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【セ】『撃滅のナグルファル』
7
:
桐原ライガ
:2013/05/09(木) 23:20:32
とりあえず追い駆ける……しかないのではないかな、この場合。
追い駆けずに先生に言う、と言う発想もなくもないのだが……
ちょっと目を離した隙に事故にでも遭っていたら目も当てられない。
8
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/09(木) 23:22:41
>>7
どっちでも構わない。
どうする?
9
:
桐原ライガ
:2013/05/09(木) 23:24:24
追い駆ける。
10
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/09(木) 23:34:17
>>9
君たちは、遺跡の上から崖下の森を見ていた。
原川 セイヤ
「デカイ森だよな。
こっちはまだ探索が進んでないんだろ?」
鈴藤 ナミキ
「これ以上調査が進むとも思えないけどね……
この遺跡がメインっぽいし。
木が茂りすぎて面倒なんだろうね」
11
:
桐原ライガ
:2013/05/09(木) 23:51:04
「調べようと思ったら、森を伐採するとか……探索隊を結成するとかかな。」
「いずれにせよ結構な予算がいると思うよ。」
富士の樹海程じゃないが、天然の森林に備えなく入り込むのは非常に危険だ。が……
何故だろうか。もし手付かずの遺跡を見つけたら、とかそう言う思春期にありがちな妄想が、ふと頭をよぎった。
ちょっとしおりをめくってみる。森について何か書いてあっただろうか。例えばそう、『入らないこと』とか。
12
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/09(木) 23:54:12
>>11
特に書いては居ない。
普通に考えて、未開の森に入らないというのは注意するまでもない事なのだろう。
原川 セイヤ
「……ん?なんだあれ?流れ星?
こっちに来るぜ?」
頭上を指さしている。
見ると……昼だというのに、光る何かがこちらに向かってきているようだ。
日光を反射している飛行機だとしたら、直撃コースだろう。
13
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 00:01:06
とは言え、書いていないとそれを根拠に入り込もうとする輩も稀に出る物だ。
学生に限らず、人間と言うものは『普通に考える』人間ばかりで構成されているとは限らないのである。
「あ、ホントだ……って、呑気に言ってる場合じゃなくない!?」
大分昔にも某国で自爆テロ的な何かがあった以上、呑気に直撃を待つのはいただけない。
二人を引きずってでも壁から駆け降りよう。
14
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 19:25:13
>>13
君が二人を掴んだ直後……
業風が、閃熱が、君たちの体に襲いかかった――
―― 同時刻 ――
「どう?反応は」
「……ダメッスね。剥き出しにするにはこれでも火力が足りない……
おまけに攻撃されて怒ったみたいッスよ」
「派手にやったからアースガルズの連中も来るわね……
とりあえず、散開して待機!」
―― 数瞬後
原川 セイヤ
「おい……おい……無事か?」
頭痛がする。めまいもだ。
君はセイヤに頬を叩かれていた。
もしかしたら気を失っていたのかもしれない……
いや、今も気を抜けば失ってしまいそうだ。
原川 セイヤ
「動けるならよ……あそこにいるナミキも起こしてやってくれ……」
霞む視界でセイヤの指した方を確認すると、君たちに背を向けたナミキが居た。
15
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 22:07:25
「……原、川? 」
「何が、どうな……そうだ、鈴藤は……」
頭が痛い。みんな無事か。降ってきたのは何だったのか。吐きそうだ。
ダメだ。頭の中がまとまらない。が、どうにかしなければならぬ。
よくわからないが、異常事態に巻き込まれた事は論ずるまでもなく確かなのだ。
まず優先順位を定義する。差し当たって知人の安否の確認を最優先しよう。
起き上がる時酷い眩暈に襲われたが、どうにか噛み殺して鈴藤に近付き、声を掛けてみる。
「おい、生きてるか……?」
反応がないようならさらに近付いて脈を取ってみる。
16
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 22:13:17
>>15
君は転がるように這い動き……鈴藤に声をかけた。
反応がないようなので、脈をみるためにその腕を掴んだ。
腕を掴んだ表紙に、背を向けた体制が崩れ仰向けになった。
仰向けになったので、君はそこではじめて鈴藤の顔を見る事ができた。
ごっそりと、半分ほどが抉られ落ちた鈴藤の顔を。
今や彼女の顔面に残されているのは下あごと、猫よりも狭い額だけだった。
17
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 22:32:57
「……え?」
ああ、うん。これは生きてない。って言うか生きてたらおかしい。
いや、そうじゃないだろ。もっと他に考えるべき事があるだろう、僕。
しかし、その、何だ。あまりに唐突過ぎて、事態が微妙に呑み込めていない。
何かが降ってきて、僕らは吹っ飛ばされ、先程まで呑気に話していた知人は二目と見られぬ姿になった。
ああ、死んだのだ。あまりにもあっけなく。鈴藤ナミキは死んだのだ。
「……なんでさ。」
何かもっと言うべき事があるはずなのだが、口から出てきたのはそんな言葉だけだった。
18
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 22:35:52
>>17
原川 セイヤ
「おい……どう……した?」
後ろから声をかけられる。
君の様子がおかしい事に気づいたのだろうか。
19
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 22:41:42
「ああ、うん……起こせないよ、これは、ちょっと。」
そう言えば原川は無事なのか?
僕はどうやら吐きそうな事を除けば五体満足のようだが。
何気なく振り向いてみる。
20
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 22:50:38
>>19
原川 セイヤ
「そうか……悪いな、お前だけ、一人にしちまって……
生き延びろよ」
霞む目を抑えて原川を見る。
君よりも大きかったその体が、今や腰のあたりまでしか無くなっていた。
彼も、時間の問題だろう。
そして君も……
全身が痛む。頭が眩む。
これ以上起きているのは不可能だ……
意識が、沈みゆくのだ。
21
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 23:01:03
「……なんでさ。」
僕らは何か悪い事でもしたのだろうか。
こんな目に会わなきゃならないような事をしたのだろうか。
理不尽だ。理不尽じゃないか。
沈む意識の中、そんな事を考えていた。
22
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 23:02:40
OP終了。
絆どうする?
23
:
桐原ライガ
:2013/05/10(金) 23:22:48
絆:鈴藤ナミキ(後悔)
絆:原川セイヤ(後悔)
以上二つを結んでおく。
24
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 23:41:29
ミドルフェイズ
『アラート!!アラート!!アスガルド遺跡に高エネルギー反応』
???
「奴ら……何を攻撃したんだ?」
???
「考えるのは後でいい!!アイツらが引いたってんなら突っ込んでも問題はねぇ!!
アレナを貼れば後からなんとでも収集は付く!行かなきゃ何も始まらねぇッ!!」
25
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/10(金) 23:55:43
>>21
……気がつくと、君は椅子に腰掛けている。
いや、正確には『縛り付けられている』と言ってもいい。
周囲はどこも機械で覆われたような小さな部屋に、椅子がひとつ。
……コクピットだ。そう、直感した。
ちょうど、椅子の肘掛けに君の腕は埋まっている。
抜くことは難しそうだ。
君の覚醒と共に、周囲の機械に火が入り……
君の感覚に、全天モニタのイメージが流れこんでくる。
燃えている森。砕け散った遺跡。
そして……
君の『躯』は、それら全てを見下ろすほどに巨大で、
それら全てを握りつぶそそうなほど力強く、
君の心を表したかのように冷たく輝いていた。
26
:
桐原ライガ
:2013/05/11(土) 21:47:20
「ここ、は……」
空から降ってきた何か。爆風。目の前で死んだ二人の友人。
全部夢だったのだろうか? だとしたら今、自分は何故このような所に居るのだろうか?
まだ夢の中に居るのか? 全て現実なら、自分はどうやってこんな所に来たのか?
二人は何故死ななければならなかったのか? そもそもあの時何が降って来たのか?
ここは何なのか? この巨大なロボットは何なのか?
疑問が頭の中で渦巻いているが、ただ考えているだけでは現実は一切進展しない。
とにもかくにも、動けない事には本当にどうしようもないだろう。
とりあえずこの拘束された腕、全く動かないのだろうか。ちょっと動かそうとしてみよう。
27
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/11(土) 21:57:11
>>26
拘束された腕を動かそうとする……
『動いた』。
いや、君の腕が……ではない。この『巨人が』である。
『腕』だけではない。
君が動こう、動かそうとするたびに、『巨人』が動くのである。
感覚も……『君』だけではない。この『巨人』の感覚も、重なっているようだ。
『X-010 ナグルファル』
誰に教わるでもなく、理解した。それが、この『巨人』の名前だ。
28
:
桐原ライガ
:2013/05/11(土) 22:13:20
手を広げる。握る。広げる。握る。動く。驚くほど滑らかに、僅かのタイムラグもなく。
これは一体どういう技術だ?
桐生重工が開発したアクティブギアとは明らかに違う。
自分自身の体になったかのように動くのだから、レスポンスなんて言葉とはほぼ無縁だ。
「一体、何がどうなってるんだ……」
どうやらこいつは僕の代わりに動いてくれるらしいことが判ったので、改めて周囲を軽く睥睨する。
この森は記憶に新しい。隕石だか何だかが降って来る直前まで眺めていた森だろう。
と言う事は、位置的にはそう離れていないのか?
29
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/11(土) 22:30:07
>>28
周囲を確認する……崩れた遺跡、燃える森。
先ほど居た場所とほとんど変わりないだろう。
唯一違う事がある。
『それは、周囲にだれもいない』ということ。
『生きている人間』という訳ではない……『死体』すら、一つも見つからないのである。
突如、君の視界に警告が飛び込んだ。
『見る』のではない。これも『流し込まれる』ような印象を受ける。
『ナグルファル』が出している物だろう。
30
:
桐原ライガ
:2013/05/11(土) 22:44:28
「今度は何だ!?」
こっちは今ようやく動けるようになったばかりだと言うのに、どいつもこいつも!
いや、どいつもこいつもって言うか、どこのどいつがこんな目に会わせてくれたのかもわからないけどさ。
……こんな目に会わされたんだ。怒る権利くらいあって良いだろう。いくらなんでも。
シーン登場による人間性減少
ダイス合計:6 (1D6 = [6]) -6
堕落判定
(2D6+3) → 8[4,4]+3 → 11
ダイス合計:10 (2D6 = [4 6]) -10
計16点減少。29/45
人間性が40以下になったので、絆「遥か彼方からの遺産(好奇心)」をエゴ「理不尽への怒り」に変更。
31
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/11(土) 22:58:55
>>30
音の壁をブチ抜き君の目の前に現れた飛行するそれは……
ナグルファルよりも一回り小さいロボットであった。
???
『……が……し……!!』
脳内に謎の声が響く。
視界に血のような赤が滲んでいく。
脳内に直接文字が浮かぶ。
<<ENEMY>>
ナグルファルは目の前を旋回している『そいつ』を、『敵』とみなしたようだ。
32
:
桐原ライガ
:2013/05/11(土) 23:14:36
「そうか。こいつはお前にとって『敵』なんだな。」
こいつらがやったのか? また別の何者かがやったのか?
まだわからないが、無関係とは思えない。だったらまあ、何だ。
「勝てるな? えーっと……ナグルファル。」
ナグルファル……死者の爪で作られたおぞましき船、だっけ。
まあ、いいや。お前の来歴は今重要じゃない。
勝てるんだな? だったら、とりあえず殴り倒してから話を聞こうじゃないか。
33
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 18:30:13
>>32
<<SA:ナグルファルと意識を通わせろ!!>>
???
『……だ!……い!……か……!』
どうやら、この頭に響く声は……何らかの通信機能でナグルファルに話しかけてくる者が居るようだ。
何を言っているのかよくわからない……
視界には、不安感を煽るようなアラートと、エネミーの表示。
ナグルファルは今、はたして正常なのだろうか?
バトルフェイズ開始
エンゲージ
【???(飛行)】 【ナグルファル】
特殊ルール:飛行状態の敵にエンゲージする為には、対象の『行動値』+8と対決し勝利せねばならない!
桐原ライガはすでに<<魔獣化>>した状態である。
イニシアチブプロセス!
???行動可能!
34
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 21:24:52
???
『……い!…だ…!』
???は行動を放棄した。
イニシアチブプロセス!
ライガ行動可能!
35
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 21:36:28
「……動かない?」
相変わらずこの声は何言ってるのかさっぱりわからないし。
何か言いたい事があるんだろうけど聞こえない物は仕方ない。
しかし『敵』ならもっとこう、問答無用で襲いかかって来るものじゃないだろうか。
交渉の余地があるのか? しかし交渉しようにも向こうの言い分が聞こえないんじゃあどうしようもない。
直接話そうにも、動くのはこのロボットだけだし……ん? 待てよ?
とりあえず手で一旦『待った!』って感じで制止してから、その辺の木を薙ぎ倒して文字を書く。
『つうしん きこえない』辺りの簡単な文章だ。漢字で書くのは面倒だし、媒体の関係で可読性に欠ける。
36
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 21:39:10
>>35
周囲の木々をなぎ倒しつつ歩く!
文字を書いた。
空中を飛んでいる敵はそれを呼んだのか、大きく円を書いて飛んでいる。
だが、君の躯は依然としてその航空機への警戒を止めないようだ。
37
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 21:44:24
イニシアチブプロセス!
――――――
ライガの心に感情が流れ込んでくる。
それは怒りか、悲しみか……
友人を失ったライガの感情に呼応し、ドス黒く膨れ上がっていく。
堕落判定を行うこと。
38
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 21:48:46
警戒しているのは僕じゃあなくてナグルファルの方か。
問題なのは意思の疎通手段に欠ける事。通信はさっきの感じから通じそうにない。
地面に文字を書くのは、とりあえず成功したが……問題なのは、とても非効率的って事だ。
単純に時間がかかるし、効率が良くない。木だって無限にある訳じゃない。
とは言え困った。向こうに会話の余地があろうと、こっちにないのは問題だ。
向こうが何なのかもわからない以上、仕方ないと言えば仕方ないんだが……
「落ち着け、ナグルファル。よくわからないが、とりあえずすぐさま殴ってくるって事は無いみたいだ。」
「って事は、まだ敵じゃない……いや、そもそもそこから既にわからないんだけど。」
「さっきは熱くなってたからつい流しちゃったけど、そもそも『敵』って何さ。」
冷静に考えると先程までの自分が凄まじく危険な思考に走っていた事に気付いた訳だ。
とりあえずこの警告に対して落ちつくよう諭そうと試みる。
いや、機械に喋って通じるのかは判らないんだけどさ。
39
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 21:52:17
堕落判定:diceBot : (2D6+3) → 9[3,6]+3 → 12
人間性減少:ダイス合計:8 (2D6 = [2 6]) -8
現在人間性:21/45
成功したので辻褄は合った(キリッ
40
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 21:59:05
>>39
イニシアチブプロセス!!
行動できるキャラクターが居ない……
→ターンエンド
2ターン開始
イニシアチブプロセス!
???行動可能!
ガシャィン!!
???は、航空機の形体から人型へ変化した!!
落下しながら、両手に持つ武器の内、片方を投げ捨てる。
武装を解除しろといっている様だ。
41
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 22:10:42
武装解除……武装解除? ちょっと待て。そもそも武装って何かあるのか、こいつ。
知らない内に乗せられて訳も分からず動かしてる僕には、ちょっと難易度が高い注文だ。
「……武……器……? 武器とか持ってるのか、お前?」
今の所、武器と呼べるものは両のコブシのみしか確認できていない。男前だな。
解除できるような武装を持っていたとしても、解除の仕方どころか使い方が判らない訳だ。
つまりその、何だ。しないと言うか、出来ない訳だ。
とりあえずホールドアップ的に考えて、両手を挙げてみよう。
42
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 22:17:34
>>41
目の前のロボットは右手を額に当てて、首を振った。
―ヤレヤレだ―
そんな声が聞こえた気がした。
イニシアチブプロセス!!
――――の行動!!
唐突に、君の躯が動き出す。
君の意志に関係なく、『君』は以下の行動を取る。
ムーブアクション → 目の前のロボットに接近する
マイナーアクション→無し
メジャーアクション→『ギガノメタル』で攻撃
43
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 22:25:27
「な……おい!」
身体が勝手に動く……いや、ちょっと待て。
当然動いているのは僕の体じゃなくて、こっちのデカいロボットな訳だが。
いや逆でもそれはそれで困るが、これはマズい。確実に話が拗れる。
って言うか、勝手に体が動くのってなんか気持ち悪いな! クソ!
「ああ、もう! 誰だか知らないけど上手く避けろ!」
白兵:7
命中判定:diceBot : (2D6+7) → 7[4,3]+7 → 14
44
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 22:31:56
>>43
???
加速装置で回避!!
2D6+9+2+3+2
2D6 → 4 + 5 = 9
=25
襲いかかった君の拳を難なく回避したようだ。
ターンエンド!!
45
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 23:00:45
>>44
ターン3
イニシアチブプロセス!
???の行動!
???は武器を拾いなおすと、そのまま天高く舞い上がった!
エンゲージは再び離れたぞ
46
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 23:03:23
……落ち着け。そうだ。こういう時こそ冷静に考えるんだ。
ナグルファルは、目の前のロボットを『敵』だと認識しているらしい。
ではまず、『敵』とは何か? 何のために……いや、何と戦うために、こいつは作られたのか?
いくら理解不能な技術で作られていようが、道具である以上は作られた目的がある。
こいつを止める為には、それを知らなければならない。
問答無用で殴り倒すと言う事は、自分自身が理不尽に奪う側に立つ事。
それは許されない。僕の敵は、その理不尽に奪う者に他ならないからだ。
ではお前はどうか? お前の戦うべき相手とは何だ? ナグルファル。
手足が動くと言う事は、わざわざ言葉に出さずとも思考を伝達する事が可能と言う事。
機体名を識別できたように、警告を認識できるように、製造目的を確認する事くらい可能なはずだ。
『お前は何のために作られたのか』と、自問する感覚でナグルファルに呼びかけてみよう。
47
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 23:12:20
>>46
ナグルファルに呼びかけてみる……
言葉にならない怒りが、そこに有る。
言葉にならない悲しみが、そこに有る。
ナグルファルはそもそも『死者を運ぶために』作られた……
『死者のための方舟』であり、『棺』である。
『死』とは忌むべきもの。されど、自分が居なくては、安息の無い魂も有る。
ナグルファルは激怒していた。
棺を侵すだけでなく、『死』を厭わず攻撃してきた者に対して。
何者かはわからぬ。されど、それが可能な者はそう多くはない……
全てを絶やすのだ。『夜』につながり、世界を乱す全てを。
48
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 23:32:12
「……違う。」
そうじゃない。何者かは判らぬ、と言うところで思考を止めてはいけないんだ。
無実の誰かを殴り倒したって、冒涜された魂とやらは喜ばない。
お前はスカッとするかも知れないが、それだけだ。お前の『敵』と何一つ変わらない。
それじゃあ意味がないんだ。ただ無差別に死を振りまくなら、お前もそいつらの同類だよ。
「死者への贖いのために関係ない奴を巻き込むんなら、お前もその死者を冒涜した輩と同類になる。」
「それで、死者は喜ぶのか? そうじゃないだろ。」
「先ずは話を聞こう。その上で、お前の拳を振り下ろすべき相手か改めて見定めるんだ。」
そう……相手はなんだかんだで話を聞く姿勢を見せていたのだ。
問答無用で攻撃してきた勢力と同類なのかは、まだ見定められていない。
49
:
桐原ライガ
:2013/05/12(日) 23:37:26
絆:ナグルファル(同志) の取得を申請します。
50
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/12(日) 23:50:18
>>49
受理。
>>48
再び突撃しようとしたナグルファルが……
止まった。
アラートももう消え去った。
頭の中に流れる怒りの感覚も、落ち着いている。
???
『落ち着いたか?そいつ。』
無線を通して話し掛けられた。
葛城 トモヤ
『俺は葛城トモヤ。こいつはA-023スレイプニル。
ひとまず、降りて話がしたい。俺が敵じゃないってのは……今までの行動からわかってもらえたはずだ。』
51
:
桐原ライガ
:2013/05/13(月) 00:01:24
「……一応、改めて確認しておきたい事があります。」
「最低限、あなたの口から聞かない事には、『ナグルファル』も納得しないと思うので。」
「あなたは『遺跡を攻撃した何者かとは無関係だ』と、そう言う認識で良いんですよね?」
ナグルファルにも彼が敵じゃない事を認識させる必要があるし、僕自身状況がまるで呑み込めていない。
嘘発見器とかそう言う物があるのか、どこまで信用できるかまでは知らないが、詳しい事情を聴く権利はあるはずだ。
52
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/13(月) 07:32:22
>>51
葛城トモヤ
『やはり学生か……ああ、俺と俺の仲間はやっちゃいない。
信用してもらえるかはわからないがな』
そう答えた。
53
:
桐原ライガ
:2013/05/13(月) 22:44:42
「……判りました。信じますよ。とりあえずは、ですけど。」
もちろん嘘を吐いていると言う可能性だってある。
が、いちいち疑っていてはいつまで経っても先に進まない。
……そう言えば、どうやって降りればいいんだろうか。
現状だと降りるどころか動く事もままならないのだが……
『そう言う訳だから、ちょっと降ろしてくれ』とナグルファルに伝えてみる。
54
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/14(火) 20:21:04
>>53
<<魔獣化>>解除。
……一瞬の後、君は地面へと戻っていた。
目の前のロボットも消え、世界は通常の時を刻み始める……
そこで、君は気がついた。
遺跡に無数の気配がある……
先ほど、ナグルファルに搭乗していたときはなかった物だ。
55
:
桐原ライガ
:2013/05/14(火) 22:14:23
むしろ何もなかった先程までの方が不自然極まりないと言えばそうだ。が……さて、これはどう判断したものか。
現状、どれがどの勢力だとかそもそも勢力って何さとかその辺りからして判らないレベルである。
例えば敵対的な輩に『さっきの操縦者の味方だよ』って言われたらうっかり信じてホイホイ付いて行きかねない訳だ。
……そう言えば、知ってるのは声だけで相手の顔も知らないんだよな、僕。
「……ま、なるようになるか。」
とりあえず気配の方向に近付いてみる。
56
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 00:00:44
>>55
葛城 トモヤ
「待ってくれ」
後ろから呼び止められた。
葛城 トモヤ
「……行く前に、覚悟を決めておいてほしい。
この先には、世界の真実の断片がある」
つらそうな表情でライガを見ている。
葛城 トモヤ
「それを体験する前に……
心に刻んでおいてほしい。たとえどんな『夜』でも、共に凍える奴はいくらでも居ることを。
どんな『夜』でも、明けない夜はない事を」
57
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 00:25:51
「……一周遅れの気遣いですよ、それ。」
結局のところ、ナグルファルも僕も、エゴの本質は一緒なのだ。
死者の眠りを理不尽に妨げた者に対する怒り。友人を理不尽に奪った者に対する怒り。
並べてみれば同じような物だ。突き詰めれば、どちらも憎い物は一つであり、だからこそ僕たちは同志たりえている。
「死んだんですよ、友達。最初の何かよくわからないもので。別に悪い事したわけでもないのに、突然。」
「ただそこに居たってだけで、藁みたいに吹っ飛ばされて。一人は二目と見れない顔になって。」
言いながら、ズカズカと気配の方向に歩いて行く。
今更言われたって、遅いのだ。既にこれまでの常識は粉々に吹き飛んで久しい。
巨大ロボの次は何だ。特撮のヒーローでも出てくるのか?
そんな、若干ヤケクソじみた思考が頭をよぎった。
58
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 20:27:37
>>57
葛城トモヤ
「それだけじゃねぇんだ……
ある意味、お前は最悪の奴に助けられたんだ……」
ライガに聞こえない大きさでボソリとつぶやく。
遺跡の気配の方に歩いて行くと……
鈴藤 ナミキ
「あ、ライガ君!!居た居た!」
原川 セイヤ
「おー、やっぱ無事だったか。」
見知った顔の、二人が居た。
59
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 21:29:23
「……え?」
唖然とした。流石に意味が分からない。
いつからここはジョージ・A・ロメロの映画のショッピングモールになったんだ?
……いや、さすがにゾンビと呼ぶには色々と綺麗過ぎるが。
二人とも死んだはずだ。僕の目の前で。
アレが夢だったと言うのなら、そもそもナグルファルが目覚める事もなかったわけだ。
なら、目の前で喋っているこれはなんだ。
60
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 21:47:02
>>59
桐原ライガは覚えている。
あの死の光景を……
あのヴィジョンが、目の前の二人に重な――
葛城 トモヤ
「ここはまだ崩れるかもしれない……ほら、全員上に行くぞ。」
背中を強く叩かれ、意識を取り戻した。
葛城 トモヤ
「お前ら学生か?災難だったな。
気をつけろよ、こっちから、遺跡の入口に戻れそうだ。」
二人がいるからだろうか?知らない振りをして話しかけてくる。
葛城 トモヤ
「(今は考えすぎるな。安心しろ……
子供を守るのは、大人の仕事だ。)」
61
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 22:02:11
別に死者の復活を求める事を悪いとは言わない。
恋人が突然死んだ人に『それはいけない事だよ』なんて言ったって通じないように。
しかし……しかしだ。友人が生きている事は、本来喜ぶべき事なのだろう。
死んだ人間が生きている。素晴らしい事のはずだ。だと言うのに……
何故だろうか。今僕は、全く嬉しくない。
「……後で、詳しく聞かせてもらいます。」
とりあえず案内に沿って付いて行くが……
正直な所、それだけ言うのが精いっぱいだ。
62
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 22:14:55
>>61
君は……君たちは、遺跡の入り口まで戻った。
皆の安全を確認するために教師が走り回っていたが、その間君達はおとなしく待つことを強要されていた。
考える時間だけは膨大に有る……
なぜだろう、君が『嬉しくない』。その理由を嫌でも考える事になる。
君はすぐに思い至る……
彼らを、『友人』とは思えない。
確かに、行動、言動、記憶は『友人』のものだ。
しかし、『絆』を感じない。どこか別の場所に行ってしまったような……
しばらくして、君たちはこの場を後にする事になる。
皆がバスに乗り込んでいくが……
葛城トモヤが、君たちの担任と話をしている様だ。
担任
「ライガ君、ちょっとこっちに来なさい」
呼び出された。
63
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 22:21:55
「……はい。」
仮にも相手は先生なので、特に反発する事は無い。
内心ため息を吐きつつ、呼び出しに応じる。
64
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 22:28:25
>>63
担任
「この刑事さんが、君に聞きたい事があるそうだ。
皆が集まるまででいいらしいから、話してやってくれ。」
葛城トモヤが頭を掻いている。
65
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 22:37:57
「はぁ。」
とは言え、今更こっちから話す事なんてあるのか?
むしろ知らない事の方が多すぎて、こっちから話せる事なんてほとんどないと思うのだが。
「それで、何を話せば良いですかね。」
66
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 22:43:34
>>65
葛城トモヤ
「『友人』の居場所を知りたくないか?
『ナグルファル』を呼べ。それで、わかる。」
67
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 22:51:01
呼ぶ……呼ぶ、ねえ。
ここに呼び出したら大騒ぎとかそう言う問題じゃないよな。
『あー、ナグルファル、聞こえるかな。』
『……死んだはずの友達が平気な顔して歩いてたんだけど、何か思い当たる事って、ある?』
とりあえず運転中と同じ要領で対話を図ってみよう。
ちなみに『』で覆ったのは無声通信的な何かだ。
68
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 22:58:23
>>67
対話しようと試みる……が、しゃべるのだろうか?ナグルファルは。
そこに『いる』のはわかる。呼べば『力を貸す』のもわかる。
だが、言葉をしゃべる事はできるのだろうか?
葛城トモヤ
「そういや『夜』に触れるのははじめてなのか……いいぜ、俺がやる。」
そう言うが早いか、周囲の雰囲気が途端に変わる。
周囲の生物の気配らしい気配が消えていき……
同時に、『教師』も『生徒』も消えた。
葛城トモヤ
「『アレナ展開』。夜を知らない者は、この中を認識する事ができなくなる。
が、生物が『消える』なんて事は無い。」
葛城トモヤ
「お前は既に察している様だからハッキリ言おう。
お前の友人達は、全員『ナグルファルの中』に居る。
と言っても……俺も詳しくは知らねーけどよ」
69
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 23:07:32
データを文章化して送信してくる事はできるのではないかと思われる。
と言うか実際問題先程やったわけだし。
「……じゃあ、さっきの二人は何なんです?」
箱舟であり、棺であると言う事は先程知った。
が……じゃあ、今歩いているあの二人にそっくりなアレは何だ。
ドッペルゲンガーか何かか。
70
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 23:18:05
>>69
なるほど。
葛城トモヤ
「分からない……ナグルファルは、『死者を乗せる船』だ。
それが休む『昼』はつまり、港に錨を下ろした。そういう事かも知れない。」
71
:
桐原ライガ
:2013/05/15(水) 23:26:27
「……そう、ですか。」
判らない事を無理に聞いても仕方ない。
判ってそうな奴に聞くしかない話だろうし、問い詰めるべき事は他にあるはずだ。
こういう時、無駄な時間を費やすのはお互いのためにならない。
「それで、僕らは結局何に巻き込まれたんです、『刑事』さん?」
だからまあ、結局単刀直入に聞くのが一番合理的なわけだ。
72
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/15(水) 23:36:45
>>71
葛城トモヤ
「面倒になる前に誤解は説いておくか……
俺が『刑事』ってのは間違いだ。ハッタリだぜ」
何も書いてない黒い手帖を見せる。
葛城トモヤ
「メルキセデク……聞いたこと位はあるだろう?ここを攻撃したのは、おそらく奴らだ。
俺たちは、アースガルズ。メルキセデクに対抗するギアライダーの集まりだ」
メルキセデク……製薬、ハイテク分野等で数多くの功績を残した大企業である。
OSに関しては、ここが世界シェアの8割を占めている。
葛城トモヤ
「その機体、『ナグルファル』はもともとメルキセデクの機体……
大破したはずのこいつがなんでこんな所に寝てるのかはわからねーが」
葛城トモヤ
「連中の目的はそいつだろう。それ以外、ここにめぼしい物は無いはずだ。
現に、メルキセデクの連中、ここを包囲しているらしい」
73
:
桐原ライガ
:2013/05/16(木) 00:05:56
製薬会社に対抗……またぞろゾンビでも出てきそうなお話だ。
確かそんなゲームあったよな。とか、そんな事を考えていた。
しかしまあ、実際問題としてシェアのトップに立っている企業だ。
対抗が上手く行っているとはお世辞にも言えそうには見えない。
『“メルキセデク”と“アースガルズ”についての情報開示を要求』
呼べば答えるなら、情報の閲覧は別に機体に乗っていなくてもできるだろう。
アクセスコードで情報を閲覧するたびに一々呼び出すのも効率がよくないと言うメタ的な事情もある。
74
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/16(木) 23:19:27
>>73
ナグルファルが知る限りの情報が流れ込んでくる。
メルキセデク……
君も知っているソフトウェア会社としての顔は表のもの……
半魔を用いた人体実験等で研究を加速させている裏の顔があるようだ。
アースガルズ……
ギアライダー達の集団。
メルキセデクにかぎらず、ギアの力で解決できそうな『夜』の事件に首を突っ込んでいく。
正義の味方気取りの集団。
75
:
桐原ライガ
:2013/05/16(木) 23:44:04
「……なるほど。」
「つまり状況から考えると、攻撃したのはメルキセデクの戦力と考えて良い、と。」
包囲されていると言うのであれば、取れる行動は自ずと限られる。
古来より最も優れた戦術とは、取り囲んで棒で叩くこと。
囲まれた側の対抗策は、数の利を活かさせない状況に持ち込むこと位だ。
戦力の一極集中による一点突破、あるいは外部と呼応しての挟撃あたりが無難か。
……まじめにこんなことを考える日が来るなんて、随分遠くに来たものだ。
『それと、先程から頻出している『昼』とか『夜』というのは?』
76
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/17(金) 21:58:57
>>75
『昼』……
いわゆる『一般社会』。『魔』から隔絶され、平和であり続ける世の中。
きみが今まで持ち続けた常識そのもの。
『夜』……
いわゆる『闇の社会』。『魔』が蔓延る世界の真実。
きみの今までを革新する世界そのもの。
77
:
桐原ライガ
:2013/05/17(金) 23:25:05
認識できないものは、その人物にとってないものと変わらない。今までを革新すると言うのは、そういう意味だろう。
アレナという薄皮一枚隔てた向こうには、現代の一般常識が通じない世界が広がっているわけだ。
例えるなら、虎と襖一枚隔てた部屋で暮らすようなものだろう。
襖の向こうを知らなければ、何も気にすることはない。
しかし一度襖の向こうを覗いてしまえば、まともに眠ることすら適わなくなるだろう。
虎は明確な脅威以外の何物でもなく、いつ何の気まぐれでその暴威がこちらに降りかかるか判らないからだ。
一度覗いてしまったなら、もはや道は2つしかない。虎に近寄らず怯えながら日々を過ごすか、あるいは虎を排除するかだ。
部屋から逃れることはできない。それはつまり、死ぬって事だから。
「これ以上一般生徒に被害を出したくはない、さりとて物量で押し潰されればこちらに為す術はない。」
「現状では何もかもが足りていません。さて、それを踏まえた上でこの盤面をひっくり返すには……」
包囲している側の質は、基本的に此方を凌駕していると考えていい。
いくらナグルファルの性能が高かろうが、それを動かす僕はまだ実戦経験が圧倒的に不足している。
対する向こうはおそらくプロだ。場数が違えば、多少のスペックの差は覆せる。
更に此方には一般生徒や教師――――つまりは僕の関係者達だ――――という泣き所がある。
つまり質・量ともに此方を凌駕する相手に対し、こちらはコールドゲームで勝利する必要があるわけだ。
ワオ、絶望的だねジョニー。ジョニーって誰だ。
78
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/18(土) 19:43:00
>>77
葛城 トモヤ
「このままお前を置いて行ったら奴らに何をされるかわからねぇ。
俺の事も信用できないかもしれないが……ついて来てくれねーか?」
やけに低姿勢である。
79
:
桐原ライガ
:2013/05/18(土) 22:25:17
「単純に選択肢に欠けます。別に付いて行く分には問題はありませんが……」
「そもそも僕というお荷物を連れて、包囲された状況を突破できるのか。現状の情報だけでは疑問ですね。」
「ほら、僕実戦経験の無い一般人ですし。」
ところで、なんで僕は年上の人からやたらと低姿勢で接されているのだろうか。
おかしい……僕はどこにでもいるごく普通の高校生のはずなのだが……
若干訝しげに見てみる。
「それに、向こうが民間人を巻き込まないという保証もありません。」
「その辺、考えとかありますか?」
一般人的に考えて、当然の疑問だ。
人質を取られたら毅然たる態度をとれるほど訓練されちゃいないのである。職業軍人じゃあるまいし。
80
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/18(土) 22:36:29
>>79
葛城トモヤ
「両腕を見ろ」
ライガの両腕は、言われないと気付かないほどに鈍く、深く、蒼く発光していた。
葛城トモヤ
「『ナグルファル』がお前を選んだ証拠だ……
お前が居なければ、『ナグルファル』は動かない。出てくる事もない。
現状をどう打破するかだが」
トモヤの後ろに、巨大なロボットが現れた。
葛城トモヤ
「『滑空するもの』スレイプニル……
ちょっとやそっとじゃ追いつかせねぇぜ?」
どうやら『乗れ』と言っている。
81
:
桐原ライガ
:2013/05/18(土) 22:49:00
……アレナが展開された瞬間消えたってことは、もうみんないないって事だ。
あれ一発じゃあなかったのか、念入りに一人ひとり殺害していったのかは知らないが。
もうみんな、『昼』の世界から消えてしまったのだ。
残ったのは、よく似た別人だけ。今の僕も、どこまで僕だと言っていいのか判らない。
「……あー……乗ることについて異存はありませんし疑っているというわけじゃあ無いんですが、一つ。」
「そういう事を言うと追いつかれる可能性が急激に上昇するので、厳に謹んでください。」
酷い話もあったものだよね。
まあ、それはともかく乗り込みたい所ではあるのだが……
82
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/18(土) 23:13:48
>>81
葛城トモヤ
「余裕あるじゃねーか……行くぜッ!!」
二人は『スレイプニル』に乗り込むと……共に飛び立った。
案の定、君たちの行先にMMMのギアが待ち伏せていた様だ。(MMM=メルキセデク・モンスター・マイナー)
だがそれを気にしていないかのようにスレイプニルは突撃する!
激突するかというその瞬間……
目の前の敵が、深紅のギアの体当たりで吹き飛んだ。
葛城トモヤ
「怒りの刃――グラム。
乗ってるのはああ見えて俺より若い女だぜ。こえーったらありゃしねぇ……」
83
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/18(土) 23:19:33
>>81
こうして、君は半魔として目覚めた。
これから先……果たして君に平穏は有るのだろうか?
それは、まだ誰も知らない。
――END
84
:
『撃滅のナグルファル』
:2013/05/18(土) 23:24:21
今回の経験点
セッション終了!(1点)
SA達成!(1点)
最終人間性21!(4点)
ドミニオンアーツ(2点)
よいRP、進行幇助(2点)
合計10点!!
85
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/22(水) 23:42:09
二回目はじまりはじまり。
>>ライガ
君は、アースガルズの基地に招待されていた。
ここは応接室。君は椅子に腰をかけ、その目の前には碧波チホと名乗った秘書を自称する女性が居た。
隣に立つのは葛城トモヤ。険しい顔付きをしているが……
碧波チホ
「ご安心ください。ナグルファルがMMMに奪われるのは我らに取っても損失。
全力をもってあなたを護衛させて頂きます。」
>>コノカ
君はアースガルズの新米だ。
ここに拾われてから、多少の訓練を積んだ程度の新米だ。
あの事件以来、『レイヴニスロガル』に見込まれて以来、訓練等必要ないほどの技量を持つが、新米だ。
半神アスマ
「君には今日から、とある人物の護衛をして貰いたい。
ある男からの提案もあってな……」
86
:
氏原コノカ
:2013/05/22(水) 23:58:18
「護衛……ですか」
まぁ確かに、私向きの任務と言えるだろう。
なにせ今の私は幽霊なのだから、フットワークは相当軽いしちょっとやそっとじゃ死なない。
というかもう死んでるし。
「わかりました。それで、護衛対象は?」
『ある男』、というのはちょっと気になるが、あえて聞かない。
必要な情報ならアスマさんの方から教えてくれるだろうし、そうでないなら聞く必要はないだろう。
わざわざ濁した言い方をするのだから、ツッコまれたくないことなのかもしれないし。
87
:
桐原ライガ
:2013/05/23(木) 00:09:15
ダイス合計:5 (1D6 = [5]) 人間性40/45
のっけから変異第一段階である。油断も隙もない。
流石に未知の領域で緊張しないで要られるほど、僕はそういう場に恵まれてはいない。
当然にして、今も緊張を強いられている所だ。
そもそも秘書とだけ言われても、誰の秘書だかわからない訳で。
何、この上もっと偉い人が来るの? とか考えずにはいられない訳だ。
「護衛……僕にですか?」
さて、概ねこの辺りは向こうとしては既定の路線なのだろうと推測できる。
恩を売って、あわよくば戦力として取り込む。極めて真っ当な思考だ。
しかし僕としては、僕自身より周囲の人間を優先して警護してほしい所である。
この辺りの認識のズレをどう是正したものか……
88
:
氏原コノカ
:2013/05/23(木) 00:23:02
おっと人間性を減らし忘れていた
1D6 → 3 = 3 人間性49/52
まぁまだまだ余裕しゃくしゃくと言ったところか
89
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/23(木) 22:47:45
>>86
半神アスマ
「高校生だ。君と同じ年のはずだから……
そうだな、君も同じ学校に通うといい。手続きは任せてくれ」
半神アスマ
「もちろん、他のメンバーもサポートに出す。
君はまだ若い……休暇だと思ってもいい」
>>87
碧波チホ
「ええ、その代わり、お願いが有るのですが……」
葛城トモヤ
「俺は反対だぞ。コノカといい、こいつといい。
未来あるガキを戦わせるなんて正気じゃねぇ」
言葉を遮り、葛城トモヤが発言する。
どうやら、君の想像どおりの展開の様だが
90
:
氏原コノカ
:2013/05/23(木) 23:01:02
「高校生ですか。それは少し楽しみ……」
と、そこまで言いかけて動きが止まる。
「同じ学校に通うといい」というあたりで、だ。
「――――学校に通えるんですか!?」
正直、もう諦めていた。
だって私はもう死んでるんだから、学校なんてもう通えないものと思っていたのに。
「えと、その、ほんとに? ほんとのほんとですか!?」
歓喜と驚愕をごちゃまぜにした表情で、ついついアスマさんに詰め寄ってしまう。
91
:
桐原ライガ
:2013/05/23(木) 23:15:47
「大方、ナグルファルを戦力として利用したい、と言った所じゃないですかね。」
「いや、ゲームでもなんでも不確定要素はなるべく排除したい物だろうし、味方に付けれるなら付けようとしますよね。」
「それと一緒の話でしょう。何せ敵は天下の大企業。資本面・物量面で勝てる要素は、現状だと見えませんし。」
敵に人質として利用される可能性も減る他、逆に自分たちが人質とすることだってできる。
飴と首輪を同時に用意できる、という訳だ。美味しい話だな。発想の方向性としては反吐が出るけど。
……まあ、僕でも考えつくようなことを考えないとも思えない。
考えられる要因があるとすれば、大方人手不足あたりだろうか。
「ですが、それなら僕に護衛を付けるより先に、まず僕の周囲の人間に護衛をつけると言って欲しかったですね。」
「当然の前提条件なので省いた、と言う話でしたら謝罪しますけれど。」
92
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/23(木) 23:38:51
>>90
半神アスマ
「待て待て!まだ本決まりの話ではないぞ。
まあ、お前を『昼の世界』に戻すのは曰く『大人の責任』だ。
今回がダメでも、いずれそのつもりではあるのだ。」
コノカの両肩に手を起き、引き離しつつ答えた。
>>91
碧波チホ
「私達の目的はMMMに『ナグルファル』を渡さない事です。
周囲の人間とは『ナグルファル』に吸……」
遮るようにトモヤが口を開いた。
葛城トモヤ
「安心しろ、『命令』に逆らっても、少なくとも俺はお前の周りも守るつもりだぜ。
というか、だお前だけ特別扱いじゃねえよ。俺たちは『MMM』に脅かされる『昼』を全て守る気でいる。
MMMが、『ナグルファル』を狙った理由がわからない今、またお前を狙われる可能性が高い……だから充填的にガードするってだけだ」
碧波チホ
「その過程で、貴方自身にもその目的の為に協力していただきたいのですが」
トモヤが、舌打ちした。
93
:
氏原コノカ
:2013/05/23(木) 23:50:40
「あっ、す、すみません」
ちょっと冷静になって、少し恥ずかしくなる。
うう、先走ってしまった……でも、また『昼』に戻れるかもしれないというのは、純粋に嬉しい。
もはや本質的に『夜』の住民となってしまった私では『黄昏』に生きるのが精々だということも分かっているが。
それでもやっぱり、嬉しいものは嬉しいのだ。
……そう、アスマさんはこんなことを言っているが、私はもう完全に『昼』に戻ることはできない。
だって私は一度死んでしまっていて、魂がエゴによって無理やり現世にしがみついてるだけの、『氏原コノカの搾りカス』なのだから。
でも、もちろんそんなことは口には出さない。アスマさんを困らせるだけだし。
「それで、任務はいつごろからなんですか?」
「その護衛対象にも早く会いたいですね。どんな人なんだろ……」
うん、細かい事情はともかく、楽しみなのは本当だ。仲良くできるといいけど。
94
:
桐原ライガ
:2013/05/24(金) 00:04:54
今の流れには違和感がある。
どうやら葛城トモヤ氏は、何かを隠しているらしい。
他人の話を無理やり遮るのは、そういう反応の典型だ。
しかし隠し事は不信を招く物でもある。
特にこう、露骨に何か隠しているぞ! って態度はいただけない。
汚いものに蓋をして誤魔化すのは、同盟関係として不誠実だ。
その点は、せめて正しておかなければならないだろう。
「協力自体は構いません。ただ……先ほど遮られた点についての話を伺いたい。」
「一度言いかけたと言うことは、あなたにとってはもともと話しても障りの無い事。」
「言って損する訳でもない。条件として加えるくらいは、問題ありませんよね。」
子供は子供でも、僕は半端に大人になりかけの生意気な子供だ。
葛城トモヤ氏には悪いが、きっちり聞かせてもらう。
95
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/24(金) 00:17:02
>>93
半神アスマ
「任務は明日から始まる。
もう少し待つと良かろう……」
という訳で待機する事。
>>94
葛城トモヤ
「ソイツは助かる。さっきも言ったが、俺は、お前が戦う事には反対しているからな。
……さっき話を遮った理由は説明してもいいが……
遮ったのは、何か秘密がある訳じゃない。言葉に出して聞かせるのは辛いと思っただけだ……」
先ほどの言葉を思い出す。
『周囲の人間』 『ナグルファルに』
ナグルファルが再現した『友人たち』の事に触れようとしたチホを止めたのかもしれない。
96
:
氏原コノカ
:2013/05/24(金) 00:19:36
「はいっ、了解しました!」
それでは、期待と不安に胸をときめかせながら、しばし自室ふよふよと浮いていよう。
97
:
桐原ライガ
:2013/05/24(金) 00:50:02
「では、護衛の話もなかったことにしましょうか。」
「戦力として利用する見返りが護衛なら、戦力として利用できない人には筋が通らない。」
信用できるかどうかわからない相手には、事務的に対処するのが寛容だ。
半端に恩を売った、売られたと言う話は拗れると相場が決まっている。
だから、こうする代わりにこうされると言うのは明確にしておかねばならない。
すればされるし、しなければされない。そういう話だ。
「そっちの都合で護衛を付けるってんなら、そもそもこういう話の場を用意する意味が無いですよね。」
「……まあ、護衛の名目が監視に変わるだけですか。蹴った場合は。」
98
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/24(金) 07:40:22
>>97
葛城トモヤ
「それでいい。俺としては、お前と敵対する気はないと言う事だけ伝わったならな」
碧波チホ
「他の選択肢としては、あなたがこの拠点に留まる事もできます。
あなたや、あなたの周囲がMMMに襲われる危険性は低くなります」
葛城トモヤ
「もっともそれを選ぶならお前は日常に戻れない。
お前の周囲の人々が人質になる危険性もあるがな」
99
:
桐原ライガ
:2013/05/24(金) 15:41:08
「残念ながら、言ってみただけですよ。僕には近しい人を理不尽に奪った者に対し、復讐する意志があります。」
「そしてナグルファルには、死者の平穏を脅かした者に対し贖わせる責務があります。」
「だから、僕らは戦わないわけにはいかない。ナグルファルを動かせるのが僕以外に居ないのなら尚更です。」
縁者の命が奪われたにも関わらず、他の誰もそれを認識することさえできない。
損失を知覚できない以上、復讐の機会は永遠に失われる。
正当な復讐を果たせるのは、僕しか居なくなってしまった。
「そも、僕は最初から僕以外の安全が確保できるなら、最初に提示された条件で問題ないと言っていた心算ですが。」
「異を唱えているのが僕じゃない以上、僕に対して別の選択肢を提示する意味は無い。違いますか?」
家族や学外の友人を人質に取られる危険さえ排除できる前提なら、最初の条件で十分な訳で。
にも関わらず、提示した側の人間がケチを付けたり腰を折ったりするから変に拗れているのだ。
と言うか僕としては、あまり聞きたくない話でもスパッと口にしてくれる方が好感が持てるのである。
それは変に誤魔化そうとするよりよっぽど誠実な態度だ。互いによく知らない仲ならば特に。
100
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/24(金) 19:23:01
>>99
碧波チホ
「選択肢は多いほうが良いと思ったのですが。」
葛城トモヤ
「とりあえず今日は帰って寝ろ。送ってやるから」
碧波は表情を崩さず、葛城は落ち着かせるような口調でそう言った。
101
:
桐原ライガ
:2013/05/24(金) 22:13:31
「判りました。では、今日はこれで失礼します。」
まとまる物もまとまらないような話し合いを続けても、意味が無いことは確かだ。
これ以上何もないようだし、退室しよう。
102
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/25(土) 17:49:33
次の日の朝
>>氏原コノカ
君は現在アパートに居る。
支給されたのはこの部屋と家具。制服や教科書の学習道具に、日用品。
それと、一番大事な『護衛対象の写真』
アスマはその厳しい髭面から想像できないほどの優しい口調でこういった。
「第二の人生を存分に楽しむと良い」
学校までの地図も用意されてある。
さあ、出発だ
>>桐原ライガ
君が巻き込まれた事件は、『地震』として片付けられている様だ。
家族からはひとしきり心配されたが、今日も普通に学校へ行かなくてはならない。
103
:
氏原コノカ
:2013/05/25(土) 21:33:36
「……うん、準備よしっ!」
一人だけの朝は少し寂しいけど。
手狭なアパートは寂しさを和らげてくれるし、それに今はワクワクの方が勝っている。
学校なんて本当に久しぶりだ。
実際はそんなに久しぶりって訳じゃないけど、なんたか生前が随分昔に思えてしまう。
護衛対象のライガ君と仲良くできるかとか、不安なことはたくさんあるけど、そんなことよりワクワクが止まらないのだ。
「それじゃあ、行ってきます!」
104
:
桐原ライガ
:2013/05/25(土) 22:58:26
「ハァ……」
玄関先で、溜息を吐く。
ここまで学校に行く気力が沸かないのは、何時以来だろうか。
学友の何割かが代用品に置き換えられたと言うだけの事だが、正直なところ結構来る物がある。
本物と同様のルーチンで本物と同様の行動を取る本物そっくりの人形。
そうと知らなければ気付きもせず平和な生活を送れるだろうが、僕はそうも行かない訳で。
「……じゃ、行ってきます。」
とは言えまがりなりにも学生の身分である以上、学校には行かねばならぬ。
義務教育課程はとうに終えているが、安くない金が掛かっている以上は真面目に通う義務が生じる。
という事で学校に向かうわけだ。
105
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/25(土) 23:14:48
君たちは学校についた。
>>103
学校についた君は周囲を観察する。
……『幽霊』である君にはわかる。
投稿する学生の内、一部はまるで幽霊であるかのような……
あるいは、『魂』のみの幽霊の真逆、魂が抜けたような様子で動いている。
尋常ではないが、彼らは少なくとも『普通の人間』として活動しているようだ。(ちなみに『ナグルファル』の特性については何も聞いていない)
とりあえず、君は『転校生』であるので、一旦職員室に向かうべきだろう。
何もしたい事がなければ、ホームルームできみの紹介があるはずだ。
>>104
学校についた。
いつもと変わらない風景である。
――事情を知らない、皆に取っては。
106
:
氏原コノカ
:2013/05/26(日) 00:24:43
「…………?」
この人たち、死んでるのに生きてる?
というか、生きてるのに死んでる?
ある意味私より“生きる屍(リビングデッド)”と呼ぶに相応しい奇妙な感覚があるが……
「うーん……どういうことなんだろう。普通に暮らしているように見えるけど……」
うーむむ、分からん。
訝しみつつも、ひとまずは職員室に向かって待機しよう。
この謎の現象については、後日半神さんとかに聞けば何かわかるかもしれないし。
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