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【セ】『撃滅のナグルファル』
107
:
桐原ライガ
:2013/05/26(日) 00:42:31
歩いている生徒や教師の中には、死を悼まれる事すらなくなった死者の代理人が混じっている。
それでも、傍目には何も変わらない。彼らは時に本物より本物らしく、本物同様のルーチンを営々と営むから。
そう思うと、いつもと変わらないこの景色も、何かおぞましい物のように思えて来るから不思議なものだ。
それでも時間が止まるわけじゃあないし、表面的には平和な朝だ。
これで騒いでも、僕が変な目で見られるだけ。現実は何も変わらない。
自転車を駐輪場に置いて、いつものように教室に向かう。
108
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/26(日) 18:35:52
>>106-107
と、いうわけで何もないHR前はキングクリムゾンによって飛ばされた。
よって、今はHRである。
担任
「今日は転校生が来る。
学期の途中で授業の進みも異なるだろうが、面倒を見てやってくれたまえ。
それでは、コノカ君、自己紹介をするように」
109
:
氏原コノカ
:2013/05/26(日) 22:21:53
「は、はいっ!」
少しぎこちなく、肩ひじ張って返事を一つ。
いけない、まず落ち着かなきゃ。
ここで外してしまえば、これ以降の学校生活は容易に地獄と化す……ッ!
「えと、今日から皆さんと一緒に勉強することになりました、氏原コノカです!」
「なにかと迷惑をかけることもあるかとは思いますが、よろしくおねがいします!!」
少しつっかえつつも元気よく自己紹介をし、勢いよく一礼する。
よ、よし、とりあえず少し硬めだが、当たり障りのない自己紹介ができたはずだ。
110
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/26(日) 22:25:18
>>109
書き忘れていたが、同じクラスに『護衛対象』が居るようだ。
111
:
桐原ライガ
:2013/05/26(日) 22:35:00
転校生が訪れた日は、往々にしてクラス全体のテンションが変なことになる。
特に美形だったり頭よかったりすると倍率ドン、だ。
噂話は転校生の噂一色に染まるし、休み時間は質問攻めの時間になる。ご愁傷様です。
僕はとりあえず流れに合わせて拍手とかする程度に留めるが。
112
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/28(火) 17:48:33
>>109
担任
「君の席はあそこだ。座るといい」
と言って差されたのはライガの隣の席だ。
>>111
君の席は最後列である。
隣は今まで席すらなかったが、今日はなぜか机が置いてある。
おそらく、彼女の席はここなのだろう。
113
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 02:31:42
「あ、はい!」
では最後列まで移動しよう。
隣の席の人は……男の子か。仲良くできるだろうか。
「あっ、あの、これからよろしくね!」
とりあえず努めて明るく、緊張しながらも挨拶をしよう。
挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてある。
「(この人が護衛対象……っていうのは流石に出来すぎだよね。誰が護衛対象なのかな?)」
アスマさんも教えてくれればいのに。
まぁ、「実質休暇」というのはこういうことなのだろうけど。
114
:
桐原ライガ
:2013/05/29(水) 14:42:14
ちなみに変異第一段階に早くも突入しているため、手をよく見ると淡く光る模様が浮かんでいたりする。
が、吉良吉影ばりに手を凝視するのもそれはそれでどうかと思うので、それに気付くかどうかは任せよう。
「ん、宜しく。教科書はあるよね?」
ともあれ、初見の反応はこんなものである。
と言うか、そもそも君顔写真持ってなかったっけ?
いや、僕の与り知ることじゃないけど。
115
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 15:56:05
うん、よく考えたら顔写真を持っていたので一部訂正だ。
>「(この人が護衛対象……っていうのは流石に出来すぎだよね。誰が護衛対象なのかな?)」
>
>アスマさんも教えてくれればいのに。
>まぁ、「実質休暇」というのはこういうことなのだろうけど。
この四行を削除し、下記の文を挿入して訂正としたい。
「(わわ、護衛対象の隣の席って、都合がいいというか作為的というか……)」
「(まぁここでアーズガルズの名前を出すわけにもいかないし、後で機会を見て話しておこう)」
ところでGM、教科書はあるのだろうか。
無いならライガと机をくっつけて見せてもらうという嬉し恥ずかしなイベントが発生するのだが。
116
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/29(水) 18:17:44
>>115
>>支給されたのはこの部屋と家具。制服や教科書の学習道具に、日用品。
だが忘れてきてもいい。
117
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 21:23:39
じゃあまぁ持ってきてるということで……
118
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 22:24:12
なんかサクサク会話進めていいそうなので進めよう
「うん。時間割がよくわかんないから、とりあえず一通り持ってきちゃった」
ズッシリと重い鞄を机に置き、椅子を引いて席に座る。
ただそれだけの動作だが、「また学校に通っている」という実感がたまらなくうれしい。
……さて、どうしよう。軽くジャブふっとこうかなぁ。
「そ、そういえばキミ、私の『親戚』に会ったことない?」
「いい歳して『巨大ロボット』がどうとか『アーズガルズ』がどうとか言ってる人なんだけど……まぁ『私も同類』なんだけどね?」
よ、よし、伝われこのメッセージ!
伝わらなかったら一気にイタい子扱いだ!それは勘弁願いたい!
119
:
桐原ライガ
:2013/05/29(水) 22:36:49
なんとなく意図は読み取れなくもないのだが……どうしてくれようか。
現状、不審人物レベルが加速度的に上昇している相手に素直に応じるのもなんとなく、こう、アレだ。
言葉にしがたいが、とにかくそんな感じなわけで。
「……さぁ……ちょっと思い当たりませんね……」
そうだ。あえてシラを切って曇らs……もとい、様子を見よう。
120
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 22:42:22
「え、あ……その、えと」
あ、死んだ。
マズイ、マズイマズイマズイマズイマズイ。
ヤバい超恥ずかしい。
顔が赤いどころかキッカリ耳まで赤いのが自分でもわかる。
こ、このフォローはどうすれば!全然考えてなかった!
というか考えてたけど今ので全部吹っ飛んだ!
「そ、そっかー。ご、ごめんね? なんか人違いだったみたいで……」
マズイ。ライガ君の顔を直視できない。
天国のお父さんお母さん妹のカノコちゃん、ヘルプミー。
121
:
桐原ライガ
:2013/05/29(水) 22:58:55
ヤバイ、ちょっと楽しくなってきた。
これが愉悦か……じゃなくて。
まぁ言いたいことは伝わっているわけなので問題はない。
「いえ、お気になさらず。」
・. ・ ・. ・. ・. ・
「……まぁその、面倒を掛けるとは思いますが、どうぞ宜しく。」
ちょっとあからさま過ぎると却ってリアクションに困るのだ。
こういう時は意味深な空気を軽く匂わせる程度でよい。
護衛対象は面倒を見てもらう側だから、普通ならおかしいこの文句は正しいのだ。
122
:
氏原コノカ
:2013/05/29(水) 23:07:26
「?…………!!」
「……………………………イジワル」
ちょっと涙目で、ライガにだけギリギリ聞こえる程度の声でボソッとこぼす。
まったくもう、すさまじく恥ずかしかった。
乙女のハートを弄ぶ男は万死に値する。
……まぁ私の話の振り方に問題があったというのは認めるけど。
123
:
桐原ライガ
:2013/05/29(水) 23:18:22
いやぁ実に楽し……もとい、有意義な時間であった。
まともな人間かは兎も角、悪い人では無い事も確認できた。
少なくとも、腹芸の類には向いていないタイプだろう。安心して話せる相手だ。
ここまでが全部演技だとしたら、大したものだが。
「はっはっは。そろそろ授業が始まりますよ。」
「お話はまた後ほど、と言うことで。」
無論この態度にも意味が無いというわけではない。
対外的には平静を保っているよう見せねばならないからだ。
……若干空回りしている感はなくもないが。
124
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/29(水) 23:47:39
>>122-123
お昼休み(判定必要無し。)
女子生徒A
「ねえねえ、何処から来たの?」
男子生徒A
「なんでこんな時期に?」
女子生徒B
「校内をあんないしてあげようか!」
案の定、コノカが囲まれているようだ。
125
:
氏原コノカ
:2013/05/30(木) 00:12:50
「あう、えと、その……」
おろおろおぶおぶ。
そ、そんなに一気に来られても答えられるわけじゃないですかァーッ!
ど、どうしよう。あんまりライガ君から離れるのも任務的にアレだし……
思わずチラッとライガ君の方に視線をやる。視線で「ヘルプミー」と伝えてみよう。
126
:
桐原ライガ
:2013/05/30(木) 00:25:58
うむ、ここまでは予想の範囲内だ。ご愁傷さまです。
とは言えこのまま翻弄されるに任せていたら昼休みが終わってしまう。
こういうのはあまり得意じゃないんだが、どうにかしよう。なるといいな。祈れ。
「……君、弁当派? パン派? 学食派?」
超重要課題である。これの回答如何によって、今後の対応が変わってくるのだ。
具体的には 弁当:屋上 パン:購買 学食:学食 の何れかに拉致する形になる。
こう囲まれていては、落ち着いて食事も取れやしないしね。
ちなみに僕は弁当持ちである。即ちどれでも柔軟に対応できるわけだ。
127
:
氏原コノカ
:2013/05/30(木) 00:36:22
「ふぇっ!?」
助けを求めたら逆に質問が増えたでござるの巻。
「え、えと、弁当派です……?」
ホントのこと言うと、既に死んでいるのでご飯を食べなくても問題は無いのだが。
でも料理は楽しいし、ご飯を食べるというのはもっと楽しいし、誰かと一緒に食べるというのはさらに楽しい。
それに料理をすると料理を教えてくれた母との絆を感じるようで……
っと、話が逸れた。
ともあれ、料理は好きなので弁当派に属する形となる。
128
:
桐原ライガ
:2013/05/30(木) 00:39:33
「大変結構。じゃ、弁当持ってちょっと付いて来てくれる?」
「お隣になっちゃった者同士、親睦を深めるとしよう。」
弁当を持って氏原コノカ氏を確保。
屋上へ連れて行こう。
「という訳で、ちょっとこの子借りていくから。また後でね。」
この時、周囲に有無を言わさぬ勢いで連行するのがコツだ。
129
:
桐原ライガ
:2013/05/30(木) 00:45:10
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/-' {:.:.:.ム }ニニニ|ニニニニ>  ̄`ヽ、ニニニマニニニニ/ニ/ミ ,/イ /!/}':/ `
/- '''__',:.:.:./ マニニ> ¨¨¨ ´ `ヽ、ニニマニニニ /ニニ,' \ ー‐ ' イ |ニニ\
(´_,.イ | |_},ノ  ̄ ´ `ヽ、 }ニニニ'ニニ/ { `ー ´ / jニニ!ニ\
∧. | o ! \ニニ/ニ / ',/-\/ |ニニ|ニニ\
、o\ { ol{ マニ'ニニ{:::| }-:〈 |ニニ|ニニニ }
\ \ マ0ム ∨ニニ|::::. |::::::} /:{ニニl{ニニニ |
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ヽ、O∧ _ /ニ/ニ/::::::::::. \::\|ニニムニニニ
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|/ ,:' /ニ/ {::::::::::/:::::::::::|:::::::::::::::::::::マ マj l!ニニニ}
j/ /ニ,.イ /:::::::,::::::::::::/\::::::::::::::::,ィヽ- 'ニニニl
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃ S Y S T E M
┣━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ ▽ドライの行動――――
┃ 10m通常移動後、インプAを攻撃。
┃ 命中:SwordWorld2.0 : (2D6+6) → 10[6,4]+6 → 16
┃ ダメージ:SwordWorld2.0 : KeyNo.5c[9]+6 → 2D:[1,6]=7 → 2+6 → 8
┃
┃ ▽防護点2を引き、6点のダメージを与えた。
┃ 生死判定:SwordWorld2.0 : (2D6+3) → 2[1,1]+3 → 5 自動失敗!
┃ インプAは、息絶えた……
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
130
:
氏原コノカ
:2013/05/30(木) 00:52:49
「え、ちょ、ま、ラ、ライガ君!?」
唐突な展開に抵抗することもできない。
いやまぁ確かにどうにか二人っきりになれないかとは思ってましたけども!
あ、もちろんやましい意味ではないです!
「(だ、だけどこれは後のフォローが……ッ)」
「(あれ、でも護衛するんだから『そういう仲』だと思われてる方がやりやすいのかな……?)」
「(…………って違う違うちがーう! そんなのライガ君に迷惑かかっちゃうし! うん!)」
顔を真っ青にしたり真っ赤にしたり、大変せわしなく表情を変化させつつおとなしく連行される。
なお、ライガはコノカが不自然なほどに軽いということに気付くだろう。
具体的には体重21gである。一応気合いを入れれば通常の体重に偽装することもできるのだが。
131
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/05/30(木) 18:30:25
>>二人
やたらと軽いコノカを抱え、屋上まで走る。
……屋上についた。
他にも何人か、食事をしている者が居るがここなら二人きりで会話できるだろう。
132
:
桐原ライガ
:2013/05/30(木) 23:03:30
思いの外軽かった……と言うか、弁当+21gは流石にちょっと軽すぎたので非常に楽に事が運んだ。
まあ、真っ当な人間じゃあ無いんだろうなーという予想は付いていたので、そこまで驚かなかったが。
とりあえず屋上の適当な物陰に連れ込む。字面的に色々とアレだが、無論やましい意味ではない。
「……すいませんね、色々と強引な手になっちゃって。」
「僕もあまり頭が回る方じゃないんで、その、しばらく我慢してもらえると助かるけど。」
本音を言えば、今のクラスメイトと少し距離を置きたいと言うのもある。
酷い力技だが、結果的に周囲から離れる口実にもなったのは幸いだった。
人前で話せない……いや、話したくない事もある。
133
:
氏原コノカ
:2013/05/30(木) 23:32:59
「う、ううん、大丈夫。こっちもどうしようかなーと思ってたところだから……」
まだ仄かに赤い顔を隠し誤魔化すように、こほんと一つ咳払い。
大丈夫、まずは落ち着いて息を吸って吐いて、改めて自己紹介しなくちゃ。
「……というわけで改めまして」
「通達はすでにあったと思いますが、アースガルズから派遣されました、氏原コノカです」
「これからしばらくの間、貴方を護衛させていただきます。よろしくお願いします!」
よし、ちゃんと事務的に言えた。
こういう時は丁寧かつ事務的に言った方が、『非日常の話』だということをお互いに意識しやすいしね。
「その、私自身大したことは聞かされていないのですが、何か質問などがありましたら答えられる範囲でお答えします」
134
:
桐原ライガ
:2013/05/30(木) 23:43:50
「桐原ライガ。無所属の一般人です。改めて宜しく。」
流石に色々と作為的な配置とか、そもそも事前にこっちにもどんな人が来るか伝えとけよとか。
色々と言いたいことは無いでもないのだが、彼女に言ってどうなる事でもないのでグッと耐える。
「じゃあ、そうですね。まず、何を何処まで聞いていて、何を何処まで話せるかを伺っても?」
「……ほら、そちらが知らない事や話せない事を聞いても、非生産的なだけで良い事ないじゃないですか。」
135
:
氏原コノカ
:2013/05/30(木) 23:55:25
「はい、ではお答えさせていただきますと……」
「……ごめん、実はライガ君については何も聞いてないの。「この人を護衛しろ」って写真渡されただけだから……」
しょんぼり。
実際困るのだが、はて何か事情でもあるのだろうか。
……気は進まないが、後でこっそり調べてみてもいいかもしれない。
「えと、私の事とかアースガルズのこととか、魔物全般についてのことだったら答えられるけど……」
小動物の瞳で上目づかい。
これで「あ、それは興味ないんで別にいいです」とか言われたら立ち直れる自信がない。
というかアースガルズのことについては既に説明があったよね、多分。
136
:
桐原ライガ
:2013/05/31(金) 00:17:22
「ず、杜撰な……!」
開けようとしていた弁当を思わず取り落としかけた。危ない危ない。
いや、組織の末端ってのはそんなもんなのか?
さすがに最低限の情報くらい渡してやれよと思わなくもないレベルだ。
そっくりさんにうっかり引っかかったら目も当てられないじゃないか。
……いや、気を取り直していこう。聞くべきことは無いわけじゃあない……筈だ。
「あー……じゃ、っじゃあ、その。まず確認として一つ。」
「ぶっちゃけ、人間じゃない、よね? 君。」
流石にジュースの缶より軽い人間とか聞いたことがない。
いや、聞いたことがない以前に物理的にあり得ない。
人体の大半は水だ。水の比重はどう頑張ってもそんなに軽くはならない。
137
:
氏原コノカ
:2013/05/31(金) 00:29:03
「ご、ごめん」
「で、でも多分何か理由があるんだと思うよ! うん!」
私自身どうかと思うし私が謝る問題でもないのだが、とりあえず謝っておこう。
あとフォローもしておく。アースガルズに対するマイナスイメージはできるだけ持ってほしくないし。
というか本当に私を『昼』の世界に戻すための方便なんじゃないだろうかとか思ってしまう。
だとしたらそれもどうかと思うけど……まぁそれはともかく。
「……まぁ、気づくよね。別に隠す事でもないんだけどさ」
「うん、そうだよ。私は人間じゃ無い……もう死んでるんだ。いわゆる“幽霊”なの。えへへ」
少し恥ずかしそうに、苦笑しつつ質問に答える。
これが吸血鬼とか妖精とかだったら明るく笑い飛ばせるんだろうけど、あいにく私はもっと重たい存在だ。
「あ! 別に気にしないでいいからね! こうしてまた学校にも通えてるし、ちょっと頑張れば体重だって再現できるし……」
138
:
桐原ライガ
:2013/05/31(金) 00:47:59
「幽霊? ……あの残留思念とかプラズマとか21gとかの幽霊?」
幽霊! そういうのもあるのか。
いや、うん。一皮剥けば割と何でもありなんですねこの世界。
そりゃあ軽いわけだ。
「そっか。幽霊、か。うん、どこと無く親近感が湧く響きだ。」
「……つかぬ事を聞くけど、クラスメイトを見て気付いたこととか、ある?」
少し皮肉めいた笑みを浮かべる。
幽霊というものは、一度死んだものだ。
比喩的には僕も似たような物と言えなくも無いが、一応僕はまだ生きている。
と言うことは、まだ生きている僕と実際に死んでいる彼女では、見ているものが違うかもしれない。
139
:
氏原コノカ
:2013/05/31(金) 01:07:27
「そうそう、貞子とかお岩さんとかの幽霊」
意外と軽く受け止められているようでよかった。
あんまり気にされても困るしね。幽霊だけど、ライガ君とお友達にはなりたいし。
……でも、ライガ君なんか変?
どこか無理してるというか、仮面をかぶっているようというか。
「親近感……?」
「あ、そういえば……見た目には普通なんだけど、なんだか魂が抜けたみたいな人たちがいたよ」
「『殻』はあるけど『中身』が無いというか、そんな感じだったけど」
結局彼らはなんだったんだろう。
まさか誰かに洗脳されてる、ってわけじゃないだろうけど……それなら流石に通達があるはずだ。
140
:
桐原ライガ
:2013/05/31(金) 01:32:42
弁当を開け、さあ箸をつけるぞ……と言ったところで手が止まる。
実の所、比喩的には僕も幽霊みたいなものだ。ただ死んでいないだけ。
桐原ライガと言う『昼の世界の人間』は、もうこの世には居ないのだから。
「……そっか。やっぱり、判るんだ。」
放っておいてもいずれ知ることになる話だ。
だから、自分の口で伝えることにしよう。
他の人に伝えられるより、よっぽどマシだ。
「その人達は、『代用品』……彼らの立場を尊重するなら『代理人』みたいなもの。」
「……本当は、その人達はもう、死んでるんだ。」
141
:
氏原コノカ
:2013/05/31(金) 01:50:14
「え――――」
ちょっと、ちょっと待ってほしい。
あれだけの人数の一般生徒が既に死んでいる?
しかしあれは幽霊ではない。半魔でもなければ魔物でもなく、異形ですらない。
『エゴ』が無いのだ、彼らには。彼らは外側だけの、エキストラに過ぎないのだろう。
「そんな、あり得ないよ!」
「あれは幽霊とかホムンクルスとか、そういうものじゃなかった。例え魂が無くても、『外側』は完全に再現されてる」
「そんなものを日常的に維持し続けるなんて、ドミネーターでも無い限りは――――」
それは幽霊であるからこそ、理解できない事象。
死者には死者の摂理がある。死んだからこそ分かる世界のルールがある。
本人の“魂(エゴ)”が無ければ、『生前通り行動する人形』なんて作れるはずがない。
だって、他人がどんな時にどんなことをするのか、完璧に把握できる人間なんていないんだから。
そこに人の手が介在する以上、他人の再現は絶対に不可能だ。
142
:
桐原ライガ
:2013/05/31(金) 02:56:26
「理屈は僕も知らない。ただ、彼らの魂の在り処は知っている。」
「やってるのは『ナグルファル』……僕のロボット……いや、正しくはギアって言うんだっけ?」
「専門用語には慣れないけど、とにかくそれだ。」
実際に確かめた訳じゃないから、僕自身確かなことは言えない。
ただ、僕の目の前で死んだ友人のコピーが現在進行形で歩き回っているのは、覆せない事実だ。
本当に、あの第一種接近遭遇には驚いたものだ。いや本当に、本当に驚いたんだ。
「あり得ないよね、本当にさ……でも、僕はあの時、一人だけ生き残ってしまった。」
「だから、『あり得ない』で済ませる事はできない。できなくなった。できちゃいけない。」
『代理人』は死者の代わりに現れて、死者がするであろうことを模倣し、『昼』の世界で死者の代わりに死ぬ。
遺族は本人が死んだことに気付くこともできず、『代理人』が死んだら『代理人』のために泣く。
こんな残酷な話はない。あり得ない。しかもそれをやってるのが敵じゃなくて味方ときた。
143
:
氏原コノカ
:2013/05/31(金) 23:18:12
「―――――そっ、か。ライガ君も、そうなんだ」
彼は、私と同じだ。
理不尽によって身近な人を失い、たった一人だけ現世にしがみついてしまった。
でも決定的に違う点が二つある。
私は死んでいて、彼は生きているというのが一点。
そして、私の家族はもう帰ってこないけど、彼の友人は『外側』だけ再現されているという点。
それはちょっと、辛い。
たった一人『生き残ってしまった』という罪を、死ぬまで見せつけられるのだ。
しかもそれを行っているのは自らの半身だなんて、そんなものは、あまりに辛すぎる。
「……ごめんね。辛いこと言わせちゃって」
生き残ってしまったものは、現世にしがみついてしまったものは、一生その罪を背負う。
私はその贖罪として報復を選んだけれど、ライガ君は?
ライガ君は、罪に押しつぶされてしまったりしないだろうか。
それが心配だけど、出そうとする言葉は全て口の中で溶けてしまって外に出ない。
144
:
桐原ライガ
:2013/05/31(金) 23:51:04
「どうせその内判ることだし、だったら自分で説明したほうが話が早い。」
「それに……隠し事って、割と精神すり減るしね。」
「……はい、この話やめ、やめ! もう少し実りのある話をしよう。」
さて、幽霊とは現世に未練を残したまま死んだため成仏できない魂だ。
幽霊である(と少なくとも自称している)以上、彼女にも未練はあるのだろう。
けど、あえてここで問いただすのも微妙だ。何よりこれ以上重い話を続けると、正直色々と保たない。
これでも結構一杯一杯なのだ。もう少し明るい話題が欲しいが、今は事務的な話題が先決なのだ。
「そう言えば、何か護衛が付くって言われた時に『協力しろ』とかそういう文脈の話が出たんだけどさ。」
「肝心の協力内容が有耶無耶になったまま放置されて現在に至ってるんだよね。なんか聞いてない?」
という訳で、超が付くほどの力技でこの鬱々しい空気を入れ替える。
145
:
氏原コノカ
:2013/06/01(土) 00:49:44
「う、うん! そうだね!」
ほんとに、少し重い話になりすぎた。
いけないいけない。私はこれでもライガ君と仲良くなるつもりマンマンなのに。
なんだかんだで開けてすらいなかった弁当を開け、箸をつけ始めよう。
女の子らしいちょこんとしたお弁当である。無論ウィンナーはタコさんだ。
「協力……?」
「うーん、私は何も聞いてないけど……でも、私たちが要請する『協力』って、単純に戦力増強の意味合いじゃないかなぁ」
「何せ私たちの相手はあの……そう、あのメルキセデク、だからね」
「多分、そのうち招集がかかったりするんじゃないかなぁ」
そう言って温和に笑うコノカだが、メルキセデクの名前を出した一瞬だけ、その表情が曇ったことにライガは気付くかもしれない。
なにか燃え盛るような激情を無理やり抑え込んでいるような、そんな表情だ。
とはいえ、ほんの一瞬のことだったのだが。
146
:
桐原ライガ
:2013/06/01(土) 01:20:49
そもそも未練があって現世にとどまっている訳だからして、その未練と一切関係ない事は殆どしないだろう。
であれば、アースガルズに所属している事もまた、その未練と関わりのある事なのだろう。
ここまで考えると大体察しはつくが、あえて触れないでおく。また無駄に空気を重くする必要はない。ないはずだ。
「戦力的な意味合いなら別に問題は無い……と、思うんだ。まともに戦った事は無いんだけど。」
「……ただ、その、それ以外だと、さ。僕に出来る事ってほとんど無いんだよね。」
と言うか、元々一般人だった僕にコネとかそんなの期待されても困るのでその辺りは断っておく必要がある。
戦力的な意味合いなら多分問題はないだろう。実戦経験ゼロだが、スペック上の問題は無いはずだ。
単純に『操縦する』タイプのギアとは挙動の質も違う。そう簡単に遅れは取らない……だろう。多分。
なお、弁当は茶色い。なんかこうお婆ちゃんが見栄え無視して作る弁当を思い浮かべるとわかる。
味はともかく鮮やかさはゼロだ。初見だと軽く『うおっ』となるが、見た目にさえ慣れれば味は保証されている。
うん、しみてるしみてる。
147
:
氏原コノカ
:2013/06/01(土) 16:50:33
「あはは、まぁそれは大丈夫だと思うよ」
「ギアライダーはギアが無ければただの人なんだから、ギア戦闘以外はまず期待されないんじゃない?」
「もちろん私みたいな、そもそも人間じゃない例外もいるけどね」
ギアライダー/ロードとかギアライダー/異能者とかギアライダー/伝説の英雄とか、アースガルズ内に結構いそうである。
ともあれ、ギアライダーピュアである以上はギアが無ければ普通の人なのだ。以上メタ発言でした。
「というか、もしかしたら私が護衛に選ばれた理由ってそこなのかも」
「一応これでも幽霊だから怪奇現象ぐらいなら起こせるし、諜報活動とかも得意だし」
たとえ核シェルターの中だろうと空中要塞だろうと侵入できるのが私だ。
まったく壁に耳あり障子に目ありどころの騒ぎではない。
もちろんギア戦闘でのサポートも求められているのだろうが、それ以外のフォローを任されているのかもしれない。
「……ライガ君のお弁当、渋いね」
それはそれとして、なんだそれは。誰だそんなものを作ったのは。
おばあちゃんか。おばあちゃんなのか。
148
:
桐原ライガ
:2013/06/01(土) 22:46:34
「……だと良いんだけど。」
どうも向こうでも見解が統一されてないみたいなので若干不安な点は否めない。
あまりいい関係とは思えなかったしなぁ、あの二人。
「怪奇現象と言うと……ポルターガイストとかラップ音とか?」
物質化現象は既に目の前で実践中なので、ここでは含まない。
しかし考えてみると少し羨ましいかもしれない。
こちとらギアがないと拳銃で撃たれても死なない程度の普通の人間だし。
「見栄えがどうあれ腹に入れば一緒である、というのが当家の統一見解です。」
なお、母親が作ると茶色くなり、父親が作ると2段とも炒飯が積まるそうだ。
149
:
氏原コノカ
:2013/06/02(日) 19:04:13
実際アースガルズも一枚岩ではない(多分)。
というか私みたいに復讐を第一に行動する人もいれば、単純な正義感で動く人もいるし、利益損得で動く人もいるのである。
魔物というのは自らのエゴを燃料に動くマシンなのだから、完全に統制のとれた組織というのはかなりレアだろう。
「ラップ音はあんまり得意じゃないけど……ポルターガイストは得意だよー」
言ってしまえば念動力の類である。
証明とばかりにお花の形に切られたニンジンを軽く浮かせてみよう。
このぐらいなら演出程度なので、軽くできるはずだ。そのまま口元に持って行ってぱくり。
「……うーん、なんていうか、うーん」
お弁当の見栄え、結構大事だと思うんだけどなぁ。
そう思いつつ、自分の弁当をつつくコノカなのであった。
150
:
桐原ライガ
:2013/06/02(日) 22:25:03
組織の内情等は流石に現状調べようがないので、とりあえず問題としては先送りしておこう。
ツテでもあれば話は変わるが、目の前のツテ的な人にいきなり言うのも微妙な所だ。
大体まだ何か起きたというわけではないので、単に考え過ぎということもある。
何よりそんなスパイめいた行動を、仮の身分とは言え学友にさせるのは気が引けるし。
「心霊現象にも得意不得意ってあるんだ……」
凄いとか以前の感想が出てきた。
怨念の出力=怪奇現象のパワー的なイメージが強いせいだろう。
「僕自身、味に不満がなければ問題にしないと言うのもありますがね。」
「やっぱり、何だかんだで作ってもらえるだけ幸せですから。」
よっぽど神経質でもない限り、男子はそこまで気にしないのである。
モグモグ。
151
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/03(月) 21:29:24
ご飯を食べ終えた君たちは、何気なく窓の外を見る。
……校門に、一般人らしき人の姿が見えた。
学生でもない、父兄なのかもしれないが、こんな時間になんだろうか?
152
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/03(月) 21:34:26
屋上だから窓ないな
153
:
氏原コノカ
:2013/06/03(月) 22:03:05
「ん……?」
「誰だろう、あの人」
目を凝らして確認してみよう。知り合いだったりするかな。
それとも何か判定とかいります?
154
:
桐原ライガ
:2013/06/03(月) 22:10:15
父兄……にしては微妙な時間だ。
見覚えはないと思うが、一応見るだけ見ておこう。
どんな人だ。
155
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/03(月) 23:14:44
>>153-154
二人が見ている中、その男は、手を掲げた。
周囲が『夜』に飲まれて行く……これは、アレナ展開だ。
そうして、男は突如現れたギアに乗り込んだ。
156
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/14(金) 22:10:51
>>155
出てきたギアは3体……
奥の二人は量産型の様だが、学校に入り込んで来た一体だけ違う様相だ。
こいつが指令機だろうか?
157
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/14(金) 22:27:36
>>156
葛城/スレイプニル
『おいおい……こんな町中で、正気じゃねえぜ!!』
どこから来たのか、もうスピードですれ違い様に、葛城はワイヤーを敵3体に飛ばした!
後ろの2体はそのワイヤーに絡め取られ、宙に浮き上がった。
男の乗ってる機体は、そのワイヤーにライフルの銃身を合わせ、叩き落とした。
葛城/スレイプニル
『チッ!!一体漏らしたか……
コノカ!やれるか?ライガ……止めても無駄なんだろうがなぁ……死ぬなよ!!
お前が守る周りってのは、お前を含めてこそだからな!!』
言い残し、そのまま敵を連れ去っていく……
目の前の男/ドラウプニル
『さて……何処に居る?ナグルファル。早いとこ出てきてくれないかな?
でないと……この学校、潰してしまうよ?』
158
:
氏原コノカ
:2013/06/14(金) 23:20:01
「あ――――――」
葛城さんの言葉が、まるで頭に入ってこない。
だって“それ”を見てしまったから。
私が“現世(ここ)”にいる理由。私のエゴの原動力。
――――メルキセデク・モンスター・マイナー。頭文字をとって、【MMM(スリーエム)】と呼ばれる組織。
そのエンブレムが、確かに見えた。
「――――――――――――――――――――メルキセデェェェェェェェェェク!!!!」
叫びと共に、空間の裂け目から赤黒の巨人が姿を現す。
装甲の隙間から火炎を噴き出し、ビッシリと刻まれたルーン文字に光を通すギアの名前は、“レイヴニスロガル”。
氏原コノカの半身であり――――復讐のための、刃である。
殺す、殺すコロスころす殺す殺すころすころすころすコロス殺すころす殺す殺すコロス殺す。
こいつらは一人として生かしておけない。全員まとめて、地獄の業火で消滅させてやる。
決意と共にコノカは霊体化し、溶け込むようにレイヴニスロガルと同化した。(《魔獣化》。人間性49→47)
159
:
桐原ライガ
:2013/06/14(金) 23:59:32
なんて奴だ。僕一人を炙り出すのに、学校の全員を人質とするなんて。
こいつは、関係ない人間の命を奪うことに、些かの抵抗も覚えていない……!
「X-10、コード認証……」
両腕の印が光を増す。
こいつらに何の理由があろうが、学園の人間は関係ない。
何を知らない人間を巻き込む事は許されない。それでは筋が通らない。
ならばどうする? 答えは一つだ。
「来い、ナグルファル……!」
……光に包まれ、極僅かだけ意識が途切れる。(《魔獣化》 人間性40→39)
気が付くと、僕はまた、あの椅子に座っていた。
昏い瞳に光が宿る。ただの凡人であった僕は、この両腕を介して鋼の巨神と一体化するのだ。
さて、2対1の強みとは連携して事に当たれる事、だが……どうも我が相方は怒りで周りが見えていない様子。
これでは互いのフォローも何もあったものではない。
しかし今後もずっとそれでは、僕がキレたりナグルファルが勝手に動き出した時に困る。
何かしら、対策を考えたほうが良さそうだ……
160
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/15(土) 22:22:02
>>158
ドラウプニル
『ンフフフ……素直なのは良い事だよ、少年。
私達の目的は君にしか無いのだからねぇ?』
現在は、ナグルファルとレイヴニスロガルが同じエンゲージ!
ドラウプニルだけ離れている!
イニシアチブプロセス!!
<<世界律:神速>>発動!!
ドラウプニルの行動!!
ドラウプニル
『コイツでその頑丈な装甲をはがしてやろう……』
<<BS付与攻撃:邪毒2>>
持っていたショットガンの様な銃に、弾丸を込めている。
<<銃撃:酸弾>> → ナグルファル
命中判定
2D6 → 2 + 3 + (10) = 15
161
:
桐原ライガ
:2013/06/15(土) 22:34:49
魔神皇(ナグルファル)でガード。
ガードを宣言したので自動命中。
162
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/15(土) 22:57:32
ダメージロール
2D6 → 3 + 3 + (20) = 26
ドラウプニル
『この弾丸には特殊な薬品を詰め込んでいてねぇ?
ガードしても、まるで酸のように装甲を侵蝕して行くのさ』
26ダメージ+蛇毒2!
163
:
桐原ライガ
:2013/06/15(土) 23:11:14
【技術】アーマー19 +ガード値8 =27点軽減。ダメージ0。
エネミーアーツ《BS付与》の効果はダメージが1点でも通らなければ発生しないので、今回は無意味だ。
「……なるほど。」
「つまり、装甲に当たらなければ意味は無い、と。」
何かの力場だろうか? 弾丸が空中で弾け、内包していた薬品は空中で蒸発した。
こんな機能あったのか、と自分でも驚いているくらいだが、まあいい。
そんな事は重要じゃあない。この敵は、随分饒舌なようだが……
「天下の大企業メルキセデクが、なぜこの機体を狙うんです?」
一応聞いておこう。答えてくれるとは思えないが。
164
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/15(土) 23:56:31
>>163
ドラウプニル
『なんとまぁ……ただ装甲が厚い訳では無いようだね?』
ライガの質問を聞くと、ドラウプニルのライダーは鼻で笑った。
ドラウプニル
『おいおい、そんな質問をするって事は……
その機体について、まだ何も知らないって事かね?
宝の持ち腐れとはこの事だよ』
イニシアチブ!!
コノカ行動可能
165
:
氏原コノカ
:2013/06/16(日) 22:17:32
ムーブアクションで現在のエンゲージから離れ、マイナーは破棄。
メジャーアクションで《巨神撃》。機動魔導書でドラウプニルに攻撃する(人間性47→44)
判定の直前、《グリムリンエフェクト》で命中判定+3(人間性44→42)
2D6 → 4 + 1 + (10) = 15
「装甲を溶かすのは、お前だけじゃないッ!!」
十字架のように左右に突きだした手から魔方陣を展開。
直後、魔方陣から灼炎の嵐が二つ巻き起こり、ドラウプニルへと食らいつく!
166
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/17(月) 19:25:44
>>165
ドラウプニル
『護衛かね?腕前を見せていただこう。』
→ガード
167
:
氏原コノカ
:2013/06/17(月) 22:28:04
まず命中したので《グレムリンエフェクト》の効果発動!ドラウプニルが「種別:機械」を持つなら『BS:暴走』を付与!
そしてダメージロール前に《ガードブレイク》を宣言!1点でもダメージが通ればシーン中ドラウプニルのアーマー値&ガード値が-10!
4D6 → 2 + 5 + 2 + 3 + (15) = 27
ドラウプニルが「種別:機械」を持つのならさらに+5して32点ダメージだ!
「全てを灰燼に帰す憤怒の炎、我が激情を汝にくべる。燃やし溶かせや悪竜の衣!!」
灼熱の炎は牙となり、ドラウプニルに食らいつく。
直後、ドラウプニルに侵入する魔道熱毒。計器を狂わせ、装甲を分解する特殊魔術!
魔導の秘術と電子の絶技を組み合わせ、二つの意味での“魔術師(ウィザード)”を再現する魔方陣。
これがレイヴニスロガルの特殊兵装であり、基本兵装でもあるギミックウィザードシステムの効果である。
「――燃え、尽きろォ!」
168
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/17(月) 22:49:23
>>167
妨害能力使用!!
1D6 → 5 + (10) = 15
感情アーマー8+ガード10+軽減15=33
ドラウプニル
『おっかないお嬢さんだ……普通だったら溶けていただろうが』
コノカの目にはドロドロに溶けた機体が写っている……
が、その奥に、『もう一体のドラウプニル』が居た。
ドラウプニル
『この『増える』装甲……貫通するまでは行かなかったようだな』
無傷の、ドラウプニルが立っていた。
世界律:不変使用! FP-5
169
:
桐原ライガ
:2013/06/17(月) 23:04:49
ムーブ:接敵
マイナー:可変機構
メジャー:ギガノメタルで攻撃
ダイス合計:3 (2D6 = [1 2])
【白兵】7 +2 +3 =12
「……とは言え、参ったな……」
学校を背にしているとどうも思い切って踏み込めない。
やるしか無いのだが……どうもやりにくい。
ともあれ、踏み込んで殴りかかってみよう。
170
:
氏原コノカ
:2013/06/17(月) 23:10:05
そこに《ワンモアチャンス》だ。振り直すがいいライガ君(人間性40→38)
そして変異段階が1段階目に到達したので、野白久里子への絆を【エゴ:メルキセデクを許さない】に変える
「――そこ!」
ライガの踏みこみに合わせ、炎を発して援護射撃を行おう。
興奮状態にあるが、それでも最低限連携を行うだけの知能は残っている。大丈夫だ問題ない。
171
:
桐原ライガ
:2013/06/17(月) 23:15:22
ダイス合計:5 (2D6 = [4 1])
【白兵】7 +2 +5 =14
さっきより“は”マシになったが、さて。
172
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/17(月) 23:26:01
ドラウプニル
『おいおい……すごいプレッシャーじゃないか。』
回避を選択する
回避値→5
2D6 → 6 + 5 + (5) = 16
ドラウプニル
『……ッ!!危ない危ない……直撃していたら装甲も貫きそうだな。』
173
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/17(月) 23:35:49
という訳でターンラスト。
ドラウプニルの行動
ドラウプニル
『噂通り頑丈な機体だが……
この攻撃ならば問題はあるまい!!』
世界律:崩壊!!(範囲をシーン化)
世界律:抹消!!(命中時、FPを半分に)
ドラウプニル
『お前たちの機体から……直接、装甲を剥がし取る!!』
命中判定(射撃)
2D6 → 1 + 3 + (10) = 14
ちなみにドラウプニルの戦闘能力値
白兵:10
射撃:10
回避:5
行動:8
174
:
氏原コノカ
:2013/06/17(月) 23:45:07
では《すり抜け》で回避基準値を【感情】、すなわち10にしつつ回避……(人間性38→37)
2D6 → 2 + 1 + (10) = 13
うわぁ回避失敗。
「きゃっ!」
回避を試みるが一瞬退避が間に合わず、直撃を受ける!
175
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/17(月) 23:51:59
ドラウプニル
『他人の装甲から、『分身』を生み出すのだよ。』
両手を広げたドラウプニルから、謎の波動が飛んだ。
176
:
桐原ライガ
:2013/06/18(火) 00:01:05
先ほど同様、力場……バリア、フィールドとも呼ばれる何かが展開。
謎の波動と拮抗するが……わずかに足りず、押し切られる。
「流石に付け焼刃じゃあ厳しいか……!」
回避:(2D6+5) → 9[6,3]+4 → 13
命中。HPが37点減少(38/75)
177
:
桐原ライガ
:2013/06/18(火) 00:03:03
先ほど同様、力場……バリア、フィールドとも呼ばれる何かが展開。
謎の波動と拮抗……押し切る。
「……よし。感覚は掴めた。」
回避:(2D6+5) → 9[6,3]+5 → 14
避けた。
178
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/18(火) 22:28:18
>>174
直撃したレイヴニスロガルから、装甲がぽたりと滴り落ちた。
ライガはその攻撃すらも……防ぎきった。
ドラウプニル
「なんとも……結構な奥の手だというのに」
ターンエンド!!!
クリンナップ
何もなければそのままセットアップ、イニシアチブでコノカのターン
179
:
氏原コノカ
:2013/06/18(火) 22:42:39
まずクリンナップに《モーメントレスト》。【FP】を1d6+5点回復だ(人間性37→33)
1D6 → 3 + (5) = 8 8点回復!(残【FP】26)
「ううぅ……負けない!!」
ドロリと溶けた装甲を、吹き出す火炎で即座に補う。
そしてまた魔方陣から火を噴き、ドラウプニルへけしかける!
というわけでまたしても《巨神撃》、《グレムリンエフェクト》込み!(人間性33→28)
2D6 → 4 + 6 + (10) = 20
機動魔導書による命中20の攻撃を食らえッ!
180
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/18(火) 23:03:42
>>179
回避……頑張っても足りない!!ガード!!
181
:
氏原コノカ
:2013/06/18(火) 23:20:25
では罪投入、ダメージ増強+アーマー値ガード値無視!
そして《ガードブレイク》でダメージが通ればアーマー値ガード値-10だ!
ついでに《グレムリンエフェクト》で「BS:暴走」も食らえ!
9D6 → 3 + 6 + 1 + 3 + 1 + 1 + 6 + 2 + 6 + (20) = 49 49点ダメージ!
「荒れ狂え、報復の炎!!」
先ほどと同じく……否、先ほど以上の火力を以て、灼熱の暴威が装甲を溶かす!!
182
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/20(木) 20:53:08
>>181
ドラウプニル
『おいおい……どうも参ったね』
数体の『ドラウプニルの抜け殻』が飛び出したが……
それごと溶けていく。それほどに、この炎は強力で――
ダメージ49!!
世界律:不滅で暴走回復 FP-5
ドラウプニル
『防御用の分身が溶かされるか。
ここらが潮時……?いや、削らなければな』
イニシアチブ!何もなければドラウプニルの行動
183
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/21(金) 21:08:17
>>182
ドラウプニル
『遺跡ではタスラムの一撃を耐えた様だが、
私の攻撃を受けた後でもそれができるかな?』
ドラウプニルがズルリと増えた。
災厄攻撃Lv4!
世界律:崩壊 範囲化
世界律:超越 命中+20
命中判定(ダイスBBSのは補正値ミス)
2D6 → 5 + 2 + (40) = 47
ドッジは<<社会>>で行う事。
ドラウプニル
『装甲を剥がす。それが私の役割……果たさせてもらおう!』
184
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/21(金) 21:08:49
>>183
ミス。ドッジは<<技術>>
185
:
桐原ライガ
:2013/06/21(金) 22:46:02
SwordWorld2.0 : (2D6+4) → 10[4,6]+8 → 18 命中。
氏原コノカ氏に命中する場合、《守護の盾》《レンジドカバー》でカバーリング。(人間性39→36)
186
:
氏原コノカ
:2013/06/21(金) 22:53:04
クリティカルしても失敗だから振るまでもない件。
オラダメージ来いよ!つっても庇ってもらうから偉そうなこと言えないんだけどな!
187
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/21(金) 23:30:04
世界律:絶望 ダメージ+30 ガード、アーマー貫通
複数の分身を飛ばし、近接して射撃する!!
ドラウプニル
『この攻撃を受けても果たして……無傷でいられるかな!』
4D6 → 4 + 5 + 3 + 3 + (50) = 65
ナグルファルに130ダメージ!
188
:
桐原ライガ
:2013/06/22(土) 00:24:29
130点のダメージが直撃。
無数の銃撃の余波で巻き上がった粉塵が晴れると、そこには無傷のレイヴニスロガルと、立ちはだかるナグルファルがあった。
流石にこの物量を単身で受けきるには無理があったようで、その姿は、もはや原型を留めぬ有様だ。
大部分の装甲は融解し、なぜ立っているのか理解できないほどの損傷……しかし、ナグルファルは未だ立っている。
罪を使い、かりそめの死から復活(FP14/75)。その虚ろな眼窩には、未だ昏い焔が宿っている。
溶けた装甲の隙間に、コードのような何かが殺到し、装甲を修復する。
さながら、死肉に殺到する蛆虫を思わせる醜悪な光景だ。
「無事、ですね? 結構。今あなたに倒れられたら、勝算が消える。」
「……それで、煮えた頭は冷えましたか? ああ、僕もこいつもワリと頑丈なんで心配は無用ですよ。」
まだ機能に支障はない。まだ十全に動ける。ならば問題は何もない。
理不尽なるものに屈しはしない。死ぬまで……いや、死んでも抗い続けなければならない。
いつか、理不尽に奪われた損失の埋め合わせを終える日まで。
189
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/22(土) 00:29:17
>>188
ドラウプニル
『……なるほど、止まらん訳だな。
恐ろしい機体だよ、本当に』
修復されつつ有る装甲の中に……
コノカは、何か黒い物が見えた気がした。
イニシアチブ!!
ライガ行動可能!
190
:
桐原ライガ
:2013/06/22(土) 00:39:22
ムーブ:なし
マイナー:なし
メジャー:ギガノメタルで攻撃
(2D6+9) → 6[4,2]+9 → 15
「そら……!」
再度殴りかかるナグルファル。
動作は鈍っていない。いや、むしろキレが良くなっている程だ。
191
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/22(土) 00:41:32
>>190
ドラウプニル
『だが、こっちもやれるところまで
あがいて見せるか!』
回避
2D6 → 4 + 4 + (5) = 13
失敗!!
ダメージどうぞ
192
:
桐原ライガ
:2013/06/22(土) 00:58:29
自身が[種別:巨大]なので、攻撃力+1d6。
攻撃力:【肉体】10 +8 +2d6
ダメージロールの直前に《百万馬力》を宣言(人間性36→34)。
機動装甲(重装甲仕様)のアーマー値8点を、ダメージに加える。
18 +8 =26
(2D6+26) → 7[3,4]+26 → 33 ダメージは33点。
スレイプニル
「コード、A-023……!」
突如機体が急加速……さらに、拳の周囲に力場が展開する。
以前同乗した高速ギア、A-023“スレイプニル”の加速性を、ほんの一瞬だけ強引に模倣したのだ。
流石に常用には耐えないが……攻撃の一瞬、貫通性能を上昇させる程度なら十分に可能。
193
:
氏原コノカ
:2013/06/22(土) 01:02:19
「あ…………!」
ダメだ、食らうと思った瞬間、眼前に立つ鉄の巨神。
一瞬で燃え盛っていた激情が凍りつく。
そうだ、私は一人じゃない。
私はライガ君の護衛なのに、ライガ君を守らなければならないというのに、私は何をやっているのか。
「っ、そのっ」
とっさになんて言えばいいのか分からない。
そうこうしているうちに、ナグルファルはドラウプニルに殴りかかりに行ってしまう。
だったら私ができることは――――直後、レイヴニスロガルが胎動する。
そうだ、『恩に報いろ』。そして『害に報いを受けさせろ』。
言葉じゃない。行動で示せ!!
「――――お願い、レイヴニスロガル!」
《アタックアシスト》により、ダメージに+10+1d6(人間性24→22)
1D6 → 6 + (10) = 16
16点上乗せ!!合計ダメージ49!
魔方陣が展開し、火炎がナグルファルを包む。
それは装甲を溶かす灼熱ではなく、エネルギーを増幅させる慈愛の炎。
外付けの加速装置であり、燃料であり、攻性力場でもある魔導の業。
因果応報を象徴とする、レイヴニスロガルの『報い』の形である。
194
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/24(月) 19:04:12
>>193
FP→0!!
ドラウプニル
『よもや……これまでか……』
燃された両手をみ、そのままドラウプニルは崩れ落ちた。
バトル終了!!
エンディングまでもう少し有るのじゃ
195
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/24(月) 19:14:03
>>194
エンディングフェイズ!!
世界律:不滅!
ドラウプニル
『私の役目はこれで終わりだ……仕上げは任せるぞ!』
資産:帰還門!
突如、君たちの頭上に……
丸い胴を持つ、巨大な機械が浮き上がった。
???
『……』
その胴にエネルギーが溜まっていく……
世界律:崩壊 対象:シーン
???
『魔弾タスラム……遺跡では防御された様だが、この至近距離、その砕けた装甲で防ぎきれるかな?』
196
:
桐原ライガ
:2013/06/24(月) 22:18:02
「遺跡で? そうか……お前が、あの時の……!」
《エゴを阻む者》(愛4→3)で《世界律:崩壊》を打ち消す。
内部構造はズタズタだが、外観だけはどうにか見れる姿まで持ち直している。
つまり……受け止める分に支障は無い。
「よりによって、街中であんな物撃とうってのか! ふざけた事を……!」
後方には学校がある。
防ぎ切るしか無い。それ以外の選択肢は、無い。
197
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/24(月) 22:42:09
>>196
全身で、砲弾の前に庇い立ち……受け止める!!!
ズガァァアン!!
激しい炸裂音と、爆熱。
ライガは、骨の髄まで揺さぶられるような衝撃を感じた。
ナグルファルはまだ、死んでは居ない……だが、満身創痍だろう。
???
『出たな……『羽根』よ。』
ふと気づくと、ナグルファルの剥き出しになった内部構造から……『黒い波動』を放つ何かが浮き出ていた。
目の前の丸いギアが腕を伸ばし、引き寄せる様にその『何か』を掴んだ。
???
『これでよし……
目的は、達せられた。』
資産:帰還門!
ドラウプニルと、新手のギアは……出てきた時の様に一瞬で消えてしまった。
198
:
氏原コノカ
:2013/06/25(火) 00:04:48
「――――――!!!!!」
見るからに強力な、魔弾。
レイヴニスロガルであれば一瞬で蒸発してしまいそうなそれを、ナグルファルは――ライガ君は受け止めた。
単純に、シンプルに、驚愕した。
私じゃできない。きっとやろうともしない。
この特大の悪意を正面から受け止めて、防ぎきるなんてできやしない。
「……あっ、このっ、待て!! 逃げるなァ!」
まぁ、結果としてしばし呆然とし、ドラウプニルを取り逃すなんて失態も演じてしまったけど……
……うん、これはしょうがない。多分向こうは空間転移装備を搭載しているのだ。
呆然としていようがいなかろうが、絶対に逃げれれるのだろう。多分。そう思っておかないとやってられない。
199
:
桐原ライガ
:2013/06/25(火) 00:35:57
耐えた。耐えたが……駄目だ。
動かない。届かない。
皆の仇が目の前にいるのに……何も、できない。
「……ち、く……しょう……」
半ば無意識に《魔獣化》を解除。
意識を手放す。
200
:
氏原コノカ
:2013/06/25(火) 21:31:34
「え、わ、わわっ、ライガ君!?」
とっさにレイヴニスロガルでキャッチ……するとダメだ危ない。
ギアを虚空に帰し、霊体のままポルターガイスト現象を起こす。
これなら安全にライガ君を保護できる……。
「…………ごめんね、ライガ君」
これでは、どっちが護衛かわかったもんじゃない。
……ともあれ、このまま学校を続けるわけにも行くまい。
ライガ君には悪いし、私も初日から早退は気が引けるが……小規模なアレナを展開しつつ、自主早退と行こう。
「――――本部に連絡、こちら氏原コノカ隊員。敵襲を退けましたが、護衛対象が激しく消耗してしまいました」
「ですので、これから護衛対象を連れて帰投します。オーバー」
とりあえず本部に連絡を入れ、アースガルズの拠点を目指して移動する。
……ライガ君が目を覚ました時、どんな顔して会えばいいのかな、私。
201
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/26(水) 00:00:13
>>199-200
半神 アスマ
「ナグルファルから奪われたあの『黒い物体』は……
結論から言おう。『守護者の羽根』だ」
普段の様子からは想像できないほどに、深刻な口調で彼はそう告げた。
ここはアースガルズの会議室……
二人は、帰還した後一晩ゆっくり休み(ライガが目を覚ましたのも、次の朝だった)、今朝、ここに集められた。
202
:
氏原コノカ
:2013/06/26(水) 00:27:15
「『羽根』…………!?」
「ナグルファルの中には、羽根が内臓されていたんですか!?」
とすれば、確かにあの規格外の出力も、死者の代理人を創造する機構も納得できる。
一つあれば弱小の魔物でもドミネーターになれるほどのパワーがあるのだ、守護者の羽根には。
……であれば、それを奪われたというのは非常にマズイ。
あれは、一枚で戦況どころか『世界』をひっくり返す代物だ。
「そんな…………メルキセデクに、羽根が渡ってしまうなんて……」
…………責任を感じざるを得ない。
護衛だというのに、ライガ君を鑑みなかったのは私だ。彼に負担をかけた、私の責任だ。
203
:
桐原ライガ
:2013/06/26(水) 00:45:46
「その……『守護者の羽根』って、何です?」
元々存在を知らなかった物まで調べる事は先ず無い。
つまり、この時点では守護者の羽根についての知識を持たないわけだ。
ほら、僕ついこの間まで一般人だったわけで、『夜』の常識とか疎いのです。
204
:
『悪食のダインスレイブ』
:2013/06/26(水) 21:01:59
>>202
半神 アスマ
「詳しい説明は省くが……要するに、『神の力のこもった落し物』だと考えていい。
強いエゴの持ち主が願えば、世界すらも改変する……そんな力が込められているものだ。」
アスマの顔は真っ青になっている。
半神 アスマ
「それとだ。昨日の襲撃から後、『ナグルファル』が動かしていた『代理人』が消えている……
学徒集団失踪の大事件だが、『死霊二課』が踏ん張って、混乱を防いでいる様だ。
状況から考えるに、『ナグルファル』の『黒い羽根』は、『魂』の保管所だったのだろう……」
半神 アスマ
「悪い知らせはもうひとつ有る……『グラム』が、寝返った。
お陰で葛城も負傷……現状、戦闘できる戦力は君達二人だろう。
ライガ君、守ると言っててこの惨状……謝罪を口にするのもおこがましいが、謝らせていただく。すまない……!」
半神 アスマ
「MMMが、『羽根』と……そして、君の友人達の『魂』を使って何を企んでいるのかはわからない……
だが、これを見逃していいはずがない!!
コノカ!お前に言うことは何もない。今が……戦う時だ!」
205
:
氏原コノカ
:2013/06/26(水) 22:26:07
「『グラム』……そんな、彼女まで!」
悪いことは重なる……というよりも、向こうが重ねてきたのだろう。
そりゃそうだ。被害を与えるのなら一気にまとめて与えるに限る。
その上で時間差を駆使してくるかもしれないが……まぁ、それを気にするのは私の仕事ではない。
「……はい、わかりました」
私はいい。
元々そのためにアースガルズに入ったのだから。
でも、ライガ君は?
……私は無力だ。どうこうしろなんて言えないし、言う権利もないし、言う気もない。
チラリと、ライガ君へと視線を向ける。
206
:
桐原ライガ
:2013/06/26(水) 23:23:19
「色々……ええ、本当に色々と思う所はありますが、言わないでおきます。」
「……この期に及んで黙って見ていろとか言われたら、さすがに怒るところでしたけど。」
そういう重要なことを当事者に伏せるなよとか、そもそも僕は正式に加入しているわけじゃないぞ、とか。
言いたいことは色々あるが、今言った所でどうにもならないことばかりである。
あえて言及すればこっちの溜飲は下がるだろうが、それだけだ。
状況が進展する訳じゃあない。過ぎた時間が戻ってくる訳でもない。
ただ、無駄な時間が過ぎるだけだ。誰にとっても良い事なんてない。
「魂と『羽根』を奪い返し、奴らに然るべき酬いを与える。」
「ちょっとやる事は増えましたが、結局のところ僕の目的に変わりはありません。」
「……それ以上、何か言うべき事はありますか?」
理不尽に殺され、死後まで良いように弄ばれようとしている友人達のために。
ただ黙って見ている事しか出来なかった自分のために。
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