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【セ】『それは頁を手繰るように重く』【ブラミト】

1GM:2018/02/02(金) 22:53:12

人生は一冊の書物に似ている。
馬鹿者たちはそれをぺらぺらめくっていくが、賢い人間は念入りに読む。
その書物を読むことはただ一度しか出来ないと知っているからだ。

                             ――ジャン・パウル(1763〜1825)

152『さらば海神号』:2018/03/09(金) 00:37:02
乗客ゾンビC(耐久値:3→撃破!)

『――ヒュボッ』
「……?」ピクピク

――――狙い澄ませた弾丸の如き一撃!
精確に弱点をえぐり取られたゾンビは立ったまま活動を停止している。
これで残る敵は2体となった。
────────────────────────────────────
●全員の行動が終了――→2ターン目
([行動順判定]を行い、このターンの「行動値」を算出せよ)

153エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/09(金) 01:01:38

diceBot : (3D6) → 12[4,3,5] → 12

かわいく【2成功】だな。

154藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/09(金) 01:09:37

diceBot : (3D6) → 13[6,6,1] → 13
6が2個なのでリロールが発生。
diceBot : (2D6) → 2[1,1] → 2
……危ない所だった。2成功。

155吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/09(金) 01:13:10
人望が厚かったにトラウマ2点差し込んで高速移動。
!:ダイス合計:10 (3D6 = [6 3 1])

1成功!

156明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/09(金) 01:37:11
生徒会長に選ばれたにトラウマ2点。

diceBot : (3D6) → 11[4,4,3] → 11

成功数2

157鹿島 紅太『ドレッドノート』:2018/03/09(金) 02:15:39
diceBot : (2D6) → 11[6,5] → 11
diceBot : (1D6) → 3

2成功!

158『さらば海神号』:2018/03/09(金) 02:19:53
(★現在の汚染:9)
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
古地ゾンビ

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビD
デヴィット、エルファ、諒歌

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
【行動順】
(2)エルファ、六花、デヴィット、千尋、古地ゾンビ
(1)諒歌、乗客ゾンビD


行動順2、エルファ・六花・デヴィット・千尋から行動開始だ。

159藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 00:21:17

机の上に乗ったは良いが、ここは足場が不安定だ。
とりあえず牽制しつつ床に降りよう。

《眷属召喚》を使用して[射撃戦闘]。
危機を乗り越えた記憶が1点トラウマ化。
diceBot : (5D6) → 12[6,1,2,1,2] → 12
……は、1成功です。

160エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/10(土) 00:38:41

ではゾンビDに追撃で[近接戦闘Lv1]を。

diceBot : (3D6) → 13[5,6,2] → 13

2成功!ジャストだな。


「ダイス・ロール!」
『ガハハ! 撃ち漏らしの掃除は前衛の仕事よ!』

斧を振り下ろし、ゾンビ殺害!

161『さらば海神号』:2018/03/10(土) 00:42:05

『乗客ゾンビA』(耐久値:3→2→撃破!)
『古地ゾンビ』→〈前衛エリア〉に強制移動

『ゴシャアッ!』

天使がなぎ倒し、そこにトドメの斧が振り下ろされる。
本職のTBファイラーらしい息の合った連携だ。

――残るは古地ゾンビ1体、彼を守るゾンビはもういない!

162明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/10(土) 01:21:54
「では」

『行こうか……』

メインで禁書パズル完成で得た<豪打>を使用する。
対象は古地ゾンビ。
近接攻撃のダイスを+1個。
またターンカウンタ―を-5。
コストとして『男性の恋人が出来た』を2点喪失。

diceBot : (4D6) → 6[1,1,3,1] → 6

「あれ?」

転んだ。
よくみれば靴紐がほどけている。

「え、なんで?」

「え?」

浄化を試みる。
diceBot : (1D10) → 2
偶数なので2と3。しかし0、6、8なので失敗。

163『さらば海神号』:2018/03/10(土) 01:35:29

(★現在の汚染:9→12)

目覚めたばかりの禁書の力に振り回されたか?
はたまたゾンビを扱った物語の法則――「ここぞの場面での失敗」に飲まれたか!
全員の背中に、得体の知れぬ恐怖が這い寄る……。

BlindMythos : 汚染チャート(3,3) →
PC全員、1つの【記憶】の両方の値が0になる。このときアクロバットダイス獲得不可


……残る行動値2のPCは1人、千尋の手番だ。

164太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/10(土) 02:20:45



          パ   キ ッ  ・ ・ ・


『――――そう。その想いを、忘れてしまうのね』

 女の声は、残酷なほどに無感情だった。

『なら、もう私の声が聞こえているでしょう?
 私の存在を、知覚できるわね?
 だって貴方はもう、無能者を言い訳には出来ない。
 その原点を失ってしまえば、あなたが自分の才を否定することはないのだから』


diceBot : (1D6) → 1 『初恋の記憶』を喪失
diceBot : (1D6) → 3 『哀の感情』を喪失



『私の名前は――――』

    ベルーフ
「……【天職者】だ。僕がそう名付けた」

『……そうだったわね』

165太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/10(土) 02:22:16
             /l      /   /  . /           l.    ‘,
.            / .l   ./   // / .′          |    l│
           /⌒| /   ∠∠_/  l           |    |│
.    l    │  |  ̄ ̄`゙'< /  `><|       l      ,’    .|/
     l     │  |    | ./r====ミ  |\     |    ′   |
.      l  ,   ∧  |    |/八 ,:'´  \,|     │|   /      ,’
.      | ./  /  \|    |/  ,乂____ 癶\  │|─-ミ,      ′       ――――その本の名は、『王とサーカス』
.      |/  /    /|    |             `¨ア⌒汽> ..,,___/                   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・.・
.    /  /    / .|    l            乂_ノ_ノ/              太刀川千尋が無自覚に書き上げた、
.      /    /  |     l           ,    /,:′
     /  _/__」.    l\      __     ///                  『怪盗』のアーキタイプを宿す禁書だ。
     . <KKKKKl.     l   \     ` .    /∧
     KKKKKKKK|    l──‐丶.,_,. < /  .′/                _
     KKKKKKKK|    |    ./∧∧K㏍′  l∨〉 ./\三三三三三三三三三\\
     KKKKKKK/|    |    l l [] lKKl    |<,_////\三三三三三三三三三\)
     KKKKKK/ .|    |    l | | lKK|    KK///////                /
.      ̄ ̄\/i:, .|    |  .// .| lⅥ<|    K///////                /
    KKK/KKi:,|    │ //\│∧`く|    |///////                /


 異国を訪れた記者と、国を揺るがすクーデター。
 取材として接触したひとりの軍人が、身体に「密告者」の文字を刻まれ、遺体となって発見される。
 ――――彼の死は、私のせいなのだろうか。
 報道という分野の抱えるエゴに向き合う、長編ミステリーだ。

 その瞳は、見抜く。

『考えて。無能は、不可能の証明ではない。
 誰でも出来ることを、あなたがやるの。
 今、戦えないあなたに求められていることは、なに?』


「―――――――潤を、ここから助け出す」


 【情報共有】を使用。
 『幼馴染』の記憶にトラウマを『2点(前回分と一括で消費)』。
 藤代六華に、5(前回分),6,5,5(今回分)のビットを渡す。

 アクロバットダイスを2個消費し、【射撃戦闘】。古地に攻撃。
 diceBot : (4D6) → 18[6,3,3,6] → 18
 成功数2!

166藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 02:46:41

記憶が削れ、感情が消える。
今の私には、もう傍らの天使といつ出会ったのかさえ、思い出せない。
何か恐ろしいことがあったのかもしれない。
あるいは、日常の中で出会ったのかもしれない。
今となっては同じことだ。思い出せないと言う事は、無かった事と変わらない。

けれど―――それでも。
彼女(と言っていいのかどうかはわからないけれど)ができる事は覚えている。
必要なリソースも判っている。ならば、何も問題はない。
今は、本当に必要な事さえ覚えていられればそれでいい。
それ以外は削れてしまって構わない。
私はそうだ。彼らは違う。だから―――

167藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/10(土) 02:47:29


                 γ(
                 弋>''"´ ̄~"''〜 、、
                    /   V γ⌒ヽ  ヽ
               ,、イ  Λ   V{    λ
                    /{ 斗‐} , 从  弋{  ハ
               {人 {灯j/ 小ハ   ゝ、ハ
                     f´ヾ /リ j丿乂     `ヽ|
                     Λ_  / /    ``ヽ、  人      ―――いざって時は、お願いね。
                    Λ 厶イ         `ヽ、 \
                    ̄戈ヽ         {`ー=ミ、                       .『無論です、我が契約者。』
                 /´ ̄  `\h、、 ト、   j            『貴女が正しく在る限り、私は貴女に従いましょう。』
                   {     ',   ヽ 寸込 ,゙
                     j/            }  ∨
                   /,'      j/         乂
                 /  i!    /     ,'    i}
             人  {    ′    ,'   /ハ
               ヽj{    ,'_   ,'   j/ V
                ,゙    ′  `"''〜 、/   V
                  ′  ,'       ,′ Λ    ∨
               ,'    ′    ′ / Λ    V
                 /    '      i  〈  Λ     V
             /    ,゙f二二二≧n、ノ  ハ    V
               /    /´        ',  \  Λ

      ・ ・ .・ ・ .・
傍らの、名も知らぬ天使に語りかける。

まだ、自分が成すべき事は覚えている。
あの人たちを、日常に還す事だ。

diceBot : (1D6) → 1
diceBot : (1D6) → 3
天使と出会った記憶がロストし、楽の感情が消える。

受け取ったビットを5,5,6の順に配置し、パズル完成。
使用ビットは7個なので、現在レベル+2までの禁書能力を一個獲得する。
今回は《浄化の光》を獲得。喪失4と引き換えに、発生する汚染を抑える能力だ。

168『さらば海神号』:2018/03/10(土) 03:03:22

古地ゾンビ(耐久値:6→4)


空気が沈んでゆく。思い出が、物語に塗りつぶされて―――――


古地ゾンビ:
「ガ……グ……!?」ガシャアン

澱んだ空気を吹き消すかのような力の発現。
ベルーフの視線を受けた、強烈な光を浴びせかけられたかのように身を竦める古地。
大きく仰け反り、よろめくようにして後方のデスク群に突っ込んだ。

無力な相手と意に介していなかった相手からの思わぬ反撃。
さらに、その傍らにある六花からは、今まで以上の力を感じる。
白濁した死人の目に、困惑の感情が浮かんでいる。


アレらは霧のとばりをはぎ取るモノ――――幽霊船の物語を侵す力だ!
速やかに取り除かなくては、塗りつぶさねば。


行動値2の古地ゾンビは、諒歌に近接攻撃
BlindMythos : (3D6+1) → 14[6,3,5]+1 → 15 → 3点のダメージ!
(《邪毒A》が発生――六花は[生命抵抗](目標値2)に成功する必要がある)


古地ゾンビは自分の世界を守らんと、前衛に立つ禁書使いに牙をむく。

169早川英雄『ライト・ロード』:2018/03/10(土) 03:12:53
生命抵抗は・・・ない!

「避けきれんな、受け止める!狙いは私だ・・・皆、離れろ!」

判定せずに仁王立ちで直接受けるぞ!コォイ!

!:ダイス合計:6 (1D6 = [6])

エルファのトラウマに3点イッタァ!!

170吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/10(土) 03:21:14
お前じゃない、どいていろ。

抵抗の眼があったようなので平目で二個振ろう。

!:ダイス合計:8 (2D6 = [4 4])

ジャスト成功!なんか別世界から来た謎の存在ごと殴り飛ばして回避した!

171吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/10(土) 03:35:16
ではその殴り返したことによるカウンター回避のダメージの結果は?

サブで【伝家の宝刀】メインで【勇将の一撃】を起動。

近接攻撃レベル2でダイス3、伝家の宝刀でさらに+2、勇将の一撃で+1

ちやほやされたにトラウマ1、人望があったと手放せないおもちゃがあったにに喪失2を支払い――――
【理】属性のダイス6チャージ!!

!:ダイス合計:22 (6D6 = [6 2 4 5 3 2])
!:ダイス合計:7 (2D6 = [5 2])

成功数4、理ダメージ――――撃破だな。

禁書ビット獲得につき4を一つGETしたことでパズル完成。
【阿吽の呼吸】をGETだ。

172『さらば海神号』:2018/03/11(日) 22:35:59

古地ゾンビ(耐久値:4→撃破!)
                    `     '
                      、   ノヾ     '
                      )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
          ------- ―== ニ ニ二       二ニ ニ ==― --------
                       )     (
                     , '´⌒`Y´⌒` 、
                          ,     \


反撃の一撃がクリーンヒットし、吹き飛ばされる古地!
壁に背中から叩き付けられ、ずるずるとその場に崩れた。
彼の死人の様相が、除光液を浴びせられたメイクのように溶け落ちてゆく。

古地:
「なんで、なんでお前らは……そうまでして、ここから出たがる……」
「もう忘れかけているくせに……そんなにいいものかよ……」

すっかり元の人間の姿に戻ると、そのまま意識を失う。

  ┏━━━━━━┓
    アイテムGET!
┏┻━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 名称:《禁書の断片:知》 種類:支援 タイミング:任意 コスト:なし
 効果:[情報収集]か[操作]で判定を行う。(目標成功数:2)
 判定に成功すると、味方全員の任意のトラウマもしくは喪失ひとつを2点回復する。
 ただし記憶の欠落が発生している箇所の回復はできない。
 (※このアイテムは1回使用すると失われる)
 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
  古地のスマホ。禁書の力を宿した断片だが……ネットには通じない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(★戦闘終了!探索パートに戻ります―――――)
────────────────────────────────────
君たちはどうにかゾンビの撃退に成功した。
新たに踏み込んでくる敵は存在しない……パソコンを利用して調査を行う時間は十分存在するはずだ。

173『さらば海神号』:2018/03/12(月) 23:08:26

秘密を守るように、タイミングよく現れた守護者たち。
ゾンビ物のお約束――もとい、禁書が物語の流れを弄せんとする『防衛反応』だ。
君たちは物語の核心に迫りつつあるようだ。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】:ネット検索でOceanusのストーリーを調べる
[情報収集]の判定で成功数2(※出目3成功可能)

174太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/13(火) 00:14:40

「……忘れ、……?」


   バ  チ ッ
               バ リッ ・ ・ ・


 何かが剥がれ落ちていく。
 卵の殻を剥くように。繭が解けるように。
 剥がれ落ちるたびに、世界の奥行きが広がるような心地さえする。
 視界は鮮やかになった。今まで知らなかった色に気付いたような。


(僕は、今まで)

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(こんなに重たいものを背負って、生きていたのか)


  情報収集で判定。
  予告状を使用、『幼馴染』の記憶を1点喪失。
  diceBot : (3D6) → 8[2,5,1] → 8
  六花より《天よりの施し》を受け、成功数は3。

  また、アイテム《禁書の断片:知》を使用。
  情報収集で判定。
  予告状を使用、『幼馴染』の記憶を1点喪失。
  成功数は3(ダイスログ消失)。
  アイテム効果により、幼年期の『よく褒められた』記憶の喪失を2点回復。


  《情報共有》を使用。
  エルファにビットを譲渡し、『幼馴染』の記憶にトラウマを1点。


「……使い方が分かってきた。なるほど、これは」

 ご機嫌にキーボードを叩きながら、Oceanusの情報を調べる。

「――――これは、いわば『悪魔の契約』だね。
 自分の人生を差し出せば、望む才を得ることが出来る。
 先行投資か積み立て型かで揉めそうなところだけれど、うん。悪くない」

 空々しいほどの軽やかさをもって、太刀川千尋は嘯いた。
 悲壮感など微塵もない、ともすれば軽薄にも思えるほどの笑みを浮かべて。

『…………』

 ベルーフは、ただ口を噤んでいる。

175エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/13(火) 00:40:20

譲渡されたビットによってパズル完成。
ビット数は6個なので、ファンタジー2Lv以下の禁書能力を取得だな。
今回は《守りの加護》を取得しよう。
ついでに禁書の断片による回復は【六花の絆】の【喪失】とする。



「――――――――“呑まれる”なよ、少年」

戦闘後、調査をサボタージュして一服していたエルファが、口をはさんだ。

「まぁ、高揚する気持ちもわかるし、水を差すのもあまりいいPLの挙動ではないが……」
「残念ながら、これはゲームじゃないんでね」

エルファの記憶も、既にいくらか削れている。
――――あそこにいるハーフの少年がどんな人物だったか、思い出せない。
この汚染領域に踏み入ってからの記憶はともかく、それ以前の記憶がない。
なんだか前から知っていたような気がするが、それも気のせいか?

そして、そのことを哀しむこともできない。
もう、彼女の中に哀しみの感情はないのだから。
彼女はもう、哀しめない。
少なくとも、当分の間は

これが、禁書使いという生き物だ。
この本を手に戦うことを決めてから、ずっと覚悟してきたことだ。
全てがゲームの中のように思えてくる。
果てまでいけば――――自分はプレイヤー・キャラクターに成り下がるのだろう。
禁書というプレイヤーに操られるだけの駒に。

「スリルなギャンブルを楽しみたいなら、もう少しマシな肥溜めを紹介してあげよう」
「あるいはキミは、自分の人生に価値などないのだから、これを差し出して力が手に入るなら上等だと考えているのかもしれないが」

紫煙を吐き出し、携帯灰皿に煙草を押し込んだ。

「恐ろしいぞ」
「スリルを味わう喜びも、楽しみも、感動も、愛しさも……破滅への哀しみすらも失ってしまうというのは」
「……そして、それに対する焦燥すら失われてしまうというのは」

そう言う者を、いくらか見てきた。
僅か二年。されど二年。
破滅した者を何人も見たし、破滅に抗う者を何人も見たし、破滅に呑み込まれそうになったこともあった。

「なにが大切で、なにが大切でないのか、全てわからなくなってしまうヤツの末路というのは中々に悲惨だ」
「キミがどういう人間なのか、残念ながら私は知らんが……」
「少なくとも、“白紙(ブランク・シート)”ってことはないんだろう」

「――――――――“童貞喪失(ロスト・ヴァージン)”の興奮は、痛い目を見る前に引っ込めておけ」

176『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:01:13

―――喪失の解放と高揚。
記憶と引き換えに『知識』が流れ込む。


……マキシマソフト製の高スペックPCを使用してなお、接続状態が重い。
検索には少々時間がかかるが、原作のタイトルは既に特定している。

┌  検索結果  ─────────────────────────────────┐
│[ニュースまとめ-【悲報】海外の有名ホラー小説家の新作、クソ翻訳のせいで滅茶苦茶     │
│                                                         .│
│【ややや誤訳だ】嘉新 灰郎スレ 278訳目【用心せにゃ】                          ..│
│                                                         .│
│紙魚虫徒然――スティーリー・ラング新作読了、Oceanusの日本語版翻訳に物申す!       │
└───────────────────────────────────────┘

まだ発売して間もないせいか大手掲示板のネタバレスレなどには部分的な情報しかない。
原作を取り扱っているとしたら、大手出版社・タイタン書房の電子書籍サイトだ。


┌  検索結果  ──────────────────────────────┐
│収蔵数70万件以上・電子書籍のALEX!                              │
│                                                   .....│
│ゴーストシップ -絶対絶命客船-[英語版](原題:Oceanus) 閲覧日時:〇時○○分  ...│
└────────────────────────────────────┘

あった……そして、『このページからは禁書の気配』を感じる。
これが今回の異変の原因――――――【電子書籍の禁書『Oceanus』】だ!

「ダウンロードした中で、最大の適正を持つ者を持ち主と選ぶ」……それがこの本の手口らしい。
古地のスマホも、『電子版Oceanus』の閲覧に使っていた端末の一つだったのだろう。
だが、本体が失われたため、現在は所有権は別の禁書使いへと移っている。

形無き禁書――故に破壊することは敵わない。

……事態を集結させるには、【所有者がこの本を閉じる】必要がある。
それは、この病院内の『Oceanus』を持つ本体を倒し、端末を奪えばいい。
君たちの誰かが所有者となれば、制御は可能だ。

177『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:07:24

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『Oceanus』あらすじ:

 201X年、航海中の豪華客船「オケアノス号」船内で、ゾンビパニックが発生する。
神父含む主人公たちは安全な区画に逃げ込むが、船員を失った船は漂流を開始。
 序盤は船内モールの商品を取り放題の充足した生活が続くが、
通信の不通・一向に救助が訪れない事に、苛立ちを募らせるグループが現れ始める。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                    j/>ァー、      ィ.l  i  r’ リ_)
                   }: {:r:'´: ; イ : : ノ人: 〈〈_;ノ7!_ /´∨__{              『陸地に近いうちに救命艇で脱出しよう!』 >
                       リ: :!:i: :{: :  ,イ.ハ: ヾ)/_zi-ャ j: {!: }イー==ニニニ
                   i: : : !: Y   i≧:} :メZヾシ'^リ:イ_:/ニニニニニニ
                  |: : : : : : :  j: :、: : `: ̄: :r/ ムニニニニニニニ      バックマン神父(待機派):
                     X-=ュ: :  ノ: :i|: : 、 : : : :|{ j:! }ト、マ!Yニニニニ      「あまりにも危険すぎる。救助を待つべき」
                 イニニニム: :イ: : ヽ: :ィ:__: : j 7イ jニ} j ! ニムニニ
               _ノ ̄  `マ /ニュ: : ー、 -‐ァ: j/ ソハ` Y jニムニニニ
              イニニニ、  }イニニ`ヾ: ¨:_:_:_ イ彡' マニァ'/ニニニニニ
             イニニニニニノ≠ニニニニ≧ニ「r‐ ´  マ //ニニ=-ニニ
          /ニニニニニ人ニニニニニニ>、ム__イ7ニニ⌒ヽ  ヾ´
         /ニニニニアr'ニニ\ニニニニニニュ `ー=7ニニニニ)
        /ニニニニニニイ八ニニュヽニニニニ=´    <ニニニ>´
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
実はこの時すでに、世界中の陸地はゾンビに汚染しつくされている。

 物資の回収中、船の通信記録を見つけていたバックマン神父はそれを知り、
未来を先送りにするため、ヒロインたちを引き留めようとしていた。
彼は、時には脱出派を秘密裏に殺害してまで秘密を守ろうとする。

「どうせ閉ざされた未来なら、あえて苦しんで死ぬ必要はない」と―――

 物語終盤、【内圧が高まった船のボイラーが爆発を起こし】、事態は急転。
大規模な火災、船が大きく傾いたことで避難所内にゾンビ達がなだれ込み、【結束は破綻】する。

 最終的に、神父と決別したヒロインたち脱出派は、絶望的な航海へと乗り出してゆく。(完)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

178『さらば海神号』:2018/03/13(火) 01:11:27

――――原作の方もおおむね把握できた。
避難所にいたバックマン神父は、挿絵の神父そのものだ。

邦訳版に比べて、英語版のダウンロード数やレビューは少ない。
クソ翻訳版に比べると評価は軒並み高いようだが………。

千尋はレビューの中に、見覚えのあるアイコンとユーザー名前を見つける。

┌───────────────────────┐
│      |     |  /´ ̄`く´ .|::::::`´:::::.`ヽ  |::::::::::::|  ....│  『ゴーストシップ -絶対絶命客船-[英語版](原題:Oceanus)』
│     ∧    )  |        |::::::::::::::::::::::::〉 (:::::::::::/    .│
│.      ∧   ∨ 乂     |::::::::::::;:イ::::〈  |::::::::/     │   評価-☆☆☆☆☆ 5.0(スゴク良い!)
│.        ∧  ∨.,′  ●.゙__|__:∠彡':::::::,  /::::::/    ..│
│         ∧ .ヽi.    /_`Y ヽ::ィリ: :::レ'::::::/    .....│   ねぷちゅんさんのレビュー:
│        ∧   〉   ゝ、::::|ーrイ/. ::::::::::::::/      │   まさにラングの真骨頂!
│           ∧.         `-|: ̄:::::::::::::::::::::::/     ......│   作者は脱出派にむしろ否定的なようで…
│          ∧         |::::::::::::::::::::::::::/       ..│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│          ∨      .|:::::::::::::::::::、∨       ....│   (続きを読むには▼をクリック)
│              ;′      __|__::::::::::::::::::: }         │
└───────────────────────┘

ねぷちゅん……音淵 潤(ねぶち ゆん)、彼女が使っているハンドルネーム。
レビュアーのアイコンの方も彼女のSNSで同じイラストを使っているのをキミは知っている。

179太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/13(火) 01:56:42

「……、まさか。ギャンブルの才能はないし、自分の安全が一番大事な人間ですよ。僕は」

 エルファの言葉の上辺だけを掬い、軽口を返す。
 一瞬怯んだかにも見えたその表情は、また軽薄な笑みの裏へ消えた。

「ただ、知らない方が良かった事実と、忘れてしまった方が楽な気持ちが、きっとあったんだ」

 今は、それが何だったのかは思い出せないけれど。

 流れてくる電子の情報に目を通す。
 数分ほど前には何が何だか分からなかっただろう、情報の羅列。
 それが、複雑な結び目を紐解いたように、ゆるゆると線を為していく。

 アイコン――――悪趣味なクマだ。見覚えがある。
 恐れ知らずのように振る舞っているけれど、ちょっとした悪意にも傷ついてしまう純粋さもある。
 そういう二面性のある所がよく似ている、なんて言って、怒られたっけ。


 誰に?


 ねぷちゅん、音淵、……そうだ、幼馴染だった。
 付き合いばかりは長くて、だから、彼女が発端だという事実にも驚きは薄い。
 なぜ、僕はあんなことを言ったのだったか。
 どうしてだろう。
 あまり考えたくない。
 太陽を直視することが難しいのと、感じはちょっと似ている。


 今は、とにかく急がなければ――――彼女は、デヴィットの恋人なのだから。

180エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/13(火) 02:15:09

「……ああ、そうだね。そうかもしれない」

知らない方が良かった事実と、忘れてしまった方が楽な気持ち。
そういうものもあるのだろう。
そういうものもあったのだろう。
だがそれは、確かに――――確かに、シートに書かれたことだったはずなのだ。

「(手遅れになる前に、楔が見つかればいいが……)」

楔。
失いたくないと思える記憶、思える感情、思えるナニカ。
それがない者の転落は早く、避けられない。

「…………私も人の心配ができる立場ではない、か」

思わず苦笑が漏れた。
ナニカを失った者は、ナニカを失ったことにも気付けない者は――――逆に、今あるものに依存することがある。
失ったものにつぎ込んでいた愛情の埋め合わせをするように。
自分を誤魔化すかのように、依存していく。

……チラ、と視線を後輩であり先輩である少女に向けた。
自覚はある。
自分が、彼女に依存しかけている自覚。
今はまだ、健全な友人関係に留まっているが。
いつか彼女のことを忘れる時が来るのかもしれないし、彼女以外の全てを忘れてしまうのかもしれない。
ぞっとしない話だ。
そして、考えても仕方のない話だ。
今は一刻も早くセッションを終わらせよう。
セッションが終われば――――少なくとも、リソースが減ったりはしないのだから。
……このセッションが『人生』というタイトルの長いキャンペーンであることを、理解しながら。

「さぁ……情報は集まった。さっさとボスに挑むとしようか!」

181藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/14(水) 23:20:13

知らない方が良かったこと。忘れてしまった方が楽なこと。
言葉にすれば仰々しいが、誰だって持っているものだ。
だが―――多くの人は、何かしらの形で折り合いをつけて、今を生きている。
それはきっと、こうして便利な力の代償として、インスタントに失うことより、はるかに辛いことだろう。

何か、言うべき事があるのかもしれない。
しかし―――口を出すのは、やめておいた。
こういうことは、自分で向き合わなければ意味がない。
誰かに大上段から言われて、納得できるような事じゃあないのだ。
思えば、先程の古地氏もそうであった。
彼もまた、何かと向き合うことから逃げて、目の前に現れた力に縋ってしまった。
その結果が、これだ。その末路が、これだ。

「―――そうですね。周辺の汚染レベルも、だいぶ上がって来てます。」
「みんなまとめて心中しない内に、この案件を片付けましょう。」

幸いにして、天使の象徴体は色々と便利な力を持っている。
後は時間との勝負だ。まずは、時計の針を進めなくては―――

182明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/14(水) 23:43:57
「潤……」

何だろうこの気持ちは。
何かを強く感じているはずなのに分からない。
それがなんだか悲しい様な気がする。

「なんだか……おかしな気持ちだ」

「行きましょう。千尋さん、皆さん」

「千尋さん……千尋さん……」

183吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/16(金) 22:47:32
「そうね、行きましょうか。」

特に感慨はない。というか感慨を持つほど彼女のことを知っているわけでもない。

「まあ、被害を出さない方法があると言うのなら、見せてもらうわ。」

引き金を指に。今はいざというときの備えをするのみだ――――。

184『さらば海神号』:2018/03/16(金) 22:52:09
この部屋のテクスチャーは船のブリッジに相当する空間だ。
問題のエンジンボイラーもこの部屋から動かすことが可能だろう。

「ボイラーの圧力を示すメーター」は現在、正常値を指している。
エンジンを駆動させれば、ストーリーにある通り、爆発を起こせるはずだが……。

部屋に操舵手は存在しない。
航海の行く先を決めるのはキミたち5人だ。
――――――――――――――――――――――――――――――
●【判定】:船のボイラーの内圧を高めて爆発させる
[運転]の判定で成功数3(協力可)

185エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/17(土) 00:23:16

では[運転1Lv]でで判定して……

diceBot : (3D6) → 9[3,4,2] → 9

うーむ、1成功だな。


「さて、中々大がかりだが――――“みんな”でやれば、どうにかなるか」

禁書を開く。
その力が、現世に漏れ出す。
中から現れたのは『古強者アカヒゲ』と――――『錬金術師クリウス』!

「散々偉そうに言っておいてなんだが、事件の解決に手段を選んではられないからね」
『そこで、吾輩の出番というわけですか』
「そうとも。さぁ、手を貸そうチヒロ。PC間での協力は大事だぞ」

自分の作業の傍ら、錬金術師クリウスをチヒロのサポートに出す。
彼は知識豊富な錬金術師。機械操作であれ、的確な指示を期待できるだろう。


というわけで【ペットを愛していた】記憶に[喪失2]を受け、《旅の仲間》を使用する。
対象はひとまずチヒロ。[運転1Lv]を貸し出そう。

186エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/17(土) 00:58:44

それから【ペットを愛していた】記憶に[トラウマ1]を受けて《情報共有》も使おう。
今得た4のビットをデヴィットに渡す。

演出的には――――同じく『傭兵ホークウッド』が現れ、デヴィットになんらかのアドバイスをする形だな。

187太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/17(土) 01:02:35

「非日常、ここに極まれりだな……不謹慎だとは思うけど」

 客船のボイラーを暴走させて爆発に追い込む、さながらテロリストの如し。
 けっして褒められた所業ではないが、刺激というならば最上級。
 それこそ、フィクションの世界に没入しているからこそ体験できるアトラクションのようなものだ。
 知れず、笑みが深くなる。

「お願いします。“僕の”はどうやら、その手の技術には疎いみたいで」
『…………』

  エルファより借り受けた技能[運転]で判定。
  diceBot : (3D6) → 14[5,4,5]
  diceBot : (2D6) → 8[4,4]
  diceBot : (2D6) → 2[1,1]
  5成功!

 そしてどうやら、自分は筋がいい方らしい。
 錬金術師の指示に従い、手際よく操作を進めていく。

「犯罪者としてなら大成したのかもね。皮肉な話」
『………………』
「な、なに? さっきから」
『いいえ』

188明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/17(土) 01:05:42
「なるほど……そうか。ありがとうございます」

「何かが見えた気がする」

ビット4でパズル完成。
アドバイスが新たな技を呼び覚ます。
《かばう》を獲得する。

189『さらば海神号』:2018/03/17(土) 01:11:41

ボイラー内の圧力を示すメーターの針は、一気に危険域を振り切る!

『―――ズ ズウゥン……!』

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             (,, ""⌒ '' .. " ヾ )                     /    |//|
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      __i_...,,, :::::(’''....ノソ),,:::   /、  _____|  __|   ….nn/___iニTL__
      ]]二......ノ(~〜ノ(’''''ソ、' :::: . ,                  ““” ̄ 匚| 匚匚\\┴─┐                    ┌┐
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     }     ==ニニニニニニニニ ⌒V⌒ [オケアノス病院号]二二二二二二二二                   |   |::: |\|
____j_                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______________|   |::: |\|
: : : : : ̄ ̄ ̄´´´´´´ """" ' ' ' ' ' ' '  〜〜〜〜 ----- - - - -==ニ二二三 ̄__            「三三三三三
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

鈍い振動音が轟く。
部屋が、船体がゆっくりと傾き始めた。

キャスター付きの椅子がひとりでに滑りだし、デスク上の書類が床にぶちまけられる。
廊下では火災を知らせるベルが鳴り響いている……。

(★クライマックスに以降します――――→)

190『さらば海神号』:2018/03/17(土) 01:21:03
場所:『病院ロビー/炎上するパーティーホール』
現在の汚染:12 アクロバットダイス:8
――――――――――――――――――――――――――――――
――あちこちの扉から火が上がり、パーティーホールを赤々と照らし出している。
時おり遠くの方で爆発音が響き、そのたびに病院全体が激しく揺さぶられる。
床の傾きに立っていられなくなったゾンビたちは、次々に病院入口へと「落下」してゆく。

「荷物はカバンに入る分以外は捨てていけ!」
「救命艇はプールの側だ!」

上階の避難所から降りてきた人々が、一目散に裏庭側へと逃げてゆく。
物語終盤の流れの再現だ……ここまでは間違いなく原作通りだ。


潤:
「ねぇ、これで満足?」
「チーもデヴィットも、結局何がしたいの?」

避難者たちに遅れて、上階から降りてくる人影がある。
バックマン神父と――その傍らにあるのは『青白く輝くスマートフォン』を手にした潤。

スマホ画面から放たれる燐光に照らされたその顔からは、能面のように感情が抜け落ちている。

191太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/18(日) 23:15:21

「……いや。僕のしたいことは『ここから』だ」

 原作通りに、解決へと向かう人の群れを横目に捉える。
 これは、あくまで目的達成に至るまでの副産物。どうだっていいものだ。

「僕は、『余計なお世話』をしに来たのさ」

 大切な相手が道を踏み外した時、ヒトは二択を迫られる。
 肯定して支えるか、それとも否定して連れ戻すかだ。

 太刀川 千尋は、『どちらも選ばない』人間だった。
 第三者が当人の決定に口を挟むなんて烏滸がましい。
 正しさは視点によって変わるし、善意の押し売りなんて以ての外だ。

 そう言い訳して、責任を放棄して、自分を守ろうとする人間だったのだ。

 殊に音淵 潤に対しては、努めてそう振る舞ってきた。
 誰知ろうか、彼女の存在が彼をそう仕立て上げたからだ。

 そして、その殻はもう、失われた。


            /:.:.:.:.:/:.:.:/// /     }、:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :,
           //:/:.:.:/            \:.:.:.:.:.:.:.:.: ′
          /:ィ : /: //        / ̄ ̄ `  |ハ:.:.:.:.:.:.:. :,
         /´  | :/:.:.{′          ,:⌒    | :,:.:.:.:.:.:.. jヘ、
           | :.:.:.:.|  ,. ‐…‐ 、      r=云=ミ  '!:.:.:.:.:.. |
           | :.:.:.:.| ′ '⌒      、込リ_,ノ  |:.:.:「Ⅵ{       「いじけた幼馴染に、説教をかましにね」
           | :.:.:.:.|    ,r云ミ            |:.:.:| い
           |八 :.:.:..  /__゙少     }          |/レ /         それは、自信に満ちた声音だった。
.               ゙ト:い          ,         ′/          それこそが自分の役目だと、確信を持って放たれたのだ。
              l ヾ〉,            ィ   /フリ____
              \  '.       _,,.  ´/    /リ: : : : : :‘,     「帰るぞ、潤。みんな心配するだろ」
                ィゝ ヘ    `ー― ´     イ/ : ヽ/: : : }― 、
              /: : :/: : >        / jイ /: :/ . : : . \
            r‐{ : : :`: : .,ヽ:\}>―‐   /: : : : :/: : : : : : : : : . ‘,
           / .: : : : : : : : : : \}       /: : : : : : : : : : : : : : : : : /ニ77ミ:、
        r=f八: : : : : : : : ー: : : : :\   /: :イ: : : : : : : : : : : : : : //二//ニニ∧

192明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/18(日) 23:40:55
「何がしたい?」

「……本音を言うなら」

                      >────<
                  >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾッ.、
                ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ム マム___
              /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;>´
             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,。。|;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;─<|
           /;;;//;;;;;;;;;;;;;;;;>´ ̄/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'<
          /;;;/ ./;;;;;;;;;;>'´>´/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾッ、
        ./;;;/ ./;;;;>'´>´;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヾ、
       /;;;/ ./;;;イ  /;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ
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     .|| ム;;;イィ;;/ ./;;;;;;;〈 〈;;;;;/|;;;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;; | |  .マ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マ| .|
     .|i..ムイィ ;;;;;| |;;;;;;;;/マ < マィ‐〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|___.マ;;;|マiv;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マ |
     .|iイィ ;;;;;;;;; | |;;;/ / >、>マ)(ヽ}`'<;;;;;;;|ェェッ。,__マ;∨、\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/./     「愛されたい」
     .〉〈;;;;;;;;;;;;;;;;| |/ /| マ    乂≧|;;;;;;;;;;;匁沙シ¨¨ヽヽヾ、 イ沙≧\;|i:i:i:|/──
    /|;マ;;;;;;;;;;;;//イ /;;;;;;;| |マ    >|;;;;;;;;;;;|.  ̄ ""   ヾ、`¨´..../;;;;;;;;;|、.i;;;;;;;;;;;;;
   ./ .|;;;;マ、;;;/// ./、`'< | .マ ∨.ム |;;;;;;;;|i;|            /;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;
   / ..|;;;;;;ヾッ//  /|;;;lヽイ乂∨\ ム...ノ|;;;;;;;;|マ,、   、    .〉  ノ ;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ./  .|;;;;;;;;;;ヾッ、 .|;;;|;;;|;;;;;;;;;;;;;;ム ∨ヾイ.|;;;;;;;;|∧ミ\  ´'‐--‐'´,.イ | |;;;;;;;;;;;/ .\;;;;;;;;;
 イ    |;;;;;;//;;|.ヾ≧.マム;;;;;;;;;;;;;;;ム./ /|Y マ;;;;;;| | ヽニ≧。_, ≦シ.....| |;;;;;;/   \;;;
 |;|   .|;;;;//;;;;|  |;;ヾ≡=‐;;;;;;;ムヽ/.{.}  マ ;;| |`i : : : ,ィ': ://  ./;/      |
 |;i  ...|;;//;;;;;;`'"´;;;;;;;;;マム;;;;;;;;;;;;;;ム  .{   マム/ `ゝ-ィ─/  ./;/ .|        .|
 マ、 .  |;|;;|;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、;;;;;;;;;;;;;ム .マ  | マム    /  ./;/.| ..|        .|
  .マ、  |;|;;|;;;|.マ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、;;〉イ ム .\ .| |;;;|  ./  ./|;;;;|.. .| ..|        .|}ヽ
   ヾ、..|;|;;|;;;| \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾッ、  ..了 .\ |;;;|ミシ    / i|;;| / ∧ム   ̄ ̄ ̄/

しかしその思いも今は感じられない。
ただその宿命を背負っている気持ちがあるから動いている。
隣に立つ太刀川千尋に少し思うところはある。
何か引っかかるような弱い感覚。だがその正体を知りえることは出来ない。
そこまで深く心に潜り込めない。

「もう、終わりにする。帰ろう」

「失ったものを取り戻せるかはわからないけど、進むにはそれが必要」

193『さらば海神号』:2018/03/19(月) 00:15:57

 ・ ・
「私に愛されたいわけじゃないじゃん」
「本気で誰かを好きになってこともないでしょう?」

「いじけたガキはどっちよ。ダラダラした距離感をいつまでも保っていたかったのは誰?」
「ちょっかいかけて、傷ついた風に見せて同情をひいて、そのくせ『2人の間を取り持っている』つもりなんだ」
「怖かったんだ?先に差し出しちゃえば言い訳できるもんね」

「……怠け者。怠け者。怠け者」
「あんたたち二人にこそ、この檻(フネ)はぴったりじゃん」


――――燃え落ちるパーティーホールを映し、赤々と輝くその瞳は、
助けを待っていた囚われのヒロインのそれでなければ、
過酷な航海に漕ぎ出さんとする航海者のそれでもない。

「お望み通り出ていってあげる」
「でも、邪魔な荷物は捨てていかない……進むにはそれが必要だから」

194『さらば海神号』:2018/03/19(月) 00:36:03

  |         /{          、       `、   \ `、   ll      l
  |           |∧         `、       `、     `'+.,,_   | _    |
  |           l ∧         `、      \ ,,.+''^`  ´¨¨`/
  |          l/ /\       \      /´^ニ=┬‐ ''^i`
  l         l/_/ 丶._      `' .,_,.、xf㌘⌒}/ニ  l        潤:
   l        '"´/  ̄ ̄´^' ‐- -‐''"~⌒ //{}/}  /⌒  l  \       「記憶を捨てて強気になっちゃったね」
\ l         l_>-‐=≠≠ミ         V^ツ   l     l   \    「また自分から投げ出したんだ……じゃあ、わたしもそうする」
  \l        .二< ∨/{}//}                 l     |     \
   /l        />,ヾ二ン                  l    | \   \
   {  l       l                }    .′   l  \   \
    ',  l       l                       /      l   \
────────────────────────────────────────
★最終決戦に移行――――――
(※戦闘中は判定で禁書ビットを得ることができない!)


【敵識別判定】
・音斑 潤×1(禁書知識:2)
・乗客ゾンビ×4(済)

[禁書知識]判定(必要成功数:2)を行い、
誰かが判定に成功すれば潤のデータが開示される。


【行動順決定】
[運動]を基準値に「行動順判定」を行う。
判定の成功数がキャラクターの「行動値」となり、
行動値の高いキャラクターから順番にアクションを行うことができる。


【行動順決定】
[運動]を基準値に「行動順判定」を行う。
判定の成功数がキャラクターの「行動値」となり、
行動値の高いキャラクターから順番にアクションを行うことができる。

195藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/19(月) 01:06:29

「これは―――!」

禁書使いの識別を試みるも、諮ったかのようなタイミングで汚染が拡大!
このままでは本格的にまずい。仕方ない、切り時と諦めよう。
禁書“エデンの欠片”の出力を強化し、汚染を食い止める。
だが―――その代償は、重い。

「あ、グ―――さすがにちょっとキツいかな、これは。」

消えていく。消えていく。消えていく。
また一つ、大事な何かが剥がれて消える。
限界は、近い。

[禁書知識]Lvは2なので、ダイス4個で判定。
diceBot : (4D6) → 8[5,1,1,1] → 8
あ、失敗した。1が3個なので、このままだと汚染が3貯まるね。これはよくない。
《浄化の光》を使用。発生する汚染を2軽減。
代償に悪魔に出会った記憶を喪失。記憶の喪失に伴い、アクロバットダイスを2個追加。
diceBot : (1D6) → 5
感情の『愛』が喪失。

記憶を2個喪失したので、守護星《再誕》に挑戦。
diceBot : (1D10) → 2
偶数なので適用ナンバーは2,3。発動に失敗。

さらに守護星《浄化》も切ってしまおう。
diceBot : (1D10) → 8
偶数なので適用ナンバーは8,9。こっちは成功。
汚染が1減って、結果は元通りになるね。

では改めて行動順判定を振ろう。
diceBot : (3D6) → 11[4,5,2] → 11
2成功です。

196エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/19(月) 01:19:30

仕方ない。私が続こう。
[禁書知識1Lv]に……アクロバットダイスを二個投入する。これで5dだ。

diceBot : (5D6) → 11[1,4,4,1,1] → 11
!リロール!
diceBot : (2D6) → 6[2,4] → 6

無事に【3成功】だな。看破。
ついでに行動順も振る。

diceBot : (3D6) → 10[4,2,4] → 10
!リロール!
diceBot : (2D6) → 6[5,1] → 6
こちらも【3成功】で行動値は3だ。


                    /::/;;/;:::::::::::::::::::::::::_::::::::::::‐‐、::::ヽ
           ヽ   ノ:::/;/;;::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::、::::::::::∧
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             /´::::/;i;;;;;;::i:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
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           __ノ::::/;;;;;i;;;;;;;;;;;〉::::::::::::::::::/:::::::::::::/:::::::/::::::::::::::i
           ̄./::i;;;;;;;;;i;;;/`/:::::::::::::::::/::::::::::::::::/i:::::::/i::::::::::::::i
             i::::i;;;;;;;;;;i/〈/:::::::::::::::::/:,、::::::::://::::::/;i/i:::::::::::i
         ゝ-‐==三 i 、/:::/::::::::::::'::|i i|:/ /:::::::/  i:::::::::::i
          <> ´::::::::::::::i ,i::::i::::::::::::::ゞ'|`'.i  /:::::::/  |::::::::::i
      / /:::::::::::::::::::::::::::i i:::::i::::::::::/_'ヽi  i /::::::::/   |:::::::::i `>、
    / 、〈::::::::::::::::::::::::::::::::i`i::::i::::::::/'iヽチ|  .i/:::::::::/i  __i::::::::::i   /;ヽ  「ああまったく、どいつもこいつも……!」
   i    `> 、:::::::::::::::::::://::::i::::::::i .i `i  /::::::// /二 i:::::::::i  /;;;;/、-、. 「いつもセッション後の感想会が楽しみなんだがね、私は!」
.    i       >、_:::::///i:::i:::::::i  .i  i /:::// i`‐ゝヽ::::::::i./;;;;;;;/ i .∧
    i          /_;`i'/' i:::ii:::::::i  ∧ // i_i  .i / /;:::::i:::i;;;;/;;/ ./  i
.    i         i;;/::i;;;i  i::i i::::i::i  ∧ノ      i´` /;;:::/i::i/;/.   /    i、
    ∧        i;;i::::i;;;i  i::i'i::::iヾ、        ノ /i;;:://' /;;/.  /_   i i
    ∧       i;;i::::i;;;i  ∧i ∨、      ノ ./  i/;/ /;;/   /´  _  i ト、_
   ∧       i;;i::::i;;;i∨   ヾ    -‐´ <   ./;/::/;;/ /   /〈ノi / }-' )
  〈;i           i;;i:::i;;;;i |     ___ -‐ ´∨ i   /;/、/;;//ゝ-‐='` ノ /   /
/ ∨、         i;;i::::i;;;;i ∨   __ ゝ'∧ /;;/ ∨i  /;∧;;;;;/  / ヽ-‐=´ ̄   /i
   \\.      i;;i:::::i;;;;;i .∨       〉;;/  .∨ /;;/ .\'  /          /
     \\ ,;;、 ./;/:::::::∨;;;;i      ./;;/   .∨ヽ;ヽ   i         /i
\     ∨ヽ;ゝ、;;/:::::::::/;;;/::∨   .//     ∨ \;ゝ-、i       /´/i
  \   .\;廴ノ/:::::::/;;;;/:::::::i .//         \/´`ヽ;;\    /  /
     \  .\;;/::::::/;;;;;/:::::::/;/               \   \;;\ ´   /


ああそうだ。これが『禁書使いの戦い』だ。
大事な記憶を、大事な感情を消し飛ばし、己が何者かということすら曖昧になりながらも戦い続ける。
まったくふざけてる。こんな幼い少年少女たちが、だぞ!

「キミらも“本”に選ばれたなら――――――――シートに書いた文字の厚みぐらい、理解したまえよ!」

かくなる上は、さっさと事件を解決して帰ってコマンドー観ながらコーラ飲んで寝る!この手に限る!

197『さらば海神号』:2018/03/19(月) 01:42:12

  ┏━━━━┓
   敵データ
┏┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 『音淵 潤/Oceanus』
 耐久値:7 攻撃値:4d(前)/3d+1(後) 防御値:1 行動値:3
 【特殊能力】
 怠惰の檻(敵全体): 
 対象は即座に[精神抵抗]の必要成功数3の判定を行う。
 成功数の不足分、行動値を減少させる。(この判定で汚染は発生しない)
 
 虚ろの結束:
 自分が後衛エリアに存在している限り、
 味方は「行動値が自分以下の対象」から受けるダメージを「-1」します。

 弱点「光」「理」(245P参照)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑 潤

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC、乗客ゾンビD

〈PC後衛エリア〉:
___________________________________
───────────────────────────────────

198太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/21(水) 00:07:59
「……? 何だよ、何の話を……」

 潤の言葉に眉根を寄せる。
 理解が出来ない、というよりも心当たりがない。

 いや、心当たりはある。
 つい先ほど剥がれ落ちた『何か』だ。それが何かは分からない、というだけで。
 彼女は「記憶を捨てて強気になった」と言った。

 自分の知らない自分を、彼女は知っている。



 行動判定!
 diceBot : (3D6) → 12[4,6,2] → 12
 成功数2!

199明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/21(水) 00:10:01
行動順値
iceBot : (3D6) → 8[5,1,2] → 8
成功数1

「愛してるよ」

それ以上に愛されたかった。
自分の存在を証明したかった。
誰かに認められていたかった。
背景のない自分にはそれが必要だった。
だがどうだろうか。何かを失った自分にいま必要なのは何なのだろうか。

「もうだれもしんじてくれないけどね」

200吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/21(水) 22:02:48
ちやほやされたのトラウマ二点を加えつつ高速移動・・・!!

!:ダイス合計:8 (3D6 = [1 5 2])

ダイス三個振って成功数1、前衛に行くぜ!

「話は終わった?じゃあいくわよ。」

201『さらば海神号』:2018/03/21(水) 22:35:01
潤:
「『欲しい、欲しい』はゾンビで間に合ってる」
「……なんならこいつらの仲間に入ってみる?」

投影体・バックマン神父の像が潤の姿と重なり合い、禁書の力が解放される!

「他の人らはチーたちの知り合いだっけ?邪魔をするならアンタ達も一緒に、ここに捨てていってやる!」
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB、乗客ゾンビC、乗客ゾンビD
エルファ、デヴィット、諒歌、

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────
【行動順】
(3)音斑潤
(2)六花、エルファ
(1)千尋、デヴィット、諒歌、乗客ゾンビ


まずは行動値3の潤の行動――メインで《怠惰の檻》を発動。
PC全員が必要成功数3の[精神抵抗]判定だ!
成功数の不足分だけ、行動値が減少するぞ。(この判定で汚染は発生しない)

202『さらば海神号』:2018/03/21(水) 22:39:56
(訂正)
【行動順】
(3)エルファ、音斑潤
(2)六花
(1)千尋、デヴィット、諒歌、乗客ゾンビ

まずは行動値3、エルファの行動からスタートだ。

203エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/21(水) 22:53:35

まずは《栄光を掴みし勇者》の固有守護星起動!

diceBot : (1D10) → 5

守護星ナンバーに5がある。成立して[近接攻撃]のダイス+2!
そしてこのままゾンビAに[近接攻撃]!

diceBot : (5D6) → 13[4,3,1,2,3] → 13

……【初めて旅行した】記憶に[喪失2]を受け、《冒険の先導者》で1、2、3を振り直し!

diceBot : (3D6) → 5[3,1,1] → 5

はい悪化した!【1成功】で乗客ゾンビAに1ダメージだな!


「チィっ、なんて汚染量だ……!」

アカヒゲに斧を振るわせ、ゾンビと交戦するが……物語の抵抗力が強すぎる!
満足にダメージも与えられん!

204『さらば海神号』:2018/03/21(水) 23:00:51
(★現在の汚染:12→13)
斧の一撃がゾンビを捉えるが、両断には至らず骨で止まる……まるで堪えた様子がない!


続いて行動値3の潤の行動――メインで《怠惰の檻》を発動。
気力を根こそぎにする重圧が押し寄せる!

PC全員が必要成功数3の[精神抵抗]判定だ!
成功数の不足分だけ、行動値が減少するぞ。(この判定で汚染は発生しない)

205『さらば海神号』:2018/03/21(水) 23:05:25
※1行目の汚染はコピペミス

乗客ゾンビA(耐久値:3→2)

206藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/21(水) 23:20:34

こちらの記憶を削り取る類の能力ではない。
つまり―――気にする必要は、ない。

[精神抵抗]Lvは0なので2dだけ振りますね。
diceBot : (2D6) → 9[4,5] → 9
2成功。行動値が1減少して1になります。

―――実質的な被害は、ない。

207太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/21(水) 23:56:53

「だいたい、差し出すっていったい――――」
『……その辺りにしておいてもらえる?』

 抑揚のない、少し苛立ったような声。入れ替わるように、ベルーフが矢面に立つ。

『第一、あなたがあの娘に口で勝てるわけがないでしょう』

 しかし、表に出たとはいえ、『怪盗』のアーキタイプも鉄火場に向くタイプではない。
 汚染の直接的な影響に、果たしてどれほど抵抗できるか……。

『ぐっ――――!!』


 [精神抵抗]で判定。
 diceBot : (2D6) → 4[1,3] → 4
 成功数0、行動値は1に!

208明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/22(木) 00:02:03
diceBot : (2D6) → 5[4,1] → 5
成功数1

「……」

『お前が守護るべきは誰かもう一度考えろ』

209吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/22(木) 21:59:32
精神抵抗はレベル1――――3個振りだな

!:ダイス合計:16 (3D6 = [4 6 6])
リロール!
!:ダイス合計:8 (2D6 = [2 6])

成功数4、この子には全く響かない!なんか逆にPL心配になるレベルでこの子動じない!

210『さらば海神号』:2018/03/22(木) 22:14:48
潤:
「沈めッ……!」

【行動順】
(1)六花、諒歌、乗客ゾンビ
(0)デヴィット、千尋
行動済み:エルファ、潤

不可知の波が引いてゆく――次は行動値1、六花と諒歌の手番だ

211藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/22(木) 23:22:36

「……まあ、私らは邪魔するために来たわけですが……」

とりあえず、弱ってるゾンビを地道に狙っていこう。
《眷属召喚》を使用。吉祥院の記憶をトラウマにしつつ射撃戦闘のダイスを+2個。
計5dで判定。
diceBot : (5D6) → 10[1,1,5,1,2] → 10
これは酷い。とりあえず1成功してるので汚染は増えないけど、また撃ち漏らしたね。

212『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:27:43
乗客ゾンビA(耐久値:2→1)

乗客ゾンビ:
「ア゛ア゛アァァ……!」

天使の攻撃が命中するも完全な無力化には至らない。
一歩、また一歩とこちらに接近してくる。

次は行動値1、諒歌の手番だ。

213吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/22(木) 23:32:41
「なんかよく分からないわね。そろそろ殴っていいのかしら?」

ではゾンビDにおもちゃ、ちやほやに喪失2、エルファにトラウマ1を支払って近接戦闘ダイス7個いくか。

!:ダイス合計:28 (7D6 = [6 1 3 4 5 5 4])
!:ダイス合計:3 (2D6 = [1 2])

よく分からないなりにゾンビDの頭を掴んで地面に叩きつけて理の五個ダメージ!!

214『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:50:22
乗客ゾンビD(ダメージ-1/耐久値:3→撃破!)

場の空気に流されることのない精神力!迷いのない一撃!
ゾンビの一体が苦鳴をあげる間もなく沈黙した……残り3体。


死者の群れが前衛と激突―――乗客ゾンビA、Bはデヴィットとエルファに[近接攻撃]。
乗客ゾンビCは千尋に[射撃攻撃]を行う!

DeadlineHeroes : (3D6+1) → 11[3,6,2]+1 → 12 → デヴィットに2点のダメージ!
DeadlineHeroes : (3D6+1) → 9[4,4,1]+1 → 10 → エルファに3点のダメージ!
DeadlineHeroes : (2D6) → 9[5,4] → 9 → 千尋に2点のダメージ!


「「ガアアアァァァァーーーーーーッ!」」

死者の牙が、爪が殺到する!
……残るは行動値0―――デヴィットと千尋の行動だ。

215『さらば海神号』:2018/03/22(木) 23:53:51
(★乗客ゾンビCは射撃攻撃前に後退したものとして扱う)
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤、乗客ゾンビC

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビA、乗客ゾンビB
エルファ、デヴィット、諒歌、

〈PC後衛エリア〉:
六花、千尋
___________________________________
───────────────────────────────────

216『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:00:30
>>214
(★エルファへのダメージ算出は一旦破却)

217エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/23(金) 00:04:31

すまんな。
【藤代六花への絆】に[喪失2点]を受け、《守りの加護》を宣言。
其方の攻撃ダイスを1個少なくするぞ。

演出的には……まぁ、『騎士シルヴィア』が現れ攻撃を阻まんとする、といった具合だ。

218『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:10:15
DeadlineHeroes : (2D6+1) → 8[3,5]+1 → エルファに2点のダメージ!

『――ギィンッ!』

銀閃が獰猛な牙を打ち払うが、ゾンビたちはひるむことなく群がってくる。
……残るは行動値0、デヴィットと千尋の行動だ。

219明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/23(金) 00:41:31
【生徒会長に選ばれた】に2ダメージ(残り1)

「……」

『デヴィットさん何を迷うことがあるんだ……』

分からない。何も感じない。
だがそのままでいいのだろうか。
何か、このままでは足りていないのだ。

「……ふっ!」

迷いを捨てるように組みつきに行く。

ゾンビAに[近接攻撃]Lv1
diceBot : (3D6) → 11[4,1,6] → 11

「極めたら……即、折る!」

立ったまま相手の肩を外し、腕をきかないようにして顔面を殴りつける。

220『さらば海神号』:2018/03/23(金) 00:48:37
乗客ゾンビA(ダメージ-1/耐久値:1→撃破!)

『――グシャアッ』

流れるような動作で、ゾンビの四肢がねじり折られた!
痛みを覚えず幾度打たれても立ち上がる死体であろうとも、
物理的に関節を破壊されてしまえば動くことは叶わない!

潤:
「邪魔……なんでいなくならないの!」

221吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/25(日) 00:53:06
「えーと、千尋さんだったかしら?」
「これ貸すわ、多少はマシになるでしょ?」

今回なんかゾンビは地面で叩き潰したのでライフルを貸してあげやう。

【阿吽の呼吸】使用、トラウマ入りエルファの絆にトラウマ5点。
!:ダイス合計:2 (1D6 = [2])
怒りの感情が欠落し、欠落2になったため【再誕】を宣言。

!:ダイス合計:10 (2D10 = [2 8]
成功したので1の好奇心にあふれていたを全回復!!哀の感情が復活!

さあやるんだちっひ!!

222太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/25(日) 01:39:32

         ,' / ´    -‐      、`ミニ三三三三三ニミ、
         Y´  ̄   ‐-   _  、_ `ミ三三三三三ミヽ
         /,..-‐::::''''t=‐- 、〃ミ≧ 、 `\`ヽ三三三三三ミ、
.        r ⌒ヽ::::::::::::/ _  λ三三三≧、  ` . ,,‐、三三三三ミゝ
       /    }:::〃  ''´ ̄ `ヽ乂三三三三≧  ゙.米.;i 守三三三ミ、
     ハ ∂ //    〆⌒ ≧、ヾ三三三三三ヽ`´ ヽ  ヽ三三ミ;;i
      { ゛ノ カ       ゝ 、   λゞ\ヽ三三三三ヽ  ヽ `ミ三三ミ;i
     i ヘ〃     、 ヽο  ノ ノ ー=久丶三三三:心  `、 i三三ミ;}
     ゝ }         、¨`    ´  ゙〈 、ヽ三三刈 }  }  !三三/
__、..-‐ ,'  /                 , ‐ _`ミメ、ヽ三/ jト  /三}/     『これは、かたじけない』
:;:;;:;:≧   /               /iヾ、´ `ヽ、 ` x、、_ 爪 /ミ乂
ilil;;:;:{/  {    ヽ、    κ- 、ヾ   \ ο   λ リ`ゝ,_圦 〆        『記者風の女』の姿は消え、ライフルを受け取ったのは『大柄な軍人』。
ililil::::;:l   ヤ     χ` 、     i、/i'/       ヽ/   , ′χ'"          慣れた手つきで銃身を握り、槌を振るうように構える。
::;ililili:ヘ  ∧    ヽ、 ヽ、  ^‐'            / イ`ヽ
:ヘi::::::::.:ヘ_ ∧     ヽヽ、ヽ、             /ム/ , '
::::i:liii:::i::::::ヽ ∧      \ヽ ヽ        /-‐' _/
:;:;;:;:;ilil;;:;:;;:;:;;:. ∧        丶ゞ}、  _ , _, .′-ー-- 、
::::::::::::::::ilili;.:.::::::::::ヽ       , -‐≦¨::::::::::::::¨≧ 、::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ´:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::::::::::;:;;ヽ::::::::::::::


「……ラジェスワル准将」
『君の子守は彼女の領分。本来は私が手を下すことはないのだが、そうも言っていられない状況だな』


  前衛へ移動し、吉祥院より借り受けた[近接攻撃]で判定!
  対象はゾンビB!

  diceBot : (4D6) → 11[3,1,4,3]
  diceBot : (2D6) → 11[6,5]
  成功数3!


「……なんだよ、さっきから」

 軽薄な笑みは消え去り、その顔には困惑と憤りが交互に浮かぶ。

「捨てるだとか、投げ出すだとか……!」
「そんな簡単に手放せるほど、何もかも捨てて引きこもってしまうほどに、」

 いつもなら飲み込むはずの言葉も、その蓋はすでに失われた。

「僕を疎んでいたなら、そう言えばよかっただろ……!!」

 溢れ出す怒りは、その矛先を自身へと向けた。

 彼女を鳥籠に押し込めたのは。
 そこに閉じこもらせたのは。
 他でもない、自分自身だったということだ。

223『さらば海神号』:2018/03/25(日) 02:29:55
乗客ゾンビB(ダメージ-1/耐久値:3→1)

デヴィットに食らいつかんと迫っていたゾンビがなぎ倒された。


潤:
「――――言えるわけなかった!……!」

千尋の叫びを受け、傷を抉られたかのように顔を歪めた潤が叫び返す。
発した声の大きさに、潤自身が驚いた様子を見せていた。

「きっと……自分から言うのが恐ろしかった。好きなのも、嫌いなのも」

「先に手を離しちゃったのが私の方だなんて、思いたくなかったから」
「チーを傷つけたくなかったから……チーに悪役を押し付けたのかな」

「矛盾してるよね」
___________________________________
───────────────────────────────────
●戦場
〈敵後衛エリア〉:
音斑潤、乗客ゾンビC

〈前衛エリア〉:
乗客ゾンビB
エルファ、デヴィット、諒歌、千尋

〈PC後衛エリア〉:
六花
___________________________________
───────────────────────────────────
●全員の行動が終了――→2ターン目
([行動順判定]を行い、このターンの「行動値」を算出せよ)

224藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/25(日) 23:58:09

とりあえず行動順判定しておきましょうか。
diceBot : (3D6) → 5[3,1,1] → 5
あ、汚染が2溜まりました。

225明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/26(月) 01:16:45
【生徒会長に選ばれた】のトラウマが5点となったので記憶の欠如
《再誕》を使用。守護星は0.6.8
diceBot : (2D10) → 11[2,9] → 11 失敗

diceBot : (1D6) → 4
楽の感情を失った。

「……なんだよ。どっちが手を離したとかそんな……もう一度手を伸ばせば握れるはずなのに……」

それはぽろりと落ちたつぶやきだった。

「誰が歯車を狂わせたのか。誰が悪いのか。誰が被害者ぶっているのか……」

「デヴィットだよ〜」

髪をかき上げて笑う。
何も楽しいことなどない。ただの作り笑い。だがそれもすぐに終わる。

「取り繕うのもやーめた。ワタシが浮気者で、ゲスの極みで、ろくでなし」

「そう。アナタだけじゃない。誰にでも愛されたい。誰かと繋がりたい。過去がないもの。背景がないもの」

「ただ存在証明したいだけ」

平坦な言葉。何かが零れ落ちているような気がするのにそれが何かは分からない。
きっと自分も重い荷物を下ろしているのだろう。

「でも分かった。ワタシのやり方、最悪。嫌われて当然。モラルハザード」

「その上、幼馴染たちの心にジェラシー。もしかしたらワタシが一番ルサンチマン」

「潤。捨てるよ、全部。それに本当に君の事を想っているのが誰か、分かったろう。別れの言葉もいちいち用意しない」

どうあがこうと自分が悪いのは明確だ。
だがそれがどうした。だったらそれを償って前に進むだけだ。

「愛されたくて、愛に恋したガイコクジン。それがワタシ。ただケジメはとる」

口を開け、舌を出す。
精いっぱいの力で舌を突き出して歯で挟んで固定した。

「ふぁへ(やれ)」

象徴体。ブラッドライン・オブ・デュエルに顎を蹴り上げさせる。
舌を噛み切れないだろうか。多分噛み切れてもすぐには死なないと思われる。

(どうせ二枚舌。一枚くらいくれても怖くない)

[行動順]
diceBot : (3D6) → 7[1,4,2] → 7 成功数1

226エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/26(月) 22:26:23

私の行動順は……

diceBot : (3D6) → 8[1,5,2] → 8

【1】だな。振るわん。

227吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/26(月) 23:32:09
では好奇心にあふれてたにトラウマ二点しつつ高速移動。

!:ダイス合計:12 (3D6 = [3 6 3])
!:ダイス合計:7 (2D6 = [2 5])

行動値【2】だ。

228太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/26(月) 23:55:55

diceBot : (3D6) → 12[6,1,5] → 12
行動値2!

229『さらば海神号』:2018/03/27(火) 00:18:37

(★現在の汚染:12→14)

「なに―――してんの!」「いまさらそんな事いったって……」

天から降る雨のように分け隔てなく、選ぶことなく愛を注いだデヴィットと、
植物のように降ってくるがままの愛を受けていた潤。
先に差し出したと思いたかった千尋と、相手から別れを告げさせようとした潤。

きっと彼女と2人は表裏一体、鏡写しの存在なのかもしれない。
それだけに―――ディヴィットの自責は、同時に潤を厳しく苛む。
彼女は自分の醜さを見せつけられているに等しい。

……いや、これはデヴィットが潤をひとりの人格と認めての行動だ。
ならば「流れるに任せた醜さ」の鏡像の中に取り残されるのは潤ひとりだ。


【行動順
行動値(3)千尋、潤
行動値(2)諒歌
行動値(1)デヴィット、エルファ、乗客ゾンビ
行動値(0)六花

(行動順3、千尋の行動からスタート)

230『さらば海神号』:2018/03/27(火) 00:36:42
【行動順】
行動値(3)潤
行動値(2)諒歌
行動値(1)デヴィット、エルファ、乗客ゾンビ
行動値(0)六花


行動順3、潤の行動からスタート!

潤は前衛エリアへと移動し、デヴィットへ[近接攻撃]を行う。
デヴィット目がけ、投影体バックマン神父が猛然と襲い掛かる!


                 _r≦三三\
                 (/二二ニ\)ニ\
               __/ニニ/ニニ\)ハ       _n
   /〉n_          /_人ニニニ=\ \ニ\} , -----、nリ)〉
   {_∨{_______/  {ニニ\\ニニ=\} } } {_/二}    )=/        バックマン神父:
   {=(ニニ{ニニニ//{\ 人三三\\ニニニ} /=ノ⌒/ ̄ ̄ ̄         『終末を目の前にして、悔い改めようとも遅い!』
     ̄ ̄\____{ニ{ニニニ}___}二} }ニニ/}ニ}  /            『キサマは煉獄行きだ――――――!』
           \{ニ=//二ニニ∨∨ニ//   } /}
           \_{ {ニニニ/⌒V }ニ{ {   /}//__,/
             V∧l|戈⌒〈l}//{{ ̄ ̄ニ//}/        BlindMythos : (4D6) → 13[6,1,4,2] → 13
              (ヘトt=ァ f }ニニ{⌒\ニ//          →デヴィットに2点のダメージ!
               `\{ 」/\八__/ヘ
                  ̄   `¨¨¨\ニニ∧
                           ∨ニ}
                          ∨=}〉


喪失が発生しない場合は行動順2、千尋と諒歌の行動だ。

231明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/27(火) 01:10:07
「いはっ! (いたっ!)」

「へえ(ねえ)」

『君に今までした以上にひどい事をする』

女性の恋人が出来たに2点トラウマ(現在3点)

232太刀川 千尋『王とサーカス』:2018/03/28(水) 01:28:52

  ゾンビを対象に[近接攻撃]で判定!
  アクロバットダイスを2個使用!
  diceBot : (4D6) → 16[1,4,5,6] → 16


『――――喪失って、そこまで取り返しのつかないものかしら?』


 『大柄な軍人』がゾンビを事もなげに打ち払い、アーキタイプは再び元の姿を取った。

 彼女は、ベルーフ。
 その名は、記録を拾い上げ、残し、そして伝えることを天職とする者を意味している。


『彼は、確かに失ったわ。とても重くて、苦しくて、けれど大切だった記憶』

 アーキタイプが、その本来の持ち主の記録を共有することはあるのだろうか。
 彼らは、あくまで禁書に宿った象徴体。
 脳も心臓も持たぬ、ただの幻にすぎないのだ。
 禁書に記された情報を元に構成された、意志持たぬ偶像。

『……けれど』

 禁書の名は、『王とサーカス』。
 彼自身がその才を自覚できずにいた程には、禁書としては未完成のものだった。
 何故か――――その禁書は、他ならぬ少年によって書き上げられたものだからだ。
 太刀川 千尋は、禁書の所有者にして、その著者でもあったのだ。

 その上で。

 アーキタイプが、持ち主に関する特定の記録を共有することはあるのだろうか。


                ____  ___
                ´    `丶   `
              . :                 ヽ
            ,
.           /                     :.        『拾うことは出来なくても、新しく作ることは出来るでしょう』
           ′
.          i  .| .!  }                       
.          | | !.:|___{    Yヽ              |__       例えば――――その禁書が、一人の少女を思って書かれたものだとしたら。
.          L ノ斗¬V/  |〕 |            厂}
           ヽ苅 } 〈/  }i: |             /<
.           〉   |   |_ノ             /\__)      『過去は、現在を縛るための鎖なんかじゃない。
            <     |   | |  /          | \〉        未来へ登るための、階段となるべきなのだから』
               __, |   | | ./        |尨 ヽ
               ` 、|   | |/     |     |乂 人       『あなたが彼らを思うのなら、これで終わりだ、なんて考えないで』
              _ -=ニ二/  /   /}     , 尨 ヽ
           ⌒ヽ=ニニニ/  /   /=l     ′乂 人
            /  >≦′ /   /ニ,′    ',  尨 ヽ     象徴体は、語るこそ自分の役目だと言わんばかりに、振り返り、
            / -=ニニニ/   ′ ,/ニ/         乂 人
           z≦ニニニニニ,/ /  /ニ/       i≧ 、 尨 ヽ
.       /iニニニ=≧/ /  /ニニ/    /    |ニニニヽ乂 人   『諸先輩方。……ご迷惑を、おかけします。
.     //lニニニ=/ /  /ニニ/  /  //     |==,=={   尨 ヽ    もう少し、私の主にお手を貸してくださいませんか?』
.    //  l== / /  /ニニ/   /  //    |Ⅳ=ニl  .乂 人
                                            意外なほど、物腰柔らかに尋ねてみせた。

233『さらば海神号』:2018/03/28(水) 01:51:26
乗客ゾンビC(ダメージ-0/耐久値:3→撃破!)

『A…aaaaaa……!』

潤:
「なによ・……そいつは……!」
「物語なんてただの逃避先でしょ……!?」

物語(ゾンビ)を成立させる概念を砕く一撃を受け、ゾンビの最後の一体が消滅した。
残るは投影体のバックマン神父――それを操る禁書『Oceanus』を手にする潤一人だ。

(★次は行動順2、諒歌の行動となる)

234吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/28(水) 22:42:21
好奇心にあふれていた、人望が厚かったに喪失2点、ちやほやされたにトラウマ一点いれていつもの7個ダイス。

「――――で。」
「言い残すことはあるかしら?」

!:ダイス合計:13 (7D6 = [1 1 1 1 5 2 2])
!:ダイス合計:11 (2D6 = [5 6])

3点の理ダメージ、あとビット5取得!

ライフルの銃口を潤の腹にねじ込んでいくぅ!

235『さらば海神号』:2018/03/28(水) 22:55:26
潤(防御値:1/耐久値:7→5)

バックマン神父:
「っ!少々気が早いのではないかな」

ライフルによる突きをバックマン神父が受ける!
拳打で弾き逸らされたライフルは神父の肩を突いた。
重い一撃に投影体の像が歪むが――致命打にはまだ遠い。


次は行動値1、デヴィットとエルファの行動だ。

236エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/28(水) 23:36:14

まず固有守護星は……
diceBot : (1D10) → 9
……8か9。5,2,0が指定数なので失敗だな。

仕方ないので、[近接攻撃Lv1]で潤を攻撃しよう。

diceBot : (3D6) → 11[6,3,2] → 11

【アニメに夢中だった】に[喪失2]を受け、《冒険の先導者》で『2,3』を振り直し。

diceBot : (2D6) → 6[3,3] → 6
リロール!
diceBot : (2D6) → 7[1,6] → 7

合計で【2成功】だな。まぁまぁだ。



「HAHAHA、後輩に頼られちゃ仕方ない!」
「行くぞアカヒゲ! さっさとクライマックスを済ませよう!」
『ガハハ! リソースの問題もあれば、会場時間の問題もあるからのう!』

二人で笑いながら、大振りに斧を振り回す。

「そうとも――――物語は逃避先かもしれない」

そう、そうだ。
エルファ・由美・ガルフにとって、“物語(ゲーム)”は逃避先だった。
日本人とイギリス系アメリカ人のハーフとして生まれ、アメリカで育った。
常に馴染めない感覚があった。人種のサラダボウルと呼ばれるあの国でも。
なんとなく、他の友人たちとの隔絶を感じていた。

「……かもしれないが、だからこそ真剣にやらなくちゃあな」
「真面目にやらなきゃ、どんな遊びもつまらない!」

だから彼女はゲームに逃げた。
それがエルファの始まりだった。
――――友達ができたのだ。
ゲームを通じて、共に物語を紡ぐ友人たちが。
生憎、エルファが日本に引っ越す時に離れ離れになってしまったが……かけがえのない友人たち。
今も覚えている。
この記憶だけはと、大切にしまいこんでる。
毎日のように、真剣に笑って、遊んで、卓を囲んだあの記憶。
もし、この記憶を忘れても――――確信がある。
また新しく、楽しい卓が囲めると。
この確信だけは、どんな記憶を失おうと、最後まで持ち続けていよう。

だから――――こんなところで、終わるわけにはいかんのだ。

「――――真面目に遊んで、次のセッションを始めようじゃないか!」

237『さらば海神号』:2018/03/28(水) 23:52:10
潤(防御値:1/耐久値:5→4)

バックマン神父:
「ぐっ!」

諒歌のライフルを抑え込んでいる神父に追撃が入り、また像が揺らぐ。
硬い!これまでなぎ払ってきた有象無象とは物語(ソンザイ)の密度が違う。
だが、確実にダメージは蓄積されている。

……気づけば炎はパーティホールじゅうを包み込み、あちらこちらで壁や天井が焼け落ち始めている。
汚染の侵攻が限界に近付いているのだ―――もう時間がない。

(行動値1、デヴィットの行動だ)

238明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/03/29(木) 00:52:27
『私は積み重ねられた歴史そのものだ』

ブラジリアン柔術。
イギリスとは遠く、日本からも遠い彼の地に伝わる武術。
もしくは日本から流れ戻ってきた武術。
なぜその本がデヴィットの力となったかは分からない。
……もしかすればそれは憧れかもしれない。
過去のない、背景のない男が憧れていたのかもしれない。

『逃避ではない。回顧だ』

【恋人】を2点喪失し《ガード崩し》を使用。
自分の[近接戦闘]による攻撃判定によるダメージをエネミーの防御値を無視して与える。

【太刀川 千尋(愛情)】を2点喪失し《豪打》を使用。
自分の[近接戦闘]による攻撃判定のダイスを+1。

[近接攻撃Lv1]で潤を攻撃。《豪打》の<属性:光>によって[近接攻撃]のダイスを+1。
さらにアクロバットダイスを2ついれて+4して判定する。

                    , 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
.                    /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
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                   {i:i:/ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\\i:i:i:i:i:.`ヽ
                 ///:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\\:i:i:、
                //i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i{ {\\
.                 く く }i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i{ {:i:/ /
                 /\\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i\\/
               //  }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:/\\
            / /    /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:/i:i:i:i} }
            / /     /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}/ }i:i:i:i} }
           / /   /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ̄ヽ:i:i:i}__}
            { {   /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_ _\i:i:i:i:.
          __┌一,/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ニ=-/ i:i:i:i:\
         ///  /i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: // //    `'、i:i\
        〉 // /i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:// //      `ヽi:i:ヽ
.       {ヽ /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,'| | <>  /     }i:i:i:i:i:.
.       {/i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | |. ||  /       iト、i:i:i:}
      /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/   | | ヾ/       } i:i:i:i}
     /i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{   | |   {        } /i:i:i/

diceBot : (7D6) → 26[2,4,3,5,4,5,3] → 26
diceBot : (6D6) → 23[3,5,6,3,2,4] → 23
成功数6

攻撃をかわしデヴィットは潤を抱きしめた。

「もう、はにを言ってもむららけど(なにを言っても無駄だけど)」

「ほんほに(ほんとに)、愛してたんだと思う。だから、ごえんね(ごめんね)」

「ひひろはんとひあわせになりな(千尋さんと幸せになりな)」

そういって彼女を突き飛ばそう。
デヴィットは自身の禁書を読み解き、柔術の技術や知識、またあらゆる格闘技の知識を身に着けた。
あらゆる寝技を知ったデヴィットが好んだのは、下からの攻めと後ろからの攻めだ。

『介錯しよう……』

バトル・オブ・デュエル。決闘の血統の名を持つ象徴体が動く。
神父に飛びつき巴投げ。そのまま自身も後方に転がり飛び上がる。両足による踏み付け。
両手首を掴むことで防御をさせない一撃を加える。
そしてそのまま腕ひしぎ十字固めに移行して、へし折る。

239『さらば海神号』:2018/03/29(木) 01:19:55
潤(防御値:1/耐久値:4→撃破!)


潤:
「デヴィット、わたしはっ……!」

潤が言葉の先を紡ぐ前に、その身体が突き放される。

バックマン神父:
「くおおおっ!やめろおおおおォ――――――!」

『――――――――パキィィィン!』

薄い硝子の器が打ち砕かれたような高い音が、ホールに響きわたる。
バトル・オブ・デュエルの極めによって、バックマン神父の右腕が肩のあたりから引き抜かれていた。
なおも抵抗を続けようと上体を起こす神父だが、肩の断面から血のように文字の羅列が噴出する。

バックマン神父:
「『捨てる』のではなく『送り出す』のか……キミは……」
「……楽な航海ではないぞ」

バックマン神父の像が解け、霧散する。
同時に『Oceanus』を表示するスマホを掲げていた潤の腕も、がっくりと落ちる。

(★戦闘終了!EDパートへと移行します―――――)

240『さらば海神号』:2018/03/29(木) 23:24:45
エンディングA:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、吉祥院 諒歌
現在の汚染:14→0
――――――――――――――――――――――――――――――
―――事件翌日。
ここは桶矢市の中央に存在する、市民センターの小会議室。
君たちは聖ビブリオの召喚を受けて、事件の報告を終えたところだ。

                                   テヅカ チョウジ
テーブルの対面に座すのはこの地区担当の上位取締官、手塚 長治(41)。
手塚と君たちが挟むテーブル上には、潤のスマホを納めたアタッシュケースが置かれている。

手塚:
「……体調不良を訴える軽症者17名――取締官と禁書に触れた人間を除く数字だが」
「汚染の規模に対して、驚くべき被害の少なさだ。君たちの迅速な対応のお陰だな」
「施設の一部に損壊が残ったものの病院の運営にも支障ない」


    /  ',   :/    /  \ Yi/  _,...、    }   ヽ /
._ {   \ :/    /`¨¨~``ヽ/¨´~   ヽ    }     _
_\ \ _,,... /    / >  ̄ )          ',    ,    \   「今回の事件は、表向きは小規模な火災として処理される」
   ___  ,,/...... -‐    /          ',   '、
  / , -=ー- 、 _,,.. -‐     |       '   .'、-- 、    「老朽化した配電設備からの出火という所に落ち着くだろう」
... /   , -‐`ヽ、ー-.....,,__ __i_|_i_,,.......-‐::::::',     '、
     /  _.. \ヽ:::::::::::O::::::::/i::乂:::::O:::::::::::∧   '       「ご苦労だった。藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、そして――」
.... /   ´    \=三三彡'' l:::i ` =三彡′ハ   '、   
          ノ__  〉      ゞ′     //∧    '、__         ・
        /   ):/::i       ′    i:::/__/:}    ,: \   「今回も世話になったようだな。吉祥院 諒歌くん」
.       / \/-`、|                ;:/    }    }  
.     /  j!  / `、r----------- -、:/ i、   }    }\ 
  -‐    j!/|  /| 个 r┬┬┬┬┬, :;′| \ j    }  
..゙ムイ`、  `、  i/ .j/ |: ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/: .i :'\ :У   />
   |/ `、  `、/    }   \    /:,'|/|/   /   /
..     `、  `、     }   丶_/   ′   /   /
.         `、  `、   i,} l         ;′  /   / \
        /_`、  `、-、:´_ l       ;′.| /   /    \

241吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/29(木) 23:49:39
「――――ええ、大体把握したわ。」
「あまり騒ぎにならないのはおかしいな、とは思ってた。」

思ってたわけど『そういうものか』と。あれ位の騒ぎはこの世界において『よくあることだ』と思っていた。
――――この常在戦場となる世界を持つ『禁書』に呑まれていたということか、私も。

「こんな風に揉み消せる位の巨大な組織があったのね・・・」
「今までにも何回か『彼女たち』みたいなのは見たことあるし、何人かとは話もしたことがあるわ。」
「とはいえその都度現場別れしてたけど、ね。今回みたいに呼ばれたのは珍しいわね。」

242エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/30(金) 00:00:40

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  ノ:.:.:.:.:.:.:.:'ト、:,イ:.i:.:.l:.:.:.ド=' :./ .' 、 ´   !:!i:.:.ノ ヽ
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..,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.弋ヘ!:ハ:.:!、ヽ!  リ___,ィ┬―‐〟   「HAHAHA、刺激的な休暇でしたよ」
,:.:.:;:.:.:.:.:.:.ハ:.:.、:.) ヾヽ:!|` `、  `゚¨‐' ̄' ̄      「アメリカ人らしく、賠償を請求したいところだね!」
!:.ハ:.:.:./ }:.ハし `.ヽ!   ` ‐- ィ′
ゝ!.ヽ(  ノ'    ,-‐j       ト、
    / ̄`ヽー、´ `ヽ.      !、:.`ヽ'´ ̄ ̄ヽ
    /     .ヽ \   \    ヽ ヽ:.、\`、=- 、
.   /       、  i    ヽ―、 __, |!、  ヾ.   \
  /      ィj  |    __`ト、、  /' ,i/\ \   i
  ,      // ヽ j    /  :.ー、`0 <o ⌒ \ <
  ,            Ⅵ /      \ 、  ',.    \ l_
  {            / レ′        \ヽ !      ヽ!
  〉           ,'::.                ヽノ       ヽ
 ,'          ,::                oヽ       ノ


懐から煙草を取り出して吹かしつつ、肩を竦めて笑う。
思えば休暇でリッカと一緒に買い物に出かけていただけのはずなのだが、急なエマージェンシーであの有様だ。

「悪くない卓ではあったが、何度もは座りたくないな」
「どうもダイスの調子が悪くて、精神衛生上よろしくなかった。HAHAHA!」

対応は迅速だったが、現場は散々だ。
結構、ギリギリの戦いだった。もう少しで死人も出てたかもだ。

「“拾い物”がいくつかあったのは、幸か不幸か」
「どんなキャンペーンを経験してきたかは知らんが、このレベルの“野良”とは……」

243藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/30(金) 00:17:55

「とりあえず、こちらで聴取した分に関しては、後ほど本件の報告書と合わせて提出します。」
「と言っても、大した情報はありませんでしたけどね。」

まさかこんな形でテロリスト予備軍を確保することになるとは、全く思っていなかったわけで。
というか休日に2件立て続けの後でこれとか、もう勘弁してほしい所である。
TBファイラーに休みなしとはよく言ったものである。人手が欲しい。

「―――もみ消してる、とはちょっと違うんですよね。」

「禁書災害が終息した後、汚染されていた地域は世界の常識に合わせて修正されるんです。」
「でも、汚染のレベルが上がるにつれて、この“世界の修正力”が追い付かなくなって、色々歪みが出ちゃうんですよ。」
「私達はその辺のズレに、常識的な説明を付けてるだけです。基本的には、ですけど。」

実際そんな社会的影響力があるなら、もっと色々楽できるわけで。
世の中はままならないものである。

244『さらば海神号』:2018/03/30(金) 00:59:01
手塚:
「証人台に船員のゾンビを立たせてみるかね」

弁護士の象徴体が必要だなと、手塚は苦笑する。
聖ビブリオ本部でのレート査定の後、今回の功労者には然るべき報酬が支払われることだろう
共に戦った非正規の禁書使い達にも……口止め料なども兼ねて。


「単独での重汚染領域制圧、禁書はその場に残され、TBファイラーの姿は無し……」
「どこの組織の手によるものか謎だったが、報告を受けてようやく納得いったよ」

聖ビブリオは今回の報告を受け、諒歌は禁書使いとしては『良性』であると判断したようだ。
いくつかの講習を受ける必要はあるだろうが、禁書の没収や拘束の心配はないらしい。


「世の中には、知るべきではないことが存在するのだよ」と、手塚は六花の説明を繋ぐ。

「覆水盆に返らず、火の通った卵は生卵に戻らない」
「結末を知ってしまった推理小説を、初見と同じ気持ちで読むことはできない」

手塚は手元の関係者資料――デヴィットと千尋、潤のプロフィールが記載されたそれを手繰っている。

245『さらば海神号』:2018/03/30(金) 02:13:54

手塚:
「彼らには残酷な結末となってしまったな……。今後の経過報告もよろしく頼む」

六花の口頭での報告を記述した紙と共に、資料をファイルに収納する。

「藤代くんの言う通り、禁書が閉じられれば“復元力”が働く」
「倒壊した建物は修復され、人々は記憶の辻褄を合わせ、時には物語の中で死んだ者すら蘇る」

「だが、重度の汚染に晒された歪みは、どうあっても戻らない」
「速やかに禁書を回収し、誰かが欠落を埋めねばならないのだ」

なにより、禁書使いは汚染領域内で起こったことを忘れない。
ならばあの少年少女も――――――

「吉祥院くん、聖ビブリオは優秀な禁書使いを必要としている」
「世界の真実の担い手となれる者は少ない。今後もどうか我々に力を貸してほしい」

246吉祥院諒歌『幼女戦記』:2018/03/30(金) 22:15:57
「愚問ね、私の名前は吉祥院諒歌。吉祥院家の吉祥院諒歌よ。」
「人を助けるのに否やはないわ・・・それに。」

「お世話になった人にお礼もいいたいしね。」
東條・ヨアヒム・帯刀・・・彼はきっとここの構成員だったのだろう。
ならばいずれ会うこともあるだろう・・・色々と助けてもらった恩はある。
いずれお礼を言わないとな。

247エルファ・由美・ガルフ『ここは、冒険者の酒場』:2018/03/30(金) 22:47:01

「――――だが、同じシナリオで遊ぶことはできる」
「出来のいいシナリオならね。何度やっても、同じセッションにはならない」
「それはそれで楽しいものさ」

知らない方がいいこともある。
だが――――知ってしまったから、全てが終わるわけではない。
紫煙を吐き出し、エルファはシニカルに笑った。

「ミス・キッショーインにせよ……あの三人にせよ」
「また楽しい卓が囲めればいいと、私はそう思うよ」

そしてそれはきっと、そう難しいことではないのだ。
きっと、多分。

つまり――――――――――――


「――――――――――――というわけで、卓の予定を立てたいので代休を貰っても?」


――――TRPGは最高だ、という話だな!

248藤代 六花『エデンの欠片 機械言語版』:2018/03/30(金) 23:43:53

「魔女裁判の法廷で良ければ、すぐにでも用意できるんですけどねー。」

冗談めかして言ってみる。
そう言えば休日だったんですよね。
休日とは何ぞやと問いたくなる顛末でしたけど。

「まあ、その辺は当人同士で解決していただくほかないと思います。」
「ああいうのは、部外者が口を出しても解決しませんし。」

「最近、出動多いですよねぇ―――少しは落ち着いてくれるといいんですけど。」
「そう言う訳なので、代休の正式な申請とかもありますし―――報告書の方、纏めに戻りますね。」

さすがにこれ以上面倒事も無かろうし(願望)、私は最後の作業を片付けに戻るのであった。

249『さらば海神号』:2018/03/31(土) 00:07:53
手塚:
「良き出会いに感謝を。聖ビブリオは吉祥院 諒歌を会員に迎え入れられることを誇りに思う」
「クラブ会員――表の方だが――としての登録手続きや、講習の日取りについては後日連絡しよう」


「今回は激戦だったようだからな。存分に羽を伸ばしてくるといい」
「藤代 六花、エルファ・由美・ガルフの両名は本日から1週間、待機期間とする」

TBファイラーは、精神を削りながら戦う仕事だ。
領域の汚染に身を晒し、自身の禁書を解放するために精神を燃料とする。
取締官自身が自制を失い、禁書の力を暴走させてしまう二次被害を避けるべく、
常日頃から精神の安定化を心がけねばならない………今は休暇を楽しむことが一番の仕事だ!


「いつも、急な要請に応えてくれるキミたちには、感謝しているよ」


『エンディングA:藤代 六花、エルファ・由美・ガルフ、吉祥院 諒歌』 ――→ END

250『さらば海神号』:2018/04/04(水) 23:54:19
エンディングB:明日華・デヴィット、太刀川 千尋
現在の汚染:0
――――――――――――――――――――――――――――――
事件から数日後。
約束してか偶然か、君たちは2人そろって潤の病室を訪れた。
病室に潤の姿は無くベットもきれいに引き払われている。

2人の背後から声がかかる。

                    ヽ、
                   -‐¨ ̄二, ー .、
           x,"_       \ \
            / 〉           ≧=
         /   |     、      .ヽ
.         ′   j    {=\  、   i |   i
         ノィi  /ヘ、  ,>笊ヾr一 N  j
.        八  {/笊  '" └'’ }   /}            「あなたたち、この前の事件の?」
            \:、‘┘,     ノイ /.ノ
              八   r 、     //  \           「音斑さんの『移送』でしたら、今朝もう終わりましたよ」
.          //{>、 ` ’  ,//{>.┐、\
.          //{  \_>イラ∠/   | \
       // />;;¨ ̄;;(゚レ/~/  ,,,」   ヽ
     // //{;;;;/;;/1;; }Λ,//      V       「もしかして、彼女から知らされてなかったんですか」
...   _//.///´〈;;;;;//;;;;!;r1  \i        \
..  /'// ヽ'’〉"..//└//;;r7.....|  ,/{     ヽ   ヽ
   {/ j _ノ :{.....,′/.//7'./.......| ,/ ヽ       |    V
..../{ {,/___,Λ..{.{..i./ {..{..,′.....|,/     \   j,
..゙/ \rヽ_,/〉.、.、.{ \{...........|’     | ヽ/ ̄
.     ,{ ̄  /〉、\\〔 ̄.........\      |/
    ||\ / ||σ三三三oァ、、/ `>‐<.
    |i /  |iσ三三三o}ミヲ /     \

彼女はたしか事件の後、「メンタルケア」という名目で君たちの取り調べを行った聖ビブリオの取締官の一人だ。

取締官:
「荷物は自宅に郵送つもりでしたけど、直接いらっしゃったんなら……はい」

そう言って女医は持っていた手提げバックをデヴィットに手渡す。
バックの中身は、デヴィットが潤に貸していた本だ。
その本のうちの一冊に、四つ折りにされたルーズリーフがしおりのように挟まれている。

251明日華・デヴィット『ブラジリアン柔術 セオリー&テクニック』:2018/04/05(木) 00:21:37
「移送? いや、聞いてないな」

真っ赤な目でデヴィットが首を横に振る。
目の前に女性に感じることは何もない。
デヴィットの手に持ったスマホには多くの通知。
あの一件後、デヴィットは身辺整理と称して今までの関係をすべて無に帰そうと動いた。
関係をすべて断ち切り、その上で彼女に再び別れの言葉を告げるつもりだった。
その後はおそらく故郷であるイギリスに戻り、テムズ川にでも飛び込つもりでいた。

「千尋さんは聞いてます?」

「いや、聞いてたら来てないですかね」

そう言いつつ手提げバックを受け取る。

「ありがとうございます」

本など返してくれなくともよかったのに。
律儀な事だ。

「あ」

四つ折りのルーズリーフを抜き取って開く。


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