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灰羽連盟SSスレ

343/11:2003/07/27(日) 04:56
 そのうちクラスの皆が次々に登校してきて、いつもの退屈な授業が始まる。
 授業は退屈だ。
 ただ先生が黒板に書いたものをどうせ見返さないのにノートに書き写しながら無駄な時間を過ごす。
 休み時間も退屈だ。
 話し友達なんてものはいないし、やることもないので机に座ったまま時計の秒針が10回回るのを見てる。
 そんな退屈な時間が重なって一日という貴重な時間は消えていく。
 時々考える。
 私が生きている意味なんてあるんだろうかって。
 私は一人ぼっちだ。
 空気のように
 何もない人間だ。
 そんな私が生きている意味なんてきっとない。
 でも死ぬのはイヤ。
 怖いから。
 だから、私は生きているわけでも死んでいるわけでもなく酸素を二酸化炭素に変えるだけの毎日を過ごしている
 頭の後ろの方から話し声が聞こえる。
 神代さんが友達と話している声だ。
 流行の歌手がどうしたこうしたという他愛のない話だ。
 何故だかむしょうに腹が立った。
 放課後も退屈だ。
 家には帰りたくない。
 部活をやる気にもならない。
 放課後はいつも開放されている屋上で過ごすことにしている。
 屋上で転落防止用の柵にもたれかかりながら変わり映えのない外の景色が闇につつまれるのを見る。
 誰か私の背中を押してくれないかな。
 いつも考えている。
 そうしたらここから落っこちて死ねるのに。
 いつも思っている。
 あーあ、世界はなんてつまんないんだろ。


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