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ダンゲロス二次創作スレ

269仲間同志:2012/05/01(火) 03:22:56
>>268 の続き



――――――



そして話は冒頭に移る。
最後の部屋は不思議な力によって護られ、侵入することが出来ない仕組みとなっていた。
白く光るモヤモヤが壁となって、外部からの侵入者を押し戻すのだ。
そのモヤモヤを突破する方法――それはこの手のダンジョンのお約束、横に鎮座する堕天使の像が発する問いに正解する事だ。

何度も迷宮探索を繰り返してきた面々に迷いは無く、即座に像を起動させた。
迷宮内に隠された暗号についての問いか、ロジカルな問いか、はたまた数学的な問いか。
そう身構えていた4名にかけられた言葉、それが……

『問おう。最萌とは何だ』

これである。
無言で像を蹴飛ばそうとした葦菜を引き止めるまほろという微笑ましい光景をしばし差し挟み、その後、全員は頭を捻った。
最萌とは。

「あんたはそういう本とか読んでないの?」

「読みますけれど……萌えと一口に言っても、定義は人それぞれですし……」

「最燃だったら私は師匠だけどなー」

「あ、それなら……皆さんの好きな人の特徴を挙げて、それをまとめてみるとか……ど、どうでしょう?」

「何言い出すのよ!わ、私は別にあんなヤツのことなんて好きだとかそんなんじゃなくてほらあれよ!」

「葦菜ちゃん落ち着いて」

「埴井さん落ち着いて」

――そんなやり取りを繰り返していた時。

『時間切れだ!愚か者め!』

堕天使の像から、無情な音声が轟いた。
ちょっとここまで来て!?もう少し時間を貰えませんか?毒ガスとか噴き出すの!?え!?だ、大丈夫!?
像の宣言に色めき立つ4名。像の問いに答えられなかった場合は大抵、何某かの罠が作動する。
なんとか罠から身を護ろうと身構えた全員に対し、しかし、罠が作動する事はなく、像は言葉を続けた。

『愚かな者達よ。それならば後学の為に教えよう。最萌とは――』

厳かに、神託を告げるが如く。



『最萌とは――カップリングだ!』

「えっ」

「えっ」

「えっ」

「えっ」

『えっ』


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