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投稿するまでもないSSスレ 7/7

46midy 5:2008/03/28(金) 20:01:17 ID:77zmpWH60
────しかし霊夢の口から出た言葉は私の期待をぶち壊すのには十分すぎる威力だった
「特訓?懐かしい言葉ね、私が巫女を受け継ぐ前の事かしら。あの時は大変だったわ、もうこりごりよ──
私は霊夢が話しているにも関わらず立ち上がると
「すまん霊夢、用事を思い出した、じゃあな」
霊夢の顔も見ずに口早に言葉を言い放ち、箒を掴むと素早く空へ溶け込んだ


わかっていた。霊夢、博麗の巫女は何にも捕われること無い存在という事が。
その存在ゆえにどんな返事が返ってくるのかも。
もしかしたらという期待、それに身を委ねることがそもそもの間違いだった。
一か八か、とか、やってみなきゃわからないよ、とかは愚劣な考えであると。もし駄目だったらどうするの?
やってみて聞いてみて駄目だったら、責任は誰が?なおかつ、この結果はわかっていたのに。
巫女は嘘をつけない。そもそも霊夢が嘘をつくような性格ではない。真実しかいえない。自分に忠実に生きる。
だから裏と表を作る必要なんてない。──気づいていたのに
博麗霊夢は天才である。どんな敵にも負けることはない。だから努力なんて必要ない。
わかっていたのに──

同じ人間であるはずなのに。なぜこうも差が開く?弾幕をやれば常に私が負け越しだ。
血の滲む努力。その結果を味わいたくて挑むのに。報われない努力。浪費した無駄な時間。
霊夢は今も境内でお茶を飲んでいるだろう。私が式に頭を悩ませているときも、境内で寝ているだろう。
それが博麗霊夢なのだから。




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