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新・戦場スレ Part1

163 ◆h9Hr5c.eFE:2016/07/06(水) 22:36:33 ID:Mg1ilEHk
>>161
「……うん。何となく、そうだと思ってた。あんな大きな艦で生存者が10人なんて、本当だとしたら乗り込まれて、制圧されたんじゃないかって思ったんだ」
アニーシャは固形の携帯食料をかじりながらブリーフィングに臨んでいた。人前でこんな姿を見せるような子ではなかったはずだが、どうやら彼女も腰を据えて作戦にあたる覚悟を決めているらしい。
ミックからの問いかけに、アニーシャは少し思案してから答えた。
「…あいつ、動きや反応はすごく速かったけど、あたしたちの攻撃の全てを捌けるわけじゃなさそうだった。挟み撃ちにされた時とかは、トラップや無人機を盾にして何とか凌いでるって感じだったよ」

>>162
「…それは…」
思わず目を泳がせるアニーシャ。返答がどうあれ、すでにその態度が真相を物語っていた。
きょろきょろと周囲を見渡し、国防軍の人間がいないことを確認すると、小声で打ち明ける。
「…嘘なの。あたしたちは全員で罠に引っ掛かって、正面から戦って負けただけ。
ツバサちゃんがお嬢とあたしを庇って、そういう形を装ってくれてるだけ…」
アニーシャの表情は悔しげだった。彼女の真剣さの理由はここにあると見て間違いないだろう。
「だからあたしはぜったい、ツバサちゃんを助け出して…あのニンジャをやっつける!」
T-スキンの手首に取り付けられた端末にメッセージが届く。それはケット・シーがガンナー装備への換装を終えたという報告だった。
アニーシャは携帯食料の残りを一気に口に放り込むと、噛み砕いて嚥下した。


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