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ジェネラル石井総統閣下ログ保管庫

46tensai:2003/12/06(土) 22:03
30 :marine :03/08/27 02:05

―――轟

すべてが爆風に変わって、それが晴れた時にはsmokerの右半身は蒸発していた。
装甲されたセキュリティーツールの塊を消滅せしめた火力は、歩兵携帯型の対戦車ロケットといった所か。
地獄のように立ちのぼる硝煙の向こうで、ジェネラル石井の銃口がsmokerに向く。
カラカラと音を立てて、人形の首から伸びたガトリングが回っていた。
銃口が火を吹くまでに一瞬が、まるで永劫のようだった。
そして、滝のごとき銃弾は……smokerに撃たれる事はなかった。
横合いから、爆発と硝煙をつっきってジェネラル石井に突進するものがあった。
他力本願堂だった。
いや、それをもはや他力と呼べるであろうか。
白銀の胴衣は全て引き千切られていた。
ぶよぶよの両腕は肩口からもげ落ちて、バチバチと接合神経系がスパークしていた。
神速の両脚はもはや瓦礫だ。
もとより、生身の部分はほとんど遺っていなかった。
鮮血と脂肪がこびりついたスクラップ。
しかし、それに他力本願堂の魂はいまだ宿っていた。そして、彼が駆けたその勢いも。
執念か、忠誠心か、それともセキュリティーツールに載ったバグが見せる奇跡か。
命令系を失ってなお、セキュリティーパーツは亡き主の命に従い、直進していた。
そして、激突。
それはスキルではなかった。
靠ですらない、唯の体当たり。
衝突の瞬間も、他力の肉体であった脂肪の塊は前進しようと脚をばたつかせていたほどだ。
しかし、避けるには速すぎた。
ジェネラル石井をもってしてなお、人形の身体を盾として直撃を受けることしかできなかった。
ものの一撃でジェネラル石井の身体は壁に叩き付けられた。
他力本願堂であった肉体は、役目を終えたとばかりにその動きを停めた。
そして、もう一人の邪悪神父が尻奴隷は……。


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