[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
新・戦場スレ Part1
143
:
◆tb48vtZPvI
:2016/07/03(日) 18:15:24 ID:IE8T1x.Y
>>142
ハルマッタンは暗号通信で応答。所在ポイントとその経路をフェアリーへ伝える。
ところでこの廃コロニーの元の名はHLM-5500。共和国の造船コロニーであったが、帝国軍の大規模攻勢時にやむなく放棄された。
取り残された資材は宇宙海賊やジャンク屋、スカヴェンジャーなどに荒らし尽くされ、今やガランドウの無数の区画が名残として見受けられるのみである。
それでもオニールタイプの巨体は0.8G程度の重力を途切れることなく生み出しており、恐らく半永久的に自転し続けるだろう。
フェアリーたちが歩を進めると、ノイズ混じりの動画がスクリーンへ大写しになった。年の頃は12、3歳、金髪紅顔の美少年だ。恐らく司令官の侍従だろう。国防軍では幼年学校で優秀な生徒を研修生として側に置く風習がある。
本来艷やかであろう金髪は油染みており、顔面は蒼白。大きな目は涙目に揺れている。余程恐ろしい目を見たのだろう…
『こ、こちらハルマッタン。司令官閣下以下、僕も含めて生存者10名です』
フェアリーのカメラに横たわるハルマッタンの巨体が映る。あちこち装甲板が大きくえぐれ、砲塔の殆どがもぎ取られ、至る箇所に弾痕が穿たれている。まさに満身創痍、キールブロックが損傷していないのが奇跡だ…
『救援を要請します。早く、助けてください…お願いします…』
少年の目に涙が浮かぶ。これを見れば、冷徹極まりないあのネズミのニンジャ騎士でさえ哀れを催しただろう…
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板