
「あぁ、ありがとねぇ……すごい力持ちなのね、あなた」
救急車はロビーチェア数台を蹴散らしながら直進し、壁に激突して停車した。
病院職員:
「どうした、ブレーキとアクセルの踏み間違えか!」
「はやく運転手と中の患者を………ぎゃあああっ!?」
救急隊員たちの安否を確認しようと救急車のドアを開けた男が、車内に引きずり込まれる。
恐怖と苦痛の悲鳴、飛び散る血しぶき、肉が噛み千切られる音。
呆気にとられる入院患者と来院者たち。
『『Aaaaa……』』
開かれた後部ドアから、怪しげな足取りでゆっくりと歩み出てくる人影がある。
救急隊員たちだ――返り血にまみれた服、血の気が失せた肌、白濁した目・……
古地:
「Gaaaaa…………!」
救急隊員:
「Grrr……脳……ミソ……!」
病院ロビーに混沌が溢れ出す。
『導入B』 ―→ END
32
:
『さらば海神号』
:2018/02/07(水) 23:12:45
導入C:吉祥院 諒歌
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
雨脚が強まり、ワイパーの速度を上げる。
吉祥院 諒歌は、送迎の車に乗り学校から帰るところだ。
――時刻は午後五時を回ったところ。
普段ならとうに自宅に到着している時刻ではあるが、この悪天候のためか渋滞に捕まってしまった。
洗馬:
「どうやらこの先で事故があったようですね」
「……ところでお嬢様、勉強の方はいかがでしょうか?」
「趣味の小説もよろしいですが、古典の課題図書の方にも力を入れるようにと旦那様から言付かっております」
「みりたりぃ趣味はそろそろ卒業して、もう少し吉祥院の令嬢に相応しい趣味を持たれてはどうかと」ウンヌン
執事の洗馬(セバ)のお小言が始まった。
自宅であればトレーニングルームにでも避難できるところだろうが、
車の中では逃げ場がないぞ。
33
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/07(水) 23:34:02
ふぁさぁ・・・と髪をかきあげて足を組んだ女王のポーズをとりつつ応えよう。
「あなたは口を挟まないで、セガガガ。」
「古典は推測が多すぎてつまらないのよ。写真もない、資料も紛失しているものが多い、そもそも資料をとってないことすらある。」
「あんなものチラと見てその場でデマカセを書くだけでも合格点に行くじゃない、ハッタリだけで点が取れる課題なんかに興味はないのよ。」
「その点近代は素敵ね・・・資料が多い、それも様々な立場から作られた資料が。」
「検証し、裏を取る、考証のしがいがある――――あまじょっぱいわね。」
34
:
『さらば海神号』
:2018/02/08(木) 00:26:13
洗馬:
「洗馬です、お嬢様。ちなみに私はコンマイ派です」
バックミラーにうつる洗馬の表情には若干の諦めが見える。
生まれた時から『本の中の友達』と触れあい、文武において非凡な才能を発揮し、
口喧嘩で大人を言い負かせてしまうような我の強さを見せてきた彼女を、
「……もう少しお話をしていたいのですが、この様子だと夕食までに帰れないかもしれません」
「少々遠回りになりますが別の道を利用しましょう」
諒歌を乗せた車は渋滞を外れ、脇道へと入った。
時間の遅れを取り戻すように、スピードを上げてゆくが、
―――――――不意に、進路上に飛び出してくる人影!
『キキ―――――――ッ!……ドズンッ』
「なっ……しまった!」
ブレーキの音を響かせながら急停車するが、鈍い衝撃が車体を揺らす。
接触事故だ!洗馬は車を止めると慌てて、撥ねた相手の様子を確認しに外に出ていく。
35
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/08(木) 00:31:11
こちらも降りよう、そして適切な対処と・・・まずは病院か?
「吉祥院の家の者として有事に行動できない者に価値はないわ。」
「状態はどうかしらセイバーフィッシュ?」
36
:
『さらば海神号』
:2018/02/08(木) 01:03:35
洗馬:
「洗馬です、お嬢様。Gジェネでは最後までお世話になりましたね、えぇ」
「桶矢総合病院が近かったかと・……」
車の前方、路上に倒れているのは赤いカクテルドレスを着た女性。
傘も持っておらず、どこかのパーティーから抜け出してきたような服装だ。
「もしもし、大丈夫ですか!声は聞こえますか?」
「……………ハッ……お嬢様、車の中にお戻りを」
倒れていた女がマリオネットの如き不自然な動きで起き上がり、こちらに顔を向ける。
白濁した眼、腐れた肌。血にまみれた口は虚ろな声を漏らしている。
これは………ゲームや映画に出てくるゾンビそれそのもの!
女:
「ア゛ア゛ア゛ァァァァァ…………!」
女ゾンビが牙をむく、両手を前に突き出し2人の方へと向かってきた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【判定】襲撃者を撃退せよ!
[近接戦闘]、[射撃戦闘]で成功数1
37
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/08(木) 22:26:27
「――――あなたは口を挟まないで、セロトニン」
きんせつ!:ダイス合計:19 (4D6 = [6 1 6 6])
きんせつ!:ダイス合計:8 (3D6 = [4 3 1])
リロール含めて成功、禁書ビット6を三つ獲得!
ゾンビはこちらに牙を突きたてようとした瞬間――――空中を空高く舞い上がったァ!!
「私は諒歌。吉祥院家の諒歌。ノーカポエィラ、ノーキッショウインよ。」
「・・・それにしても異常ね。足を払っただけなのにこの吹き飛びよう。」
そう言いながら諒歌は読書中だった本をぱたむ、と閉じ――――
「人間の膂力とは思えないわ。もっと、そう。」
懐から何やら宝珠らしきものを取り出した辺りで宙を舞うゾンビが地面にぐしゃりと墜落した。
「ホルスタインとかパンダとか。そんな感じの猛獣をいなしたときのようなパワーだったわ。」
「ちょっと普通とは思えないわね・・・どうかしら、セラミックス?」
38
:
『さらば海神号』
:2018/02/08(木) 23:18:58
腐敗した果実を踏みつぶしたような音を立ててゾンビは爆散。
古いスプラッター映画的な「わざとらしい血糊と肉片」をバラまいて沈黙する。
禁書使いであるキミは即座に理解する。
これは禁書領域の産物―――この辺り一帯が既に“汚染”に飲まれつつある、と!
洗馬:
「お見事にございます、お嬢様。そして私の名前は洗馬でございます」
「映画のセット、ではありえませんね……この場の後始末はどうしたものかは分かりませんが……」
「急いでお屋敷に戻りましょう。あるいは最寄りのホームセンターへ避難を」
一般人である洗馬は、禁書使いの戦いを見たり、領域化による違和感を察知できない。
しかし、彼には分るのだ。
またお嬢様が厄介ごとに首を突っ込もうとしている、と!
┌──────────┐
└──────────┘
┌───────┐
└───────┘
┌────┐
└────┘
『―――ドルルルンッ』
道を抜けた先、大通りを「見覚えのあるハマー」が疾走してゆく。
確かあれはエルファの車ではなかったか。
ハマーの向かう先は汚染の中心地、桶矢総合病院の方角だ。
39
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/08(木) 23:32:30
「――――あなたは口を挟まないで、セモベンテ」
そう言いながら馬笛を吹く・・・吉祥院諒歌は知っている!この汚染のニオイを知っている。
「私は諒歌、吉祥院家の諒歌よ。」
「お父様には生きては帰れないかもとでも伝えておきなさい・・・いくわよ、シルバニア!!」
どこからともなくやってきた吉祥院家自慢の名馬シルバニアにまたがり、病院へ急ごう!!
「あと、今晩のデザートは私の部屋の冷蔵庫に入れておきなさい!」
「たしか芋羊羹だったはずよぉォォォォォォォォ・・・・・・!!」
40
:
『さらば海神号』
:2018/02/08(木) 23:47:04
洗馬:
「どうぞご武運とお帰りを!今日は宇治の特級茶葉が入っておりますので」
病院に近づくほどに、汚染の濃度は高まってゆく。
道々にはパーティー服を着たゾンビたちが徘徊しだし、
時おりキミの方へと向かってくるも、愛馬シルバニアに蹴散らされる。
奇矯なる令嬢は、凄惨無慈悲にして優雅なる夜の宴へと飛び込んでゆく――――
『導入C』 ―→ END
41
:
『さらば海神号』
:2018/02/12(月) 00:07:10
幕間:
――――――――――――――――――――――――――――――
「――このパソコンは禁書ではない……いや、“もう”禁書ではないというべきか」
六花とエルファからパソコンを受け取った、聖ビブリオ支部のエージェントはそう語る。
「古地がこのパソコンから象徴体を出現させたのは間違いない」
「破損したことで力を失ったのか?しかし汚染が消える様子はない」
マキシマソフト製のノートパソコン、最新機種のMalus book-3000。
目立った損傷はないが電源を入れようとしても、画面はブラックアウトしたままだ。
側面のパワーランプとWi-Fiアダプタが弱弱しく点滅を繰り返している。
「………先刻、古地を搬送していた救急車に同乗していたTBファイラー、
および桶矢総合病院で待機中のTBファイラーからの連絡が途絶えたらしい」
「我々は禁書の特定を急ごう」
「君たちは急ぎ、桶矢総合病院に向かってくれ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「「「Grrrrrrrrrrrrr!!」」
―――――Zombie!Zombie!Zombie!
救急車から現れたゾンビが入院患者たちへと襲い掛かった。
さらに、上階に続く階段からも、パーティ衣装に身を包んだゾンビたちが雪崩れるように降りてくる。
清浄な病院ロビーの白色は、瞬く間に血の饗宴殿へ塗り替えられた!
これは……禁書災害だ!
「「「キャアアアァァーーーーーーッ!!!」」」
パニック状態に陥った人々が病院出口へと殺到。
君たち2人も病院外へと押し流されてゆく――――――
42
:
『さらば海神号』
:2018/02/12(月) 00:15:53
場所:「桶矢病院・駐車場(?)」
現在の汚染:1 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
かくして、君たち5人は桶矢総合病院の入り口駐車場に集合した。
『ボオオオオオォォォ…………』
横殴りの雨の中、駐車場に大型船の汽笛の音が響きわたる。
いつの間にか敷地外の道路は冠水しており、
脱出を試みた自動車がすぐ近くでエンストを起こしている。
大きな風が吹くたびに、地面が揺れている気がする。
さながらこの空間は、『嵐の海に放り出された客船』だ。
破られた自動ドアの向こう側、
受付ロビー内では現在、死人たちがパーティーの真っ最中だ。
正面から病院内に向かう場合、ゾンビたちとの激突は不可避だろう。
あるいは裏手に回れば『別の道』が見つかるだろうか?
――――――――――――――――――――――――――――――
●現在の手掛かり(移動先)
・『病院ロビー/(?)』
・『病院裏・中庭/(?)』
43
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/12(月) 00:40:50
「――――おや、知った顔だな」
駐車場に停めたハマーから下りながら、そこにいる三人の人物を見渡す。
知っている顔。妙に危険な雰囲気を醸し出すハーフの少年。
知っている顔。図書館でたまに交流するミリオタの少女。
それから、知らない顔。どちらかの友人だろうか?
あとはまぁ、もちろん隣には見知ったリッカがいるわけだが。
「どうした、こんなところで突っ立って。友人の見舞いか?」
「それとも――――病院が『豪華客船』にでも見えたか」
明日華デヴィットに関しては、間違いなく。
他二人については――――さて。
“禁書による汚染や影響は、禁書使いしか正常に認識できない”。
わかりやすいし、ありがたい話だ。
「しかし、『バイオハザード』とはな」
「厄介な話だ。『月光』を弾けるほどピアノに長けてるわけでもない」
視線を病院内のゾンビ共に移し、肩を竦めた。
「――――名乗っておこう」
「“禁書取締官(TBファイラー)”、エルファ・由美・ガルフだ」
「エリィでも由美でも、好きに呼びたまえ」
「自慢じゃないが仕事熱心な方でね。事態の収拾のために来てる。今日はオフだったんだが」
「私の言葉の意味が分からなければ……まぁ、キミたちは“正常”ということだ。気にしないでくれ」
44
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/12(月) 22:32:49
かぱっ、かぱっ、かぱっ・・・
シルバニアにのって来たが・・・何か言ってるなエルファさん。
「ええと、よく分からないのだけど・・・エルファさん、あなた『も』?」
こてん、と首を傾げながら話しかける。
「私も何回かこういった現象に対処してるから分かるのだけど・・・ええ、これは『存在X』の仕業なのよ。」
「神を名乗る不届き者でね、時折こういった奇跡とやらを起こして人類の信仰心を試すとか言う厄介な超存在。」
「他にも何名か同じように奇跡に巻き込まれてその都度対応している人たちを知っているわ・・・」
「エルファさん、あなた『も』その一人なのかしら?」
シルバニアと一緒にこてん、と首をかしげるのだ。
45
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/12(月) 22:45:28
「同じくTBファイラーの、藤代六花です。」
「えーっと……ちょっと古い映画になりますけど、メン・イン・ブラックみたいなものだと思うと判り易いですね。記憶消去ライトは持ってませんが。」
なんとメン・イン・ブラック一作目はもう20年以上前の作品なのだ!
いかん、自分で言っててダメージが来たぞ。
「……それはもしかして、こんな人達じゃありませんでしたか?」
(後で身柄確保して聴取するように言っとかないと……)
スッと写真を撮り出して吉祥院に見せる。
主にブラインド・ミトス探究同盟の主要メンバーや、秘密結社グリモア・ムーンゲートの確認されているメンバーの写真だ。
こちらで把握できていない禁書使いが把握しているとすれば、聖ビブリオのメンバーではないだろう。
46
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/12(月) 22:50:48
「エルファさんとリッカさん。あとえっと……」
「こんなきれいな方々が来て、僕は驚いてるよ」
「今日は社交界の日かな? 射幸の日になるのは間違いなさそうだけど」
笑っている。
とりあえず千尋の傍にいよう。
あとできるなら服とか摘まんで怖い振りでもしていよう。
47
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/13(火) 00:16:21
「…………」
映画の撮影ではない。
夢と紛うほどに寝呆けてもいない。
この『嵐の海に放り出された客船』のような狂った現状は、紛れもなく現実に起きていることなのだ。
その絶望を、ただ静かに飲み込んだ。
「友人が」
『ティービーファイラー』……単語は不明だが、恐らくこの以上に関係しているのだろう。
彼らに事態の収拾が出来るのかは分からない。
それでも、彼らの傍にいる方が最も安全なのだろう、ということは分かる。
「病院内にいるんです。探さないといけない」
つまり、あの気まぐれ猫は今、この病院内における最も安全な場所にいないということだ。
すぐにでも、ここに引っ張ってこなければいけない。
裾を掴んでいるデヴィットの肩を掴む。
「知り合いなんだな? ちょうどいい。お前はこの人たちと一緒に動け。
僕は潤を探しに行くが、万が一向こうから此処に逃げ込んで来るとも限らないからな」
そう言って、裏手の中庭を覗き込む。
48
:
『さらば海神号』
:2018/02/13(火) 00:27:26
外に避難してきた人々の中に潤の姿は見当たらない。
禁書使いである君たちには汚染の発生元は、この病院の内部に存在することが感じ取れる。
古地や、救急車に同乗していたTBファイラーの証言を得られれば、
発生源に関する手掛かりが掴めるかもしれない。
雷鳴が轟き、稲光が病院外壁の看板が照らし出される――――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆─────────────◆ ___
│汚染領域【オケアノス号病院】 │ / |//|
│推定危険レベル:B+ .│ /ニSニ|//|
◆─────────────◆ / |//|
__i_ ] [ ____ nnn/___iニTL__
]]二二丁ニニi--┬┬…T ¨¨ ̄ └‐┴…''' ““” ̄ 匚| 匚匚\\┴─┐ ┌┐
/ェェェェェェ 二二二二二 ̄ _,..... 、、、--‐┬─┯…¬宀冖弋二三三三i└─……¬冖T二「 ̄二 ー┐n__├┘
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ヽ _________ ⌒V⌒ ============= | _ |
} ==ニニニニニニニニ ⌒V⌒[オケアノス号病院] ¨二二二二二二二 | |::: |\
____j_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______________| |::: |\|
: : : : : ̄ ̄ ̄´´´´´´ """" ' ' ' ' ' ' ' 〜〜〜〜 ----- - - - -==ニ二二三 ̄__ 「三三三三三
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄´´´ """" '' ' ' ¬ -==ニ二二
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>千尋
病院裏手へと続く道に、今のところゾンビたちの姿は無い。
来院時に確認しているが、この先にあったのは『病院裏庭』、
噴水の存在する憩いの広場だったはずだ。
『受付ロビー』側よりは安全な侵入口が見つかるかもしれない。
49
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/13(火) 01:15:09
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「一人で行動するのは危険です!」
“お約束”というものが、世の中にはある。
よくある“ブロンドはサメの餌”だとか、“探偵は犯人ではない”とかだ。
普段は笑い話に過ぎないが、禁書領域においてはこの“お約束”が恐るべき牙となって立ちはだかる。
単独行動=死。
傲慢=死。
悪党=死。
カップル=死。
籠城=死。
ここはパニックホラーの世界。
迂闊な行動は、惨たらしい死につながるのだ。
「どうしても別行動を取るなら、私も同行します。」
「汚染源を探すためにも、受付ロビー側も調べておきたいところですが……そっちはお願いできますか、エルファさん。」
聴取は追々、道すがらで良いだろう。
今はこのちょっと目を離したら飛び出しそうな先輩に手綱を付けねばならぬ。
50
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/13(火) 01:29:37
引き留めた少女を一瞥する。
彼女もTBファイラーとやらだ……自分よりも、年下のように見える。
ここで、『いや、自分ひとりでいく』だなんて言えたら決まりは良いのだろうが。
この状況で一人で生き残れるほど、自分が有能だと自惚れるつもりはない。
「……うん、頼む。正直、僕には状況がさっぱりだ」
「それでも、我が身可愛さに友人を見捨てるつもりにはなれなくてね」
ひりつくような緊張はあるが、自分でも驚くほどに冷静だ。
現代映画に毒されてしまっているのだろうか。
「道すがらに、説明なんかしてくれるともっと助かる」
それにしても、他人の善意だなんてものに頼らなければならないとは。
「……太刀川千尋。聖ビブリオの三年。よろしく」
51
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/13(火) 01:41:34
「ははは。チヒロさん」
自分の肩に置かれた手。
それを明日華は狙った。
相手の右腕を自身の左腕で跳ね上げながら、左腕を反時計回りに動かす。
相手の肘の辺りに自分の腕を被せるようにして極める。
まるで腕にヘッドロックをかけているようだ。
上にかぶせた左腕で相手の右ひじの内側あたりを抑え、自分のあばらで肘そのものを固定する。
直角に曲げた相手の腕を曲がらない角度に極めれば拘束完了だ。
「何事にも順序と慣れというのがある」
「チヒロさん。貴方はここではそこにいる病人の方と同じ……ね?」
ぐっと自身の腕を上にあげて相手の腕をねじるように押し上げる。
より曲がらない角度に曲げられ、相手の肩が悲鳴を上げるだろう。
そして肩の動きに合わせて体が反るせいで重心がぶれて踵も上がる。
こうなると自分が相手の動きを制御することになる。
足払いをしてもいいし、振り回してもいい。
「落ち着いて。僕も彼女が心配ですから」
「だから一人で動かない様に」
「お願い」
52
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/13(火) 03:09:47
「オーケー、オーケー」
「諸君の現状認識は理解した。このシナリオのハンドアウトもね」
わかってるさ。組織人のエージェントはラージナンバーだろ?
リッカがチルドレン。自分がエージェント。他がイリーガルだ。あの見知らぬ少年は覚醒枠かな。
まぁ自分は言うほどベテランじゃないし、ミス・キッショーインはラージナンバーもいいとこのようだが。
それでも自分は解説役で、調整役だ。
「そっちの男子二人はリッカが、こちらのお嬢さんは私がエスコートすることにしよう」
「おっと男子二名。私のかわいい『先輩』に変な気は起こさないようにな」
意地悪く笑って釘を刺しつつ(ちなみに割と、本気だ。特にデヴィットに対しては)、吉祥院の肩を叩く。
「小難しい言い回しはよそう、ミス・キッショーイン」
「迂遠なリドルは嫌われるし、別に『エニグマ』の解読に挑むつもりもないんでね」
「シンプルに……我々は超能力者。あれは怪異事件。我々はそれを解決しようとしている。それでいいだろう?」
「で、だ……ゾンビの群れが徘徊する刺激的な病院のロビーに足を踏み入れてみる趣味はあるかい?」
「入ったら意外と、右手を掲げて『ハイル・ヒトラー!』なんて挨拶してくれるかもしれない」
無論、今の段階では様子見で、強行突破するつもりもないが。
53
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/13(火) 22:16:40
「なるほど、シンプルでいいわね。」
みんなの意見を聞いた後にエルファの言葉に強くうなずこう。
「大丈夫よエルファ、道中で何体か倒して確認しているわ。」
「一体一体の強さは精々ヒグマかパンダと言ったところ・・・大したことはないわ。」
「殲滅しましょう」
そう言いながらズカズカと病院に向けて歩いていこう。
54
:
『さらば海神号』
:2018/02/13(火) 22:56:42
ロビーの灯が煌々と洩れ、駐車場の人々の顔を青白く照らす。
灯りの中では数十の人影がゆらゆらと踊っている。
……偵察だけなら、この距離からでも可能だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【挑戦可能な判定】受付ロビー内を偵察する
[発見]or[情報収集]:必要成功数2〜3
55
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/13(火) 23:18:59
「まぁ待て」
「こういう時はスマートに、10フィート棒で前を探りながら進むものさ」
というわけで[発見]で判定しよう。技能無いから平目だがね!
協力判定として……ノルマは1成功か。
diceBot : (2D6) → 7[4,3] → 7
1成功!残念ながら、形状的にビットは手に入らなかったが。
56
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/13(火) 23:21:28
「なるほど、10フィート棒・・・ないわね。」
「しかたないわ、シルバニア。棒になりなさい。」
じゃあ協力判定を・・・
ダイス合計:4 (2D6 = [3 1])
失敗!初めてだしこんなもんだよね!
57
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/13(火) 23:24:56
このままでは失敗してしまうようだ。
なんかじゃれ合ってる二人を少しだけ待つついでに、《天よりの施し》を吉祥院に使用。
使用コストとして「2:幼年期/悪魔に出会った」の記憶を2点喪失し、ダイスを2個振り足して成功数に加算する。
diceBot : (2D6) → 8[5,3] → 8
成功数1を加算。5のビットが吉祥院に増える。
「先輩方、遊んでないでこっちも出発しましょう。」
「……それじゃ、お気を付けて。」
ちょっとした幸運を残しつつ、我々別働隊は裏庭へと向かおう。
58
:
『さらば海神号』
:2018/02/13(火) 23:29:06
受付ロビー内は『パーティーホール』と化している――比喩でもなんでもなく。
天井に揺れる照明は電気式のシャンデリア。
赤い絨毯が敷き詰められた会場には丸テーブルが立ち並ぶ。
ゾンビ:
「う゛ー……」「ア゛ァァァァ……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《イメージ》
━━━━┌救┐━━━━━━━┓
階段 ┃急┃ ┗
┓ ★│車│ 屍 壁(バリケード?)
┃ └─┘ 屍 ┏
┃ 屍 ┃
┃ 屍 ┃
┃ 屍 屍 屍 ┃ ★=古地ゾンビ?
┃ 屍 屍 ┃
┃ ┃
┗━━━━ ━━━━━┛
病院入口(PC)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会場内はパーティー衣装ゾンビたちで埋め尽くされている。
こちらのルートを選ぶ場合、戦闘は避けられないだろう。
「姿を隠す能力でもない限り、ゾンビたちを避けて進むことは難しい」ように思える。
59
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/13(火) 23:35:56
「うーん……無理だな、これは」
「正面突破はこの段階では下策だし……引き返してリッカたちの方に期待するか」
なんらかの禁書能力がなければ、ここを安全に通ることはできないだろう。
「戻るぞ、ミス・キッショーイン。『マジノ線』に付き合ってやる道理もない」
「(…………しかし、あのゾンビ……『古地』か?)」
「(禁書使いを飲みこんでの暴走?一体何が起きている……?)」
60
:
『さらば海神号』
:2018/02/13(火) 23:37:26
場所:「中庭/船上スパリゾート」
現在の汚染:1→2 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
六花、デヴィット、千尋の3人は病院の裏手、中庭へとやって来た。
/ /,;; `' <洲洲洲洲爻ハ ノハ州ミミミミミミ彡洲洲洲洲ミ ソ;';';';';';';';|:|;';';';'∨;';'|::|;';';';';';';'乂ノ |ソシハノ
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,.、-──--ヽ\‐ ト、ー‐ァ……ニニ二:|:|,;;_,;;_,;;;_-=ニ..,,-_‐_‐ T二 ̄,,;;,,;;,,≧ュニ二_二ニ=- ̄..|│ ̄-=ニ二ニ=- ̄
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// ̄ ̄_ ̄\ { } //__l |ヽ ヽ:|:|//二フ¨|::トミ{//フ‐‐||∨イ;';';') ミ彡|| │|_ /ニニフ|/ニニフミ
_,.。o≦「i:i:i:i:i:||\〉Yソソi:i:i:i:il |zz\ノ|:|/∠zzzzzz\∨zュi:i:||_Y{TTT<^丶、 Y|||___‐‐┴||^\、z彳|ニニナ;';'
ニニニニニニニニニニニニ||i:i:i:i:i:i:i:|__|i:||i:||i:i|:|i:i||i:||i:i||i:||i:< ̄`'ミt||_≧s。_≧zzzzzzzzzzェ┘ ||_- Yl二二二二二
ミx||,.」Li:i||i:i:< ̄ `ヽ、i:i:i:ト  ̄ ̄`寸|;';';');';';';');';'zzzz≧zzzzzzzzzzzzr┬¬ ┘"-=- ̄, . : ' ´  ̄
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爻爻爻爻爻ソ ⌒≧s。., >  ̄ ー-=ニ二三二ニ=- 。。..,,_
爻爻爻爻爻 / γ´ γ´ i´  ̄ ─-=ニ二三二ニ=-- .._
デヴィットと千尋の記憶では、噴水の存在する広場だったが、
現在では『豪華な船上プール&スパリゾート』へと変化している。
プールサイドにはラウンジチェアとパラソルが並び、
やや古風な水着を着たクルーズ客ゾンビたちが徘徊する。
ヤツらはまだこちらに気づいた様子はない。
リゾートスペースを抜けた先には病棟内への裏口が存在しているようだ。
うまく身を隠せば安全に通り抜けられるかもしれない。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】[隠密判定]:必要成功数=PC人数+1(協力判定)
あるいは、姿を見られることを恐れないのなら、
空を飛んで2階から避難梯子を下ろし、そこから侵入することも可能だろう。
61
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/13(火) 23:38:06
ザッザッザと高速移動で突破しそうになってるところをエルファに止められつつ戻ることにしよう・・・
62
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/14(水) 00:41:41
道すがら、軽く―――そう距離もないだろうし、本当に現状必要なギリギリ程度だが―――現状の説明を入れておく。
突然言われても何が何やらと思うだろうが……ゾンビが闊歩してる現状を鑑みれば今更だろう。
とりあえず、私に可能な事については既に開示しているという事で。
「……現状提示できるプランは二つ。」
「一つはゾンビの知覚範囲をうまくかいくぐって、裏口から侵入するプランA。」
「もう一つは、私が一っ飛びして二階の梯子を降ろした後、注意を惹いてゾンビを梯子から引き離している隙に、先輩方が梯子を上ってしまうプランBです。」
小声で状況確認ついでに二通りの侵入プランを提示する。
前者は隠密能力、後者は純粋な運動能力が問われるだろう。
まあ、後者に関しては、私への危険は少ない。
対空攻撃が可能なゾンビが出演する作品は、存外限られるからだ。
「……どっちにします? 私はどっちでもいいですよ。」
63
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/14(水) 00:53:35
「女性に危険な事をさせるのは気が引けるね……」
「でも危険がある分プランBの方がやりやすいかな」
(ところで変な気ってなんなんだろう)
明日華・デヴィットの辞書に変な気の言葉はない。
究極的に言えば(ストライクゾーンの)全人類に一目惚れをする男だ。
同性異性関わらず。愛の形を否定することは誰にも出来ない。
「僕は隠れるのも動くのも得意だから」
「いざという時はお助けするよ」
64
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/14(水) 01:00:53
「武道を習う時に、素人に技をかけるなって習わないのかい?」
変な方向に向いた気がする腕を抑えながら、説明を聞いている。
「……ゾンビの知覚範囲って、どうなんだろうな。
生きている人間よりは鈍いような気はするんだけれど」
決めかねてはいる、が……心情はB寄りだ。
我が身かわいさではなく、Aはゾンビの知覚が不確定で、
万が一見つかってしまえば、彼女は足手まといを連れての戦闘を強いられる。
65
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/14(水) 01:05:01
「ニンジャじゃないんだ、隠密の心得なんて中々ないだろう」
ぬっ、っと後ろから顔を出し、三人に声をかける。
「やぁ、向こうは『マイケル・ジャクソン』がお越しでね」
「ダンスパーティで忙しそうなんで、追いかけてきた」
「ってなわけで、私としてはさっさと駆け抜ける方をオススメするよ」
66
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/14(水) 22:12:54
「・・・・・・・もっもっもっ。」
エルファの後ろでおやつを食べている。
どうも食べている間は大人しいからとエルファに渡されたようだ。
67
:
『さらば海神号』
:2018/02/14(水) 23:20:21
ここのゾンビたちは古典的な「ノロノロ歩くタイプ」のようだ。
包囲されて道を阻まれるようなことがなければ一般人の足でも逃げ切れそうに見える。
六花が空を飛んでヤツらの注意を引き付けて、その隙に残りの4人が走り抜けるという手段も可能だろう。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】[運動]に置き換え可能:
六花を除く4人で必要成功数5(協力判定)
68
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/15(木) 23:35:57
「あ、結局合流しちゃうんですね。」
「実は不意打ちの心配がない分、下手に隠れながら進むより私は安全なんです。」
「時には大胆に動いた方が、慎重に動くより却って安全な事もあるってことですね。」
見たところ、攻撃手段は二本の腕で掴みかかって噛み付くだけだろう。
走る事もなければ、投擲など遠距離攻撃を行う知性もなさそうだ。
突入直後が最も危険なのは、どちらのプランでもそう変わらない。
やる事が単純な分、プランBの方が却って安全というわけだ。
「―――それじゃ、プランBで行きましょう。」
「最初に登る人は、周囲のクリアリングを忘れないでください。突入直後が一番危険ですから。」
「最後の人は、ゾンビが登ってくる前に梯子を上げちゃってください。もし既に登って来てたら、最悪梯子を切断しちゃってもいいです。」
「それじゃ、行ってきます!」
最低限必要な事を話し終えたら、《エンジェルウィング》を使用。
飛行能力を得て2階の避難梯子を降ろしつつ、ゾンビの注意を惹いて梯子から遠ざけにかかろう。
とは言え、ゾンビはバカだが流石に集団が走ってれば気付くだろう。
なるべく遠ざけはするが、最終的にはみんなの運動能力がカギだ。
69
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/15(木) 23:51:36
「OKマイエンジェル、私がフォワードだ」
「気は進まんが、素人や野良に任せるわけにはいかんからな」
幸い、運動能力にはそこそこ自信がある。アウトドアにも理解がある方なのだ。
というわけで、ゾンビの群れがリッカに引き付けられたのを確認し……
「よし今!GOGOGO!」
<運動>1Lvで判定!
diceBot : (3D6) → 14[2,6,6] → 14
リロール!
diceBot : (2D6) → 9[6,3] → 9
6のビットを二個獲得しつつ、『3成功』だな!
「慌てず騒がず漢探知!!!」
クリアリング!ひとまず周辺に危険なし!よし来い!
70
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/16(金) 00:16:06
忍び歩きは学生の特権、とはどこの業界だっただろうか。
大きな音は立てないように、ゾンビを遠目に観察しながら、エルファの後に続く。
「……」
あまり、余裕はない。
慣れない環境で、幼馴染の無事を案じながらの随行だ。
「……っ、痛」
ミシミシと、頭が締め付けられる、ような心地がする。
運動で判定、《予告状》を使用。
(前回の運動ロール時に使っていた分もMP消費)
予告成功数は『2』。
diceBot : (3D6) → 10[1,6,3] → 10
1成功、『よく褒められた』記憶を2点喪失。
71
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/16(金) 00:23:43
では東條・ヨアヒム・帯刀(うんめい)の絆にトラウマ2点を与えて【高速移動】。
「思い出すわ・・・あの乙女座の男との激闘を。」
「あいつはやすやすと私を超えていった・・・吉祥院、今が駆け抜ける時!」
ダイス合計:7 (3D6 = [5 1 1])
成功数1、禁書ビット5を取得・・・!!
禁書力で肉体をビーストし、限界ギリギリの機動で移動を行ったのだ!
72
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/16(金) 00:33:24
「ああいうのはタイプじゃないな……」
ぼそりと呟いた。
運動は苦手ではない。人よりはだが。
diceBot : (3D6) → 8[1,3,4] → 8
1成功。4のビットを獲得。
「ふむ、こんなものかな」
73
:
『さらば海神号』
:2018/02/16(金) 00:42:18
「ヴゥ゛ー……」「Aaaaa……」
ゾンビたちは意思のない瞳で六花の動きを追い始める。
群れがプールの一角に集まった隙に、残りのメンバーもスパリゾートを走り抜ける。
……無事、病院内に侵入することに成功した!
――梯子を上った先は薄暗い廊下。
このあたりも床壁の装飾が高級船舶風に変化しているが、
元の病院の間取りからは大きな変化はないように思える。
付近には頭を砕かれたゾンビの死体が転がるのみ……動く者の気配はない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
┌─────────┐
入院棟病室/(?)
└────┃────┘
┌─────────┐ ┃
裏庭/スパリゾート ━━━━ ★ ━┫
└───┃─────┘ ┃
┃ ┃
┌───┃ ───┐ ┌───┃───────┐ ┌───┐
病院入口/甲板 ━━━━━ 受付ロビー/パーティホール━━ (?)
└───────┘ └───────────┘ └───┘
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
74
:
『さらば海神号』
:2018/02/16(金) 00:52:35
廊下を進んでゆくとすぐに、階段へと行き着いた。
::/〉 |::{ 圦ワ ,' j{ |:│ :| V ∧ [二]┬┬
/ /_{!::Ⅷi-{_,' j{ |::.| :| ┌‐.┐ V。sf「 |i:i:|斗┴
__(__){:::Ⅵ:::l′⌒^^=- ..,| .l | | | /|| 。o≦|i:i:|i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:{!:::::|::::| || ̄ ̄~.| | .|___| |_,.イ ||/i:i:i:i:i:i|i:i:|i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:ム::::|::::|\||____|_| .|. ○ ,.イ || レ'´i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:|──
i:i:i:i:i:i:iム:|::::|i|i|i\ f⌒Y^゙|ニニ|^|/|| ||/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:|
i:i:i:i:i:i:i:i:iY:::|\|i|iミs。s(:: |i:i:i:i:i:|トミs。llィ´i:i:i:i:i:i:i:i:>''´..|i:i:|(___)
i:i:i:i:i:i:i:i:i|::::ト、::\|i|[ニ]\|i:i:i:i:i:|||`トミs。i:i:i:i:>'´ .|i:i:| }-{
\i:i:i:i:i:i:|::::li:i:i\」」二圦_)ニニニト、||.||..|| ||`'トミs。 .|i:i:| }-{
|>'゙´:|::::|\i:i:{::}TTTZソニニニニ〕ト」| || .|| ||`トミs。|i:i:| }-{
 ̄ ̄|::::|\ヽ|::|i| | ||::||二二二二二〕ト.」| || || `'トr=ニ二
|::::| Ⅷ;;):| | ||::|L============┴`トミ |:|i:i:}::|i:i:
_,,,,,.... |::::|---}:::| | | ||::|:|================┴\圦_}::|i:i:
┬十廾''|::::|TT''}:::|_|_LLノ }===================┴=ュi:i:乂
││ ||.│::| | |ノ::/i:i:i:i:i:i:ア======================┴=ュ
しかし、上階・下階に続く階段はデスクやベッド、ストレッチャーなどを、
乱雑に積み上げた『バリケード』によって塞がれている。
……どかして通り抜けることは難しくなさそうだ(※判定不要)
このまま階段を上ってゆけば、潤の『病室』に辿り着ける。
あるいは階段を下って『受付ロビー/パーティーホール』に行くこともできる。
ゾンビたちの群れの背後に回り込み、古地ゾンビや救急車を調べにゆくことも可能だろう。
(こちらからならば強襲や隠密のチャンスがあるかも……?)
75
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/20(火) 23:32:48
「…………う゛っ、」
こちとら平々凡々と生きてきた学生に過ぎない。
ゾンビは辛うじて、よく出来たCGか作り物だと脳に言い聞かせて処理していた。
しかし、砕かれた頭から飛び出る脳漿、リアルな腐臭には、さすがに削られる。
「全部、現実なのか……これ」
誰にともなく尋ねる。
「潤……!」
バリケードを掻きわけ、『病室』へと急ごう。
76
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/20(火) 23:49:33
「――――いいや、現実じゃない」
「これは“クソッたれな(Fuckin)”パルプ・フィクションだよ、少年」
「命やらなんやらはかかってるがね」
どうせゾンビ共には嗅覚も無いだろう。
腐臭を打ち消すかのように、胸ポケットから煙草を取り出して火をつける。
……その隙に、少年はさっさと先に行ってしまったが。
「あっ、待て少年!」
「蛮勇は死ぬぞ、“この世界”では!」
――――それは、“死亡フラグ”だ。
一服する間もなく、慌てて少年を追いかけよう。
77
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/21(水) 00:23:30
(面倒だなぁ)
現状は好ましくない。
愛されたくない、ストライクゾーンぎりぎりアウトの好みでないゾンビ。
まだ恋人のいる病室まで距離があるという事。
「千尋さん待って」
「危ないですよ」
追いかけよう。
愛する彼が行ってしまう。
後は愛するハーフとかが。
78
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/21(水) 22:52:52
「分かってるよ……!」
エルファやデヴィットの冷静な態度に、声を荒げる。
潤以外の相手に、苛立ちを表面に出すのは、いつ以来だろう。
「危ない、だなんて、百も承知だ……!
あなたたちみたいに対抗する術を持たない人間が、
この状況でどれだけ無力で、心細いかなんて……!!」
ギリ、と、締め付けられるような痛みに、続く言葉は呑まれた。
叫ぶ自分の声すらも、万力の如く神経を締め上げる。
黙って、再び病室を目指す。問答の時間すら惜しいのだ。
79
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/21(水) 22:58:19
吉祥院の持つ『幼女戦記』は戦記の名の通り軍人が主役の話だ。
その一巻には無謀に突出する部下を切り捨てて死地に送らせてしまうというものが存在する。
つまり――――吉祥院諒歌はこういった突出しようとする行為にやたら冷たいのである。
「――――まあ待て、落ち着けそこのお兄ちゃん。」
ゴギリ。
太刀川の襟首をひっつかむ。勢いよく歩こうとしたときに掴んだので首をヤッてしまったかもしれない。
「気持ちは理解しようと善処するがここは敵地だ。単独行動は死を招くぞ?」
80
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/21(水) 23:02:19
―――なんやかんやで、窓から入ってくるのは私が最後となった。
つまり―――彼の悲痛な叫びを、そのまま無防備に聞く格好となった。
「と、いけないいけない。合流合流―――すいません、遅れました!」
ささくれ立つ心を押し隠す。
ああ、そうだろうね。みんなきっとそう思ってるんだろうし、きっと実際そうなのだ。
私にはわからない。たったそれだけが、私と他人を隔てる壁なのだ。
81
:
『さらば海神号』
:2018/02/21(水) 23:08:57
場所:『7F病室/船内ショッピングモール』
現在の汚染:2 アクロバットダイス:10
――――――――――――――――――――――――――――――
薄暗い階段を1段、2弾飛ばしに駆け上がる。
階段を上り切った先、入院病室の存在していた階層は『ショッピングモール』へと変質していた。
___________
 ̄ ̄ ̄ ____|_____|
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/――| ――┐ |
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{ / ) ∨∧ (⌒⌒)(⌒) (⌒). ∨∧ ∨∧. || ̄ ̄ ̄|| |
.Y⌒ \⌒ヽ ∨∧(⌒(⌒)(⌒⌒) ∨∧ ________∨∧ |l. o || /⌒`⌒^
∧__l_ ノゝ∨∧(⌒)⌒) ∨∧ ∨∧.|l .|| || ( 八⌒
/∧○○ Y○ヽ∨∧⌒)⌒)(⌒) ∨∧ ________∨∧ ̄|| ̄ ̄| (⌒Y⌒)(⌒)
//∧ ○ 人○○∨∧(⌒⌒)(⌒)⌒)⌒⌒)⌒)∨∧ ∨∧ .|| ―┘|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .|
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||___|| SALL! .|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
廊下左右の壁には商品棚やガラスウィンドウが設けられ、様々な商品が陳列される。
食品、衣類、電化製品、スポーツ用品……etc.etc。
???:
「GO・GO・GO・GO!」「急げ!」
82
:
『さらば海神号』
:2018/02/21(水) 23:12:42
――――廊下右手の方角から、慌ただしい足音。
廊下奥の角から5人の人間が飛び出してくる……入院患者たちだ!
血濡れた消火斧や鉄パイプ、商品を満載したカゴを引っ提げて、こちらに逃げてくる。
さらにそれを追うようにして、ゾンビの群れが姿を現す!
潤:
「がんばって、防火扉はもうすぐそこだから!キャー!」
「あれっ……デヴィットに……チー?」
入院患者集団の後方、商品を満載したショッピングカートを押しているのは、君たちの友人・潤だ!
彼女のすぐ背後まで、ゾンビの群れが迫まりつつある。
83
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/21(水) 23:43:55
「――――勇敢だな、君たちのヒロインは」
「さて、そろそろ働くとしよう――――ダイスロール、『古強者アカヒゲ』!」
エルファの手に開かれた禁書が、そのページを勢いよく捲れさせていく。
発光――――中から現れたのは、赤い髭のドワーフ!
_人_
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、__,.イ:-:ミ:::::::Ⅵ:/:::/ _ゞ'_ ィiト、:::::. .::::::\:::{::::/:
::|:::マ:ム:::::V::::厂¨ 」:::::/ \::<. . . . ∨:{:::::;:
::|:::::|::::|::::::|:/==rf' ● } { ●ー- マ:::/::
く_:/::::リ彡' {'^ゝ --チ- - ゝ ___, イ V\::
 ̄ /,. <:::::::::::::::{ }:::::::::::≧s。 `
_/イ::::::::::::::::::::::::::`s。 ,ィi〔::::::::::::::::::::::::\
_,. -\., :γ⌒ヽ::::::::::::::::::::::ーく:::::::___:::::ト㍉::ム
::::::::::::::{ /| | ̄ムイ ̄ |: : .`ヾ} . . . ` マト、 :: 『――――おお、エキストラが相手か!』
::::::::::::::}'::l| |iト ., | : : : : : ,. <:::::::::\:::. 『最近の“世界(システム)”は遊びの幅が広くていいのう!』
/7ア:::::::/ /:::::/::::> .., !: :,. <=ミ:::::::::::::::::::マ. 『ワシが若かったころなぞ、何をするにも賽の目を振ったものよ!』
. /:::> ´ ̄¨ マ:/::::::::::::::::::Y::::::::::::::\\::::::::::::::i
/::/ニ Y:::::::::::::::::/::∨::::::::::::∧:::\::::::::|
厂) ー─---{:::::::::::::::/:::::::∨::::::::::::::}::::::::∨:リ
{-- :}:::::::::: /::::::::::::∨:::::::::: !::::::::::}:/::
j ̄ ------〈V::::::::{::::::::::::::::∨:::::::::|::::::::::∧::
人_ _/: V:::::{:::::::::::::::::::}::::::::/:::::::::::::::|::
マ - ´ フ:::::∧:::{::::::::::::::::::j/::::/ハ:::::::::::リ::
ム ` ー< /:::::{:::∨::::::::::::::::/::}:/:::::::}:::::::::/Ⅳ
: : \_ __/V:{:::|::::::∨::::l|:::/:::::/:::::::::j::::/:::|
かんらかんらと大笑いする禿頭のドワーフは、酒臭い吐息を吐きながら担いだ大斧でゾンビの頭をカチ割っていく!
――――エルファ・由美・ガルフの禁書『ここは、冒険者の酒場』は、ファンタジー世界の冒険者たちが“答えの無い問題”について議論する物語である。
冒険に置けるスタンスの違いや、能力の活かし方。如何様にも答えがある問題について、酒場で冒険者が意見を交わす。
彼らの世界は極めてゲーム的――――“TRPG的”だが、中でもこの古強者アカヒゲは口を開くたび第四の壁を破壊し、古参のプレイヤーとして意見する。
エルファが『剣士ジン・ライヤ』でも、『傭兵ホークウッド』でも、『盗賊カルタ』でも『騎士シルヴィア』でもなくこの冒険者を象徴体としたのは、さて何の因果か。
それはエルファ自身にもわからず――――ただ、ドワーフの戦士が不可解な発言を繰り出しながら斧を振るうのみである。
84
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/22(木) 00:19:26
「最高の女性の一人だよ」
「だからこそ……『ブラッドライン・オブ・デュエル』!」
ゞミミミffrンリ ノノノィイ彡 ィ彡彡ノノf三ミ
,ィ'三≧ミミソリノ彡=-―=ニ、三彡彡彡ソノノノ
な 守 俺 _ノノミソ `ヾツ'´ V三彡彡イノノノ
,ィ化ミ{-‐ ''"- 、` ー- -- -`"´ ̄ヾ三彡彡
ら 護 が (f彡「二x,ヽ /` >- ―-- `、 ヾ三彡'
ヾ〈r==ヘ'、〈 f彡ミ三三ニ==、、 ヾ彡' /
ぬ ら ,イ豺ーtュ、'; {! ,.'二.,ニ=ァテ; Xノ
=彡イリ` ==' } 'く`三´=彡″ /; ;{
ね ノノ! ノ:..._,.. 、 / ; ;,に
ノ,.イ人 ( ヽ__ 人 _ ,.ノ ; ; ;リ
ば 巛fリリ下、`,ニ;´,.,., ` ,イ ̄ , ;,} ; ,;ッ" /
W〈(イイハヘ,;f^_ニニ、';、; ; , , / } , ; ; ;ノ''" /:,.
∨ヘヽヽンヘ;,'、 ̄`ン'"⌒'; ; ; ;! ; ; シ' /::;ノ:,
ヾゝ':::´〈::{:ハ;,`¨´ , ; ; ;ノ'"´ /:/:::ノ
,. :´:::::::::::::}::}::}X; ;';'; ; , , ; ;シ' ,..ノ:::ノ:::/:::
/:::::/::::::::::::{::{:::| `'ー'-'z'彡-‐ ァ´:::_ノ::_ノ:::/
「違うね。守るのは僕達だ」
『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』の表紙を飾る二人の男性は若きグレイシーの戦士である。
無精ひげを生やしたその象徴体とは似ても似つかぬ二人だ。
だがしかし、この男の持つ技術はグレイシーの受け付いた柔術テクニックである。
決闘の血統の名を明日華・デヴィットが与えたのは、この日系人が日本からブラジルへと繋がった柔術そのものを見たからだ。
男はゾンビを掴み、一人また一人と崩していく。
デヴィットも相手を崩し、固めていく。
相手を操作することでかち合わせ有利な状況を作りつつ、好機を逃さずへし折る。
「千尋さん! 千尋さん!」
85
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/22(木) 00:54:51
「潤! 潤、こっちdうぉおあっっ!!??」
ゾンビの大群や空を飛ぶ少女は、まだ脳が受け入れていた。
しかし、突然現れた、斧を振るう矮人! ゾンビに関節技を決める無精ひげ!
この珍妙な現実には慣れてきたとはいえ、さすがに絵面のインパクトが強い!
とはいえ、戸惑っている暇はない。
「こ、こっちだ! 早く!」
せめて声で誘導しよう。
潤以外の人間と面識はない。
突如現れた第三の集団が、友好的な勢力であるということを示さなければいけない。
Y Vソ i .|' ,乂.人′ `ヽ\
. l 圦 丶 | .|ヽ 尨 ヽ. ¨´
l .i i 、 ‐ ´ /.::ル: | \乂_ 人
i | |l,_> , 。o゚_ イ .i iニ=- 、尨 ヽ ????:『……、……』
|_| |二二i |}{|マ .| |二ニニ>、_ 人
.リ,| |-=ニr' |}{| マ .| |ニ<´=-- 、 ヽ
.__イ-| |二ニiー∧_∧ー‐i| :,二ニ\/'二ハノ
/二/| |二ニ| {:::::::::} ,/| |二二/ニニ∧ヽ
iニム\| |二ニ| ,〉⌒イ ∧| |二/ニ/ニニニ{人
/l,ニ∧ | |ニニ∧ i:::::::::|∧.:| |/ニニ,小二ニニ|尨ヽ
. / ,},ニ∧| ト、二∧'::::::::∧,ニ| |二二iニニニニ|乂_人
86
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/22(木) 22:23:49
「・・・?皆何かしらそれ。なんか人?超常的な何かって感じがスゴくするわ。」
「すごいのね、あなた達。」
-───-
イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
/:i:i:ii-=ニ二二二ニ寸:i:i:i:iム
/:/=イ:i:i:i:i:i:i:i:}:i:i:i::i圦:i:i:i:i:iム
ム:i|:i:i::i:i:i::ハ:i:i:i:i:ハ:i:i|_寸:i:i:i:i:i小
V:i:i:i:iハ:i:i:ムV:i:/ ハ小 V|:i:i:i:i:i:il
V:i:i{'¨ V ノイ 芋芋' |:i:i:i:i:i:i|
Vム 芋芋  ̄ |:i:i:i:i:i:i|
_____ ///Vム  ̄ ` |:i:i:i:i:i:i|
|ニニニニニニニニニニニニ==ニ二ム //// Viム - イ:i:i:i:i:i:il
|ニニ/´ 〉二ニ/ ̄ ̄ `寸ム ///イ. V:i:i≧ー- <|:i:i:|:i:i:i:i:i:ム
|ニニニニニニニニく_rv'7¨X7ノ二ム zイ_|///{ V:i:i:i:i:iリ 丁三寸|:i:i:i:i/:i:ム
└──=ニニニニニニニニニヽ`Yニニニニニニニニニニニニニ V:i:/ニ/|三三:i|:i:i/<:i:∧ニニニニニ7
寸二ニニニニニニニニY |ニニニニニニニニニニニニニニイ[二(__)二]三|:イ: : : : : ><ニニニニニニ二()
\. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ≧ V三/∧寸/:|: : : : : : : : :.;イ |Y
yY/ム く: : : : : : :V//=圦V: : : : : : : :: :./ 小 ´
Vニニニム / マ: : : : : :.イ | |i|: : : : : : :.:/ V\
Vニニニ∧ / .マ: :...//|i| | |i|: : : : : / V:i:i\
V二/ .∧/ ィ マ: // |i| | |i|: : : / V:i:i:i:iヽ
V/ ノ ./小 マ/ . |i| | |i|:./ V V:i:i:i:iム
V / /:i:iム |i| | |i| |:V V:i:i:i:i:ム
V / ./:i:i:i:i:ム li| │ |i| |:i:V V:i:i:i:i:iム
\___/ /:i:i:i:i:i:i:i:} .|il | |:i:i:iV V:i:i:i:i:iム
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i| │ |:i:i:i:iV V:i:i:i:i:iム
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| │ 弋:i:i:i:iV V:i:i:i:i:iム
/:i:i:,ィ:i:i:i:i:i:i:iリ │ \:i:i:V V:i小:iム
/:iイ /:i:i:i:i:i:i/. | \:iV V:i| V|
/:i:i:i:i:i:i/ 人 寸ニニニニV| リ
そう言いながらスカートから出してきたライフルでゾンビの頭をナスビのように砕いていこう。
87
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/22(木) 22:55:11
- 、
/ \
. / ⌒`ヽ \
/ \Y
_ / \''" ヽ, ‐-
/⌒ ∨ \
/ l i: ゚。 \
/ ! |:. ゚。:. \
. / / /| |:. ゚。:.. ヽ ゚。
/ / /.│ ト. ゚。:. ハ ゚。
/ / /j ` 、 | |ト、 ::.. / | ,
l, / ! 、__ | | ¨「 ̄` | !
/ | 禾㍉ | | ∨ l | | 八
. /' │ | }弌ノト、 | ィ斗冬㍗, l l | \
. | l ! ノ \|、 乂_ノ》 ′ ,Λ | ト 〜\
八 │叺 ヽ \|`¨ | / jィト、 |
Υ| | _ | / / / \ |
、 | 、 ` ..。イ/ / / / j \( 『―――ふむ。』
\ |イ::`ー┬ ''" :/イ/ /| / ! ,\
,,ィi〔::::::\ ::::::::┴=¬冖ニrー/ / :| // }/ 〉 `
i《、_ニ=--―=¬冖¨ ̄ |!// .::::| / Λ
マ!__ ,/′ |!==≠≠'¨/ 、 / ゚。
マ ̄ / ヾ / Y 〉
. Λ== イヾ ` / |! Λ
/ /⌒\ / /''" ` |! / ゚。
〈 / トー¬"¨ /.:: 刈 〉
「どうかした?」
『―――いえ。あえて言うほどの事は、何も。』
こちらもゾンビに備え、象徴体を呼び出すが―――
出現した天使は、何やら意味ありげな眼差しで太刀川を一瞥した。
とは言え、それも僅かな間の事。すぐに状況への対処に行動を切り替える。
『屍人の群れは、彼の者らに任せて問題ないでしょう。』
『こちらは迷い子らの周囲を固め、退避を支援します。』
「ん、了解。」
入院患者たちの傍に控え、抜けてきたゾンビや不意の奇襲に備えよう。
88
:
『さらば海神号』
:2018/02/22(木) 23:24:58
潤:
「……えっ、えっ?」
千尋に引かれるようにして、潤と入院患者たちは防火扉へと駆けこんでゆく。
その背に寄り添うように立つ『像』に、気づいた者はいるのか。
『『Aaaaaaaa……!』』
殿に立つは4人―――禁書が開かれ秘められた力が解放される!
力強くかつ流れるような体術が次々に亡者をなぎ倒し、
大斧が振るわれるたび、銃声が響くたびにゾンビが一体、また一体と物言わぬ死体に変えてゆく。
この程度、君たちにとっては物の数ではない!
………いや、少々数が過剰かもしれない。
廊下右手奥の角から、新たなゾンビの一団が姿を現した。
戦闘音に釣られているのか……これは相手をしていたらキリがないかもしれない。
入院患者(男):
「何が起きてるんだ……?」
「急いでこっちに!防火扉を閉めるぞ!」
千尋と潤、入院患者たちは全員、鉄扉の向こうに避難を完了している。
この奥に逃げ込んで鍵を掛ければ、ゾンビたちもそう簡単には入ってこれないだろう。
89
:
太刀川 千尋『王とサーカス』
:2018/02/23(金) 00:22:13
『フッ……』
「さすが、昔っから往生際が悪いね……!」
無事な姿を見た、その安堵で憎まれ口もこぼれ出す。
笑みを浮かべる頃には、『何か』は陰もなく消えていた。
「なあ、これは鍵をかけてしまっていいんだろ!?」
とはいえ、アドバンテージを握っているのは自分ではなく『彼ら』だ。
こちらには分からない状況というものもある、独断は避けたい。
鉄扉を閉められる位置に走り寄り、やはり誰にともなく確認を取る。
90
:
明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』
:2018/02/23(金) 00:36:29
「ん……しつこ……いっ!」
ソンビの首をひねって曲げた。
そのまま首に腕を引っ掛け、投げ飛ばして別のゾンビにぶつけていく。
楽しくなってきたのか口元には薄い笑みが見える。
「あっ……あっ……すごい……!」
「ごめん、潤……千尋さんから離れないでね?」
「戸は、僕は閉めてもらって構わないよ……!」
91
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/23(金) 01:30:59
「おっと、我々が入ってから閉めてくれよ!」
「私が“しんがり”だ。少年少女、さっさと中に入れ!」
「リッカ、全員入ったら私も飛び込むから、支援を頼むよ!」
『部屋に設定された“特殊進行(イベント)”かのう!』
「ああ、とすると――――少しマズいかもしれないが」
ともあれ前線で斧を振るい、ゾンビどもを押し留める。
他の連中が無事に鉄扉の向こうに逃げ込んだら、私もそちらへ逃げ込むとしよう。
「(『ゾンビモノ』の恐怖は、感染する不死者の群れ――――“ではない”)」
「(モンスター囲まれ、しかし籠城する限りは安全な閉鎖環境で発生する人間関係の軋轢)」
「(さて、妙なことが怒らなければいいが……)」
92
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/23(金) 22:13:42
無表情でエルファの横でゾンビの頭を砕き、脳症を撒き散らす作業を続けている――――
その顔からは何を考えてるか理解できず、ひたすらに無言だ。
93
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/23(金) 22:45:13
ああいや、ただ一言。
「・・・私の方が戦闘力が高い。手伝うわエルファ。」
「引き時は経験者のそちらに任せる。」
えらく事務的な、枯れた声でエルファに話しかけていた。
94
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/23(金) 22:54:51
「了解。そういうわけなんで各自、適宜足止めしつつ後退してくださーい。」
と呼びかけ、援護しつつしばし待つ。
しかし、一向に後退する気配がない。
何度か呼び掛けてみるが、全く動きがない。
具体的には吉祥院とエルファの動きがない。
この二人、片方が下がってから下がろうと思っているせいか全く動く気配がないのだ。
さて、どうするか? 藤代六花は選択を迫られた。
95
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/23(金) 22:55:37
.ィ
. //
/ { _. -= ニ二 ̄¨> .
、 ヽ '´ \ >''⌒i
ア / , `{ / ̄`ヽ
/ / .:/ ; ト、 、 Ⅴ`ヾ ∧
. / / .: /|: /|: : :./\: : :}_\. } :.、 }
. _/ .:{ : /ィ==={ : :.;' ィル'ヽ/¨¨`Ⅵ; :\ ;
`ー-イ ヽ{'゙,ィ ==ム: : :{ ,ィ==、 }/: :ト、...>::{
. |: : :} { 1: :}ム :.、 {1:: :::} } |: : :|^ Ⅵ ! \
. | Ⅳ ヾ 二 .ノ `ー┘ ヾ 二..ノ : : ;′ ':、 { ̄
Ⅵ! '___ .' :./-イ :.{ ̄
圦 V::::::::::::} .'.ル' } :∧ はい、あと10秒で扉閉めまーす。
. ノヾ}≧=-,---`ァ- '--=≦'ィ゙リ /\_\
 ̄ \/ \/i======i Ⅵ ー''´ ̄ 10,9,8―――
/ {__|__ }:、∧
/ | ┬--- | マ.ム
/\j-┴---∧ ノ--}
ヽ/--^----‐\- ′
 ̄「:::7-ャ:::T´
. |-,′ マ-|
. __レ____ヽj_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――3秒だけ考え、強硬手段に訴えることにしたようだ。
いいからさっさと下がれ貴様ら。窓からたたき落とすぞ。
とかなんかそんな感じのオーラを鉄扉側から感じるぞ。
96
:
エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』
:2018/02/23(金) 23:00:41
「よぉし撤収!」
「HAHAHA、時間制限マスタリングはプレイヤーのストレスの元だぞぉ!」
最後に斧を大きく振り回し、それを合図に撤収する。
「まったく、年上のお姉さんとしては最後に退きたかったんだがね!」
97
:
『さらば海神号』
:2018/02/23(金) 23:02:24
入院患者(男):
「ああっ、閉めろ!全力で押せーーーっ!」
『―――――ガシャアアァン!』『ドンドンドンドンドン……!』
全員が壁向こうに避難したところで防火扉が閉じられる!
遅れてゾンビたちが扉に激突し壁を叩く音が響く・……
しばらくすると諦めたのか、波が引いてゆくようにうなり声は遠ざかってく。
潤:
「―――――――――」
「あっ、デヴィット!?血が付いてる!怪我してない!?」
千尋の側で放心していた潤だが、すぐに気を取り直しハンカチでデヴィットの返り血を拭いにくる。
「……はーっ、ギリギリセーフ!ハラハラしたーっ」
「ちょっとみんなどこから入って来たの?大丈夫だった?」
ゾンビの餌食になる瀬戸際だったというのに彼女の瞳に恐怖の色はない。
むしろ、絶叫アトラクションに乗ってきた後のように、興奮で表情が上気している。
98
:
『さらば海神号』
:2018/02/23(金) 23:25:19
潤:
「……そっちの人たちはデヴィットかチーの知り合い?」
女子三人組の存在に気づき、デヴィットを盾にするように背後に回る潤。
(派手なファッションをしている彼女だが、人見知りする性格なのだ)
入院患者たち:
「食料調達の人たちが帰ってきましたよー!」
「生鮮食品、缶詰、浄水フィルター……これでしばらくは持ちこたえられそうだな」
「なんだこのカート?娯楽用品ばっかり積んで帰って来たのか!」
防火壁の内側の廊下―――潤の病室の側だ―――には、入院患者たち十数人が集まっている。
奥の方では、ショッピングモールから持ち込まれてきた商品が山と積まれている。
ここが彼らの避難スペースなのだろう。
,' ゙、 /' ノ l
. f、 ノヽ、 _./: ノr=-‐'" !
. l 「ヽ : : `¨ ´: :/': : : i:l l
... l !: :《 : : : i : : : ヽ>_:,.:j l /¨ヽ
,.、ト.、'<: /:l : :_ノ '∠: j: :L/: :/: i 「まぁ落ち着いて。安全な移動のルートは見つけました」
ヽ:V:'弋ラゥ⊥レィ'ヽヒソ: 、: : : : ):リ
i:l: :` ̄: l:、: : : : ̄ : : i: : /:/ 「商品を取りにいく機会はいくらでもありますよ」
`ハ : : : :,': :ヽ : : : : : : :! : l‐'ソ
`'; : : :ヽ-ァ : : : : : : : : !:l: :iヽ
ハ : :-、_ ニニ : : : : /:/ :リ i、 「さぁ、並んで。まずは今日分の食料を均等に分け合いましょう」
ヽ ー:- イ: : :/ : :i :/ .i::\
ト、: : : : : ;.イ : : : // ';::::::: 「慌てなくても大丈夫―――優先すべきは結束です」
/::/ ̄ ̄: : : : ;.イ / 〉::::
. /:::::ヽ`¨ニ ¨ ̄ / /:::::::
,'::::::::::ハ i /::::::::::
{::::::::::::ヽ、 ,,.. <:::::::::::::::::
. 〈::::::::::::::::::`::::¨´::::::::::::::::::::::::::::::
少し離れたところでは、入院患者の集団を取り仕切り、食料の分配を始めている男がいる。
一見して日本人ではない聖職者風の男……この病院の来院者の中ではやや浮いた印象を覚える。
99
:
藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』
:2018/02/23(金) 23:41:55
「―――あなた達が粘った分だけ余計な危険が増えたんです。」
「片方が下がったら〜とかじゃないんですよ。両方可及的速やかに下がれって状況だったんですよ。おわかり? わかってない? わかれ。」
一方その女子三名の一人である私は、残りの女子二名にお説教をかましていた。
とりあえずね、切迫した状況で無駄に時間かけさせたのは罪です。許しちゃおけねぇ。
これを機会に、指揮系統を確立すべきかもしれません。現状バラバラですし。
「―――と、すみません、お見苦しい所を。」
「聖ビブリオ学園高等部の藤代六花です。生徒会庶務やってます。よろしくお願いします。」
とりあえず学園の先輩(だと思う)が相手だし、礼儀正しく自己紹介しておこう。
100
:
吉祥院諒歌『幼女戦記』
:2018/02/23(金) 23:48:24
「削れる時に削るのも必要よ。」
何らかの手段で逆さづりにされながら無表情にそう返そう。
「とりあえず情報を頂戴。ここは病院でしょう?」
「患者がこんな環境で長く持つとも思えない。とっとと根本を狩って撤退しましょう?」
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