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あなたは しにました
37
:
Parallel World 7/9
:2006/05/16(火) 22:30:44 ID:A4Yz8D6I
「ここで待っててくれな!すぐ見つけるから!」とリュックさんが言うと、3人は本当に探しに行ってしまった。
あそんなに気を使わなくてもいいのに。僕はため息をついて、再び木陰で休息を取る事に専念する。
―――どれほどの時間が経っただろう。僕は気がつけば眠っていた。
重い瞼を開くと、丁度目の前にはリュックさん達がいた。今帰ってきた様だ。
「魔物君ごめんな。結局荷物は見つからなかったよ。オレ、カモメ団失格かも……」
「本当、すみません。お役に立てないことがとても心苦しいですが……」
「とにかく、すまなかったね」
いや、いやいやいや。気を使わなくて結構です!
「じゃあ、オレ達は行くよ。探し物、見つかるといいな」
リュックさん達は去っていった。
不安に駆られながら空を見ると、夕焼けで赤く染まっていた。
もうこんな時間になっちゃったのか。元のところに帰りたいよ……。
「はぐりん」
突然、僕を呼ぶ声がした。後ろを振り返る。紫の帽子が目に写る。
「リュカ様……」
「会いたかったのよ?」
ああ、リュカ様までこのパラレルの被害に遭ったのね……。
物腰も柔らかに、言葉も声もすっかり女性のそれな感じのリュカ様が僕を見てる。
隣にはすっかり美青年なオーラですね、なビアンカ様がいた。よく見たら胸も無い。嗚呼。
「こんな所で何をしてるんだ?早く僕たちと帰ろうよ。子供達も待ってるぞ?」
「そういう事」
でも、この世界で僕が帰るところは無いんです。
勝手に涙が溢れそうだ。荷物さえなくさなきゃこんな事にはならなかったのに。
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