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第2回東方最萌トーナメント 30本目

1七色名無し </b><font color=#FF0000>(TOHONptI)</font><b>:2005/02/14(月) 18:45:26 ID:RCbRXy0Y
◇インフォメーション(ルール詳細、トーナメント表、アップローダ等)
http://f39.aaa.livedoor.jp/~nullpopo/toho2/

◇コード発行所(投票は【コード必須】です。詳しくは>>3をご覧ください)
http://giants.s34.xrea.com/code06/code.cgi

○お絵描き板  http://az.ralt.jp/thbbs2/
○アップローダ http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/upload.html
○お絵描き板  http://th-alt.mine.nu/ (エログロ禁止)
○アップローダ http://www110.sakura.ne.jp/~saimoe/upload/ (年齢制限あり)

基本ルール
・投票受付時間は0:00:00〜23:00:59。
・有効票は>>950まで。それ以降の投票は次スレにて。
・1人1票。2重投票すると、美鈴と共に雑技団へ。
・[[コード]](半角大カッコ2つずつ)+<<キャラクター名>>(半角不等号2つずつ)の形式で有効票。
 ただし、1レス内に規定より多い票があると無効に。

・中間票発表、結果速報は禁止。
・○○が劣勢なので…のような票数を題材にした支援、投票は荒れの元なので控えましょう。
・CATVやLAN等IDが重複する可能性がある場合は同一レス内で宣言を。後付け宣言は無効です。
・不意の二重書き込みはなるべく運営スレッドに報告を。

他スレッドへのリンク、追加ルールは>>2

33名無しさん:2005/02/14(月) 22:57:49 ID:lwqwzrS6
[[TH14-Vy8JWZte-ZA]]

前スレ>767にやられました。ああ、つべこべ言わずに始めようか!
貴方に届け恋の<<マスタースパーク>>!(某所より引用)

東方ADSL

34名無しさん:2005/02/14(月) 22:57:54 ID:qY.TASNI
[[TH14-cu8bQIdE-ZZ]]
<<宵闇小町 幽香>>再度
 ケーブル〜

35名無しさん:2005/02/14(月) 22:58:05 ID:E7XbLnU6
[[TH14-ublHsjO.-ZZ]]
滑り込みで投票
申し訳ないが幽香さんを存じ上げないので
<<ルーミア>>さんに投票させて頂く
東方CATV


      _| >__ 
     '´   ヽ/   
    ./ ノノ))))〉   
   〈《.!.´ヮ`ノ》   わはー 
    ⊂!::V::!つ   
    ⊂::::::::〉    
       ∪

36名無しさん:2005/02/14(月) 22:58:16 ID:XpSCF/gY
[[TH14-F4rsvJxF-ZZ]]
旧作は知らないけど支援絵とリプレイにやられた・・
ここは<<幽香>>に一票!!
時間ギリギリだが・・・間に合え〜

37名無しさん:2005/02/14(月) 22:58:30 ID:olTXe5CA
[[TH14-599nrLhg-ZC]]

例によって滑り込みなわけだがっ!
届け、<<そーなのかー>>にこの想いっ!

38名無しさん:2005/02/14(月) 22:59:18 ID:3UJOOjuA
[[TH14-hUTlj9yW-ZZ]]

さんざんバカ書いた上に950越え・・・吊ってくる。orz

吊る前に<<ルーミア>>に一票。

39名無しさん:2005/02/14(月) 22:59:19 ID:72pDxcGg
[TH14-Ze3//hCQ-ZE]

旧作は存じませんが、
支援に魅せられました。
<<幽香>>に一票を

40名無しさん:2005/02/14(月) 22:59:32 ID:/YgOhhP2
[[TH14-vx/MQjZT-ZB]]
長く豊かな緑髪。
カリスマ溢れる元祖マスタースパーク。
ぽやんぽやんな表の性格とその裏の本性。
物騒な台詞に表れる、己の力に対する絶対的な自信。
ネグリジェ姿にもんぺ姿。傘を持てば秀逸なアニメーション。
ステージ5から最終ボス戦に至る、夢幻館最深部の素晴らしい曲の流れ。
本編では語られない、くるみやエリーや夢幻姉妹との関係。
多くのWin版東方キャラの原型となる諸々の要素。

そのすべてが俺の最萌です。宵闇小町<<幽香>>に一票〜
支援の数々も素晴らしかったです。

41名無しさん:2005/02/14(月) 22:59:40 ID:M.lkW1D.
[[TH14-NqFCKpkU-ZZ]]

すいません。
前スレ950超えでした。
前スレの971だった者です。
改めて
<<幽香>>に一票。
時間が無いので、トーナメント表のアイコンで決めた。
今から両支援をじっくり見させて頂きます。

東方CATVです。

42名無しさん:2005/02/14(月) 22:59:54 ID:tPgpkLIg
[[TH14-Y0xQH1xU-ZZ]]
滑り込み<<ルーミア>>がんばれ
そーなのかー

東方CATV

43名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:01 ID:FSPtotzc
[[TH14-Qef/ihau-ZC]]
寝起き<<幽香>>かわいいよ幽香

44名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:02 ID:wjTYPrT.
[[TH14-Ft09uM5c-ZA]]
支援を見ている時間がない! 旧キャラ知らない!
といわけで、、<<ルーミア>>に一票入れさせてもらいます。

45名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:18 ID:/tEkGOPw
[[TH14-D6ur6LEv-ZE]]
マスタースパーク
分身ダブルスパーク
壺中の天地
ゆゆ様ショット
ねまき&傘

Win版東方の原点<<幽香>>様に

46名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:22 ID:OAus7KbY
[[TH14-sMQVleBi-ZC]]
<<幽香>>!!
間に合え!

47名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:22 ID:iwH1APK6
[[TH14-YYZXrBs1-ZZ]]
俺にとって、この子は特別なんだよ。
自機キャラ以外で初めて出会った、幻想郷の可愛い住人。
人の言葉を疑うことなく素直に感心する、
とっても良い子な<<ルーミア>>に1票進呈!

何気に育ち良さ気な物腰が、女の子らしくて大好きです。

CATVより投函

48名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:26 ID:dG.sPtvU
[[TH14-uuG0UOB.-ZZ]]
             ,ヘ,_. -─ 、,ヘ 
 ─ = ≡      ヽ,ニ)ヾs=人=sヽ <<幽香>>!今行く!
              ミミi/ノレノλリ〉
              ミ|从i*゚ ヮ゚リi    
 ─ = ≡     ◎=(○≠≒○===|ニニ二二>
              ,く,/|形/r ;ゝ
 ─ = ≡    .。; .!,ン'´ '-´
東方CATV

49名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:31 ID:KD5yQwZI
[[TH14-Mj6m4XqM-ZE]]

和む〜
<<大和鈴蘭>>にあんぱん1コ

50名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:35 ID:v9BDCk4o
[[TH14-VzWH9XWW-ZG]]
<<ゆうか>>

51名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:50 ID:IfKd.l8I
[[TH14-2BZHRoLY-ZJ]]

寝顔が可愛いと思うのです。
寝ぼけてぼ〜っとしてるのが可愛いと思うのです。
そんな、<<幽香>>へ一票です。

東方寮内藍より。

52名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:53 ID:frpOQT/k
[[TH14-gHbIFVgo-ZA]]
<<幽香>>に一票
前スレ767のととさんの支援が決め手になりますた。

53名無しさん:2005/02/14(月) 23:00:56 ID:77ndITgY
[[TH14-HoHb3xfV-ZZ]]
<<ルーミア>>にそーなのかー。

54名無しさん:2005/02/14(月) 23:01:28 ID:ZddxjeHA
[[TH14-SXuDrMVN-ZC]]
間に合わなかったぜorz
<<十字架>>

55名無しさん:2005/02/14(月) 23:01:48 ID:dAbcH/8o
[[TH14-9sLIIiCF-ZC]]
<<幽香>>
ADSL

56名無しさん:2005/02/14(月) 23:02:21 ID:nQ0.CAgs
[[TH14-kfIlO0S3-ZB]]
投票間に合ったか?
<<ルーミア>>へ一票

57名無しさん:2005/02/14(月) 23:02:37 ID:IanKJHAY
   ∩ ,...:::─:::.、
   川'::::::::::-==ヽ∩
  ⊂ミ∩L:iλ::i::」川  ノ)
  ⊂三ミ:|i ゚ ∀゚ノ:|∩彡' ヒギィ!!ヒギィ!!ヒギィ!!ヒギィ!!
  ⊂彡:r'ヽ∞イ⊂彡三⊃ ヒギィ!!ヒギィ!!ヒギィ!!ヒギィ!!
 ⊂彡川 ,.---⊂彡三 ⊃
   (ノ ∪,、__,_、〉:|Uミ)

58名無しさん:2005/02/14(月) 23:02:51 ID:xDk6cqMI
[[TH14-83YoUDgR-ZF]]
<<そーなのかー>>。
東方CATV也。

59本命はもこたんです程度の能力。:2005/02/14(月) 23:03:20 ID:6XWsP9rQ
ろ・・・ロスタイムが・・・・・・

60名無しさん:2005/02/14(月) 23:03:49 ID:RlEzr4kw
誰も貼らないので・・・

       _____.,-"フ
     r,'´. , 、 'ヾ,
     〈リ人λルゝi´
      从゚ヮ ゚ リ从r'フ
     ⊂:i_Y⊂))イ〉
      r_it从_,.>,´
      'ー'´~'ヽ.,i´ =3 =3
:::::::|
:::::::|-"フ
:::::::|'ヾ,
:::::::| .i´
:::::::|从r'フ
:::::::|))イ〉
:::::::|,.>,´
:::::::|.,i´  =3 =3 =3

   _______  _ .,-''フ
   |  |.|r,'´. , 、'ヾ,
   |  |.|イl リ人リλ〉
   ==== 从リ゚ ヮ゚ノ∩=
   |  |.|ゞ((つY_iノ
   |__|.| ,く从_.rヽ
       `!,ン'''´'-'

      r 、-─_、
     ゞヽ  `´ヽ
     ノイ   リノ ミ    _  ドスッ
     ゞゞヽ从ノ ┌──┴┴──┐
      `〉Y<´_)つ.|   終 了   |
     ,く/,__从〉 └──┬┬──┘
     `'し'~し'´      ||  _ε3
            ゛゛'゛'゛

6158:2005/02/14(月) 23:04:10 ID:xDk6cqMI
わ、PCの時計ずれてる……(;;

62名無しさん:2005/02/14(月) 23:07:58 ID:HkTfo8w2
1000取りに夢中になって忘れてたぜ

63名無しさん:2005/02/14(月) 23:08:31 ID:frpOQT/k
|  |
|  |∧_∧  皆さんお疲れ様
|_|´・ω・`) アバ茶入ってますよ
|乙| o o旦~
| ̄|―u'    旦~旦~旦~旦~旦~旦~
""""""""""

64名無しさん:2005/02/14(月) 23:08:52 ID:E7XbLnU6
        ____    
       /::::::::::::::::::\    
      /:....::;;;;;::...........::ヽ    
     (;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;n;;;l    
      |;;/二  二 /Y )   
   (    (_)^(_)  ,ノ     神主集計中・・・
   (  ) ) ヽ /_、  ノ |     
    ( ソ   ヽー- /   |ヽ__   
  ___   `┬/ i__ノ;ノ::::\  
 (つ  /) /::|;|_____//::::::::/\  
  ヽ3 ┘~ /::::::::|;| //:::: _____ ::::ヽ
   ヽ ヽ/::ヾ::::::|;|//:::::: ヽ / ::::::ヽ
 ̄ ̄ ̄`-´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ヽ ̄ ̄ ̄
......     l≡≡l二二l |= =|  ........
.........     [o0∞]     |= =| ...........
.................  |二二|     ̄ ̄..............

65名無しさん:2005/02/14(月) 23:09:55 ID:Cg5yDYUQ
            _
          , -´    ̄ /ヽ
         ,´       `<]、
         i ル-レ入イ-ヽノ  i
        .リイiイ[_)  [_)アiイ |
         i|人" ー " ,イリ i  投票
         レ ル.' -,- ,イレレノ   おつかれ〜
            / V´ _ヽ
            /i'∞´/ 'ヽ
           i i  ,i   i
           /  i____i    i
         _ ,く___」/  i______,i
    , --、く,(___し'〜〜(,i__,、ゝ,==,
    i___ヽヽ、/〜〜〜ヽ、// ___/
     ヽ__ヽノ        ゝ.,__,ノ

66名無しさん:2005/02/14(月) 23:13:35 ID:dG.sPtvU
       ,、
    ____ /_/` _
   , '   ´ ヽ |  | おいしい…
   i ,' ノリノレノ!〉|  |  おいしいよ
  〈i〈i ゚ - ゚ノゝ.|_|
   /〈(つ.:.!(つ |乙|
  .〈/〈,,_,,r,_,)!  | ̄|
   `´i_ンイノ..   ̄

67名無しさん:2005/02/14(月) 23:15:17 ID:f7U3XA3w
かぐら堂にやられたわけですが、遅かったようですね。

68シャハーイを叫ぶ程度の能力。:2005/02/14(月) 23:16:32 ID:M6kq6uA.
あれは三週間ほど前のことだろうか。
フリー予選で彼女の名前を見かけたとき、僕の中のスイッチが切り替わった気がした。
気づいたら投票していた。

そして本戦。
可能なかぎり支援した。
叫んだ。
応援した。
みょんみょんさせた。
しかし、三回戦進出という願いは届かなかった。

そして、今、主人が立ち上がる。
新たな必殺技を携えて。

で、うpろだに投稿しようと思ったんですが、
なんか思いっきり手をこめて作ってしまいました。
永夜抄で自機デビューしたものの妖怪単体では最弱機体と呼ばれて
(いるのかどうかしらないが)いて、単体ではあまり活躍していません。
しかし、今宵その歴史は塗り替えられるだろう。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/toho/

69次回予告:2005/02/14(月) 23:20:22 ID:q2nlfxFA
さーーーーーて、次回の東方最萌トーナメントは!?



チャオ、リリカだよ。
今日は幽香さんとルーミアちゃんと戦いだったけど、相変わらず支援合戦が熱いね〜。
わたし達みたいに、音楽で盛り上げてくれる人も増えて嬉しいなぁ。
ピアノ演奏での支援、とっても綺麗な旋律だったから、心がかなり揺さぶられたよ〜。
えへへへ、でも結局どっちに投票したのかはナ・イ・ショ♪
さて、このトーナメントも今日で二回戦シード組が終了〜。
明日からは一回戦を勝ち上がったキャラクターの登場だぁ!
その一回戦勝ち上がり組、初戦の明日は、
寂しがりやの人形遣い、アリス・マーガトロイドと、
上昇気流な巫女、博麗霊夢の対決だね。
この二人、ゲームの中では敵対してることが多いんだよね〜。
って事は、明日は因縁の対決になるのかな?
でもここだけの話……、実はあの二人って結構仲がいいんだって噂だよ。
こりゃ、別の意味で因縁だ〜。明日の試合も見逃せないぞ〜。

次回、第二回東方最萌トーナメント二回戦第十四試合

  アリス VS 霊夢

数多くの支援と投票で奏でる合奏協奏曲(コンチェルトグロッソ)、皆様、明日もどうぞご静聴願います。

70七色名無し </b><font color=#FF0000>(TOHONptI)</font><b>:2005/02/14(月) 23:22:16 ID:IMXM.MIQ
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

次の試合は…
 2回戦 【アリス・マーガトロイド VS 博麗霊夢】 です

★投票時間: 2/15(火) 0:00:00 〜 2/15(火) 23:00:59
★投票コード発行時間: 2/14(月) 23:31 〜 2/15(火) 23:03

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 <<アリス・マーガトロイド>>      <<博麗霊夢>>

       _,........,_              .「^ヽ,ry'^i
     , ´,.-== ,ヽ            ,ゝ"´ ⌒`ヽ   /[]
     i (ノノλノ)リ           くi Lノノハノ)」  / []]
     ルイ) ゚ ヮ゚ノ)             λ.[i ゚ ヮ゚ノi! / [] []
      `,く_,`ハ,イつ            レ',ヘ.i`ム'」つ/ [] [][]
      ,(,ノ┐ハゝ             ,く_,//T.iλ
      `'-i'_ィ,ァ"´             "ーr_,t_ァ'"
     | ̄ ̄ ̄ ̄|            | ̄ ̄ ̄ ̄|

++ルール++
>>3を見て取得した投票コードを、レスの最初に貼り付けること。
 コードのない票は無効票となります。
・投票はキャラ名を<< >>(半角不等号2つずつ)で囲み、コードと併せて1レス内に収めること。
 複数レスに分けると重複投票と見なされる可能性があるので注意。

【投票例】
123 名前:名無しさん 投稿日: 2005/02/15(火) 12:34:56 [ abcdefgh ]
    [[TH15-xxxxxxxx-xx]]
    (コメントとか投票理由とか)
    〜〜、<<○○>>に一票です。

71名無しさん:2005/02/14(月) 23:24:43 ID:AS8sXx9w
>>68
そーなのかー!

72名無しさん:2005/02/14(月) 23:27:37 ID:XYjf0meA
よーし休憩してた奴等戻ってこーい。激戦区に入るぞー。

73名無しさん:2005/02/14(月) 23:29:41 ID:ELzXjvY6
今日からはマジで激戦だ・・・

俺にどうしろって言うんだ_| ̄|○|||

74アリス入場:2005/02/14(月) 23:31:35 ID:hjctDYbc
「そろそろ時間かしら」
 控え室の中でアリスはつぶやいた。彼女の座る椅子の周りではいつものように、彼女の作った
人形達が思いのままに動き回っている。
 あの試合から半月がたった……と言うより半月しかたってない。が、その半月の間に本当に
色々なことがあった。だからもう、あの激戦が遠い昔のように思える。
「アリスゥ?」
 物思いにふけるアリスを床から見上げて、上海人形が声をかけてきた。
「うん?」
「ナンダカウレシソウ」
「……嬉しそう?」
 うんうん、と上海人形。見ると、蓬莱もオルレアンも倫敦も、人形みんなが頷いていた。
「そうね……そうかも知れないわ」
 アリスはにこやかに笑った。確かに、こんなに穏やかな気持ちになるのは珍しい。これから
自分は、前よりもっと厳しいであろう相手を迎えるというのに。

 こんこん

 扉がノックされた。
「どうぞ」
 深く考えずに返事をしたアリスだが、控え室の扉を開けて入ってきた相手には少し驚いた。
「……パチュリー?」
「入るわよ」
「珍しいわね、あなたが自分から外へ出るなんて」
 一回戦で自分と戦った図書館の精霊使いは、相変わらずのジト目でアリスを見た。
「私に勝った以上は無様な負け方して欲しくないからね、ちょっと偵察に来たのよ」
「あら、心配してくれてるのかしら」
 楽しそうに答えたアリスに、パチュリーはおや、という表情になる。
「ずいぶん余裕ね。あなたを待ってるのは霊夢なのに」
「そうね、かなり……どころじゃなく相当に強敵だわ」
「…………」
 小首をかしげるパチュリー。やっぱりアリスは余裕しゃくしゃくに見える。
「あなた、変わったわね」
「そう?」
「少なくとも私と戦った時に比べるとずいぶん変わった気がするわ」
 あの時はこんなに穏やかな表情じゃなかった。今は気合いが抜けてる、という訳ではない。
以前に比べると、何か深みのような物を感じるのだ。冷静さや余裕を装いながら、どこかに
不安定な危うさめいた物を感じさせた、以前のアリスの姿はそこに無かった。

75アリス入場:2005/02/14(月) 23:32:02 ID:hjctDYbc
「何があったのよ」
「そうね……」
 人形達がパチュリーとアリスを交互に見上げる中、アリスは静かに目を閉じて、
「色々あったわ、ほんの数日の間に」
 と言った。
「ほんの短い間だったけど、神綺さまに久しぶりに会った。あと一歩で咲夜には届かなかった
けど、上海は本当に頑張った」
「…………」
「霊夢は強いわ。でも……それはどうでもいいのよ」
「え?」
 その時、扉の外から声がした。
『時間です、ステージへお願いします』
「すぐ行きます」
 簡潔に答えてアリスは目を開き、椅子から立ち上がる。
 そしてパチュリーの方を向くと静かに、しかしきっぱりと言った。

「私はアリス・マーガトロイド。魔界の神・神綺の娘にして、ここにいる人形達の母」
「!」
「私はただ、母と娘に対して胸を張れる生き方をしたいだけ。成し得る事を全て成せば、
結果は後から付いてくるわ」
 その青い瞳には、迷いも淀みもない。
 そして、自信とも自負とも自尊とも微妙に違う何かに満ちていた。
 威圧感は無く、風格も迫力も無い。だが、何をやっても揺るぎそうにない何か。
「…………なるほど、よく分かったわ」
「それじゃみんな、行ってくるからね」
「イッテラッシャーイ」「ガンバレー」
 アリスがいつもの通り固く封印された魔法書を手にして、部屋を出て行く。
 人形達もわらわらと扉を出て、ある者はそのままアリスについて行き、ある者は観客席に
走り、控え室の中にはパチュリーだけが残った。
「……絆、か」
 ぼそっとつぶやく。
「道理で変わるわけだわ」
 その口調は、どこかうらやましそうにも思えた。


 アリス・マーガトロイド、入場。

76名無しさん:2005/02/14(月) 23:32:26 ID:eh0QgQIs
さて、ここからが本番か。
連日連夜のお祭り騒ぎ。萌え絵で転がりSSで泣き、曲に合わせて踊り狂う。
今宵から始まる大合戦は、そこな東方界隈の伝説になるよ。

77名無しさん:2005/02/14(月) 23:32:53 ID:MnOQmRJE
_________________________
    <○ノ
     ‖
     くく
おい、みんな!早く戻ってくるんだ!
オレが止めているうちに早く帰って来い!
早く!早く!オレに構わずに!

78名無しさん:2005/02/14(月) 23:32:57 ID:8xI7GJm2
至極どうでもいいことだが…「そーなのかー」って聞いて橙支援フラッシュの
「やくも DE PoN」 のそーなのかーが頭から離れなくて大変だった。

79両支援『支援結界』(1/2):2005/02/14(月) 23:33:53 ID:iUO50p52
I am the mold of my puppet.  
(体は人形で出来ている)
Viscera is my body,and magic is my blood.  
(血潮はわたで 心は理)
I have created over a thousand Curtain Fire.  
(幾たびの弾幕を越えて不敗)
Unaware of loss.  
(ただ一度の敗走はなく)
Nor aware of gain.  
(ただ一度の勝利もなし)
Withstood puppets to create many molds.  
(担い手はここに孤り)
Waiting for own's arrival.  
(魔の森にてヒトガタを弄ぶ)
I have no suffering.This is the only path.  
(ならば我が生涯に意味は不要ず)
My whole life was "Alice in paradise"  
(この体は夢幻の人形で出来ていた)

―――『幻想(ふしぎの)郷のアリス』―――

      _, - ──-- .、
     ., '     ___   ヽ、
     /  ,,. ="´ ̄ ̄ `"=、',
    ,'  r´  ,、λ 、,、  〉     ,--v--,   「支援の貯蔵は十分かしら、『博麗の巫女』」
    i  イ/ イ-_ノイ ヽi_ノ-レレイ.      , '´ ̄、`ヽ    
   イ  〈,イ〈 ヒ_ノ   ヒノ〉!イレ'      i .リノノノレ,.リ
   .ノ  ノル',""   _  "ノ  〉.   (\iリ从.゚ ヮ゚ノリ
   〈,r,.ルノレ`'、, ---, '´ル〉ゝ    `ゝ.〈_(つy((つ
      ,.r'´ヽゝ,ー イゝ、      (/,く/i!,__,i!」、
     ,ゝ、___,,,イLiゝ、_,>,        `i_ン_ン''´~
      〉、_,イ、 =_ .iイ',____
     ./  /〉ー===Li=〈  ||||
    〈,_,i,ノ /      ', .||||
      /.        ', ̄
     〈ゝ、__,、_,_,,__,,.〉、
     `' ー r'ーr〜r'ー,ー'-´
        ー'   ー'

80メビウス(1/4):2005/02/14(月) 23:34:09 ID:olTXe5CA

〜プロローグ〜

 遠くから歓声が聞こえる。おそらく前試合の決着がついたのだろう。
かすかに響く歓声のなか、私は蓬莱と2人(?)、廊下をパタパタと
進んでいた。

「さっきは、アリス不安そうだったねー」
「大丈夫かなー?」
 
 私の試合が終わった後。ちょっとした一騒動があった。
そのときのアリスの姿はちょっと語れない。私も大事にしたい、ちょっとした事件。

 ともあれ、初戦を飾ったアリスには次の試合があるわけで。私と蓬莱はアリスの手を煩
わすまいと、会場を右往左往し、細かい用事を片付けていた。
 ようやくアリスの元に戻ろうと、最後の角を曲がったその時――。

 ゴイン。

「あたたたっ、なんだぁ? 曲がり角には福があるもんだろ?」
「「痛いー」」
 鈍い音と共に鼻を押さえる2人。なんなのー?
顔を上げると、見覚えのある……帽子。
ん? なんか違和感。

「なんだ、誰かと思えば」
「魔理沙ー」
 まだ鼻を押さえる魔理沙に、二人してぽふん、と飛びつく。
「アリスが探してたぞ? そろそろ戻って……って、どうした?」

「魔理沙だけど、何かへんー」
「足りなーい」

 そう、違和感の原因は頭上。魔理沙の帽子。
そこにはあったはずの、白いリボンが見当たらない。
「あー、これはその、ゲンかつぎってやつだな、うん」
 なぜか赤面して帽子を目深に引き下げる魔理沙。
なんで照れてるんだろう?

「ゲン」
「カツギ?」
 初めて聞く言葉。なんだろう。
「そうそう。なんていうかな、そのほら、次の試合に向けて」
 次の試合……アリスの試合。でも魔理沙は霊夢とも友達だから、どっちでも意味が通る。
「アリスの応援?」
 あ、悩んでる前に蓬莱が聞いちゃった。まぁ、私も気になってたし。
「お、応援いうかっ、気持ちというかっ」
 ぽんっ、と魔理沙が紅潮する。
「まぁ……『頑張れっ』てことかな。……アリスには内緒だぜ?」
 ぱちりと片目をつぶると、魔理沙は人差し指を立てる。
「内緒ー」
「約束ー」
 頑張れ、か。
 ……そうだ!

 魔理沙と分かれてから、蓬莱と作戦会議。

 私と蓬莱はそれぞれの方向に空中を疾りだす。
これは、ちょっとした勘違いが生んだ、ちょっとした事件のお話。


  アリス支援SS 「メビウス」

81名無しさん:2005/02/14(月) 23:34:26 ID:OdoIAw9Y
しまった、今日分の投票は夜まで考えようと思ってたらこの時間だorz
どちらに投票するつもりだったかはあえて言わない。勝ってたらいいな。

しかし、今日からはすごい事になりそうだ。

82メビウス(2/4):2005/02/14(月) 23:34:41 ID:olTXe5CA

■1■

 たどり着いたのは、とあるドアの前。
私は止まるのもそこそこにドアを叩く。
「はい?」
 開いたドアの向こうは無人――ではなく、パタパタと下降していくと、
赤い瞳の女性と目が合った。とりあえず挨拶?

「シャンハーイ」
「ホラーイ……なにやらせるのよ」
 両手をあげたまま、ジト目で睨まれる。……怖いような可愛いような。

「さ、咲夜さんはいますか?」
 レミリアさんにこわごわ聞いてみる。
「ああ、誰かと思えばさっきのちびっ子か。まさかあそこまでやるとはねぇ」
 なんか嬉しそう。たしかにレミリアさんが「ちびっこ」って呼べるのは、私たちくらい
かもしれないけど。
「咲夜ー、戦友が尋ねてきてるわよ」
「妙な呼び方はやめてください、レディに失礼ですよ?」
 出てきた咲夜さんはヘッドドレスを外して、少しだけくつろいだ格好。
「さっきはお疲れ様。素敵な時間をありがとう」
 お互いに右手で握手。わ、やわらかい。……とと、そんな場合じゃなくて。
「えと、実は咲夜さんにお願いが」
「お願い?」



■2■

「……出て行きなさい」
 ドアを開けるなり、パチュリーさんは不機嫌全開。
まぁ、負けた相手に愛想がいい人ってあんまりいないよね……。
「出て行けといわれましてもー」
 そもそもまだ廊下に浮いてる状態では、どうやって出て行ったものやら。
 これじゃ、お願いは無理かなぁ。
「まぁまぁ、そんな邪険にすること無いじゃないですか」
 引き返そうとすると、赤い髪の人がドアを開けて手招き。……リトルさんだっけ?
「……なに招いてるのよ」
「話くらいいいじゃないですかー」
「私は聞かないから。好きにしなさい」
 プイ、と部屋の隅に座ると、本を開いてしまうパチュリーさん。あうう、困っちゃった
なー。
「と、とりあえず、私で良ければ聞かせてくれない?」
 招いてくれたリトルさんも困り顔。
「は、はい。……じつはさっき、魔理沙さんに会って……」
「詳しく聞かせなさい。1モル足りとも余すところなく」
「パ、パチュリー様っ!?」
「さぁ、聞かせるか新型サイレントセレナの試射的か。猶予は1秒」
「は、はいっ!!」

83両支援『支援結界』(2/2):2005/02/14(月) 23:35:07 ID:iUO50p52
I am the bone of my muscai.  
(体は結界で出来ている)
Formulae is my body,and solitude is my blood.  
(血潮は理で 心は孤高)
I have created over a thousand Curtain Fire.  
(幾たびの弾幕を越えて不敗)
Unknown to Death.  
(ただの一度も敗走はなく)
Nor known to Life.  
(ただの一度も理解されない)
Have rules to maintain the paradise.  
(彼の者は常に独り 境界の社にて楽園を見守る)
Yet,those hands will never hold anyone.  
(故に、生涯に意味はなく。)
So as I pray,wonderful shrine maiden in paradise.  
(その体はきっと結界で出来ていた。)

――『博麗の巫女』――

    ,<  ̄`ヽ, -─-y'´ ̄〉
    イ、r ' ´  ̄ ̄ ̄ ` くゝ
   く _/           ヽ,
   L_,' , ' 、 /  ,ヽ  、〉
    ! i r ノ_ト_ノレヽノ _i_ノノレイ
   .|i  レイTヒノ   ヒノTiイiノ  
    ! i'、iE|、"" ー ".ノiヨ| 「ついてこれる?」
    レ|ノレリ .,`r、--, '.´レ|ノ
      、r^ヽ ヽーイノv
      / `ヽ `'入' /,
     ./   ,' くλ_〉!.',
     /___ _,'ー=L_」=' _',
    `(,___rノー-イノ┬[〉',イ===⇒、
      /   ,'  | .', ',    []
     ,<,_____ ,,'_,_,_i,,_,',__,〉,  [[]]
      'ーr'=_,,ー-┬=.,ー '´  [] []]
        'ー '   ー '


支援になるかどうか微妙な気もしますが…。
なにはともあれ、よい試合になると嬉しい限りです。

 両者に幸あれ。

84メビウス(3/4):2005/02/14(月) 23:35:11 ID:olTXe5CA

■3■

「わわっ、遅くなっちゃったよー」
 あちこちでいろんな人に頼んでいたら、すっかり時間を忘れてしまい、慌てて控え室に。
「どこ行ってたの?心配したんだから」
「ちょっとお願いにー」
「お願い?」
 首をかしげるアリスはいつも通り。……やっぱり「お願い」はだめだったのかな?
「それより蓬莱は? 一緒じゃないの?」
 あれ、蓬莱も帰ってなかったんだ。どうしよう。

 コツコツ。

 その時部屋に響く、控えめなノックの音。
「あ、帰ってきたのかな」
 そういうとアリスは私を片手に、ドアを開ける。

「……邪魔するわ」
「図書館の引きこもりっ?」
 ドアの向こうはパチュリーさん。
 慌てて飛び退ると、ありったけのカードを展開するアリス。
「それはだめーっ!」
 慌てて飛び出すと、衝撃に備えて盾をかざす。うう、痛いのはいやだなぁ。

「はい、そこまで」
 ……あれ?
 予想された弾幕も爆発音も無く、盾の向こうを覗くとそこにはカードを指先に挟む咲夜
さん。よ、よかった……。

「なによ、みんなして試合前に裏工作?」
 私をかかえ、ジリジリと下がりながら、みんなを睨むアリス。
「いやいや、とんでもない。『とある方』からのお願いでね」
「受け取っていただきたいものがあるんですよ」
 レミリアさんとリトルさんが右手をかざす。
「覚悟はいい?」
 最後に咲夜さんがパチン、と指を鳴らすと。

「え?」

「…………………………」
「かわいい……」
「孫にも卑小……だっけ?」
「お嬢様、そんなことわざはありません」

「えーっ!?」

 アリスの服のあちこちに留まる色とりどりのリボン。
緑・赤・水色・えんじ。そしてひときわ大きな――白。

「あれだけの従者を従えるのだもの、それなりの格好は必要よ」
 私を見ながらクスクス笑う咲夜さん。
「……仮にも7色の魔法使いを名乗るなら、色を纏うくらいの姿勢は見せなさい」
 あいかわらず不機嫌そうなパチュリーさん。
「まぁ、少しはマシになったかしら」
 意地悪く笑うレミリアさん。
「綺麗ですよー」
 ニコニコしっぱなしなのはリトルさん。

「あ、もう始まってる」
「なんだ、意外に似合うものだな」
「リボンと聞いて黙ってるわけにはいかないね」

 同時になだれ込んでくるお願いした「みんな」。
試合前だというのに、もう大騒ぎで、アリスもリボンだらけ。

「こら、あなたね!こんなことしたのは!」
「アリス、これで頑張れる?」
「え?」
「みんな、アリスに、『頑張れ』って」
 魔理沙に聞いた「頑張れ」の伝え方。
言葉にするには恥ずかしいけど、伝えないのは悲しいから。

「ちょ、なによそれは!」
「私は別にそんなこと」
 苦笑する人、微笑む人。

「いや、彼女に頼まれちゃしょうがないよな」
「リボンじゃ無いが、もってけ」
 皆の「頑張れ」が、アリスに留まる。
 頑張れ、アリス。私たちも頑張るよ。

85 メビウス(4/4):2005/02/14(月) 23:35:44 ID:olTXe5CA

〜エピローグ〜

「アリスー」
 大騒ぎの部屋に、蓬莱が飛び込んでくる。

「おかえりー」
「遅いわよ、蓬莱……って、それは?」
 蓬莱の手にあるのはやっぱり1本の青いリボン。
 でも、他のと違って、擦り切れて、色褪せて。

「……蓬莱、これ……どうしたの?」
「小さなお姉さんに預かったー」
 アリスは、じっとリボンを見つめたまま。
「お姉さん?」
 私の疑問に蓬莱が答える。
「髪の毛が、こう……ピョコンって」

「まいったなぁ……」
 アリスが顔を伏せ、小さく呟く。
「負けられなくなっちゃったじゃない」
 泣き笑いのアリスがカチューシャを外す。
ポロポロと涙をこぼしながら、でもその顔は晴れやかで。
「そろいもそろってうちの『家族』はおせっかいなんだから……」
 代わりに髪を飾るのは擦り切れた蒼いリボン。
くるり、と一端が撚られたそれはあたかも――。

「頑張って」
「負けたら承知しないんだから」
「しっかりね」

 託される願い。

「行ってきますー」
「アリス、行こうー」

 結ばれる絆。

 部屋を出る瞬間、耳の横の飾り結びが、風になびく。
(きをつけてね)
「えっ!?」

きっとそれは、続いていく想い。

――割かれても離れず、鎖となるメビウスのように。

「……いくわよ、二人とも!」


                                   - FIN -

86名無しさん:2005/02/14(月) 23:36:17 ID:2eGExtc6
1回戦目は名残惜しいというかもったいない戦いがあったが
2回戦目も激しく悩ましい戦いだな・・・
それゆえ萌えあがるそれぞれのキャラクター
それぞれにある勝利と敗退・・・・・
ココから先はコンテニューできないのさ!!!

87メビウス(全文):2005/02/14(月) 23:36:32 ID:olTXe5CA

アリス頑張れっ!
SS全文はこちらになりますー。

http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2564.txt

88ちょっと息抜き香霖堂:2005/02/14(月) 23:36:52 ID:X4QhN6ls
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2565.txt
試合の合間に思いついた話を

89ぽい </b><font color=#FF0000>(LmTRt1qc)</font><b>:2005/02/14(月) 23:37:14 ID:kjPBIolI
自分はこの日のために生きてきたというのは過言だが、
この日が来るのを鼻水が出るほど待ち望んでいたのは間違いない!

アリスと霊夢の競演!!こんなすばらしいものが見られるなんてば
ちが当たるんじゃなかろうか…。いや、ばちが当たってもいい、い
やむしろ当たれ!

願わくば、アリス霊夢のイチャイチャ支援多数による鼻血出血多量で死ねますように…っ!!!

90名無しさん:2005/02/14(月) 23:37:36 ID:c91FO9Dw
アリス支援投下〜
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2566.txt
投票までお暇でしたらどうぞ。メッセージが伝われば幸いです。

91名無しさん:2005/02/14(月) 23:37:38 ID:3Iu54/.o
さすがに「ここから本番」とか言われると凹む。(全投票キャラ負け更新中)

一回戦負けした彼・彼女達に敬礼!
支援なら一通りしきったぞ!(一部除く)



あー、ミスティア・チルノ・てるよ、なにをするーきさまらー!(ry

92あなたと生きること 1/9:2005/02/14(月) 23:37:44 ID:DLXoAs.E
妖怪は多くの場合人間よりも永く生きる。
中には事実上永遠に生き続ける者もいる。

妖怪と人間が交わりを持つことは少ない。
お互いがお互いの生き様と寿命の差を知っているから。

同じ幻想郷に生きる人間と妖怪は、全く異なる存在である。
異なる存在が同一の世界に生きられるのは人間と妖怪の間に暗黙の了解があるからだ。

妖怪は人間を喰らう。
人間は妖怪を退治する。

この幻想郷の掟が生き続ける限り幻想郷そのものに終わりはない。

だが。



中には、掟を越えた付き合いがある人間と妖怪も存在するのだ。

93あなたと生きること 2/9:2005/02/14(月) 23:37:59 ID:DLXoAs.E
あれから、どれほどの年月が過ぎただろう。
最後に人形以外の誰かに会ったのは・・・考えたくもない。もしかしたら私の存在を知る者は誰もいなくなっているんじゃないかという錯覚に陥るほど、私は静かに自分の邸宅で過ごしていた。
できるだけ具体的に思い出す。私が魔理沙や霊夢たちと大騒ぎしていた頃から・・・百年あまりか。もちろん、彼女たちはもう生きてはいない。
霊夢は自分の死期を悟ると姿を消し、誰にも知られることなく息を引き取ったようだ。霊夢らしいと言えば霊夢らしい。
魔理沙の最期は私が看取った。あれほど強気で喧しかった魔理沙なのに、彼女自身の頼みで私が付き添いになったのだ。それでも、私の顔を見るなり憎まれ口を叩いたのに少し安心した覚えがある。結局思い出話が尽きることはなく、彼女の最期の言葉は「まだ話し足りないな」だった。

私はあの頃と変わらぬ姿のまま生きている。妖怪なのだから、恐らくいつか訪れる死の瞬間までそうなのだろう。
段々と成長し、老いていく魔理沙が私を見て「羨ましい」と言ったことがあった。
もちろん冗談だろう。魔理沙がそんなことに執着する人間でないことはよく知っている。だが、私にとっては痛烈な一言だった。
お互い口にしたことは一度もなかったが、私と魔理沙はやはり仲の良い友人だったろう。すれ違いも争いも幾度もあったが、心の底では強い信頼を感じていた。
だが、長い付き合いの中で私は自分と魔理沙の違いを自覚せずにはいられなかったのだ。人間と妖怪が違うということを、私は魔理沙と自分を比べることで理解してしまった。
魔理沙が死んだ後、私は泣いた。もう共に生きられぬことに。そして、運命を同じくできないことに。

94あなたと生きること 3/9:2005/02/14(月) 23:38:14 ID:DLXoAs.E
「あら、お久しぶりね」
何十年ぶりの他人の声に驚く。振り向くと、昔見た顔がそこにあった。
「紫・・・そっちから訪ねてきてそれはないんじゃないかしら」
八雲紫、遠い昔に付き合いがあった妖怪である。
「まあそれはいいのよ。ふと思い出して寄ってみました」
相変わらず自らが作り出した隙間に腰掛け、高い位置から私を見下ろしている。少し気に入らない。
「今更思い出したの?私はこのままあなたのことも忘れそうだったわ」
「私の生きた時間に比べればたかが数十年、大したことないもの。このくらいで物事を忘れるようでは妖怪やってられないわよ?」
最後に会ったときと変わらず、何を考えているのか読めない顔つきで笑う。胡散臭さがたまらなかったが、私と同じように外見も変わらない相手に、少し懐かしさも感じていた。
「まあ本当は暇してるだろうと思って。ちょっと散歩にでも誘いに来たのよ」
「散歩?」
以前の私なら即答で断っただろう。あの頃は魔法の研究と人形作りに没頭していたし、そもそも外出そのものが好きではなかった。だが・・・これだけ長い間引きこもっていて旧い知人が訪ねてきたとなると、少しは誘いに乗ってみようという気にもなる。
「・・・いいわよ。その隙間に放り込まれて運ばれるとかはごめんだけど」
「少しは自分で運動なさいな」
そう言って、紫はまた笑った。

95あなたと生きること 4/9:2005/02/14(月) 23:38:35 ID:DLXoAs.E
初めに向かったのは紅魔館だった。かつて見た紅の屋敷は今も変わらないようだった。
「ごめんくださいな、妖怪二人が遊びに来ましたよ」
「はいはい・・・迷惑じゃない妖怪だったらお通ししますよ」
そう言って玄関を開けたのは、門番を務めていた娘だった。
「あ、隙間の紫さんと・・・そちらは誰でしたっけ?」
私と彼女に直接の面識はほとんどない。忘れているのも仕方ないのだろう。
「アリス・マーガトロイドよ。あなたをよく吹き飛ばしてた魔理沙の知り合い」
「・・・嫌なこと思い出させないでくださいよ」
マスタースパークのことでも思い出したのだろう、顔が歪む。確か魔理沙はいつも門番を倒した後紅魔館に入っていると言っていた。
「多分あなたたちなら通ってもいいです。お嬢様のところでしたら案内しますよ」
「あなた門番は辞めたのね」
「ええ、今は・・・咲夜さんに代わってメイド長です。柄じゃないんですけどね」
寂しそうに苦笑する。彼女もまた、人間と関わって生きた妖怪だから。きっと私と同じ気持ちなのだろう。
「お嬢様。お客様が参られました」
「ご苦労様、美鈴。下がっていいわよ」
「はい」
そんなやり取りをした後、美鈴は私たちだけを通して扉を閉めた。かつてのメイド長のように主人の傍に佇むことはない。
「久しぶりね、ええっと・・・八雲紫にアリス・マーガトロイドだったっけ?」
「あなたも記憶力は充分みたいね」
いきなりの失礼な発言も軽く受け流して椅子を勧めるあたりは流石大物妖怪といったところか。単に神経が太いだけかもしれないが。
「また何の用事?もうここ百年くらい何も怪しいことはしてないはずだけど」
「散歩ですって。こっちの隙間が」
どうも、と紫が微笑む。レミリアはふんと鼻を鳴らしただけだった。
また懐かしい話題に華が咲く。どうにもこういった顔ぶれが集まると大事が起こってばかりいたように思えてしまう。実際そうなのだろうけど。
「前のメイド長は・・・やっぱり?」
「咲夜のこと?咲夜は・・・どうなったのかしらね、館の者には死んだってことにしてあるけど、実際は随分前にいなくなったから」
意外な話だった。悪魔の犬なんて呼ばれるほどレミリアに尽くしていた彼女のことだから、死ぬまでレミリアの傍で働いていたものだとばかり思っていたからだ。
「あの子はあの子なりにやることがあったんでしょう。私はそれに口出しするつもりもなかったし」
結局霊夢のように行方不明のままらしい。レミリア自身も、時を止める咲夜だから案外まだ生きてるかもねとしか言わなかった。
「それから、魔理沙が来なくなってからパチェがえらく暇してるわ。人形使い、どうせなら代わりに相手してやらない?」
「良かったわねアリス、お友達に推薦よ」
紫が囃し立てる。それにはげんなりしたが、もしかしたら魔女同士気が合うかもしれないとは思った。
「考えておくわ。館はフリーパスでお願いね」
「大丈夫よ、今この館はかなりオープンだから。押し入ろうとか考えない限りは門戸は開いてるわよ」
吸血鬼でも、やっぱり性格の角が取れることはあるらしい。

96あなたと生きること 5/9:2005/02/14(月) 23:38:54 ID:DLXoAs.E
次に向かったのは白玉楼。本来は結界に閉ざされた場所だが、紫の力の前にはないも同然のようだった。
「陰気な場所ね。魔法の森のほうがまだ明るいわ」
「それはそうよ。ここは死者しかいない場所だもの」
「本来は、よ。残念だけどあなたたちは生きてるもの」
亡霊の姫のお出迎えだった。紫が事前に連絡でもしていたのだろうか、長い長い階段の下まで直々にやってきていた。
「白玉楼へようこそ。今は満開の桜も何もないけれど、良ければお茶でも飲んでいきなさい」
「元よりそのつもりですわ」
「紫はね」
そういえば、彼女らはずっと昔から友人だと聞いた覚えがある。確かに、あの考えの読めなさ具合は似ていると思った。

「幽々子様・・・お客ですか?珍しいですね」
「妖夢、紫と人形使いが来たわ。お茶をお出しして」
「はい、お待ちください」
随分歳は取ったようだが、半分だけ人の庭師はまだ白玉楼で働いていた。やはり老化も普通の人間に比べれば半分らしい。
「幽々子、まだ妖夢を使い倒してるの?あの子もそろそろ身体を動かすのは辛い歳じゃないかしら」
「妖夢自身がまだ働けるって言って聞かないのよ。流石に庭師は引退したけど、今度は私の身の回りの世話だけでもするって」
「放っておいたら幽々子様何もなさらないじゃないですか。しっかり自立できるようになるまでは心配で死ねません」
盆を持った妖夢がやってくる。立ち振る舞いに若々しさはなくなっていたが、未だしゃんとしてきびきびした様子が伺えた。真面目な性格は変わらないようである。
「そういえば前紅白と黒白がこっちにやってきたわね。最初会ったときはもしかしたら死なないんじゃないかと思っていたけど」
「あなた霊夢や魔理沙を何だと思ってたのよ・・・」
やっぱり幽々子の考えることはよく分からない。気まぐれで人や妖怪を死に誘ったり、妖夢が放っておけないと言う気持ちがよく分かった。

97あなたと生きること 6/9:2005/02/14(月) 23:39:13 ID:DLXoAs.E
そして永遠亭。あの竹林に近付くなり、因幡の大集団に迎えられた。
「何なのよ・・・そんなに客が珍しい?」
「違うわ。元々騒ぎが好きなのよ」
私は戸惑ったが、紫は歯牙にもかけない。どうやらここにも度々ちょっかいを出しに来ているようだ。
「いらっしゃい隙間妖怪に人形使い。暇を持て余してる姫様はお客も大歓迎よ」
今度の出迎えは八意永琳。どうしてか、考えの読めない相手が続く。
「鈴仙、姫様の所へお通しして。てゐは他の因幡たちを静かにさせなさい。流石にうるさいわ」
「はい」「あい」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ兎たちを後に、私たちは廊下を進んだ。

「あら、あら。今日は千客万来ね」
「どう見たって千もいないでしょ」
月の姫、輝夜がいたのは当たり前なのだが・・・そこに蓬莱人、藤原妹紅までいたのは意外だった。
「あの事件の後仲直りしたんですって」
「許しただけで仲直りなんてしてない。そもそも直す仲もない」
「それに妹紅が一方的に恨んでただけだしねえ」
紫の呟きに妹紅はむすっとして言い返し、輝夜は平気に笑い飛ばす。何だか、昔の私と魔理沙を見ているようだった。
「私たちが隠れず暮らすようになってもう百年?随分経つのね」
「それを短く感じるというのも・・・すっかり私も人間辞めてるわね」
百年という歳月を、二人は大した感慨もなく言ってのける。今日は私がまだまだ大して生きていない妖怪なんだということを思い知らされてばかりだ。
「巫女と、魔法使いは死んだのか」
語らいのうちに、やはりその話題になる。特に妹紅は自分も人間であるためか、考えるところがあるようだった。
「死ぬっていうことの意味、私も輝夜もすっかり忘れてたけど・・・やっぱり、なんか寂しいところはあるわね」
「妹紅、誰しも死ぬときにこそ生きていたということを他人に強く思い出させるのよ。私たちが死ぬことはなくても、そうやって生を実感することはあるでしょう?」
「・・・そうね」
胸がちくりと痛む。私は彼女らのように不死の存在ではないけれど、感じるものは一緒なんだと分かった。二人とも、私と同じような経験を持つのだろう。
二人の不死人が言った、一言が忘れられない。
「自分が死なないことが辛いんじゃない。きっと辛いのは、いつも死を見届ける側になってしまうこと」

98ちうごく:2005/02/14(月) 23:39:58 ID:gGFYMyJA
[[TH15-JnByYCCe-ZB]]
<<博麗霊夢>>巫女巫女霊〜夢!!
紅白!めでたいのでイッピョウ!

99あなたと生きること 7/9:2005/02/14(月) 23:40:08 ID:DLXoAs.E
「そろそろ終わりかしら・・・もう陽も落ちるわね」
「まだよ。もう一箇所行っておかないと」
「どこに?」
問うても、紫は答えない。表情も、さっきまでの怪しい笑みは消え、至極真面目な顔をしていた。深く追求する気にもなれず、黙って着いて行く。
・・・魔法の森に近付いたあたりで、私も何処へ向かっているか察した。

「ここよね・・・霧雨魔理沙の元邸宅は」
私の住む家からやや離れた場所に、魔理沙が住んでいた家がある。もう人が住んでいる気配はしないが、見た目はあの頃のままだった。
外見に華やかさの欠片もなく、まして中に入れば倉庫と見間違うほど蒐集物が積んである、そんなところが魔理沙らしい家。ここには、魔理沙を看取って以来来ていない。
「ドアは・・・鍵かしら、これは」
「魔法よ」
紫に代わりドアノブに手をかけ、キーワードを呟く。がちゃりと音がして鍵が外れる。後ろで紫がまあ、と感嘆していたが、私も少し驚いている。結構覚えにくい内容だったのに、ずっと忘れず覚えていたらしい。教えてもらったのは魔理沙の最期、一回だけだったのに。
「・・・変わってないのね、あの頃から」
家の中は、魔法のせいか古びることもなく記憶にあるとおりのだった。
「結局魔理沙が集めたものも全部置いたままなのよね」
「貰っていこうとか思わなかったのかしら?」
紫が冗談めかして言うが、私は首を振る。あの時は、とてもそんなことを考える心境ではなかった。
魔理沙は私よりも外出の機会が多かった分、その蒐集物も幅広い。魔法のアイテムをはじめとして、本人がどういったものか理解していないようなものまで集めているらしかった。
あちこち部屋を見て回っているうちに、いつか私が渡したグリモワールも見つけた。一際丁寧に保存されており、大事にしてくれていたことが分かる。他のものと一緒に適当に扱われているのではないかと思っていた私は、内心ほっとした。
「住んでいた頃のままみたいね」
「そうね・・・どこかから魔理沙が」
出てきそう、と言おうとした瞬間。
魔理沙の、あの帽子が目に入る。椅子に持たれかかっているように・・・
「魔理沙!」
躓きそうな勢いで駆け寄り・・・帽子が椅子に掛けられているだけだということに気付く。
いや、違う。この家を最後に訪れたとき、私が自分の手でかけたのだ。魔理沙は、家にいるときいつもそうしていたから。
「魔理沙・・・」
馬鹿だ。ありえないことなんだ。魔理沙がここにいるはずがない。
分かっているのに・・・私は何をしているんだろう・・・。

100あなたと生きること 8/9:2005/02/14(月) 23:40:28 ID:DLXoAs.E
「・・・アリス」
紫が躊躇いがちに声をかける。そんな紫の声は初めて聞いた。
「魔理沙に会いたいのよね」
「会いたい・・・会いたいわ、友達だもの!」
帽子を抱きしめ、絞り出すように言う。馬鹿な夢を見た私への罵倒と後悔と、そしてそれでも断ち切れない願いを込めて。
「ここにいないのは分かってるのに!もう会えないことだってずっと前から理解してるのに!それでも・・・やっぱり会いたいのよ・・・!」
妖怪も人間も関係ないと思っていた。あのままの関係が続くと思っていた。私が、一番幸せだった頃。
楽しかったことを思い出にして、私は魔理沙のことを忘れようとしていた。自分の気持ちを誤魔化して。
「アリス・・・私ね、今のみんなを見てもらうことであなたにも今のあなたを見つけてもらおうと思ったの」
私を気遣ってか、紫は穏やかに語る。私は黙って聞くことしかできない。
「でも、違うのね。あなたは・・・私たち妖怪じゃなくて、人間にずっと近いんだわ。身体ではなく、その心が。魔理沙の影響かしらね」
魔理沙。魔理沙が教えてくれたこと。その全てを理解したかった。だから私は・・・人間に、近付きたいと願ったのだろうか。
「あなたは他の妖怪のように誰かの死を割り切ることができない。失ったものを嘆く心は、妖怪のものではないから。私だって・・・心の隙間を埋める術は知らない」
「どうすればいいの・・・こんなに苦しいのに、魔理沙はもういない!私はどうにもできないじゃない!」
あまりにも酷い皮肉だ。魔理沙が最後に残していったのが、解決できない悲しみだなんて。
「あなたの苦しみは、あなたにしか解らない・・・私にできるのはここまで」
紫が私の肩を抱き、そして魔理沙が愛用した机に向けさせる。
「魔理沙が最後に残したものがそこにあるわ。あとは・・・あなた次第」
そうして背中を押し、隙間へと消える。一瞬の静寂の後、私はよろよろと机に歩み寄り、それを見つけた。
机に、文字が彫られていたのだ。

『これを読んでるってことは・・・死んでるよな、私は
 本当は色々書き留めておきたいけど、きりがない
 だから本題だけだ
 私のものは全部お前にやる
 魔導書だろうが、欲しいなら私の服だろうが好きに持っていけ
 どれも私の分身みたいなものだ、持ってればお前は独りじゃない
 捨てたりするなよ、私だってお前と永遠に離れ離れはちょっと寂しいんだ
 だから、さようならはなしだぜ?
 私もお前が死ぬまで一緒に付き合ってやる
 それじゃ、お前がこれを読んで、私の欠片を持っていってくれることを願って

 霧雨魔理沙の友人、アリス・マーガトロイドへ』

短い文章。それが魔理沙の残してくれたもの。
いや、これだけじゃない。この家の全てが魔理沙のくれたものだ。魔理沙が、私にくれたもの。二人の思い出が詰まった数々の品。
まだ、私たちはさようならじゃない。
「ただいま、魔理沙・・・遅くなったわね」
涙で視界が滲む。私は、もう一度魔理沙の帽子を抱きしめた。

101あなたと生きること 9/9:2005/02/14(月) 23:40:43 ID:DLXoAs.E
レミリアに言われた通り、私は次の日紅魔館のパチュリーを訪ねた。玄関の扉を開けた現メイド長は、ぎょっとした顔で私を見ていた。
「パチュリー、お久しぶり。レミリアに頼まれて話し相手になりに来たわよ」
本を貪るように読んでいたパチュリーが顔を上げ・・・目を見開く。
「魔理沙・・・?」
「いいえ、アリスよ。この箒と帽子は魔理沙に貰ったものだけどね」
今、私は魔理沙の箒と帽子を譲り受けて使っている。黒い帽子がいつもの服に似合わないので、ついでに一大決心で黒基調の服に新調してみたりもした。
「・・・そっくりだわ。その挑戦的な瞳とか。格好だけじゃなくて性格も魔理沙に似たみたいね」
「ふふ・・・そうかもしれないわね。いっそアリス・霧雨=マーガトロイドとでも名乗ろうかしら」
「好きになさいよ」
そうしてパチュリーとの話に興じる。途中美鈴が出してくれた紅茶は、以前飲んだ十六夜咲夜の淹れた紅茶とそっくりの味だった。

あれから、私はそれなりに外に出るようになっていた。もちろん今までのように研究に耽ることもあるのだが、時折魔理沙が呼んでくれるような気がして森の外へと飛び出していく。
そのたび、懐かしい再開と新しい出会いが私を待っていた。
「さあ魔理沙、今日はどこへ行こうかしらね」
帽子を押さえ、箒に跨り空を飛ぶ。今日は新しい博麗の巫女にでも会いにいってみようか。あなたと一緒に。
ねえ、魔理沙?



End

102lunarkami:2005/02/14(月) 23:42:28 ID:DLXoAs.E
lunarkamiです。あなたと生きること、先行支援で投下しました。

「今度は短めにしよう」とか思ってて15KB近いとは何事orz

とりあえずアリス支援です、気合は入れてます。相手は霊夢・・・頑張れアリスー。

全文こちらです
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2569.txt

103名無しさん:2005/02/14(月) 23:43:35 ID:/oAEIw8Q
ネタがネタなので日が変わる前に
両支援です。

http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2568.png

104名無しさん:2005/02/14(月) 23:44:30 ID:eh0QgQIs
>>103
こーりんがオイシイところ持ってっちゃってる気がするw

105</b><font color=#FF0000>(KN2.InaQ)</font><b>:2005/02/14(月) 23:44:48 ID:Uvc0Q5R2
2/14(月)

1位 360票 ルーミア
2位 214票 幽香

以上の結果でルーミアの勝ちとなりました

106名無しさん:2005/02/14(月) 23:46:26 ID:ZddxjeHA
>>92-101を一気に読んで涙し。
>>103見て吹いた。

107名無しさん:2005/02/14(月) 23:46:58 ID:SGJNOiyU
「属性:巫女?」

「ポイント:腋」

「彼女自身:幻想郷」

「彼女から感じる何か:priceless」

−言葉にできない萌えがある。表現するには投票で

108それとなく暗躍する程度の能力 </b><font color=#FF0000>(that67uc)</font><b>:2005/02/14(月) 23:47:11 ID:lOEoHmUI
残すところ、十五分と言ったところでしょうか。先行支援SSのお時間です。

第七話・霊夢とアリスの刻
http://pandorabomb.hp.infoseek.co.jp/project/thsm07.htm
過去連載分
http://pandorabomb.hp.infoseek.co.jp/project/thsmindex.htm

今回はややコメディ。霊夢支援ですが、先行なので、描写はどっちつかずです。
それでは、また。

109アリス支援SS「栄光のウィナーズ」1:2005/02/14(月) 23:47:52 ID:ANkGvELQ
ZUN神主によるスペルカードシステムを搭載したSTG…東方Projectの登場は、
従来のSTGに変わる21世紀のニュー弾幕STGとして、
世界中の弾幕萌えを熱狂させた・・・。




試合開始まで、もう時間がない。
やれることはやってみたけど、霊夢に勝つための新しい弾幕は
ついに完成できなかった。

魔「だめだったぜ。もうタイムリミットだ。
  あと3日。試合時間を遅らせてくれれば間に合ったんだが」

今のままじゃ霊夢には勝てないことは分かっていた私は、
貴重なマジックアイテムを報酬として、
ここ何日か魔理沙に特訓相手になってもらっていた。
が、それも思うような結果を残せなかった。

上「みんなげんきだす。いっしょーけんめーやった」
魔「そうだぜ。それに・・・あれだ。まだ負けると決まった訳じゃ・・・」
ア「・・・手はあるわ。一度も成功したことないけど、このマジックアイテムを使えば」
魔「そ、それは・・・、確かにこれと首吊り蓬莱人形をあわせれば・・・、
  計算上はいける。いけるけど、とても人間業じゃないぜ」
ア「まかせてよ。私には、人形達がついているもの」

不思議と迷いはなかった。
敗れはしたけど、上海人形のあの戦いぶりはまだこの目に焼き付いている。
まだ、一度も出したことのない本気。
私は、生まれて初めて、本当に後が無い戦いに挑もうとしていた。

110アリス支援SS「栄光のウィナーズ」2:2005/02/14(月) 23:48:05 ID:ANkGvELQ
霖「旧作は東方怪綺談で、弾幕ごっこが行われたのは6年前!
  怪綺談・妖々夢・永夜抄・萃夢想と弾幕(やいば)をまじえること計4回!
  そしてついに雌雄を決するそのときが今ここに!
  2回戦、屈指の好カードの開幕です!
  弾幕に魅せられた少女達。その少女達に魅せられた人々が、
  ここ博霊神社に集まってくる。
  気温11.3℃。湿度21%。南東の風3.2メートル。
  まるで弾幕の女神がこの日を祝福しているようだ!」

香霖堂の店主、霖之助さんの前口上に、
神社内のボルテージがどんどん上がっていく。
でも、ふんどし一丁でいるのだけは勘弁してほしい。

霖「それでは、白虎の方角から、ニッポンの若巫女、博霊霊夢の入場です!」
霊「はぁ・・・、色々つっこみどころが満載でもう何がなんやら。
  それより、なんか原稿渡されたんだけど、これ本当に読むの?
  えーと、
  3人がつぶしあうのを待っていなければならない小悪魔。
  自分の才能の枠から抜けられないパチュ。2人とも怖くはない。
  怖いのはアリスよ。
  って、けーねが言ってた。
  ですって。
  あ、まだある。なになに、
  這っていた赤ん坊もいつかは自分の足で歩きますよ?
  何なのこれ?」
霖「あ、細かいことは気にしないでください。
  霊夢さんのキャラだと、言ってくれなさそーだから。
  さて、続いて、玄武の方角からは、
  東方の牛若丸、アリス・マーガトロイドの登場です!」

・・・外で、霖之助さんの呼ぶ声が聞こえる。
もう、いかなくてはならない時間らしい。
私は傍らに佇む魔理沙のほうに振り向いた。
そこには、普段見たことのないような、真剣な表情の彼女がいた。

魔「アリス、これから必勝のおまじないをしてやるぜ。目を閉じてくれないか」
ア「え?・・・分かった。これでいい、魔理沙?」
魔「必ず勝つんだぜ」

その言葉に続いて、私の唇をやわらかい感触が襲った。
驚いて目を開けてしまった私の目に、
魔理沙のこころなしか照れた顔が、驚くほど大きく映った。
え?これって、キ、キス!?

魔「アリスは奇跡を起こしたんだから」

奇跡?
はじめは何のことか分からなかった。
しかし、すぐに開幕の・・・あのパチュとの1戦のことだと気づいた。
確かに、あの試合はきつい1戦だった。
でも・・・。
私は小さく首を左右に振った。

ア「今までのは奇跡なんかじゃないわ。奇跡はこれからよ!」

さぁ、行こう!
あの大歓声の向こうで、霊夢が待っている!



続く・・・かも?

111名無しさん:2005/02/14(月) 23:48:30 ID:TPQ7AA3E
萃でのアリスの勝ち台詞
「もしかしたら、人形だけで勝てたかもしれないわね」
を受けてやってみました。
アーケードモードノーマル、ハンデ無し。
へたれプレイなのは勘弁してください。
とりあえず蹴りの重要性がわかりました・・・

http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2571.zip

支援のつもりだけど支援になるのか・・・?

112七色名無し </b><font color=#FF0000>(TOHONptI)</font><b>:2005/02/14(月) 23:50:00 ID:IMXM.MIQ
2月14日分のグラフです。

http://thm.just-size.net/up/src/thm20002.gif

113解説する程度の能力 </b><font color=#FF0000>(4yp5kM4o)</font><b>:2005/02/14(月) 23:50:24 ID:GuQnlYs2
二回戦第十三試合が終わりました、旧作陣営は残念ながら全員所詮敗退でした、支援者の方々はお疲れさまです

続いて二回戦第十四試合、アリス・マーガトロイドVS博麗霊夢

まずアリスですが、一回戦にていきなり前回準優勝のパチュリーを破るというスタートを切りました
前トーナメントの頃と比べると、やはり永夜抄、萃夢想での活躍による人気の上昇が大きいです

対する霊夢ですが、一回戦にて圧倒的な支援を味方にした小悪魔相手に見事勝利
前トーナメントでも見せていた、全くペースを乱さないその票の獲得ぶりは、やはり主人公ゆえでしょう

さて、人気で言えばやはり霊夢が優勢です
しかし今回の試合の見所は、霊夢×アリスというカップリング
ややアリス側の一方通行とも言われているこのカップリングですが、果たして今回の試合には影響があるのか
そして残念ながら咲夜に敗れてしまった上海人形からの支援がどうなるかでしょう

114名無しさん:2005/02/14(月) 23:52:07 ID:AS8sXx9w
>>103
霊夢は霖之助をさん付けで呼ぶんだよなあ。
ちょっと照れてるのがそこに重なって(・∀・)イイ!!
しかし余裕綽々なアリスもいい。

今日はどうしろっていうんだ……_| ̄|○悩むぜ

115解説する程度の能力 </b><font color=#FF0000>(4yp5kM4o)</font><b>:2005/02/14(月) 23:52:13 ID:GuQnlYs2
やば、初戦敗退が所詮敗退に・・・欝だorz

116リングアナウンスをする程度の能力:2005/02/14(月) 23:55:05 ID:QhRYX6S6
数ある東方シリーズの魅力のひとつにカップリングがある。
キャラクター同士の組み合わせで恋愛関係を表現するというものである。
そしてこれより二試合連続、人気カップリングによる試合が行われる!

彼女のことを思うのだけれど素直になれない女の子
その気持ちに気付かない鈍感な女の子
そんな二人による対戦だー!

二回戦第十四試合!

青コーナー!
素直じゃない都会派魔法使い!
普段は意地っ張りだけどホントは寂しがりや!?
その姿、まさに極上のツンデレキャラ!
前回のリベンジも果たし今ノリにノッているー!
七色の人形遣い アリス・マーガトロイド!

赤コーナー!
第一作からの主人公!
改造巫女衣装から垣間見える肩と腋が萌えを誘う!
東方最萌の称号を掴むまで負けられない!
君が勝たなきゃ誰が勝つ!
楽園の素敵な巫女 博麗霊夢!

五分後から投票開始!
アリスに萌えるもよし!霊夢に萌えるもよし!
そして二人に萌えるもよし!

117入場SSを書き損ねる程度の能力:2005/02/14(月) 23:56:48 ID:iuM3vI1U
 深い森の中に、ぽつんとある一軒家。ここには魔法使いが住むという。
と、紅白とめでたい服を着た誰かが、扉をノックする。

「誰かしら?って霊夢じゃない、珍しいわねー」
「ちょっと気まぐれで来てみたの。やっぱりあれとは違って整った部屋ねー」
「あの黒いのと比べないでくれる?あの乱雑さは、人妖の目から見ても異常よ」
「で、用件なんだけど、子供向けの人形を一体作ってくれないかしら」
「・・・ごめん、私霊夢が寂しい思いしてるなんて知らなかったから・・・」
「あ、あのねぇ!そういう勘違いしないでくれる!?」
「じゃぁ、何で人形が必要なわけよ?」
「いや、割と近くの村で子供が生まれたらしくって。そのお祝いにと思って」
「ふ〜ん、霊夢にも、ちゃんとした近所付き合いがあったのねー」
「私が自給自足で暮らしていけるわけじゃないからね」
「ていうか、あなたのお古でもあげればいいじゃない。それなら、わざわざ頼みに来なくてすむのに」
「・・・・・・・・・・・・・・ぃのよ」
「ぇ?よく聞こえない、もう一回言って」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっとぉ、言わなきゃわからないでしょ、さぁはやく」

 ささやく声に、耳を近づける。

「私!そういう女の子した人形なんて持ってないのよ!!!!!!!!」

 深い森に一際大きな声が響き渡る。

「な・・・ちょ・・・耳が・・・おかしく・・・なりそう・・・」
「そういうわけだから、ささっっと作ってね!それじゃ!!!」

 戸がぶっ壊れそうな音を立て・・・いやぶっ壊れる音を立てて、
めでたい巫女さんは去っていくのでありました。


   七色の人形遣い                 楽園の素敵な巫女
 アリス・マーガトロイド      VS         博麗霊夢






「・・・ふふっ、結構かわいいところあるのね」
「シャンハーイ」
「あら、手伝ってくれるの?ありがとう、じゃぁあなたはモデルね」
「ムソーフイーン」
「・・・くすっ」

118</b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/02/14(月) 23:57:05 ID:ZOZrL.Eo
 ステージ上。
青い服を纏った一人の少女が、目を閉じ、佇んでいる。
美しいブロンドの髪を持つその少女の側には、
使い魔と思しき1体の人形が、浮かんでいる。
人形は主の様子を悟ってか、ただ黙して主を見つめている。

 と。
ざっ、ざっ、と、足音が通路から響いてきた。
その気配を感じ、ステージ上の青い服の少女―――アリス・マーガトロイドは、
ゆっくりと目を開いた。
「来たわね―――霊夢」
やがて、暗い通路から姿を見せたのは―――、一人の、少女。
特徴的な紅白の衣装を纏い、艶やかな黒髪には、赤いリボン。
手にお払い棒とお札を握った、その少女―――博麗 霊夢は、
ゆっくりと静かに、壇上に上がった。

「待たせちゃったみたいね」
「別に気にしてないわ、こっちが早く来ただけよ。
 で、霊夢、私の忠告は、覚えてるでしょうね?」
「勿論よ、もう油断なんてこれっぽっちもないわよ。
 っていうか、あんた相手に油断なんてしてたら負けるってば」
「そう言ってもらえると、光栄だけど。
 でも、こっちも正直あんたとはやりにくいのよね。
 こう、底が見えない不気味さを感じる、とでも言うのかしら」
「褒められてんだか貶されてんだか分かんないけど……そりゃどうも」
「……でもね。
 どんな相手でも、紙一重のところで越えていくのが、私の流儀なの。
 と、いうわけで」
さっ、と手をかざすアリス。
次の瞬間、数多くの人形たちがアリスの周囲に浮かぶ。
「霊夢、あなたには悪いけどここで消えてもらうわ。
 私はまだ、終われないの。あんたの他にも倒したい奴がいるし、ね」
「やれやれ……悪いんだけど、あんたと同じでね、
 私もまだ、こんなところじゃ終われないのよ。
 前に、この大会で私と戦いたい、って言ってくれたのがいるんで、ね」
言って霊夢は目を閉じ、札を構える。
次の瞬間、その周囲を嵐のような霊力が吹き荒れる。
「……緒戦で、忠告してくれたこと、感謝してるわ、アリス。
 だから、この勝負、全力を以てその礼とするわ!」
「そうこなくちゃ、こっちも楽しくないわ!
 さぁ、舞いなさい人形たち!我が勝利のために!」
「負けるもんですか!私はまだまだ、飛び続けるわ!」



 ―――ステージ上で戦いが始まろうとしていた、その頃、観客席では……。
「霊夢……アリス……あぁくそ、私はどっちに肩入れすりゃいいんだ!?」
一人悩む、魔理沙の姿が、あったとかなかったとか。

119それでもなお魔理沙×アリスに徹底的にこだわる程度の能力(1):2005/02/14(月) 23:58:49 ID:6/DpGPV.
[SIDE-R]

「……よっ」
 霊夢の後方、控え室の入り口からそんな聞きなれた声が聞こえた。
 いつもより、少し遠慮がち。
 霊夢は軽くため息をついてから、振り向く。
「何しに来たの?」
「うわ。酷いぜ。試合前だから様子見に来てやったんじゃないか」
 目が合うと、魔理沙は苦笑いを浮かべていた。似合わない表情。
 何か、霊夢の機嫌を伺うような、言葉を選んでいるような、悩みのある表情。
 まったく、似合わない。
 そんな魔理沙を見つめながら、しかしそれ以上何も口を開きそうにない霊夢の様子に、魔理沙は頬を指で軽く掻きながら言葉を続ける。
「あー……邪魔か?」
「邪魔」
「……傷つくぜ」
「気を遣うつもりの相手に逆に気遣わせるようなことをさせるようじゃ、邪魔といわれても仕方ないと思わない?」
 ふう……と、今度は隠さずに大きなため息をついて。
 半目で、魔理沙を睨みつける。
「わざわざ来てくれたってことは、ちゃんと私に投票してくれるんでしょうね?」
 無機質な声で言うと。
 魔理沙は視線を右上のほうにやって。
「あー……それは」
「ここで嘘でもウンって言えないんなら来るんじゃないの。そういうこと。わかってるでしょ?」
 きっぱりと、言い放つ。
 そして少し意識して上目遣いになどしつつ、微笑む。
「私は1人でも別に何にも問題なく戦えるけど……あいつはそうじゃないんじゃない?」
「あー」
「――なんてこと、私に言わせるんじゃない。そう言いたかったの」
 わかったらさっさと行きなさい。
 そう言わんばかりに、手をしっしっと振る。
 ははは。魔理沙は乾いた笑い声とともに、手を軽く振り返した。
 霊夢に背を向け、ドアに手をかける。
「霊夢」
 向こうを向いたまま、ぽつりと霊夢の名前を呼ぶ。
 霊夢は無言のまま次の言葉を待つ。
 ここでゴメンナサイなんて言葉が出てくるようなら、本気で殴ってやろうと思いながら。
「……ありがとな」
 ぱたんと閉まるドアの音とともに、魔理沙を見送った。
 霊夢は、楽しくて、笑った。


「――わかってると思うけど、私は負けないわよ」

120それでもなお魔理沙×アリスに徹底的にこだわる程度の能力(2):2005/02/14(月) 23:59:06 ID:6/DpGPV.
[SIDE-A(1)]

 机の前で、ひとり。
 ぐっと握りこぶしなど作って、気合を入れてみる。
 前回は勇気付けてくれるひとがいた。だけど今回は……
 今回は――きっと、来ない。今回に限っては、きっと――
 相手が、彼女だから。

 最初からわかっていたこと。
 その程度のことでいちいちダメージを受けたりするほど、弱い自分ではないはずだった。そう思っていた。

 だけど、気付いてしまったのだ。もはやどうしようもないほどに、依存してしまっていることに。
 心の奥深くまで、奪われてしまっていることに。
 一度自覚してしまったら、戻ることはできない。1人でも大丈夫なんて、自分に言い聞かせることはできても、もう1人の自分がそれを即座に否定する。必要だ。1人では足りない。彼女が必要だ。
 会いたい――
 本当は今すぐにでも彼女の名前を呼んで、呼んで、ここに呼びたい。
 そっと、口を開く。少しだけ。おまじないのように、少しだけ。
「ま――」

「よ、元気か?」

 ――まさか、来るなんて思っていなくて。
 素っ頓狂な悲鳴をあげてしまった自分が恥ずかしいのだった。



「な、何しに来たのよっ」
「……はは……」
 椅子に座ったまま身体だけ少し振り向いたアリスの第一声に、魔理沙は微妙な表情を見せた。
 よくわからないが、苦笑の一種なんだろうか。
「……何よその顔」
「いや……ちょっと台詞に既視感が……な。いや気にするな」
「……ふん。こんなところに来てる場合じゃないんじゃないの? お友達のほうはいいのかしら?」
「お前ら実はちょっと似たもの同士かもなと今初めて思った」
「は?」
「だけど本当は全然違うんだよな。あいつは本当に正直なことしか言わないし、アリスは本当に素直じゃない」
「な……」
 いきなりな言葉に。
 しかし、反論する隙はなかった。魔理沙は真っ直ぐに距離を詰めてくる。
 何のためらいもなく、アリスが放つオーラのような「壁」も気にせず、あっという間にすぐ側まで。
「アリス」
 椅子の真後ろに立って、名前を呼ぶ。
 静かな、穏やかな声で。
「……!」
 名前だけを呼ぶのは、反則に近い。いつもこうだ。
 魔理沙はこれで、アリスのスイッチを入れてしまう。意図してやっているのかどうかは不明ながら。
 確かにその瞬間、アリスの全身に歓喜の震えが走ったのだ。
「勝てよ」
 そう言って――
 魔理沙は、アリスの体を、後ろから、抱いた。
http://marisa.2-d.jp/saimoe/thsm_alice07.jpg
「あ……」
 ぴくりと反応する身体。漏れ出た声。
 そんなこと、されてしまっては、素直にならざるを得ない。

121名無しさん:2005/02/14(月) 23:59:23 ID:AWzc3zJs
>>109-110
サイバーフォーミュラとは、また懐かしいネタを出してきましたね。面白かったですけど。

さてさて、この大一番。デスクトップで上海人形をみょんみょんさせつつ弾幕準備!

122それでもなお魔理沙×アリスに徹底的にこだわる程度の能力(3):2005/02/14(月) 23:59:28 ID:6/DpGPV.
[SIDE-A(2)]

 魔理沙は、アリスの体をしっかりと抱きとめる。
 臆することなく、真正面から見つめながら。
 すぐ目の前まで、顔を近づけながら――

「あいつは強い。間違いなく強い。いつだって余裕で、いつだって掴み所のないまま、勝利を持っていく」
「……うん」
 魔理沙の声が、麻薬のように耳に心地よく浸透していく。
 条件反射的な相槌を返すのが、精一杯。
「だけど、アリスも強い」
「……うん」
「それに……私がついている」
「……うん」
 もっと。もっと喋って欲しい。言葉は何でもいい。
 もっと甘えさせて欲しい……戦いなんて忘れるほどに。
「アリス」
「うん」
 だけど。
 魔理沙は、ここで、身体を離す。
 あ……と、切ないため息が自然に漏れ出てしまう。どうして。
「私にできることはここまでだ。舞台に出るのは、アリス1人だ。わかるな?」
「……」
 わかっている。
 わかっているけれど。
 魔理沙は、迷いの残るアリスの表情を見て、優しく、微笑んだ。
「勝ったら、素敵なプレゼントをやるぜ」
「……?」
 もう一度、彼女はずいと顔を近づけて……アリスを抱き寄せて。
http://marisa.2-d.jp/saimoe/thsm_alice08.jpg
「詳細は、勝つまでのお楽しみだ」
 ――すぐにまた身体を離して、言ったのだった。

「あ……」
 顔を真っ赤にしたアリスがそこに残されて。
 少しニヤけた笑いを見せる魔理沙と対峙して。
「一言、何か残しておくことはあるか?」
「……こ……」
「……こ?」
「……こ、これだから、情緒を知らない野良魔法使いは困るのよ……っ。もっと……こう……その……わかる!?」
「あー。わかるわかる。その調子だ」
 魔理沙は、ぐっと親指を突き立てて見せた。

123名無しさん:2005/02/14(月) 23:59:52 ID:sB107Bqs
[[TH15-JcYJhW.g-ZZ]]

外界の汚れを寄せ付けない幻想郷の壁、この世とは隔離された、辿り着けぬ一つの世界。

この世界における最強の守り。

七色の魔法すら寄せ付けぬ、何者にも侵害されぬ究極の一。


            <<博麗>>
――故に、巫女の名は"全て遠き幻想郷"。

124名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:00 ID:1xZWEyTI
[[TH15-0oyiTY7N-ZE]]
<<博麗霊夢>>

125名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:00 ID:RBSWEcow
[[TH15-mQp3WCT0-ZA]]
                                                                <<ルナサ>>
アリスちょっと胡散臭いけどかわいいよ!
頑張れ!超頑張れ!
アリス支援ー!
http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm2572.mp3

126名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:19 ID:nnu8IP/c
[[TH15-oScSpYj3-ZD]]

<<パリス・フランドートロイド霊夢>>

127名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:19 ID:gAR6HXyA
[[TH15-werkjRi.-ZD]]
<<スミルノフ>>

128名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:24 ID:PVOnJN9Q
[[TH15-ouqi/SYL-ZA]]
よし、<<霊夢>>に1表だ
巫女さんマンセー!!

129Ex-S毛玉:2005/02/15(火) 00:00:24 ID:GZwy./nM
[[TH15-TucrCwAz-ZA]]
     _
     '´ ━ ヽ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ( ノ)))))〉)  |この<<アリス>>様が
   〈《( ゚ ヮ゚ノ)   < 1番投票をいただきにきたわ
   [∩]/\ヽノつ   .|
    /~//_|      \_________
    `し'ノ

130名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:24 ID:tdFRDHRM
[[TH15-QHiHHg9q-ZD]]
楽園の素敵な巫女<<博麗霊夢>>に1票だぜ

131名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:30 ID:seI8uOeI
[[TH15-PWVnfn9.-ZZ]]
人形少女十字軍はアリスを応援しています。

        ,--v--,                ィ/~~~' 、
         >, '´ ̄、`ヽ , "´ ̄`ヽ、    、_/ /  ̄`ヽ}
        `.i リノノノレリ〉i ノ.レノλリ〉    ,》@ i(从_从)) ┌──┐
       (\iリ从゚ ヮ゚ノリ |从i ゚ ヮ゚リi    ||ヽ|| ゚ ー゚ノ||| i二ニニ二i
        `ゝ.(つ日_と) (つ日_と)     || 〈iミ'介'ミi〉|| i´ノノノヽ)))
      ,'´r==ミ、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄且 ̄ ̄\Wリ゚ ー゚ノリ ___
  ,_ _ _   卯,iリノ)))〉\         .;;''';;:,          且⊂l介」く/',二二ヽ>
/   `."-|l〉l ゚ ー゚ノl ※\ 且    r'i"台"iヽ          \__〉|l |ノノイハ))
'"'⌒`~"'"''|!/'i) i───i \ (:.:.)    ̄ ̄ ̄(:.:..)        且\,|l |リ゚ ヮ゚ノl|
      と _��|二二二|__ / ̄ ̄ ̄/⌒⌒ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄, - 、_ヽl_介」) ≧
         i´(((!´゙リ))/ ※ ※ /ノノノ ) ) ) ,',i><iヽ ノ!ノ,'´ヘ--ヘヽノ,,,)ミ
         J リ.゚ ヮ゚ノリ   ※ ((ヽリ ゚ ー゚・リ /((ノノリノ))※!ソi.〈 !ヘヘヘ〉ヽ.
         ( つ日O〜〜〜〜ゝ`⊃且⊂)(ミi!^ ヮ^ノミ))ノ!l ゞ!|゚ ヮ゚ノ!〉〜
         と_)_)  _           ∪且    (从 ∪且∪
                                        ___
                                        |i\__|_
.                                         |i i|.====B|i.  
..                                       |\.|___|__◎_|_i  <<<人形遣い>>に一票
..                                       | .| ̄ ̄ ̄ ̄|
                                        \| テレビ蓬莱〜

132名無しさん:2005/02/15(火) 00:00:37 ID:u1iZBXHM
[[TH15-ixHf42PK-ZZ]]

さあ、始めよう!!
いよいよ二戦目!!
東方繰人形で感動した俺にとって、この組み合わせはあまりにも酷!!
だが、奇跡を信じ、二人勝ち上がりを望みたい!!
望みたいが、どうしても選ばないといけないのなら、七色の人形遣い<<アリス・マーガトロイド>>かっ!!
だが、霊夢も頑張れっ!!

当方ADSL。やっぱり、最後までこの形式で投票することにした軟弱者。




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