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スタンド小説スレッド3ページ

523ブック:2004/06/03(木) 17:06
     EVER BLUE
     第二十五話・GUN&BLADE HIGH−TENSION 〜試し合い〜 その一


「は、始め!!」
 オオミミが開始の合図をしたが、三月ウサギとタカラギコは構えを取らなかった。
 それどころか得物すら取り出さずに、
 それぞれお互いに向かってゆっくりと歩いていく。

「そういえば…
 ルールはどうしますか?」
 歩きながらタカラギコが三月ウサギに聞いた。
 そしてパニッシャーを横に投げ捨てる。
 近接戦闘では、あの大きな得物は不利と考えたからだろう。
「お前は、戦場で今と同じ質問を敵にするつもりか?」
 質問を質問で返す三月ウサギ。

「成る程、道理ですね。」
 三月ウサギとタカラギコの距離がどんどんち縮んでいく。
 制空圏と制空圏が触れ合い、双方が必殺の間合いに入る。
 しかし、それでもなお二人は構えなかった。

「……」
「……」
 二人がすれ違い、背中を向き合せて一メートル程間合いをとった所で立ち止まる。
 まだ、二人共構えない。

「来いよ。」
 三月ウサギが尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコが答える。

「来いよ。」
 三月ウサギがもう一度尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコがもう一度答える。

「来いよ。」
 三月ウサギが尋ねる。
「そちらからどうぞ。」
 タカラギコが答える。

 ―――沈黙。
 時が止まったように空間が凍りつき…


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