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【セ】fate/lunatic dream【Fate/roll dice】

528キャスター『キョウシカ』:2016/05/25(水) 22:33:16

「んー?」
「おうとも、俺様も元はといえば世界で最も男らしい男だぜ」

自分の話ができるのが嬉しいのか、どこか得意げにそう返す。

「強い弱いで言えば――――メチャクチャつええ」    クシャトリヤ
「俺様は闘神だからな。闘うために生まれてきた生粋の戦士って奴よ」

思い返すのは、母の胎内から生まれ落ちたその日に戦闘を求めた記憶。
思い返すのは、幾度姿を変えようとも闘いの宿命から逃れられなかった事実。
闘うために生まれ、闘うために生き、闘うために闘う――――それが、インドラという神格であった。

「不死身の龍をブチ殺したこともあったし、無敵の羅刹をブチ殺したこともあった」
「……ま、全戦全勝ってわけじゃねーけどな」
「俺様は闘神――――勝敗までは権能じゃねぇ」
「つーかなんでしれっと億単位で殺戮とかできんだよあいつら神でもねーのに頭おかしいだろ」
「戦士階級皆殺しとか人類が成し遂げて良い所業じゃねーっつの……」

後半はなんか愚痴であった。

529ライダー:2016/05/25(水) 23:09:51
「なるほど、戦士・・・戦士ねえ。」

刀を整備する手は止めない物の。その言葉によりライダーの気配は明らかに変貌した。

「羨ましいことだな。戦って戦って殺して殺して最果てにまで辿り着けたのか、お前さんは。」
「しかも戦士階級皆殺し・・・ああ羨ましいな、俺もその場にいたかったなあ。」

眼を閉じれば思い出すのは俺にとって最初で最後の『戦闘』であった、あの暁の戦場。
神話の終わり、斜陽の天竺にて行われた戦いに想いを馳せる。
おそらくそこには虐殺などなく、闘いしか存在しない。

それは、なんと幸せな――――

と、朗らかな笑みで殺気を漏らしていよう。

530キャスター『キョウシカ』:2016/05/25(水) 23:23:09

「……果てなんてねぇよ」

ぼそり、と小さくつぶやく。
自嘲げに。あるいは悲しげに。

「果てなんかねぇんだよ。お前たちが悟らねぇ限りはな」
「お前たちが輪廻の輪から抜け出すまで……永遠に。お前たちは繁栄と滅亡を永遠に繰り返すのさ」
                                      カ ル キ
「世界から善は消え去り、悪の温床となった世界に顕現した『最後の化身』が全てを滅ぼす」
「何度も、何度も、何度もだ」

それは約束された破滅と再生。
永久に繰り返される、ヴィシュヌの救世。       ぎゃくさつ
それは全てを無価値に帰する、あまりにも理不尽な 救 済 だ。

「だからお前も英霊なんてつまんねーことやってねーでさっさと悟れ」
「……つっても主従ともども悟りとか向いてなさそーだしなーお前ら……」
「俺様もキョウシカとして来てる手前あんま文句言いたくねーけどよー」
「なんかもーすげースカッとする喧嘩してーなーチクショー」

その点、セイバーは悪くない相手ではあったのだが……
……彼との戦いは、背負うものが無さ過ぎた。それゆえ、一度は敗北しかけた。
今こうしてキャスターが生きて(?)いるのは、ひとえにマスターである佐香月という“重し”によるもの。
なんというか、ままならぬものである。

531ライダー:2016/05/25(水) 23:33:49
「おう、そうだな。俺は悟りとは程遠いだろうよ。」
「何せ永遠という言葉にときめきを感じる位だからな!!」

ガハハと笑いつつも太郎太刀を紙で拭い、打ち粉を全て払う・・・
その後に残されるは、清冽な玉鋼の輝き。

人を殺す為だけに魔女の釜の底で練り上げられた錬鉄の魂――――武士そのものの、銀にして漆黒の光だ。

「だが、そうだな。うん、其れなら――――」
「決めたぜキャスター。俺の聖杯の願いをな。」

532キャスター『キョウシカ』:2016/05/26(木) 00:26:38

「悟りもまたひとつの永遠なんだが……まぁいいや。多分お前じゃ話すだけ無駄だ」

キャスターは匙を投げた。
そうしてぬらりと妖しい光を放つ大太刀に支援を向けつつ……

「……あん?」
「なんだロクな予感はしねぇが、言うだけ言ってみろや」
「そもそも聖杯がちゃんと使えるかも定かじゃねーが」

533ライダー:2016/05/26(木) 01:09:00
「まずはランサー、アーチャーの巨人だな。」
「残ってるアサシンにア-チャーはまあ、目的のためだから仕方ねえとして――――」

「主菜はお前だな、キャスター。お前さんを聖杯の願いで武人に戻す。」
「その上で存分に仕合って――――まだ余るようなら、次の戦争でも願って座に戻るか。」

「全員斬って殺して戦って・・・なんだ。もともとの目的と変わらねえじゃねえか。」

534キャスター『キョウシカ』:2016/05/26(木) 01:35:14

「…………別に見た目ぐれーならマントラでちょちょいと弄れるが」

まぁ幻覚に近い処理になるだろうが。

「ハッ……まー止めやしねぇよ」
「聖杯取れたら付き合ってやらぁな」

それでも……ニィと、八重歯を見せて笑った。

「…………あ、いや、ランサーはまだダメだからな!?」
「いまアイツと同盟組んでるんだからな俺様たちは!?」

いや、ちゃんと同盟組めてるか知らんが。

535ライダー:2016/05/26(木) 01:39:01
「ああそうだな、『まだ』ダメだよな。」

とは言え同盟破棄なんぞ戦国じゃ日常茶飯事だ。
勝つことが目的ではないから汚い手は使わないだけで――――

後ろから切りかかる可能性は依然存在するのが、この男なのだ。

「うん、いいな。張り合いが出てきた。」
「精々俺に斬られるまでは生き残れよ、キャスター?」

536キャスター『キョウシカ』:2016/05/26(木) 02:08:18

「カッ、誰にモノ言ってやがる」
「俺様が死ぬ心配より、テメェが生き残れるか心配すんだな、ライダー」

まぁ――――それはそれで、この男は満足げに死んでいくのだろうが。

537ライダー:2016/05/27(金) 00:41:52
カカッと笑って――――コミュを終わらせるとしようか。

ターン終了時に単独行動でMP5だけ回復だ。

・HP:81/88
・MP:5/47

538GM:2016/05/27(金) 01:00:58
 【キャスター及びライダーの視点:終了】
 【時間区分を終了します】

 【三日目/昼】
 【佐香月岱然の視点】

 ―――さて。ハル教授に連絡を取る、という事だったが。
 まず電話なり何なりで連絡を取る、既に連絡を取った事にして研究室に向かうなど、方針は色々ある。
 いずれにせよ、現在彼は自分の研究室にいる。会いに行くのは容易いだろう。
 高遠は頼めば姿を隠してついてきてくれる。
 その辺を踏まえた上で、行動を宣言するといい。

539佐香月 岱然:2016/05/30(月) 00:06:30

〔緊急の用件があるので、これからお伺いいたします。〕

 最低限の連絡だけメールで済ませ、高遠に頼んでついてきてもらい、研究室へ向かう。

540GM:2016/05/30(月) 00:31:16
 姿を隠した高遠を伴い、教授の研究室を訪れる。
 これまでとは全く違う用件で、これまでと同じように。

 【ハル】「入りたまえ。」

 扉を叩く。返ってきた声は、これまでと何一つ変わらない。
 どこか無機質で、他者への興味をほとんど感じ取れないものだ。

 扉を開き、中に入る。君を迎えるのは、やはりこれまでと何一つ変わらない教授の姿だ。
 しかし、これまでとはまた違った緊張が、君の体に奔る。
 彼もまた、聖杯戦争に参戦するマスターの一人なのだから。

 【MATRIXが更新されました。】

541GM:2016/05/30(月) 00:31:47
              ,,-‐-、,:--、、
            ,r'";;;;;;;;;;ミ'シ;;;;;;;`ヽ
           /;ィィ;;;;;;;ミ 彡;;;;;;ミ、ヽ
           ,'/'"'ナ7;r''^"^ヾ;;ミヾ ゙i
           l;,トノ ,r/     ヾト、tト;}
            l;;;;;;リ;ム,,,_  _,,lト;;;;;;;ト、
           lハ;;;イtェォ,` f;;'ィェル;;w;l
           リレハ ゙´  !' ~´ l!>トt、
         ,, - '´ルヽ、 、 ,  /l い `丶、
       , -'"   l  ゝ.ー三‐シ'ハ, l ゙l i , `丶、   「さて、今日は何の用かな。」
    , -'"       l   t丶--イ,/   l 川   `ヽ、
   f  、、    l  ,r-キ、 ,/- 、 l  llj      } 「なんでも緊急の用事があるという話だったが。」
   j  ヾ、     レ'′  ヽ 〃   ヽ」  リ      /
   く    ヾ、         Y。        ,'   ,. ィ/ハ
   l  ヽヽt{         /        ,,. /;;/ ,. イ
   {   トミ、ゝ        ヽ。    ,, ィ'"/;;// 〈
    ,!  l:.:ヾt、   ゙ ''' ::: ;;;;.{_,, - 彡テ"  /ムイ:/ /ハ
   /   L:.:.>、       l 。  チ'"  ,イt.く:ノノ/,. 'i,
  ,l   、,,.ィフ ゝ、     l       // ヾェニ=彡 l
  /  __,, イヘ  l `      } 。     f  ノヾ゙ "   !
 ヽ   ,,ノ lヽ l      ,,ゝ,,..-‐   〈 f iハ    /

 室内には本棚、パソコン、そして来客用の椅子に机がある。
 教授は何やら忙しくキーボードを叩いている。どうも作業中だったようだ。
 ちなみに、これ自体は全く珍しくない。と言うより、誰が来たときでも教授は大体こんな調子だ。

 ―――机の上には、空の紙コップが一つ置いてある。既に使用済みのようだ。
 教授のものと思しき紙コップは、彼の手元にあるようだ。午前中に誰か来ていたのだろうか?

 「ああ、そこの空のコップは捨てておいてくれ。ゴミ箱は足元だ。」

542佐香月 岱然:2016/05/30(月) 00:39:09

「他の来客があったのですか?」

 聖杯戦争関係者だろうか。
 だとしたらアサシンのマスターか、もしくは、まだ見ぬ黒幕とやらか。
 紙コップをゴミ箱に捨てる。

「……単刀直入にお伺いします」
「聖杯戦争の件です。ハル・ベクター・モーリス教授」

「あなたが、今回の聖杯戦争について知っていること。全て教えてほしい」

543GM:2016/05/30(月) 01:07:04

 【ハル】「ああ、アサシンのマスターだったかな。」
      「大した話はしていないが、流石に気にはなるかね?」

 さも何でもない事のように、教授は応える。
 まあ、向こうは向こうで聖杯を狙っている以上、そういう事もあるだろう。
 ―――さて、君が聖杯戦争について切り込むと、教授は作業の手を止めた。

 【ハル】「確かに、私はこの聖杯戦争の背景から主催者まで、概ねの情報を持っている。」
      「が、それ故に主催者から口止めを受けていてね。君にとっては残念な事だろうが、君に直接情報を渡すような事はできない。」
       ・ .・ ・ .・ .・
 【ハル】「答え合わせくらいなら付き合えない事もないが―――私の方にメリットが無さ過ぎるな。」
      「―――とは言え君も、手ぶらで帰るわけにはいくまい。」

::::::::l:l:::ll|! /l                    ト!::.i.:::::::: ::::. lil::::::::l
:::l::::l:l:::H、!_l                    l l::l ハ:::. :::::. .::il,:::l
:::l:i:::::::lトi>、l``'' ===、-- 、     ___,, . ィl::lラiァ::: ::::i::::::Al::l
:::::l:::::::l゙'lト、|``to。,、、_ヾr''゙ ヽ  ,イ:::::::: ,.z==〒!:l:メil::::::::ll::::/ l lト、
:::::|:::::ll ,l!ヽエ二ニニ=ミ、  ',  ,':::::::...'"'ニ==ナ!::! l l:::::::lリ:人l l ヽ、
::::ll::::::l ,l!  |  `''三彡'   l ,!:::::::''" ̄ ´   リ:,! l ll::::::/l/ ヽム、 ヽ
::::l'!:::::l l!             ,':: ::       ,!/ ,!l l::::/ ′  ハ   丶
,:::i ',:::l l             {:           l:,' /ll l:::l′__   ヽ  ヽ
ヾj、',:l              l         l,'  ll/l:,' /il`丶、、 ヽ
  ,l,' 、         ,、   ', ,、      /  ,ツ }' ,'     ``ヾ:、、  「そうだな。一つ脳の運動も兼ねて、ゲームをしようじゃないか。」
  リ ヽ、         '(    ',、,)       ,イ     !   ト、
    /iヽ ,ィt、      丶    l;/     ,ィ>/iヽ.   l   }r┬-- 、、
   /  l!  \ `丶、、__ ヽ,__,ノ__ ,, ィ'" /:: l:, 丶  l  ,.ィl ',      ``
  /  l   \丶、`丶.`二二´. -''", .:/:::  l:.  丶 L、  l    'r- 、、

544佐香月 岱然:2016/05/30(月) 01:16:20

「……是非」

 ハルの提案に乗る。
 さすがに、洗いざらい話してくれ、は虫が良すぎる。
 何か要求でもされる方が、こちらとしては気は楽だ。

「それで、ゲームとは?」

545GM:2016/05/30(月) 01:27:24

 【ハル】「ゲームと言っても何の事はない。片方の質問に対し、もう片方は正直に回答するというだけの単純なものだ。」
      「最もゲームと言うからには、ちょっとしたルールが必要となる。」

 【ハル】「ルール1―――質問はそれぞれ交互に行う。順序に関しては、今回は君が先手としよう。」
      「ルール2―――質問はYESまたはNOのどちらかで回答可能なものでなければならない。」
      「ルール3―――回答の拒否は原則として認められない。ただし、そもそも回答できないものに関してはこの限りではない。」
      「ルール4―――ルール3に基づき拒否された質問は、質問としてカウントしない。この場合、質問者は即座に別の質問が可能だ。」
      「ルール5―――どちらかの質問事項がなくなった段階で、ゲームは終了となる。」

 そこまで言うと、ハル教授は一枚のスクロールを取り出した。
 恐らく、セルフギアス・スクロールだろう。その書面に誓った事項を破れば、何らかの災いが降りかかるマジックアイテムだ。

 つまりは、向こうが知りたい情報を全て引き出される前に、こちらの知りたい情報を引き抜け、という事だ。
 質問内容は、よく吟味する必要があるだろう。特に、質問内容は可能な限り具体的である事が望ましい。

 【ハル】「まあ、私も君に確認しておきたい事がいくつかあるのでね。少なくとも一問で終了、という事はない。安心したまえ。」
      「―――さて、この段階で確認しておきたい事項はあるかね?」

546佐香月 岱然:2016/05/30(月) 02:27:46

「……ありません。では、私からということでよろしいですね」

 時間は有限だ、さっそく一つ尋ねよう。

「……『夜間の明王市に、主催者は存在しますか』?」

547佐香月 岱然:2016/05/30(月) 02:30:06

「ありません。」

 セルフギアス・スクロールに署名を書き込む。
 時間は有限だ、さっそく始めてしまおうという気持ち。

548GM:2016/05/30(月) 02:36:25
 署名の前に、内容を確認しておく。
 ルールそのものは、言われたとおりだ。
 誓約を守らねばならない時間は【この時間区分の間】のみ。
 誓約を破った場合は、サーヴァントへの魔力供給が途絶える=【令呪などが有効である以外は、マスターと契約していないかのように扱われる】。
 まあ、破らなければ何も問題はない。

 ―――君が署名したのを確認すると、教授も署名を行う。これで、お互いにルールを破る事はできない。
 特にアーチャーは一騎で実質3陣営分のサーヴァントを動かす都合上、契約を破った際のリスクは君以上のものとなる。
 教授の回答に、嘘が混ざる事はないと考えていいだろう。

 【ハル】「―――では、ゲームを始めよう。まずは君の質問からだ。」

549佐香月 岱然:2016/05/30(月) 02:37:30

「はい。では―――」

 一つ目の質問だ。

「『夜間の明王市に、主催者は存在しますか?』」

550GM:2016/05/30(月) 02:53:21

 【ハル】「―――YES。補足しておくなら、主催者が存在するのは“聖杯戦争の舞台”の方だ。」
       ・ .・ .・ ・ .・
 【ハル】「今君がいる明王市には、現時点では存在しない。」

 何か、少しばかり引っ掛かるような物言いだが、ともかく質問の意図はきちんと踏まえて回答してくれたようだ。
 だが、そう何度も同じように振舞ってくれるかは判らない。内容はより慎重に吟味するべきだろう。

 【ハル】「では、こちらの質問に移ろう。」
          .・ .・ .・
 【ハル】「君は、明晰夢を見た事はあるかね? それも、ごく最近、連日のように、だ。」
      「質問内容が全て当てはまる場合のみ、YES。そうでない場合はNOと回答したまえ。」

551佐香月 岱然:2016/05/31(火) 00:07:16

「……YESです」

 いつからかは分からないが……
 聖杯戦争が始まる前までに、幾度も見たはずだ。

 しかし、なぜそんなに、確信的な質問が出来るのだろうか?
 夢のことを、教授に話したことは当然ない。……はずだ。

「次のこちらの質問は」
「今の『明晰夢を見た事はあるか』という質問を、私以外の、他のマスターにもしたいですか?」

552GM:2016/05/31(火) 00:12:37
 君の解答を聞くと、ハル教授は一瞬眉毛をピクリと動かした。
 なぜこんな質問をしてきたのかは定かではないが―――何らかの意図があるのは間違いないだろう。
 問題は、現時点ではその意図を図りかねることだが。

 【ハル】「その質問には、現時点では回答できない。」
      「よってルール3に基づき、回答を拒否する。ルール4に基づき、別の質問をしたまえ。」

553佐香月 岱然:2016/05/31(火) 00:24:34

「現時点では、ですか?」

 ともあれ、代わりのの質問を考える。

「……では、『“聖杯戦争の舞台としての明王市”における中立地帯に、主催者もしくは聖杯は存在しますか?』」

554GM:2016/05/31(火) 00:35:17

 【ハル】「―――ふむ。厳密にはNOだが、ある意味ではYESと言っても差し支えないな。」

 ―――ペナルティが適用された様子はない。
 つまりこの回答は、教授の理解する限りでは一切間違っていないという事になる。
 一体どういうことなのか―――

 【ハル】「では、こちらの質問に移ろう。」
                                      ・ ・ ・ .・ ・ ・ .・ .・ ・ .・ ・
 【ハル】「―――聖杯戦争の舞台を初めて訪れる際、君はエレベーターを利用したかね?」
      「意図的にせよそうでないにせよ、エレベーターに乗って彼の舞台を訪れたなら、YESと回答したまえ。」

555佐香月 岱然:2016/06/09(木) 00:19:52

「……YESです」

 もっとも、自分のよく知るエレベーターとは些か異なる点がちらほら。
 階数表示もそうだし、内側から操作が出来ないというのもそうだし。
 もっと言えば、一般的なエレベーターは搭乗者をおろした後に消えたりしない。

 ……あのエレベーターが、自分をこの聖杯戦争へと導いたのだった。
 そして、あれには確か、もう一つの階があったはずだ。


「こちらの次の質問は――――」

「『私が聖杯戦争に訪れる際に乗ったエレベーターには、三つの階層がありましたが
 あのうちの最下の階層は、聖杯の“利用”に直接関わるステージだったのでしょうか?』」

 確信的な質問をしている以上、ともすればこちら以上に、
 ハル教授はこちらの置かれている現状について把握している可能性が高い。
 そう踏んでの問いだ。

556GM:2016/06/09(木) 02:34:20

 【ハル】「YES」

 簡潔に、解答だけが帰ってくる。
 補足の類はない。恐らく、まだ口にしていない要素があるのだろうが―――

 ―――少なくとも、あのエレベーターが聖杯の利用に関連しているのであれば。
 もっとも怪しいのは、やはりもう一つの階層―――《A》だろう。

 【ハル】「次の質問に移ろう。少々先程までの物とは毛色が変わるが―――」

 【ハル】「―――君は、聖杯そのものにはさほど興味がない。その上で、戦いを求めているわけでもない。」
      「この認識は、正しいかな?」

 急に、質問が―――妙に具体的とは言え―――君でも意図が理解しやすいものに変わった。
 恐らく、受けた質問そのものが情報となり得るような機会は、もうないと言う事だろう。

557佐香月 岱然:2016/06/10(金) 00:04:30
「……教授は、答え合わせと言ったのでしたね」

 ここまで限定的に絞った問いに、堂々とYESが返ってくる。
 その事実への驚きを隠さずに、ひとり言のようにつぶやく。

 当たり前のことだったが、改めて認識する。
 答え合わせが出来るのは、当然ながら答えを知っているものだけだ。
 すなわち、自分が生徒で、彼が教師であったように。

 そして、次の問いだが、

「……」

 YESと答えようとした口を、すんでで噤む。これは、ちょっと難しい。

 腐っても魔術師の家だ。そもそもの聖杯、その延長線にある根源に興味がないといえば嘘だ。
 しかし、「この聖杯戦争における聖杯の獲得」に対して、モチベーションはけっして高くはない。
 もちろん、何がしかの悪意のあるものの手に渡るよりは、
 自分たちの手に納めてしまいたいという気はあるが、とはいっても願望機としての利用の心算はない。

 そして非戦闘の意志。これは、自分自身に関していえば明確に「YES」だ。
 しかし、キャスターがいる。ライダーという食客もだ。彼らは戦いを求めている。
 特にキャスターについては、その望みを叶えてやりたい。
 そのケース次第で裏返る程度には、軽いスタンスだ。

「……YES。しかし、状況次第ではNOに変わり得る、とさせてください」

「次の質問。『この聖杯戦争の主催者は、命ある、生きている存在ですか?』」

558GM:2016/06/10(金) 00:25:50

 【ハル】「ああ。故にこそ、場合によっては時間を無駄にするだけの形式を設定したわけだが。」

 この質問形式では、基本的にそうであるか否かを確認できるだけだ。
 新しい情報を得るためには、それこそ半ば当てずっぽうで聞くしかない。
 そしてそうした質問では、往々にして有益な情報は得られないのだ。

 さて、君の解答そのものにはさほど大きなリアクションは得られなかった。
 恐らく、彼にとってはただの確認作業に過ぎないのだろう。
 が、君が投げた質問には、感情の揺らぎがはっきりと見て取れた。

 【ハル】「ふむ、そうだな―――」

 ―――教授は暫し黙考する。
 回答に悩んでいるようだ。
 君にとっても中々貴重な経験である。

 【ハル】「―――私の価値観ではYESだが、一般論で考えるならNO。」
      「つまり、命―――生命と言うものをどのように定義するかで、この質問に対する回答は変動する。」

 ややあって、教授は非常に曖昧な回答を提示した。
 しかし、決して何も得られなかったわけではない。
 彼の基準と、一般的な基準。双方のズレが意味するところさえ見えれば、その真意も見えてくるはずだ。

 【ハル】「では、次の質問だ。私からの質問はこれで最後だが―――先手である君には、ゲームの終了条件を満たす前に、1回分だけ質問の権利が発生する。」

 【ハル】「―――レポートの作成は、順調かね?」

 最後の最後に飛んできた問いは、ある意味では君の意識を横合いから殴りつけるような―――聖杯戦争とは、完全に無関係なものであった。

559佐香月 岱然:2016/06/12(日) 22:46:26

 面食らう。
 ことこの場に及んで、課題の話が出てくるとは思わなかった。
 真意を測りかね、言葉を探し、それが徒労だろうと間もなく気付き。

「……勘弁してください」
「襲撃やら戦闘続きで、そんな暇ないですよ。
 なにせ、天を衝くような巨人にしつこく迫られたんです」

 魔術師ではなく、一学生の愚痴をこぼした。
 あからさまに批難めいた口調ではなく、やや皮肉っぽく笑いながらだ。

「それじゃあ、お言葉に甘えて最後の質問を」
「『この現状、聖杯戦争の今の盤面は、あなたにとって喜ばしい・好ましいものですか?』」

 つまり、「貴方はこの局面を愉しんでいるか」という旨の問いを投げかける。

560佐香月 岱然:2016/06/12(日) 23:21:56

 面食らう。
 ことこの場に及んで、課題の話が出てくるとは思わなかった。
 真意を測りかね、言葉を探し、それが徒労だろうと間もなく気付き。

「……勘弁してください。NOです」
「襲撃やら戦闘続きで、そんな暇ありませんでした。
 なにせ、天を衝くような巨人にしつこく迫られたんです」

 魔術師ではなく、一学生の愚痴をこぼした。
 あからさまに批難めいた口調ではなく、やや皮肉っぽく笑いながらだ。

「それじゃあ、お言葉に甘えて最後の質問を」
「『この現状、聖杯戦争の今の盤面は、あなたにとって喜ばしい・好ましいものですか?』」

 つまり、「貴方はこの局面を愉しんでいるか」という旨の問いを投げかける。

561GM:2016/06/13(月) 22:54:35

 【ハル】「昼間にやればいいだけの事だろう。」
      「例え聖杯戦争があろうが、提出期限に変更はない。最低限レポートの体裁くらいは整えておきたまえ。」

 これだけ聞けば、平時と何ら変わりない空気だ。
 ほんの少しだけ、気が抜ける。

 【ハル】「―――NO、だな。現状に見るべき点はない。」
      「喜ばしい事は無いでもないが―――まあ、今は止しておこうか。」

 【ハル】「では、そろそろ戻りたまえ。私も次の講義の準備があるのでね。」

 ―――ともあれ、ゲームは終わった。
 これ以上の話を聞きたければ、彼を打倒して力尽くで聞き出す必要があるだろう。
 しかし、暗殺してしまっては何かを聞き出すのは難しい。
 つまり―――これ以上聞き出したい事があるなら、あのアーチャーを打倒しなければならないと言う事だ。

562佐香月 岱然:2016/06/13(月) 23:13:09

「ぅぐ……はぁ」

 ぐうの音も出ない。ため息ひとつこぼす。
 とかく大学の世は生きにくい。が―――

 ため息の拍子に、肩にこもっていた力が抜けた心地がする。
 非日常の中にあって、日常を意識させるものに触れたのだ。
 単なる目的のためのQ&Aだけではなく、そこに意味を見いだせた。


「……では、失礼します」

 事務的に、淡々と告げ、席を立つ。
 教授としての彼に払う敬意、その出所に依然として変わりはない。

 ただ、障害となるならば、それが例え肉親であったとしても切り払わねばならない。
 魔術師というのはそういうものだ。……異端認定されてるけども。

563GM:2016/06/14(火) 22:18:15
 【佐香月岱然の視点:終了】
 【キャスター及びライダーの視点】

 ―――さて、昼だ。行動を開始しよう。

564キャスター『キョウシカ』:2016/06/14(火) 22:44:06

んじゃまぁここは再び千里眼で盤面調査でもすっかね。
あ、当然場所は陣地内な。

ランクレベル12&千里眼A&Aランク陣地で判定して……
diceBot : (22B6<=5) → 5,5,2,4,3,2,6,1,5,1,2,6,5,1,2,3,2,4,6,2,1,6 → 成功数18

達成値18で盤面調査!

565GM:2016/06/14(火) 22:55:29
 東区
 ・住宅街
 ・病院
 ・大図書館
  特に異常はない。

 ・仁王スタジアム (アサシンの陣地A*2)
  何者かが厳重に要塞化している。恐らくアサシンの仕業だろう。
  内部の様子は窺い知れない。

 西区
 ・私立大学 (アサシンの陣地A*2)
  何者かが厳重に要塞化している。恐らくアサシンの仕業だろう。
  内部の様子は窺い知れない。

 ・臨海公園
  アーチャーが海を眺めている。

 ・水族館
  特に異常はない。

 南区
 ・大聖堂
 ・大浴場
 ・劇場
 ・遊園地
  特に異常はない。


 北区
 ・廃ビル群
  どことなく既視感を覚えるサーヴァントがうろついているのを発見。
  消去法で考えるに、恐らくランサーだろう。

 ・洋館 (管理者の陣地A++)
  大規模な『大神殿』が構築されている。
  内部の様子は窺い知れない。

 ・森林
  特に異常はない。

 ・佐家月邸(キャスターの陣地)
  現在地。特に異常はない。

566キャスター『キョウシカ』:2016/06/14(火) 23:09:42

「……んー?」
「ありゃランサーか?」
「…………なーんか見覚えあるんだよなー……」

でもなんか知ってるのと違う、という感じだ。

「……確か管理者のねーちゃんのサーヴァントだよな、あれ」
「んー……つーか何やってんだアイツ」

なんでこのタイミングで廃ビルにいるんだろうか。

567キャスター『キョウシカ』:2016/06/14(火) 23:30:06

――――と、いう感じのことをライダーにも伝えておこう。
アーチャーの場所、アサシンが護身完成してること、ランサー(同盟者予定)の場所だな。

568ライダー:2016/06/14(火) 23:35:55
「なーるほどなあ。・・・今は待ちの姿勢か。」

なけなしの軍事知識でもかろうじて分かる。誰も仕掛けない。
今は全員弓を引き絞っている段階。そして誰が先に絞り切ろうとも――――それを率先して放つこともできない状況。

要は膠着状態と言うわけだ――――

【行動放棄、ターン終了時に単独行動使用する宣言だけしておきます。】

569GM:2016/06/14(火) 23:45:35

 【キャスター及びライダーの視点:終了】
 【時間区分を終了します】

570ライダー:2016/06/14(火) 23:53:27
ターン終了時に単独行動でMP5だけ回復だ。

・HP:81/88
・MP:10/47

そして――――単独行動:Aで追加行動を宣言。

陣地に『ちょっと出かけてくる』と書置きだけ残して
西区 ・臨海公園に移動するぜ。

――――アーチャーと話がしてみたい。

571GM:2016/06/15(水) 00:05:16
 海鳥の声もなく、魚が泳ぐわけでもない、ただ潮騒の音だけが虚しく響く公園。
 そこでは、一人の女が何をするでもなく、ただ死んだ海を眺めていた。

 ―――サーヴァント、アーチャー。クレタ島の女王エウロパ。
 宝具の量、質共に他の陣営を著しく凌駕する、凶悪なサーヴァント。
 しかし、こうして見る限り―――彼女自身は、戦闘や戦争と言った血なまぐさいものとは無縁であるようにしか見えない。
 言ってみれば、君の最も殺したくないものに分類されるサーヴァントと言っていいだろう。
 君にとって (戦国時代的な意味での) 興味があるのも、あくまでも単独で戦闘行動が可能な2個の宝具であって、彼女自身ではない。
 さて、どうしたものかね。

572ライダー:2016/06/15(水) 00:15:41
一人黄昏る女の元に、一人の男が歩き出す。

――――手元のハーモニカから激しく、しかしどこか物哀しげな音楽を鳴らして。

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm23605009

「よう、アーチャー。」

アサシンには出会った。キャスターとは対話した。セイバーとは戦い、ランサーと巡り、バーサーカーとは縁がなかった。

こいつだけだ。
『俺の戦争』において・・・こいつだけが、まだ分からない。

俺が『納得』する闘いの為に。なぜだか・・・一度、会ってみたくなった。

とても戦えるような奴に見えない、この聖杯戦争最強の手弱女に。

573GM:2016/06/15(水) 00:28:53

 【アーチャー】「―――あらあら、まあまあ。珍しいお客さんね。」

 戦いの気配を全く感じさせない、たおやかな声が返ってくる。
 纏う気配は清涼に過ぎ、血の臭いも死の瘴気も彼女からは漂ってこない。
 恐らく、そう言った物とは全く無縁な生涯を送ったのだろう。
 ある意味では結構な事だろうが―――聖杯戦争という殺し合いの場には、あまりにも似つかわしくない。

 【アーチャー】「ライダー、だったかしら。」
         「私は、貴方のような殿方が興味を持つような女ではないと思うのだけれど―――」

 流石にちょっと困惑しているようだ。
 まあ、無理もあるまい。君の前評判的にはちょっとこう、ね。アレなところがあるからね。

574ライダー:2016/06/15(水) 22:10:05
ああ・・・こちらとは恐ろしく逆だな。

熱く、猛々しい獣臭。血の臭いと死の瘴気を撒き散らす暴虐の使徒。
こちらが見たことのない風景ばかりを見て、こちらの風景など見たこともないのだろう。

そう、其れであるがゆえに――――

「ああ、全く興味がねえな。さらに言えば聖杯とかそう言うのにも興味はねえんだ、俺は。」

聖杯への執着も、
闘いへの執着も。まったく違うものなのだろう。

「ただ、あんたとは戦うことになりそうなんでな。」
「生前は、戦う相手と語り合うなんてこともなかったと・・・そう思っただけだ。」

そう、少し気になった。
俺が今までに殺してきた女子供と、あの怪物を前にしても向かってきた奴らと。

「語り合えば――――斬るのに気合いが乗るかもなと、そう思っただけだ。」

『気持ちよく殺り合える』方法は、果たしてあったのだろうか?と。

575GM:2016/06/15(水) 22:52:54

 【アーチャー】「―――そう。」

 そうして、しばし言葉が途切れる。
 どちらが何を言うでもなく、ただ時が静かに流れ―――

 【アーチャー】「本当は―――戦いなんて、やりたい者同士で勝手にやればいいと、そう思わなくもないのだけれど。」

 やがて、ぽつりぽつりと言葉がこぼれる。
 実の所、彼女には戦う意志のようなものがまるで見受けられない。
 ただただ流されるだけの―――どこにでもいる、普通の女にしか見えない。
 まず戦場にいれば、それだけで違和感を覚えるような手合いだ。

 【アーチャー】「そう言っていられる段階は、とうに超えてしまったのよね。困った話。」
         「やっぱり、慣れない事なんて、するものじゃないわね―――」

 ぼんやりと、海を眺めながら、ぽつりぽつりと言葉がこぼれる。

576ライダー:2016/06/15(水) 23:05:05
「・・・同感だ。やりたい者同士で勝手にやればいい。」

やりたい奴だけやればいい、女は帰って紅でもつけていろ。
狂信者を斬るたびに、そんな気持ちは積り重なってきた。

ああ、そうか。だから――――

「避けられねえ闘いならよ。せめて『楽しもう』とかさ。」
「・・・そういうことは、考えないのか?」

だから俺は闘いが楽しいのかもしれない。

鶏が先か卵が先か。
闘うために産まれ、闘いに明け暮れ続け、それ以外に選択肢がなかった。
『だから』闘うことを好きになったのか、闘うことが好きだからこうなったのかは分からないけれど。

「自身の願いを叶える為にやる事なんだろうがよ。」
「闘うってことは目的を叶えるための行程だ。夢に近づいてる証明だ。」
「――――その過程を、楽しむことはできないのかよ?」

だから、『避けられないもの』ならばせめて楽しめと考えた。
そんな考えを他人に押し付けるのはワガママではあるんだろうけども。

577GM:2016/06/15(水) 23:32:20

 【アーチャー】「これでも、女王様だもの。」

 【アーチャー】「王が戦いを楽しめば、困るのは下々の民。」
         「だからこそ、如何なる事情があっても―――王は、戦いを楽しんではならない。」

 ―――文化の差、時代の差、取り巻く環境の差。
 あらゆる面で、君の価値観とは相いれない。

 【アーチャー】「それに―――私は別に、自分の願いを叶えたいがために、召喚に応じたわけではないわ。」
         「ただ、助力を乞われたから、手を差し伸べただけ。」

 【アーチャー】「―――本当は、放っておくつもりだったのだけれど、ね。」

 けれど、それも当然のことだ。
 彼女はそもそも戦士ではないし、望んで戦場を訪れる性質でもない。
 彼女は文字通り、帰って紅でもつける事を良しとする女なのだから、相容れるはずがないのだ。

578GM:2016/06/15(水) 23:42:04
「――――そうか。」

手を差し伸べられたから、民に請われたから闘う。
闘いを好まず平和を愛する『王』。
民が一向衆に侵されて、それを切り捨てることを選んだ越前のアホ領主の顔を思い出す。
彼も一向衆や織田という変化に対抗する為に、必要だから立ち上がっただけの男だったのだから。

「ああ――――やっぱり慣れないことはするもんじゃねえな。」
「余計あんたを斬る気が失せちまった。」

多少腹立ち紛れに海に向けて水切りでもしてやろう。
慌てるんじゃない、俺は静かに豊かに戦争がしたいだけなのだ。

579GM:2016/06/16(木) 23:48:25
 【単独行動を終了します】

580GM:2016/06/21(火) 00:10:32
 【三日目/???】
 【佐香月岱然の視点】

 ―――星々の煌めく、無音の宇宙。
 青い惑星の周囲を公転する、黄金の立方体。
 美しく輝いているはずのそれは、いまや黒い霞に覆われ、その形状さえ窺い知れない。
 この黒い霞こそ、君の―――いや、君達の敵なのだと、直感する。

 ぼんやりと見ている君は、いつしか霞の中を通過し、回転する黄金立方体に吸い込まれ―――

581GM:2016/06/21(火) 00:11:43
 【三日目/夜】

 ―――気が付くと、佐香月岱然はキャスターの工房にいた。
 どうも、夢を見ていたようだ。

582佐香月 岱然:2016/06/21(火) 00:42:45

「……」

 いつも見ている夢とは違う。違った。
 あれは、『キャスターの』ではない。
 思索を巡らせる。が、寝起きの頭では上手く冴えない。


 仕方もなしに、キャスターたちを連れ、シンディ宅へ向かいたい。
 昨日の話、情報を共有せねば。

583GM:2016/06/22(水) 23:28:05
 サーヴァント達と高遠を伴い、洋館へ向かう―――

 【高遠葵】「……あのおじさん、変な事聞いて来たよね。」
       「エレベーターがどうの、とか。」

 ―――道中、高遠が話しかけてきた。
 おじさん、とは―――まあ、順当に考えれば、ハル教授の事だろう。
 つまり、昼の問答についての話だ。
 恐らく、洋館に言ったら話すタイミングを失いそうだと踏んだものと思われる。

 なお、件の問答に関しては、サーヴァント達は聞き及んでいない物として話を進めている。

584佐香月 岱然:2016/06/26(日) 22:58:04

「おそらく、教授は聖杯戦争の謎に関して重要な情報、もしくは答えを持っていて」
「それに、私が少なからず関係しているんだよ」

 高遠に相槌を打ちつつ、彼女にも質問を振ってみる。

「君は、えーと……夢を見たりするか?」
「たとえばそう、明王町についての夢を、毎晩のように」
「あるいは『夜の明王町』に来た時に、エレベーターに乗った記憶は?」

 もしかしたら以前に聞いたかもしれないが、改めて聞いておく。

585キャスター『キョウシカ』:2016/06/26(日) 23:03:03

「(はぁ? エレベーター?)」
「(……なーんじゃそりゃ)」

霊体化して周辺を警戒しつつ、会話を聞く。
口は出さない。
別に出すことでもないし。

「(……やっぱ妙だよなぁ、この『夜の街』はよ)」
「(生物以外は完全再現、現実にも連動……どうなってんだこりゃ)」

586ライダー:2016/06/27(月) 22:12:55
霊体化しながらハーモニカを吹いていよう。

「集団で同じ夢を見る・・・なんか聞いたことがあるな。」
「同じ心象風景、同じ思想ってのは魔術的には重要な要素なんだろ?」
「聖杯とは別に、力ある魔術師に同じ夢を見せることで力を集積させる仕掛けでもあったりしてな!」

ハハッ!!

587GM:2016/06/27(月) 22:26:12
 少なくとも、何も知らない人間であればまず聞かないような質問だろう、と言うのは間違いあるまい。
 問題は、結局何を知っているのかがまだわからない事だろうか。

 【高遠葵】「夢―――うーん、特にそう言うのはなかったと思うよ。覚えてないだけかもしれないけど。」
       「こっちに来た時も本当に気が付いたらいつの間にかって感じで、エレベーターとかそういうのはなかったよ。」
       「最初、夜中に普通に目が覚めたとしか思わなかったもん。」

 さしあたって、高遠には心当たりがないらしい。
 仮に記憶を操作されているとすれば、今度は君が記憶操作を免れている理由が判らなくなる。
 記憶の操作などと言う考えは、とりあえず一旦置いておいても問題ないだろう。

588佐香月 岱然:2016/06/29(水) 22:01:05

「……念のため、シンディ嬢にも尋ねてみるか」

 不安は募るが、だからこそ結論を急ぐべきではないはずだ。
 あの夢を、見ている者と見ていない者がいる。


「そういえば、今から洋館へ向かうわけだが」
「どうだ、シンディ嬢は」「一応、同盟関係にあるわけだが」

 やや曖昧な尋ね口で、答えの幅を広げる試みだ。
 ただの人物としての心象でも、単なる世間話としてでも、
 あるいは味方もしくは敵として見た場合の評価でも、なんだっていい。
 彼女に対して持っている一番の印象を訪ねる。

 高遠は客で、そして別の同盟相手もいる以上、
 その関係や心象についても気を配っておきたい。

 ……というのは建前で。
 本音はまあちょっとした道中での時間つぶしの話題だが。

589GM:2016/06/29(水) 23:20:53

 【高遠葵】「んー、悪い人じゃないとは思うよ?」
       「けど、それ以上の事はなんとも言えないかな。」

 そもそも彼女、シンディとまともに顔を合わせたのはアレが初めてらしい。
 流石に、一回二回会っただけで人となりを測ると言うのは難しいだろう。

 【高遠葵】「ライダーはライダーで、なんかランサーに興味津々らしいよ。」
       「今の所アーチャーとアサシンには、全然興味ないらしいし―――」

 【高遠葵】「―――この後ランサーと顔を合わせた瞬間斬りかからないか、正直とっても不安だよ。」

 アーチャー本人には全く興味が湧かず、アサシンに至っては戦わせたけりゃ令呪使えよとか言い出す始末である。
 これはもう現状の味方である陣営の二騎に後々斬りかかるしかないわけだ。なんとも困った話だと思う。
 まあ、流石にやらないだろうとは思うが。マスター的にはあんまりストレスをかけ続けるとその内ホントにやりかねないなぁとか思っているらしい。
 とは言え、迂闊に戦わせると今度はリカバリーが全く利かないため、軽く手合せしてガス抜きと言うのもまた難しいのだが。

590佐香月 岱然:2016/06/30(木) 22:48:59

「戦わせるよりも、引き留めるほうに令呪が要りそうだな」

 飼い主を振り回す大型犬、といった感じだろうか。
 
「だがまあ……なんというか」
「あれはあれで、本人的にはおとなしくしていると思うぞ?」
「その、君とはきっと合わないのだろうが、本人なりにこう、なんというか」

 それとなくフォローを試みつつ、歩を進める。

591キャスター『キョウシカ』:2016/07/03(日) 22:51:42

「あー、急に斬りかかったりゃあしねーと思うぜ」

一応、霊体化を解いて会話に混ざっておこう。
対話した者の義務、とでも言おうか。
本人がアホなのでフォローに回ってやるのだ。

「確かにライダーは狂犬だが、“優先順位”って奴ぁ心得てっからな」
「まー安心もできねーけどよ」

こいつ隙見つけたら多分裏切るからな。
こいつそういう奴だからな絶対。
短い付き合いだが、あまりにもわかりやすいライダーの思考回路であった。
でもちょっとわかる。
チャンスだ!って思ったら裏切るよな。

「つーかライダー、おまえさんさっき言ってた願いの話マスターにしたのか?」
「後でもいいけどちゃんと話通しとけよおまえ」

592ライダー:2016/07/03(日) 23:10:51
「ん、ああ。まあけど大体分かってるんじゃねえのマスターも?」
「俺が聖杯手に入れたらとりあえず残った全員と戦いたいって願う位はよ。」

ぶっちゃけこの場で全員集合!とか言い出したら即宝具使う自信はある。

「――――だがまー、たしかにアーチャーとはやり合いたくねえなあ。」
「さっき喋ったんだけどよ、ありゃあどう見ても戦争したくてこっちに来た類じゃねえぜ。」
「必要に駆られていやいややるとか勘弁しろってんだよなあ全く。」

そしてさらりとアーチャーとの会話について暴露しとこう。
コイツは戦おうがそうでなかろうが厄介な奴なのかもしれない。

593GM:2016/07/03(日) 23:28:40

 【高遠葵】「やる気が戦力に直結してるから、嫌々やらせても良い事ないし―――」
       「―――何て言うか君ホントめんどくさいよライダー!」

 マスター渾身の叫びであった。いやもう聖杯狙ってないしどうでも良いと言えばいいんだろうけど。

 【高遠葵】「え、てっきりなんかこうまだ見ぬ強い奴ら全部連れて来てレッツ大戦争とか言い出すと思ってたよ。」

 【高遠葵】「と言うかホント切りかかっちゃダメだからね? 判ってるよね?」
       「って言うか今なんかシレッと凄い聞き捨てならない事聞いた気がするんだけど―――」

 何が酷いかと言うとマスターもその辺(=アーチャーと話してた)事を一切聞いてない事だ。
 これはもはや内通と疑われても仕方ないのでは? GMはいぶかしんだ。
 いや内通なら内通で普通にシレッと暴露している段階で台無しだけど。

594佐香月 岱然:2016/07/05(火) 22:35:45

「『さっきしゃべったんだけどよ』……?」

 なにいってるのこの人……こわい……

「あれ、ライダーだよな」
「バーサーカーじゃないよな」

「……」

「……まあ、手を貸してくれる限りは、待遇について保証しよう」

 一応は彼からマスターである高遠ともども、
 客人として身柄についての保証を約束されている。

「基本的には、こちらから君たちを切るような真似はしないよ」
「これをどう受け取るかは、そちらの信条に任せる」

 ライダーと……あとはどちらかというと、マスターである高遠を安心させるために、先手を打っておく。

595キャスター『キョウシカ』:2016/07/05(火) 23:05:54

「おまえちょっと目を離した隙にいなくなったと思ったらお前」

なにしれっとアーチャーに会いに行ってやがるんですかねこの人。
猟犬に襲われたらどうするつもりだったんだこいつ。
切り伏せて帰ってくればいいんだろとか考えてそうだなこいつ。

「まーなんだ」
「おいライダー」
「おまえさん、妙な裏切り方しやがったら本気出してやらねぇからな」
「とりあえず先にアーチャーとアサシン、それと聖杯の仕組み確認してからだかんな」
「嬢ちゃんとかウチのマスターとか泣かせたら本気で喧嘩してやらねぇからな」

で、多分ライダーにはこれが効く。
こいつはすげぇ奴とすげぇ戦いがしたい! という妄念で生きる剣鬼なのだ。
なので多分こういう脅しは効くと思うのだがどうなんじゃろか。

596ライダー:2016/07/05(火) 23:23:25
「いやだってそういやアーチャーとはまだ顔合わせてねえなと思ったからつい・・・」
「適当にダベって帰って来ただけだけどなんか不味かったか?」

え、なんでそんなに怒られるの?みたいな感じでビックリしているのがこのライダーだ。

「あー、OKOK。どの道今突っかかってもランサーだって本気ださねえだろ?」
「戦いの中で戦うから戦いは面白いんだ。戦いにならねえ戦いなんて面白くもねえ、やらねえよ。」

そしてキャスターに向けて降参のポーズをとっておこう。

597GM:2016/07/06(水) 23:15:49
 さしあたって、ライダーは絶望的に同盟とかそう言うのに向いていないと言う事が判った。

 ―――と、なんかそんな感じでわちゃわちゃやっていると、高遠のPDAに着信が入る。
 暫し何者かとPDA越しに会話した後、高遠は何やら難しい表情を浮かべて言う。

 【高遠葵】「―――ごめん、ちょっと別行動取っていいかな。」

598佐香月 岱然:2016/07/10(日) 23:24:59


「いいぞキャスター。いい援護射撃だ」

 などと軽口をたたくが―――高遠の会話に気づく。


「……要件によるな」

 面持ちから、けして愉快なものではないであろうことを察する。

「本来ならば君の行動に口を挟む権利などないが、盤面が盤面だ」
「相手は誰で、何のための別行動か、教えてくれないか?」

 それに言いたくはないが、こちらは形式上であれ彼女を保護している立場だ。
 単純な同盟よりも、依存度は高い。
 保護者として、彼女が危険に首を突っ込まないように注意する義務がある。

「……どうしても言いたくない、のであれば、それはそれで構わないが」

599ライダー:2016/07/11(月) 00:45:04
「ん?どうしたマスター、別行動か?」
「俺もそっち行った方がいいか?」

「令呪があるから厭なら無理にとは言わんけどよ。」

現状マスターとの関係性はなんやかやあって非常に薄い。
単独行動したいと言うなら止める理由は無いのだ・・・なんかこっちもしてるしな!

600GM:2016/07/17(日) 21:50:17

 【高遠葵】「アサシン陣営から呼び出されたよ。用件は詳しい事言われなかったから、よくわからないけど―――」

 【高遠葵】「―――キャスター陣営を連れてきたら、スタジアムの陣地を爆破するって。」
       「来ない分には別に良いって言われたけど―――露骨に怪しすぎて、逆に気になってさ。」

 ちなみに、今日は鹿入ドルフィンズと台桟スパイダーズのナイター試合があるため、スタジアムは満員である。
 今陣地が爆破された場合、間違いなく大規模な被害が出るだろう。

 呼び出しの意図は明白だ。恐らくは、彼女と君の同盟に揺さぶりを入れるためだろう。
 とは言え、彼女に即座に危険が及ぶと言う事はまずないと言っていい。
 アサシン陣営にはアーチャー陣営をどうこうする手段が乏しい以上、君達に戦わせる必要があるからだ。
 つまり、彼女を行かせるかどうかを考えるに際し、考慮すべきは彼女の安全ではなく―――

 【高遠葵】「もちろん、ライダーは連れて行くよ?」
       「―――最悪、ここでアサシン陣営を潰せれば、盤面も大分スッキリするだろうしね。」

 ―――純粋に、アサシン陣営の手腕と手札のみだ。
 割と物騒な事言ってる彼女を心変わりさせるだけの材料が向こうにあるか?
 ないとすれば、アサシン陣営の意図は何処にある?
 考慮すべきはその辺りだろう。

601GM:2016/07/18(月) 22:27:11
 【高遠葵】「アサシン陣営から呼び出されたよ。用件は詳しい事言われなかったから、よくわからないけど―――」

 【高遠葵】「―――キャスター陣営を連れてきたら、スタジアムの陣地を爆破するって。」
       「来ない分には別に良いって言われたけど―――露骨に怪しすぎて、逆に気になってさ。」
       「あと、来たら話の前にスタジアムの陣地は解体するって言ってた。」

 ちなみに、今日は鹿入ドルフィンズと台桟スパイダーズのナイター試合があるため、スタジアムは満員である。
 今陣地が爆破された場合、間違いなく大規模な被害が出るだろう。

 呼び出しの意図は明白だ。恐らくは、彼女と君の同盟に揺さぶりを入れるためだろう。
 とは言え、彼女に即座に危険が及ぶと言う事はまずないと言っていい。
 アサシン陣営にはアーチャー陣営をどうこうする手段が乏しい以上、君達に戦わせる必要があるからだ。
 つまり、彼女を行かせるかどうかを考えるに際し、考慮すべきは彼女の安全ではなく―――

 【高遠葵】「もちろん、ライダーは連れて行くよ?」
       「―――最悪、ここでアサシン陣営を潰せれば、盤面も大分スッキリするだろうしね。」

 ―――純粋に、アサシン陣営の手腕と手札のみだ。
 割と物騒な事言ってる彼女を心変わりさせるだけの材料が向こうにあるか?
 ないとすれば、アサシン陣営の意図は何処にある?
 考慮すべきはその辺りだろう。

602ライダー:2016/07/18(月) 22:57:00
「なあマスター、俺はどっちを応援しに行けばいいんだ?」

とりあえずハーモニカと野球帽を被っておこう。

――――ライダーとしては何も問題はないんだ。どうせ全員と戦うならそうするんだし。
『闘う予定がない』ならアサシンと交渉するのにも何ら反対意見は出てこない。

俺は義理でマスターに付き合うまでだ。
まあ義理とはいえそれ以上の感情は現在俺にはないわけだが。

603佐香月 岱然:2016/07/18(月) 23:01:42

「……なるほどな」

 明らかに罠くさいが……
 まあ、それよりも何がしかの進展を見込めることに張るべきか。

「判断はそちらに委ねる。気を付けて行ってきてくれ」

604キャスター『キョウシカ』:2016/07/18(月) 23:12:21

「んー……」

……怪しい。
言ってはなんだが、我々には致命的に不足している要素がある。
すなわち――――策謀。
戦術レベルではなく……より大きな視点で、盤面を俯瞰して手練手管で状況を操作する能力。
有体に言えば『ブレーン』の存在を欠いているのだ。
こすい策略はできても単純短気なキャスター。
平和な時代を生きる一介の料理魔術師に過ぎないマスター。
生粋の鉄砲玉であるライダー。
優れた体術を誇るも幼い少女でしかない高遠。
あるいはこれから会いに行く管理者は、その手の能力に期待できそうだが……

「……ま、気をつけてけよ」
「あのねーちゃんが何言い出すか知らねぇけどよぉ」

ともあれ、止める理由も無い。
膠着した状況を動かせるのであれば、それは望ましいことだ。

「…………ああ、でも、なんだ」
「嬢ちゃんには言っておく」

それでも、言えることがあるとするのなら。

     ・ ・ .・ ・ ・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「人は、執着することに執着しちまうが」        神や仏
「そーいうのを肩代わりするために……そのために『俺様達』がいるってことを、忘れないでくれや」
「捨てることを躊躇わないことは、そんなに酷いことじゃねーって……そんだけは言っとくぜ」
「帝釈様のありがたい説法さ。意味わかんなくても頭の片隅にでも置いとけ」

この先に何があろうと少女が善く在れるように、得意でもない説法でも。
過去への説法であり、今への説法であり、未来への説法でもあることを、伝えておこう。

605GM:2016/07/18(月) 23:25:20

 【高遠葵】「いや、こっちからじゃ見れないと思うよ?」

 残念ながら野球の試合はこちらからは見れない。
 見たければ、記録媒体を後で持ち込んでもらう必要があるだろう。

 アサシン陣営は胡散臭い。それに加えて、交渉だの策謀だのと言ったスキルは、ライダー陣営には望むべくもない。
 キャスター陣営を含めてなお、わざわざ今この手の話を持ちかける意図は計りかねる所だ。
 既に盤面は固まりつつあり、且つアーチャー陣営を打倒しうるのは現状この大同盟だけ。
 つまり―――現状ライダー陣営を攻撃する意味合いもなければ、わざわざ同盟に亀裂を入れる理由もない。
 だからこそ、気味が悪い。或いは、そう思わせる事その物が目的なのだろうか? それこそ意味が分からないが。

 【高遠葵】「うん―――うん。」
       「正直、よくわからないけど―――ありがとう。」

 ―――さて、特に何もなければ、ここで一度ライダー陣営と別れ、改めて管理者とお話することになる。

606佐香月 岱然:2016/07/31(日) 23:26:54


「……つくづく君も面倒見がいいな、キャスター」

 あるいは、そうでもなければ神仏など到底負いきれないのだろうか。

「まあしかし、気を付けてほしいのには同感だ」

 というわけで、見送るぞ。

607キャスター『キョウシカ』:2016/07/31(日) 23:37:20

「そりゃま、神だからな」

つまらなそうな顔をして、ライダー陣営を見送ろう。

608GM:2016/08/02(火) 23:14:48
 (約一名を除き) 皆一様に不穏な気配を感じながらも、とりあえずは呼び出しに応じる方針でまとまり、ライダー陣営と別れる。
 その後は特に何事もなく、管理者の邸宅までたどり着けるだろう。

 ―――さて、どのような話をするために来たのか、ここで一度方針を確認しておこうか。

609佐香月 岱然:2016/08/03(水) 23:30:39

 とりあえずは、ハル教授の元で得た情報を共有する。
 それと、ライダー組がアサシンの元へ行ったこともだ。

 先ずは足りない情報を埋めるために、教授の元へ行ったのだから。

「……どう思いますか?」

 全て話したうえで、率直に尋ねる。

610キャスター『キョウシカ』:2016/08/03(水) 23:40:30

まぁ、基本的には情報と方針のすり合わせ。
それと『状況が膠着してるけどどうしよっか』の話し合いだろう。
個人的には、ランサーと顔を合わせたいところもあるのだが……

「……………………」

とりあえず実体化して、マスターの脇に控えておく。
今はマスターが話をしているタイミングだからだ。
……ランサーはいるだろうか?

611GM:2016/08/03(水) 23:57:39
                 /i
                 /;;;i
              _____/;;;;;;;i,
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         ,r";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
        i;;;;;;;;i;;;;;;;;/ヾ;;;;;;;!;;;;;;;;;;!
        l;;;;;;;;ii;;;;/!ィtテi;;;ii;;;;r、;;i
        'iN;;;;i'i/i'   ル i/-';;/
         ヽWヽ、ー ,,.イ;;/i/
             `"lr==-、__
             ,}i {;;;;;;;rf'" `i.
            / `≫八!   ',
          /i≫≪;;;;;;;;;l !,;;;、.  ',
          / {';;;/ハ;;;;;;;;`'''''∧  '、
         ,' 〈;;if;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ、 ' ,

 ―――なんやかんやで、君達はいつもの応接室に通され、席に着いた。
 最初に顔を合わせた時、キャスターの方を見てものすごく嫌そうな顔をしたのが、妙に印象に残っているだろう。
 やはり、最初に見た時の既視感は、気のせいではなかったようだ。

 【シンディ】「―――主催者は中立地帯にいて、とりあえず真っ当な生物ではない、と。」
        「で、佐香月君は佐香月君で、なんかよくわからない事を聞かれたわけだ。」

 【シンディ】「しかし、聖杯に繋がるエレベーター―――ねぇ。」
        「―――そもそも、なんで佐香月君はそんなのに乗ってたのかしら。」

 管理者殿は、君から一通りの情報を聞くと、難しい表情を浮かべる。
 言葉の感じからするに、彼女もエレベーターには全く心当たりがないようだ。
 なお、ランサーは彼女の傍らに凄く退屈そうに立っている。基本話に参加する気はないようだ。

612佐香月 岱然:2016/08/04(木) 00:09:04


 話を始める前に、ランサーに一礼を忘れないでおきたい。
 さて、シンディの反応を受けてだが。

「ぱっと思いつくだけで、3通りあります。」

「一つは、僕の思い違い、あるいはただの夢である。
 実際にはエレベーターなど乗っていない……だとしたら、話はもっと簡単なのですが」

 まあ、希望的観測にすぎない。

「一つは、全員がエレベーターに乗っていたが、僕だけがそれを覚えている。」

「そして一つ。認識通り、僕だけがエレベーターに乗った……
 この二つはつまり、この聖杯戦争において、僕が何かしらの
 特異点となってしまった可能性がある、ということです。
 この類別に意味はないかもしれませんが、記憶の片隅にでも。」

613キャスター『キョウシカ』:2016/08/04(木) 01:21:54

「いずれにせよ、ウチのマスターは何かしら特殊な立場っぽいってわけだ」
「わざわざ聞いてきたってことは、その質問に何かしらの意味があるってことだからな」
「ま……この辺に関しちゃ推測の域を出ねーから考えてもしょーがねーが」

補足するように口を挟む。
これに関しては……本当に、何を考えても推測の域を出ない『謎』だ。
それこそ、アーチャーを打倒してから教授に聞くしかないのだろう。

「目下の問題はアーチャー陣営ってことにも変わりはねぇ」
「ぶっちゃけて言えば、先に攻めた方が負けみてぇなとこあるからな」
「俺様が狙撃するって手も無いわけじゃねぇが……奴さんの雷霆の撃ち返しはちとシャレにならねぇしよ」

中立を保つアサシンの行動次第ではあるが、状況は膠着気味だ。
攻めるにせよ守るにせよ、なにか一計を案じておかねばなるまい。

「んでまぁその前に……ちゃんとすり合わせもしときてぇよな、“ランサー”?」

これ見よがしに、ランサーに問う。
この身に宿る神性で感づいたか、やはり顔見知り。
……まぁ、こっちも大方見当はついているのだが。

614GM:2016/08/04(木) 22:46:02
 シンディは暫し黙考する。
 しかし、キャスターが口を開いた後、諦めたように口を開いた。

 【シンディ】「―――そうね。そもそもピースがないんじゃ、パズルは完成しようがないわ。」
        「とりあえずは、今できる事をしましょうか。」

 【シンディ】「キャスターの言うとおり、お互いに迎え撃った方が有利な形に持って行ける形になるわね。」
        「基本、こちらは陣地を利用して迎え撃つ形を取りたいし、向こうは向こうでこっちを陣地から引き剥がした方が有利に立てる。」
        「こうなると、あとはもうどこが攻めてどこが迎え撃ってどこが漁夫の利を狙うかって話になるわ。」

 そして、現状は君達大同盟とアーチャー陣営が攻める期を狙い、アサシン陣営がそこに付け入って漁夫の利を狙う形だ。
 つまり、お互いに勝つ事は前提として、決戦後にアサシン陣営を迎え撃つところまで考えて戦わなければならないのである。
 これは膠着しない方がおかしいだろう―――少なくとも、勝つ気があると言う前提なら、だが。

 【ランサー】「――― 一々厭味ったらしく言うな、鬱陶しい。」
        「チッ、なんだってわざわざこんな格好で出てきたときに―――」

 妙なスイッチが入ったのか、ブツブツと愚痴を溢し始めた。
 何か嫌な事でもあったのだろうか。

615キャスター『キョウシカ』:2016/08/08(月) 23:31:38

「おーおー、そこはそれ、俺様も罰受けてる時のカッコで来てっからお互いさまだな」
「ま、俺様は依然最強最高絶対無敵! 恥じ入ることなんざひとっ欠片も無いがね!」

胸を張ってカラカラ笑う。
うむ。まずは、この辺のすり合わせからだろう。

「マスター。ランサーとは顔見知りでな」
「どーせ遅かれ早かれだ。名乗っちまっていいかい?」

616佐香月 岱然:2016/08/08(月) 23:50:29

「知古か、キャスター」

 キャスターの言を受け、返す。
 しかしランサーの顔を見るに……
 少なくとも向こうにとっては、良好な類ではないのだろう。

「構わないよ。既にこの陣営とは同盟関係だ。
 その辺りの機微は、当人である君に任せる」

 あまり煽らないよう……と付け足しかけて、やめる。
 そういうのは当人たちの問題だ。
 それに、彼/彼女はその辺りの良識は信頼できる。
 元の霊格を考えれば当然中の当然なのだが……

 そういうわけで温かい目で自己紹介を見守ります。

617キャスター『キョウシカ』:2016/08/09(火) 00:05:49

「知古も知古、同門ってとこかね」
「つっても俺様じゃなくて観音の弟子だがよ」

ともあれ、ひとまず管理者と向き合おう。
この地の長に挨拶のひとつも無しでは、神仏と言えど非礼の誹りは免れまい。

「つーわけで……ひとつ名乗らせていただくぜ」

「遠く天竺、遥かは唐土、果ては大和に至るまで!」
「その名轟かせること雷鳴の如く!」
「天を治めし雷雨の帝王! 悪鬼羅刹もなんのその!」
「釈迦の説法いのいちに、授けられれば護法神!」

「真名をインドラ――――帝釈天たァ俺様のことよ!」


           ババァーン!(セルフ雷撃エフェクト)


「……ま、今は人の名……『キョウシカ』で通してるがね」
「ちょいと加減が苦手なもんで厄介かけるかもしれんが、よろしく頼むぜ」

具体的には古代インド核とかだ。
あれはその、ちょっと手加減できる代物ではない。

「…………で、そっちは見たとこ斉天大聖相手に大立ち回りしてた時のカッコかい、『善財童子』」
「そりゃ、喧嘩すんならそのカッコで出て来るわな」

618GM:2016/08/09(火) 00:34:11
 ランサーは、チラリとシンディに目をやる。
 視線を受けたシンディは、軽く首を縦に振った。

 【ランサー】「今はその名で呼ぶな。この霊基はその名に相応しくない。」
        「今の俺は牛魔王と羅刹女の子、六百里鑽頭号山は枯松澗火雲洞の主―――」

 さすがに聞き覚えのある名が出てきた。
 牛魔王と言えば、かの有名な古典“西遊記”における怪物の名である。
 そして彼の子と言えば―――

 【ランサー】「―――紅孩児だ。」

 ―――紅孩児。
 仙術の秘奥“三昧真火”を操り、彼の聖天大聖さえ退けた慮外の怪物を置いて、他にいまい。
 単純な戦闘能力という面だけ見れば、キャスターにも決して劣るものではない―――むしろ状況次第では十分に勝り得ると考えて良いだろう。

 【MATRIXが更新されました。】

 【ランサー】「とりあえず、あのデク人形は俺の宝具でどうとでもなる。」
        「が、あの犬コロが一緒となると話は変わってくるぞ。」

 タロスをデク人形呼ばわりしているあたり、気質も似たり寄ったりのようだ。

619GM:2016/08/09(火) 00:39:08
×聖天大聖
○斉天大聖

620佐香月 岱然:2016/08/10(水) 23:35:26

「紅孩児……西遊記の、魔王の子か!」

 さすがに聞き覚えがある。

「デク人形……青銅の巨人だな」
「その辺りは采配の妙にかかっているか」

 本当ならば心強いが……。

「……具体的に、そのからくりを伺っても? ランサー。」

 と、シンディ嬢にも目を向ける。

 確たる根拠があるのか、あるいは夢想家か。
 それは見極めておかねばならない。
 まあ、『猟犬』と比して冷静に判断している時点で、信頼に足るものとは思うが、一応だ。

621キャスター『キョウシカ』:2016/08/10(水) 23:47:40

「確かに、おまえさんの三昧真火なら有利は取れるか」
「青銅の鎧も、“神の血(イコル)”とやらも焼き尽くせらぁな」

まぁ、その辺の細かい解説は本人に任せよう。
出力的に……マスターの援護込みでの換算なんだろうなとは思うが。

「……ともあれ“犬”が厄介ってのは同意見だぜ」
「ありゃあちょいと剣呑に過ぎる」
「おまえは怪物、俺様は……まぁ、運の良い方じゃねぇ」
「ありゃ“運命に約束された”猟犬だ。よほどツキのある奴でもなきゃあいずれ食われちまう」
「となると……まぁ、単純なのは『短期決戦』狙いか」
「幸い、頭数は揃えられてっからな。全員で思いっきりぶち込んでブッ倒す。これが手っ取りばえーだろ」
「…………そうすっと、アーチャー自身の雷霆が厄介でもあんだがな……」

……うむ。
早期に決着をつけねばならぬが、弓兵相手に狙撃など愚の骨頂。
暗殺は猟犬、正面決戦は巨人が担当している。
これで一陣営だというのだから、ふざけたサーヴァントである。

622GM:2016/08/11(木) 00:46:34

 【ランサー】「そう難しい事はない。単純に相性の問題だ。」
        「俺が誰をどうやって倒したかくらいは、貴様も知っているだろう。」

 紅孩児が打倒した相手と言えば、無論斉天大聖孫悟空をおいて他にないだろう。
 そしてその時、紅孩児は炎の通じぬ孫悟空を炎によって打倒したのだ。
 その逸話から、彼の宝具には対象の特殊耐性を無視する効果がある。
 そして―――同じく逸話から得たタロスの無敵性もまた、特殊耐性である事に変わりはないのだ。

 【シンディ】「“炎の通じない斉天大聖を打破した”逸話をもって、タロスの概念装甲を正面から焼き尽くす。」
        「一発でも通りさえすれば神血の再生も阻害できるから、充分な出力さえ得られるならやってやれない道理はないわ。」
        「彼我の戦力差は私一人でも補える程度の範囲だから、単純にタロスだけを相手取る分には問題ないでしょうね。」

 【ランサー】「しかし全員纏まって動くとなると、あの珍獣―――あー、ライダーの扱いが面倒になる。」
        「俺の見た限りではあるが、アレは集団行動とか他人と足並みをそろえるとか、そういった事に徹底的に向かん手合いだ。」
        「一方で、ああいった手合いに首輪をつけるのは、得てして長所を殺す事にもつながる。何せ他にやり方を知らんのだからな。」

 結局のところ、一個の宝具に有利を取れても、別の宝具から不利を取られる相手だ。
 猟犬に臭いを覚えられれば、暗殺すらあっさりと封じられてしまう。
 こうなると、速攻で二つの宝具を落としてしまうか―――或いは、有利を取れる者同士をぶつけ合って複数の戦場を構築するくらいしか、手はない。

623佐香月 岱然:2016/08/14(日) 23:18:09


「そりゃあ、また……」

 防御無視、無敵貫通といったところだろうか。
 『燃やせば燃える』、概念としての炎。
 ある意味で究極のごり押しともいえるのかもしれないが、
 あの巨人相手に通じるのならば、これ以上に心強いものはない。

「つまり、一人でグーチョキパー全部出せる手合いということだな」

「ちなみにライダーに関しては、彼自身からも『鉄砲玉として使え』と念を押されている」

 面倒を彼に押し付けてしまえるのなら。
 つまり、戦局の分担をこちらで完全に操作できるのなら。

 三つの手すべてに勝つ必要はない……のだろうが、
 まあ、それはさすがに皮算用が過ぎるようにも思える。

624キャスター『キョウシカ』:2016/08/14(日) 23:34:23

「あー、どーもライダーは俺様やお前さんの願いを極端にしたタイプっつーか……」
「要するに『生前雑魚ばっか相手にして疲れたから、今度は強い奴相手に斬り合いたい』とかそんな感じの願いらしくてな」
「強い奴と斬り合えればそれで満足だから、鉄砲玉扱いでも構わない……んだそーだ」
「ちなみにほっとくと多分俺様とかお前さんに斬りかかるぜ。参ったね」

ちょっと説明してて自分でもわけわかんないが、そういうことだ。
奴はむしろ“捨て石にされること”を望んでいる節さえある。

「ああ、ライダーのマスターの方はもう“願いを叶え”ちまってる」
「バーサーカーのマスターが身内の仇らしくてなー」
「こないだサクッと殺っちまって、現在燃え尽き気味」
「で、これ以上戦争に参加する意義が無くなっちまったもんでウチで保護してるって流れだ」
「……今はなんか、アサシンに呼ばれて行っちまったが」
「なんの話してるのかは知らねぇが……まぁ、少なくともマスターの方は信用していいと思うぜ」
「ライダーの方はあれで腹芸ができないわけでもなさそーだから、注意は必要だが」

まぁ少なくとも、アーチャーを打倒するまでは裏切らない……と思う。

「つーわけで、ライダーを鉄砲玉として撃ちだすのはアリな策だと思うぜ」
「まずライダーに突っ込ませて、そうすりゃあっちはあのデカブツを壁にするか、あるいは消耗を抑えつつ撃破にかかるしかねぇ」
「前者なら時間差でつっかけて殴りかかれば速攻で仕留められる」
「後者でも、ライダーが全力で暴れりゃあ消耗は避けられねぇ。いずれにせよデカブツを相手どらずに済む可能性がたけぇ」
「犬が厄介っつっても、デカブツとセットじゃなきゃあ仕留めるのはそこまで難しくねぇしな」

問題は、アサシンとの交渉でライダーが何を吹きこまれたか、ではあるが。
この辺りは、後で問い詰めるしかないだろう。

625GM:2016/08/22(月) 23:14:43

 【シンディ】「そういうこと。アレを単騎でどうにかできるのは、それこそもっとインチキなバーサーカーくらいでしょうね。」

 アーチャーがグーチョキパー全部出せる手合いなら、バーサーカーはそもそもジャンケンせずに殴ってくる手合いだ―――だった。
 もしバーサーカーが生き残っていたら、盤面はもっとしっちゃかめっちゃかになっていた事だろう。
 結局連中が何のために参戦したのか、脱落するまで何をしていたのかは、判らずじまいだが―――

 ―――でも今は、そんな事はいいんだ。重要じゃない。

 【ランサー】「率直に言うが、よくそんな狂犬を抱え込む気になったな、貴様ら。」

 【シンディ】「―――まあ、うん。ライダーの事はとりあえず置いときましょう。正直私には理解できないタイプみたいだし。」
        「とりあえず、大筋はそれで問題ないと思うわ。タロスの方に私たちが加われば、猟犬もこっちを狙って来ざるを得ないでしょうし。」
        「つまり、その作戦で行くと、必然的に本丸にはそっちが当たる形になるわけだけど―――」

 【ランサー】「―――相手が美女だからと言って、手抜きなどしてくれるなよ。」

 君ら悪癖的に美女相手だと生け捕りにしたがりそうだしね、と言うオチがついた。

626佐香月 岱然:2016/09/13(火) 22:09:58


「まあ、成り行きというやつだな」

 厄介であるのは事実だが、捨て置ける手合でもなかった。
 SAKADU'Kitchenは客を選ばないのだ。

「まあ、段取り決めも終わったことだ。そろそろライダーたちも帰ってくる頃か?」

 合コンの幹事にでもなったつもりだろうか。

「心外だな、ランサー。美女を相手に手を抜いたことなどないさ」

627キャスター『キョウシカ』:2016/09/13(火) 23:58:17

「ワハハ、そりゃおめぇ、帝釈の徳って奴よ」
「ライダーはともかく、そのマスターの嬢ちゃんほっとくわけにもいかねーしなぁ」

ライダーも本人もまぁ、嫌いってわけではないのだが。
ちょっと操縦不能で剣呑なだけだ。ロクなもんじゃねぇな!
ともあれ、本丸の担当をと聞けば、キャスターは不思議と神妙な顔をする。

「……ん。応、任せとけ」
「手抜きなんざしねぇさ! そりゃあ西国一の美女とありゃあハーレムに迎えたいとこだがね!」
「これでも俺様は仕事で来てっからよ。真面目にやるさ」

ニシシと笑いながら、キャスターは頷いた。
……そう、仕事だ。
目的は私欲でも、今の自分は仏法の護法神帝釈天。
仏の面目に恥じぬよう心がけねばなるまい。絶対に。

あとはまぁ――――ライダーに話を通して、タイミングを決めて決行か。


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