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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
103
:
魔
:2007/06/17(日) 00:15:17 ID:???
(関連作品
>>36
〜
>>74
〜)
※今回は、
>>36
からの話の続きになります
天と地の差の裏話
メイの目を奪った青い加虐者。
ギコもやはり、この話の歯車だった。
虐殺はいつも陰湿なやり方で、仲間からもあまりいい奴とは思われていない。
そのことは本人も自覚していた。
気に入らない事は己の暴力で片付けてきたし、
今の仲間だってその暴力を使って繋がっているだけにすぎない。
己が正義。それがギコの全てを表す言葉だった。
ギコからナイフを奪ったメイは、即座に後ろを向き駆け出した。
武器を手に入れたとはいえ、この体格差ではまず勝ち目はない。
反撃に移り、失敗して死んでしまうよりずっといい。
(絶対に生き延びる!)
メイは己にそう言い聞かせ、自身の持つポテンシャルを超えた速度を出し始める。
だが、子供の身体能力ではほんの少し限界を突破しただけでは大人には勝てない。
ナイフのこともあり、加速が遅れたメイはギコに追い付かれてしまう。
「糞ガキがああァ!!」
鬼の形相となり、獣の咆哮ともとれる声をあげメイに迫る。
突き出した右手は鮫の顎のように禍々しく、そのまま喰らいついてしまいそうな程。
メイはギコが放つ憎悪と殺気に気付いたのか、後ろを見るや否やナイフを振るった。
「う わあああぁぁっ!」
そのナイフは軍用の大きいものでなく、おもちゃに近いサイズであった。
それがギコにとって仇となり、メイにとって嬉しい事となる。
重いとはいえ、全く使い物にならない程ではない。
本人は闇雲に振ったつもりが、その刃はギコの人差し指を綺麗に切断したのだ。
「なっ・・・が、ああぁぁぁぁあああッ!!?」
自分の指が空を舞った事に戦慄し、遅れてきた痛みに絶叫。
ギコは倒れ込むように転倒、手を押さえてその場にうずくまった。
メイもナイフを振り切った時に転倒していたが、相手を怯ませたことを確認しすぐに立ち上がる。
そして、一目散に芝のあるところへと駆け、林の中に身を隠した。
雑木林を切り拓いてできたこの公園。
『自然を大切に』という謳い文句に違わず、それの規模は大きい。
子供が一人で入ってしまえば、ほぼ間違いなく迷子になってしまうだろう。
逆に言えば、追っ手から見つかる確率はかなり低くなるわけである。
メイは必死で雑木林の中を走った。
加虐者の叫びと、それに慌てる仲間の声が聞こえなくなるまで。
完全に逃げ切るまで、ひたすら脚を動かした。
「はあっ・・・はあっ・・・」
風に煽られる木々の音と、自分の息遣いしか耳に入らなくなった所で、メイは足を止めた。
手に持っていたナイフをその場に落とし、それに続いて土の上に倒れ込む。
虐待で疲弊していた身体に、流石に鞭を打ちすぎたようだ。
息を整えることを最優先とし、メイはこの後どうするかを考える。
家は勿論あるはずがなく、あてになるAAすらいない。
が、片目は失ったものの、四肢は守ることができた。
更には加虐者から奪ったナイフもある。
ならば、課題はもう一つしかない。
(・・・強く、ならないと)
ナイフという力。意志という力。
メイはそれらを使い、生きている限り続く地獄、
一日一日を、確実に生き延びる事を誓った。
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