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新・戦場スレ Part1
161
:
◆tb48vtZPvI
:2016/07/06(水) 02:33:40 ID:B5gc5UY6
>>160
ブリーフィング中のミックの端末がノーティス音を鳴らす。リードオンリーのテキストによる呼び出し。室内から中座し、通信室へ。そこにはニガムシを1000匹ほど噛み潰して飲み下したような表情のガナルド・ドナールの顔が大写しになっていた。
ドナールの命令…否、依頼は敵に捕縛されたフェアリー・フォース隊員の救出であった。ドナールからすれば苦渋の決断なのは明らかだ。自らの好悪感情と、機体及び隊員の奪取を秤にかけて常識的な判断を下しただけという話ではあったが……。
「了解しました。フェアリーフォース隊員二名は必ずや大事なく救出して見せます」
ミックはもう一人、ミッションに加えるべき人員を伴ってブリーフィングルームに戻った。アニーシャである。彼は追加ミッション発生と概要をオーダー・アプレンティスに告げた。
「第一目的はシルキーとメイヴ、乃至そのパイロット両名の救出。第二目的は敵脅威の排除。…敵はニンジャだ、くれぐれも油断するな」
ミックは語気強く告げ、話を続けた。
「なお今回はアニーシャ=サンおよびケット・シーも作戦実行時の人員に加える。…大丈夫だな?」
アニーシャが頷いた。それを確認してから、ミックは電子パネルボードに眼を落とす。
「アニーシャ=サンが持ち帰ったデータには目を通してある。ハルマッタンのクルーは…恐らく全て殺されていよう」そういう言い方をした。
アニーシャには(またツバサとミレニアには)残酷だが告げねばならぬことだった。そしてミック自身も直視せねばならぬ現実だった。
ハルマッタンのクルーを直接手に掛けたのは帝国軍であり、オニロク・バシタキというニンジャである。しかし彼らの死に対して、結果的に手を貸してしまっていることには違いない。
「ところで、奴との戦闘で気づいたことはあったか?」
自然に教官が教え子へ問いかける口調になる。
ミックはアニーシャを慰めるような言葉はかけなかった。部下や教え子に対してそのような言葉はかけた覚えもないし、これからもないだろう。
代わりに与えるのは問いである。ニンジャは強力ではあるが、無敵ではない。攻略の糸口はどこかにあるはずなのだ。
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