それほどまでの「強くなる」大きな覚悟と、強い精神力がなければ、女性は男性をも凌駕する屈強な肉体を手に入れることができない。
男女の性別という大いなる壁、だが女性は、その壁をひとたび越えれば、「世界最強の格闘家」にふさわしい肉体へと成長するという。そして逆に、男性はいくら努力をしても、その屈強な肉体を持つ女性たちには勝つことが出来ないと言われている…。
大いなる壁を超えた肉体は、一般人からすれば男女を虜にする魅力的なプロポーションを持つ身体だが、名のある格闘家が見れば、筋肉一つ一つに大量の筋繊維が圧縮された、恐ろしい肉体であることがわかる。
DEAD OR ALIVE は大いなる覚悟と精神力を肉体に宿した格闘家が闘い合う、世界最高の異種格闘大会なのだ。
天才に凡人はいくら努力をしても勝つことが出来ない。努力とは常人のすべきこと。ティナ・アームストロングは22歳の大人となった今でさえ、そう信じている。
自分に負けて涙ぐむ相手を見るたびに、自身は選ばれた人間であり、世界は自分を中心に回っていると昂りを覚える。未熟な精神のまま大人となった彼女は、事実今までそうして生きてきて、何の苦もなく全てを手に入れ、思いのままに生きてきた。
DEAD OR ALIVE という大会に出るまでは。