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新・戦場スレ Part1

142 ◆h9Hr5c.eFE:2016/07/03(日) 03:20:15 ID:D8KDvF.6
出撃から20分の後、フェアリー・フォースは朽ち果てたコロニーへと足を踏み入れた。
救難信号の発信源はこの居住エリアで間違いないようだが、据え付けられた太陽灯は当然機能しておらず、真っ暗闇の廃墟の中を進んでいく形になる。
「な…なんかさぁ…敵とかよりも、もっと出ちゃいけないのが出てきそうじゃない…?」
フェンサー装備に換装したケット・シーがおずおずと周囲を見渡す。赤外線センサーを通して見る街並みは荒涼としており、目につく高層ビルの大半は崩れ落ちて瓦礫の山に変わり果てている。
「で、出てきちゃいけないものって…た、たとえば…何のことでしょう…?」
「そ、それはほら、言っちゃえばオバ…」
「お、お、おやめなさい! 何を非科学的な!」
フェアリーは三機ともヴァルキリー、フェンサーからなる近接戦闘仕様の装備であった。万が一施設内で戦闘が発生した場合、メイジは過剰な火力が危惧されるし、ガンナーは前衛あってこその後方支援タイプであるため、用途に適さない。
唯一近接射撃戦に特化したケット・シーのガンナー装備は、モーターオニから受けた損傷を修復中である。あと一時間も猶予があれば扱いなれたDRESSで出撃できたことをと思うと、アニーシャはいっそうブルーな心境になった。
「指定ポイントに到達。機密暗号通信を開始します。フェアリー2、フェアリー3は周囲警戒・厳。いいわね」
「りょ、了解っ!」
「了解です!」
メイヴが機密通信用の帯域を使い、暗号化されたメッセージを送信する。

<フェアリー・フォース、救援に到着せり。応答を求む>


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