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スタンド小説スレッド3ページ

1新手のスタンド使い:2004/04/10(土) 04:29
●このスレッドは『 2CHのキャラにスタンドを発現させるスレ 』の為の小説スレッドです。●

このスレでは本スレの本編に絡む物、本スレ内の独立した外伝・番外編に絡む物、
本スレには絡まないオリジナルのストーリーを問わずに
自由に小説を投稿する事が出来ます。

◆このスレでのお約束。

 ○本編及び外伝・番外編に絡ませるのは可。
   但し、本編の流れを変えてしまわない様に気を付けるのが望ましい。
   番外編に絡ませる場合は出来る限り作者に許可を取る事。
   特別な場合を除き、勝手に続き及び関連を作るのはトラブルの元になりかねない。

 ○AAを挿絵代わりに使うのは可(コピペ・オリジナルは問わない)。
   但し、AAと小説の割合が『 5 : 5 (目安として)』を超えてしまう
   場合は『 練習帳スレ 』に投稿するのが望ましい。

 ○原則的に『 2CHキャラクターにスタンドを発動させる 』事。
   オリジナルキャラクターの作成は自由だが、それのみで話を作るのは
   望ましくない。

 ○登場させるスタンドは本編の物・オリジナルの物一切を問わない。
   例えばギコなら本編では『 アンチ・クライスト・スーパースター 』を使用するが、
   小説中のギコにこのスタンドを発動させるのも、ギコにオリジナルのスタンドを
   発動させるのも自由。

 ★AA描きがこのスレの小説をAA化する際には、『 小説の作者に許可を取る事 』。
   そして、『 許可を取った後もなるべく二者間で話し合いをする 』のが望ましい。
   その際の話し合いは『 雑談所スレ 』で行う事。

523ブック:2004/06/03(木) 17:06
     EVER BLUE
     第二十五話・GUN&BLADE HIGH−TENSION 〜試し合い〜 その一


「は、始め!!」
 オオミミが開始の合図をしたが、三月ウサギとタカラギコは構えを取らなかった。
 それどころか得物すら取り出さずに、
 それぞれお互いに向かってゆっくりと歩いていく。

「そういえば…
 ルールはどうしますか?」
 歩きながらタカラギコが三月ウサギに聞いた。
 そしてパニッシャーを横に投げ捨てる。
 近接戦闘では、あの大きな得物は不利と考えたからだろう。
「お前は、戦場で今と同じ質問を敵にするつもりか?」
 質問を質問で返す三月ウサギ。

「成る程、道理ですね。」
 三月ウサギとタカラギコの距離がどんどんち縮んでいく。
 制空圏と制空圏が触れ合い、双方が必殺の間合いに入る。
 しかし、それでもなお二人は構えなかった。

「……」
「……」
 二人がすれ違い、背中を向き合せて一メートル程間合いをとった所で立ち止まる。
 まだ、二人共構えない。

「来いよ。」
 三月ウサギが尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコが答える。

「来いよ。」
 三月ウサギがもう一度尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコがもう一度答える。

「来いよ。」
 三月ウサギが尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコが答える。

 ―――沈黙。
 時が止まったように空間が凍りつき…

524ブック:2004/06/03(木) 17:07



 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 爆。

 三月ウサギとタカラギコが、一瞬の狂いも無く全くの同時に、
 振り向きざまに斬撃を繰り出した。
 三月ウサギの剣とタカラギコの大刃のナイフが打ち合わされ、赤色の火花を散らす。

「!!!」
 既に二人の両手には、それぞれ刃物が握られている。
 一体、彼らはいつ剣を抜いたのだ?
 近距離パワー型の僕ですら、抜刀の瞬間が全く見えなかった…!

「はぁっ!!」
 三月ウサギが右手の剣で、左からの袈裟斬り。
「!!!」
 それを右手のナイフで受けるタカラギコ。

「!!!!!!!!」
 休む間も無く、三月ウサギから次々と斬撃が飛んでくる。
 しかし、その全てをタカラギコは受け切っていた。

 右から、左から、上から、下から、正面から―――
 あらゆる方向からの白刃の閃き。
 それを弾き、流し、受けるもう一つの銀の光。
 もう解説など全く追いつかない。
 どちらかが何か行動を起こした時点で、既に次の攻撃が始まっている。
 そしてそのスピードが尋常の速さではない。

「!!!!!!!!」
 タカラギコの左手のナイフが弾き飛ばされた。
 矢張り、剣術では三月ウサギの方に一日の長があるみたいだ。

「死ィ―――」
 三月ウサギが両腕を交差させるようにタカラギコに斬りかかる。
 あれでは、一本しか得物を持たないタカラギコでは
 必ずどちらかの斬撃を喰らってしまう!

「!!!!!!!!」
 しかしタカラギコは受けなかった。
 身を屈め、ギリギリの所で必殺の刃をかわす。

「貰いましたよ!!」
 そのまま、タカラギコは右手のナイフを三月ウサギの胴目掛けて突き出した。
 だが…

「!?」
 タカラギコのナイフを握る腕が、三月ウサギのマントの中へと吸い込まれた。
 そう、あれこそが三月ウサギの『ストライダー』の恐ろしさ。
 あらゆる物理攻撃の一切合切を、全くの無効とする。

「ふっ!」
 三月ウサギが、無防備となったタカラギコの体に剣を振り下ろす。
 ここで、勝負有りか―――

「!!!!!!」
 しかし、タカラギコが自ら三月ウサギのマントの中に飛び込む事で、
 その一撃を回避した。

「ちィッ!!」
 三月ウサギが、剣をマントの中に突き入れようとする。
 だが、その直前にタカラギコはマントの中から転がり出た。

「ちょこまかと…!」
 三月ウサギがタカラギコに追撃を仕掛けようとする。

「!!!!!」
 しかし、その三月ウサギの試みはタカラギコの投擲した剣によって阻まれた。
 三月ウサギが投げつけられた剣を左手に持つ剣で弾く。

 あれは、三月ウサギの剣。
 さっきマントの中に入った時に、手に入れておいたのか。

 …化け物共め。
 斬り合いを開始してからまだものの数十秒しか経っていないが、
 もし僕があの場にいたら軽く二桁は死んでいる。
 近距離パワー型スタンド並の、いや、もしかしたらそれ以上の戦闘術。
 どれ程の修練を積めば、あそこまでの領域に到達出来るというのだ?

525ブック:2004/06/03(木) 17:07


「いやはや、見事な剣捌きです。
 私も白兵武器によるCQCを少々嗜んではいるのですが、
 どうやらあなたの方が一枚も二枚も上手なようだ。
 加えてその不可思議なスタンド能力。
 どうやらこのまま剣術で張り合うのは、得策ではないようですね。」
 距離を離した所で、苦笑しながらタカラギコが口を開く。

「……」
 三月ウサギが、そんなタカラギコの言葉には耳も貸さずに斬りかかろうとする。
 もう、これは稽古ではない。
 スタンド使い同士による殺し合いだ…!

「!!!!!」
 タカラギコが、左からの剣撃を右手のナイフで受ける。
 しかし三月ウサギは構わず逆の腕での連撃を…

「!!!!!!!」
 しかし、三月ウサギの剣がタカラギコに到達するより早く、
 まるで手品のような神業めいた速さで、タカラギコは懐から銃を取り出した。

「…ですので、私も得手(オハコ)を使わせて頂きます。」
 マントに守られていない三月ウサギの頭部目掛けて、
 躊躇する事なく引き金を引く。

「くっ!!」
 頭を横に傾け、紙一重で銃弾をかわす三月ウサギ。
 それと同時に、剣を横に凪いでタカラギコに反撃する。

「!!!!!」
 銃声。
 それと同時に三月ウサギの剣がタカラギコに喰らいつく前に軌道を変えた。
 有りえない。
 まさか、剣を狙い撃つ事で三月ウサギの攻撃を防いだ!?

「JACKPOT!」
 そこに生まれた僅かな隙を逃さず、
 タカラギコが三月ウサギ向けて拳銃を乱射する。

「『ストライダー』!」
 だがその銃弾は全て、三月ウサギのマントの中へと飲み込まれる。

「……!」
 タカラギコの拳銃がホールドアウトする。
 どうやら、弾切れのようだ。

「はあっ!!」
 勿論それを見逃す程、三月ウサギは甘くない。
 リロードを行ったり、新しい得物を取り出したりする前に、
 勝負を決めるべくタカラギコに踊りかかる。

526ブック:2004/06/03(木) 17:08

「!!!!!」
 と、三月ウサギがいきなり横に跳んだ。
 直後、タカラギコの眼前から眩い光の線が打ち出され、
 さっきまで三月ウサギの居た場所を恐ろしい速さで過ぎ去っていく。

「……!!」
 直撃こそしなかったものの、三月ウサギのマントには一センチ大の穴が開けられていた。
 馬鹿な。
 あの『ストライダー』に対抗出来るような武器が、タカラギコに?

「…どうやら、火や光等の純エネルギー体までは取り込めないみたいですねぇ。」
 拳銃のマガジンを交換しながら、タカラギコが呟くように言った。
 その回りには、幾つかの銀色の飛行物体が飛び交っている。
 あれは、確かタカラギコのスタンド。
 さっきの光の線は、あれによるものか!?

「…だからどうした。
 言っておくが、『ストライダー』を無効化する攻撃がある位では俺には勝てんぞ。」
 三月ウサギが無表情のまま答える。

「でしょうね…
 正直、今の一撃であなたを倒せなくて結構焦っています。」
 タカラギコが本気とも嘘とも取れない声で言った。
 その顔にはあの人の良さそうな笑みが浮かんだままだ。

「さて、それではそろそろ再開するとしますか。」
 タカラギコが右手のナイフをしまい、代わりにもう一つ拳銃を取り出した。
 どうやら、ここからは二丁拳銃で闘うらしい。

「ふん。」
 対する三月ウサギのマントの中からも、
 大量の剣が現れては甲板に突き刺さっていく。

「…行きますよ。」
 タカラギコが両手の拳銃をクルクルと回転させ、
 三月ウサギに照準を合わせて構えた。

「……」
 三月ウサギも剣を手の中で回し、
 右手を剣を順手に、左手の剣を逆手に持って構えを取る。

「……」
「……」
 二人が、無言のまま向かい合った。
 息が詰まるような静寂。
 その中で、二人の男の姿が夕日に美しく彩られるのだった。



     TO BE CONTINUED…


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